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【発明の名称】 遊技機島
【発明者】 【氏名】武本 孝俊

【氏名】米山 泰守

【要約】 【課題】遊技機の交換時等の作業が簡便容易で、且つ、不正行為を確実に防止することができる遊技機島を提供すること。

【解決手段】遊技機20を並設した遊技機島10において、隣り合う遊技機20間に介装する玉返却専用機60と、島の下段10A内に遊技機島の長手方向に延設し、各遊技機で使用したパチンコ玉を回収する回収樋12と、遊技機が賞出したパチンコ玉を遊技機島内に導入する玉導入部13と、該玉導入部からのパチンコ玉を計数した後に回収樋に排出する玉計数器30と、玉導入部と玉計数器とを連通する計数玉通路14と、を具備し、一方の遊技機列に設けた隣り合う一対の遊技機からのパチンコ玉を別個に計数可能な2つの計数部31、31を有する玉計数器と他方の遊技機列の一対の遊技機のための玉計数器とを一組とし、その各組を遊技機島の下段内の中央で遊技機島の長手方向に沿って配置した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】パチンコ玉を遊技媒体とする複数の遊技機を並設した遊技機列を背中合わせに天板上に配置し、各遊技機で使用したパチンコ玉を繰り返し使用する遊技機島において、前記複数の隣り合う遊技機の間に介装する複数の玉返却専用機と、前記遊技機島の下段内に前記遊技機島の長手方向に延設し、前記各遊技機で使用されたパチンコ玉を回収するための回収樋と、前記天板に遊技機毎に個別に設け、遊技機が賞出したパチンコ玉を遊技機島内に導入可能な玉導入部と、前記遊技機列の隣り合う前記遊技機一対毎に個別に設けられ、前記玉導入部から導入されたパチンコ玉を計数した後に前記回収樋に排出する玉計数器と、前記遊技機毎に個別に設けられた前記玉導入部と前記玉計数器とを連通する計数玉通路と、を具備し、前記玉導入部は前記計数玉通路へのパチンコ玉の流入を遮断することのできる開閉操作可能な遮断手段を有し、前記玉計数器は、前記一対の各遊技機からのパチンコ玉を別個独立に計数可能な2つの計数部を有し、前記一方の遊技機列に設けた一対の遊技機のための玉計数器と、該一対の遊技機と背中合わせに設けられた他方の遊技機列の一対の遊技機のための玉計数器とを一組として、玉計数器の各組を前記遊技機島の下段内の中央で前記遊技機島の長手方向に沿って配置したことを特徴とする遊技機島。
【請求項2】前記玉導入部は、前記玉計数器が計数したパチンコ玉の数から前記玉返却専用機によって返却されたパチンコ玉の数を減算した数値を持ち玉数として表示することが可能な持玉表示器と、前記持ち玉数を記録した記録媒体を発行することが可能な記録媒体発行部と、を具備することを特徴とする請求項1に記載の遊技機島。
【請求項3】前記各玉計数器から排出されたパチンコ玉を一定方向に搬送しつつ研磨する研磨搬送装置を、前記遊技機島の下段内に長手方向に延設したことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機島。
【請求項4】前記各玉計数器から排出されたパチンコ玉を一定方向に搬送しつつ研磨する研磨搬送装置を、前記回収樋内に配設したことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機島。
【請求項5】前記研磨搬送装置は、遊技機島の長手方向に延設した下部搬送ベルトと、該下部搬送ベルト上に沿うように配設した上部搬送ベルトとを有し、上下の搬送ベルトのうち少なくとも一方を、研磨材を含むように形成したことを特徴とする請求項3または4に記載の遊技機島。
