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【発明の名称】 遊技媒体計数システム
【発明者】 【氏名】小川 定信

【要約】 【課題】単なるパチンコ玉を計数するためだけではなく、遊技場の集客力に役立つような遊技媒体計数システムを提供する。

【解決手段】投入された遊技媒体を計数する計数手段2と、この計数手段2が計数した計数数値を記憶する計数数値記憶手段5と、を備え、入力手段12を介して予め設定入力した任意数値を記憶する任意数値記憶手段13と、この任意数値と先の計数数値を比較する比較手段11と、これらの数値が一致又は所定の誤差範囲内であるときに、一致又は所定の誤差範囲内である旨を表示事項に含む表示手段7を有するものであることを特徴とするくじ機能を遊技媒体計数システムに持たせ、投入した遊技媒体数が任意数値と一致又はこれから所定の誤差範囲内である場合に、遊技媒体を投入した遊技者を当選者とする。遊技者は、遊技媒体の獲得だけではなく、くじ機能の当選を期待してその遊技場に出かける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 投入された遊技媒体を計数する計数手段と、この計数手段が計数した計数数値を記憶する計数数値記憶手段と、を備えた遊技媒体計数システムにおいて、入力手段を介して予め設定入力した任意数値を記憶する任意数値記憶手段と、前記任意数値と前記計数数値を比較する比較手段と、これらの数値が一致又は所定の誤差範囲内であるときに、一致又は所定の誤差範囲内である旨を表示事項に含む表示手段を有するものであることを特徴とする遊技媒体計数システム。
【請求項2】 前記表示事項が表示されたチケットを発行するチケット発行装置を備えていることを特徴とする請求項1に記載した遊技媒体計数システム。
【請求項3】 投入された遊技媒体を計数する計数手段と、この計数数値を所定の交換比率に基づいて演算して交換すべき景品数を算出する算出手段と、この算出数値を記憶する算出数値記憶手段と、を備えた遊技媒体計数システムにおいて、前記交換比率を予め設定入力する入力手段と、この入力手段から入力された相異なる複数の交換比率を記憶する交換比率記憶手段と、前記交換比率記憶手段が記憶する複数の交換比率のうち何れかを無作為選択するための選択手段と、を備え、前記選択手段により選択された交換比率を、前記所定の交換比率とするように構成したことを特徴とする遊技媒体計数システム。
【請求項4】 交換比率を表示する表示手段を備え、前記表示手段は、遊技媒体の投入により前記複数の交換比率のランダム表示を開始し、その後における前記選択手段の操作によりこのランダム表示を停止して選択された交換比率を表示するように構成したことを特徴とする請求項3に記載した遊技媒体計数システム。
【請求項5】 前記算出手段が行った演算により端数が生じた場合に、この端数に相当する遊技媒体を遊技客に返却する返却手段を備えるものであることを特徴とする請求項3又は4に記載した遊技媒体計数システム。
【請求項6】 前記表示事項が表示されたチケットを発行するチケット発行装置を備えていることを特徴とする請求項3ないし5の何れかに記載した遊技媒体計数システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ玉や遊技用コイン等の遊技媒体の数を計数する計数装置に関し、より詳しくは、予め設定した数値との一致等に基づいて特定の遊技者を選択する手段を提供し、この特定した遊技者にその遊技場特有の特典を与え、もって、その遊技場の営業政策に好影響を与えるための計数装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技場やゲームセンターなどの遊技場において、パチンコ玉やゲーム用コインを計数するために遊技媒体計数システム(カウンター)が用いられている。パチンコ遊技場を例にとるとこのカウンターは、その投入口から投入されたパチンコ玉の計数を行う道具として大変便利なものであり、遊技客にとっても遊技場の従業員にとってもなくてはならないものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなカウンターは、遊技客にとってみればそこにあって当たり前のものであり、遊技場にとってみれば確かになくてはならないものではあるが、さりとて集客に役立つものでもない。最近の遊技場は、遊技機の整備や従業員の教育等を通して遊技客へのサービスを向上させ、これによる集客力の増大に努力している。