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【発明の名称】 遊技台のデータ表示システム
【発明者】 【氏名】▲吉▼田 茂

【氏名】小林 強一

【氏名】藤田 勉

【要約】 【課題】遊技台島を対象とした遊技台の大当たり情報等の取得が容易に行え、且つ店員の遠隔操作送信機による操作で表示内容を適宜切り換えることができる遊技台のデータ表示システムを提供する。

【解決手段】複数のパチンコ台13…(23…)が列設されて成るパチンコ島A(B)の各パチンコ台が発生する台情報を受け取り、当該パチンコ島A(B)のパチンコ台13…(23…)を対象とした台情報を表示する島内情報表示装置12(22)を当該パチンコ島A(B)の所定箇所に設ける。一方、店員は、前記島内情報表示装置12(22)の表示内容を切り換えるための遠隔操作送信機32を備える。前記島内情報表示装置12(22)は、店員が所持する遠隔操作送信機32からの信号を受信し、この受信した信号に応じて表示内容を切り換える表示切換制御手段を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の遊技台が列設されて成る遊技台島の各遊技台が発生する台情報を受け取り、当該遊技台島の遊技台を対象とした台情報を表示する島内情報表示装置を当該遊技台島の所定箇所に設けるとともに、店員が所持する遠隔操作装置からの信号を受信し、この受信した信号に応じて表示内容を切り換える表示切換制御手段を前記島内情報表示装置に設けたことを特徴とする遊技台のデータ表示システム。
【請求項2】 前記表示切換制御手段は、遊技台情報の表示状態から他の内容の表示状態に切り換えた後、所定時間が経過すると、表示内容を遊技台情報の表示状態に戻すよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技台のデータ表示システム。
【請求項3】 前記島内情報表示装置に操作パネルが設けられ、前記表示切換制御手段は、前記操作パネルから信号を受け取り、この信号に応じて表示内容を切り換える制御を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技台のデータ表示システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技台のデータ表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平2−177988号公報(A63F 7/02)には、パチンコ島における表示装置が開示されている。この従来技術は、呼出ランプ等では僅かな情報しか伝達することができないという点に鑑み、多くの情報表示が可能な画像表示装置を例えば各パチンコ台の上部位置に配置した技術であり、この画像表示装置によって、遊技トラブルに関する情報、遊技機器の使用説明に関する情報、時刻に関する情報を遊技者に知らせることができるように構成されている。
【0003】一方、近年においては、例えばパチンコホール内の所定の箇所に設けたデータ端末装置により、所望のパチンコ台についての大当たり回数や確立変動状態の回数といった情報、それらの前日における情報、前々日における情報等を知ることができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のデータ端末装置では、パチンコホール内の全てのパチンコ台を対象としているため、或る特定のパチンコ島のパチンコ台を対象とした大当たり情報の取得といったことが容易でないという欠点がある。また、店員が遊技者から或るパチンコ台の使用説明を要求されることはごく稀であり、前記特開平2−177988号公報のごとく各遊技台の表示装置で表示するのでは表示装置を有効に活用しているとはいえない。
【0005】この発明は、上記の事情に鑑み、遊技台島を対象とした遊技台の大当たり情報等の取得が容易に行えるように遊技台島に対応させて島内情報表示装置を設け、店員の遠隔操作送信機による操作で表示内容を適宜切り換えることができる遊技台のデータ表示システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の遊技台のデータ表示システムは、上記の課題を解決するために、複数の遊技台が列設されて成る遊技台島の各遊技台が発生する台情報を受け取り、当該遊技台島の遊技台を対象とした台情報を表示する島内情報表示装置を当該遊技台島の所定箇所に設けるとともに、店員が所持する遠隔操作装置からの信号を受信し、この受信した信号に応じて表示内容を切り換える表示切換制御手段を前記島内情報表示装置に設けたことを特徴とする。