【請求項6】遊技機島の下段内にパチンコ玉を貯留するための貯留タンクを設け、前記研磨搬送装置の搬送出口を、前記貯留タンク内を臨むように配設したことを特徴とする請求項3、4または5に記載の遊技機島。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ玉を遊技媒体とする複数の遊技機と複数の台間玉貸し機とを交互に並設した遊技機列を背中合わせに天板上に配置し、各遊技機で使用したパチンコ玉を繰り返し使用する遊技機島に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機島では、一般に遊技機島両端や遊技機島の中央の所定位置に遊技者が持ち玉を計数する景品玉計数器が設置されており、計数されたパチンコ玉をその遊技機島内部に還元するように構成されていた。従って、玉を計数する場合には、重い玉箱を持ち運んだり、玉箱内の玉を景品玉計数器に移し替えなければならず、玉の計数作業が非常に面倒であった。
【0003】また、一つの景品玉計数器を多数の遊技者が共用するため、遊技者は近くの景品玉計数器が使用中の場合、近くの遊技機島の景品玉計数器が空いていれば、その計数器で計数を行うことも多々ある。すると、遊技機島間で保有する玉数のバランスが崩れてしまい、玉不足によりパチンコ機が正常に動作しなくなったり、逆に玉過剰により玉詰まりが生じたりする虞れもあった。
【0004】このような不都合を解消するために、各パチンコ機毎に対応する玉計数器を1台ずつパチンコ機の前の天板上に一体に固設し、各玉計数器によってパチンコ機別に玉を計数する技術が提案されている。このような玉計数器では、天板上に動かぬように固定されるため、動作的には安定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各パチンコ機毎に対応する玉計数器を備えた前記遊技機島では、パチンコ機と同数の玉計数器を、1台ずつ天板上におけるパチンコ機の前方に取り付けるから、玉計数器自体が多数必要となり、また、各計数器の取付け工数も多く、遊技機島の構築作業が面倒でコストも嵩むという問題があった。
【0006】また、パチンコ機のトラブル等により、その正面のガラス扉を開閉したり、あるいはパチンコ機自体を交換するような場合、玉計数器が作業の邪魔になるため、天板に固設した玉計数器をその度に取り外さなければならず、玉計数器の着脱作業に非常に手間がかかるという問題点もあった。
【0007】更に、各玉計数器は、遊技機島の外部に露出しているため、個々の玉計数器に対して比較的容易に様々な操作を加えやすく、不正行為が行われる蓋然性が高いという問題点もあった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、遊技機島内部に一対の遊技機に対して個別にパチンコ玉の計数が可能な玉計数器を設けることで、遊技機島に設けられた遊技機の半数の玉計数器で遊技機毎のパチンコ玉の計数が可能であり、また、遊技機交換時等の不都合をなくすことができ、更に、玉計数器が遊技機島外部に露出しないため、不正行為を確実に防止することができる遊技機島を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するための要旨とするところは、次の各項に存する。
【0010】1.パチンコ玉を遊技媒体とする複数の遊技機(20)を並設した遊技機列を背中合わせに天板(11)上に配置し、各遊技機(20)で使用したパチンコ玉を繰り返し使用する遊技機島(10)において、前記複数の隣り合う遊技機(20)の間に介装する複数の玉返却専用機(60)と、前記遊技機島(10)の下段(10A)内に前記遊技機島(10)の長手方向に延設し、前記各遊技機(20)で使用されたパチンコ玉を回収するための回収樋(21)と、前記天板(11)に遊技機毎(20)に個別に設け、遊技機(20)が賞出したパチンコ玉を遊技機島(10)内に導入可能な玉導入部(13)と、前記遊技機列の隣り合う前記遊技機一対毎に個別に設けられ、前記玉導入部(13)から導入されたパチンコ玉を計数した後に前記回収樋(12)に排出する玉計数器(30)と、前記遊技機(20)毎に個別に設けられた前記玉導入部(13)と前記玉計数器(30)とを連通する計数玉通路(14)と、を具備し、前記玉導入部(13)は前記計数玉通路(14)へのパチンコ玉の流入を遮断することのできる開閉操作可能な遮断手段を有し、前記玉計数器(30)は、前記一方の遊技機列に設