トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽




【発明の名称】 弾球遊技機
【発明者】 【氏名】松元 邦夫

【要約】 【課題】下皿部分を含む前枠の下部側の全体の構造を立体的に構成でき、見栄えが良く立体感のあるデザイン設計を容易に採用できると共に、下皿部分を含む全体の支持強度を十分に確保でき、しかも前枠を容易且つ安価に製作できる弾球遊技機を提供する。

【解決手段】前枠2 の前面下部に下皿18と灰皿17と発射手段23用の発射ハンドル24とを左右方向に配置した弾球遊技機において、前枠2 の前面下部に、灰皿支持部19及び下皿18が左右に設けられ且つ前枠2 から前方に突出して前枠2 に固定される骨格体20と、前枠2 の前面下部を上下及び左右方向の全範囲に亘って前側から覆う合成樹脂製の下部化粧カバー22とを配置し、この下部化粧カバー22の骨格体20に対応する部分に、灰皿支持部19を覆う灰皿カバー49と下皿18を覆う下皿カバー48とを前方に突出させて一体に形成し、下皿カバー48の上側に、下皿18に対応する開口部55を形成し、下部化粧カバー22の背後側内部に、骨格体20が上下動不能に嵌合する嵌合部を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前枠(2) の前面下部に下皿(18)と灰皿(17)と発射手段(23)用の発射ハンドル(24)とを左右方向に配置した弾球遊技機において、前枠(2) の前面下部に、灰皿支持部(19)及び下皿(18)が左右に設けられ且つ前枠(2) から前方に突出して前枠(2) に固定される骨格体(20)と、前枠(2) の前面下部を上下及び左右方向の全範囲に亘って前側から覆う合成樹脂製の下部化粧カバー(22)とを配置し、この下部化粧カバー(22)の骨格体(20)に対応する部分に、灰皿支持部(19)を覆う灰皿カバー(49)と下皿(18)を覆う下皿カバー(48)とを前方に突出させて一体に形成し、下皿カバー(48)の上側に、下皿(18)に対応する開口部(55)を形成し、下部化粧カバー(22)の背後側内部に、骨格体(20)が上下動不能に嵌合する嵌合部(64)を設けたことを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】 下部化粧カバー(22)の周縁部分に、前枠(2) に近接するカバー部(43)〜(46)を一体に備え、このカバー部(43)〜(46)から前方に突出するように下皿カバー(48)を一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
【請求項3】 下皿カバー(48)と発射ハンドル(24)との間に、下皿カバー(48)の一端側から上方に起立する仕切りカバー(50)を一体に形成し、この仕切りカバー(50)の下皿(18)側を該下皿(18)と反対側に凹入させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
【請求項4】 下皿カバー(48)と発射ハンドル(24)との間に、下皿カバー(48)の一端側から上方に起立する仕切りカバー(50)を一体に形成し、この仕切りカバー(50)の発射ハンドル(24)側を該発射ハンドル(24)と反対側に凹入させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機、アレンジボール機等の弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機等の弾球遊技機は、従来、特公昭62−26792号公報に記載されるように、遊技盤に対応する窓孔を前枠に形成し、この窓孔の上下にガラス扉と前面板とを開閉自在に配置し、その前面板に、発射手段側に1個づつ遊技球を供給する上皿ユニットを装着すると共に、前枠の下部前面に化粧板を介して下皿ユニットを装着し、この下皿ユニットの右側に発射手段を配置している。化粧板は、ガラス扉及び前面板と略同一幅の板状であって、下部中央に球案内口が形成されると共に、上部側に装飾突部が左右方向に形成されている。下皿ユニットは、下皿部と灰皿支持部とが一体に形成された下皿本体を備え、この下皿本体の下側に下皿カバー及び灰皿カバーを装着してなり、その下皿本体が3本の取り付けボルトにより化粧板を介して前枠に固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の弾球遊技機では、前枠の下部前面に化粧板を装着し、この化粧板で前枠を覆うように構成しているが、その化粧板はガラス扉及び前面板と略同一幅であり、前枠の左右両端まで完全に覆う構造にはなっていない。