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【発明の名称】 遊戯機
【発明者】 【氏名】赤坂 道春

【要約】 【課題】一定周期でカウントするカウンタを用い、始動口への入賞タイミングがランダムであることを利用して大当たりの確率を得る構造を維持しつつ、遊戯者にとって不公平となる遊戯状態を確実になくす。

【解決手段】変更タイミングを挟むと、この間の周期はT1’(≠T1 )となる。この流れを順に示すと、T1 →T1 →T1 →T1'→T1 →・・・となり、変更タイミングを挟む間だけ、一瞬周期がずれる。この結果、そのずれ分だけずれた位置から、次回からの起点となるため、その前後の周期の相関がなくなることになる。相関がなくなるということは、予測ができないということになる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊戯状態における所定事象を検出するセンサと、該所定事象により行われる抽選ゲームと、所定の周期でカウントするカウンタと、を備え、前記センサの検出結果に基づいて、前記抽選ゲームを実行すると共に、前記カウンタのカウント値を取得し、この取得した値が予め設定した大当たり値と一致したときには、遊戯者に有利となる大当たり処理を行うように構成された遊戯機であって、前記カウンタによるカウント値を所定条件に基づき変更する、ことを特徴とする遊戯機。
【請求項2】 前記カウンタによるカウント値を所定条件に基づき変更する場合は、現カウント値に対して、所定の変換フォーマットによって変更し新たな現カウント値とすることを特徴とする請求項1記載の遊戯機。
【請求項3】 前記カウンタによるカウント値を変更する所定の条件が、前記センサで検出した事象に起因して取得したカウント値が、大当たり値と判明した時点から、それにより発生した大当たり処理が行われ、終了するまでの何れかのタイミングであることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の遊戯機。
【請求項4】 前記カウンタによるカウント値を変更する所定の条件が、前記センサで検出した事象に起因して取得したカウント値が、大当たり値と判明した時点から、それにより発生した大当たり処理が行われ、終了するまでの何れかで、かつ前記センサによる検出ストック数が最大値であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の遊戯機。遊戯機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の条件が成立したことにより、遊戯盤上に配置された表示装置の表示図柄を変動させ、該表示装置における前記変動が停止したときの図柄に応じて、予め定められた遊戯状態に変更する処理等を行う遊戯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊戯機としてのパチンコ機の遊戯盤上には、パチンコ球が入賞する入賞口や風車、釘の他に、数字やキャラクタでデザインされた、例えば15個の特別図柄を3列(左列、中列、右列)に配置させ、各列毎に15個の特別図柄を順次変動させながら表示する特別図柄表示装置を備えている。
【0003】以下、この表示装置を利用したパチンコ機の動作を説明するが、本出願人による出願公報(特願平9−007040号)等にも同様のものが詳細に説明され公知となっている。
【0004】この特別図柄表示装置は、同じく遊戯盤上に設けられた始動口にパチンコ球が入賞したとき(厳密に言うと、始動口へ入賞したパチンコ球をセンサにより検出したとき)に高速での変動が開始され(始動)、所定時間経過後各列毎に停止し、各列毎に特別図柄が特定(表示)される。
【0005】ここで、各列の図柄が予め定められた所定の関係となった場合(例えば、数字の7が揃った場合等)、遊戯盤に設けられた、通常の入賞口に比較して大きな入賞口を開放し、遊戯者にとって有利な処理がなされる(大当たり)。
【0006】大当たりは、遊戯者にとっては図柄が所定の関係となった場合であるが、内部処理的には、始動口へのパチンコ球の入賞タイミングによって決定されている。
【0007】すなわち、パチンコ機は、所定の数値(例えば、0〜1198)を順次一定の周期(約4.096ms)でインクリメントしていくカウンタを備えている。このカウンタは、最大カウント値となると”0”に戻り、常に所定の範囲内のカウント値を有している。また、パチンコ機は、予め大当たり値を定めており、上記0〜1998を繰り返すカウンタの場合には、例えば”7”、”407”、”807”のカウント値を大当たり値として記憶している。
