| 【発明の名称】 |
遊技盤の穴あけ加工用ビット |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 初実
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| 【要約】 |
【課題】穴あけ加工と同時に面取り加工も行い、バリ取り作業を廃止する。
【解決手段】ビット1の穴あけ刃部1dが、遊技盤2を切削しながら所定量突き進み、遊技盤2に貫通孔3を穴あけ加工する。そして、穴あけ刃部1dの下端が遊技盤2より下方に貫通する際、面取り刃部1fが遊技盤2の裏面側で貫通孔3の周縁を摺鉢状に切削加工し、遊技盤2に面取り部3aを形成する。又、面取り刃部1fをビット1の矢印Xで示す切削回転方向に対し前傾状に形成すれば、面取り刃部1fが面取り加工時の切削屑を下方に押しやり、切削屑の舞い上がりを防止できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技盤に貫通孔を穴あけ加工する穴あけ加工用ビットにおいて、ビットに面取り刃部を貫通孔の形成が完了する際の遊技盤のビット進入側面に対応させて設けたことを特徴とする遊技盤の穴あけ加工用ビット。 【請求項2】 面取り刃部をビットの切削回転方向に対し前傾状に形成したことを特徴とする請求項1記載の遊技盤の穴あけ加工用ビット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ機等のような遊技機を製造する際に、遊技盤に貫通孔を形成する穴あけ加工用ビットに関する。 【0002】 【従来の技術】パチンコ機の遊技盤は、ベニヤ板のような遊技基板の表面に意匠盤面としての化粧シートを一体に結合しており、遊技機機能部品を取り付けるために、開口部等のような貫通孔、又は、裏掘り等のような窪み等の穴を、刃物としてのビットにより、穴あけ加工している。この遊技盤に貫通孔及び窪み等の穴を形成する場合、貫通孔を遊技盤の前面側つまり化粧シート側より穴あけ加工し、窪みを遊技盤の裏面側つまり遊技基板側より穴あけ加工を行うと、穴あけ加工が2工程となり経済的に不利となる。このようなことから、遊技盤にあけられる複数の貫通孔及び窪みのうちで最小径の穴と同径の刃先外径を有するルータビットと呼ばれるビットを、数値制御やプログラム制御機能を有するルータ加工機の刃物取付部に取り付ける一方、ルータ加工機の制御部に穴あけ加工しようとする遊技盤に対応する穴あけ加工データを記憶しておき、ルータ加工機のワーク搭載部に遊技盤を化粧シートの側を下に向けて搭載する。そして、ルータ加工機の加工動作を開始することにより、加工データに基づき、刃物取付部及びワーク搭載部が相対的に平面内のX方向及びY方向に移動停止を行うと共に、刃物取付部が昇降及び切削回転動作を行う。これらの総合動作により、遊技盤の裏面側からの1工程で、ビットが、遊技盤の裏面側より切削しながら所定量突き進み、遊技盤に複数の貫通孔及び窪みを穴あけ加工する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、ビットが円柱状の心材より複数の穴あけ刃部を外側に放射状に突出した形態である。しかも、複数の穴あけ刃部の刃先が、心材の回転中心より1つの円周上に位置しつつ、心材の軸方向に沿う方向に延長した形態になっている。このために、貫通孔を穴あけ加工する際、ビットが遊技盤を突き抜けるときの衝撃により、遊技盤の裏面側で貫通孔の周縁に遊技基板の木成分がささくれ立ったバリを生じることがあった。このバリが生じると、後工程において、作業者に刺が刺さるばかりでなく、遊技機能部品の取り付け作業に支障を招いてしまう。よって、穴あけ加工後に、作業者が手作業で上記バリをカッタナイフのような工具で除去していた。 【0004】そこで、この発明は穴あけ加工と同時に面取り加工も行ってバリ取り作業を廃止できる遊技盤の穴あけ加工用ビットを提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1の遊技盤の穴あけ加工用ビットにあっては、遊技盤に貫通孔を穴あけ加工する穴あけ加工用ビットにおいて、ビットに面取り刃部を貫通孔の形成が完了する際の遊技盤のビット進入側面に対応させて設けたことを特徴としている。この請求項1の構成によれば、ビットの穴あけ刃部が、遊技盤を切削しながら所定量突き進み、遊技盤に貫通孔を穴あけ加工する。そして、穴あけ刃部の先端としての下端が遊技盤より下方に貫通する際、面取り刃部が遊技盤の裏面側で貫通孔の周縁を摺鉢状に切削加工し、当該周縁に面取りを形成することにより、貫通孔の穴あけ加工と同時に摺鉢状の面取り加工も行い、バリ取り作業を廃止できる。請求項2の遊技盤の穴あけ加工用ビットにあっては、請求項1に記載の面取り刃部をビットの切削回転方向に対し前傾状に形成したことを特徴としている。この請求項2の構成によれば、面取り刃部をビットの切削回転方向に対し前傾状に形成したので、面取り刃部が面取り加工時の切削屑を下方に押しやり、切削屑の舞い上がりを防止できる。 