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【発明の名称】 省エネルギー機能付きのアミューズメント装置
【発明者】 【氏名】▲高▼堂 良彦

【要約】 【課題】この発明は、アミューズメント装置に適した省エネルギー対策を提案することを目的とする。

【解決手段】ゲームのデモンストレーション状態と、ゲームプレー可能状態との2つの状態を有し、前記デモンストレーション状態の単位時間当たりの消費電力が、前記ゲームプレー可能状態の単位時間当たりの消費電力より低くなるように切り替え可能に構成し、前記デモンストレーション状態とゲームプレー可能状態との切り替えは、ゲームプレーヤのゲームプレー開始行為を検知して切り替えるように構成することを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ゲームのデモンストレーション状態と、ゲームプレー可能状態との2つの状態を有し、前記デモンストレーション状態の単位時間当たりの消費電力が、前記ゲームプレー可能状態の単位時間当たりの消費電力より低くなるように切り替え可能に構成し、前記デモンストレーション状態とゲームプレー可能状態との切り替えは、ゲームプレーヤのゲームプレー開始行為を検知して切り替えるように構成することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】【0001】
【従来の技術】現在のアミューズメント装置は、それ自体が装飾品としての役割を有し、設置場所であるアミューズメント施設を楽しく演出するために、音声や光を使用した演出を施し、他のアミューズメント装置よりも如何に目立つかを競い合うのが一般的である。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、環境問題などから、省エネルギー化が提案されておりゲーム業界としても今後積極的な対応を行う必要性があることが予測される。
【0003】アミューズメント装置以外の他の分野で見れば、銀行などに設置されるキャッシュディスペンサでは、それに人体検知センサを設け、一定時間使用されない場合に、装置が省電力モードとなり、前記人体検知センサにより人が近づくとスイッチが入って使用可能状態となる。省電力モードでは、使用指示画面は電源が落とされており、外部から見てスイッチが入ってないと思える状態になっている。このような省電力制御方式は、種々提案されており、例えば特開平6−119090号にその1つが開示されている。
【0004】ところで、上述した省エネルギ対策をそのままアミューズメント装置に適用すると、例えば、ビデオゲーム機の表示画面やその他の電源をゲームの非使用時に、アイドリング状又はOFF状態にしておくことが考えられるが、このようにアイドリング状又はOFF状態とすれば、アミューズメント施設の華やかなムードが削がれてしまう可能性があるばかりか、どのビデオゲーム機でどのような遊びが行えるのかをアピールすることが難しくなる。このような相反する課題が存在するのは、アミューズメント装置特有の問題である。
【0005】ところで、人体が接近したことを検知して表示画面の表示内容を変更し、表示画像をゲームプレーヤをゲームに誘い込む内容にすることが、実開平7−37285号に提案されている。しかしながら、前述した実開平7−37285号は、省エネルギに関しては一切考慮されていないものである。
【0006】この発明は、以上のような課題に鑑み、アミューズメント装置に適した省エネルギー対策を提案することを目的とする。
【0007】
【発明を解決するための手段】以上のような課題を解決するためこの発明では、以下のような構成を採用している。
【0008】ゲームのデモンストレーション状態と、ゲームプレー可能状態との2つの状態を有し、前記デモンストレーション状態の単位時間当たりの消費電力が、前記ゲームプレー可能状態の単位時間当たりの消費電力より低くなるように切り替え可能に構成し、前記デモンストレーション状態とゲームプレー可能状態との切り替えは、ゲームプレーヤのゲームプレー開始行為を検知して切り替えるように構成することを特徴とする。
【0009】前記デモンストレーション状態とは、ゲームプレー状態に比べて設置場所の華やかさを阻害することを少なくしつつ、装飾品としての機能を有し、又は、アミューズメント装置の製品アピールを行うような状態のことを言う。
