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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】鵜川 詔八

【要約】 【課題】リーチ状態においてキャラクタの表示により遊技者の期待感を高めて興趣を向上させることが可能な遊技機を提供することである。

【解決手段】リーチ状態においてまだ導出表示されていない中図柄52を可変表示させる場合に、大当り図柄の組合せが生じ得る可変表示時期を含む所定期間だけその中図柄52の可変表示速度をその所定期間以外よりも低い速度にするとともに、少なくともその所定期間中にその中図柄52の可変表示動作に応じてキャラクタを動作させる制御を行なう。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に、遊技者に有利な状態に制御可能な遊技機であって、前記可変表示装置に、前記複数種類の識別情報を可変開始させた後その表示結果を導出表示させるとともに、キャラクタを表示させる制御を行なうことが可能な可変表示制御手段を含み、該可変表示制御手段は、リーチ状態においてまだ導出表示されていない識別情報を可変表示させる場合に、前記特定の表示態様が生じ得る可変表示時期を含む所定期間だけその識別情報の可変表示速度を該所定期間以外よりも低い速度にするとともに、少なくとも該所定期間中にその識別情報の可変表示動作に応じて前記キャラクタを動作させる制御を行なうことを特徴とする、遊技機。
【請求項2】 前記可変表示制御手段は、前記識別情報として、前記キャラクタを一部に含む識別情報を表示させる制御を行なうことを特徴とする、請求項1記載の遊技機。
【請求項3】 前記可変表示制御手段は、前記キャラクタを動作させる場合に、前記識別情報の種類を視認可能な態様で前記キャラクタの部分のみを動作させる制御を行なうことを特徴とする、請求項2記載の遊技機。
【請求項4】 前記可変表示制御手段は、前記識別情報の表示結果の導出表示に応答して前記キャラクタの動作を停止させる制御を行なうことを特徴とする、請求項1記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばパチンコ遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等で代表される遊技機に関し、詳しくは、複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に、遊技者に有利な状態に制御可能な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において従来から一般的に知られているものに、たとえば、図柄等の複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)になった場合に、遊技者に有利な状態に制御可能に構成されたものがあった。
【0003】このような従来の遊技機においては、リーチ状態において最終的に導出表示される識別情報の可変表示速度を変更する等、遊技者の期待感を高めるために可変表示動作について様々な演出がなされていた。また、このような従来の遊技機においては、表示の面白みを増すために、識別情報の表示に加えてキャラクタを表示する制御を行なう場合もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の遊技機では、前述したようなリーチ状態においてキャラクタが表示される場合があるものの、そのキャラクタ自体が単に静止表示される等、キャラクタがリーチ状態での識別情報の可変表示動作とは無関係に表示されていた。このため、従来の遊技機では、リーチ状態という遊技者の期待感が高まる局面においてキャラクタを表示しても、そのキャラクタが識別情報の表示結果の導出表示の際の遊技者の期待感を高める要因になっていなかった。
【0005】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、リーチ状態においてキャラクタの表示により遊技者の期待感を高めて興趣を向上させることが可能な遊技機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明は、複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に、遊技者に有利な状態に制御可能な遊技機であって、前記可変表示装置に、前記複数種類の識別情報を可変開始させた後その表示結果を導出表示させるとともに、キャラクタを表示させる制御を行なうことが可能な可変表示制御手段を含み、該可変表示制御手段は、リーチ状態においてまだ導出表示されていない識別情報を可変表示させる場合に、前記特定の表示態様が生じ得る可変表示時期を含む所定期間だけその識別情報の可変表示速度を該所定期間以外よりも低い速度にするとともに、少なくとも該所定期間中にその識別情報の可変表示動作に応じて前記キャラクタを動作させる制御を行なうことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記可変表示制御手段は、前記識別情報として、前記キャラクタを一部に含む識別情報を表示させる制御を行なうことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記可変表示制御手段は、前記キャラクタを動作させる場合に、前記識別情報の種類を視認可能な態様で前記キャラクタの部分のみを動作させる制御を行なうことを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記可変表示制御手段は、前記識別情報の表示結果の導出表示に応答して前記キャラクタの動作を停止させる制御を行なうことを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、可変表示制御手段の働きにより、可変表示装置に、複数種類の識別情報を可変開始させた後その表示結果を導出表示させるとともに、キャラクタを表示させる制御を行なうことが可能になる。可変表示制御手段のさらなる働きにより、リーチ状態においてまだ導出表示されていない識別情報を可変表示させる場合に、特定の表示態様が生じ得る可変表示時期を含む所定期間だけその識別情報の可変表示速度を該所定期間以外よりも低い速度にするとともに、少なくとも該所定期間中にその識別情報の可変表示動作に応じてキャラクタを動作させる制御が行なわれる。このように、リーチ状態において特定の表示態様が生じ得る可変表示時期を含む所定期間だけ識別情報の可変表示速度が該所定期間以外よりも低い速度にされるため、ゆっくりとした識別情報の可変表示動作により特定の表示態様が生じ得るタイミングが到来したことを遊技者が容易に把握することが可能になるので、可変表示動作を見る遊技者の期待感が高まる。さらに、少なくともそのようなゆっくりとした可変表示動作が行なわれる所定期間中に識別情報の可変表示動作に応じてキャラクタが動作されるため、キャラクタの動作により、特定の表示態様が生じ得るタイミングが到来したことを遊技者が一層容易に把握することが可能になるので、識別情報の低速表示に連動するキャラクタの動作により遊技者の期待感がより一層高まる。
【0011】請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。可変表示制御手段のさらなる働きにより、識別情報として、キャラクタを一部に含む識別情報を表示させる制御が行なわれる。このように、識別情報の一部にキャラクタが含まれているため、識別情報の表示を邪魔することなくキャラクタ画像を表示することが可能になる。
