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【発明の名称】 パチンコ機における電気部材若しくは回路装置の取付け配線処理構造
【発明者】 【氏名】柏木 敦詞

【要約】 【課題】前面枠体、機構基板との装着位置相互の関係を考慮して、電気部材や回路装置を迅速、正確に組み付け配線する。

【解決手段】合成樹脂製の前面枠体2及び機構基板6に電気部材若しくは回路装置を脱着可能に位置決め指定して収容する前面枠体取付部及び機構基板取付部とを設ける。装着された電気部材若しくは回路装置との電気配線を脱着可能に処理する電気配線処理手段を前面枠体及び機構基板に設ける。前面枠体に対して開閉係脱可能な機構基板との相互間に、装着した電気部材若しくは回路装置が機構基板の閉鎖装着状態と開放状態の何れにおいても接続可能にすると共に、取外し可能に配線処理する前面枠体と機構基板相互の配線処理手段とを設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 合成樹脂製の前面枠体に形成された電気部材若しくは回路装置を脱着可能に位置決め指定して収容する電気部材若しくは回路装置の前面枠体取付け部と、合成樹脂製の機構基板に形成された電気部材若しくは回路装置を脱着可能に位置決め指定して収容する電気部材若しくは回路装置の機構基板取付け部とを設け、前記前面枠体取付け部に装着された電気部材若しくは回路装置との電気配線を脱着可能に処理する前面枠体の電気配線処理手段と、前記機構基板取付け部に装着された電気部材若しくは回路装置との電気配線を脱着可能に処理する機構基板の電気配線処理手段と、上記合成樹脂製の前面枠体に対して開閉係脱可能にされる機構基板と前面枠体との相互間において前面枠体に設けられた電気部材若しくは回路装置と、機構基板に設けられた電気部材若しくは回路装置とを、前面枠体に対して機構基板の閉鎖装着状態と開放状態の何れにおいても接続可能にするとともに、取外し可能に配線処理する前面枠体と機構基板相互の前面枠体機構基板相互配線処理手段とが設けられたことを特徴とするパチンコ機における電気部材若しくは回路装置の取付け配線処理構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は前面板、前面枠体、機構基板を合成樹脂製とし、パチンコ機の前面枠体、機構基板に装着する電気部材、回路装置の組み付け、その配線処理手段を改良したパチンコ機における電気部材若しくは回路装置の取付け配線処理構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機は遊技機を島に設置するための側枠(木枠)が設けられ、その側枠に対して前面枠体が開閉自在に設けられ、該前面枠体の四角形の開口周縁に金枠が開閉自在に設けられ、かつ、前面枠体の開口に遊技盤が装着され、かつ又前面枠体の背面には、景品球排出機構裏部品が設けられた機構基板と、遊技盤に設けられた電動入賞装置等の電子制御回路を備えたものとして、従来のパチンコ機の特公昭62−25391号に開示された入賞玉集合カバーの外側表面に設けられた電子制御回路と遊技盤に設けられた電動入賞装置等の電気部品とを電気配線して一体化する発明や、実公平4−34862号に開示された制御装置から延在する電源コードの電源コネクタをターミナルベースの遊技制御用電源出力部に接続し、遊技機機構部の検出信号系コネクタと駆動電力供給系コネクタとを裏機構板の背面に導出させるとともに各コネクタを前記制御装置のそれぞれのコネクタそれぞれに対応させて接続するようにして、遊技盤、制御装置、裏機構板の脱着交換時に電気接続系統を着脱自在とした発明がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の発明には、合成樹脂製の前面枠体と機構基板とを配線処理の基礎構造体として、配線処理の正確性と、迅速性と、漏電保護を併せて考慮し、不具合時の点検修理や電気部材交換処理を可能とする技術手段は講じられていなかった。
【0004】そこで、本発明は上記した問題点を解決するもので、電気部材や回路装置のパチンコ機に対する取付け位置の設定と装着とを、前面枠体と機構基板との装着位置相互の関係も考慮して迅速かつ正確に組み付けかつ配線する事を可能とし、電気部材、回路装置の不具合時に前面枠体若しくは機構基板に装着された電気部材若しくは回路装置を取外し離脱し、点検修理交換する事を可能とし、前面枠体と機構基板との何れをも絶縁性の合成樹脂材により形成した場合に漏電によるパチンコ機制御回路の故障の発生を防止できるようにしたパチンコ機の電気部材若しくは回路装置の取付け配線処理構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する手段】この発明の請求項1のパチンコ機の電気部材若しくは回路装置の取付け配線処理構造は、合成樹脂製の前面枠体に形成された電気部材若しくは回路装置を脱着可能に位置決め指定して収容する電気部材若しくは回路装置の前面枠体取付け部と、合成樹脂製の機構基板に形成された電気部材若しくは回路装置を脱着可能に位置決め指定して収容する電気部材若しくは回路装置の機構基板取付け部とを設け、前記前面枠体取付け部に装着された電気部材若しくは回路装置との電気配線を脱着可能に処理する前面枠体の電気配線処理手段と、前記機構基板取付け部に装着された電気部材若しくは回路装置との電気配線を脱着可能に処理する機構基板の電気配線処理手段と、上記合成樹脂製の前面枠体に対して開閉係脱可能にされる機構基板と前面枠体との相互間において前面枠体に設けられた電気部材若しくは回路装置と、機構基板に設けられた電気部材若しくは回路装置とを、前面枠体に対して機構基板の閉鎖装着状態と開放状態の何れにおいても接続可能にするとともに、取外し可能に配線処理する前面枠体と機構基板相互の前面枠体機構基板相互配線処理手段とが設けられたことを特徴とするものである。
【0006】この第1の発明の構成による作用は、電気部材若しくは回路装置の前面枠体取付け部および機構基板取付け部に電気部材若しくは回路装置を前面枠体と機構基板との装着位置相互の関係を考慮して位置指定して取付け、正確に組み付けかつ配線処理する事を可能とするとともに配線の無駄を無くすことができる。又、前面枠体の電気配線処理手段と、機構基板の電気配線処理手段とをそれぞれの電気部材と回路装置との電気配線を脱着自由で、前面枠体機構基板相互配線処理手段を前面枠体と機構基板に設けた電気部材と回路装置と接離自由とし、点検修理交換を容易にでき、前面枠体と機構基板を合成樹脂製とした場合、漏電によるパチンコ制御回路の故障の発生を防止できる。
【0007】
【発明の実施形態】この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1はパチンコ機の正面図、図2は同縦断面図、図3は側枠に備えた前面枠体の前面側の斜視図、図4は前面枠体の背面側の斜視図、図5は鍵装置、係止め部材、軸受け体等を分離して示す前面枠体の背面斜視図、図6は側枠に前面枠体を装着した状態の背面側斜視図、図7は前面枠体の正面図、図8はホルダー等器具を取外した前面枠体の正面図、図9は前面枠体の背面図、図10は回路基板、鍵装置を分離し、係止め部材、軸受け体等を取外した前面枠体の背面図、図11は遊技盤の斜視図、図12は同正面図、図13は同背面図、図14は前面枠体に遊技盤を装着した状態の背面図、図15は前面枠体に機構基板を取付けた状態の背面図、図16は機構基板に機構基板裏カバーを装着した状態の右側斜視図、図17は同左側斜視図、図18は機構基板の正面図、図19は同平面図、図20は同側面図、図21は同一部破断背面図、図22は賞球タンク、タンクレールカバー、蓋部材等を外したベース体の背面図、図23は賞球タンクの背面図、図24はタンクレールカバーの背面図、図25は機構基板裏カバーの斜視図、図26は賞球通路器体の斜視図、図27はセーフ球集合路覆い蓋部材の背面図、図28は溢れ球通路、球抜き通路覆い蓋部材の背面図、図29はセーフ球検出ユニットを示す正面図、図30は図29のE−E線断面図、図31は図21のF−F線における拡大断面図、図32は図21のG−G線における拡大断面図、図33は前面板の正面図、図34は同背面図、図35はガラス板収容枠の斜視図、図36はガラス板収容枠を前面板の背面に取付けた状態の斜視図、図37はガラス板収容枠の背面図である。
【0008】パチンコ機の全体構造図1および図2において、パチンコ機は側枠(木枠)1と、該側枠1の一側に開閉自在に軸支されかつ合成樹脂製前面枠体2と、該前面枠体の前面上部には遊技盤5の遊技領域を囲いうる遊技開口が形成され、遊技面の外周に沿って前面装飾部が設けられ、背面のガラス板収容枠取付け部に金属製ガラス板収容枠4が装着された前面板3と、その前面下部に開閉自由に設けられかつ上皿9が固着される上皿取付け用第一前板8と、該取付け板の下方の前面枠体2に下皿11が固定される下皿取付け用第二前板10、操作ハンドル12等から構成されている。又、前記前面枠体2は遊技盤5の遊技領域に相当する面積を規制する開口が設けられ、その開口に沿う周囲は隠蔽部とし、その背面に遊技盤5が当てられてレールで囲われる遊技領域を開口内に位置させ、その遊技盤5の背面に機構基板6が開閉係脱可能に設けられ、かつ機構基板6にその背面を覆う機構基板裏カバー7が開閉係脱可能に設けられている。この機構基板6とは、賞球を貯留誘導制御し、セーフ球を導出し、アウト球を排出し、球タンクやタンクレール、払出し装置や回路基板が装着され、前面枠体2に開閉係脱され遊技盤を前面枠体2に収納した状態で閉鎖固着されるものを指す。又、機構基板裏カバー7とは、機構基板6の中央の開口、すなわち、遊技盤5の背面に備えたセーフ球集合路502、制御回路基板511等を露出させる開口の背面を覆うものを指す。
【0009】側枠図1、図2および図6において、側枠1は木製板材で枠組みし、その一側上下に軸支部材13が備えられ、合成樹脂製前面枠体2が開閉自由に軸支される。この側枠1の開放側の内側上下に鍵装置と係脱して前面枠体2を開閉するための係止金具が取付けられている。木製側枠1は合成樹脂で成形された前面板3および前面枠体2より側端を若干巾広に構成して、合成樹脂で形成された前面板、前面枠の物理的損傷から防護するように構成されて、パチンコ機の保管、輸送取扱時に、木製部位を主体として取扱い、樹脂前面板部、前面枠体が損傷することを防護することを可能とする。側枠1の下部には、受け部14aを有する前枠14がコーナー取付け金具15でビス着固定され、前枠14の受け部14aで前面枠体2を係り受け、パチンコ機枠体を補強し、外力による歪みを防止するとともに、前面枠体2の荷重を安定的に係り受け、軸支部材13への負荷を軽減している。又、側枠1の下端には、側枠1より巾広にされた安定板16が固定され、パチンコ機の倒壊を防止する構造としてある。
【0010】前面枠体図1乃至図10において、前面枠体2を説明する。前面枠体2は合成樹脂によって一体成形されるもので、その上部に遊技盤の遊技領域を規制する円形渦巻き状の誘導レールの外周面に合致する円形の開口21を有する主枠体20と、主枠体20の前面側の上部の表示体収容部に装着する表示体発光部ホルダー81と、球誘導レールカバー体26と、発射レールユニット収容部231と、賞球ユニット収容部234と、球嵌まり込み防止縁235aを有する球嵌まり込み防止板235と、その裏面側の遊技盤収容面220、配線スペース223、鍵装置収容部241等から構成されている。
【0011】前面枠体2は前面板より巾広に形成され、合成樹脂で形成され傷に弱い装飾面が前面板が間接的にも前面枠体で保護される。主枠体20の前面側には周囲に若干巾狭の前面板3が合致する周壁201が形成され、その枠体20の上部に遊技盤5の遊技領域51を形成する円形渦巻き状の誘導レール50の外周面に合致するほぼ円形の遊技面収容開口21が形成され、その周囲に遊技盤周辺の否遊技面を包み隠すとともに遊技盤領域外の表示部を兼ねる遊技盤面部分隠蔽部22が形成され、かつ該遊技盤面部分隠蔽部22には、その上部に表示手段の表示体発光部ホルダー81が装着された表示体収容部23と、その表示体収容部とは距離間隔を存して側方に別の表示体87が装着される表示体収容部24と、前記開口21の下方には遊技盤5に設けられた球誘導レール50の側端部を覆接する球誘導レールカバー体26と、下部に第一前板8、第二前板10が装着され、かつ発射レールユニット収容部231と、賞球ユニット収容部234が形成され、球嵌まり込み防止縁235aを有する球嵌まり込み防止板235を取付ける取付け部等が設けられた板状部25とが構成されている。
【0012】前面枠体2の主枠体20に設けられる遊技領域を規制する開口21は遊技盤5の円形渦巻き状の誘導レール50の遊技領域に相当する円形状とし、ほぼ四角形の木製遊技盤5が前面枠体2の背面側の遊技盤収容面220内に嵌合され、遊技盤5の遊技領域を決める誘導レール50が円形の開口21内に嵌合され、遊技盤5は背面において係脱手段で止められる。遊技盤周辺の否遊技面を包み隠す遊技盤面部分隠蔽部22は、ガラス面上と遊技盤面上との間に、遊技盤面部分隠蔽部22を段違い状に形成することにより、針金等の遊技盤面の遊技領域への侵入を防ぎ付勢防止機能を発揮させるとともに、遊技盤面と遊技盤面部分隠蔽部22でパチンコ機前面側に従来構成では得られなかった新たな趣向感が出現されている。球誘導レールカバー体26は合成樹脂製前面枠体2に一体成形して、パチンコ球のガラス面への衝突衝撃を特別な保護部材をパチンコ機のガラス面に対して取付けることなく前面枠体において防護することを可能としてある。また、球誘導レール50がガラス面に接触してこれを破損し損傷することから防護している。
