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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】杉本 昌美

【要約】 【課題】裏面でこぼれ落ちた遊技球による不具合の発生を防止する。

【解決手段】パチンコ機1の裏面に設置される制御装置6において、カバー13の上面には、左端を始端とし、右へ行くに従って低くなる第一傾斜面14と、右端を始端とし、左へ行くに従って低くなる第二傾斜面15と、両傾斜面14,15の終端が夫々合流し、基板11から離れるに従って低くなる落下面16とからなる誘導路17が形成される。又、第一傾斜面14と第二傾斜面15との周囲には、落下面16との連結部を除いて案内壁18,18が立設されている。更に、落下面16は、垂直方向で、制御装置6の下方の遊技球発射装置8等の他の構成部の真上に位置しないように設定されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技内容を制御する基板と、その基板を保護する箱状のカバーとからなる制御装置を裏面に設置した遊技機であって、前記制御装置のカバーの上面に、前記カバー上に落下した遊技球を前記カバー上面の所定位置へ導き、前記所定位置から下方に落下させる誘導路を形成したことを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記誘導路の外周に、前記所定位置以外からの前記遊技球の落下を防止する案内壁を立設した請求項1に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技内容を制御する基板と、その基板を保護する箱状のカバーとからなる制御装置を裏面に設置したパチンコ機等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばパチンコ機等の裏面には、遊技内容を制御する基板と、その基板を保護する箱状のカバーとからなる制御装置が設置される一方、その制御装置の上方に、遊技球を貯留する遊技球タンクが設置されており、この遊技球タンクから、同じく裏面に設けられる遊技球払出装置を介して遊技機前面の受皿に遊技球を払出可能となっている。又、遊技球タンクは、通常、上方を開放させた受皿形状となっているため、遊技球が偶発的に遊技球タンクからこぼれ落ち、遊技球タンクの下方に位置する制御装置のカバー上にそのまま残ってしまうことがあり、この場合、遊技球が、カバーの上方に露出する基板の接続端子やリード線等に接触して、回路をショートさせる虞れが生じる。そこで、特開平9−201464号公報には、図5に示す如く、パチンコ機30に設置される制御装置31のカバー32の上面に、傾斜面33等の遊技球誘導手段を設けて、上方の遊技球タンク34からこぼれ落ちた遊技球35を制御装置31上に残さず、確実に下方へ落下させるようにした発明が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記発明においては、単純な傾斜面33により、カバー32に当接した遊技球35の落下場所にばらつきが生じるため、落下場所によっては、制御装置31の下部に設置される遊技球の発射装置等の他の構成部を損傷させたり、電気部材に接触してショートさせたりする虞れが別途生じてしまう。
【0004】そこで、請求項1に記載の発明は、裏面でこぼれ落ちた遊技球を制御装置上に残さないのは勿論、他の構成部においても遊技球によるショートや損傷等の不具合を生じさせない遊技機を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、前記制御装置のカバーの上面に、前記カバー上に落下した遊技球を前記カバー上面の所定位置へ導き、前記所定位置から下方に落下させる誘導路を形成したことを特徴とするものである。又、請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、前記誘導路における所定位置への誘導を適正且つ確実に行うために、前記誘導路の外周に、前記所定位置以外からの前記遊技球の落下を防止する案内壁を立設したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
形態1図1は、遊技機の一例としてのパチンコ機1の背面図と側面図とを示したもので、正面の遊技盤2の後方に設けられた機構板3には、上方から、遊技球タンク4、遊技球払出装置5、制御装置6、入賞球検出装置7、遊技球発射装置8等が設置されており、制御装置6は遊技球タンク4の略真下に位置している。尚、9は機構板3に周設される機枠である。遊技球タンク4は、図2にも示す如く、底面を傾斜させると共に、上方を開放させた皿形状を呈し、そこに貯留させた遊技球を、底面に連結した誘導樋4aを介して遊技球払出装置5へ供給するもので、遊技球払出装置5は、制御装置6内に設けられ、遊技盤2に設置された図示しない電動遊技部材の作動制御を初めとして遊技内容を制御する基板11の指示に従い、遊技球タンク4から供給される遊技球を所定数パチンコ機1前面の受皿10へ払い出すものである。又、制御装置6は、基板11がネジ止めされるベース12と、接続端子等が設けられる上方を残して基板11を覆うようにベース12にネジ止めされる箱状のカバー13とを有し、機構板3へは、ベース12に固着した取付金具21,21を介してネジ止め設置を行っている。