【0008】ここで、前記始動口にパチンコ球が入賞するとこれをセンサで検出するが、この検出時期の前記カウンタのカウント値がピックアップされ、ピックアップされたカウント値が、前記大当たり値と一致した場合を大当たりとして、前記遊戯者にとって有利な処理に移行することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、不正に遊戯機を改造して、意図的に大当たりを発生することが行われる場合がある(ぶら下げ基板)。これは、遊技を制御する基板(以下主基板と呼ぶ)に改造により接続され、遊技機の電源オンと同時に動作を開始する。主には、主基板から周辺制御基板(例えば表示装置制御基板)への信号が割込毎に送られ、その電源投入時からのカウント数が、前記大当たり判定用のカウンタと同期するのに着目し、不正を行なうものである。
【0010】より具体的には、この周辺制御基板への信号送出数を電源投入時よりカウントするとともに、この基板を不正に取付た第3者が、特殊な打球発射により、(例えば、1分間発射し、30秒間停止、このセットを2回繰り返す等、何でも良い。尚、この基板は発射信号をモニターしている)このぶら下げ基板を特殊モードに設定した後始動口へ入賞させると、このぶら下げ基板は始動口への入賞を検知するセンサーと主基板の間に介在し、その入賞タイミングを、上記方法であらかじめ解析した、カウンタが大当たり値と等しくなるタイミングまで遅延させ、結果として大当たりを引く、等の手段である。
【0011】ここで、関連技術として、大当たり値を変更することが記載された先行技術がある(特公平7−106236号公報参照)。この公報では、大当たり値の異なる複数の乱数発生手段を備えているが、容量に限界があり、解析され易く、一旦、解析されると上記の方法で不正行為がある程度可能となってしまうため、不正対策としては不十分であり、遊戯者にとって不公平さが生じる。
【0012】また、確率を変化させることなく、これらの不公平を生じさせないものとして、判定に用いる大当たり値を乱数により発生させるものがある(一例として、特開平8−38706号公報参照)。
【0013】しかし、これらの方式においては、理論上正しいとされる確率が、実際にその通りであることを証明する方法が極めて困難であるという欠点がある。
【0014】例えば、カウンタのカウント値と大当たり値とが一定時間継続して等しい状態が発生してしまったり、逆に一定時間等しくない状態が発生してしまったりすることが全くないことを検査するのは困難である。
【0015】これは、許認可を受けて販売可能な遊戯機において、所定の検査期間でその正当性を検査するのが困難、若しくは膨大な時間、労力が必要となることを意味し、好ましいものではない。
【0016】本発明は上記事実を考慮し、一定周期でカウントするカウンタを用い、始動口への入賞タイミングがランダムであることを利用して大当たりの確率を得る構造を維持しつつ、遊戯者にとって不公平となる遊戯状態を確実になくすことができる遊戯機を得ることが目的である。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、遊戯状態における所定事象を検出するセンサと、該所定事象により行われる抽選ゲームと、所定の周期でカウントするカウンタと、を備え、前記センサの検出結果に基づいて、前記抽選ゲームを実行すると共に、前記カウンタのカウント値を取得し、この取得した値が予め設定した大当たり値と一致したときには、遊戯者に有利となる大当たり処理を行うように構成された遊戯機であって、前記カウンタによるカウント値を所定条件に基づき変更する、ことを特徴としている。
【0018】請求項1に記載の発明によれば、カウンタがカウントを繰り返している間に、センサで所定事象を検出すると、このタイミングにおけるカウンタのカウント値を取得カウント値とし、予め設定した大当たり値と一致するか否かを判断する。
【0019】判断の結果、一致しない場合は所謂「はずれ」となり、はずれ処理を行う。一方、一致した場合は所謂「大当たり」となり、大当たり処理が実行される。これにより、遊戯状態が遊戯者に有利な処理が実行される。
【0020】ここで、請求項1では、所定の条件下で、前記カウンタによるカウント値を変更する。これにより、カウンタによる繰り返しの一部に「大当たり」の入賞タイミングが集中することがなくなり、この一部の間に前記権利の取得を集中させても、大当たりの確率が上がるような不具合を解消することができる。すなわち、前記権利の取得を意図的にある時期に集中させる遊戯者と、そうでない遊戯者との間の不公平さをなくすことができる。
【0021】また、不適性な不正操作による強制的な大当たり権利を獲得する事を防止する。
【0022】請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記カウンタによるカウント値を所定条件に基づき変更する場合は、現カウント値に対して、所定の変換フォーマットによって変更し、新たな現カウント値とすることを特徴としている。