また化粧板に装飾突部を形成する一方、下皿ユニットを下皿本体とその下側に装着されたカバー類とによって構成し、この下皿ユニットを化粧板を介して前枠に取り付けている。従って、従来の弾球遊技機では、下皿ユニットを含む前枠の下部前面側の全体のデザインが非常に単純で見栄えが悪く、立体感のあるデザイン設計を採用し難い欠点がある。また前枠の下部の一部が露出しているため、前枠の製作段階でその露出部分の装飾処理が必要であり、構造的に複雑で製作コストがアップする問題もある。本発明は、かかる従来の課題に鑑み、下皿部分を含む前枠の下部側の全体の構造を立体的に構成でき、見栄えが良く立体感のあるデザイン設計を容易に採用できると共に、下皿部分を含む全体の支持強度を十分に確保でき、しかも前枠を容易且つ安価に製作できる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明は、前枠2 の前面下部に下皿18と灰皿17と発射手段23用の発射ハンドル24とを左右方向に配置した弾球遊技機において、前枠2 の前面下部に、灰皿支持部19及び下皿18が左右に設けられ且つ前枠2 から前方に突出して前枠2 に固定される骨格体20と、前枠2 の前面下部を上下及び左右方向の全範囲に亘って前側から覆う合成樹脂製の下部化粧カバー22とを配置し、この下部化粧カバー22の骨格体20に対応する部分に、灰皿支持部19を覆う灰皿カバー49と下皿18を覆う下皿カバー48とを前方に突出させて一体に形成し、下皿カバー48の上側に、下皿18に対応する開口部55を形成し、下部化粧カバー22の背後側内部に、骨格体20が上下動不能に嵌合する嵌合部64を設けたものである。請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明において、下部化粧カバー22の周縁部分に、前枠2 に近接するカバー部43〜46を一体に備え、このカバー部43〜46から前方に突出するように下皿カバー48を一体に形成したものである。
【0005】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の発明において、下皿カバー48と発射ハンドル24との間に、下皿カバー48の一端側から上方に起立する仕切りカバー50を一体に形成し、この仕切りカバー50の下皿18側を該下皿18と反対側に凹入させたものである。請求項4に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の発明において、下皿カバー48と発射ハンドル24との間に、下皿カバー48の一端側から上方に起立する仕切りカバー50を一体に形成し、この仕切りカバー50の発射ハンドル24側を該発射ハンドル24と反対側に凹入させたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳述する。図面はパチンコ機等の弾球遊技機を示し、図1乃至図3において、1 は外枠、2 は前枠で、外枠1 の前側に上下一対のヒンジ3 を介して開閉自在に枢着されている。4 はガラス扉、5 は前面板で、これらは前枠2 の窓孔6 に対応して上下に配置され、図外のヒンジにより開閉自在に枢支されている。7 は遊技盤で、前枠2 の窓孔6 に対応するように、前枠2 に裏側から着脱自在に装着されている。ガラス扉4 は合成樹脂製の扉カバー8 を有し、その扉カバー8 は前枠2 の上端に達する大きさであって、前枠2 の上部側を前面から覆うようになっている。前枠2 には、ガラス扉4 及び前面板5 の左右両側に合成樹脂製の側部カバー9 が装着され、この側部カバー9 で前面板5 の下端から上側で前枠2 の左右両側の縦枠部を前面から覆っている。10は発射用の遊技球を貯留する合成樹脂製の上皿、11は合成樹脂製の上皿カバーで、上皿10と共に板金製の前面板5 の上下及び左右の全体を前面側から覆うように前面板5 の前面に装着されている。上皿10は、図3に示すように、遊技球を整列部12で横一列状に案内しながら前面板5 の裏側の球送り手段に供給するようになっている。