けた隣り合う一対の遊技機(20、20)からのパチンコ玉を別個独立に計数可能な2つの計数部(31、31)を有し、前記玉計数器(30)は、前記一対の各遊技機(20)からのパチンコ玉を別個独立に計数可能な2つの計数部(36A、36B)を有し、前記一方の遊技機列に設けた一対の遊技機(20、20)のための玉計数器(30)と、該一対の遊技機と背中合わせに設けられた他方の遊技機列の一対の遊技機(20、20)のための玉計数器(30)とを一組として、玉計数器(30)の各組を前記遊技機島(10)の下段内の中央で前記遊技機島(10)の長手方向に沿って配置したことを特徴とする遊技機島(10)。
【0011】2.前記玉導入部(13)は、前記玉計数器(30)が計数したパチンコ玉から前記玉返却専用機(60)によって返却されたパチンコ玉の数を減算した数値を持ち玉数として表示することが可能な持玉表示器(40)と、前記持ち玉数を記録した記録媒体を発行することが可能な記録媒体発行部(50)と、を具備することを特徴とする項1に記載の遊技機島(10)。
【0012】3.前記各玉計数器(30)から排出されたパチンコ玉を一定方向に搬送しつつ研磨する研磨搬送装置(70)を、前記遊技機島(10)の下段(10A)内に長手方向に延設したことを特徴とする項1または2に記載の遊技機島(10)。
【0013】4.前記各玉計数器(30)から排出されたパチンコ玉を一定方向に搬送しつつ研磨する研磨搬送装置(70)を、前記回収樋(21)内に配設したことを特徴とする項1または2に記載の遊技機島(10)。
【0014】5.前記研磨搬送装置(70)は、遊技機島(10)の長手方向に延設した下部搬送ベルト(71)と、該下部搬送ベルト(71)上に沿うように配設した上部搬送ベルト(72)とを有し、上下の搬送ベルト(72)のうち少なくとも一方を、研磨材を含むように形成したことを特徴とする項3または4に記載の遊技機島(10)。
【0015】6.遊技機島(10)の下段(10A)内にパチンコ玉を貯留するための貯留タンク(15)を設け、前記研磨搬送装置(70)の搬送出口(73)を、前記貯留タンク(15)内を臨むように配設したことを特徴とする項3、4または5に記載の遊技機島(10)。
【0016】次に上記の解決手段に基づく作用を説明する。
【0017】遊技中の遊技機(20)において、アウト玉となったものは全て遊技機(20)の背面側から前記遊技機島(10)の下段(10A)内に前記遊技機島(10)の長手方向に延設した回収樋(12)に送られる。
【0018】一方、賞球は遊技機(20)の前皿に払い出され、前皿が満杯状態のときは前皿の下方に設けられた下皿に払い出される。前皿のパチンコ玉は遊技機の操作によっても下皿へ移すことができる。下皿のパチンコ玉は遊技者の操作により遊技機(20)毎に個別に前記天板(11)上に設けた玉導入部(13)へ移すことができる。
【0019】玉導入部(13)に設けられた開閉操作可能な遮断手段は通常閉じているので、玉導入部(13)へ移されたパチンコ玉はそこに貯留される。
【0020】遮断手段を操作して開放状態にすると、玉導入部(13)のパチンコ玉は計数玉通路(14)を通り遊技機(20)毎に個別に設けられた玉計数器(30)へと流下し、計数部(36A、36B)で計数される。計数後のパチンコ玉は回収樋(12)に排出される。
【0021】回収樋(12)に排出されたパチンコ玉は研磨搬送装置(70)の下部搬送ベルト(71)と上部搬送ベルト(72)との間に挟まれて、研磨されつつ搬送され、遊技機島(10)の下段(10A)内に設けた貯留タンク(15)へ研磨搬送装置(70)の搬送出口(73)から投入される。貯留タンク(15)内のパチンコ玉は遊技機島(10)の上部へ揚送されて再度遊技機(20)や玉返却専用機(60)へ供給され、循環使用される。
【0022】玉計数器(30)で計数されたパチンコ玉の数は、遊技者の持ち玉数として、玉導入部(13)に設けられた持玉表示器(40)に表示される。