【0010】また、前記ゲームプレー状態とは、ゲームプレーヤがゲームプレーを行っている状態や、ゲームプレーを行えるようにアミューズメント装置がゲームプレー準備を行える状態がこれに相当する。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明を適用した一実施の形態1について、図1乃至図3に基づいて以下に説明する。
【0012】図1に示すのは、本発明の省エネルギー機能を有するアミューズメント装置1を複数並列に設置した構成図である。100は中央映像供給装置で、この中央映像供給装置100からは、各アミューズメント装置1へデモンストレーション映像を供給している。
【0013】図2に示すのは、図1のアミューズメント装置1の回路ブロック図、図3に示すのは、前記アミューズメント装置1の外観正面図である。
【0014】図2及び図3に基づいて、前記アミューズメント装置1の単独構成を説明する。2は、図示しないゲームプログラムに基づきゲームを進行し、且つ表示画面であるディスプレー3にゲームの映像情報を供給する制御回路である。この制御回路2にはI/Oとしてのコイン投入スイッチ4と、1人プレースイッチ5と、2人プレースイッチ6と、1人操作スイッチ7と、2人操作スイッチ8及び、人体検知センサ10とが接続されている。
【0015】前記人体検知センサ10が人体を検知していない状態、つまりゲームプレーヤがアミューズメント装置1の前方に存在しないときには、前記制御回路2自体がOFF状態になっており、図示しない電源により独立可動する前記センサ10からの人体検知信号を受けて、前記制御回路2がON稼働し、制御回路2からのゲームの映像情報が前記ディスプレー3に供給されるように構成されている。
【0016】前記制御回路2からのゲームの映像情報は、映像信号切り替えスイッチ9を介して前記ディスプレー3に供給される。
【0017】前記映像切り替えスイッチ9は、前記中央映像供給装置100からのデモンストレーション映像信号と、制御回路2からのゲームの映像信号が入力可能な構成としており、前記センサ10の人体検知信号を受けて、デモンストレーション映像信号をディスプレー3に伝送するか、又は前記ゲームの映像信号がディスプレー3に伝送するのかを切り替えるようにしている。
【0018】前述したようなアミューズメント装置1は、図1に示すように複数並列に接続されており、複数のアミューズメント装置1・・1には中央映像供給装置100からデモンストレーション映像信号が供給されている。このデモンストレーション映像は、各アミューズメント装置1ごとに変更するものでも良いし、同じ映像であっても良いが、そのアミューズメント装置1を設置するアミューズメント施設に合った映像とすると、そのアミューズメント施設の装飾品としての役割を損なわない。
【0019】また、デモンストレーション映像を表示するデモンストレーション状態時には、装飾品としての機能を失わず、且つ各アミューズメント装置1での電力使用量を最小限とすることができるから、前記センサ10によりゲームプレーヤがアミューズメント装置1の前方に立ったことを検知するまで、つまりゲームプレー開始行為を受けてゲームプレー状態に移行するまでの単位時間あたりの電力消費量を低く抑えることができる。
【0020】ゲームプレー状態に移行すると、前述した制御回路2が駆動し、各種スイッチ4、5、6、7、8が使用可能となる。また、前記人体検知センサ10としては様々なものが適用でき、例えば、人体から出る赤外線を検知する焦電センサや、トイレなどに利用され、人体により反射される超音波を検知する超音波センサなど適宜採用することができる。このようなセンサは後述する実施の形態2のセンサ26においても適用可能である。
【0021】(実施の形態2)図4に示すのは、この発明を他のアミューズメント装置としてのシール作成機に適用した実施の形態2である。
【0022】20は、アミューズメント装置としてのシール作成機であって、このシール作成機20は、被撮影者の映像を撮影し、撮影した映像データを出力するカメラ21と、予め記憶された合成元画像データを出力するグラフィック制御回路22と、前記映像データと合成元画像データとを合成する合成回路23と、この合成回路23からの合成画像データを表示するディスプレー3と、前記合成画像データを元にシールに印刷を施すプリンタ24とを主な構成としている。そして、前記グラフィック制御回路22と前記プリンタ24には電源切り替えスイッチ25が接続され、図4に示すようなシール作成機20の前面に設けられた人体検知センサ26の検知によって前記グラフィック回路22とプリンタ24への電力の供給の継断を行うように構成している。電力がグラフィック制御回路22とプリンタ24に供給されない状態が、デモンストレーション状態で、このデモンストレーション状態では、ディスプレー3にカメラ21の撮影映像がA/D変換されフレームメモリ21A及び合成回路23を介して映し出される。したがって、デモンストレーション状態では、ディスプレー3にカメラ映像が映し出され、シールプリント機20の存在をゲームプレーヤ等の外部にアピールすると共に、装飾品としての役割を担う。