【0013】前面枠体2の主枠体20の前面構造は、上部に前面板3の装飾部材を照明表示する表示手段が設けられている。この表示手段として実施形態では、背面側に設けられた表示体80の発光部を内部に収容する表示体発光部ホルダー81が設けられ、従来機種でパチンコ枠体と遊技盤の上隅に設けられていた表示部を前面枠体に一括収容し、従来パチンコ機本体枠と遊技盤とでそれぞれ表示部及び装飾部を組付けていた不具合を解消し、個別の組立作業とそれに使用する部品点数の減少が図られている。
【0014】前記前面枠体2の主枠体20の前面上部には、前記前面板3の装飾レンズ体70と中央の装飾レンズ板71の後部に複数の表示体80が列設された表示体発光部ホルダー81を収容する凹状の表示体収容部23と、側方部に前記表示体とは所定の距離間隔を隔てて遊技盤角部に対応して位置し、別の表示体を収容する凹状表示体収容部24とが形成され、それぞれの表示情報伝達効果、装飾効果を互いに干渉し誤認し合わない構成で配置されている。
【0015】図3、図7および図8において、合成樹脂製表示体発光部ホルダー81は、前記前面板3の装飾レンズ体70と中央の装飾レンズ板71を後部から照明しうるように、前面を開口した横長形状とし、ランプの頭部を誘入しその頭部背面にバックライト面が形成できる領域を凹設し、光の乱反射効果を増大可能とした凹状器体で、内部が複数個の仕切壁82で区画形成され、凹状器体の各区画の後壁83には、表示体80、例えば、ランプが誘入される透孔が設けられ、そのホルダーの後壁83の背面側周囲に基板収容空間が構成され、該基板収容空間において後壁83に表示体80、すなわちランプが備えられた基板85が装着され、基板85の表示体80が前記透孔を通じて各区画に挿入されて構成されている。該ホルダー81の凹状器体は位置決めして嵌合しうる表示体収容部23に嵌合され、凹状器体の後壁83が前面枠体2の主枠体20の上部に凹設した表示体収容部23の電気表示基板取付け部221に取付けビス91でビス止めされている。表示体発光部ホルダー81の両端の区画の表示体80は前面板3の装飾レンズ体70用であり、中間の区画の表示体80は同じく装飾レンズ板71用である。この構成とすることにより、複数個の表示体80それぞれの表示効果を各別に発揮させるとともに各表示体の発光点を保護することができる。又、前面枠体2の主枠体20の両側方部に設けた表示体収容部24には表示体用孔93が設けられ、該表示体用孔93に別の表示体87を位置させ、その表示効果を発揮させる。92は配線引出し孔で、表示体発光部収容ホルダー81内の基板85より取り出された配線を前面枠体裏面に設けられる入出力回路基板271にコネクタ271aを介して脱着可能に導出されている。
【0016】表示体80、87は複数の表示ランプ、LEDで、故障発生時、前面枠体等不正開放時、磁石不正使用時等の不正発生時、入賞時、始動入賞時、入賞装置内の特定領域にパチンコ球が落入した時、特別な権利がパチンコ機において発生した時、特別な表示態様が作動した時、図柄表示装置が作動した時、図柄表示装置において特別な表示体用が形成された時、特別な記憶状態ガ所定の記憶値に到達した時、賞球切れが発生した時、パチンコ機内において賞球、若しくは貸出し球が充満した時等に、各別に、又は同時に、或いは交互に点灯駆動する構成としてある。また複数の表示ランプの発光色を異ならせ、若しくは切換えて点灯駆動する構成としてもよい。
【0017】前面枠体2に上記のように各種表示体を備えることにより、パチンコ遊技中における各表示体の点灯に応じて前面板3に備えた装飾部材33の装飾レンズ体70或いは装飾レンズ板71を照明表示して、パチンコ遊技者、或いはホールの従業員等にその表示によりパチンコ機におけるパチンコ機に異常が発生した場合、図柄表示装置や入賞装置が始動状態にされた場合、図柄表示装置において当たり表示が成立した場合、遊技盤面上の特定領域をパチンコ球が通過した場合、可動可変入賞装置が作動状態となった時、満たん検出スイッチの作動時、可動可変入賞装置における変動動作が終了する予告、当たりが成立しやすい図柄表示装置の変動状態時、リーチ発生時等、或いは賞球の払出し、球切れの発生などを表示報知できるようにする。上記実施形態では、前面枠体2の表示体80と87で前面板3の装飾レンズ体70と装飾レンズ板71を照明表示するようにしてあるが、これに限定されるものではなく、前面枠体2の装飾レンズ板72に対応する位置にも表示体を備えて照明表示できるようにもできる。
【0018】前面枠体2には、下部両側に、複数のシール貼着用開口部212とシール貼着用開口213が証紙等シール214の面領域に合わせて開口又は凹設している。このシール貼着用開口部212は複数のシール214を遊技盤5のシール貼着部59に重ね貼り可能とする壁部で囲まれた窪みが形成された重ね貼り許可構造を有する。従って、このシール貼着用開口部212を通じて遊技盤5のシール貼着部59にシール214を貼着するので、シール214の剥がし行為を未然に防護することができる。
【0019】主枠体20の前面側に前面板3と第一前板8を関係係脱可能とするための第一の軸支手段27が設けられる一方、背面側には賞球タンクや賞品球排出装置が装備された機構基板6を開閉かつ係脱可能に軸支する第二の軸支手段28が装着可能に設けられ、該前面枠体2は一側において側枠1に第三の軸支手段29により開閉自在に取付けられ、他側において鍵装置240で鍵を掛ける構造とされている。
【0020】主枠体20の前面側にガラス板が収容された前面板3と第一前板8を係脱可能かつ開閉可能に取付けるための第一の軸支手段27を該軸支手段の一部一面を収容する一体形成された窪みにより位置決め指定して取付ける第1軸支手段位置決め収容部206と、球排出装置球通路が形成装備された機構基板6を前面枠体2の背面側に開閉可能かつ係脱可能軸支するための金属製の第2の軸支手段28を該軸支手段の一部一面を収容する一体形成された窪みにより位置決め指定して取付ける第二軸支手段位置決め収容部207とを一体形成して、前面板3、第一前板8および機構基板6の軸支部の装着を案内し位置指定して固着させ、迅速かつ簡便なものとした。併せて、機構基板を内部に閉鎖収容した状態で前面板3が閉鎖覆設された合成樹脂製の前面枠体2をパチンコ機のベース枠となる側枠1に開閉係脱可能とする金属製第三の軸支手段29を前面枠体2の上側端部を挟持して収容する第三の軸支部材収容部208が形成され、前面枠体2を側枠1に取付けるための軸支部材の前面枠体への装着を円滑なものとした。
【0021】前面枠体2の主枠体20の下方部分の板状部25には、前面側に発射レールユニット232を位置指定して収容する発射レールユニット収容部231と、賞球回収ユニットを位置指定して収容する賞球ユニット収容部234とが一体形成され凹設形成されている。発射レールユニット232は金属製発射レール装着板280、金属製打球発射レール233からなる。発射レール装着板280は打球発射レール233の球飛送面一端部側と当接し支持するレール支持縁281と、打球発射レールの曲折箇所233aを支持するレール支持孔282と、打球発射レールの球飛送面他端部側に形成されたレール取付け片233bを支持するレール取付けボス283とが設けられ、打球発射レール233が発射レール装着板280のレール支持縁281、レール支持孔282、レール取付けボス283にビス止めされ、かつ発射レール装着板280に弾性体により形成された発射レール上で待機される打球のストロークエンドを調整可能な打球ストッパー285のストッパー取付け部284と、打球発射モータの作用に基づいて回動され打球を打球供給装置から打球発射レールへ繰り出す打球繰り出し連係部材286とが設けられている。而して、打球発射レール233はレール支持縁281と、レール支持孔282と、レール取付けボス283とによりそれぞれ異なる支持方向で支持されレールの撓み位置ずれ、ゆるみの発生を防止できる。加えて、この作用効果を果たしつつ発射レール上における打球待機位置を打球ストッパー285の位置調整により、微調整可能とする効果を実現できる。又、発射レール233と遊技盤5に設けられる球誘導レール50の端部との間にファール球回収孔(ファール通路)237が構成され、第二前板10の下皿11に打損ないの打球が導かれる。この前面枠体2は厚み奥行きを一枚の合成樹脂板で形成して深く持たせない形態とし、しかも発射レール装置と賞球回収ユニットとの前面枠体における所定位置への取付けを位置案内指定し、適性な状態で迅速に行わせることを合成樹脂製の板状成形体上に形成した凸凹部により可能としている。
【0022】前面枠体2の主枠体20の下方の板状部25に透設された球嵌まり込み防止板取付け孔248にビス着される球嵌まり込み防止板235は打球発射レール233の打球の送出面とともに同一平面を形成し、第一前板8の裏面との間に打球が転出し、又は嵌まり込むことを防止するための球嵌まり込み防止縁部235aを有している。第一前板8の裏面で、打球発射レール233上の打球待機位置における前記球嵌まり込み防止板235の球嵌まり込み防止縁235aが配置されない部位は、打球発射レールの打球待機位置に打球を各一個毎に逐一繰り出し処理する第一前板8の裏面に装着される打球供給装置の機体が配置され、この打球供給装置の機体と打球発射レール233若しくは発射ユニット232とで、打球若しくは前面枠体の上方より落下したパチンコ球が、前面枠体と、第一前板8間に落ち込み、嵌まり込むことを防止する構造とされている。前面枠体に装着された打球発射レール233の打球送出面を、球嵌まり込み防止板235の縁部235aがパチンコ機前面側より重なって包み覆う状態で、前面枠体の球嵌まり込み防止板取付け孔248を介して装着された球嵌まり込み防止板235には、ファール球回収孔237を打球発射レールの先端縁とともに形成する回収縁235bを備える。該回収縁235bより賞球流出口238の下側端に臨んで球嵌まり込み防止縁235aが打球発射レール側に向けて延出形成され、前面板3が開放状態の時前面枠体下部に球が溜まらない貯留球排除構造が形成されている。
【0023】前面枠体2の下部には打球供給皿付き前板8の第一軸支手段27と溢れ球用下皿収容部210が開放形成されている。又、下部前面に前面板3と第一前板8を枢支する第一軸支部材27が設けられている。該第一軸支部材27に開閉自由に軸支される第一前板8の錠装置110が係脱される鍵係受板217が発射レールユニット収容部231の右側位置の係受板取付け部218に設けられ、第一前板8が錠装置110の操作により開閉可能に設けられている。前面枠体2に形成した凹部が、打球供給皿(前板)軸支係入部と溢れ球用下皿のパチンコ機前面への膨出量を適正な状態で押さえることができる。又主枠体20の下部に背面の取付け基板291に取付けられる打球発射装置290の前面側調整部露出用透孔219が透設され、第二前板10を取外して打球発射装置290の打球槌の付勢手段の調整、カムの調整等前面側調整部を前面側より調整可能とする。かつ又、打球発射装置290の操作ハンドル12、操作レバーが第二前板10の一側に装着される。又、前面枠体2の下部には、後述の遊技盤5の中央制御回路基板511に設けられた入賞や当たりの発生若しくは異常時等にパチンコ遊技の進行に応じて格別に電子音を出力する音声駆動回路からの出力配線と、球貸し操作と球貸し情報表示に関してカードデータ処理中継回路基板273と球貸し出しスイッチ102、球貸し出しスイッチランプ103、度数表示器104、精算スイッチ105とを電気的に接続する球貸し処理配線と、第一前板8に導入する為の入出力配線とを第一前板に導出する為の配線引出し用透口249が設けられている。かつ又、第二前板の下端に設けた前板係止爪を係合する係合孔259が複数個所定の間隔をおいて透設され、第二前板の前板係止爪を係合孔259に差込位置決めでき、しかる後、第二前板は前面枠体2の板状部25にビス着される。打球発射装置等の調整が必要なときには、この第二前板10を取外して前面側より前面側調整部露出用透孔219を通じて調整をすることができる。
【0024】主枠体20の左側中央には機構基板6に設ける球抜き装置をピンで操作する球抜き操作用穴211が設けられ、右側上下に第1係止部242の係止部収容孔244が透設され、右側中央に鍵部209が形成され、該鍵部209に鍵装置240の鍵体209aが備えられている。又、右側上部隅角に前面板3の開閉を検知する前面板開閉検知スイッチ部材収容孔216が形成され、前面板開閉検知スイッチ部材215が該収容孔216に前面に若干突出状に設置され、前面板3の開閉時にスイッチをON、OFFさせ、前面板3の開閉をパチンコ機台の島の表示装置、或いはパチンコホールの管理室のコンピュータ装置に表示可能に設けられている。
