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【発明の名称】 弾球遊技機
【発明者】 【氏名】市原 高明

【氏名】宮嶋 和人

【要約】 【課題】遊技球の動きを多様化させるとともに、遊技球が特定領域に入賞または通過するチャンスを高くして賞球を獲得する期待感を遊技者に与える。

【解決手段】弾球遊技機において、ゲート46の下方にゴム42を支持体に支持する。ゴム42は遊技球の落下方向に対して斜め方向に支持されている。ゲート46を通過した遊技球は、そのまま落下してゴム42に当たり、弾む。このゴム42は弾性力によって遊技球の落下エネルギーを上昇エネルギーに変換して遊技球に与える。また、ゴム42を支持体によって斜め方向に支持したので、上昇する遊技球の移動方向を第1種始動口24に向けている。そのため、遊技球は第1種始動口24に入賞する可能性が高くなる。この態様はゲート18の下方に支持されるゴム22でも同様である。したがって、遊技球の動きを多様化させ、賞球を獲得する期待感を遊技者に与えることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技盤面上において落下している遊技球の落下エネルギーを上昇エネルギーに変換して前記遊技球または他の遊技球に与えるとともに、その上昇エネルギーによって上昇する前記遊技球または他の遊技球の移動方向を遊技盤面上の特定領域に向けて転換するエネルギー転換手段を有することを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】 請求項1に記載の弾球遊技機において、そのエネルギー転換手段に向けて遊技球を誘導する誘導手段を有することを特徴とする弾球遊技機。
【請求項3】 請求項1に記載の弾球遊技機において、そのエネルギー転換手段は、弾性体と、その弾性体を遊技球の落下方向に対して斜め方向に支持する支持体とを有することを特徴とする弾球遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弾球遊技機に関し、遊技球の落下エネルギーを利用して、その遊技球の動きを多様化させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機やアレンジボール機等のような弾球遊技機では、遊技者に面白味を与えるため、釘以外の部材によっても遊技球の動きを変化させている。このような遊技球の動きを変化させるための技術の一例が、特開昭58−39757号公報に開示されている。当該技術では、回転体の外周に弾性体(反発部材)を設けている。この回転体に遊技球が当たると弾性体によって弾み、その当たる角度に応じて方向転換する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技術では、回転体に当たった遊技球が弾んで方向転換するだけであり、入賞口に入賞する等のチャンスが増えることはない。そのため、遊技者にとってみれば、遊技球の動きが多様化するという面白味は得られても、遊技球の入賞を期待する期待感は得られない。したがって、単に遊技球の動きが多様化するだけでは、賞球を獲得できないため遊技意欲を失ってしまう。本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、遊技球の動きを多様化させるとともに、遊技球が特定領域に入賞または通過するチャンスを高くして賞球を獲得する期待感を遊技者に与える弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための第1の手段】請求項1に記載の弾球遊技機は、遊技盤面上において落下している遊技球の落下エネルギーを上昇エネルギーに変換して前記遊技球または他の遊技球に与えるとともに、その上昇エネルギーによって上昇する前記遊技球または他の遊技球の移動方向を遊技盤面上の特定領域に向けて転換するエネルギー転換手段を有することを特徴とする。請求項1に記載の弾球遊技機によれば、エネルギー転換手段によって、落下している遊技球は上昇し、その方向は特定領域に向けられる。そのため、遊技球が特定領域に入賞または通過するチャンスが高まる。したがって、遊技球の動きを多様化させるとともに、賞球を獲得する期待感を遊技者に与えることができる。
【0005】
【課題を解決するための第2の手段】請求項2に記載の弾球遊技機は、請求項1に記載の弾球遊技機において、そのエネルギー転換手段に向けて遊技球を誘導する誘導手段を有することを特徴とする。請求項2に記載の弾球遊技機によれば、誘導手段によって誘導された遊技球はエネルギー転換手段に向けられる。そのため、遊技球は特定領域に入賞または通過するチャンスがより高まる。したがって、遊技意欲をより確実に高めることができる。