【0007】上記の構成であれば、遊技者は、所望の遊技台島についての島内情報表示装置の表示内容を見ることで、当該所望の遊技台島を対象とした遊技台の大当たり情報等を容易に取得することができる。更に、店員が遠隔操作装置を操作することで、島内情報表示装置における表示内容が切り換えられる。切り換えられる表示内容としては、店の宣伝やサービス内容、或いは遊技台の使用方法などが考えられる。従って、店員は、遊技者から店のサービス内容や遊技台の使用方法の説明を求められたときには、島内情報表示装置に当該説明の表示を行わせ、店員自身は他の作業に従事することが可能となる。また、各遊技台に表示装置を設ける構成を採用する場合には、その表示装置を使用方法等の表示以外の表示に活用することが可能になる。
【0008】前記表示切換制御手段は、遊技台情報の表示状態から他の内容の表示状態に切り換えた後、所定時間が経過すると、表示内容を遊技台情報の表示状態に戻すよう構成されていることが望ましい。ここで、前述のごとく、島内情報表示装置に遊技台の使用説明の表示を行わせたあと、店員は他の作業に従事するので、前記使用説明に関する表示がなされたまま放置されるおそれがある。これでは、他の遊技者が大当たり回数情報等を見たくても見られない。かかる構成であれば、所定時間が経過すると、表示内容は遊技台情報の表示状態に戻されるので、他の遊技者は、大当たり回数情報等の取得を容易に行うことができる。
【0009】前記島内情報表示装置に操作パネルが設けられ、前記表示切換制御手段は、前記操作パネルから信号を受け取り、この信号に応じて表示内容を切り換えるようになっていてもよい。かかる構成であれば、遊技者が自ら操作パネルを操作することで、所望の台情報、店のサービス情報、及び遊技台の使用説明等を適宜見ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0011】図1は、この実施の形態のデータ表示システムを有したパチンコ場の構成を示した図である。図では、場内に二つのパチンコ島が設けられている場合を示しており、第1のパチンコ島には符号Aを、第2のパチンコ島には符号Bを各々付記している。各パチンコ島A,Bに対応して設けられた島用データハブ11,21は、各島内のパチンコ台13…,23…における通信端末13a,23aから、信号ライン14,24を通じてそれぞれ台情報を入手し、かかる台情報を通信ライン15,25を通じてホール制御装置10および島内情報表示装置12,22にそれぞれ送出するようになっている。なお、台情報には、大当たり発生信号、確立変動状態の発生信号、スタート信号、アウト信号、セーフ信号など、各パチンコ台またはその周辺機器から出力される基礎的な情報、及びこれらの基礎的な情報を集計処理等して得られる加工情報(大当たり回数情報、順位情報等)が含まれる。
【0012】ホール制御装置10は、前記各パチンコ島A,Bからの台情報を入手する。この台情報が前記基礎的な情報であるなら、ホール制御装置10が大当たり回数情報や順位情報等の加工情報を生成し、この加工情報に基づいて各パチンコ台13…,23…の管理を行う。一方、前記島用データハブ11,12が各々の島内における基礎的な情報に基づいて島内単位の加工情報を生成することとし、当該加工情報をホール制御装置10が入手して各パチンコ台の管理を行うようにしてもよいものである。
【0013】また、ホール制御装置10は、ホール内サービス情報を生成する。このホール内サービス情報の生成には、例えば、ホール制御装置10における図示しないキーボードを用いることができる。管理者がキーボードにてサービス内容を表す文字を入力すると、その文字のコードが通信ライン15,25を通じて島用データハブ11,21に送出されることになる。なお、島内情報表示装置12,22が画像受信機能を備えているのであれば、ホール制御装置10はホール内サービスを表す映像を生成し、これを例えばコンポジット信号化して出力するようになっていてもよい。
【0014】島内情報表示装置12,22は、各パチンコ島A,Bの端面部分に設けられ、島用データハブ11,21から与えられる台情報に基づいて表示処理を行うのであるが、この実施の形態では、島内情報表示装置12,22が島用データハブ11,21から台情報として基礎的な情報を取得し、この基礎的な情報に基づいて集計等の処理を行ってこれを表示するとして説明をしていく。