【0007】上皿10の整列部12側には、図3に示すように、上皿10内の遊技球を抜き取る上皿抜き取り孔13が形成され、上皿カバー11内に、上皿抜き取り孔13を開閉する上皿開閉手段14と、この上皿開閉手段14を開閉操作する上皿操作手段15と、上皿抜き取り孔13から抜き取られた遊技球を下方に案内する上部抜き取り通路16とが組み込まれている。17は灰皿、18は下皿である。下皿18は、合成樹脂製の骨格体20に、灰皿17を支持する灰皿支持部19と共に一体に形成されている。骨格体20は、化粧板21を介して前枠2 に前面側から装着され、前面板5 の下側の前枠2 の下部を上下及び左右方向の全体に亘って前面から覆う下部化粧カバー22の内部に化粧板21と共に組み込まれている。23は発射手段で、図4に示すように、下皿18の右側で前枠2 の前面に装着された発射ハンドル24と、前枠2 の裏側に配置された発射モータ25及び打撃槌26等を備え、発射ハンドル24が前枠2 の前側に突出するように、取り付け板27を介して前枠2 の裏側に装着されている。発射手段23は、発射ハンドル24を回動操作した時に、発射モータ25により打撃槌26が作動して、球送り手段を介して上皿10から発射レール上に供給される遊技球を遊技盤7 側に発射させるように構成されている。
【0008】骨格体20は、後端側が化粧板21に当接する平坦な当接面となった横長状であって、図4乃至図7に示すように、上下及び前側が開放するコ字状の灰皿支持部19と、後方及び上方に開放する凹入状の下皿18とを前側に一体に備え、その灰皿支持部19と下皿18とが前方に突出するように、2個の取り付けボルト28と、これに螺合するナット29とにより化粧板21を介して前枠2 の前面側に着脱自在に固定されている。2個の取り付けボルト28は、下皿18の右端外側近傍と灰皿支持部19の左端側近傍とに突部30を介して埋設し固定されており、突部30が化粧板21の通孔に嵌合するように前枠2 の取り付け孔に挿入され、その後端側にナット29を螺合することにより、骨格体20と化粧板21とを前枠2 の前側に共締め状態で固定している。骨格体20は、下皿18の前側開口縁31を除いて上下両面の略全体が平坦状であり、その下皿18の前側開口縁31が前下がり状に傾斜している。下皿18にはその底部に下皿抜き取り孔32が形成され、この下皿抜き取り孔32を開閉する下皿開閉手段33が下側に設けられている。
【0009】下皿開閉手段33は、図3及び図4に示すように、下皿18の下側に装着された矩形状の開閉支持板34と、開閉支持板34に左右摺動自在に支持されて下皿抜き取り孔32を開閉する下皿開閉板35と、下皿開閉板35を開閉する下皿操作体37と、下皿開閉板35を開位置及び閉位置に付勢し保持する開閉バネ36とを備え、下皿操作体37を左右に操作して下皿開閉板35により下皿抜き取り孔32を開閉するように構成されている。化粧板21は、図4乃至図7に示すように前側が偏平な板状であって、中央下部に球案内口38が、この球案内口38の左右両側等の所要箇所に複数本の取り付けボス39が夫々後方に突出するように一体に形成されている。球案内口38は、上皿10から溢流した遊技球を下皿18に案内するように前枠2 の開口40に嵌合して球案内樋58に接続されている。各取り付けボス39は前枠2 の取り付け孔に挿入され、前枠2 の裏側に装着される発射手段23、球案内樋58等の取り付け板27,74a等に裏側から挿入された取り付けネジ41等により前枠2 に固定されている。なお、化粧板21の裏側には、外周部と中間部とに補強リブが適宜設けられ、この補強リブが前枠2 の前面に当接されている。
【0010】下部化粧カバー22は、図4乃至図7に示すように、前面板5 及び側部カバー9の下側において、上下及び左右方向の全面に亘って前枠2 を前面側から覆うように、前枠2 の下部側の前面に対応する大きさの横長矩形状に構成されている。下部化粧カバー22には、前枠2 の前面との間に僅かの間隙をおいて近接するように、上側から左側、下側及び右側に亘って上部カバー部43、側部カバー部44,45 及び下部カバー部46が夫々一体に形成されており、これらのカバー部43〜46間に、骨格体20及び化粧板21が前後方向に嵌脱自在に嵌合する凹入空間47が裏側にできるように、下皿カバー48と灰皿カバー49と仕切りカバー50とが前方に張り出して一体に形成されている。