そのような観点から、カウンターも、単なるパチンコ玉を計数するためだけではなく、遊技場の集客力に役立たせる必要性が生じてきた。本発明が解決しようとする課題は、遊技場におけるカウンターの付加価値を高め、これにより遊技客にあらたな楽しみを提供し、もって、遊技場の集客力を増大させることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決するために発明者は、遊技場においてカウンターにパチンコ玉を投入する遊技者の様子を丹念に観察した。カウンターが表示する計数結果に見入る遊技客は、これまでの経験から自分の持ち玉のおおよその数字を掴んでいる。このため、計数結果から大きな刺激(楽しみ)を得ることが少ない。遊技は終了しており、計数はその結果を確認するに過ぎないからである。そこで、発明者は、遊技を終了した遊技者に遊技場特有の特典、たとえば、何らかの景品を進呈し、あらたな楽しみ(期待)を与えればよいと考えた。問題は、その特典を与える遊技者をどのようにして選択するか、ということである。その選択手段として発明者はこのカウンターに着目し、これに、いわゆる「抽選機能」に類する機能を持たせ、この抽選により遊技者を選択することを思いついた。このようにすれば、遊技者にとってみればパチンコ玉の計数にあらたな楽しみが加わることになり、その結果、遊技客がその遊技場に行く回数が増え、このことが遊技場にとって集客力の増大につながる、と考えたのである。この発明は、そのような観点からなされたものである。その詳しい内容については、項を改めて説明する。
【0005】請求項1に記載した発明の構成請求項1に記載した発明に係る遊技媒体計数システムは、投入された遊技媒体を計数する計数手段と、この計数手段が計数した計数数値を記憶する計数数値記憶手段と、を備えており、その特徴は、入力手段を介して予め設定入力した任意数値を記憶する任意数値記憶手段と、この任意数値とこの計数数値を比較する比較手段と、これらの数値が一致又は所定の誤差範囲内であるときに、一致又は所定の誤差範囲内である旨を表示事項に含む表示手段を有することにある。
【0006】この特徴によれば、遊技場経営者が設定した数値(たとえば、3,000)を任意数値記憶手段に記憶させておき、この数値と計数数値が一致又は所定の誤差範囲内であれば、その旨を表示事項に含めるようになっている。この判定は、判定手段が行う。この場合に、数値の完全一致を求めるのであれば算出数値も3,000でなければならず、所定の誤差範囲内であればよいとするのであれば、たとえば、2,700〜3,200であればよい。一致とするか誤差を認めるか、認めるのであればどの範囲なのか、等は、遊技場経営者が定める。なお、ここで「遊技場経営者」とは、遊技者に対応する遊技場側の者を示す概念であって、数値を設定する者のことをいう。必ずしも遊技場を経営する経営者自身を意味するものではなく、その遊技場の従業員や数値をランダムに自動設定するコンピュータ等を広く含む概念である。
【0007】また、「表示手段」は、遊技者や遊技場経営者に一致等の判定結果を知らせるものであればどのようなものでもよく、例えば、表示ランプやチケットのように視覚的に認識させるものや、音楽を鳴らして聴覚的に認識させるものがある。また、遊技者の申し込みに応じて遊技場が発行する遊技者特定のためのいわゆる会員カードがあるが、この会員カードを持つ会員がその提示を要件に、その会員の個別情報の中にかかる判定結果を書き込むようにしてもよい。この場合は、この書き込む装置が、ここにいう表示装置に該当する。
【0008】請求項2に記載した発明の構成請求項2に記載した発明に係る遊技媒体計数システムは、請求項1に記載したものと基本的に同じ構成を有し、その範囲内においてその作用効果も異ならない。その大きな特徴は、先の表示事項を表示したチケットを発行するチケット発行装置を備えるものであることにある。
【0009】この特徴によれば、判定結果がチケットに表示されるので、この表示事項を客観的に確認しやすくなる。このため、遊技場としてみれば、このチケットを元に色々な特典を遊技者に与えることができ、遊技者としてみれば、それだけ楽しみが増えることになる。たとえば、複数種の特典を用意しておき、遊技者が保有するチケットの枚数に応じてこれらのうち適当なものを段階的に提供するようにするとよい。
【0010】請求項3に記載した発明の構成請求項3に記載した発明に係る遊技媒体計数システムは、投入された遊技媒体を計数する計数手段と、この計数数値を所定の交換比率に基づいて演算して交換すべき景品数を算出する算出手段と、この算出数値を記憶する算出数値記憶手段と、交換比率を予め設定入力する入力手段と、この入力手段から入力された相異なる複数の交換比率を記憶する交換比率記憶手段と、この交換比率記憶手段が記憶する複数の交換比率のうち何れかを遊技者が無作為選択するための選択手段と、を備え、この選択手段により選択された交換比率を、先の所定の交換比率とするように構成したことにこの遊技媒体計数システムの特徴がある。