【0023】遊技中に遊技に使用するパチンコ玉を必要とするときは、持ち玉が有れば玉返却専用機(60)から持ち玉数の範囲内の数でパチンコ玉の返却を受けることができる。返却されるパチンコ玉の数は、所定の数を1単位とし、所望の単位を選択することができる。
【0024】玉返却専用機(60)によるパチンコ玉の返却が有ったときは、持玉表示器(40)は持ち玉数から返却したパチンコ玉数を減算した数を新たな持ち玉数として更新表示する。
【0025】持ち玉の有る状態で遊技を終了するときは、持ち玉を精算するための操作をすれば、玉導入部(13)に設けられた記録媒体発行部(50)が記録媒体に持ち玉数を記録して発行する。
【0026】このように遊技機島内部に玉計数器を設けることで、遊技機の交換時等の作業上の不都合をなくすことができ、更に、玉計数器が遊技機島外部に露出しないため、不正行為を確実に防止することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
【0028】図1から図8は本発明の一の実施の形態を示している。
【0029】図1に示すように、本発明の一形態にかかる遊技機島はパチンコ玉を遊技媒体とする複数の遊技機20を並設した遊技機列を、背中合わせに天板11上に配置し、各遊技機20で使用したパチンコ玉を繰り返し使用する遊技機島10である。
【0030】各遊技機20は、それぞれ玉返却専用機60と対になっている。玉返却専用機60は隣り合う遊技機20の間に介装して天板11上に配設されている。玉返却専用機60については後に説明する。
【0031】遊技機島10の下段10A内の両側面にはそれぞれ遊技機島10の長手方向に沿って回収樋12が延設されている。回収樋12は各遊技機20で使用された全てのアウト玉と、後に説明する賞球として払い出されたパチンコ球であって玉計数器30によって計数された後のものを回収するものである。
【0032】回収樋12には研磨搬送装置70が設けられている。図1および図2に示すように、研磨装置70は回収樋12の底面上部に敷設した下部搬送ベルト71と、該下部搬送ベルト71を遊技機島10の下段10A内に設けた貯留タンク15側に向けて回転駆動させる駆動手段(図示せず)と、前記下部搬送ベルト71上に沿うように配設した上部搬送ベルト72とを具備している。
【0033】下部搬送ベルト71の回収樋12の始端側には駆動ローラ74が軸支され、終端側、すなわち搬送出口73側には縦動ローラ75が軸支されており、両ローラ74、75間に下部搬送ベルト71が掛けられている。搬送出口73は貯留タンク15の上方に臨むような位置に配置されている。なお、両ローラ74、75の間には、下部搬送ベルト71のたるみを防止する形状保持ローラ(図示せず)を配設するとよい。
【0034】下部搬送ベルト71は、弾撥力を有することを特徴とする研磨材を無端の帯状に形成したものであり、研磨材としては、例えば6ナイロンまたは66ナイロンが適する。これら研磨材を主成分とし、他に静電気除去材、研磨増強材を混入したり、他の合成樹脂、繊維物質等を含めるように形成してもよい。駆動手段は、駆動ローラ74を回転駆動する減速機構付きの電動モータである。
【0035】回収樋12のほぼ全長にわたって延設した下部搬送ベルト71に対して、上部搬送ベルト72は、回収樋12の長手方向に並設する複数の上方コンベアユニット76にそれぞれ含まれるように分割されている。
【0036】貯留タンク15は、その底面15aが揚送装置16が立設される中央側に向かって両側から下方に傾斜した箱型に形成されている。貯留タンク15のほぼ水平な上面側は開口している。揚送装置16は、貯留タンク15内における底面15aの中央に立設されている。この揚送装置16は、貯留タンク15内の玉を遊技機島10の上段に配置された補給タンク17へ単にバケット等で揚送するための装置である。
【0037】補給タンク17には各遊技機20にパチンコ玉を供給するための補給樋18が連結されている。補給樋18は補給タンク17からは遊技機島10の両端に向かってパチンコ玉が自然に流下するように下方に傾斜して延設されている。補給樋18の途中には、補給樋18内を流下するパチンコ玉を各遊技機20に供給するためシュート19aが取り付けられており、シュート19aにはジャバラ19bが連結されている。