【0011】上部カバー部43、側部カバー部44,45 及び下部カバー部46の外側には、前枠2を上下及び左右の両側から覆うように後方に屈曲する折り曲げ部43a 〜46a が形成されている。下部化粧カバー22には、化粧板21に対応する部分に所定数の取り付けボス51が設けられ、この取り付けボス51に取り付けネジ52により化粧板21が着脱自在に固定されている。また下部化粧カバー22には、化粧板21に対応する部分以外の所要箇所に取り付けボス53が設けられ、前枠2 の裏側の部材、例えば発射手段23の取り付け板27が取り付けネジ54により固定されている。従って、取り付け板27は、化粧板21側の取り付けボス39と下部化粧カバー22の取り付けボス53とにより固定されている。
【0012】下皿カバー48の上側は、骨格体20の下皿18を前側と下側から覆う形状であって、下皿18の上側開口に対応する大きさの開口部55が形成されている。下皿カバー48の開口部55を取り囲む開口縁57の下側には、図5及び図7に示すように、コ字状に形成され且つ上皿10の上端開口側の縁取り部分を構成する縁取り枠56が着脱自在に装着され、この縁取り枠56を介して下皿カバー48の開口縁57が骨格体20の下皿18側の開口縁に上側から当接されている。なお、下皿カバー48の開口縁57は、左右両側部分が上部カバー部43側に移るに従って徐々に高くなっており、また開口縁57の前側には下皿18の前側開口縁31及び縁取り枠56の前側部分が嵌合する嵌合凹部59が形成されている。なお、下皿カバー48の底部には、開閉支持板34が嵌合する開口60が形成されている。
【0013】灰皿カバー49は、図4、図6及び図7に示すように、骨格体20の灰皿支持部19を上下、左及び前側から覆う形状であり、この灰皿カバー49には骨格体20の灰皿支持部19と上下に対応するように灰皿収容部61を形成する内側壁が形成されている。灰皿カバー49の上面側は、下皿カバー48の上面側と同様に上部カバー部43側が高くなるように傾斜すると共に、この灰皿カバー49と上部カバー部43とに跨がって灰皿収容部61を取り囲むように盛り上がり部62が形成されている。なお、下皿カバー48と灰皿カバー49は、前縁側及び底壁側が左右方向に略直線状に連続して形成されている。灰皿カバー49の内側壁63には、図6に示すように、灰皿支持部19が裏側から嵌脱自在に嵌合し且つ灰皿支持部19の上下両面に当接する嵌合部64が切り欠き形成されると共に、この嵌合部64の前側に、灰皿支持部19の先端に対向して軸受け部65が切り欠き形成され、この軸受け部65に灰皿17の左右一対の軸部66が嵌合されて灰皿支持部19との間で回動自在に保持されている。なお、灰皿17は、その重心よりも前側に軸部66を有し、上側に向けた使用状態では後部側の当接部67が骨格体20の灰皿支持部19の上面に当接している。灰皿17の下側には、灰皿カバー49の前から下側に対応するようにカバー68が装着されている。
【0014】仕切りカバー50は、下皿カバー48と発射ハンドル24との間に配置されている。仕切りカバー50には、図3、図4及び図7に示すように、下皿カバー48の上壁側から右側に凹入して下皿18の右上方にオーバーハングすべく突出する湾曲内側壁69と、下皿カバー48の底壁から凹入状に湾曲して発射ハンドル24の上側にオーバーハングすべく突出する湾曲外側壁70と、湾曲内側壁69と湾曲外側壁70との上端部間を略水平に接続する上壁71とを有する。仕切りカバー50内には、図3に示すように、上部抜き取り通路16からの遊技球を下皿18内に案内する下部抜き取り通路72が組み込まれている。下部抜き取り通路72は、上端が上壁側に開口され、上皿カバー11内の上部抜き取り通路16の下端側に連通されている。下部抜き取り通路72の一部は、化粧板21の端部側に形成されている。
【0015】右の側部カバー部45には、その下部側に発射ハンドル24用の開口73が前枠2 の開口74に対応して形成され、この開口73,74 に発射ハンドル24の支持筒部75が挿入されている。なお、上皿カバー11には、前面板5 を閉状態に閉じた時に仕切りカバー50の上壁と上下に相対応するように張り出し部76が設けられ、この張り出し部76内に上部抜き取り通路16等が組み込まれている。上記構成の弾球遊技機において、下皿18側を組み立てる場合には、先ず下部化粧カバー22の灰皿カバー49側の嵌合部64に骨格体20の灰皿支持部19を嵌め込み、骨格体20の各取り付けボルト28の基部側の突部30が化粧板21の通孔に嵌合するように化粧板21を骨格体20の当接面側にセットした後、この化粧板21を取り付けネジ52で下部化粧カバー22側の取り付けボス51に固定する。次に開閉支持板34を下皿カバー48の底壁の開口60に嵌め込んで、骨格体20の下皿18の下側に開閉支持板34を固定することにより、下皿開閉手段33を下皿18に取り付ける。これによって、下部化粧カバー22の凹入空間47に骨格体20、下部化粧カバー22が収まり、下部化粧カバー22と骨格体20と化粧板21とを一体のユニット状の構成部品として取り扱うことができる。