【0023】請求項2に記載の発明によれば、現カウント値をnとすると、通常は一定周期(例えば割り込み周期)毎にn+s(sは0を除く整数)を繰り返し、nが最大値を超えた時は、そこから(最大値+1)を減算した値を次のnの値としている。尚、sが負の数である場合は、nが最小値未満となった時、(最大値+1)を加算した値を次のnの値とすれば良い。このような、現カウント値に対して所定の条件下で、所定の変換フォーマット、例えば、n+(又は−、又は×、又は÷)m(mは定数又は乱数)を実行することにより、カウント値を変化させることができる。このため、集中して権利を取得しようとしても、大当たりの値の出現タイミングは全く別のタイミングとなり、不公平さをなくすことができる。
【0024】また、m値を乱数値とし、かつnに対して加算する(n←n+m)ような場合、このm値の最大値をn値の最大値と同一とし、m値を加算した結果、n値が最大値を超えた場合は、m値の(最大値+1)を減算する。
【0025】上記のような、変更が最も簡単であり、かつ権利の取得を集中させても確率の変化がほんの一時的であり、実際の遊戯上の確率にほとんど影響を与えない。また、既存の基本的な処理制御形態(カウンタによる一定周期毎のカウントと、ランダムな入賞)に何ら変更を施す必要がなく、単純にカウント値変更手段の機能を例えばソフト的に追加すればよいため、従来の遊戯機の改良が簡便となる。
【0026】また、このカウント値は、通常取り得る範囲内に、ソフト的演算により変更されるため、検査機関における検査は、ソフトの検証のみで済む。
【0027】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の発明において、前記カウンタによるカウント値を変更する所定の条件が、前記センサで検出した事象に起因して取得したカウント値が、大当たり値と判明した時点から、それにより発生した大当たり処理が行われ、終了するまでの何れかのタイミングであることを特徴としている。
【0028】請求項3に記載の発明によれば、所定の条件として、大当たりの発生毎に前記カウンタによるカウント値の変更を行うことにより、この大当たり時が次の大当たり値出現タイミングの変更となるため、見掛け上、大当たり毎に次の大当たり値の出現タイミングを変更することとなり、予測がつかなくなる。従って、権利の取得の試みをある時期に集中させる意味が全くなくなる。
【0029】請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の発明において、前記カウンタによるカウント値を変更する所定の条件が、前記センサで検出した事象に起因して取得したカウント値が、大当たり値と判明した時点から、それにより発生した大当たり処理が行われ、終了するまでの何れかで、かつ前記センサによる検出ストック数が最大値であることを特徴としている。
【0030】請求項4に記載の発明によれば、カウント値の変更は、請求項3に記載の如く、大当たり毎に行うことが最適であるが、変更条件を、大当たりが発生し、かつ前記センサによる検出ストック数が最大値であるタイミングとしておけば、大当たり処理が開始し、終了するまでに、表示図柄を変動させる権利(所謂始動メモリ、入賞記憶)数は、ほぼ上限となるが、上限となった後、大当たり値を変更しても、大当たり後、次の図柄変動が開始した後、初めて次の入賞が有効となるため、それまでに行われたカウント値の変更による実質確率の変動又は影響をなくする事が可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1には、本実施の形態に係るパチンコ遊戯機110の表面、すなわち遊戯盤面が示されている。この遊戯盤面における円弧状のレール112で囲まれた領域が遊戯領域であるゲージ部114とされている。
【0032】ゲージ部114には、全面にわたって複数の釘116が打ち込まれ(図1では主要な釘116のみ図示)、レール112を通って打ち出されたパチンコ球がこの釘に当たって跳ねたり、釘116によって形成される案内路に案内されながら、落下していくようになっている。また、この釘116の他、ゲージ部114に向かって左右対称の位置には、風車118が取り付けられており、パチンコ球を予期しない方向へ方向転換させるようになっている。
【0033】さらに、ゲージ部114には複数の位置に入賞口120が設けられ、この入賞口120にパチンコ球が入ることにより、所定数のパチンコ球が遊戯者に供給されるようになっている。
【0034】このようなゲージ部114は、ほぼ左右対称形とされており、この中央部には特別図柄表示装置122が配置され、その表示部124が露出されている。この表示部124の下方には、特別図柄表示装置122を始動するための始動口126が設けられている。