【0025】前面枠体2の主枠体20の背面構造は、図4、図5、図6、図9、および図10に示すように、中央部に遊技盤収容面220と、電気表示基板取付け部221と、配線スペース223、鍵装置収容部241等が構成されている。該遊技盤収容面220は遊技盤5の遊技領域51の外側の否遊技領域51aの前面を隠蔽する隠蔽面22aと、遊技盤5をその上部、下部、左、右両側で包み収容する立て壁227とにより前面枠体2の中央に一体形成されている。すなわち、遊技盤収容面220は、遊技盤5に装設された球誘導レール50の外周縁を取り囲む状態で第1の立て壁225が形成されて遊技面収容開口21が設けられる一方、収容される遊技盤5の厚みに対応する第2の立て壁227が上下左右側部に対設されて遊技盤収容開口226が構成され、パチンコ機内に脱着可能に収容する遊技盤5を前面方向、上下方向、左右方向の何の方向にも、所定の巾域を有する面接触で維持収容する構成にされ、遊技盤が適性な厚み内で確実に前面枠体内に収納できる。遊技盤5を収納した後、運搬時等の振動衝撃によって前面枠体に対する遊技盤の位置ずれ発生防止ができる。
【0026】前面枠体2の主枠体20には、前記遊技盤収容面220の周縁部にほぼ長形状で中心部は格子状に近い形状に枠体補強リブ222が立設形成され、上部に電気表示基板を位置決めして取付け可能とする電気表示基板取付け部221が一体形成されている。合成樹脂製前面枠体2に電気表示基板取付け部221を一体形成したので、特別な装着手段を遊技盤や前面板に設けることなく、迅速にパチンコ機に表示体を装着できる。該電気表示基板取付け部221の背面側に相当する位置には配線スペース223が構成され、かつ、その配線スペース223に弾性を有する配線止め片223aが一体形成され、表示体80用の基板85、表示体87用の基板88への配線275aをまとめて配線スペース223を通じて入出力回路基板271等に接続するように構成されている。強度を補強するためのリブ、筒状部が一括して設けられているので、新たに特別な補強手段を前面枠体に装着して配線処理ダクトを構成しなくてもよい。各基板の配線束を通す配線スペースとして、上部右側の入出力回路基板収容部263から下部右側の中継回路基板収容部265までに配線スペース274が形成されている。配線スペース223には、表示ランプ80、87の基板85、88の配線、スイッチ部材215の配線等の各種配線275aが纏めて配設され、また配線スペース274には中央制御回路基板、発射装置回路基板、払出し回路基板、カードデータ処理中継回路基板への信号と電源の入出力配線等の各種配線275bが纏めて配設されている。なお、268は基板配線貫通孔で、駆動モータ用発射装置回路基板277よりの配線をカバー体267に設けられた発射装置配線第2コネクタ278により主枠体裏面側でカバー体267の内側配線に脱着可能にされ、接続配線276をもって発射装置配線第1コネクタ273bにより中継回路基板273に接続されている。
【0027】又、前記主枠体20の背面は遊技盤装着リブ222a、発射装置装着リブ222b、回路基板装着リブ222cとによって各装置の前面枠体前面側からの装着設置面までの高さ(厚み)が一括して各別に設定され、高さ、厚みの異なる各装着部材を前面枠体2の内部容積内の所定の高さに収め収容可能とするとともに、合成樹脂により形成された前面枠体に強度を与え、リブに併せて形成された案内縁若しくは片により各装置や部材の前面枠体への取付け位置を指定し案内することを可能としている。前面枠体2には少なくとも発射装置装着部と回路基板装着部との取付け用ビス口、若しくは収容口が一体形成されている。
【0028】前面枠体2の主枠体20の裏面の周辺部には、各種基板の収容部が形成されている。すなわち、上部左側に表示ランプ87の表示ランプ基板90を収容する表示ランプ基板収容部261と、前面板開閉検知スイッチ215を取着するスイッチ収容部262と、上部右側にパチンコ機外部管理装置と接続する入出力回路基板271を位置指定して収容する入出力回路基板収容部263と、下部右側にカードデータ処理中継回路基板273を位置指定して収容する中継回路基板収容部265と、打球発射装置取付け基板291を位置指定して取付ける取付け基板取付け部266が一体形成され、左側には鍵装置収容部241が形成されている。
【0029】而して、表示ランプ基板収容部261には表示体用孔93が設けられ、該表示体用孔93に前記表示ランプ基板88に備えた表示ランプ87を位置させ、表示ランプ基板88がビス孔261aにビスで脱着可能に取付けられ、スイッチ収容部262にはスイッチ取付けフック264が設けられ、該スイッチ取付けフック264に前面板開閉検知スイッチ部材収容孔216に位置させる前面板開閉検知スイッチ215が脱着可能に取付けられ、かつ、入出力回路基板収容部263にはビス孔263aに入出力回路基板271が、中継回路基板収容部265にはビス孔265aにカードデータ処理中継回路基板273がそれぞれ位置指定して基板取付けビスで取着され、取付け基板収容部266にはビス孔266aに打球発射装置取付け基板291がビスで取着されている。
【0030】前記パチンコ機外部管理装置と接続する入出力回路基板271は、始動入賞数信号、大当たり発生処理信号、不正信号、入賞信号、払出し動作(処理)信号、打球発射駆動信号、特別な入賞領域通過検出信号、球貸し処理信号、前面板開放信号、球切れ信号等を各別にパチンコ機内外に入出力するための多数のコネクタ271aが列状に配設され、ヒューズ271bが備えられている。また、カードデータ処理中継回路基板273はパチンコ機に対応してセットされるプリペードカード処理ユニットと、当該パチンコ機前面に設けられる球貸し操作および表示回路基板と、発射装置回路基板と、払出し回路基板等とを電気的に中継処理するものである。該中継回路基板273には、プリペードカード処理ユニット接続コネクタ273a、発射装置配線第1コネクタ273b、カードデータ処理状態表示LED273cが備えられている。なお、276aは払出し回路基板612と機構基板6の払出し駆動ユニット611との接続配線、276bは払出し回路基板612とカードデータ処理中継回路基板273との接続配線である。276cは発射装置との接続配線である。尚、上記の各種配線にはシールド線を信号線若しくは電源線と併設して引き回し配線する配線構造として、各種配線からノイズが侵入して入出力回路基板271、カードデータ処理中継回路基板273、図柄表示装置制御回路基板512、中央制御回路基板511、発射装置回路基板、中継基板513等の各種制御回路基板に誤動作が発生する事を防止する構造としてもよい。
【0031】図4、図5、図9、図10および図14において、前面枠体2の背面には、柱状鍵装置240を断面L字状で位置指定し係収容する鍵装置収容部241と、パチンコ機本体の機製の側枠1に当該前面枠体2を回動係脱自在に装着するための金属製軸支部材13を上下側端部の複数箇所で位置指定して装備する金属製軸部材取付け部245とが設けられている。
【0032】図4、図5、図9および図10において、前面枠体2の主枠体20の左側に、パチンコ機の前面板3および側枠1を一体化して固着するための鍵部材を取付け位置を案内指定して収容する断面L型の鍵取付け壁面241aが形成され、該鍵取付け壁面241aに鍵収容孔246が透設され、これに鍵の筒部を誘入させるとともに、前記鍵取付け壁面241aに鍵体を誘導して前面枠体2に装着する案内工程と、前面枠体2に透設された取付け孔を介してビスを前面枠体2の取付けボスに螺旋入する固着工程とにより、前面枠体に極めて容易かつ迅速に鍵装置240を装着することができる。合成樹脂製の前面枠体2を木製側枠1に、開閉かつ係脱可能に装着するための、折り曲げ形成された金属製軸支部材13を収容する軸部材取付け部245を前面枠体2に形成した。これにより開閉係脱時における前面枠体2の耐久強度が全体を金属とすることなく補完できる。
【0033】前面枠体2の裏面側の鍵装置収容部241に装着する鍵装置240は、合成樹脂製の前面板3のガラス板収容枠4に設けた係受体49が係脱される第1の係止部242と木製の側枠1の係止金具が係脱される第2の係止部243とが相対向して突設され柱状とされた鍵装置240の取付け位置を決める鍵装置位置決め体247が構成され、その位置決め体247に取付けた鍵装置の第1の係止部242の係止部収容孔244が上下に設けられ、該係止部収容孔244から前方へ突出する第1の係止部242に前記前面板3の背面に装着したガラス板収容枠4の係止板49が係脱可能とされ、第2の係止部243は後方に突出して側枠1の係止金具に係脱可能とされている。従って、前面枠体3にガラス板収容枠4の金属片を介して前面板3を側枠1に付設された鍵部材を介して側枠1を同時に前面側および背面側に装着するための鍵装置240に前後の作用部(係着部)を一体形成し、これを前面枠体2に装着し、前記前面板3と、側枠1と、機構基板6とを開閉可能にセッティングした構成としたので、前面枠体2に設けられた鍵装置により前面板3と側枠1とを併せてパチンコ機本体に形成できる。
【0034】パチンコ機本体木製の側枠1に当該前面枠体2を回動係脱自在に装着するための金属製軸支部材13を上下側端部の複数箇所で位置指定して装備する金属製軸部材取付け部245とが一体形成されている。合成樹脂製の前面枠体を木製側枠に、開閉かつ係脱可能に装着するための、折り曲げ形成された金属製軸支部材を収容する前面枠体2の耐久強度が全体を金属とすることなく補完できている。
【0035】前面枠体2の背面側の遊技面収容開口21の上部一側には打球止体230、例えば、球止めゴムを係支する打球止体装着部229が一体形成されている。従来遊技盤に設けていた球止め部材の取付け部が前面枠体2に一体形成されたので、遊技盤5に球止手段を組付けなくともよく、作業工程と部品点数の簡略化が図れる効果を生じる。
【0036】主枠体20の板状部25の背面には、透明なカバー体267が被せられてビス止めされ、アウト球を、パチンコ機背面側で開閉可能に覆設され賞品球払出し装置等が設けられた機構基板6に導出するためのアウト球排出路236が一体成形され、他のアウト球誘導手段を設けて導くための構成を設けることを不要としてある。すなわち、主枠体20の背面に上面に誘入口236aを有し、背面に排出口236bが設けられたアウト球排出通路236が縦方向に形成され、遊技盤5の背面のアウト球排出通路503から流下するアウト球が上面の誘入口236aから入り、アウト球排出通路236を通過して排出口236bから後部の機構基板6のアウト球排出路に排出させる。そのアウト球排出通路236にはアウト球を円滑に流下させるべく縦方向に凹凸状が形成されている。
【0037】又、賞球ユニット収容部234の賞球出口238には機構基板6の賞球排出口601が関連設置され、賞球が賞球排出口601から賞球排出口238を介して第一前板8の上皿9に排出される。かつ、アウト球排出通路236の直下には、溢れ球下皿収容部210に連通して溢れ球排出通路295が構成され、機構基板6の背面に設けられる賞球通路が関連接続される。溢れ球下皿収容部210に設けられた溢れ球排出通路295には、静電気電荷除去用球通過面体296が装着けられ、該静電気電荷除去用球通過面体296から鍵装置240の金属製部材に導電部材としてアース配線297が主枠体20の下辺と取付け基板280との間に構成される配線スペース298を通じて配設されてアースされる。これによりパチンコ機内、特に前面枠体2の背面の機構基板6内を通過するパチンコ球に帯電した静電気を鍵、鍵に作用する人体を介してパチンコ機上部において発生した帯電電荷も下部の溢れ球排出通路295において、帯電した電荷を煩雑な電気配線を引き回し処理することなく、鍵装置240を介して除去することができる効果を生じる。
【0038】本実施の形態に記載の合成樹脂製の前面板3,合成樹脂製の前面枠体2,合成樹脂製の機構基板6を導電性合成樹脂として成形し、静電気によるパチンコ機の誤動作対策を行う構造としてもよい。このようにすれば、アース配線の取り回し接続が簡略化でき、制御回路のGND線を機構基板6や前面枠体2に適宜ビス着し接続することが可能となる。この場合、機構基板6全体を導電性として形成すれば、静電気除去用導電板675を機構基板6に取付ける工程を不要とすることが可能となる。また、前面枠体2を導電性樹脂で成形し、導電性金属よりなる鍵装置240と前面枠体2とを接触面を介し電荷が導通する構成とすれば、アース線297を鍵装置240に配線処理することなく、前面枠体2や機構基板6に帯電した電荷を、鍵操作する人体と対地を介して除去することが可能となる。なお、静電気のほか電磁波等によるノイズ対策手段として使用され制御回路基板に配設されるノイズ除去用コアを、この制御回路基板とは別に、パチンコ機に取付ける為の、ノイズ除去用コア装着面を合成樹脂製の前面枠対3や機構基板6に設ける構成としてもよい。