【0006】 【発明の実施の形態】図1は第1実施形態であって、a図がビット1の側面を示し、b図がビット1のa図より90°ずれた側面を示し、c図がビット1の下面を示し、d図がビット1で遊技盤2に貫通孔3を穴あけ加工した状態を切断した断面を示す。これらの図において、ビット1は、鋼材よりなる円柱状の心材1aの上半部を図外のルータ加工機等の穴あけ加工機の刃物取付部に装着するためのチャック部1bとして形成し、下半部を刃物装着部1cとして形成している。チャック部1b及び刃物装着部1cは、同軸状で一体になっている。刃物装着部1cには、複数の穴あけ刃部1dを外側に放射状に突出した形態である。複数の穴あけ刃部1dは、刃物装着部1cの回転中心Pを通る直線L1と外周面との交差部に位置している。そして、複数の穴あけ刃部1dの刃先1eが、刃物装着部1cの回転中心Pより1つの円周上L2に位置しつつ、心材1aの軸方向に沿う方向に延長した形態になっている。つまり、ビット1を切削回転しつつ遊技盤2の裏面に対して上方より直角に下降することにより、穴あけ刃部1dの刃先1eが遊技盤2に形成される貫通孔3の孔壁面を遊技盤2の裏面に対して直角となる形態に切り出す。 【0007】この実施形態の場合、a図に示すように、ビット1が穴あけ刃部1dに加えて複数の面取り刃部1fを有する。複数の面取り刃部1fは、c図に示すように、穴あけ刃部1dと直交するように、刃物装着部1cの回転中心Pを通る直線L3と外周面との交差部において、d図に示すように、ビット1が遊技盤2を切削しながら突き進んで前記貫通孔3の形成が完了する際の遊技盤2のビット1の進入側面(遊技盤2の裏面)に対応する位置でビット1に設けられている。各面取り刃部1fの刃先1gは、a図に示すように、下方より上方に行くに従って外径が徐々に大きくした傾斜面を形成する。これらの穴あけ刃部1d及び面取り刃部1fは、心材1aを刃物鋼材として一体的に設けることも可能であるが、穴あけ刃部1d及び面取り刃部1fをハイス鋼やチタン合金又は超硬等の刃物材により形成し、鋼材の心材1aを後付けにより一体に設ければ、それぞれの刃先が摩耗・研磨を繰り返した後に、穴あけ刃部1d及び面取り刃部1fのみを交換することができ、経済的である。それぞれの刃先にダイヤモンドカッタのように工業用ダイヤモンドを敷設すれば、刃先を長耐用寿命化できる。又、b図に示すように、面取り刃部1fは、ビット1の矢印Xで示す切削回転方向に対し前傾状を呈する。 【0008】この第1実施形態の構造によれば、この遊技盤2に貫通孔3を形成する場合、ビット1のチャック部1bを数値制御やプログラム制御機能を有するルータ加工機の刃物取付部に取り付ける一方、ルータ加工機の制御部に穴あけ加工しようとする遊技盤2に対応する穴あけ加工データを記憶しておき、ルータ加工機のワーク搭載部に遊技盤2を化粧シート2aの側を下に向けて搭載して位置決め固定する。その後、ルータ加工機の加工動作を開始することにより、加工データに基づき、刃物取付部及びワーク搭載部が相対的に平面内のX方向及びY方向に移動停止を行うと共に、刃物取付部が昇降及び切削回転動作を行う。これらの総合動作により、ビット1の穴あけ刃部1dが、遊技盤2のベニヤ板のような遊技基板2bの側である裏面側より切削しながら所定量突き進み、遊技盤2に貫通孔3を穴あけ加工する。そして、穴あけ刃部1dの先端としての下端が遊技盤2の化粧シート2aより下方に貫通する際、面取り刃部1fが遊技盤2の裏面側で貫通孔3の周縁を摺鉢状に切削加工し、遊技盤2に面取り部3aを形成する。よって、貫通孔3の穴あけ加工と同時に摺鉢状の面取り加工も行い、バリ取り作業を廃止できる。 【0009】又、第1実施形態では、面取り刃部1fをビット1の矢印Xで示す切削回転方向に対し前傾状に形成したので、面取り刃部1fが面取り加工時の切削屑を下方に押しやり、切削屑の舞い上がりを防止できる。この面取り刃部1fで下方に押しやられた切削屑は、穴あけ刃部1dにより加工された貫通孔3より下方に落下する。 【0010】図2は第2実施形態のビット1の側面を示し、前記面取り刃部fに相当する面取り刃部1hをビット1の矢印Xで示す切削回転方向に対し垂直状に形成したので、面取り刃部1hが穴あけ刃部1dと同程度の耐用寿命を発揮できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000154679 【氏名又は名称】株式会社平和
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】宮園 純一
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| 【公開番号】 |
特開平11−42331 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月16日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−200614 |
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