【0035】始動口126のさらに下方には、大入賞口128が配置され、前記特別図柄表示装置122での所謂当たりの表示の状態で所定時間開放され、大量のパチンコ球を入賞させることができる構成となっている。
【0036】図2には、パチンコ遊戯機110の遊戯盤面に配置されている特別図柄表示装置122の表示部124の拡大図が示されている。
【0037】特別図柄表示装置122の表示部124は、左、中、右の3個の図柄表示面125によって構成されている。
【0038】この図柄表示面125に表示される図柄は、表示される順が予め定められており、背面側に配設される複数の電子部品が配設された制御装置10(図3参照)によって制御されるようになっている。例えば、横一列(左、中、右)に同一の絵柄(例えば、(7、7、7))が停止することにより、大当たりとなる。
【0039】図3には、前記制御装置のブロック図が示されている。制御装置10は、MPU12を備えている。MPU12は、出力インタフェース14を介して、特別図柄表示装置122及び上記では説明しなかったが、ゲージ部114に配設され、例えば1〜7までの数字を順に表示する普通図柄表示装置18が接続されている。
【0040】また、この出力インタフェース14には、始動口126への入賞記憶数、つまり特別図柄表示装置122の表示図柄を変動させる権利の取得数を最大4つまで表示するためのLED表示装置20、大入賞口128を開放するための大入賞口ソレノイド22等遊戯に不可欠な制御機器や、スピーカー26、電飾表示装置28等遊戯を喚起するための補助機器が接続されている。
【0041】また、MPU12には、入力インタフェース32を介して、始動口126の近傍に配設され、始動口126へパチンコ球が入賞したことを検出する特別図柄始動スイッチ34、普通図柄表示装置を作動するための入賞口(図示省略)の近傍に配設され、この入賞口をパチンコ球が通過したことを検出する普通図柄始動スイッチ36、前記大入賞口128内の所定位置に配設され、パチンコ球が該所定位置を通過したことを検出するVスイッチ38、大入賞口128に入賞したパチンコ球を1ラウンド当たり所定数(例えば10個)までカウントするカウントスイッチ40が接続されている。
【0042】さらに、MPU12には、電源回路48、制御プログラムが記憶されたROM44、ワークエリアのためのRAM46、及びリセット回路50が接続され、リセット回路50では、MPU12から周期的タイマカウンタによるパルス信号及び、電源回路48から電源供給状況をモニタする信号が入力されるようになっている。
【0043】MPU12では、始動口126にパチンコ球が入賞する毎に、前記特別図柄表示装置122の表示部124の内容を順次変化させ、かつ順次停止させる制御を行う。
【0044】ここで、MPU12では、始動口126へのパチンコ球の入賞、すなわち、特別図柄始動スイッチ34からの信号の入力タイミングによって、大当たりか否かが判断するようになっている。このタイミングを計る手段として、MPU12では、約4.096msec 毎にリセット端子に入力される信号をカウントしている。
【0045】すなわち、この周期的リセット信号(その他の割り込み信号でもよい)により、その都度ROM44に記憶された制御プログラムが起動され、そのプログラムの起動1回につき、1回カウントアップ更新処理がなされるカウンタ、すなわち、リセット毎に加算更新されるカウンタがあり、このカウンタ信号は、最大値が1198とされ、0〜1198までの数値が順次インクリメントされ、最大値の次は0に戻るように制御される。
【0046】また、ROM44には、予め前記カウント値の取り得る値の中から複数(本実施の形態では、3個)の大当たり値が記憶されている。本実施の形態では、大当たり値として「7」、「407」、「807」が選択され、記憶されており、これにより、上記パチンコ機の大当たりの確率が、約3/1199となる。
【0047】ROM44に記憶された制御プログラムでは、始動口126にパチンコ球が入賞したことを特別図柄始動スイッチ34によって検出した時点での前記カウント値をピックアップし、このピックアップしたカウント値が大当たり値と一致するか否かを所定の時期において判断するようになっている。
【0048】ここで、一致した場合には、特別図柄処理において、大役中(大当たり中)の処理が実施され、大当たりに応じた表示、音声制御がなされ、大入賞口128が開放する制御が行われる。一方、一致しない場合は、特別図柄処理により、はずれに応じた表示、音声制御がなされる(当然、大入賞口128が開放しない)。
【0049】以上は、従来通りの制御であり、図4には、カウント値と大当たりの関係をタイムチャートとして示している。