【0015】図2は、島内情報表示装置12(22)の構成を示したブロック図である。遠隔操作信号受信部31は、遠隔操作送信機32からの赤外線信号を受信し、この受信した赤外線信号に対応した電気信号を処理部30に与える。前記遠隔操作送信機32は、パチンコホールの店員が所持する。シリアル通信回路33は、島用データハブ11(21)と処理部30の間でデータのやり取りを行うための通信インターフェースである。処理部30は、島用データハブ11(21)から各パチンコ台の基礎的な情報を受け取り、当該情報に基づいて集計処理等を行って加工情報、即ち、各パチンコ台の大当たり発生回数、更に、この発生回数に基づいて大当たり順位情報などを生成する他、後述するフローチャートに示すような処理等も行う。ビデオ表示コントロール回路34は、処理部30から出力されるデータ(大当たり回数データ等)に基づいて表示画面データを生成し、この表示画面データから映像信号を生成してこれを表示部35に与える処理、及び、映像信号における垂直帰線期間の開始を処理部30に知らせる処理を行う。表示部35は、ブラウン管や液晶ディスプレイ装置等から成り、前記映像信号に基づいて映像を表示する。表示部35の表示面にはタッチパネル36が設けられている。このタッチパネル36とタッチコントロール回路37によって、操作部が構成される。即ち、タッチパネル36の所定箇所が指にて押圧されると、タッチコントロール回路37にて押圧箇所に対応した信号が生成され、この信号が処理部30に与えられ、処理部30が前記信号に対応した処理を実行する。記憶部38は、例えば、前日或いは前々日の大当たり発生回数や順位情報などの過去の台情報、当該パチンコ島に配置されているパチンコ台の使用説明情報、及び店内サービス情報等を記憶している。タイマー部39は、時間情報を生成してこれを処理部30に与える。
【0016】次に、処理部30が行う処理の内容を、図3乃至図6のフローチャートに基づいて説明する。図3に示すように、まず、初期化処理を行う(ステップ1)。そして、パネル入力の有無を判断し(ステップ2)、パネル入力があれば、その入力内容に応じた処理を行う(ステップ3)。例えば、パネル入力により5番のパチンコ台の台情報の表示が求められたのであれば、5番のパチンコ台の台情報を用意する(例えば、その台情報を格納している番地をセットする)とともに、表示切換を示すフラグをセットする。前記台情報に基づいて表示データが書き換えられるのであるが、この表示データ書換えは、表示切換時の表示乱れを防止するため、1フィールド分の映像を表示した後、即ち、前記ビデオ表示コントロール回路34から垂直帰線期間の開始の知らせを待って行う。具体的には、図4に示しているように、垂直帰線期間の開始の知らせ(割込)があると、前記の表示切換を示すフラグがセットされているか否かを判断し(ステップ7)、セットされていれば、前記用意されている情報を反映させた表示データに書き換える処理を行う(ステップ8)。
【0017】次に、遠隔操作入力に対応した処理を行う(ステップ4)。例えば、遠隔操作入力が、或るパチンコ台の使用説明の表示を求めるものでれば、その使用説明データを用意する(例えば、その使用説明データを格納している番地をセットする)。使用説明の表示のための表示データ書換えは、前述したステップ7およびステップ8において行われる。ところで、前記ステップ4の処理は、遠隔操作入力があったか否かを示すフラグを見て行うようにしている。即ち、図5に示しているように、遠隔装操作入力により割込処理に入り、受信コード取込処理(ステップ9)、受信コードのチェック処理(ステップ10)、受信コードに対応した処理(所定のフラグをセットする処理等)を行う(ステップ11)。前記のステップ4では、前記ステップ11でセットされたフラグを見て、どのような操作が要求されているのかを判断し、その要求に対応した処理を行うのである。前記割込処理は短時間でなされるべきであり、当該割込処理で要求に対応した全処理を行うのは好ましくないためである。