【0012】請求項3に記載の本発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。可変表示制御手段のさらなる働きにより、キャラクタを動作させる場合に、識別情報の種類を視認可能な態様でキャラクタの部分のみを動作させる制御が行なわれる。このように、識別情報の一部にキャラクタが含まれている場合に、識別情報の種類を視認可能な態様でキャラクタの部分のみが動作されるため、識別情報全体を動作させなくても済むので、リーチ状態時の識別情報の種類が容易に識別可能になる。
【0013】請求項4に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて次のように作用する。可変表示制御手段のさらなる働きにより、識別情報の表示結果の導出表示に応答してキャラクタの動作を停止させる制御が行なわれる。このように、識別情報の表示結果の導出表示に応答してキャラクタの動作が停止するため、識別情報の表示結果の導出表示タイミングが解かりやすくなり、導出表示された識別情報の表示結果が容易に把握可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限られるものはなく、たとえばコイン遊技機やスロットマシン等であってもよく、複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合に、遊技者に有利な状態に制御可能な遊技機であれば、すべての遊技機に適用することが可能である。
【0015】図1は、本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機とカードユニットとを示す全体正面図である。
【0016】パチンコ遊技機34には、遊技者が打玉の打込を操作するための遊技操作ハンドル44が設けられている。この打球操作ハンドル44を遊技者が操作することにより、打玉が1個ずつ発射される。発射された打玉は、外レールと内レールとの間に形成された誘導路によって遊技領域3に導かれる。
【0017】遊技領域3の中央には、複数種類の画像を変動表示するための可変表示装置4が設けられている。可変表示装置4の下方には、始動口10と、可変入賞球装置11とが設けられている。可変表示装置4は、本実施の形態の場合にはCRTより構成されており、左,中,右の3つの可変表示部の図柄の画像およびキャラクタ等の画像を表示可能な画像表示部5を有している。ここで、キャラクタとは、可変表示装置4に表示される人間,動物,あるいは物等を表わす映像をいう。なお、可変表示装置4は、CRTの表示装置に限らず、LCD表示装置(液晶表示装置)、プラズマ表示装置、または、マトリックスLED表示装置等のその他の画像表示装置を用いてもよい。また、可変表示装置4は、そのような画像表示装置に限らず、回転ドラム式、複数の図柄が付されたベルトが巡回することにより表示状態が変化するいわゆるベルト式、リーフ式、複数の図柄が付された回転円板が回転することにより表示状態が変化するいわゆるディスク式等の機械式の表示装置で構成されてもよい。
【0018】また、可変入賞球装置11の左側の通称「袖部」と呼ばれる位置には、いわゆる電動チューリップからなる可変始動口装置(普通電役)14が設けられている。遊技領域4の左右には、それぞれサイドランプ22,サイドランプ23が設けられている。サイドランプ22にはランプ32が設けられており、サイドランプ23にはランプ31が設けられている。さらに可変表示装置4の上部には入賞口7が設けられている。また、遊技領域3の右下の「袖部」の位置には、入賞口20が設けられている。
【0019】可変入賞球装置11には、遊技領域3の前後方向に所定範囲で傾動可能な開閉板12が設けられている。可変入賞球装置11は、大当りが発生している場合以外においては開閉板12を閉成状態にし、打玉が入賞不可能な遊技者にとって不利な第2の状態となっている。一方、可変始動口装置(普通電役)14の始動口15または可変入賞球装置11の上部に設けられた始動口10に打玉が入賞し、始動玉検出器26または29が打玉を検出することにより可変表示装置4の画像表示部5上に表示される3つの可変表示部において、図柄の変動表示(可変表示)が行なわれる(以下、それぞれの図柄を特に「特別図柄」という)。特別図柄の変動表示が停止したとき、3つの可変表示部の特別図柄の組合せが予め定められた特定の組合せとなって大当りが発生すると、可変入賞球装置11は上記第2の状態から、打玉が入賞可能な遊技者にとって有利な第1の状態となり、開閉板11が開成状態となる。
【0020】この実施の形態の場合には、左,中,右の各可変表示部において、縦方向に少なくとも1つの特別図柄が表示される。各可変表示部には、2つの特別図柄が上下に表示される場合もある。すなわち、各可変表示部には、上段、中段、下段のいずれかの表示領域に特別図柄が表示される。そして、横方向に上段、中段、下段の3本の大当りラインと、斜め方向に交差する2本の大当りラインとの合計5本の大当りラインが設定されており、これらの5本の大当りラインのうちのいずれかの大当りライン上で特別図柄が予め定められた特定の組合せとなると、大当りが発生する。大当りが発生した遊技状態を特に特定遊技状態という。以下の説明においては、左可変表示部に表示される特別図柄を左図柄、中可変表示部に表示される特別図柄を中図柄、右可変表示部に表示される特別図柄を右図柄と呼ぶ。
【0021】可変入賞球装置11の前記第1の状態は、開閉板12が開成状態となった後に、30秒が経過するか、または、可変入賞球装置11の大入賞口に打玉が10個入賞するかのうちのいずれか早い方の条件が成立したことにより終了する。すなわち、上記条件が成立したとき開閉板12が閉成状態となり、可変入賞球装置11が遊技者にとって不利な第2の状態となる。大入賞口に入賞した打玉は、可変入賞球装置11の大入賞口内部に設けられた入賞玉検出器(図2に示される入賞玉検出器28)により検出される。
【0022】大入賞口の内側の左側部分には、通常「Vポケット」と呼ばれる特定領域が設けられている。大入賞口に入った打玉がこの特定領域に入賞すれば、その特定入賞玉がVポケットに設けられた特定玉検出器(図2に示される特定玉検出器27)により検出される。特定入賞玉が検出されると、その回の可変入賞球装置11の遊技者にとって有利な第1の状態が終了するのを待って、再度、可変入賞球装置11を前記第1の状態に駆動制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御により可変入賞球装置11は最高16回連続して前記第1の状態となる。なお、大入賞口に入った打玉の個数は、個数表示器24に逐次表示される。繰返し継続制御の終了後、遊技者にとって有利な第1の状態から遊技者にとって不利な第2の状態となる。
【0023】始動口10または始動口15に打玉が入賞していわゆる始動入賞が発生したことをきっかけとして、可変表示装置4の可変表示が開始されるが、この可変表示がなされている最中に発生した始動入賞は記憶されて、その始動記憶の個数が始動記憶表示器6の点灯により遊技者に報知される。始動記憶がある場合には、可変表示の停止後に、再びその始動記憶に基づいた可変表示が開始される。始動記憶の上限は、4個に定められている。
【0024】遊技領域3には、通過口13が設けられており、打玉がこの通過口13を通過すると、その旨が通過玉検出器30により検出されて、可変始動口装置14に設けられた可変表示器17における図柄(以下、可変表示器17に表示される図柄を普通図柄という)の可変表示が開始される。そして、その可変停止結果が予め定められた図柄になれば、可変始動口装置14の左右の可動片16が開成して、打玉が始動口15に入賞しやすい状態となる。可変表示器17の可変表示が行なわれている最中に打玉が通過口13を通過すれば、その通過数が通過記憶表示器18に表示される。この通過玉の記憶の上限は4個に定められている。また、打玉が通過口13を通過することを、特に普通図柄の始動通過と呼び、通過記憶表示器18に表示される通過玉の記憶を特に普通図柄の始動通過記憶と呼ぶ。