【0023】前記センサ26が被撮影者である人体を検知すると前記グラフィック回路22とプリンタ24に電源が供給されて可動してゲームプレー可能状態となる。このゲームプレー可能状態では、グラフィック回路22が図示しないゲームプログラムに応じて合成元画像データ22Aから適宜合成元画像データを読み出し、合成回路23によって、カメラ21からの映像データと前記合成元画像データとを合成し、ディスプレー3に表示させる。
【0024】そして、図示しない操作手段により、ディスプレー3に表示される映像でゲームプレーヤが前記プリンタ24で印刷したい場合には、その操作をし、合成した映像をシール表面に印刷する。
【0025】前述したようになデモンストレーション状態から人体検知センサ26がゲームプレーヤを検知するゲームプレー開始行為を受けて、ゲームプレー状態に移行するように構成している。デモンストレーション状態時においては、プリンタ等に電力が供給されないから、必然的にゲームプレー状態に比べて単位時間当たりの消費電力が低くなる。
【0026】(実施の形態3)図5及び図6に示すのは、本発明をアミューズメント装置としてのクレーンゲーム機に適用した場合の実施の形態3である。
【0027】クレーンゲーム機30は、古くから知られるように、収納ケース31内に収納された景品を、ゲームプレーヤが操作手段35を操作し、その操作手段35により操作可能な把持手段などのアクチエータ32により景品を把持し、外部の景品取り出し穴33に通じた所定の穴まで移送することにより、景品を得るようなアミューズメント装置である。
【0028】図6に示すのは、前記アミューズメント装置のブロック図である。36は、制御回路であって、この制御回路36には、金銭投入を検知するコインセレクタ37と、制御回路36へ電力を供給する電源38と、照明制御部39と、アクチェータ駆動源40とが接続されている。そして、前記照明制御部39には、前記電源38とは独立して電力が供給されるように別の電源38Bが接続されている。この実施の形態3におけるデモンストレーション状態においては、照明制御部39が電源38Bによって駆動し、クレーンゲーム機30の照明のイルミネーションを制御し、クレーンゲーム機の存在をゲームプレーヤにアピールするとともに、遊戯場に設置された場合には、遊技場での華やかな装飾品としての役割を果たすことができる。しかも、制御回路36は、コインスイッチ37に金銭が投入されるまでは駆動せず、アクチエータ駆動源40としてのモータなども前記金銭が投入されるまでは停止状態を維持するため、電力消費量はイルミネーションを施し、それを制御するだけの電力消費に抑えることができる。39Aは前述したイルミネーションを表現するための前記照明制御部39で制御されるランプである。
【0029】次に、コインセレクタ37に所定の金銭が投入されると、制御回路36と電源38とが電気的に接続され、前記制御回路36が駆動する。制御回路が駆動すると、アクチエータ32を駆動するためのアクチエータ駆動源40が起動するとともに、前記操作手段35によりアクチエータ32がゲームプレーヤにより操作できるようにスイッチング可能状態となった、ゲームプレー可能状態となる。この実施の形態3の場合、ゲームプレー開始行為とはコインセレクタ37への金銭投入が相当する。
【0030】
【発明の効果】以上のような構成によるこの発明によれば、アミューズメント装置としての製品アピール又は装飾性を失うことを少なくしつつ、省エネルギー化を達成することができる。
【出願人】 【識別番号】592062703
【氏名又は名称】株式会社エス・エヌ・ケイ
【出願日】 平成9年(1997)12月26日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−192382
【公開日】 平成11年(1999)7月21日
【出願番号】 特願平9−369311