【0016】下部化粧カバー22等のユニットを前枠2 の下部に取り付ける場合には、骨格体20から後方に突出する左右一対の取り付けボルト28を前枠2 の取り付け孔に挿入すると共に、化粧板21及び下部化粧カバー22から後方に突出する各取り付けボス等を前枠2 側の取り付け孔等に挿入する。そして、次に各取り付けボルト28に前枠2 の裏側からナット29を螺合し締結して、化粧板21を介在した状態で骨格体20を前枠2 に固定する。これで取り付けボルト28により骨格体20と化粧板21とを共締め状態で前枠2 に容易に固定できる。続いて、前枠2 の裏側に球案内樋58の取り付け板74a 、発射手段23の取り付け板27等をセットして、その裏側から挿入した取り付けネジを、前枠2 の取り付け孔に挿入状態の取り付けボスに螺合し締結する。これで前枠2 の前面側の化粧板21、下部化粧カバー22と前枠2 の裏側の各取り付け板27,74aとを共締め状態で容易に固定できる。この実施形態では、前面板5 から下の前枠2 の下部を下部化粧カバー22により上下、左右の全面に亘って覆っているので、従来のように前枠2 の下部が前側に露出する場合に比較して外観上の見栄えを良好にできる。しかも、下部化粧カバー22が前枠2 の下部側の全体を前側から覆うことによって、前枠2 の露出部分に別途装飾処理等を施す必要がなくなるので、前枠2 を製作する上でも経済的であり、容易且つ安価に製作できる。
【0017】下部化粧カバー22は、単に前枠2 の下部前面を全体に亘って覆うだけでなく、この下部化粧カバー22に下皿カバー48及び灰皿カバー49を前方に張り出すように一体に形成しているので、従来の下皿18本体の必要箇所に部分的にカバーを装着する構造に比較してデザイン的に非常にすっきりしたものとなり、下皿18及び灰皿17を含む前枠2 の下部の全体の構造を立体的に構成でき、見栄えが良く立体感のあるデザイン設計を容易に採用できる。特に下部化粧カバー22には、前枠2 に近接する上部カバー部43、側部カバー部44,45 及び下部カバー部46を周縁部分に設け、これらの各カバー部から前側に張り出すように下皿カバー48、灰皿カバー49及び仕切りカバー50部を一体に形成しているため、下部化粧カバー22自体の形状が立体感に溢れたものにできる。また前枠2 に近接する側部カバー部44,45 に発射ハンドル24を配置する一方、下皿カバー48と発射ハンドル24との間に、両者間を仕切るように前方に張り出す仕切りカバー50を形成しているので、この仕切りカバー50により下皿18側と発射ハンドル24側とを区画できると共に、この仕切りカバー50内に下部抜き取り通路72を配置する等、前面板5 の前側で上皿10の遊技球を下皿18側に抜き取る構成等を容易に採用できる。
【0018】しかも、仕切りカバー50は、下皿カバー48から上側に延びており、この下皿カバー48の下部が下皿カバー48の一端部と接続しているため、下皿カバー48と仕切りカバー50とが互いに補強し合う構造となり、下部化粧カバー22全体の強度が向上する。また仕切りカバー50の下皿18側は、下皿18と反対側に凹入するように形成しているので、下皿18の右側に仕切りカバー50があるにも拘わらず、下皿18の遊技球を手で掴んで取り出す場合にも、その仕切りカバー50が邪魔にならず、容易に下皿18の遊技球を容易に取り出すことができる。更に下皿カバー48の発射ハンドル24側には、発射ハンドル24と反対側に凹入するように形成しているので、発射ハンドル24の左側に仕切りカバー50があるにも拘わらず、発射ハンドル24を手で把持して操作する場合にも、その仕切りカバー50が邪魔にならず、容易に発射ハンドル24を操作することができる。下部化粧カバー22に下皿カバー48、灰皿カバー49及び仕切りカバー50を一体に張り出し状に設けているのが、下部化粧カバー22全体が合成樹脂製であるため、射出成形等によって下部化粧カバー22を容易に製作できる。