【0039】前面枠体2の背面側には遊技盤を遊技盤収容面220に収容して後、離脱不能とする遊技盤5の係止め部材250、251が複数箇所に設けられている。係止め部材250は合成樹脂製でL字状に形成されて遊技盤面への作用片250a側が短く形成され、操作片250b側が長くかつ巾広く形成され、そのL字の角部の支軸252が主枠体20の一側に設けられた支軸部253に回動可能に設けられ、係止め部材250の固定操作前においては操作面を前面枠体の端縁側に突出させて短い作用片が遊技盤収容面220から外れた位置、すなわち縦方向となり、遊技盤の固定後においては操作面が前面枠体の端縁内に収容され、短い作用片が遊技盤5の背面に係止固定される作動変位を呈する形態とする。前記係止め部材250の操作片は作用片側に比較して固定後においての開放操作を容易とするため所定の広い巾として形成された開放作用面が形成され、遊技盤固定時には遊技盤縁外への操作部の露出量を無くすとともに開放離脱操作を容易としてある。主枠体20の下部の板状部25には係止め部材収容部254が円形に形成され、係止め部材251が回動自由に備えられ、係止め部材251の先端の係止め部251aが遊技盤5の背面に係脱可能に備えられている。すなわち、係止め部材251は合成樹脂製でI状で円形の係止め部材収容部254に嵌合して回動しうる形状とし、その一側に係止め部材収容部254の背面に露出して先端の係止め部251aが形成され、その係止め部材251の中央が支軸255で回動自在に設けられる。254aは係止め部材251の回動量を縦から横へ90度とする回動量規制孔で、該回動量規制孔に係止め部材251の後端251bを係合させる。而して、該係止め部材251で遊技盤5を固定する場合には、係止め部材251を縦にして先端の係止め部251aを遊技盤5の背面に係止固定させ、遊技盤5を外す時は、係止め部材251をほぼ90度回動して横向きとし、先端の係止め部251aを遊技盤5の背面から外し、遊技盤を解放させ、遊技盤5は遊技盤収容開口226から外すことができる。
【0040】前面枠体2の背面には打球発射装置290の打球発射装置取付け基板291を位置決め指定して装着するための取付け基板収容部266が形成され、発射装置の前面枠体2における所定位置への装着が前面枠体2に形成された位置決め溝と取付けボスとにより所定位置に正確に案内され固着される。打球発射装置290は打球発射装置取付け基板291に打球槌292が軸支され、該打球槌には弾発力を付与する付勢手段が装設され、かつ操作ハンドル12の操作レバーの回動操作により打球槌292の弾発力が調整され、操作レバーの操作により起動するモータ293の駆動によりカムの作用で打球槌292のカム係受体が回動されて、打球槌292が付勢手段に抗して弾発され、前記発射レール233の発射部位に供給位置する打球が発射される。前面枠体2の前面側に装設された打球発射レールの打球待機位置と打球発射用装置に設けられる打球ハンマーの槌先とが狂いなく正確にセッティングできる。
【0041】前記前面枠体3の背面には、賞球タンクや賞球排出装置が装備された機構基板6が開閉かつ係脱可能に設けられている。一側上下の軸受け部材取付け孔258に機構基板係支部材軸受け部材256が設けられ、かつ他側の上下に機構基板止め部材622用の取付け用孔257が設けられ、機構基板6が主枠体20の背面を覆うように開閉可能に設けられ、機構基板6を閉じたときにはその開放側が機構基板止め部材622で固定可能に設けられている。
【0042】遊技盤図1、図11乃至図13において、前記前面枠体2の遊技盤収容面220に収容される遊技盤5は、ほぼ正方形の合板により構成され、その周辺の隅角部は遊技盤収容面220の形状に合致する形状とされている。すなわち、上部右側には入出力回路基板位置指定用切欠き52a、上部左側には検出部接続コネクタ収容部262のL型壁面に嵌合させる位置指定用切欠き52b、下部左側には賞球ユニット収容部234のL型壁面に位置指定して嵌合させる位置指定用切欠き52cが形成され、かつ周辺に前記前面枠体2の主枠体20の背面の位置決め突起228に位置決め嵌合する嵌合孔53が透設され、その前面には打球発射装置290により打球発射レール233から発射される打球を遊技領域へ誘導し、かつ遊技領域51を形成する円形渦巻き状に誘導レール50が設けられてその遊技領域外は否遊技面51aとなり、前面枠体2の遊技面隠蔽部22の背面の隠蔽面22aに当接させて隠蔽させ、該誘導レール50の内側が遊技領域51とされて打球が転動するものである。遊技領域内には、特別図柄表示装置54、大入賞口55、風車、釘等が設けられ、かつ、遊技領域の最下部にはアウト球口56が設けられている。又誘導レール50の内周の両側に円弧状の表示体収容孔57が形成され、表示体として表示ランプ58が配置される。この表示ランプ58は表示ランプ基板516にLEDが複数個備えられている。遊技盤5の遊技領域外の下部に合成樹脂製シール貼着部59が構成されている。而して、シール214がこのシール貼着部59に貼着されて前記前面枠体2のシール貼着用開口部212を通じて正面から透視できるように設ける。遊技盤5の上部一側にU字型に切欠した遊技盤取出し用孔504が設けられ、遊技盤を遊技盤収容面220から外す時、該遊技盤取出し用孔504に指等を掛けて引出し可能とする。
【0043】図13において、遊技盤5の前面を説明する。521は左袖と右袖入賞口、522は左落しと右落し入賞口、523は第1種始動口(普通電動役物に係る入賞口)、55は大入賞口、524は特定領域、525はゲート、526は普通図柄表示装置(ミニデジタル)、54は特別図柄表示装置、58はサイド表示ランプ(LED)、527はランプ風車、528は風車である。而して、打球がゲート525のいずれかを通過すると普通図柄表示装置526が変動し、普通図柄表示装置526の数字が特定の数字、例えば「3」「7」で停止すると、第1種始動口523が設定した時間、例えば約2秒開放され、第1種始動口523にゲート525からの打球が入賞すると、特別図柄表示装置54がデジタル式に変動し、停止する。その時、特別図柄表示装置54の図柄が所定の組合せになると、大当たりとなり、大入賞口55が所定の開放時間開放され、特定領域524に打球が入ることにより特定の大当たりとなる。又、左袖又は右袖入賞口521かつ左落し又は右落し入賞口522に打球が入ると入賞となる。前記左袖又は右袖入賞口521、左落し又は右落し入賞口522、第1種始動口523等入賞口に打球が転入するとセーフ球となり、遊技盤5の背面のセーフ球集合通路に流下し、機構基板6のセーフ球集合樋66、セーフ球集合路67に集められ、セーフ球検出ユニット610に流下する。なお、特別図柄表示装置54の表示面に紫外線除去フイルムを貼着する構造とし、遊技者をパチンコ遊技によって生じる視覚障害から防護するようにしてもよい。
【0044】又、この遊技盤5の背面には図13に示すように、各種入賞口や入賞装置のセーフ球を誘導集合するセーフ球集合通路502が構成されている。又、可変表示装置収納体501等の背面には中央制御回路基板511、図柄表示装置制御回路基板512、中継基板513が設けられている。この中央制御回路基板511は入賞の発生に伴う賞球の払出し動作をし、図柄表示装置、入賞装置、表示ランプの駆動制御等をする。図柄表示装置制御回路基板512は機種によっては入賞装置制御回路基板としてある。514は中央制御基板と図柄表示装置制御回路基板との相互配線コネクタ、515は中央制御基板と中継基板との相互配線コネクタである。かつ又、遊技盤5の背面には、前記アウト球口56に対応する位置の下方にアウト球通路503が設けられ、アウト球は前面枠体2の背面のアウト球排出通路236を介して機構基板6の球排出路に導かれる。アウト球口56は機構基板6の下部開口縁の上側に位置し、アウト球口56の背面は別の部材、例えば、合成樹脂製覆い板56aが当てられて塞がれ、アウト球は覆い板505によりアウト球通路503を通じて下方へ誘導される。このアウト球口56とアウト球通路503はセーフ球通路と隔壁で分離されている。517aは入出力回路基板271と中央制御回路基板511との相互配線、517bは中央制御回路基板511とカードデータ処理中継基板273との相互配線、517cは中央制御回路基板511と表示ランプ58の表示ランプ基板516との相互配線である。制御回路基板511,512は遊技盤5の背面に直接取付けられている。尚、遊技盤5に設けられる表示部の複数の発行ダイオード(LED)を駆動点灯する回路としては、ダイレクト点灯回路を使用せず、スキャニング点灯回路を使用する。例えば、トランジスタを周波数50HZから60HZにて順次点灯を繰り返し制御する回路とすることにより、1サイクルの所定のタイミングではLEDは1しか点灯駆動されないが、繰り返し点灯駆動される為、複数のLEDを点灯表示するに要する消費電力の軽減をはかれる効果を生じる。
【0045】図9に示すように、両側に配置された係止め部材250の操作片250bを外方へ90度回動して作用片250aを縦向きとして遊技盤5を嵌める遊技盤収容面220の外方へ位置させ、又下方に配置された係止め部材251を90度回動して横向きとし、先端の係止め部251aを遊技盤収容面220の外方へ位置させ、しかる後、図14に示すように、該遊技盤5の前面枠体3の遊技盤収容面220への装着構造は、遊技盤5の嵌合孔53を主枠体20の背面の位置決め突起228に嵌合させて位置決めさせ、遊技盤5の遊技領域51を第1の立て壁225に嵌合し、遊技盤5の周囲を第2の立て壁227に合致させて遊技盤収容面220に収容して後、前面枠体3の背面複数箇所に設けられたL字状係止め部材250の操作片250bを90度回動して作用片250aを遊技盤5の背面に係合させ、かつ先端に係止め部251aが設けられた係止め部材251を90度回動して先端の係止め部251aを遊技盤5の背面に係合させ遊技盤5が両側と下方において的確に固定される。
【0046】機構基板図15乃至図28において、前面枠体3に装着した遊技盤5の背面を覆うように遊技盤背面側に装備されるとともにパチンコ機内に収容された前面枠体3に対して開閉可能にされ、固定手段で止められる機構基板6を示す。機構基板6は、合成樹脂製ベース体60の中央部に遊技盤5の背面の表示装置収納体501等が露出する四角形の開口61が形成され、背面側上部に賞球タンク62を位置指定して装着する賞球タンク取付け部62aと、その直下にタンクレールを構成するタンクレールカバー641を取付けるタンクレールカバー取付け部641aと、側方に前記タンクレール640の賞球誘導路63に連続して球払出し駆動ユニット611へ屈曲した賞球通路64、第二の球切れ検出装置614および球抜き装置660を備えた賞球通路器体616の賞球通路器体取付け部616aと、球払出し駆動ユニット611の駆動ユニット取付け部611aと、駆動ユニット611からの賞球通路64a、溢れ球通路602と球抜き通路65aが立ち上がり壁で分離して同一面に形成され、かつ、下部にセーフ球集合樋66,セーフ球集合路67,セーフ球導出路68とが立ち上がり壁により分離して同一面に形成され、その下方にセーフ球検出ユニット610の検出ユニット収容部610aと、満たん検出装置670の満たん検出装置収容部670aとが形成されている。その背面側上部に賞球(貸し球)が貯留される賞球タンク62を装着するとともにタンクレール取付け部640aにタンクレール640を構成するタンクレールカバー641が覆設されてビス着され、該タンクレール640に賞球誘導路63が形成される。又機構基板6の側方には、前記賞球誘導路63と連通された賞球通路64aと、球抜き通路65aと、基板の下部には、遊技盤背面の適宜箇所から転出して来る複数のセーフ球を集合するセーフ球集合樋66と、セーフ球集合路67と、該セーフ球集合路67に連通されセーフ球検出装置610へ集合されるセーフ球を一条に整列して導出するセーフ球導出路68とが立ち上り壁により分離して同一面に形成されている。
【0047】機構基板6には前記のようにセーフ球検出装置610を脱着可能に収容するセーフ球検出装置収容部610aと、払出された賞球の充満状態を検出する満たん検出装置670を脱着可能に収容する満たん検出装置収容部670aと、賞球タンクより球払出し駆動ユニット611に導出される賞球の欠乏を各別の複数箇所において検出する複数種の球切れ検出装置をそれぞれ脱着可能に収容する第一の球切れ検出装置収容部613aと第二の球切れ検出装置収容部614aとが形成されているので、前面枠体に対してセーフ球検出装置と、満たん検出装置と、複数種類の球切れ検出手段613、614から、各装置に設けられた電気部材をそれぞれ引出し露出された状態で、脱着可能に収容する係着部がベース体60には形成されているので、各装置から引き出された配線が機構基板6の外部において適宜接合することが可能とされるとともに、各装置を互いに接続した状態で、機構基板本体より取外して駆動して作動状態の確認が行える効果を生じる。
【0048】該ベース体60の背面上部の賞球タンク取付け部62aに賞球タンク62が、その下部のタンクレールカバー取付け部641aにタンクレール640を構成する合成樹脂製タンクレールカバー641がビス着により取付けられ、前記賞球タンク62から賞球通路器体616へ賞球を流下させる賞球誘導路63が傾斜状に構成される。又右側の賞球通路器体取付け部616aには賞球通路64、第二の球切れ検出装置614および球抜き装置660を備えた賞球通路器体616がビス着され、球払出し駆動ユニット取付け部611aに球払出し駆動ユニット611が装着される。球払出し駆動ユニット611の下方の賞球通路64aと、溢れ球通路602と球抜き通路65aに覆い蓋部材600aが被せられてビス着され、賞球通路64a、球抜き通路65a、溢れ球通路602が構成される。又、下部のセーフ球集合樋66、セーフ球集合路67、セーフ球導出路68に覆い蓋部材600bが被せられてビス着され、セーフ球集合樋66、セーフ球集合路67、セーフ球導出路68が構成される。更に、セーフ球検出ユニット収容部610aにセーフ球検出ユニット610が、満たん検出装置取付け部670aに満たん検出装置670がビス着されている。ベース体60にセーフ球導出路68と、賞球通路64aと、球抜き通路65aとを同一平面に分離して形成する構造として機構基板の厚みを膨出させず、ベース体に、セーフ球導出路と、賞球通路と、球抜き通路とを同一平面に分離して形成する構造とし、基板の厚みを膨出させないようにし、かつベース体に覆い蓋部材を覆設するのみで、これらセーフ球通路、賞球(貸し球)通路、球抜き通路が同時に一括形成できて便利である。