【0025】始動記憶表示器6に表示される始動入賞記憶数が上限値に達している場合には、それ以上始動入賞が発生しても、その入賞は記憶されずに無効となる。同様に通過記憶表示器18に表示される通過玉記憶数(普通図柄の始動通過記憶数)が上限値に至っている場合に発生する普通図柄の始動通過は記憶されることなく無効となる。そのため、それらの始動入賞または普通図柄の始動通過に基づいた特別図柄または普通図柄の可変表示は行なわれない。始動入賞記憶数が上限値に至っている状態において発生した始動入賞を特に無効始動入賞と呼び、始動入賞した打玉を無効始動入賞玉と呼ぶ。これに対して、始動入賞記憶数が上限値に達していない状態において発生した始動入賞を特に有効始動入賞と呼び、始動入賞した打玉を特に有効始動入賞玉と呼ぶ。
【0026】このパチンコ遊技機34の可変表示装置4の可変表示中においては、リーチ表示が実行される場合がある。ここで、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記複数の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている表示結果が前記特定の表示態様の組合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示部を複数有する可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せになった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記可変表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変表示態様になったと遊技者に思わせるための表示態様をいう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部による可変表示を行なう状態もリーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチに比べて、大当りが発生しやすいものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチという。
【0027】可変表示装置4の左右にはワープ入口と名付けられた、打玉を案内する通路8が設けられている。このワープ入口8に進入した打玉は、始動入賞口10の上方に設けられたワープ出口9まで案内されて、再度遊技領域3内に放出されて落下する。可変入賞球装置11の左右には、入賞口21が設けられている。その他、遊技領域3には風車19が設けられている。
【0028】発射された打玉が、いずれの入賞口にも入賞しなかった場合には、アウト口25に進入して、打玉が回収される。
【0029】カードユニット35には、カード利用可表示ランプ47が設けられており、このカード利用可表示ランプ47が点灯または点滅しているときにのみこのカードユニット35が使用可能な状態となっている。このカードユニット35は、遊技機設置島に設置されている複数台のパチンコ遊技機34の間に挿入された状態で設置されており、左右どちらの遊技機に接続されているかが連結台方向表示器49により表示される。そして、遊技者が共通カードをカード挿入口50から挿入する。すると、その共通カードに記録されているカード残高が読取られる。そして、遊技者が貸玉操作を行なうことにより、予め定められた入力設定されている貸出単位額分が残高より減額されるとともに、その貸出単位額分の貸玉が上皿39内に貸出される。なお、共通カードとは、共通カードシステムに加盟している遊技場であれば全国どこの遊技場であっても共通して使用できる遊技機専用のプリペイドカードのことである。
【0030】カードユニット35には端数スイッチ48が設けられており、この端数表示スイッチ48を押圧操作することにより、たとえばカード残高、カード挿入前の残高、エラーが発生した場合のエラーコードなどの情報を遊技機の情報表示器(図示省略)に表示可能である。図中51はカードユニット錠であり、このカードユニット錠51に所定のキーを挿入して解錠操作することにより、カードユニット35の前面側を開成できるように構成されている。パチンコ遊技機34には、その開閉が自在であるガラス枠37が設けられており、このガラス枠37に設けられたガラス板からは遊技領域3が視認可能となっている。遊技者が打球操作ハンドル44を回動操作することにより、上皿39内に貯留されている打玉が1つずつ遊技領域3内に打込まれる。
【0031】遊技領域3の上部の左右には、ステレオ音の効果音を発生するための左チャネル用スピーカ116および右チャネル用スピーカ117が設けられている。
【0032】上皿39の下方には、上皿玉抜レバー40を操作することにより上皿39から排出される打玉を貯留しておくための下皿41が設けられており、下皿41に貯留された打玉は下皿玉抜レバー42を操作することにより排出できる。なお、図中38は前面枠を開閉できないようにするための鍵であり、43は遊技者が使用する灰皿である。また、遊技領域3を囲むようにして枠ランプ45が設けられている。46はLEDにより構成されるランプであり、大当りが発生したときなどに点滅または点灯して遊技効果を高めるのに使用される。
【0033】次に、パチンコ遊技機34の遊技上の特徴点についてさらに詳細に説明する。可変表示装置4の可変表示部で可変表示される特別図柄が所定の組合せで停止表示されたとき、大当りが発生するが、大当りとなる特別図柄の組合せの中には高確率(確率変動)状態を発生させる特別の組合せが含まれている。この組合せを特に確率変動図柄の組合せと呼ぶ。遊技が高確率状態にある場合には、通常状態に比べて大当りが発生する確率が高く調整されている。また、可変表示器17における普通図柄の可変表示結果が当りとなる確率も高く調整されている。
【0034】本実施の形態に示すパチンコ遊技機34では、確率変動図柄の組合せに基づいて大当りが発生して、所定回数の繰返し継続制御がすべて終了した後に1回目の確率変動が生じ、さらに、その後大当りが発生して、所定回数の繰返し継続制御がすべて終了した後に2回目の確率変動が生じる。1回目または2回目の確率変動時に発生した大当りが確率変動図柄の組合せによるものである場合には、その大当り以降、改めて1回目、2回目の確率変動が生じる。すなわち、確率変動図柄の組合せにより大当りとなった場合には、その大当り以降、少なくとも大当りが2回発生するまでの間、繰返し継続制御が行なわれていない遊技者にとって不利な第2の状態において高確率状態となる。2回目の確率変動が発生しているときまでに大当りとなった図柄の組合せが確率変動図柄の組合せでなかった場合、大当りに伴う繰返し継続制御終了後、確率変動の生じていない状態に戻る。
【0035】また、このパチンコ遊技機34では前述した2回目の高確率状態中に大当りが発生して、所定の繰返し継続制御が終了して確率の変動していない状態に戻った際、普通図柄表示器17における普通図柄の変動時間(可変表示時間)を短縮する制御(以下、変動時間短縮制御)が行なわれる。変動時間短縮制御は、前述した大当り状態の終了後、可変表示装置が60回の可変表示をするまで継続される。このような変動時間短縮制御が行なわれると、可動片16が頻繁に開くため、大当りが発生する確率は向上していなくとも短時間で大当りが発生しやすくなり、遊技者に有利な状態となる。このように、大当りが発生する確率を直接向上させることなく、短期間のうちに大当りが発生しやすくなるように調整された遊技状態を特に普電開放向上状態と呼ぶ。さらに、普電開放向上状態でも高確率状態でもなく、また大当り状態(特定遊技状態)でもない状態を特に通常状態と呼ぶ。