【0011】この特徴によれば、予め設定された複数の交換比率の中から何れかを、無作為に選択することになる。こうして選択された交換比率に基づいて算出手段が演算を行ない、交換すべき景品数を算出する。選択対象となる複数の交換比率は遊技場経営者が予め入力手段から入力したものであり、これらは、交換比率記憶手段に記憶される。ここで、「無作為選択」とは、遊技者、遊技場経営者又はこれらの者以外の第三者が意図的に選択するのではなく、遊技者等の直接の意図(意志)の及ばない状況において予め設定入力された複数の交換比率のうちの何れか一つを抽出することをいう。無作為選択であるから、交換比率を自ら決定することはできない。交換比率は変動し、良いときもあれば悪いときもある。遊技者は、このような不確実性に楽しみを見い出すのである。「選択手段」としては、たとえば、スロットマシンの選択ボタンに類似するもの、ルーレットのボールのように回転等するものが自然停止したときにそこに表示されているもののうち何れかを抽出するための目印となるもの、選択対象が周期的に変化し所定時間が経過したときに表れているものが選択されるようになっている場合の時間を計測するタイマーのようなもの、があり、これら以外であっても本発明の目的の範囲内のものであれば当業者が採りうるあらゆる手段が該当する。
【0012】請求項4に記載した発明の構成請求項4に記載した発明に係る遊技媒体計数システムは、請求項3に記載したものと基本的に同じ構成を有し、その範囲内においてこれと同じ作用効果を奏するものである。その大きな特徴は、交換比率を表示する表示手段を備え、この表示手段は、遊技媒体の投入により遊技場経営者が設定する複数の交換比率をランダムに表示することを開始し、その後における選択手段の操作によりこのランダム表示を停止して選択された交換比率を表示するように構成したことにある。
【0013】この特徴によれば、表示手段が選択された交換比率を目で確かめることができる分だけ、遊技者は遊技媒体の計数とその交換比率の選択をより楽しむことができる。遊技者はランダムに表示される交換比率のうち、なるべく高比率のものが表示されるときを見計らって選択手段を操作し、うまく行った行かないに一喜一憂する。このような表示手段として、たとえば、ルーレットやスロットマシン等に類する方式により交換比率を示す数字や記号等が回転し、遊技者がスイッチを操作するとこれに応じて回転が停止し、停止したときに表示されているものが選択された数字や記号等であるとするものがある。
【0014】請求項5に記載した発明の構成請求項5に記載した発明に係る遊技媒体計数システムは、請求項3又は4に記載したものと基本的に同じ構成を有し、その範囲内においてこれと同じ作用効果を奏するものである。その大きな特徴は、算出手段が行った演算により端数が生じた場合に、この端数に相当する遊技媒体を遊技客に返却する返却手段を備えるものである点にある。
【0015】この特徴によれば、演算により生じた端数、すなわち、景品1個と交換するまでには及ばない半端な数の遊技媒体を返却するようになっている。なお、ここにいう「遊技媒体の返却」は、遊技者が投入したものと物理的に同一の遊技媒体を返却するということを必ずしも意味するものではなく、その端数に応じた数の遊技媒体を実質的に遊技者に返却することを意味する。したがって、遊技者が投入した遊技媒体のうち景品交換用の遊技媒体数、すなわち、その個数は景品1個を交換するために必要な数の倍数分だけ受け入れ、それ以外の端数を返却するようにしてもよいし、投入されたものをすべて受け入れ、他の場所に貯留してある遊技媒体からその端数に相当する分だけを返却するようにしてもよい。また、これら以外の返却方法でもよい。
【0016】請求項6に記載した発明の構成請求項6に記載した発明に係る遊技媒体計数システムは、請求項3ないし5の何れかに記載したものと基本的に同じ構成を有し、その範囲内においてその作用効果も異ならない。その大きな特徴は、先の表示事項を表示したチケットを発行するチケット発行装置を備えるものであることを特徴とするものである。