【0006】
【課題を解決するための第3の手段】請求項3に記載の弾球遊技機は、請求項1に記載の弾球遊技機において、そのエネルギー転換手段は、弾性体と、その弾性体を遊技球の落下方向に対して斜め方向に支持する支持体とを有することを特徴とする。請求項3に記載の弾球遊技機によれば、弾性体によって遊技球の落下エネルギーは上昇エネルギーに変換される。また、弾性体は支持体によって支持されているので、上昇する遊技球は特定領域に向けて方向転換する。ここで、弾性体は駆動源を必要とせずに、遊技球の落下エネルギーを上昇エネルギーに変換することができる。したがって、駆動源を必要とすることなく、遊技球が特定領域に入賞または通過するチャンスを高めることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面(図1〜図7)に基づいて説明する。その一形態は、弾球遊技機の一つであるパチンコ機に本発明を適用したものである。ここで、図1にはパチンコ機の遊技盤面を示す。図2には、ゲートと第1種始動口とを示す。図3には、ゴムを有する支持体と大入賞口とを示す。図4はゲートの構成を示し、図4(A)には一部を破断した正面図を、図4(B)には図4(A)におけるA−A断面図をそれぞれ示す。図5には、ゲートと第1種始動口とを示す。図6は誘導装置の構成を示し、図6(A)には正面図を、図6(B)には図6(A)におけるB−B断面図をそれぞれ示す。図7には、誘導装置と第1種始動口とを示す。
【0008】まず、図1を参照しながらパチンコ機10の遊技盤面12の構成について説明する。この遊技盤面12には、複合装置14,ランプ類16,第1種始動口24,大入賞口32等が適宜に配置して設けられている。また、複合装置14には、普通図柄表示器14a、特別図柄表示器14b、ゲート18,46、ゲートセンサ20,44等が設けられている。普通図柄表示器14aは普通図柄(例えば英数字や記号等)を表示する。この普通図柄はパチンコ球がゲート18,46を通過したときに変動が始まり、普通図柄変動期間(例えば30秒間)を経過した後に停止する。また、特別図柄表示器14bは、特別図柄(例えば絵柄や英数字、記号等)を表示する。特別図柄は、第1種始動口24にパチンコ球が入賞したときに変動が始まり、特別図柄変動期間(例えば20秒間)を経過した後に停止する。
【0009】第1種始動口24は、通常の入賞口と同様に作用して賞球を払い出す。この第1種始動口24には、可動翼片24aと始動口センサ24bとが設けられている。始動口センサ24bはパチンコ球の入賞を検出し、チューリップ状の可動翼片24aはソレノイド40によって開閉される。可動翼片24aが閉じた状態でもパチンコ球が通過可能な程度の隙間があり、可動翼片24aが開いている状態でなくても入賞可能になっている。また、普通図柄表示器14aに変動後に停止して表示された普通図柄が当たり図柄の場合には、可動翼片24aが所定期間(例えば1秒間)だけ開放されるようになっている。
【0010】ゲート18,46は遊技球(すなわちパチンコ球)が通過すると、その通過をゲートセンサ20,44が検出するだけであり、賞球を払い出さない。ここで、図2に示すように、ゲート46の下方には支持体43a,43bに支持された板状のゴム42が設けられている。このゴム42は、遊技球B2の落下方向に対して斜め方向(右下がり)に支持されている。この構成によって、ゲート46を通過した遊技球B2はそのまま落下すると、ゴム42に当たる。このゴム42は弾性力によって遊技球B2の落下エネルギーを上昇エネルギーに変換して遊技球B2に与える。また、ゴム42を支持体43a,43bによって斜め方向に支持したことによって、上昇する遊技球B2の移動方向を第1種始動口24に向けている。そのため、遊技球B2は軌跡C2に沿って移動することになり、第1種始動口24に入賞する可能性が高くなる。したがって、遊技球B2の動きを多様化させるとともに、賞球を獲得する期待感を遊技者に与えることができる。こうして遊技者の遊技意欲を高めることができる。なお、ゴム42と支持体43a,43bとは、エネルギー転換手段を具体化したものである。同様に、ゲート18の下方にも、ゴム22が遊技球B2の落下方向に対して斜め方向(左下がり)に支持されて設けられている。そのため、ゴム22やその支持体によっても遊技球の動きを多様化させ、賞球を獲得する期待感を遊技者に与えることができ、遊技意欲を高めることができる。