【0018】次に、通信操作入力に対応した処理を行う(ステップ5)。例えば、ホール制御装置10から送られてくるホール内サービス情報の表示に関する処理を行う。このステップ5の処理は、サービス情報表示の指示があったか否かを示すフラグを見て行うようにしている。即ち、図6に示しているように、ホール制御装置10からのサービス情報送信時には割込処理がなされ、送信されてきたサービスデータを受信する処理(ステップ12)、この受信したサービスデータのチェック処理(ステップ13)、及びサービス内容に対応したデータ処理(所定のフラグをセットする処理および受信したサービスデータを記憶する処理等)が行われる(ステップ14)。前記のステップ5では、前記ステップ14でセットされたフラグを見て、サービス情報表示の指示があることを認識し、前記記憶したサービスデータを表示のために用意する(例えば、そのサービスデータを格納している番地をセットする)。サービス内容の表示のための表示データ書換えは、前述したステップ7およびステップ8において行われる。
【0019】次に、台情報表示切換データ処理を行う(ステップ6)。この処理は、台情報の表示を所定時間ごとに更新して表示するための処理である。即ち、台情報自体は逐次更新されているのであるが、その表示を逐次的に行っているのではなく、所定時間ごとに更新して行うようにしている。表示データの書換えは、前述したステップ7およびステップ8において行われる。このように所定時間ごとの更新では、或る所望のパチンコ台の最新の情報を得ることはできないが、前述したごとく、所望のパチンコ台の台番号をパネル入力すれば、ステップ3において、当該所望のパチンコ台の最新情報を得ることが可能である。
【0020】なお、上記のフローチャートでは示していないが、前記使用説明の表示が開始された後、前記タイマー部39にて所定時間(遊技者が使用説明を読むのに十分な時間)の経過が計測されたときには、表示を台情報表示に切り換えるようになっている。
【0021】上記の構成によれば、島内情報表示装置12は、島データハブ11から台情報を受け取り、当該島データハブ11が担当するパチンコ島Aのパチンコ台を対象とした台情報を表示する。同様に、島内情報表示装置22は、島データハブ21から台情報を受け取り、当該島データハブ21が担当するパチンコ島Bのパチンコ台を対象とした台情報を表示する。従って、遊技者は、所望の島内情報表示装置12又は島内情報表示装置22の表示内容を見ることで、当該パチンコ島における大当たり情報等を迅速に取得することができる。
【0022】更に、店員が遠隔操作装置32を操作することで、島内情報表示装置12(22)における表示内容が切り換えられる。切り換えられる表示内容としては、前述の例では、パチンコ台の使用方法としている。店員は、遊技者からパチンコ台の使用方法の説明を求められたときには、島内情報表示装置12(22)に当該説明の表示を行わせ、店員自身は他の作業に従事することが可能となる。
【0023】また、遊技台情報の表示状態から他の内容の表示状態に切り換えた後、所定時間が経過すると、表示内容を遊技台情報の表示状態に戻すようにしている。ここで、前述のごとく、島内情報表示装置12(22)に説明の表示を行わせたあと、店員は他の作業に従事するので、前記使用説明に関する表示がなされたまま放置されるおそれがある。これでは、他の遊技者が大当たり回数情報等を見たくても見られない。上記のごとく、所定時間が経過すると、表示内容は遊技台情報の表示状態に戻されることにより、他の遊技者は、大当たり回数情報等の取得を容易に行うことができる。
【0024】また、遊技者が自らタッチパネル36を操作することで、所望の台情報を見ることが可能である。なお、タッチパネル36の操作により、店のサービス情報、及び遊技台の使用説明等を適宜見れるようにすることもできる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、遊技者は、島内情報表示装置の表示内容を見ることで、当該遊技台島を対象とした大当たり情報等を迅速に取得することができる。更に、店員が遠隔操作装置を操作することで、島内情報表示装置における表示内容が切り換えられ、遊技者は、島内情報表示装置の表示内容を見ることで、前記遊技台情報以外の他の情報も容易に取得できる。また、所定時間が経過したときに遊技台情報の表示状態に戻すことで、他の遊技者における大当たり回数情報等の取得を容易にできる。また、遊技者が自ら操作パネルを操作することで、所望の台情報、店のサービス情報、及び遊技台の使用説明等を適宜見ることができるという効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)7月25日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 洋
【公開番号】 特開平11−42361
【公開日】 平成11年(1999)2月16日
【出願番号】 特願平9−200377