【0017】この特徴によれば、判定結果とともに計数数値と景品数又はこれらのうち何れか一方がチケットに表示されるので、この表示事項を客観的に確認しやすくなる。このため、遊技場としてみれば、このチケットを元に色々な特典を遊技者に与えることができ、遊技者としてみれば、それだけ楽しみが増えることになる。たとえば、複数種の特典を用意しておき、遊技者が保有するチケットの枚数に応じてこれらのうち適当なものを段階的に提供するようにするとよい。なお、返却手段が返却した遊技媒体の端数も表示次項に含めてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、各図を参照しながら、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という)について説明する。図1はハード部分を示す概略図であり、図2は設定手順を示すフローチャートである。図3は第1の実施形態において設定画面上に表示される図表であり、図4は第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。図5は、チケットの表示事項を示す図である。図6は第2の実施形態において設定画面上に表示される図表であり、図7はカウンターの画面に表示される内容を示す図である。図8及び9は第2の実施形態の動作を示すフローチャートであり、図10はチケットの表示事項を示す図である。なお、本実施形態においては、パチンコ玉を遊技媒体として用いており、以下の説明はこれを前提に行う。
【0019】第1の実施形態(請求項1及び2)まず、図1に基づいて第1の実施形態のハード部分について説明する。鎖線で囲った部分は、パチンコ玉を計数するための計数システムを、符号2はパチンコ玉を計数するためのカウンター(計数手段)をそれぞれ示している。カウンター2は、パチンコ玉を受け入れるカウンター本体3と、各種の表示を行う液晶画面(表示手段)7から概ね構成している。カウンター本体3の内部には、端数玉を返却するための返却装置(返却手段)4と、パチンコ玉の計数結果を示す計数数値を記憶するための計数数値記憶手段であるRAM(Random Access Memory、ランダム・アクセスが可能な読み出しと書き込みができる記憶装置)5とを組み込んである。さらに、比較手段としての比較処理と算出手段として演算処理を行うためのCPU(Central ProcessingUnit、中央演算装置)6も、このカウンター本体3の中に組み込んである。第1の実施形態においては、このCPU6を比較手段としてのみ使用し算出手段としては使用していない。符号8は、選択手段として使用するスイッチである。スイッチ8については、後述する。
【0020】カウンター2に連結してあるのはチケット発行装置9であり、このチケット発行装置9がチケット10を発行するようになっている。チケット発行装置9は、ハブ装置15を介してPOSコンピュータ11と遊技場管理コンピュータ16に接続している。POSコンピュータ11は、キーボード(入力手段)12から入力する任意数値(後述)を記憶させるためのメモリ(任意数値記憶手段)13と表示画面14を備えている。遊技場管理コンピュータ16は、カウンター2やPOSコンピュータ11等から送られる各種のデータを管理するとともに、その遊技場の会員の管理なども受け持っている。
【0021】次に、図2及び3を参照しながら、任意数値の設定方法について説明する。図3に示す設定画面上の図表の縦罫に表示された、機種001、機種002・・機種00nは、カウンター2の種類を示している。これらのカウンターは、遊技場のレイアウトに応じて、景品交換所のカウンターごと、複数の遊技機がひとまとまりになっている島ごと、又は、遊技機ごと等に設置されている。一方、横罫に表示されたアルファベットA、B、C、D、Eは、同表の下段に表示された数値(任意数値)を示している。さらに、ます目の中の数字は、その機種の台数を示している。
【0022】図2に示すフローチャートを併せて参照しながら、任意数値の設定入力の方法について説明する。POSコンピュータ11を立ち上げると、図3に示す図表が設定画面として現れる(S1)。設定入力を行う者は、まず、カウンター2の機種を選択する(S2)。ここでは、機種001を選択したとして、説明を続ける。次に、任意数値の範囲をA〜Eの中から選択し(ここでは、Bを選択する)、最後に、その台数(ここでは、12台)を入力する(S3、S4)。すなわち、この設定画面により、この遊技場における機種001は、そのうち12台がBすなわち5,700〜6,500個の範囲内の数のパチンコ玉を投入した遊技者に「当たり」を与えるように設定したことになる。これと同様に、機種001の他のカウンターの3台がCすなわち12,300〜13,300個の範囲内と、他の1台が34,000〜38,000個の範囲内と、それぞれ設定する。機種002等についても、これと同様のステップで任意数値を設定する。