【0050】このタイムチャートにおいて、始動口126にパチンコ球が入賞し、特別図柄始動スイッチ34がこれを検出すると、図4の始動1〜始動3のようなタイミングで入賞してもはずれとなる。一方、図4の始動4〜始動6ようなタイミングで入賞すると大当たりとなる。
【0051】ここで、本実施の形態では、大当たりの発生(一例)に基づいて、現カウント値をランダムに変更するような制御を行っている。
【0052】すなわち、電源が投入されている間は、大当たり、はずれに関係なく、カウント値は、順次インクリメントされていくが、このカウント値を所定の乱数値を用いた演算によって、設定し直すようになっている。
【0053】具体的には、乱数値は、既存の変動パターン用乱数値を流用しており、この乱数値は、前記周期(4.096msec)で0〜1198の間からランダムに選択されている。
【0054】本実施の形態における、演算は、現カウント値C1 に乱数値Rを加算することによって、新カウント値C2(0-1198) を求めている。
【0055】ここで、得られた値が1198を超えている場合には (C2(>1198))、この新カウント値C2 2(>1198)から一定値1199を減算して新カウント値C2(0-1198) としている。
【0056】上記、何れかで決定後、この新カウント値C2(0-1198) を現カウント値C1 に置き換えることによって、従来の制御形態を維持しつつ、見掛け上大当たり値が変更されたのと同等の効果を得ることができる。
【0057】すなわち、遊戯者の立場からは、一定の周期(4.096msec)でカウントされているカウント値が瞬時(1周期)にそのカウント値が予測のつかないカウント値に移行されるため、次の大当たり値と同じカウント値となるタイミングを予測できない。時計の針で例えるならば、1秒刻みで移動する秒針が、次の瞬間に360°の範囲で予測のつかない秒数を示すように回転するのと、同等である。
【0058】このカウント値の変更は、短いスパン(例えば、カウント値の1サイクル)でみれば、確率が変動したかに見えるが、長いスパン(1遊戯者が遊戯する時間等)でみれば、ほとんど確率に変動はないことになる。
【0059】さらに、始動メモリが上限の時に変更すれば、この時の入賞は無効となるため、実質の大当たり確率への影響を全く無しにできる。
【0060】また、大当たり毎に新たにカウント値が更新されるため、この時点を起点とした次の大当たりまでの確率の変動は全くない。
【0061】以下に本実施の形態の作用を図5乃至図9のフローチャートに従い説明する。まず、図5においてメインルーチンを説明する。
【0062】このル−チンは、4.096msec 毎にリセット信号により繰り返し実行される。ステップ52では、最初の電源オンか否かが判断される。この判断は、RAM46の所定のアドレスに特定のデータが書き込まれているか否かで判断している。
【0063】ステップ52で肯定判定、すなわち初回の電源オンと判定された場合には、初期状態とするために、ステップ54へ移行して、RAM46に記憶されたデータをクリアし、次いでステップ56で、これからメインルーチンを実行するために必要な初期データをRAM46にセットし、後述するステップ58へ移行する。なお、上記ステップ56では、後述する特別図柄表示装置122へ転送する通信データのデフォルト値が設定される。
【0064】ステップ58では、図柄用乱数更新処理を行い、リセット回路50により再びリセット信号が入力されるまで、この処理を繰り返し実行する。すなわち、メインルーチンがスタートしてから、4.096msec 経過したとき再度リセット信号により、初期ステップ(ステップ52)が実行される。
【0065】ステップ52で否定判定された場合には、ステップ60へ移行し、乱数更新処理、特別図柄表示装置122等を稼働させるポート出力処理、特別図柄始動スイッチ34等からの信号を読み出すポート入力処理、ポート出力処理で出力した出力バッファの内容を初期化する出力バッファクリア等の共通処理1を実行する。
【0066】次のステップ62では、カウントスイッチ40のオープン・ショートエラーを検出し、次いでステップ64で、何らかのエラー中か否かが判断する。何らかのエラー中であると判断された場合には、ステップ66へ移行して、エラー処理を実行して後述するステップ74へ移行し、何らかのエラー中でないと判断された場合は、ステップ68へ移行する。
【0067】ステップ68では、始動入賞処理、普通図柄始動入賞処理、始動入賞タイマ処理、及びゲーム関連タイマ処理を実行し、ステップ70へ移行する。
【0068】始動入賞処理とは、主に始動口への入賞時のカウント値をピックアップする処理であり、普通図柄始動入賞処理とは、主に普通図柄作動ゲート通過時のカウント値をピックアップする処理である。また、始動入賞タイマ処理とは、主に入賞してからの経過時間をカウントするタイマ処理である。