【0036】普通図柄の変動時間(可変表示時間)は通常状態においては30秒、変動時間短縮制御がなされる普電開放向上状態においては5秒になる。
【0037】なお、パチンコ遊技機34では、大当りが発生する確率を直接向上させることなく、短期間のうちに大当りが発生しやすくなるように調整された普電開放向上状態を構成するのに変動時間短縮制御が行なわれるように構成したが、その他の手段を用いることも可能である。たとえば、可変始動口装置14への始動入賞を容易にするために、普通図柄の可変停止結果に基づいて開成する可動片16の開成時間が長くなるように制御する開成時間延長制御がなされるように構成したり、あるいは、可動片16の開成回数が多く(たとえば通常状態は1回に対して普電開放向上状態は2回となるようにする)なるように制御する開成回数増加制御がなされるように構成したりすることが考えられる。あるいは、変動時間短縮制御と開成時間延長制御と開成回数増加制御とを組合せて普電開放向上状態を構成してもよい。
【0038】さらに本実施の形態に示すパチンコ遊技機34において大当りとなる特別図柄の組合せを構成する図柄の中に、「ラッキーナンバー」と呼ばれる特定の図柄が含まれている。通常、大当りが発生することにより獲得した賞球は、一旦景品などに交換しなければならず、したがってその賞球を直接遊技に使用することはできない。しかしながら、ラッキーナンバーで大当りが発生した場合には、獲得した賞球を直接遊技に使用することが可能となる。このようなラッキーナンバーで大当りが発生して特定遊技状態に移行することを特にラッキースタートと呼ぶ。
【0039】次に、パチンコ遊技機34の遊技制御に用いられる制御回路について説明する。図2および図3は、遊技制御用の制御回路の構成を示すブロック図である。
【0040】図2および図3を参照して、制御回路は、基本回路66、入力回路67、LED回路68、ソレノイド回路69、アドレスデコード回路70、定期リセット回路71、初期リセット回路72、情報出力回路73、電飾信号回路74、CRT回路75、ランプ回路76、電源回路77を含む。
【0041】基本回路66は、制御用プログラムに従ってパチンコ遊技機の各種機器を制御する。基本回路66の内部には、遊技制御用プログラムなどを記憶しているROMと、その遊技制御用プログラムに従って制御動作を行なうためのCPUと、CPUのワーク用メモリとして機能するRAMと、I/Oポートと、クロック発生回路とが含まれている。なお、基本回路66の内部構成については、ここでは図示を省略する。
【0042】入力回路67は、始動口10に入賞した打玉を検出するための始動玉検出器26と、大入賞口の特定領域に入賞した打玉を検出するための特定玉検出器27と、可変入賞球装置11の大入賞口に入賞した打玉を検出するための入賞玉検出器28と、可変始動口装置14に入賞した打玉を検出するための始動玉検出器29と、通過口13を通過した打玉を検出するための通過玉検出器30とそれぞれ接続される。入力回路67は、各検出器から出力される検出信号を基本回路66へ送信する。LED回路68には、個数表示器24の個数表示LED、始動記憶表示器6のLED、可変表示器17の普通図柄を表示するためのLED、通過記憶表示器18のLEDと接続される。LED回路68は、基本回路66から出力される制御信号に応じて、上記各LEDの点灯状態を制御する。
【0043】ソレノイド回路69は、可変入賞球装置11の開閉板12を駆動するためのソレノイド74、および可変始動口装置14の可動片16を駆動するためのソレノイド75を制御するための回路である。ソレノイド回路69は、基本回路66から出力される制御信号に応答して、所定のタイミングでソレノイド74およびソレノイド75を作動させる。なお、ソレノイド74の作動タイミングに合わせて、LED回路68に設けられている飾りLED33が点灯する。また、ソレノイド75の動作に合せて、LED回路68に設けられているランプ(LED)31,32が点滅する。
【0044】アドレスデコード回路70は、基本回路66から送られてきたアドレス信号をデコードし、基本回路66の内部に含まれるROM、RAM、I/Oポートなどのいずれか1つを選択するための信号を出力する回路である。
【0045】定期リセット回路71は、基本回路66に対し、定期的(たとえば2msecごと)にリセットパルスを与え、所定のゲーム制御用プログラムを先頭から繰返し実行させるための回路である。
【0046】初期リセット回路72は、電源投入時に基本回路66をリセットするための回路である。初期リセット回路72から送られてきた初期リセットパルスに応答して、基本回路66はパチンコ遊技機を初期化する。
【0047】情報出力回路73は、基本回路66から与えられるデータ信号に基づいて、各種遊技情報を、ホストコンピュータであるホール用管理コンピュータ等に対して出力する。その遊技情報には、有効始動情報、大当り情報および確率変動情報が含まれる。ここで、有効始動情報とは、始動口10または15に入賞した打玉の入賞個数のうち実際に可変表示装置4における図柄の可変表示の始動に使用された個数を示すための情報である。大当り情報とは、大当りの発生を示すための情報である。確率変動情報とは、高確率状態(確率向上状態)の発生に関する情報である。
【0048】電飾信号回路74は、遊技機に設けられた複数種類の電飾(図示省略)の点灯状態を制御する電飾用基板(図示省略)へランプ制御データD0〜D3を送信する。ランプ制御データD0〜D3は、電飾の点灯状態を制御するためのデータであり、大当り時、あるいは高確率状態などにおける電飾の点灯状態を指定する。なお、ランプ制御データコモンは共通線信号である。
【0049】CRT回路75は、基本回路66から出力される制御信号に従って、可変表示装置4に含まれる画像表示装置であるCRT表示器55を駆動制御するための回路である。CRT回路75からCRT表示器55に送信される信号の中には、コマンド信号としてのCD0〜CD7と、初期化信号であるINTとが含まれる。さらに、CRT回路75とCRT表示器55とを接続する信号線には、電源供給のための+5V線と、+12V線と、グランド信号線であるGND線とがある。
【0050】ランプ回路76は、枠ランプ45、LED46と接続される。ランプ回路76は、基本回路66から出力される制御信号に応じて、上記各ランプの点灯状態を制御する。
【0051】電源回路77は、AC24Vの交流電源に接続され、+30V、+12V、+5V、+12.5Vの複数種類の直流電圧を各回路に供給するための回路である。なお、電源回路77から発生される+30Vの直流電圧は画像表示装置(CRT表示器)55へ出力される。また、電源回路77から発生される+12.5Vの直流電圧は、遊技制御用プログラムの書込のために、後述するプログラム書込回路103へ出力される。
【0052】前述したCRT表示器55は、表示制御基板(図示せず)を含む。この表示制御基板には、画像表示部5に表示される画像の表示制御を行なうための画像表示制御回路と、左チャネル用スピーカ116および右チャネル用スピーカ117から出力する効果音等の音の制御を行なうための音制御回路とを含む制御回路が形成されている。次に、表示制御基板に形成された制御回路を詳細に説明する。
【0053】図4は、表示制御基板に形成された制御回路を示すブロック図である。この表示制御基板に形成された画像表示制御回路および音制御回路には、共通の構成要素としてコネクタ100およびCPU101が含まれる。さらに、音制御回路には、音声用ROM102、音声合成回路103、アンプ106、コネクタ109,110,115、右チャネル用アンプ113、左チャネル用アンプ114、左チャネル用スピーカ116、および、右チャネル用スピーカ117が含まれる。また、画像表示制御回路には、W(ワーク)RAM104、マスクROM105、ビデオカラーエンコーダ(VCE)107、ビデオディスプレイコントローラ(VDC)108、V(ビデオ)RAM112、および、コネクタ111が含まれる。これらの制御回路においては、CPU101がコネクタ100を介して基本回路66に接続されており、VCE107がコネクタ89を介してCRT表示器55内にあるCRT表示回路(図示せず)に接続され、CRT表示回路により画像表示部5に画像が表示される。