【0049】ベース体60の正面側には、前面枠体2の背面に取付ける側には下部にアウト球通路69が賞球通路64a、球抜き通路65a、セーフ球集合路67等と立体交差し直交状に形成され、遊技盤5の裏面下方のアウト球排出路503、前面枠体2のアウト球排出通路236を通じて転出されたアウト球を回収してパチンコ機外へ排出される。
【0050】図21、図23において、前記合成樹脂製賞球タンク62は、底面がほぼ長方形状の球受け底面とされ、その縦方向と横方向とが共に球出口630に向けて傾斜された複合球誘導傾斜面が形成され、島の球供給装置から補給されてくる賞球(貸し球)が球出口630へ転動され、該球出口630から下方の賞球誘導路63へ流下するように設けられる。賞球タンク62の賞球出口630に球切れ検出ユニット収容部613aが設けられ、該球切れ検出ユニット収容部613aに第一の球切れ検出ユニット613が補給されてくる球の流下方向に漸次傾斜してその作用点が配置される。すなわち、球切れ検出ユニット613は、賞球出口630に賞球荷重スイッチ板631が傾斜状として支持部632に支軸633で回動自由に軸支され、該賞球荷重スイッチ板631を球切れ検出スイッチ体634の出没するスイッチ635に関連させる。賞球タンク62に球が補給されて貯留している時は、該賞球荷重スイッチ板631が球切れ検出スイッチ体634のスイッチ635を押してONとして賞球タンク62に賞球が貯留されていることを示し、又島の球供給装置、或いは、球供給装置から賞球タンク62への供給通路等で球詰まりが生じて賞球タンク62が空になり球が欠乏すると、図21に示すように賞球荷重スイッチ板631がスイッチのバネ作用で上方に上がり、スイッチがOFFとなり賞球タンク62の球切れを示すようにする。球切れ検出時には、前記前面枠体2の球切れ表示体に球切れ発生を点灯表示する。また、球切れ検知ユニットはホールのコンピュータ管理室、島の端の表示装置と関連接続され、ホールの従業員等に球切れ発生が報知される。655はビス孔である。
【0051】図21,図24において、合成樹脂製タンクレールカバー641はタンクレールカバー取付け部641aに位置指定して被せてビス着し、賞球タンク62から球払出し駆動ユニット装置611へ賞球を流下させる賞球誘導路63が傾斜状に構成される。該タンクレールカバー641のタンクレール640は賞球タンク62からの賞球が前後二条に並んで転動できる巾に形成され、そのタンクレール640の中央には球群を前後二条に分離して並べるための球切り片642が設けられ、かつタンクレール640の中程の上部に球群を係動作用して整列し前後各々一条づつの球誘導態様を形成するための球均し手段643が備えられ、タンクレール640の端部には賞球の流下を一時的に阻止するための賞球流下阻止板648が摺動可能に備えられている。
【0052】前記球切り片642はタンクレール640の中央に左側の球排出口630の直下のレール面よりほぼ中央の球均し手段643を越える位置までなだらかな傾斜面とし球排出口630から排出される球群がタンクレールを転動して段々と前後二条の賞球誘導路63のいずれかに転入されるように設け、かつ球均し手段643を越えた位置から急傾斜で端部まで高さを高くて球均し手段643で均された賞球が完全に分離整列されるように設ける。
【0053】図21、図24において、球均し手段643は、機構基板6のベース体60の装着孔643aに回動可能に軸着された錘ホルダー部645に複数の合成樹脂製球均し体644がタンクレール640を二条に分離する球切り片642を跨ぐ状態で回動可能に軸支されている。すなわち、球均し体644は下部に錘644aを内部に収容可能とし、かつ上部にフック状部644bを有し、一対の球均し体644が、基板のベース体60に回動可能に軸支された錘ホルダー645の下部の回動軸部646にフック部644bが揺動自由に掛け止められ、屈曲自在な関節部とされている。この球均し体644が賞球誘導路63のそれぞれの通路における球均し作用を、他の球均し部材に生じる動作の影響を受けない構成とするとともに、間接部により、均す球からの反作用により、軸部に衝撃が作用し円滑な球均し作用が妨げられることが防止される。球詰まり防止作用力が、以上により複数の球通路毎に分散され間接部により衝撃を吸収しつつ円滑に働く効果を生じる。
【0054】また、図21、図24において、球流下阻止手段648はタンクレール640の端部の前記球切り片642で分離した二条の賞球誘導路63に球阻止板649cが出没可能に備えられ、該球阻止板649cは外部に上下に摺動自由に備えた操作手段649と連設される。すなわち、操作板649は幅狭の板体で、下部に操作部649aと上部に長孔の摺動案内孔649bと、二列の賞球誘導路に出没させる球阻止板649cとが形成され、該操作板649はタンクレールカバー641の操作板案内部652に下部を摺動可能に嵌合するとともに操作板649の摺動案内孔649bに止めビス653が螺合され、操作板649の操作部649aの持ち上げ操作時、若しくは持ち下げ時に止めビス653を調整することにより、球阻止板649cが摺動案内孔649bの範囲内で摺動自由にされ、上下位置でセットされ止めビス653により固定状態にされる。賞球を流下させる時は操作板649が図26の実線で示す下方位置にセットされ、当該パチンコ機を打ち止めとする時等に操作手段649を操作して球阻止板649cを賞球誘導路63内に突出させて球の流下を一時的に阻止する。
【0055】図21、図26において、該賞球通路器体616は屈曲した賞球通路64が形成され、その上部一側に球切れ検出ユニット収容部614aが構成され、該球切れ検出ユニット収容部614aに第二の球切れ検出ユニット614が脱着可能に設けられ、かつ、その下部他側に球抜き装置収容部660aが構成され、該球抜き装置収容部660aに球抜き装置660が装着される。前記賞球通路器体616には一側に斜めに球切れ検出ユニット収容部614aが形成がされ、その前後面に先端より切り込みを入れて弾性ある係止め片654が形成され、検出ユニット収容部614aにその係止め片654の弾性を利用して球切れ検出ユニット614を挿入し、その端部に係止め片654が係止され、球切れ検出ユニット614の脱着可能とされている。
【0056】第二の球切れ検出ユニット614は、そのスイッチ板650が賞球通路64を補給されてくる球の流下方向に漸次傾斜してその作用点が配置される。すなわち、球切れ検出ユニット614はスイッチ板650の作用点を支軸651に枢支し、該スイッチ板650を賞球通路64に傾斜状に臨ませる。従って、球切れ検出ユニットの横幅方向の厚みを減らし、遊技盤裏面に対する開口窓部を大きく広い領域で確保するとともに、球払出し駆動ユニット611に至る賞球補給路64の横幅を減らし、併せて球検出スイッチの作用部への球による衝撃作用を軽減する効果を生じる。常時は該スイッチ板650の出没するスイッチ650aに関連させ、賞球通路63に球が流下されて貯留している時は、該スイッチ板650が球切れ検出スイッチユニット614のスイッチ650aを押してONとして賞球通路64に賞球が貯留されていることを示し、賞球タンク62への供給通路、或いは賞球タンク、タンクレール640等で賞球の球詰まりを生じて賞球通路64の賞球が欠乏すると、スイッチ板650がスイッチのバネ作用で側方に傾斜状に出て、スイッチがOFFとなり賞球通路64の球切れを示すようにする。球切れ検出時には、前記前面枠体2の球切れ表示体87に球切れ発生を点灯表示する。また、球切れ検知ユニットはホールのコンピュータ管理室、島の端の表示装置と関連接続され、ホールの従業員等に球切れ発生が報知される。
【0057】又、賞球通路器体616には賞球通路64の屈曲部に球抜き通路が構成され、該球抜き通路65の側方に球抜き装置収容部660aが設けられ、球抜き装置660が設置されている。球抜き装置660は、球抜き板支軸部662に球抜き板663が賞球通路64の屈曲部の下部に設けた開口661に揺動自由に支承されている。該球抜き板663は外方に重り部663aが形成されて、常時球抜き板663が開口661を閉じる方向に荷重をかけられ、球抜き板663の一端下部に係受け部663bが設けられている。又、球抜き装置収容部660aには球抜き板663の直下に掛け止め片664aを有する係止部664が設けられ、該掛け止め片664aが常時は球抜き板663の係受け部663bに係合されて開口661を閉じて賞球通路64を構成させ、球抜き時には操作ピンを前面板3の球抜き操作孔321から前面枠体2の球抜き操作穴211を通じて挿入して係止部664の操作体665をスライドすることにより係止部664の掛け止め片664aを可動して球抜き板663の係受け部663bから離脱させ、球抜き板663を揺動自由とし、球抜き板663を球の荷重で開放して球抜きを行う。賞球通路器体616の球抜き通路65からベース体60の一側の球抜き通路65aが連通して設けられる。
【0058】賞球通路器体取付け部616aの直下に連続して球払出し駆動ユニット収容部611aが設けられ、該駆動ユニット収容部611aに球払出し駆動ユニット611が設置される。該球払出し駆動ユニット611の球払出し装置615は球貸し要求や入賞の発生に伴って所定個数の賞球(貸し球)を払出す回転体および回転体を駆動するモータが収納され、セーフ球導出路68に続く位置にセーフ球を逐一球切りして検出するセーフ球検出装置610におけるセーフ球通過の信号に基づき所定個数づつ、例えば15個づつ賞球が払出されるものである。払出し回路基板612は入賞の権利に対応し、若しくは球貸し要求に対応する数の球を払出すように機構基板6に備える球払出し装置615を制御する。
【0059】球払出し駆動ユニット611の下流側の賞球通路64aには、前面枠体2の賞球排出口238に通ずる基板正面側に開口した賞球流出口601が設けられ、かつその賞球通路64aに連続して賞球流出口601の側方から前面枠体2の溢れ球排出路295まで溢れ球通路602が設けられ、合成樹脂製覆い蓋部材600aが覆設され、球払出し装置615から払出された賞球は、通常は賞球通路64aの排出口の直下の下流側に設けた賞球流出口601に落下してその賞球流出口601から前面枠体2の賞球排出口238を通じて第一前板8の上皿9に払出される。遊技盤5の入賞装置に入賞して大当たり等により、多量の賞球が払出され、第一前板8の上皿9が賞球で満杯となった時は、賞球流出口601に賞球が一杯に詰まり、続いて球払出し装置615から払出される賞球は賞球流出路601の側方から下方にかけて形成された溢れ球通路602に溢れて下方に流下し、その溢れ球通路602の末端が前面枠体2の溢れ球排出路295、第二前板10の溢れ球排出口111を通じて溢れ球用下皿収容部210の下皿11に導かれる。666は賞球通路から排出される賞球で鳴る鈴、657はビス孔である。
【0060】前記溢れ球通路602の出口付近には、満たん検出装置670を収容する満たん検出装置収容部670aが設けられ、該満たん検出装置収容部670aに球払出し装置615で払出された賞球の充満状態を検出する満たん検出装置670が脱着可能に取付けられている。満たん検出装置670は満たん検出装置収容部670aに設置され、スイッチ板671の下端を支軸672で枢支し傾斜状として溢れ球通路602の側面に臨ませてある。而して、球払出し装置615から払出された賞球が、賞球流出口601が賞球で満杯となって、賞球流出口601の側方から下方にかけて形成された溢れ球通路602に溢れて下方に流下し、第二前板10の下皿11が満杯となり溢れ球通路602の末端の前面枠体2の溢れ球排出路295から該溢れ球通路602まで賞球が一杯に詰まった時にその詰まって溜まった球で傾斜状のスイッチ板671が押されてスイッチがONとなり、満たん状態となったことを前面枠体2の表示体発光部ホルダー81の満たん表示体が点灯或いは点滅して遊技者、ホール従業員に満たん状態を表示する。679は配線収納カバーで、払出し回路基板612、満たん検出装置670の相互配線679aを収納保護している。
【0061】前記タンクレール640と、賞球流出口601と、溢れ球通路602の出口とに、賞球(貸し球)の静電気を除去するための静電気除去用導電板673、674、675が設けられている。該静電気除去用導電板は基板に形成された導電板収容面に対応して形成され、この導電板に接続されて後引き出されたアース配線の端部に圧着端子が設けられる。すなわち、タンクレール640の静電気除去用導電板673は、レール底面に設けた開口部673aに一端を枢支し、かつ他端を開口部の端部の受け部673bに受け止める構造としてある。賞球流出口601の静電気除去用導電板674は出口の形状に合わせた断面コ字型として流出口の底面に装着されている。さらに、溢れ球通路602の出口の静電気除去用導電板675は出口の形状に合わせた断面コ字型として通路出口の底面に装着されている。而して、帯電した静電電荷の除去手段の一端を基板より離脱可能とするとともに、他端を容易には取外し不能として静電気アース配線を片持ち状態で保持させ、配線の乱れによる組付け作業への障害を取り除く効果を発揮する。