【0069】次のステップ70では、特別図柄処理用モードに対応した特別図柄処理を実行する。この処理は、特別図柄を変動するための処理(始動中)と、大当たり処理を実行するための処理(大役中)の機能に分けられている。
【0070】「始動中」には、0〜10のモードに対応して実行する処理があり(処理0〜処理10)、「大役中」には、11〜13のモードに対応して実行する処理がある(処理11〜処理13)。
【0071】以下、各処理を簡単に説明する。処理0は、始動待ち処理であり、図柄が変動していない時の処理で、センター表示器にデモ表示を行ったりする。
【0072】処理1は、初期変動処理であり、特別図柄の立ち上がりのスロースタートを制御する。
【0073】処理2は、高速変動処理であり、特別図柄を高速で変動させる制御を行う。処理3は、左図柄減速停止処理であり、遊戯盤114上の特別図柄表示装置122に向かって左側(図2の左側)の特別図柄を減速しながら停止するための処理である。
【0074】処理4は、中図柄減速停止処理であり、遊戯盤114上の特別図柄表示装置122に向かって中央(図2の中央)の特別図柄を減速しながら停止するための処理である。
【0075】処理5は、右図柄減速停止処理であり、遊戯盤114上の特別図柄表示装置122に向かって右側(図2の右側)の特別図柄を減速しながら停止するための処理である。
【0076】処理6乃至処理9は、リーチ処理であり、指定されたモードに基づいて選択され、遊戯者にリーチである旨を報知し、そのリーチ独特の図柄の変動を行う。
【0077】処理10は、大当たりとなった場合の役確認ウェイト及び役確認処理であり、遊戯者に停止図柄を0.5sec以上、目視確認させるためと、その後、大当たりであるかどうかを確認するための処理である。
【0078】処理11は、初期ウェイト処理であり、大当たり状態の遊戯の開始を報知する処理である。
【0079】処理12は、大入賞口開放中処理であり、所定のラウンド(10〜16ラウンド)で、1ラウンドにつき10カウントの入賞数を監視する処理である。
【0080】処理13は、終了ウェイト処理であり、大当たり状態の遊戯の終了を報知する処理である。
【0081】次のステップ72では、普通図柄処理用モードに対応した普通図柄処理を実行する。この処理は、モードが0〜3に対応して実行される処理がある(処理0〜処理3)。
【0082】次のステップ74では、外部情報出力セット処理、賞球制御処理、効果音発生処理、表示態様選択処理、ランプ表示処理、LED表示データセット等の共通処理2を実行し、ステップ58へ移行する。このステップ58における図柄用乱数更新処理は、前述した通りである。
【0083】以上がメインルーチンの概略であり、本実施の形態に関連するカウント値は、ステップ60の共通処理1の内の乱数更新処理によって得ている。
【0084】図6に、この乱数更新処理の詳細を示すフローチャートを示す。ステップ270では、大当たり決定用乱数(0〜1198)を更新する。この大当たり決定用乱数が、カウント値に相当し、更新手順は図7に示される如く、ステップ270Aで現カウント値を読出し、次いでステップ270Bでこの現カウント値をインクメントし、ステップ270Cでこのインクリメントした値が1198を超えたか否かを判断し、超えている場合は0に戻し(ステップ270D)、超えていない場合はインクリメントした値を新たなカウント値としている。
【0085】従って、図4のタイムチャートの如く、1199カウントが1サイクルとなって繰り返される。円形のタイムテーブルで言えば、時計の秒針の如く一定速度(或いは一定時間毎に1ステップ)で一方向に回転していることになる。
【0086】次のステップ272では、大当たり図柄用乱数(0〜14)が、ステップ274では普通図柄当たり決定用乱数(0〜12)が、ステップ276ではリーチモード選択用乱数(0〜15)が、ステップ278では普通はずれ図柄乱数(0〜5)が、ステップ280では左図柄用乱数(0〜14)がそれぞれ更新される。
【0087】なお、ステップ270〜ステップ274は、一定の周期で1回更新されるが、ステップ276〜ステップ280は、図5のステップ58の4.096msec の期間の残り処理時間に応じて更新回数はその都度変化する。
【0088】すなわち、4.096msec 毎に本プログラムが、起動から最初にステップ58に到達するまでの時間(これは、4.096msec 未満となるよう設計されている)が毎回変化するため、次回起動するまでの残り時間が変化し、その間に繰り返し行われるステップ58の処理回数が変化する。
【0089】次のステップ282では、ステップ280で得た左図柄用乱数が0に戻ったか否かを判断し、0に戻っていなければ、このルーチンは終了し、0に戻った場合には、次のステップ284へ移行して変動パターン用乱数(0〜1198)を更新し、ステップ286へ移行する。