【0011】図1に戻って、遊技盤面12の下部には、支持体36に支持されたゴム38が設けられている。このゴム38は、遊技球B2の落下方向に対して斜め方向(右下がり)に支持されている。この構成によって、図3に示すように、遊技盤面12上を落下している遊技球B4がゴム38に当たると、当たるときの角度やゴム38の弾性力に応じて軌跡C4または軌跡C6に沿って移動する。すなわち、ゴム38の弾性力によって遊技球B4の落下エネルギーを上昇エネルギーに変換して遊技球B4に与え、ゴム38を支持体36によって斜め方向に支持したことによって弾んで上昇する遊技球B4の移動方向を入賞口34または大入賞口32に向けて転換している。こうして遊技球B4は、入賞口34または大入賞口32に入賞する可能性が高くなる。したがって、遊技球B4の動きを多様化させるとともに、賞球を獲得する期待感を遊技者に与えることができる。こうして、遊技者の遊技意欲を高めることができる。また、入賞口34または大入賞口32はゴム38よりも高い位置に配置されていることから、入賞の可能性を失った遊技球B4にも入賞のチャンスを与えることができる。なお、ゴム38と支持体36とは、エネルギー転換手段を具体化したものである。同様に、ゴム26が遊技球B4の落下方向に対して斜め方向(左下がり)に、支持体28によって支持されている。そのため、ゴム26と支持体28によっても、入賞口30または大入賞口32に入賞する可能性が高くなる。したがって、賞球を獲得する期待感を遊技者に与えることができ、遊技意欲を高めることができる。
【0012】次に、上述したゲート18,46の他の態様について、図4,図5を参照しながら説明する。図4,図5に示すゲート50がゲート18,46と異なる点は、ゲート18,46は遊技球が単に通過(落下)するだけなのに対して、ゲート50は遊技球の移動方向を転換することである。図4(A)において、ゲート50は装飾板60,ゲートセンサ54,落下誘導部62,傾斜誘導部56,ゴム58等によって構成されている。ゲートセンサ54は、遊技球B8の通過を検出する非接触型センサである。落下誘導部62は遊技球B8を落下方向に誘導する。また、傾斜誘導部56は遊技球B8を右下がり傾斜方向に誘導する。ゴム58は前下がり状に傾斜する支持体59a,59bによって支持されている。
【0013】図4(B)において、ゲート50の入口部52に到達した遊技球B8は、入口部52で背面側に誘導された後に落下誘導部62に沿って落下し、ゴム58に当たる。ゴム58に当たった遊技球B8は、ゴム58の弾性力によって弾み、落下誘導部62と段違いに設けられている傾斜誘導部56に移動する。そして遊技球B8は傾斜誘導部56に沿って移動し、ゲート50の右側面から飛び出して落下する。なお、ゴム58と支持体59a,59bとは、エネルギー転換手段を具体化したものである。また、ゲート50を通過した遊技球B8は全て傾斜誘導部56に移動できるとは限らず、ゴム58への当たり具合によっては傾斜誘導部56に移動できない遊技球B8もある。こうして、遊技球B8は図5に示すように、軌跡C8に沿って移動する。また、ゲート50の右下側位置に第1種始動口24を設けることによって、遊技球B8が第1種始動口24に入賞する可能性を高めることができる。ここで、上記ゴム58は弾性力によって遊技球B8の落下エネルギーを上昇エネルギーに変換して遊技球B8に与えている。また、傾斜誘導部56を斜め方向に支持したことによって、遊技球B8の移動方向を第1種始動口24に向けている。さらに、落下誘導部62(誘導手段)によって誘導された遊技球はエネルギー転換手段に向けられる。そのため、遊技球は特定領域に入賞または通過するチャンスがより高まる。したがって、遊技意欲をより確実に高めることができる。
【0014】次に、誘導装置を用いて遊技球を入賞口に誘導する態様について、図6,図7を参照しながら説明する。図6(A)において、誘導装置70は落下誘導部72,ゴム80,誘導片76,誘導路74等によって構成されている。落下誘導部72は遊技球B10を落下方向に誘導する。ゴム80は弾性面が右下がり状に傾斜する支持体78a,78bによって支持されている。誘導片76は誘導装置70の右上部位に設けられており、正面からみるとJ字形状をなす。この誘導片76は、ゴム80によって弾んで軌跡C10に沿って移動する遊技球B10を誘導路74に誘導する。図6(B)において、誘導路74の一端は誘導片76に接続し、ゴム80と段違いに設けられている。また、図7に示すように、誘導路74の他端を排出部82に接続する。この排出部82は、特定領域(例えば第1種始動口24)の上方に設けられている。なお、ゴム80と支持体78a,78bとは、エネルギー転換手段を具体化したものである。