【0038】図1、図6および図7には、遊技機島10には遊技機20毎に遊技機20が賞出したパチンコ玉を遊技機島10内に導入可能な玉導入部13が示されている。図1では省略したが、図6および図7に示したように遊技機20には賞球の払い出される前皿21が設けられており、その下方には前皿21が満杯時に賞球が払い出される下皿22が設けられている。前記の玉導入部13はその下皿22の下方の天板11に設けられている。
【0039】玉導入部13は遊技者の操作によって下皿22から落とされたパチンコ玉を受けて収容するためのものであり、例えば底面部が低くなった皿状に形成したものであり、収容したパチンコ玉を遊技機島10内に取り込むための取込み口13aが形成されている。本実施の形態においては玉導入部13は皿状ではなく、底面が平面状に形成され、1カ所に取込み口13aが設けられている。底面には下皿22から落とされたパチンコ玉を受けて収容するために玉箱1が置かれる。
【0040】玉箱1は、ほぼ四角形の箱体であり、長辺を遊技機20に沿う向きに玉導入部13に置かれる。玉箱1の両短辺の底辺近くには、短辺の方向に突起したガイド突起部1aが形成されており、玉導入部13に形成した位置決めガイド部13bと係止する。玉箱1の底面近くで玉箱1を玉導入部13に載置したときに、玉導入部13の取込み口13aに近接する部分には開閉可能なシャッター2の設けられた開口が形成されている。また、玉箱1にはシャッター2を開くためのシャッタースイッチ3が設けられている。
【0041】玉箱1を用いないタイプの玉導入部13では、取込み口13aに開閉可能なシャッターが設けられている。
【0042】取込み口13aには、玉導入部13からパチンコ玉を遊技機島10の内部に導入する計数玉通路14の一端が連結されている。
【0043】計数玉通路14の他端部は遊技機島10の内部に設けられた玉計数器30の上方にくるよう配置されている。
【0044】図3に示すように、玉計数器30は各遊技機20毎に専用に設けられており、遊技機島10に並設された一方の遊技機列に配設された遊技機20の玉計数器30と、もう一方の遊技機列に配設された背中合わせとなっている遊技機20の玉計数器30とを一組として、遊技機島10の中央部に配置されている。
【0045】図4にも示したように、玉計数器30は、計数玉通路14の終端部から落ちてくるパチンコ玉を受けるための玉受部31が設けられており、その底面は他端に設けられたパチンコ玉の排出部32へ向けてパチンコ玉が自然に流下するように緩やかに下向きに傾斜している。
【0046】玉受部31から排出部32側にかけてはパチンコ玉を整列させるための整列レール33が4本と中央に玉計数器30を2つに分離する分離レール37が1本等間隔に延設され、それらによって等しい幅の整列路34A、34Bが分離レール37を境にそれぞれ3本ずつ画成されている。整列路34A、34Bの幅は、一度にパチンコ玉1個のみがスムーズに通過できる広さである。また、玉受部31も分離レール37によって完全に2つの玉受部31A、31Bに分離されている。計数玉通路14の終端部は、一対の遊技機20、20の一方からのものは玉受部31Aの上に臨むように配置され、他方の遊技機からのものは玉受部31Bの上に臨むように配置される。
【0047】整列レール33の玉受部31寄りには、整列路34A、34Bで上下にパチンコ玉が重なることを防ぐための制限部材35が設けられている。制限部材35の下端部とその直下の整列路34A、34Bの面との間隔は、一度にパチンコ玉1個のみがスムーズに通過できる大きさである。
【0048】整列レール33の排出部32寄りの上部には、6つの整列路34A、34Bを流下するパチンコ玉を計数するための計数手段36である光センサが設けられている。計数手段36は整列路34Aを流下するパチンコ球を計数するための計数部36Aと整列路34Bを流下するパチンコ球を計数するための計数部36Bとからなる。計数部36A、36Bは通過するパチンコ玉に発光素子が投光し、その反射光を受光素子が検出するものである。計数手段36のパチンコ玉計数信号は、遊技機を制御する台コントローラ(図示せず)に入力される。