そして、カバー13の上面には、図1,2の左端を始端として、右へ行くに従って低くなる第一傾斜面14と、逆に右端を始端として、左へ行くに従って低くなる第二傾斜面15と、両傾斜面14,15の終端が夫々合流し、基板11側を始端として基板11側から離れるに従って低くなる落下面16とからなる誘導路17が形成されている。又、図1における側面図の横に示すカバー13の断面説明図A及び図2に示す如く、第一傾斜面14と第二傾斜面15の周囲には、落下面16と連結される終端を除いて案内壁18,18が立設されている。尚、落下面16は、垂直方向で、制御装置6の下方の遊技球発射装置8等の他の構成部の真上に位置しないように設定されるものである。
【0007】よって、上記の如く構成されたパチンコ機1においては、遊技球タンク4から偶発的にこぼれ落ちた遊技球19がカバー13上に落下すると、カバー13上面のどの場所でも、第一傾斜面14若しくは第二傾斜面15によって落下面16に導かれ、更に落下面16では終端へ導かれて、矢印で順に示すように、遊技球19は常に落下面16の終端から落下する。このとき、第一,第二傾斜面14,15に周設された案内壁18,18によって、落下面16以外からの落下が防止されると同時に、基板11側に位置する案内壁18により、誘導路17を移動する遊技球19が基板11と接触するのも防止できる。そして、落下面16から落下した下方には、電気部材のない機枠9が配されるのみであるから、ここに遊技球19が落下しても、ショートや損傷等の不具合を生じさせる虞れはない。このように上記形態によれば、誘導路17により、カバー13上に落下した遊技球19を、その落下場所に拘わらず、所定位置(落下面16終端)に導き、落下による影響のない機枠9上へ落下させることができる。従って、遊技球19が制御装置6上に貯留するのを防ぎ、基板11との接触により回路をショートさせる虞れを解消できると共に、制御装置6から落下させた遊技球19が下方の構成部と接触してショートさせたり、損傷を与えたりする虞れも確実に防止可能となる。又、案内壁18により、遊技球19の確実な誘導と誘導中の基板11への接触防止との両効果が得られる。
【0008】形態2一方、誘導路は、他の構造でも実現できる。図3,4はその変更例を示すもので、上記形態1と同じ符号は同じ部材を示すため、説明を省略する。ここでは、誘導路17aを、左端を始端とし、カバー13全面が右端へ行くに従って下り坂となる連続傾斜面20としており、案内壁18は、右端の終端を除いて連続傾斜面20の周囲に立設されている。よって、カバー13上に落下した遊技球19は、矢印で順に示すように、どの場所でも連続傾斜面20によってその終端へ導かれ、その終端から機枠9上に落下する。従って、この形態2においても、連続傾斜面20によりカバー13上に落下した遊技球19を制御装置6上に貯留させず、遊技球19の落下による影響のない場所に誘導して落下させる作用が得られ、制御装置6上での遊技球19によるショート発生の防止は勿論、制御装置6の下方に落下させた遊技球19による他の構成部でのショート発生や損傷等を好適に防止できる。又、案内壁18による遊技球19の確実な誘導と誘導中の基板11への接触防止との両効果も維持できる。特にこの形態では、単純な連続傾斜面20の形成のみで良いから、形態1に比べて構造が簡単で、低コストで済む。
【0009】尚、誘導路により遊技球を導く所定位置は、上記形態1,2の位置に限らず、制御装置6の下方の構成部によって左右されるため、下方の構成部の位置に合わせて適宜変更すれば良い。又、誘導路の具体的形状も、傾斜平面で形成する他、所定位置への誘導が可能な凹溝や傾斜曲面で形成することもでき、案内壁も、上記形態のように連続状でなく、誘導路からの遊技球の離脱が防止可能であれば、断続状に設けることもできる。更に、誘導路の形状のみで遊技球の確実な誘導が可能であれば、案内壁はなくしても差し支えない。その他、制御装置の下方に、落下させた遊技球の受け皿等を設けて遊技球を回収する手段を採用しても良い。
【0010】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、誘導路により、カバー上に落下した遊技球を、その落下場所に拘わらず、落下による影響のない場所に対応する所定位置に誘導し、そこから落下させることができる。従って、遊技球が制御装置上に貯留するのを防ぎ、基板との接触により回路をショートさせる虞れを解消できると共に、制御装置から落下した遊技球が他の構成部と接触してショートさせたり、損傷を与えたりする虞れも確実に防止可能となる。請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、案内壁により、所定位置への遊技球の確実な誘導と、誘導中の基板への接触防止とが共に可能となる。
【出願人】 【識別番号】000241234
【氏名又は名称】豊丸産業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)12月25日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
【公開番号】 特開平11−188163
【公開日】 平成11年(1999)7月13日
【出願番号】 特願平9−358000