【0054】CPU101は、コネクタ100を介して基本回路66から画像表示制御のためのコマンド(表示制御コマンド)および音声制御のためのコマンド(音声制御コマンド)を受取り、画像表示制御および音声制御を行なう。画像表示制御は、次のように行なわれる。CPU101は、画像表示のためのコマンドを受取ると、マスクROM105に格納されている画像表示用のプログラムおよびデータに基づいて、WRAM104を作業領域として使用しながら画像表示を行なう。その手順は次のとおりである。
【0055】CPU101は、受取ったコマンドに従ってマスクROM105から表示用のデータを読出し、VDC108に与える。このときCPU101は、画像データのみでなく、表示のための座標およびスクロールなどのVRAMコントロールのためのデータもVDC108に与える。VDC108は、画像表示用のデータを受け、それらをVRAM112に割付けるとともに、色、明るさなどに関する加工を行なう。VDC108は、そのようにして作成された画像表示用のデータをVCE107に与える。VCE107は、WRAM104から与えられたデータを、画像表示部5で表示するための複合同期信号に変換し、コネクタ111を介してCRT表示器55に与える。
【0056】また、音制御は、次のように行なわれる。コネクタ100を介して基本回路66から送られてきた音声制御のためのコマンドは、CPU101を介して音声合成回路103に与えられる。音声合成回路81は、与えられたコマンドに応じて音声用ROM102からADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation )データや再生制御用データを読出し、与えられたコマンドに従って、かつ読出された再生制御用データに従って右チャネルおよび左チャネル等のデータを読出した上で、音声の合成を行ない、最終的に、左および右用のアナログの音声信号をアンプ106に与える。
【0057】アンプ106では、左および右用のアナログの音声信号を増幅し、その増幅されたアナログの音声信号をコネクタ109および110を介して右チャネルアンプ113および左チャネルアンプ114に与える。右チャネルアンプ113および左チャネルアンプ114では、与えられたアナログの音声信号を順にそれぞれ増幅し、増幅したアナログの音声信号をコネクタ115を介して、それぞれ右チャネル用スピーカ117および左チャネル用スピーカ116に与える。これにより、右チャネル用スピーカ117および左チャネル用スピーカ116から自然音を含むさまざまな音に基づくステレオ音声が再生され、可変表示装置4による可変表示の間および大当りが発生した場合等において所定の効果音が発生される。
【0058】図5は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機34に用いられるランダムカウンタの種類とその内容を示す説明図である。ランダムカウンタとは、可変表示装置4の特別図柄の変動表示制御等の制御に用いられる乱数をカウントするカウンタである。本実施の形態では、WC RND1,WC RND L,WC RND C,WC RND R,WC RND RCH,WC RND ALの6種類のランダムカウンタが用いられる。これらのランダムカウンタの値がパチンコ遊技中の所定のタイミングで読出され、その値に基づいて可変表示装置4の変動表示動作が制御される。ランダムカウンタのカウント値の抽出処理は、基本回路66の内部に設けられたCPUが制御用ROMの制御プログラムに従って実行する。
【0059】WC RND1は、可変表示装置4における特別図柄の変動表示の結果、大当りを発生させるか否かを事前に決定するための大当り決定用ランダムカウンタである。WC RND1は、前述した確率設定スイッチの設定操作により決定される、設定1〜設定3の3種類のカウンタ値範囲を有する。設定1では、0〜293の範囲で、カウンタ値が0.002秒ごとに1つずつカウントアップされる。そして、その上限までカウントアップされると、再度0からカウントをし直すように構成されている。なお、0.002秒とは、基本回路66において、定期リセット回路71から出力された定期リセット信号に応答して制御用プログラムが繰返し実行される間隔である。設定2の場合には、0〜377の範囲でカウンタ値が設定1と同様にカウントアップされる。設定3では、0〜407の範囲でカウンタ値が設定1と同様にカウントアップされる。
【0060】WC RND L、WC RND C、WC RND Rは、可変表示装置4の特別図柄の変動表示の結果、大当り以外とすることが事前に決定された場合に左、中、右の可変表示部のそれぞれにおいて停止表示させる左、中、右図柄(予定停止図柄)の種類を決定するためのランダムカウンタである。WC RNDL,C,Rの各々のカウント範囲は、0〜17である。WC RND Lのカウンタ値は0.002秒ごとに1つずつカウントアップされる。WC RND Cのカウンタ値は0.002秒ごとに1つずつカウントアップされるとともに、基本回路66の割込処理動作の余り時間を利用してカウントアップされる。WCRND Rのカウンタ値はWC RND Cの桁上げのとき1つずつカウントアップされる。WC RND Lは、大当りを発生させる場合の大当り図柄の決定にも用いられる。
【0061】WC RND RCHは、複数種類のリーチ動作のうちから選択的に実行するリーチ動作の種類を指定するための動作指定数を決定するためのランダムカウンタである。WC RND RCHのカウント範囲は、0〜9である。WC RND RCHのカウンタ値は、0.002秒ごとに1つずつカウントアップされるとともに、基本回路66の割込処理動作の余り時間を利用して1つずつカウントアップされる。
【0062】この実施形態の場合は、リーチ1〜リーチ3の3種類のリーチがあり、WCRND RCHのカウント値が各リーチに割り振られており、その抽出されたカウントに対応するリーチの動作が選択的に実行される。なお、リーチ動作は、WC RND1により大当りを発生させることが事前決定された場合と、外れが事前決定された際の左図柄および右図柄の予定停止図柄によりリーチライン(左図柄および右図柄が揃っているライン)が形成されることが判別された場合とに実行される。大当りの場合のリーチラインは、次のように決定される大当りラインと一致する。
【0063】このようにリーチ状態が発生する場合には、WC RND RCHの抽出値に応じて、リーチ動作の種類(リーチ1〜リーチ3)が選択決定され、決定された種類のリーチ動作が実行される。WC RND ALは、WC RND1により大当りを発生させることが事前決定された場合に大当りラインを決定するためのランダムカウンタである。WCRND ALのカウント範囲は、0〜4である。WC RND ALのカウンタ値は、0.002秒ごとに1つずつカウントアップされるとともに、基本回路66の割込処理動作の余り時間を利用して1つずつカウントアップされる。WCRND ALのカウント値がそれぞれ5本の大当りラインに割り振られており、その抽出されたカウント値に対応する大当りラインで大当りが発生させられる。
【0064】以上に示された各種ランダムカウンタの値は、ランダムカウンタ毎に定められたタイミングで抽出され、各種制御に用いられる。