【0049】玉計数器30によって計数されたパチンコ玉の計数値は台コントローラを介して玉導入部13に一体に設けられた持玉表示器40に累積加算して表示される。持玉表示器40の表示するパチンコ玉の数は遊技者の持ち玉の数である。
【0050】図8に示した玉返却専用機60は、各遊技機20毎に併設されるもので、持ち玉を返却するためのものである。図示したように、玉返却専用機60は制御基盤61を備え、返却玉通路63には返却されるパチンコ玉の計数とパチンコ玉の排出の停止および停止の解除とを併せて行う無限カウンタ62が設けられている。返却玉通路63の下端部には無限カウンタ62で計数されたパチンコ玉を排出する玉払出し口64が取り付けられている。
【0051】持ち玉は、玉導入部13の持玉表示器40に近接して設けられた精算スイッチ41を操作することにより返却させることができる。なお、遊技の展開によっては遊技機20の前皿21や下皿22に賞出したパチンコ玉が少なくなり、遊技を続行するのにパチンコ玉が必要になる場合もあるので、精算スイッチ41の操作によって、あるいは、別個に設けた返却スイッチ(図示せず)の操作によって持ち玉数の範囲内で遊技者の任意によりパチンコ玉の返却を受けることができるようにしてもよい。この場合、持玉表示器40による表示は、持ち玉数から返却されたパチンコ玉数を減算した結果の数値がリアルタイムに持ち玉数として表示される。
【0052】遊技を終了したときは、持ち玉数があれば、玉導入部13と一体に設けられた記録媒体発行部50によって持ち玉数を記録した記録媒体が遊技者に発行される。
【0053】次に作用を説明する。
【0054】遊技機20において、遊技中に使用されてアウト玉となったものは全て遊技機20の背面側から前記遊技機島10の下段10A内に遊技機島10の長手方向に延設した回収樋12に送られる。
【0055】一方、遊技中に入賞があり、それに伴って賞球は遊技機20の前皿に払い出される。前皿が満杯状態となっているときは前皿の下方に設けられた下皿に払い出される。前皿のパチンコ玉は遊技機の操作によっても下皿へ移すことができる。下皿に貯留されたパチンコ玉は遊技者の操作により遊技機20毎に個別に天板11上に設けた玉導入部13へ落とすことができる。
【0056】玉導入部13にはパチンコ玉を貯留するための玉箱1をセットしておく。玉箱1のセットは、玉箱1の長辺側を玉導入部13の手前側に載せ、そのまま遊技機20に向けて止まるまで押し込めば玉導入部13の短辺側に設けられたガイド突起部1aが玉導入部13に形成した位置決めガイド部13bと係止して、玉箱1は適切な位置に位置決めされて固定される。
【0057】この状態で玉箱1のシャッター2を設けた部分は玉導入部13に設けられた取込み口13aに近接している。シャッター2は通常閉じているので、玉導入部13から落下したパチンコ玉は玉箱1内に貯留される。
【0058】玉箱1に設けられたシャッター2を開くためのシャッタースイッチ3を操作してシャッター2を開放状態にすると、玉導入部13内のパチンコ玉は取込み口13aから計数玉通路14内に入って流下し、計数玉通路14の終端部から玉計数器30の玉受部31A、31Bのいずれか一方へと落ちる。いずれに落ちるかは定められており、一対の遊技機20、20の一方からのパチンコ玉は必ず玉受部31Aに落ち、他方は必ず玉受部31A、31Bに落ちる。玉受部31A、31Bからはその底面の傾斜に従って排出部32へ向けて自然に流下する。その途中、玉受部31Aからのパチンコ玉は3本の整列路34Aにそれぞれ1列に整列されて流下する。玉受部31Bからのパチンコ玉は3本の整列路34Bにそれぞれ1列に整列されて流下する。整列路34A、34Bを流下するパチンコ玉が上下方向に重なっているところがある場合は、整列レール33の玉受部31寄りに設けた制限部材35によって均される。それによって、パチンコ玉は整列路34A、34Bを重なることなく一列になって流下する。