【0015】上記誘導装置70において、遊技球B10はまず落下誘導部72に沿って落下し、ゴム80で弾み、誘導片76によって誘導路74に誘導され、誘導路74に沿って移動し、排出部82から排出される軌跡C10に沿う。ここで、ゴム80は弾性力によって遊技球B10の落下エネルギーを上昇エネルギーに変換して遊技球B10に与えている。また、支持体78a,78bによってゴム80を斜め方向に支持したことによって、遊技球B10の移動方向を誘導路74を経て第1種始動口24に向けている。したがって、遊技球B10の動きを多様化させるとともに、賞球を獲得する期待感を遊技者に与えることができる。こうして、遊技者の遊技意欲を高めることができる。
【0016】上記実施の形態によれば、ゴム42,38,58,80等(弾性体)によって遊技球の落下エネルギーは上昇エネルギーに変換される。また、ゴム42は支持体43a,43bによって、ゴム38は支持体36によって、ゴム58は支持体59a,59bによって、ゴム80は支持体78a,78bによってそれぞれ支持されているので、上昇する遊技球は第1種始動口24,入賞口34,大入賞口32(特定領域)に向けて方向転換する。ここで、弾性体は駆動源を必要とせずに、遊技球の落下エネルギーを上昇エネルギーに変換することができる。したがって、駆動源を必要とすることなく、遊技球が特定領域に入賞または通過するチャンスを高めることができる。
【0017】〔他の実施の形態〕上述した弾球遊技機におけるその他の部分の構造,形状,大きさ,材質,個数,配置および動作条件等については、上記実施の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
(1)上記実施の形態では、弾性体(ゴム42,38,58,80等)は支持体に支持された状態のままであるが、支持体を動かすことによって弾性体の弾性力を変化させるようにしてもよい。例えば図8(A)に示すように、実線で示す支持体43bの位置から二点鎖線で示す支持体43bの位置に、ゴム42を支持した状態で移動させることによりゴム42の弾性力を高めることが可能になる。こうすれば、実線で示す支持体43bの位置では軌跡C12bのように移動する遊技球B12が、二点鎖線で示す支持体43bの位置では軌跡C12aのように移動する。さらには、矢印D2で示すような範囲内で適切な位置を設定することによって、遊技球B12の移動方向を自在に変化させることもできる。パチンコ機10に適用する場合には、遊技者に有利な遊技状態(所定条件の成立時)では遊技球B12が特定領域に通過または入賞し易い位置に支持体43bを設定し、その他の遊技状態では遊技球B12が特定領域に通過または入賞し難い位置に支持体43bを設定する態様がある。こうすることによって、メリハリのある遊技態様を実現するとともに、遊技者には賞球を獲得する期待感を与えることができる。
【0018】(2)上記(1)の弾性力を変化させる態様の他に、遊技球の移動方向を変化させるようにしてもよい。例えば図8(B)に示すように、実線で示す支持体43bの位置から二点鎖線で示す支持体43bの位置に、ゴム42を支持した状態で支持体43aを軸として回転(回動)させることにより遊技球B14の移動方向を変化させることが可能になる。こうすれば、実線で示す支持体43bの位置では軌跡C14bのように移動方向が変化する遊技球B14が、二点鎖線で示す支持体43bの位置では軌跡C14aのように移動方向が変化する。さらには、矢印D4で示すような範囲内で適切な位置を設定することによって、遊技球B14の移動方向を自在に変化させることもできる。パチンコ機10に適用する場合には、遊技者に有利な遊技状態(所定条件の成立時)では遊技球B14が特定領域に通過または入賞し易い位置に支持体43bを回転移動させ、その他の遊技状態では遊技球B14が特定領域に通過または入賞し難い位置に支持体43bを回転移動させる態様がある。こうすることによって、メリハリのある遊技態様を実現するとともに、遊技者には賞球を獲得する期待感を与えることができる。
【0019】(3)上記実施の形態ではエネルギー転換手段をゴムと支持体とによって実現したが、他の形態によって実現してもよい。具体的には図9に示すような2形態があり、以下に簡単に説明する。
(3a)図9(A)には、エネルギー転換手段をジャンプ台90によって実現している。このジャンプ台90は誘導部90aと湾曲部90bとによって構成されている。誘導部90aは上方から落下してきた遊技球B16を湾曲部90bに誘導する。湾曲部90bは遊技球B16の移動方向を変化させる。したがって、ジャンプ台90に落下した遊技球B16は、軌跡C16に沿って移動し、湾曲部90bの先端部から飛び出す。ジャンプ台90と特定領域(例えば第1種始動口24)とを図2や図5等と同様の位置関係にすることにより、遊技球B16は特定領域に向けられる。そのため、遊技球B16は特定領域に入賞または通過するチャンスが高まる。したがって、遊技意欲をより確実に高めることができる。なお、誘導部90aの傾斜角や、湾曲部90bの湾曲率を変えれば、遊技球B16の軌跡C16を変化させることができる。