【0023】上述した各機種についてS2〜4のステップを終了すると、表示画面14上に「■設定しますか? ■変更しますか?」と表示させ、設定入力する者の指示を待つ(S5)。ここで、設定入力する者が「■変更」を選択した場合は、ステップ1に戻り、新たな設定入力を待つ。一方、設定入力する者が「■設定」を選択した場合はステップ8へ進み設定したデータを任意数値記憶手段13に記憶させる。その後、表示画面14に「設定を完了しました。」と表示させて(S9)、このプログラムを完了する。
【0024】次に、図4に示すフローチャートを参照しながら、第1の実施形態の動作について説明する。カウンター2の電源が投入され使用できる状態にあるときは、その液晶画面7上に「パチンコ玉を投入して下さい。」という表示を行わせ、遊技客のパチンコ玉投入を待つ(S11)。遊技客がパチンコ玉を投入すると、カウンター2は計数を開始する(S12,S13)。計数を開始すると同時に、液晶画面7上に「ただいま計数中です。」と表示させ、できるだけ早く結果を知りたいと願う遊技客の心理を和らげる(S14)。計数を終了した時点で計数結果(計数数値)をRAM5に記憶させるとともに液晶画面7上に「○○○個投入されました。」と表示させ、これと同時にこの計数数値と任意数値記憶手段13に記憶させてある任意数値をCPU6に比較させる(S15,S16)。
【0025】この比較の結果、投入されたパチンコ玉の数が、図3に示すA〜Bの何れかの範囲に収まっている場合、すなわち、一致した場合は、「おめでとうございます。」という表示を液晶画面7上に表示させ、チケット発行装置9に支持を送り一致した旨と投入された球数等を印刷したチケット10(図5参照)を発行させる(S18,S20)。これと同時に、一致したことを場内に放送したり、特定の音楽等を放送するようにしてもよい。このようにすれば、一致した(抽選に当たった)遊技客がいたことを他の遊技客にアピールできるので、他の遊技客を更なる遊技に駆り立てるという効果を期待することができる。一方、ステップ16の比較の結果、一致しなかったときは、表示画面7に「またトライして下さい。」と表示させ、チケット発行装置9に球数を印刷したチケット10を発行させる。これで、このプログラムを終了する。
【0026】第2の実施形態(請求項3以下)第2の実施形態において使用するハード部分は、図1に示す第1の実施形態において使用するものと基本的に同じであり、選択スイッチ(選択手段)8を備えている点で異なっている。このため、第2の実施形態において用いるハード部分の説明を省略し、選択スイッチ8についての説明は後で行うことにする。ここでは、まず、図5を参照しながら、任意数値の設定方法について説明する。設定画面の縦罫に表示された、機種001、機種002・・機種00nは、カウンター2の種類を示している。これらのカウンターは、遊技場のレイアウトに応じて、景品交換所のカウンターごと、複数の遊技機がひとまとまりになっている島ごと、又は、遊技機ごと等に設置されている。一方、横罫に表示された数字2.0、3.0・・・mは、パチンコ玉を景品と交換するときの交換比率を示し、たとえば、3.0というのは、パチンコ玉1個を3円分に評価することを示している。つまり、3000円相当の景品と交換するためには、1000個(3×1000)のパチンコ玉が必要となる。さらに、ます目の中の数字は、その機種の台数を示し、本日、この遊技場におけるたとえば機種001は、その交換比率2.5のものを12台、同じく3.0のものを3台、同じく4.0のものを1台の合計16台(これが全部の台の場合もある)のものに、抽選機能を設定したことになる。
【0027】次に、任意数値の設定入力の方法について説明する。設定入力の方法は、第1の実施形態における者と基本的に同じであるので、重複を避けるために第1の実施形態において用いた図2に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図2において両者を区別するために、第2の実施形態の各ステップの表示を括弧内に記載している。POSコンピュータ11を立ち上げると、図5に示す図表が設定画面として現れる(S61)。設定入力を行う者は、まず、カウンター2の機種を選択する(S62)。ここでは、機種001を選択したとして、説明を続ける。次に、交換比率として使用する任意数値の範囲を2.0〜mの中から選択し(ここでは、2.0を選択する)、最後に、その台数(ここでは、12台)を入力する(S63、S64)。これと同様に、機種001の他のカウンターの3台を交換比率3.0に、他の1台を4.0に、それぞれ設定する。機種002等についても、これと同様のステップで任意数値を設定する。