【0019】下部化粧カバー22、骨格体20及び化粧板21を前枠2 に固定した状態では、骨格体20が強度部材となり、この骨格体20で下部化粧カバー22の下皿カバー48、灰皿カバー49及び仕切りカバー50に掛かる荷重を授担するようにしているので、下部化粧カバー22の下皿カバー48、灰皿カバー49及び仕切りカバー50を確実に支持でき、下皿カバー48、灰皿カバー49及び仕切りカバー50を下部化粧カバー22側に容易に設けることができ、また下部化粧カバー22側の損傷を確実に防止できる。しかも下部化粧カバー22に骨格体20を組み込んで、化粧板21を下部化粧カバー22の取り付けボスに取り付けネジで固定した状態では、下部化粧カバー22と化粧板21との間で骨格体20が嵌合構造等により上下、前後に移動不能に固定されているため、骨格体20を強度部材として、この骨格体20に下部化粧カバー22及び化粧板21が固定された状態となるので、下部化粧カバー22、骨格体20及び化粧板21が相互に補強し合うことになり、その強度が著しく向上する。
【0020】以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態では、骨格体20に下皿18と灰皿支持部19とを一体に設け、その灰皿支持部19で灰皿17を支持すると共に、下部化粧カバー22に下皿カバー48と灰皿カバー49とを設けているが、灰皿17、灰皿支持部19及び灰皿カバー49は省略しても良い。また実施形態では、前枠2 と骨格体20との間に化粧板21を介在しているが、前枠2 を合成樹脂材料で製作する場合には、前枠2 自体に球案内口38を一体に形成して、化粧板21を省略しても良い。
【0021】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、前枠2 の前面下部に下皿18と灰皿17と発射手段23用の発射ハンドル24とを左右方向に配置した弾球遊技機において、前枠2の前面下部に、灰皿支持部19及び下皿18が左右に設けられ且つ前枠2 から前方に突出して前枠2 に固定される骨格体20と、前枠2 の前面下部を上下及び左右方向の全範囲に亘って前側から覆う合成樹脂製の下部化粧カバー22とを配置し、この下部化粧カバー22の骨格体20に対応する部分に、灰皿支持部19を覆う灰皿カバー49と下皿18を覆う下皿カバー48とを前方に突出させて一体に形成し、下皿カバー48の上側に、下皿18に対応する開口部55を形成し、下部化粧カバー22の背後側内部に、骨格体20が上下動不能に嵌合する嵌合部64を設けているので、下皿18を含む前枠2 の下部側の全体の構造を立体的に構成でき、見栄えが良く立体感のあるデザイン設計を容易に採用できると共に、下皿18を含む下部化粧カバー22側全体の支持強度を十分に確保でき、しかも前枠2 を容易且つ安価に製作できる請求項2に記載の本発明によれば、下部化粧カバー22の周縁部分に、前枠2 に近接するカバー部43〜46を一体に備え、このカバー部43〜46から前方に突出するように下皿カバー48を一体に形成しているので、下部化粧カバー22を立体感のあるものにできる。
【0022】請求項3に記載の本発明によれば、下皿カバー48と発射ハンドル24との間に、下皿カバー48の一端側から上方に起立する仕切りカバー50を一体に形成し、この仕切りカバー50の下皿18側を該下皿18と反対側に凹入させているので、仕切りカバー50で下皿18側と発射ハンドル24側とを区画できると共に、下皿カバー48と仕切りカバー50とが互いに補強し合い下部化粧カバー22全体の強度を大にでき、しかも下皿18の遊技球を手で掴んで取り出す場合にも、その仕切りカバー50が邪魔にならず、容易に下皿18の遊技球を容易に取り出すことができる。請求項4に記載の本発明によれば、下皿カバー48と発射ハンドル24との間に、下皿カバー48の一端側から上方に起立する仕切りカバー50を一体に形成し、この仕切りカバー50の発射ハンドル24側を該発射ハンドル24と反対側に凹入させているので、仕切りカバー50で下皿18側と発射ハンドル24側とを区画できると共に、下皿カバー48と仕切りカバー50とが互いに補強し合い下部化粧カバー22全体の強度を大にでき、しかも発射ハンドル24を手で把持して操作する場合にも、仕切りカバー50が邪魔にならず、容易に発射ハンドル24を操作することができる。
【出願人】 【識別番号】391010943
【氏名又は名称】株式会社藤商事
【出願日】 平成9年(1997)7月25日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】谷藤 孝司
【公開番号】 特開平11−42349
【公開日】 平成11年(1999)2月16日
【出願番号】 特願平9−215824