【0062】機構基板のベース体60の開口61の下部には、遊技盤5背面のセーフ球集合通路502から転出して来る複数のセーフ球を集合するセーフ球集合樋66と、セーフ球集合路67と、該セーフ球集合路67に連通されセーフ球検出装置610へ集合されたセーフ球を一条に整列して導出するセーフ球導出路68とが立ち上り壁により分離して同一面に形成され、合成樹脂製蓋部材600bが覆設されてセーフ球集合路67、セーフ球導出路68等が構成されている。前記セーフ球集合樋66は遊技盤5の裏面に対応する開口61の下縁に設けられ落下孔にセーフ球を受けるため遊技板裏面より漸次厚みを増す状態に傾斜された遊技盤当接面677が形成され、遊技板裏面における1又は複数箇所において適宜発生したセーフ球を、遊技盤当接面677で係受けた後、機構基板6に形成されたセーフ球集合路67に導く構成として、合成樹脂製のセーフ球集合路67が、セーフ球の落下衝撃によって受ける損傷を回避可能としている。
【0063】この遊技盤当接面677の裏面側は遊技盤に刻設されたアウト球導出溝678の開放端を閉鎖するアウト球導出溝カバー面とされ、この基板面の表裏面側各々において、セーフ球とアウト球との導出集合処理を併せて行う形態として、セーフ球及びアウト球を、合理的且つ簡便な構造で立体的にそれぞれの通路を立設せずに明快かつ迅速に誘導処理可能としている。前面枠体2の背面に取付ける側には下部にアウト球通路69が賞球通路64a、溢れ球通路602、球抜き通路65a、セーフ球集合路67等と立体交差し直交状に形成され、遊技盤5の裏面下方のアウト球排出路503、前面枠体2のアウト球排出通路236を通じ、アウト球導出溝678により導出されたアウト球を回収してパチンコ機外へ排出される。セーフ球、賞球(貸し球)の流下経路と、球抜き経路と、アウト球通路を直交交差させる状態として形成したので、機構基板6には、アウト球用開口が形成され、機構基板6に関してこの開口部のみでアウト球は短時間に通過することを可能とし、基板の形態構造の簡便化とアウト球の処理時間を軽減した。アウト球の処理軽減に伴って、基板に形成される賞球、セーフ球の経路延長も迂回手段を要せず簡略設定することが可能とできる。
【0064】図21および図29乃至図32において、機構基板6の下部背面にセーフ球検出ユニット610を取付ける構造について説明する。セーフ球検出ユニット610は、器体680にセーフ球集合路67を通じセーフ球導出路68より垂直に落下されるセーフ球を導入するセーフ球導入路681と、該導入路681に備えられ、導入されるセーフ球を一個づつ検出するセーフ球検出器682と、該セーフ球導入路681の直下に背面側、すなわちセーフ球を繰り出す側が広い空間に形成された球切り部材収容部684に軸685で軸支された球切り部材683と、該導入路681の側方のソレノイド組付け部689に設置した球切り部材683の係動部683cを係動作用する作用部の装着されたソレノイド686と、前記球切り部材683を回して繰り出されたセーフ球を排出するセーフ球繰り出し路690とからなり、該器体680の取付け部680aが機構基板6のセーフ球集合路67の出口に設けたセーフ球検出ユニット収容部610aに位置指定してビス691で脱着可能に装着されている。又、機構基板6の背面にはセーフ球検出ユニットカバー体692が一側692aを支点として開閉自由に軸支され、開放端の係止め片692bが機構基板6の係受け部693に係脱可能に設けられている。而して、該セーフ球検出ユニットカバー体692を開放して内部のセーフ球検出ユニットのセーフ球検出器、ソレノイド等の調整、或いは交換を容易に行うことができる。すなわち、セーフ球検出ユニット610のセーフ球導入路681に臨んで球切り作用をする球切り部材683を、器体に装着する第一工程と、球切り部材683に設けられた係動部683cを間欠的に作用する作用部687の取着された球切りソレノイド686を器体に装着する第二工程と、球切り部材683を収納しつつセーフ球検出ユニットカバー体692を覆設する第三工程とにより機構基板6に凹設されたセーフ球検出ユニット収容部610aにセーフ球検出ユニット610を装着する第四工程とにより、セーフ球検出ユニット610をパチンコ機の基板に四工程の組付け作業で完了させることを可能とした。
【0065】セーフ球検出器682上のセーフ球導入路681は複数箇所で直角に近い形態に曲折形成され、球切り部材683の円弧状の球切り面683aにより係り止められる球とそれに続く第二個目の球以降の球の、待機時に生じる球の整列方向が異なる複数の向きに配置されるように構成されている。この為、球切り部材683の円弧状の球切り面683aに対し上方より加わる球の荷重は分散され、多数のセーフ球が球切り面683a上のセーフ球導入路内で待機するような状態が発生した場合に、待機する多数の球が同一方向から誘導されてくる場合に比較して、球切り作用点への荷重が軽減できるので、過大な荷重により球切り作用が障害されセーフ球の検出部において球詰まりが発生することを防止できる。球を受ける円弧状の球切り面683a上面と、円弧状凹面683b上に乗った球が後続の球を受ける上面とは軸685を中心とした球切り面683aの同一の回動軌跡上を移動する構成にあって、球切り作用時に、第一個目の球若しくは球切り面が後続の二個目の球を持ち上げ作用することがないように構成されている。この為、円滑な球切り作用が障害されず、球詰まりがセーフ球検出部で発生することを防いでいる。
【0066】図21および図29乃至図32において、セーフ球検出器682はセーフ球検出器収納筒694に収納され、弾性を有するセーフ球検出器係止片695により係脱可能に止められている。セーフ球検出器682の検出信号出力基板696より引き出された検出信号出力配線699aは、器体680の配線隔離壁698とセーフ球検出ユニットカバー692間に形成される配線収納空間697に収容される。
【0067】前記球切り部材683は上部に円弧状の球切り面683aと、上部側部にセーフ球を一個受け入れる円弧状凹面683bと、かつ側部にソレノイド686の作用部687を間欠的に係受け作用させる係動部683cとが形成され、該球切り部材683がセーフ球導入路681の直下に球切り面683aがセーフ球を受け止める位置に支軸685で揺動自在に軸支される。球を受ける円弧状の球切り面683a上面と、円弧状凹面683b上に乗った球が後続の球を受ける上面とは軸685を中心とした球切り面683aの同一の回動軌跡上を移動する構成にあって、球切り作用時に、第一個目の球若しくは球切り面が後続の二個目の球を持ち上げ作用することがないように構成されている。この為、円滑な球切り作用が障害されず、球詰まりがセーフ球検出部で発生することを防いでいる。
【0068】ソレノイド686は図29乃至図32に示すように、ソレノイドの作動軸686aに取着した作用部687が所定ストロークLだけ進退可能とし、その作用部で球切り部材683の係動部683cを上下に揺動させる。前記作用部687として作動軸686aの端に拘持部687aが取着され、一方前記球切り部材683の係動部683cとして球切り部材の側部に係動軸688を設け、拘持部687aに係動軸688が遊動可能に連設され、ソレノイド686の作動軸686aの進退動作で拘持部687aが上下に移動され、球切り部材683の係動部683cが上下に移動される。而して、ソレノイド686は常時は復元位置にあり、球切り部材683は、常時は図31に示す実線の垂直の位置にあって凹面683bは横向きとし、導入されるセーフ球はその球切り部材683の上面の球切り面683aで受け止められるようにする。その導入路681にセーフ球が入るとセーフ球検出器682でセーフ球を検出し、検出信号が前記球払出し駆動ユニット611の球払出し装置615に伝えられて駆動し所定の賞球が払出され、同時にソレノイド686が作動されて球切り部材683の係動部683cが上げられて右に回動して図31に示す鎖線の位置となり、凹面683bが上向きとなって導入路681の直下に一致させてセーフ球を一個だけ凹面683bに受け入れ、ソレノイド686が復元されて球切り部材683の係動部683cが下げられて左回動されて凹面683bの球が左方の広い空間のセーフ球繰り出し路690へ排出されアウト球路69より機外へ排出される。
【0069】図17乃至図20および図25において、機構基板裏カバー7のベース体60への取付け構造を説明する。合成樹脂製機構基板裏カバー7は、ベース体60の中央の開口61をほぼ覆う大きさで、その一側にカバー軸受け部627が設けられ、かつ他側に先端を掛け止めるカバー係止部628が一体に設けられている。また、べース体60の一側に機構基板裏カバー7の軸支部626を回動自在に枢支する軸受け部627が形成され、かつ他側の裏カバー7の係止部628を係止するカバー係受け部629が形成されている。従って、前記ベース体60のカバー体支軸部626に機構基板裏カバー7の軸受け部627が支軸で回動自在に支持され、機構基板裏カバー7を被せてその他側の係止部628をベース体60の係受け部629に嵌合係止されて装着され、開口に位置する遊技盤の背面に装着される各種の基板等が保護されている。
【0070】図15乃至図21において、合成樹脂製機構基板6の前面枠体3への取付け構造について説明する。機構基板6のベース板60には当該基板を前面枠体3に関係係脱可能に係着する係支部材620を一側上下の2箇所において装着する装着面621が形成される。合成樹脂製機構基板6に対して設けられた軸部がこれにより補強される効果を生じる。又、他側上下の山型支持部624には、機構基板止め部材622を弾性を利用して押し込みうる複数個の装着孔623が設けられ、前記前面枠体3の背面には、一側上下に機構基板係支部材軸受け体256を設け、かつ他側の上下に機構基板止め部材用取付け孔257が設けられている。而して、機構基板6の一側枢支側の係支部材620を前面枠体3の係支部材軸受け体256に開閉自在に軸支し、機構基板6の開放側の装着孔623を通じて機構基板止め部材622を弾性を利用して挿入し前面枠体3の止め部材用係入孔257に脱着可能に係着されている。かかる構成としたので、軸部の補強を行い開閉作用を(油の注入を可能として)滑らかなものとした。又前面枠体2に刻設された機構基板止め部材の係合部に嵌め合う係入孔257を有し、基板に設けられた装着孔623に弾性付勢力の備えられた機構基板止め部材622を貫通し、前記係入孔257にこれを係入して前面枠体2に機構基板6を固着する。
【0071】前面板前面板3の構成について、図1、図2、図33、図34および図36を参照して説明する。前面板3は遊技盤の遊技領域を囲い、前面の装飾効果を高めるように構成され、背面には透視しうるガラス板を装着するガラス板収容枠4を取付けている。前面板3は遊技盤5の遊技領域を囲う遊技開口31を有する主枠部材30に装着部材として、主枠部材30の前面装飾部32に装着される複数の合成樹脂製装飾部材33と装飾レンズ体70と、裏面に鍵装置の係り受け体49と、軸部材404が設けられたガラス板収容枠4とを装着する装着構造を有する。又軸部材318が取付けられる。なお、ガラス板には紫外線除去フイルムを貼着する構造とし、遊技者をパチンコ機の遊技面に装着される表示装置から拡散される紫外線から防護するようにしてもよい。
【0072】主枠部材30は遊技盤の遊技領域を囲むようにかまぼこ型遊技開口31が打ち抜き形成され、打ち抜き形成された当該前面板によりパチンコ機前面部を覆う領域をパチンコ機側枠側までに及ぶように拡大して遊技開口外周に沿った状態に前面装飾部32が樹脂の一体成形により構成され、パチンコ機遊技盤面上のパチンコ球転動領域外周の装飾機能及び趣向感を高めた。前面装飾部32には遊技盤のレールに沿って円弧状に形成された表示部、装飾部が構成される。表示部、装飾部はレールに沿って同心円状に形成され、各々分離して形成されている。内部に表示体、光源を配して表示制御する場合には、同心円状に配置された表示部より、表示状態が広い領域に拡散する状態や、中央部に向かって収束する状態をパチンコ機に現して、極めて斬新な趣向感を実現できる効果を生じる。
【0073】すなわち、前面板3の主枠部材30の上部両側に後述の表示体からの投光を拡散収束して表示する装飾レンズ体装着部34、遊技開口上部周縁に沿って装飾レンズ板取付け部35および遊技開口両側周縁に沿って装飾レンズ板取付け部36が形成され、前記装飾レンズ体装着部34と装飾レンズ板取付け部35、36に装飾部材33が装着される。装飾部材33として、装飾レンズ体装着部34には透光性合成樹脂製装飾レンズ体70が、又装飾レンズ板取付け部35、36に透光性合成樹脂製装飾レンズ板71、72が装設されている。前面板3と装飾レンズ体70、装飾レンズ板71、72とは外観上一体形成品の状態でパチンコ機へセットするようにしてある。前面板はこれを分割はしないで、単一の部材として一体形成され、パチンコ機への組付けを容易としてある。前面板3自体に前面装飾部を設けて、従来遊技盤に設けられていたコーナー飾りは不要としてある。