【0090】この変動パターン用乱数は、本実施の形態の特徴である、カウント値の変更に用いる乱数として適用される(後述)。
【0091】次のステップ286では、中図柄用乱数(0〜14)を更新し、次いでステップ288で、この中図柄用乱数が0に戻ったか否かが判断され、0に戻っていなければこのルーチンは終了する。また、0に戻っていればステップ290へ移行して右図柄用乱数を更新し、このルーチンは終了する。
【0092】ここで、本実施の形態の特徴である、カウント値の変更は、図5のメインルーチンのステップ70の処理11、すなわち、初期ウェイト処理の中で実行される。すなわち、大当たり毎にカウント値の変更がなされる。
【0093】図8に、この初期ウェイト処理のフローチャートを示す。ステップ231で初期ウェイト表示を行い、ステップ232で初期ウェイト終了、すなわちスタートウェイトタイマがタイムアップしたか否かが判断され、タイムアップしていない場合はこのルーチンは終了する。また、タイムアップしたと判断されると、ステップ232からステップ234へ移行して、次回メインルーチンが実行されたときに、モード12(処理12)が実行されるようにセットすると共に初回開放データをセットし、ステップ236へ移行する。
【0094】ステップ236では、後述する大当たり決定用乱数変更処理(カウント値の変更)が実行され、このルーチンは終了する。
【0095】図9には、大当たり決定用乱数変更処理ルーチンが示されている。ステップ300では、現カウント値C1 を読出し、次いでステップ302で図6に示すステップ284の変動パターン用乱数更新処理で決定している乱数値Rを読み出す。
【0096】次いでステップ304において、現カウント値C1 と乱数値Rとを加算し、新カウント値C2 を得る。
【0097】次のステップ306では、この新カウント値C2 がカウント値の最大値1198を超えているか否かが判断され、超えている(肯定)と判断された場合は、ステップ308で定数(ここでは1199)を減算する。この減算する定数は、1回の減算で必ず、新カウント値が1198以下(0を含む)となるような数とすればよい。
【0098】次のステップ310では、この減算された新カウント値C2 を現カウント値C1 としてセットする。また、ステップ306で新カウント値C2 が定数を超えていない(否定)と判断された場合は、ステップ310へ移行してステップ304で加算処理されて得られた新カウント値C2 を現カウント値C1 としてセットする。
【0099】ここで、図10のタイムチャートに従い、シミュレーションを行う。まず、大当たり値となるカウント値の1つである”7”に着目すると、変更タイミングがない(図10(A))場合は、その出現周期はT1 で一定となる。しかし、変更タイミングを挟むと(図10(B))、この間の周期はT1’(≠T1 )となる。この流れを順に示すと、T1 →T1 →T1 →T1'→T1 →・・・となり、変更タイミングを挟む間だけ、一瞬周期がずれる。
【0100】この結果、そのずれ分だけずれた位置から、次回からの起点となるため、その前後の周期の相関がなくなることになる。相関がなくなるということは、予測ができないということになる。
【0101】他の大当たり値(”407”、”807”)においても同様に、大当たり値”407”の場合は、通常は規則正しい一定の周期T2 であるが、変更タイミングを挟むとT2'(≠T1 )となり、このT1'の前後の周期に相関がなくなる。また、大当たり値”807”の場合は、周期T3 に対して変更タイミングを挟むとT3'(≠T3 )となり、このT3'の前後の周期に相関がなくなる。
【0102】尚、ここにおいて、T1=T2=T3=T(カウンタの通常の1周期)である事は自明の事項である。
【0103】なお、例外的に0が加算され、ずれ分が0となり周期性が継続される場合があるが、その確率は非常に低く、それにより同一タイミングで大当たり値を抽選することは確率上無視可能であるが、0の場合は別の特定値を再加算して、強制的に変更するよう構成してもよい。また、専用の乱数を用いるのであれば、最初から0は出力しないようにすればよい。尚、乱数値Rが0の時(m=0)においては実質のC1 の変更が実施されないが、これを避けるため乱数値Rの範囲を1〜1198としておくとさらに良い。
【0104】上記実施の形態によれば、現カウント値を大当たり毎にランダムに変更させるため、大当たり毎に大当たり数(確率)を変更することなく、大当たり値の出現タイミングが変更できるため、体感器等を用いて、ある時期に集中してパチンコ球を始動口126へ入賞させることが無意味となり、所謂不正を防止することができる。