【0028】上述した各機種についてS62〜64のステップを終了すると、表示画面14上に「■設定しますか? ■変更しますか?」と表示させ、設定入力する者の指示を待つ(S65)。ここで、設定入力する者が「■変更」を選択した場合は、ステップ61に戻り、新たな設定入力を待つ。一方、設定入力する者が「■設定」を選択した場合はステップ68へ進み設定したデータを任意数値記憶手段13に記憶させる。その後、表示画面14に「設定を完了しました。」と表示させて(S69)、このプログラムを完了する。
【0029】次に、図8及び9に示すフローチャートを参照しながら、第2の実施形態の動作について説明する。カウンター2の電源が投入され使用できる状態にあるときは、その液晶画面7上に「パチンコ玉を投入して下さい。」という表示を行わせ、遊技客のパチンコ玉投入を待つ(S31)。遊技客のパチンコ玉の投入を受けて液晶画面7上に「ただいま計数中です。」と表示させ、これと同時に計数を開始する(S33,S34)。計数を終了した時点で計数結果(計数数値)を液晶画面7上に「○○○個投入されました。」と表示させるとともにRAM5に記憶させ、その後、交換比率を決定するサブルーチンを実行する(S35,S36)。ステップ36において決定した交換比率を用いて先の計数数値を演算処理し景品数を算出する(S37)。この処理は、CPU6に行わせる。次いで、液晶画面7上に「景品数は、○○個です。」と表示させ、遊技客に算出結果を知らせる(S38)。
【0030】ここで、CPU6が行った演算の結果、端数が生じた場合は、カウンター2に指令を送り返却手段4にその端数に応じたパチンコ玉を遊技客に返却させる(S40)。この動作を例を挙げて具体的に説明すると、次のようになる。すなわち、投入されたパチンコ玉が2,367個で交換比率が2.0だとすると、この遊技客が持つ有価価値は4,734円ということになる。ここで景品の交換比率を100円とすると、2,367を100で除してその商が23で余り(端数)67ということになる。このような場合に第2の実施形態においては、一旦受け入れた全パチンコ玉すなわち2,367個の中から67個を抜き出して、これを遊技客に返却するようにしている。
【0031】ステップ40における返却と同時に、液晶画面7に「67個返却しました。」と表示させ(S41)、チケット発行装置9に図10に示すようなチケット10を発行させる(S42)。一方、ステップ39において端数玉がない場合、すなわち、演算(除算)の結果割り切れたあまりがなかった場合は、液晶画面7に「端数玉はありません。」と表示させ(S43)、ステップ42へ進み、その旨を記載したチケットを発行させる。これで、このプログラムを終了する。
【0032】ここで、ステップ36の交換比率決定サブルーチンについて説明する。まず、液晶画面7に、交換比率をランダムに表示させる。つまり、画面中の矩形枠で囲まれた数字が交換比率であり、この交換比率をランダムに変化させるようにする。つまり、図においては2.5円を示しているが、これが一定の間隔で、たとえば、2.0、4.0、2.5、3.0・・・・、mというように変化させる(S51)。これと同時に、「スイッチを押して下さい。」と表示させ、遊技者にスイッチ8を押すように指示する(S52)。これを見た遊技者がスイッチ8を押すと(S53)、そのときに液晶画面7上に表示されている交換比率が、遊技者により無作為に選択された交換比率になる。選択された交換比率を、液晶画面7に表示させて遊技者に知らせるとともに(S54)、これを、算出手段であるCPUに送り、ステップ37を実行させる。これにより、プログラムを終了する。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る計数システムを使用することにより、単なるパチンコ玉を計数するためだけではなく、遊技場の集客力に役立たせるという付加価値を持たせることができる。したがって、遊技客に遊技とは別のあらたな楽しみを提供することができるようになるので、その計数システムを持つ遊技場の集客力を増大させることができる。
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【出願日】 平成9年(1997)9月19日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】新井 信昭
【公開番号】 特開平11−90029
【公開日】 平成11年(1999)4月6日
【出願番号】 特願平9−273753