【0074】前面板3の前面装飾部32に装飾部材33として装飾レンズ体70、装飾レンズ板71、72を装着すること等により、遊技盤とは別の箇所に設けられ、前面板が機体内部に収容された表示体からの投光の照度を高め、パチンコ遊技に関わる報知機能と趣向感を高め装飾効果を拡大する機能を発揮することができる。この前面板3には、装飾レンズ体、装飾レンズ板が設けられるだけで、表示ランプ、LEDそれに付属する配線、回路等を設けない構造としてあるので、遊技盤にランプ、LED、装飾レンズ等を装設けするための部位の組立工程や、部材点数の削減が可能とされる。
【0075】前記装飾レンズ体装着部34は、表示体からの投光を分離して表示する複数の光束案内孔310が一体的に形成され、表示体からの投光を分離して、単一表示体からの複数の装飾部における表示を可能とするとともに、各別の表示体からの投光が隣接する表示面に洩れて干渉することを光束案内孔により防止している。前記光束案内孔310として、装飾レンズ体を嵌め合う装飾レンズ取付け案内溝311が設けられ、その内面部312の中央に表示体からの投光を透過する装飾用孔313、その両側に係受け孔314が設けられている。
【0076】装飾レンズ体70は表示体からの投光を透過しうる透光性合成樹脂製で、表示体の照明を入乱反射するレンズ面と、前記レンズ装着部34の案内溝311に嵌め合いできる周壁と、その周壁の両端後部に一体形成された係止め片が形成されている。而して、前面板における装飾レンズ体70の取付けが前面板に形成された係受け孔314と装飾レンズ体70の係止め片とによりワンタッチ装着されるのを可能としている。合成樹脂製の前面板と同じく合成樹脂製の装飾レンズ体との嵌め合いにより、木製遊技盤に対する合成樹脂製の装飾レンズとの係着関係において発生する膨張率の相違によるがたつきや嵌め合い異常を防止する効果を生じる。又、このレンズ体の内部には表示体等を収容せず、レンズ体における入乱反射等により装飾機能を簡便に発揮している。前面板内部に表示体、ランプを設けず装飾機能を発揮させて、部品点数と製造工程の簡略化を果たし、製造原価を削る効果を生じる。
【0077】また、装飾レンズ体70の表示レンズ面を他の前面板面より高く突出形成し、所定の厚みをもって楕円状に形成された装飾レンズ体70をガラス防護手段とし、前面板の転倒時における衝撃を吸収し、物理作用がガラス面におよぶことを防ぐ構造としている。
【0078】上部の装飾レンズ板用取付け部35には、表示体からの投光を透過する複数の透孔320が形成されている。装飾レンズ板71は、表示体からの投光を透過しうる透光性合成樹脂製で、表示体からの照明で装飾機能を発揮しうるように設けられている。又、側面の装飾レンズ板72も同じ合成樹脂製である。前記装飾レンズ板71は上部の装飾レンズ体70間の取付け部35に取付けられ、かつ、装飾レンズ板72はそのレンズ体より遊技開口31の両側に沿った取付け部36に装飾として固定されている。
【0079】前面板3の外周縁および遊技開口の内周は曲面状に形成して、合成樹脂体への作用外力を分散して損傷の発生を防止し、パチンコ機本体側部に丸みを持った趣向感を持たせる構造としている。かつ又、開放側の側面に前面枠体2に設けられる鍵装置の取付け箇所として鍵装置用凹部37が形成されている。パチンコ機に設けられる鍵装置の取付け箇所が確保されている。
【0080】前面板3の開放側の側面に前面枠体2に設けられる鍵装置の取付け箇所として前面枠体2の前面側の凸状鍵部209を位置指定して嵌合する鍵装置用凹部37が形成され、パチンコ機に設けられる鍵装置の取付け箇所が確保されている。この鍵装置用凹部37には前面枠体2の前面側の鍵部209が嵌合されて固定されるので、前面板3の浮動を阻止でき、又、鍵部209が露出して損傷されやすくなることを阻止している。前面枠体2の中心鍵部は前面板3の鍵装置凹部37の前面に若干露出状に形成されている。
【0081】さらに、前面板3の枢支側の前面中央の球抜き用操作口321が設けられ、球抜き用操作口321を前面枠体2の球抜き孔用穴211と合致させ、球抜き用操作口に対してピン等を挿入し、前面枠体2の背面の機構基板6に設けられる球抜き装置を機構的な連係手段を介して賞球タンクより賞球、貸し球をパチンコ機内から機外に球抜き処理する構造としてある。この球抜き用操作口にピンを挿入して、球抜き装置を作用する手段は、上記のものに限られるものではなく、球抜き用操作口にピンを挿入してパチンコ機内部に設けられた球抜き操作検出スイッチを作動し、ソレノイドを連係作動し、球抜き装置の球抜き片を開放し、球抜き処理する構造としてもよい。
【0082】前面板3の枢支側の上部には、前面枠体2の前面枢支側の上部角部の凸状の前面板用軸支部202に合致しうる形状の切欠部317が形成され、その切欠部317の上部背面側に第1の軸支手段26として出没可能に装着された軸部材318が突出させられ、前面枠体2の前面板用軸支部202に設けた軸部材用支持孔203に軸部材318が係入可能にセットされる。前面板用軸支部202は角部に円弧が付けられ、前面板3の切欠部317もそれに合致するように角部が円弧状に設けられている。又前面板3の枢支側の下部には、背面にガラス板収容枠4に設けられた軸受け部材404を収容する軸受け部材収容部308が形成され、ガラス板収容枠4に設けられた軸受け部材404の軸受け孔403に合致する軸受け孔309が形成され、ガラス板収容枠4の軸受け部材404が軸受け部材収容部308に装着されてねじで固定されている。前面板3に装着した上部の軸部材318も、下部の軸受け部材404も前面板3と前面枠体2の外面に露出させないので、軸部の保護ができる。かつ又、前面板3の軸部材318を前面枠体2の軸部材用支持孔203に係着時に、その切欠部317の上面に突出する軸部材318は前面枠体2の前面板用軸支部202の下面に沿って円滑に軸部材支持孔203に係入され、係受け取付け作業が円滑にできる。
【0083】前面板3の背面の背面構造について説明する。主枠部材30の背面外周縁にリブ301が設けられ、かつ前記遊技開口31の内周縁にリブ302が設けられ、そのリブ間に若干低い縦横のリブ303が設けられ、かつ、後述のガラス板収容枠4の取付け位置を案内する位置決め手段38が一体形成され、一方ガラス板収容枠4には位置決め手段に対応する位置決め受け部305が形成され、その位置決め手段38にガラス板収容枠4を案内状態で取付け位置を指定し円滑かつ容易に固定手段で固定するようにしてある。
【0084】前記合成樹脂製前面板の主枠部材30の背面に位置決め手段38として、ガラス板枠収容溝304が形成されて、このガラス板枠収容溝304にガラス板収容枠4が案内されて取付け位置を指定し前面板3にガラス板収容枠4が装着される。ガラス板枠収容溝304は、外周縁のリブ301の内側にガラス収容枠の線状に曲折形成された位置決め段部401を嵌合する段付き位置決め受け部305、ガラス板収容枠4の位置決め孔402を嵌合する位置決め部306が構成されている。又主枠部材30の背面の適所にガラス板収容枠4のビス孔47と合致する位置にビス受け孔39が設けられる。又、前面板3の枢支側の中央に、球抜き用操作孔321付き凸部307が設けられ、前面側前面に透設された球抜き用操作孔321からこれを貫通して、この球抜き用操作孔に細いピンを差し込み背面の機構基板6の誘導通路の球抜き装置を作動しうるようにする。
【0085】ガラス板収容枠図35乃至図37において、ガラス板収容枠4は2枚のガラス板40を収容するように上部にガラス板誘入口41、側部にガラス板案内溝42、下部にガラス板受け面43が設けられた四角形状の金属製枠体で、枠体の上部と両側に巾広の歪み防止兼取付け用板面部44、45、46が形成され、該歪み防止兼取付け用板面部44、45、46に取付けビス用孔47を透設し、取付けビス408を係入して前記前面板3の背面の所定位置に取着される。ガラス板案内溝42とガラス板受け面43は断面コ字型で2列に形成され、ガラス板誘入口41には2枚のガラス間に間隔をとる間隙部材48が設けられている。2枚のガラス板40が上部の間隙部材48の前後のガラス板誘入口41よりガラス板案内溝42と下部のガラス板受け面43に挿入されて装着されている。
【0086】前記金属製ガラス板収容枠4の上部の歪み防止兼取付け用板面部44は前面板3の遊技開口の上部と表示体からの照明を透過する透孔との間を覆うように巾広い板面として、その上縁411を線状に折り曲げかつ下縁412は遊技開口31の上縁と、光束案内孔310とに沿って円弧状に形成されている。又、ガラス板収容体4の両側の歪み防止兼取付け用板面部45、46には上端から下端まで線状に曲折形成された位置決め段部401が形成され、取付けビス用取付け孔47が設けられる。図35、図37に示すように、その一側の歪み防止兼取付け用板面部45(枢支側)には下部に前面枠体2に設けられた軸受凸部を係入する軸受け孔403を有する金属製軸受板404がねじで固定され、かつ枢支側の中央には前記球抜き用操作孔321付凸部307の透孔405が設けられ、又、他側の歪み防止兼取付け用板面部46には上下に前面枠体の鍵装置の係支爪が係脱される係受体49が設けられ、かつ、前記ガラス板収容枠4の板面部45、46に位置決め孔402が透設され、前面板3の鍵装置の取付け箇所としての凹部37と合致する形状の凹部407が形成されている。
【0087】而して、ガラス板収容枠4を前面板3の背面に取付ける時は、ガラス板収容枠4の取付け案内角部が前面板3のガラス板枠収容溝304で案内状態で取付け位置を指定し、取付け用ビス孔を通じてビスで固定して円滑かつ容易に装着する。ガラス板収容枠4に透設された位置決め孔と、これに対応して前面板背面に形成された取付けビス受け孔にガラス板収容枠のビス孔を介して取付けビスを螺旋入する作業工程をして、前面板にガラス板収容枠を極めて容易かつ確実に所定位置に固着することが可能である。さらに、位置決め案内手段が線状に形成されているので、所定部位への案内作用が広い範囲に対して行うことができるとともに広範囲に渡って位置指定できる。又、装飾用孔(表示孔)がガラス板収容枠の案内位置指定をし、レール対応縁部がガラス板収容枠の案内位置指定をしている。ガラス板収容枠の板面部の直線状折り曲げ部が収容枠自体を補強するとともに板面部、直線折り曲げ部が合成樹脂製前面板3の骨部として補強作用をしている。
【0088】前記前面板3を前面枠体2、開閉可能かつ係脱可能に装着する構造を説明すると、前面板3の背面上部に操作により出没可能にされる軸部材318が設けられ、かつ前面板3に装着したガラス板収容枠4の一側下部に軸受け部材404に軸受け孔403が設けられ、前面枠体2に設けられた軸受凸部をこの軸受け孔403に係入する第1の組付けステップと、前記前面板の軸部材318を没操作状態で前面枠体2の軸受け孔に当接して後係入する第2のステップによって、前面板3を前面枠体2に開閉自由に装着する。この構造により、合成樹脂製の前面板が、前面枠体に対して取扱い容易で開閉かつ係脱可能にされている。
【0089】この前面枠体2の軸受け凸部と、これに係合する軸受け孔が金属製ユニットとして前面枠体と前面板に配置されている。かつまた、前面枠体に装着される軸受け凸部には遊技球供給皿の装備される前板8を軸支する軸部材が同時に付設されている。この構成とすることにより、前面板3と前板8とを開閉可能かつ係脱可能に一括で軸支することを可能としている。前面板3の前面枠体2への取付け部位を金属製軸部材により補強することができる。またガラス板収容枠4の金属製板面部を利用して軸受け部材411が設けられ、軸部材の強度が補完されている。合成樹脂製前面板の開閉係脱に際して加わる作用力に対応した強度を設定するための軸部材の取付けを、案内指定する凹凸部が前面板に形成され軸部材の組付けの簡便が図られている。
【0090】第一前板図1において、第一前板8は、合成樹脂製の長方形状板材で、賞球出口100が設けられ、賞球出口の背面の筒状部が前記前面枠体2の前面側の賞球ユニット収容部234の賞球排出口238に臨ませ、前面側に貸し玉、賞球を貯留する賞球上皿9が取付けられる。第一前板8の裏面には、賞球上皿9から打球供給装置290の発射レール233の打球発射部位に打球を供給する打球供給通路、打球を打球発射部位に一個ずつ供給する打球供給装置が設けられ、打球供給装置により前記前面枠体2の前面の発射レール233の発射部位に打球が供給される。又、前板8には打球供給装置の打球待機部位から球抜きをする球抜き装置が設けられる。球抜き装置は上皿9から下皿11へボタン、レバー操作等で前記打球供給通路の待機部位から球抜きする球抜き通路が形成される。さらに、上皿9の前面壁101には、その上面或いは前面に球貸し出しスイッチ102、該球貸し出しスイッチ102の操作時に点灯する球貸し出しスイッチランプ103、球貸し出しの度数を表示する度数表示器104、球貸し精算時に操作する球貸し精算スイッチ105等が設けられている。上皿9の下方には、図示しない前面枠体2の下方前面側で第一前板8の背面側に介装された音声拡声用の一個のスピーカーからの音声を左右に分離して拡声するための左スピーカー音拡声用透孔107と、右スピーカー音拡声用透孔108とがそれぞれ複数条刻設されている。球貸しスイッチ102、球貸し出しスイッチランプ103、度数表示器104、精算スイッチ105からの電気配線は、図示しない第一前板背面側に付設された単一の中継基板に集合された後、配線引出し用透孔249を貫通してカードデータ処理中継回路基板273若しくは中央制御回路基板511に接続されている。