【0105】また、外付けの不正基板(ぶら下げ基板)により大当たり値出現タイミングに強制的に合わせる事を防止できる。
【0106】また、既存の装置構成及び基本的な制御を変えることなく、カウント値の変更の制御を追加するのみでよいため、生産性に支障をきたすことがない。また、既存の装置の改造も容易となる。
【0107】なお、本実施の形態では、カウント値の変更を上記大当たりの度に行ったが、この時期に限らず、以下のような形態をとることができる。
■ 大当たり+大当たり処理中に始動口126への入賞記憶数が最大となったとき■ 特定リーチの出現のとき■ 大当たりが一定の時間内に2回以上発生したとき■ 一定時間おきに無条件で■ その他、上記■乃至■までの2種以上の組み合わせまた、本実施の形態では、現カウント値を変更するための演算を加算としたが、他の四則計算(減算、乗算、除算)や2個以上の演算の組み合わせであってもよい。さらに、加算値として、変動パターン用乱数を兼用して用いたが、他の乱数を用いても、また、専用の乱数を設けて使用しても良い。さらには、この加算値の乱数の生成手段がハードウェア等による他の手段によっても良い。
【0108】また、現カウント値のみ、或いは一定値を用いて、カウント値を変更してもよい。すなわち、例えば、現カウント値の1/2の値を減算したり、現カウント値に常に一定値を加算するといった変更のしかたでもよい。なお、この場合、統計をとることにより、変更されたカウント値が予測され得るが、カウント値を変更しない現行に比べて、不正を防止し得るという点では、効果はある。
【0109】さらには、現カウント値を変更させる手段として、現カウント値と同期せず、現カウント値の範囲内の値を発生する別のカウンタ等により得られる乱数の値を、次のカウント値にそのままコピーしても良い。例えば、図9のステップ304〜308を省略し、310の処理をC1 ←Rとしても良い。
【0110】なお、上記実施の形態では、カウント値のみを変更するようにしたが、大当たり値も同時に変更するようにしてもよい。
【0111】また、電源投入時、ランダムな値からカウントスタートすることにより、最初から大当たり値の予測がつかなくなるため、不正防止をさらに強固なものとすることができる。
【0112】その手法としては、例えば、前回(前日)終了時のカウント値を記憶しておき、そこから再スタートするか、あるいは記憶カウント値に対して、本実施の形態で説明した変更タイミング処理を行った後、再スタートすればよい。
【0113】これによれば、カウンタのカウント周期を外付けの不正基板で同期してカウントし、電源投入から最初のカウント変更までの間は、外付けの不正基板でカウントした値を、当該カウントのカウント値と同期させることにより、大当たり値のカウント値が出現するのを不正に把握し、電源投入後の最初の大当たりを不正に得る方法も防止可能となる。
【0114】この場合、最初の始動入賞時に強制的な変更行い、その変更後の値を初回分の抽選値としてもよい。このとき、変更した値が大当たりとなることもあるが、それは正規な大当たりと同等に扱うことができる。
【0115】また、大当たり値を抽選した時点で、タイミングを変化させると、始動メモリ無しの時、連続して同一周期で大当たり値を抽選するのを防止することができる。
【0116】なお、本発明は上記説明してきたような遊戯内容を備える遊戯機に限られるものではなく、カウンタを用いて抽選を行う図柄表示装置を備える遊戯機なら全てよく、外のパチンコ機、スロットマシン等でも可能である。
【0117】
【発明の効果】以上説明した如く請求項1に記載の発明では、一定周期でカウントするカウンタを用い、始動口への入賞タイミングがランダムであることを利用して大当たりの確率を得る構造を維持しつつ、遊戯者にとって不公平となる遊戯状態を確実になくすことができるという優れた効果を有する。
【0118】請求項2に記載の発明では、所定の変換フォーマットにより、カウント値を変更させ、大当たり値の出現タイミングを全く別のタイミングとすることができ、ソフト的に追加すればよいため、従来の遊戯機の改良が簡便となる。
【0119】請求項3に記載の発明では、大当たり時が次の大当たりのためのスタートとなるため、見掛け上、大当たり毎に次の大当たりの時期を変更することとなり、予測がつかなくすることができる。
【0120】請求項4に記載の発明では、カウント値の変更に伴う実質確率への影響をなくすることができる。
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【出願日】 平成9年(1997)9月16日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳 (外4名)
【公開番号】 特開平11−90004
【公開日】 平成11年(1999)4月6日
【出願番号】 特願平9−250686