【0065】図6ないし図8は、ランダムカウンタWC RND1の値により大当りを発生させるか否かを事前に決定するための制御手順を示すフローチャートである。同図を参照して、可変表示装置4における特別図柄の変動表示の結果を大当りとするかまたは大当り以外とするかを決定し、さらに、画像表示部5に停止表示される左図柄、中図柄、右図柄の種類を決定するための手順について説明する。
【0066】図6は、前述した大当り発生確率が設定1に設定されている場合のフローチャートである。WC RND1の値が「7」であれば大当りとなり、「7」以外であれば大当り以外となる。なお、高確率状態においては、WC RND1が「7」,「11」,「79」のうち、いずれかであれば大当りとなり、これらの値以外であれば大当り以外となる。
【0067】大当りとすることが決定された場合には、引続いてWC RND Lの値を判定することにより、大当りを発生させるための特別図柄(大当り図柄)の種類を決定する。なお、判定されたWC RND Lの値に対応する図柄が後述するブランクの部分に該当する場合は、そのWC RND Lの値に「1」を加算し、その値に対応する図柄を大当り図柄として決定する。さらに、大当りとすることが決定された場合には、WC RND ALの値を判定することにより大当りラインを決定する。そのように決定された大当りラインに大当り図柄が並ぶように、停止表示する左、右、中の各図柄の領域が決定される。
【0068】一方、大当り以外とすることが決定された場合は、引続いて、WC RNDL,WC RND C,WC RND Rの各値を判定することにより、停止表示させる左図柄,中図柄,右図柄の種類がそれぞれ決定される。なお、大当り以外とする場合に、決定された停止図柄の組合せが、偶然、大当りとなる組合せとなる場合は、WC RND Cの値に「1」を加算し、強制的に外れ図柄の組合せで停止表示するように調整する。
【0069】図7は、大当り発生確率が設定2に設定されている場合のフローチャートである。設定2の場合には、設定1と同様にWC RND1の値が「7」であれば大当りとし、「7」以外であれば大当り以外とすることが事前に決定される。なお、高確率状態においては設定1と異なり、「7」,「11」,「79」,「307」,「311」,「331」,「373」のうち、いずれかの値であれば大当りとし、これらの値以外であれば大当り以外とすることが事前に決定される。大当りとするか大当り以外とするかが決定された後、停止図柄の表示選択制御方法については、図6の設定1で述べた内容と同様であるので省略する。
【0070】図8は、大当り発生確率が設定3に設定されている場合のフローチャートである。設定3においては、設定1と同様にWC RND1の値が、「7」であれば大当りとし、「7」以外であれば大当り以外とすることが事前に決定される。なお、確率変動状態においては、設定1の場合と異なりWC RND1の値が、「7」,「11」,「79」,「307」,「311」,「331」,「373」,「401」のうち、いずれかの値であれば大当りとし、これらの値以外の値であれば大当り以外とすることが事前に決定される。大当りとするか大当り以外とするかが事前に決定された後、停止図柄の表示選択制御方法については、図6の設定1で述べた内容と同様であるので省略する。
【0071】以上より、大当りが発生する確率は通常状態において設定1では、1/294に設定されており、設定2では1/378に設定されており、設定3では1/408に設定されている。一方、高確率状態において大当りが発生する確率は、設定1では3/294に設定されており、設定2では7/378に設定されており、設定3では8/408に設定されている。
【0072】図9は、高確率状態の発生動作を説明するための作用説明図である。ここで図9に示す条件装置とは、基本回路66内のROMに記憶されている遊技制御用プログラムにより構成されたものであり、特定遊技状態(大当り状態)となれば停止状態から作動状態に切換わり、その大当り制御が終了するまで作動状態を維持する。そして、この特別遊技状態の発生時における可変表示装置4の表示結果が特別図柄の組合せとなっていれば、以降の大当りが発生する確率が向上する高確率状態に制御される。そして、高確率状態において大当りが発生すれば、再度大当り制御が開始されて条件装置が作動状態となる。2回目の大当りの発生時点における可変表示装置4の表示結果が、大当りとなる特別図柄の組合せであるが確率変動図柄の組合せでない場合には、その2回目の大当り制御が終了したとしても高確率状態にはならない。図9においては、特別図柄の組合せが「1」,「3」,「7」のうちいずれかのぞろ目であれば高確率状態となる確率変動図柄の組合せであることが示されている。そして、確率変動図柄の組合せにより大当りが発生したことに基づいて1回目、2回目の高確率状態が発生している。
【0073】次に、可変表示装置4に表示される特別図柄の配列構成について説明する。図10は、可変表示装置4に表示される特別図柄の配列構成を表形式で示す図である。
【0074】左図柄、中図柄、および、右図柄の各特別図柄は、基本的に、数字を示す複数の図柄により構成されている。図に示されるように、各特別図柄は、複数の図柄が所定の順序で配列された図柄データよりなり、その配列順にしたがってスクロール表示される。左、中、右の各図柄の図柄データにおいては、図柄(数字が付されたもの)が存在する領域と、図柄が存在しないブランクの領域(図中*)とにより構成されている。
【0075】各図柄データ中の図柄の領域およびブランクの領域は、合計で18領域あり、左図柄、中図柄、および、右図柄の図柄別にWC RND L,C,Rの抽出値(0〜17)とそれぞれ対応付けられている。外れ時には、WC RND L,C,Rの各抽出値の番号と一致する図柄データの領域を中心として上下方向に3つの領域を含む範囲が各可変表示部の予定停止図柄として選択決定される。一方、大当り時には、大当り図柄の決定のために指定されたWC RND Lの抽出値の番号に対応する図柄が、左図柄、中図柄、および、右図柄の大当り図柄として選択決定され、大当りラインの種類に応じて、左図柄、中図柄、および、右図柄の各図柄の予定停止図柄の表示範囲が選択決定される。
【0076】次に、可変表示装置4における図柄の変動の種類について説明する。図11は、可変表示装置4における図柄の変動種類とその変動内容との関係を表形式で示す図である。図柄の変動の種類には、A〜Fの6種類の変動種類がある。
【0077】可変表示装置4においては、基本的に、図柄がスクロール表示されることによ図柄が変動表示(可変表示)される。変動種類Aでは、図柄の変動速度を加速して一定速度(超高速)の変動状態にする。変動種類Bでは、図柄の変動速度を減速して半コマ(1コマの半分)逆方向に戻って停止させる。ここで、コマとは、アニメーション表示を行なう場合の1画面をいう。アニメーション表示においては、複数のコマを順次切換えて表示することにより、動画像が表示される。このようなアニメーション表示は、特別図柄の可変表示(スクロール表示)およびキャラクタの表示等の各種表示に用いられる。変動種類Cでは、図柄の変動速度を一定速度(中速)の変動状態にする。変動種類Dでは、図柄の変動速度を一定速度(高速)の変動状態にする。変動種類Eでは、図柄の変動速度を一定速度(低速)の変動状態にする。変動種類Bでは、図柄を1コマ逆方向に戻って停止させる。このような変動種類A〜Fが特別図柄の可変表示制御において選択的に用いられることにより、可変表示装置4における特別図柄の可変表示が行なわれる。
【0078】次に、可変表示装置4において表示され得るリーチ状態を詳細に説明する。このパチンコ遊技機34では、リーチ1〜リーチ3の3種類のリーチ状態が発生し得る。まず、これらのリーチ状態の表示制御を行なう場合の制御タイミングにおいて説明する。