【0091】該第一前板7を前面枠体2の前面板3の下方の板状部25に開閉自由に軸支する構造は、第一前板7の枢支側に軸支手段27として、前面枠体2に取付けた枢支側の軸受け部材204に装着した軸支部材205の下部に上部の支持孔を係入する第1の組付けステップと、第一前板7の下部の軸部材205aを没操作状態で前面枠体2の支持孔204aに係入軸支し、第一前板7を前面枠体2に開閉自由に装着する第2の組付けステップとにより形成される。第一前板7の開放側背面には錠装置110が設けられ、第1前板7の開閉時、錠装置110が主枠体20の係受け板取付け部218に設けた鍵係受板217に係脱可能にされ、第一前板7が前面枠体2に配置して係着されている。
【0092】第二前板図1において、第二前板10も合成樹脂製の長方形板材で、前面枠体2の第一前板8の下方に平行にねじ等で固定される。この第二前板10には前面に、パチンコ球を貯留する溢れ球貯留下皿11が取付けられ、その下皿11の取付け面には中央の溢れ球放出口131と、それとは別に球抜き誘導路の下端開口と合致する位置に抜き球放出口132とが干渉しない位置に設けられている。
【0093】また、溢れ球貯留下皿11の底面には、貯留されたパチンコ球をパチンコ機の機外へ開放する第二の球抜き装置133が備えられている。すなわち、下皿の底面には下皿球抜き開口134が開設され、該下皿球抜き開口134を開閉する球抜き開口用遮蔽板135を摺動可能に備え、操作レバー136の操作で遮蔽板135が摺動されて球抜き開口134が開閉される構造とされている。
【0094】以上、詳説した当該パチンコ機の技術手段には、以下の構造と組付け工程とを有する。前面板3の表面には、装飾部材33と装飾レンズ体70とを装着する装着構造を有する。前面板3の裏面には、鍵装置の係受け体49と軸受け部材404との設けられたガラス板収容枠4とを装着する装着構造を有する。前面板には軸部材318が取付けられる。前面板に対しては、表裏面側を通じて電気配線処理構造はない。
【0095】前面枠体2の表面には、発射レールユニット232と、球回収ユニット(球嵌まり込み防止板)235と、表示体発光部ホルダー81と、前面板3と第一前板8とを取付けるための軸支手段27とを設ける組立て構造を有する。前面枠体2の裏面には、電気部材若しくは回路装置の前面枠体取付け部として、電気表示基板取付け部221と、鍵装置収容部241と、表示基板収容部261と、不正検出スイッチ収容部262と、入出力回路基板収容部263と、中継回路基板収容部265と、取付け基板取付け部266と、静電気電荷除去用球通過面体取付け部296aと、打球止着部229と、係止め部材収容部254等が設けられ、電気表示基板と、鍵装置240と、不正検出スイッチ(前面板開閉検知スイッチ)215と、表示ランプ基板88と、入出力回路基板271と、カードデータ処理回路基板273と、静電気電荷除去用球通過面体296と、球止め体230と、遊技盤5を仮止めする係止め部材250、251と、打球発射装置取付け基板291とを設ける装着構造を有する。又、前面枠体2には、機構基板6の係支部材軸受け部材256と、側枠軸支部29と、配線カバー体267、274とを設ける組付け構造を有する。前面枠体2には電気配線処理手段として、その裏面側において、遊技盤5の装着前に、入出力回路基板271と、打球発射装置290と、不正検出スイッチ(前面板開閉検知スイッチ)215と、表示ランプ基板88と、カードデータ処理回路基板273とを、コネクタを介して電気配線した後、遊技盤5の装着後中央制御回路基板511と入出力回路基板271と、カードデータ処理回路基板273と電気配線する配線処理構造を有する。
【0096】機構基板6には、電気部材若しくは回路装置の取付け部として、球払出し駆動ユニット取付け部611aと、球払出し中継回路基板取付け部621aと、第一球切れ検出装置収容部613aと、賞球通路器体取付け部616aと、セーフ球検出装置収容部610aと、満たん検出装置収容部670a等が設けられ、賞球タンク62と、タンクレールカバー64と球均し体644と、球払出し駆動ユニット611と、球切れ検出手段613、614と、セーフ球検出装置610と、満たん検出装置670と、球流下阻止手段648と、払出し回路基板612と、静電気除去用球通過体674、675と、前面枠体3への係支部材620と、前面枠体3への取付け部材622、623とを装着する装着構造を有する。又その後部に機構基板6の開口61を覆う機構基板裏カバー7を装着する装着構造として、支承する軸受け部627と、ベース体60のカバー係受け部629に係脱するカバー係止部628とを構成する。機構基板6には、電気配線処理手段として、球払出し駆動ユニット611と、払出し回路基板612と、球切れ検出手段613、614と満たん検出装置670とセーフ球検出装置610(セーフ球検出器、球切りソレノイド686)とをコネクタにより電気配線接続する配線処理構造を有する。又、前面枠体と機構基板相互配線処理手段として、前面枠体2に機構基板6を取付け後、球払出し回路基板612と、中央制御回路基板511と、入出力回路基板271と、カードデータ処理中継回路基板273とをコネクタにより電気接続をする電気配線処理構造を有する。
【0097】以上の構造を有する当該パチンコ機の組立て工程は、前面板3の表面に、装飾部材33と装飾レンズ体70とを装着する装着工程。前面板3の表面に、鍵装置の係受体49と軸受け部材404とが設けられたガラス板収容枠4とを装着する装着工程。前面板に軸部材318を取付ける工程。前面枠体2の表面に、発射レールユニット232と、球回収ユニット(球嵌まり込み防止板)235と、表示体発光部ホルダー81と、前面板3と第一前板8とを取付ける為の軸支手段27とを設ける組立て工程。前面枠体2の裏面に、電気表示基板取付け部221と、鍵装置240と、不正検出スイッチ(前面板開閉検知スイッチ)215と、表示ランプ基板88と、入出力回路基板271と、カードデータ処理中継回路基板273と、静電気電荷除去用球通過面体296と、球止め体230と、遊技盤の係止め部材250、251と、打球発射装置取付け基板291とを取付ける工程。
【0098】前面枠体2に、機構基板6の係支部材軸受け部材256と、側枠軸支部材29と、配線カバー体267、274を設ける組付け工程。前面枠体2に、その裏面側において、遊技盤5の装着前に、入出力回路基板271と、打球発射装置290と、不正検出スイッチ(前面板開閉検知スイッチ)215と、表示ランプ基板88と、カードデータ処理中継回路基板273とを、コネクタを介して電気配線した後、遊技盤5の装着後中央制御回路基板511と入出力回路基板271と、カードデータ処理回路基板273とを電気配線する配線工程。
【0099】機構基板6に、賞球タンク62と、タンクレールカバー641と、球均し体644と、賞球通路器体616と、球払出し駆動ユニット611と、球切れ検出手段613、614と、セーフ球検出装置610と、満たん検出装置670と、球均し手段643と、球流下阻止手段648と、球払出し回路基板612と、静電気除去用球通過体674、675と、前面枠体3への係支部材620と、前面枠体3への取付け部材622、623とを装着する装着工程。機構基板6に対して、球払出し駆動ユニット611と、払出し回路基板612と、球切れ検出手段613、614と満たん検出装置670とセーフ球検出装置610(セーフ球検出器682、球切りソレノイド686)とをコネクタにより電気配線接続する配線処理工程。前面枠体2に機構基板6を取付け後、払出し回路基板612と、中央制御回路基板511と、入出力回路基板271と、カードデータ処理回路基板273とをコネクタにより電気接続をする電気配線工程。
【0100】以上、前面板3若しくは前面枠体2及び機構基板6に対する各構成部が取付けられた後において、前面板3と前面枠体2と遊技盤5と機構基板6とを合体させる組立て工程。前面板3を前面枠体2に開閉係脱可能に装着するには、既に詳説した構成により、前面枠体2に遊技盤5や機構基板6が装着される前後の何れにおいても、パチンコ機前面側より装着作業が行える。さて、前面枠体2に対して裏面側より機構基板6を組付け、遊技盤5を遊技盤係止部材250、251により装着し、若しくは遊技盤5を前面枠体2に装着せず離脱させた状態で、前面枠体2に設けられた機構基板係支部材軸受け部材256により機構基板6の係支部材620を係受けさせ、開閉かつ係脱可能に係支する。この組付け状態の後、機構基板6を前面枠体2の裏面側に回動して当接させ、前面枠体2に設けられた止め部材用係入孔257に機構基板6に設けられた取付け部材622を係入することにより、前面枠体2より機構基板6を取付け部材弾性付勢力解除操作時以外の開放操作を不能に固着する工程。前面枠体2に機構基板6を取付け後、払出し回路基板612と、中央制御回路基板511と、入出力回路基板271と、カードデータ処理回路基板273とをコネクタにより電気接続をする配線工程。機構基板6に対して裏面側より機構基板裏カバー7をかぶせ、裏カバー7の軸支部626をベース体60の軸受け部627に係入させ開閉かつ係脱可能に係支する。この組み付け後、裏カバー7の開放側のカバー係止部628をベース体60のカバー係受け部629に係止することにより裏カバー7を機構基板6から開放できないように固定する工程。前面枠体2に設けられた金属製第三軸支手段29を、側枠1に設けられた軸支部材13に係入して、前面板3と機構基板6と遊技盤5とが一体に組付けられ収容された前面枠体2を、開閉係脱可能に側枠1に取付ける工程。この取付け状態において、前面枠体2を設けられた鍵装置240の第二の係支部243を、側枠1に設けられた係支金具に係合させるように回動し、前面枠体2と側枠1とを当接し一体化する工程。なお、前面枠体2を側枠1に係着し一体化した後の、前面枠体2が側枠1に対して開放状態で、前面枠体2の裏面方向より、遊技盤5と機構基板6とを前面枠体2に装着し前面枠体2と遊技盤5と機構基板6と三者を一体とした後、開放状態にあった前面枠体2等を回動し、側枠1と当接して一体化する予備工程。前面枠体2と遊技盤5と機構基板6と側枠1とが一体化された後、前面枠体2に対して前面枠体2の前方より前面板3を係着する工程。
【101】遊技盤5と前面枠体2と機構基板6とのそれぞれに個別に配設された電気部や配線は、前面板3の前面枠体2への装着の前後何れにおいても可能で、以下の電気配線の統合接続工程をもって完了できる。前面枠体6の表側及び前面板3に対しては、既述のように配線処理は不要であるので、遊技盤5を前面枠体2に装着し機構基板6を前面枠体2に裏面側に装着して後、遊技盤5に設けられた電気部と機構基板6に設けられた電気部とを配線処理する結合配線工程。遊技盤5に設けられた電気部と前面枠体2に設けられた電気部とを配線処理する結合配線工程。機構基板6に設けられた電気部と前面枠体2に設けられた電気部とを配線処理する結合配線工程。なお、電気部とは、既述の遊技盤5、機構基板6、前面枠体2のそれぞれに装着される、中央制御回路基板511、表示ランプ基板88、不正検出スイッチ215、打球発射装置290、入出力回路基板271、カードデータ処理中継回路基板273、球払出し駆動ユニット611、球切れ検出手段613、614、セーフ球検出装置610、満たん検出装置670、払出し回路基板612等を称する。尚また、前面枠体2若しくは機構基板6或いは遊技盤5の何れかの電気部や、前面枠体2若しくは機構基板6或いは遊技盤5の何れかに設けた中継基板に、他の複数の配線を集合する電気中継部を設ける構成とすれば、遊技盤5の電気部と前面枠体2の電気部とを、機構基板6に電気中継部を設けることによって、遊技盤5の電気部を機構基板6の電気中継部に接続する接続工程と、前面枠体2の電気部を機構基板6の電気中継部に接続する接続工程のみで統合接続工程が完了できる。遊技盤5の電気部と機構基板6の電気部とを、前面枠体2に電気中継部を設けることによって、遊技盤5の電気部を前面枠体2の電気中継部に接続する接続工程と、機構基板6の電気部を前面枠体2の電気中継部に接続する接続工程のみで統合接続工程が完了できる。
【0102】以上の実施形態を示したが、この発明はこの形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々な形態を実施しうるものである。
【0103】
【発明の効果】この発明によれば、電気部材若しくは回路装置のパチンコ機に対する取付け位置の設定と装着とを、前面枠体と機構基板との装着位置相互の関係も考慮して迅速かつ正確に組み付けかつ配線処理する事を可能とするとともに、配線延長の無駄を無くし、電気部材、回路装置の不具合時に前面枠体若しくは機構基板に装着された電気部材若しくは回路装置を取外し離脱し、点検修理交換する事を可能とし、前面枠体と機構基板との何れをも絶縁性の合成樹脂材により形成した場合に漏電によるパチンコ機制御回路の故障の発生を防止し、発火性の高い部材が設けられた箇所より漏電による火災が発生する事が防止できる。
【出願人】 【識別番号】593189391
【氏名又は名称】株式会社三星
【出願日】 平成9年(1997)7月25日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】宮武 陽男 (外1名)
【公開番号】 特開平11−42351
【公開日】 平成11年(1999)2月16日
【出願番号】 特願平9−216031