(3b)図9(B)には、エネルギー転換手段を揺動軸92と揺動体94とによって実現している。この揺動体94は揺動軸92を中心に揺動可能に軸支されている。通常状態では、揺動体94を構成する湾曲部96がストッパ98に当接して静止している。この構成では、まず湾曲部96に遊技球B20が入り、その後に別の遊技球B18が落下して打撃部(揺動軸92を介して湾曲部96とは反対の部位)に当たると、その打撃力によって揺動体94は矢印D6のように回転する。このとき、遊技球B18の落下エネルギーは揺動体94を通じて上昇エネルギーとして遊技球B20に与えられる。そのため、遊技球B20は飛び出して軌跡C18に沿って移動するようになる。揺動軸92および揺動体94と、特定領域(例えば第1種始動口24)とを図2や図5等と同様の位置関係にすることにより、遊技球B20は特定領域に向けられる。そのため、遊技球B18によって他の遊技球B20は特定領域に入賞または通過するチャンスが高まる。したがって、遊技意欲をより確実に高めることができる。なお、揺動体94の材質や、その長さ(特に揺動軸92から各端部までの長さ)を変えれば、遊技球B20の軌跡C18を変化させることができる。
【0020】(4)上記実施の形態では、遊技球を弾ませるためにゴムを用いたが、ゴム以外の弾性体を用いて遊技球を弾ませてもよい。このような弾性体としては、例えばバネ(つるまきバネや板バネ等)がある。その他、遊技球の落下エネルギーを上昇エネルギーに変換して遊技球または他の遊技球に与えるとともに、その上昇エネルギーによって上昇する前記遊技球または他の遊技球の移動方向を遊技盤面上の特定領域に向けて転換する手段を弾球遊技機に適用することができる。
【0021】
【他の発明の態様】以上、本発明の実施の形態について説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載した発明の態様以外の発明の態様を有するものである。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必要に応じて関連説明を行う。
【0022】〔態様1〕 請求項1に記載の弾球遊技機において、その特定領域は、エネルギー転換手段よりも高い位置に配置されていることを特徴とする弾球遊技機。
〔態様1の関連説明〕 本態様によれば、特定領域に通過または入賞の可能性を失った遊技球にも通過または入賞のチャンスを与えることができる。そのため、賞球を獲得する期待感を遊技者に与えることができ、遊技意欲を高めることができる。
【0023】〔態様2〕 請求項1に記載の弾球遊技機において、そのエネルギー転換手段は、所定条件が成立すると、遊技球の落下エネルギーを上昇エネルギーに変換するエネルギー変換率を変えることを特徴とする弾球遊技機。
〔態様2の関連説明〕 本態様によれば、遊技態様に応じてエネルギー変換率(例えば弾性力)を変化させることにより、メリハリのある遊技態様を実現することが可能になる。また、エネルギー変換率が適切に設定された場合には特定領域に通過または入賞の可能性が高まるので、遊技者には賞球を獲得する期待感を与えることができる。
【0024】〔態様3〕 請求項1に記載の弾球遊技機において、その方向転換手段は、所定条件が成立すると、遊技球の移動方向を変えることを特徴とする弾球遊技機。
〔態様3の関連説明〕 本態様によれば、遊技態様に応じて遊技球の移動方向を変化させることにより、メリハリのある遊技態様を実現することが可能になる。また、遊技球の移動方向が適切に設定された場合には特定領域に通過または入賞の可能性が高まるので、遊技者には賞球を獲得する期待感を与えることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、落下している遊技球はエネルギー変換手段によって上昇し、その方向は方向転換手段によって特定領域に向けられる。そのため、遊技球が特定領域に入賞または通過するチャンスが高まる。したがって、遊技球の動きを多様化させるとともに、賞球を獲得する期待感を遊技者に与えることができる。
【出願人】 【識別番号】000148922
【氏名又は名称】株式会社大一商会
【出願日】 平成9年(1997)7月28日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 英彦 (外1名)
【公開番号】 特開平11−42334
【公開日】 平成11年(1999)2月16日
【出願番号】 特願平9−201570