【0079】図12は、リーチ1の表示制御を行なう場合の制御内容を示すタイミングチャートである。図12においては、左図柄の動作状態、右図柄の動作状態、中図柄の動作状態、および、キャラクタの動作状態が時間経過にしたがって示されている。図において、キャラクタ動作のONは、キャラクタが動作する状態を示し、キャラクタ動作のOFFは、キャラクタが動作しない状態を示している。
【0080】まず、始動入賞に応じて、左図柄、右図柄、中図柄の各図柄を変動種類Aにより可変表示開始させ、変動種類Aにより所定期間可変表示させる。これにより、左図柄、右図柄、中図柄の3つの図柄が高速で可変表示する。その後、左図柄の可変表示を変動種類Aから変動種類Bに変更する。これにより、左図柄が、減速した後、半コマ戻って停止する。左図柄の停止時に右図柄の可変表示を変動種類Aから変動種類Bに変更する。これにより、右図柄が、減速した後、半コマ戻って停止する。この場合、左図柄および右図柄が停止した時点で左図柄および右図柄がリーチライン上でリーチ図柄になっており、リーチ動作が開始する。
【0081】そして、中図柄の大当り図柄に該当する図柄がリーチライン上から1コマ分過ぎた位置(以下、+1コマという)に来た時点で、中図柄の可変表示を変動種類Aから変動種類Cに変更する。この変動種類Cで中図柄を1周(図柄が図柄の配列上で1周巡回したこと)変動させ、中図柄の大当り図柄に該当する図柄がリーチライン上から1コマ分過ぎた時点から中図柄の可変表示を変動種類Cから変動種類Dに変更する。これにより、中図柄が高速で変動する。その後、中図柄の大当り図柄に該当する図柄がリーチライン上から1コマ分手前の位置(以下、−1コマという)に来た時点で中図柄の可変表示を変動種類Dから変動種類Eに変更し、さらに、中図柄の大当り図柄に該当する図柄がリーチライン上から+1コマの位置に来た時点で中図柄の可変表示を変動種類Eから変動種類Dに戻す。すなわち、リーチライン上からの−1コマから+1コマの間、中図柄が低速で変動する。
【0082】このように中図柄が変動種類Eにより低速で変動している期間中に、キャラクタを動作させる。この場合のキャラクタの動作は、後述するように、低速で変動する中図柄の動作に応じた動作にされる。その後、前述したタイミングと同様のタイミングで中図柄の可変表示が変動種類Dと変動種類Eとの間で切換えられる。すなわち、中図柄の大当り図柄に該当する図柄がリーチライン上からの−1コマから+1コマの間を移動するタイミングが到来する度に、中図柄の低速変動およびキャラクタの動作が繰り返される。この場合には、変動種類Eの変動が3回行なわれた後に中図柄が停止される。このリーチ1の場合、最終的な停止図柄を外れにするときには、中図柄をリーチラインよりも−1コマまたは+1コマずらせて停止させる。
【0083】図13は、リーチ2の表示制御を行なう場合の制御内容を示すタイミングチャートである。図13においては、左図柄の動作状態、右図柄の動作状態、中図柄の動作状態、および、図柄の変色動作状態が時間経過にしたがって示されている。中図柄については、停止表示結果が大当りになる場合と、停止表示結果が外れになる場合との2つの場合が示されている。図において、変色動作のONは、図柄が変色する状態を示し、変色動作のOFFは、図柄が変色しない状態を示している。
【0084】このリーチ2の制御は、左図柄、右図柄、中図柄の各図柄が可変表示を開始してから左図柄および右図柄が順次停止し、中図柄が変動種類Cで変動されるまではリーチ1の場合と同様である。そして、変動種類Cで中図柄を1回り変動させ、中図柄の大当り図柄に該当する図柄がリーチライン上からの+1コマの位置に来た時点で所定の短時間だけ中図柄を一時停止させる。その後、中図柄の可変表示を再開させて中図柄を変動種類Dの高速で1周変動させ、中図柄の大当り図柄に該当する図柄がリーチライン上からの+1コマに来た時点で所定の短時間中図柄を再度停止させる。そのように中図柄が停止してから変動種類Dで半周(図柄が図柄の配列上で半分巡回したこと)するまでの期間においては、左図柄および右図柄を変色動作させる。
【0085】その後、中図柄について、一時停止と、変動種類Dでの可変表示とを繰返させる。その場合には、前述したような左図柄および右図柄の変色動作も前述したタイミングと同様のタイミングで繰返させる。すなわち、リーチ2においては、中図柄の大当り図柄に該当する図柄がリーチライン上からの+1コマの位置に来ると中図柄が一時停止して左図柄および右図柄が変色動作を開始し、その後中図柄が半周変動するまで変色動作が継続される動作が繰返されるのである。そして、4回目の中図柄の一時停止の後、中図柄の可変表示を再開させて中図柄を変動種類Eの低速で変動させる。この場合も、左図柄および右図柄の変色動作が行なわれる。
【0086】そして、このリーチ2の場合、最終的な停止図柄を大当り図柄にするときは、中図柄の大当り図柄に該当する図柄がリーチライン上で一時停止後、変動種類Eの低速によりリーチライン上からの+1コマの位置に来た時点で可変表示を変動種類Fに変更し、中図柄を1コマ戻らせて停止させて大当り図柄を表示する。一方、最終的な停止図柄を外れ図柄にするときには、中図柄を1コマ戻らせずに停止させて外れ図柄を表示する。
【0087】図14は、リーチ3の表示制御を行なう場合の制御内容を示すタイミングチャートである。図14においては、図12の場合と同様に、左図柄の動作状態、右図柄の動作状態、中図柄の動作状態、および、キャラクタの動作状態が時間経過にしたがって示されている。
【0088】このリーチ3の制御は、左図柄、右図柄、中図柄の各図柄が可変表示を開始してから左図柄および右図柄が順次停止されるまではリーチ1およびリーチ2の場合と同様である。そして、中図柄の大当り図柄に該当する図柄の所定図柄数手前の図柄がリーチライン上の位置に来た時点で、中図柄を所定の短時間だけ一時停止させる。その場合、中図柄の一時停止よりも少し早いタイミングでキャラクタの動作を開始させる。そして、一時停止後に変動種類Aにより高速で中図柄を短時間変動させた後、再び中図柄を一時停止させる。先に開始されたキャラクタの動作は、変動種類Aによる変動開始後の短時間で終了させる。すなわち、キャラクタの動作は、中図柄の一時停止中と、その前後の短時間に実行される。
【0089】中図柄について、変動種類Aでの短時間の変動後の一時停止後には、再び変動種類Aでの短時間の変動を実行させる。そして、そのような変動種類Aでの短時間の変動と、一時停止とを6回繰返し実行させる。そのような短時間の変動および一時停止の繰返しの際には、前述したようなキャラクタの動作が同様に行なわれる。このような短時間の変動および一時停止が繰返される場合に、一時停止した中図柄は、大当り図柄に該当する図柄に順次近づいていき、最後の一時停止時において、大当り図柄になる。そして、最後の一時停止時後に中図柄を変動種類Cの中速で1周させた後、中図柄を変動種類Eの低速で所定期間変動させる。そして、変動種類Eの低速での中図柄の変動を停止させる直前にキャラクタの動作を開始させる。そのキャラクタの動作は、中図柄が停止した後も短時間継続させる。
【0090】次に、リーチ1〜リーチ3の具体的な表示例を説明する。まず、リーチ1について説明する。図15および図16は、リーチ1の具体的な表示例を示す表示画面図である。図15および図16に示された表示画面図は、図15の(a),(b),(c),(d),図16の(a),(b),(c),(d)の順に時間経過にしたがって表示されるものとする。図15および図16では、リーチ状態時の表示画面図の要部の拡大図が示されている。
【0091】図15および図16に示されるように、左図柄51、右図柄53、および、中図柄52の各々の図柄のうちの一部の図柄(たとえば1,6,7,8)は、図柄本来の識別情報である数字5aの他に、人形状のキャラクタ5bを含んでいる。数字5aおよびキャラクタ5bは、一体化されており、一体となった図柄として可変表示される。