【0059】流下するパチンコ玉が整列レール33の排出部32寄りの上部に設けた計数手段36の下を通過すると、整列路34Aを流下するパチンコ玉は計数部36Aによって計数がなされ、整列路34Bを流下するパチンコ玉は計数部36Bによって計数がなされる。その計数値は持玉表示器40によって遊技者のパチンコ玉の持ち玉数として表示される。
【0060】計数されたパチンコ玉は下流端の排出部32から下方の回収樋12へ排出される。
【0061】回収樋12に排出されたパチンコ玉は研磨搬送装置70の下部搬送ベルト71と上部搬送ベルト72との間に挟まれて、研磨されつつ搬送され、搬送出口73から貯留タンク15へ投入される。貯留タンク15内のパチンコ玉は底面15aの傾斜に従って揚送装置16側へ集まる。
【0062】揚送装置16はパチンコ玉を取り込んで上部へと揚送し、遊技機島10の上段に配置された補給タンク17へ投入する。
【0063】補給タンク17に貯留されたパチンコ玉は補給樋18に入り、補給樋18の傾斜に従って遊技機島10の両端に向かって自然に流下する。流下の途中でシュート19aに入ったパチンコ玉は、シュート19aに連結されたジャバラ19bを通って再度遊技機20や玉返却専用機60へ供給され、循環使用される。
【0064】遊技中に玉箱1には貯留したパチンコ玉が無く、遊技機20の前皿21や下皿22に溜まっているパチンコ玉が少なくなって、遊技に使用するパチンコ玉を必要とするときは、持ち玉が有れば遊技者は精算スイッチ41の操作によって、あるいは、別個に設けた返却スイッチ(図示せず)の操作によって玉返却専用機60から持玉表示器40に表示された持ち玉数の範囲内の数でパチンコ玉の返却を受けることができる。返却されるパチンコ玉の数は、所定の数、例えば20個、を1単位とし、精算スイッチ41または返却スイッチの所定の操作によって所望の単位を選択し、所望の数のパチンコ玉を返却させることができる。
【0065】精算スイッチ41、あるいは、返却スイッチの操作があると、台コントローラへその情報が送信され、台コントローラは玉返却専用機60に命令を出してパチンコ玉の返却を行わせる。
【0066】玉返却専用機60によるパチンコ玉の返却が有ったときは、持玉表示器40は持ち玉数から返却したパチンコ玉数を減算した数を新たな持ち玉数として更新表示する。
【0067】持ち玉の有る状態で遊技を終了するときは、精算スイッチ41で持ち玉を精算するための操作をすれば、持玉表示器40のCPUが玉導入部13に設けられた記録媒体発行部50に持ち玉数を記録媒体に記録させて遊技者に発行する。 このように、1台の玉計数器を2つの別個独立した計数部を設けているので2台の遊技機に関して個別にパチンコ玉の計数をすることができる。
【0068】また、遊技機島内部に玉計数器を設けることで、遊技機の交換時等の作業上の不都合をなくすことができ、更に、玉計数器が遊技機島外部に露出しないため、不正行為を確実に防止することができる。
【0069】
【発明の効果】本発明にかかる遊技機島によれば、一対の遊技機毎に1台の玉計数器を設け該玉計数器で一対の2台の遊技機に関する計数を別個独立に行うことができるので1つの遊技機島が必要とする玉計数器の数が半減するので費用の低減を実現することができる。また、背中合わせの遊技機列の一対の遊技機の玉計数器を一組として遊技機島内部に設けるたとで、遊技機の交換時等の作業上の不都合をなくすことができ、更に、玉計数器が遊技機島外部に露出しないため、不正行為を確実に防止することができる。また、遊技者がわざわざ他の遊技機島に設けた玉計数器で持ち玉を計数することは通常はないので、遊技機島単位でのパチンコ玉の管理を容易に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000127628
【氏名又は名称】株式会社エース電研
【出願日】 平成9年(1997)7月25日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】柏原 健次
【公開番号】 特開平11−42359
【公開日】 平成11年(1999)2月16日
【出願番号】 特願平9−200238