【0092】図15の(a)に示されるように変動種類Aによる超高速で可変表示が開始された後、図15の(b)に示されるように左図柄51および右図柄53が、順次停止して5本の大当りラインのうちのいずれかのライン上で揃った図柄(この場合は7,7)になると、そのライン上でリーチ状態が発生してリーチ動作が開始される。そのリーチ状態が発生しているラインがリーチラインである。その状態において、中図柄52は、まだ変動種類Cによる中速で可変表示されている。
【0093】そして、図15の(c)に示されるように、可変表示中の中図柄52の大当り図柄に該当する図柄(7)がリーチライン上からの+1コマの位置に来た時点から、中図柄52の可変表示速度が変動種類Dによる高速に切換えられる。そして、高速で可変表示されている大当り図柄に該当する中図柄52(7)は、図15の(d)に示されるようなリーチライン上からの−1コマの位置からリーチライン上からの+1コマの位置まで動作する間において、変動種類Eによる低速でゆっくりと可変表示される。そのように中図柄52が変動種類Eによる低速でゆっくりと可変表示されている間には、左図柄51および右図柄53のそれぞれのキャラクタ5aが腕の部分を振る動作を行なう。
【0094】そして、中図柄52が図16の(a)に示されるようにリーチライン上からの+1コマの位置を過ぎると、中図柄52の可変表示速度が変動種類Dによる高速に切換えられるとともに、左図柄51および右図柄53のそれぞれのキャラクタ5aの動作が停止される。そして、さらに、大当り図柄に該当する中図柄52(7)が、図16の(b)に示されるようなリーチライン上からの−1コマの位置に来ると、再び中図柄52の可変表示速度が変動種類Eによる低速に切換えられるとともに、再びキャラクタ5aの動作が開始される。このような左図柄51および右図柄53のキャラクタ5aの動作をともなう中図柄52の低速動作と、そのようなキャラクタ5aの動作をともなわない中図柄52の高速動作とが繰返し実行される。
【0095】そして、たとえば、このリーチ1の後に大当りが発生する場合には、図16の(c)に示されるように、大当り図柄に該当する中図柄52(7)がリーチライン上に停止すると、図16の(d)に示されるように、キャラクタ5aの動作が停止して大当り図柄が確定し、大当りが発生する。
【0096】以上のような表示制御が行なわれるリーチ1を実行することにより、次のような効果を得ることができる。リーチ状態において大当り図柄が生じ得る可変表示時期を含む所定期間だけ中図柄52の可変表示速度がそれ以外の期間よりも低い速度にされる。このため、ゆっくりとした中図柄52の可変表示動作により大当り図柄が生じ得るタイミングが到来したことを遊技者が容易に把握することが可能になるので、可変表示動作を見る遊技者の期待感を高めることができる。
【0097】さらに、そのようなゆっくりとした可変表示動作が行なわれる所定期間中に中図柄52の可変表示動作に応じてキャラクタが動作される。このため、キャラクタの動作により、大当り図柄が生じ得るタイミングが到来したことを遊技者が一層容易に把握することが可能になるので、識別情報の低速表示に連動するキャラクタの動作により遊技者の期待感をより一層高めることができ、キャラクタの表示により遊技者の興趣を向上させることができる。
【0098】さらに、図柄の一部にキャラクタが含まれているため、数字よりなる本来の図柄の表示を邪魔することなくキャラクタを表示することができる。さらに、図柄のうちのキャラクタの部分のみが動作されるため、図柄全体を動作させなくても済むので、リーチ状態時の図柄の種類を容易に識別可能にすることができる。さらに、中図柄52の表示結果の導出表示に応答してキャラクタの動作が停止するため、中図柄52の確定タイミング(導出表示タイミング)を解かりやすくすることができ、確定した図柄の表示結果を容易に把握可能にすることができる。
【0099】さらに、リーチ図柄においてキャラクタが動作するので、遊技者がどの図柄でリーチ状態が発生しているのかを容易に把握することができる。さらに、リーチ動作時の可変表示中の図柄の動作に対応してキャラクタが動作するので、キャラクタの動作により遊技者を楽しませることができる。
【0100】なお、このリーチ1の例では、リーチラインが1本であるシングルリーチを示したが、これに限らず、リーチラインが2本以上の場合であってもよい。また、中図柄52の低速変動を行なう期間を、リーチライン上からの−1コマから+1コマまでの期間に限定したが、これに限らず、中図柄52の低速変動を行なう期間は、予め定められた期間であれば、どのような期間であってもよい。また、キャラクタ5aの動作期間についても同様である。また、図柄は、数字とキャラクタとを図柄に含める例を示したが、これに限らず、数字をキャラクタとして動作させるようにしてもよい。
【0101】また、最後の変動種類Eの後に中図柄52を停止させる例を示したが、これに限らず、最後の変動種類Eの後において、中図柄52をリーチライン上からの−1コマの位置から再変動(再度の可変表示)させてもよく、中図柄52をリーチライン上からの+1コマの位置から逆方向変動(スクロール方向の逆方向への可変表示)させてもよい。このように、再変動または逆方向変動をリーチ動作に加えると、リーチ動作が変化に富んだものになるため、可変表示の面白みを増すことができる。また、前述したキャラクタ5bは、特別図柄のうちの一部の図柄に含まれる場合のみならず、すべての特別図柄に含まれるようにしてもよい。
【0102】次に、リーチ2について説明する。図17および図18は、リーチ2の具体的な表示例を示す表示画面図である。図17および図18に示された表示画面図は、図17の(a),(b),(c),(d),図18の(a),(b),(c),(d)の順に時間経過にしたがって表示されるものとする。図17および図18では、リーチ状態時の表示画面図の要部の拡大図が示されている。
【0103】図17の(a)に示されるように変動種類Aによる超高速で可変表示が開始された後、図17の(b)に示されるように左図柄51および右図柄53が、順次停止して5本の大当りラインのうちのいずれかのライン上で揃った図柄(この場合は3,3)になると、そのライン上でリーチ状態が発生してリーチ動作が開始される。そのリーチ状態が発生しているラインがリーチラインである。その状態において、中図柄52は、まだ変動種類Cによる中速で可変表示されている。ここで、リーチ2の場合は、リーチ1の場合と異なり、数字のみにより構成された図柄でリーチ状態が発生する。
【0104】そして、図17の(c)に示されるように、可変表示中の中図柄52が大当り図柄に該当する図柄(3)がリーチライン上からの+1コマの位置に来た時点で中図柄52の可変表示が一時停止される。そして、一時停止後に変動種類Dによる高速で中図柄52の可変表示が開始されると、中図柄52が半周するまで、図17の(c)に示されるように左図柄51および右図柄53の全体の色が元の色とは別の色に変色される。このような変色表示を変色動作と呼ぶ。
【0105】そして、中図柄52が半周した後は、図17の(c)に示されるように、左図柄51および右図柄53の変色動作が停止する。そして、図18の(a)に示されるように中図柄52が1周して大当り図柄に該当する図柄(3)が再びリーチライン上からの+1コマの位置に来た時点で再度中図柄52の可変表示が一時停止され、左図柄51および右図柄53の変色動作が開始される。その後、再び変動種類Dによる高速で中図柄52の可変表示が開始され、中図柄52が半周すると、図18の(b)に示されるように、左図柄51および右図柄53の変色動作が停止する。
【0106】このような左図柄51および右図柄53の変色動作をともなう中図柄52の一時停止と、そのような変色動作が所定期間継続される中図柄52の高速動作とが繰返し実行される。
【0107】そして、最後の一時停止の後に、左図柄51および右図柄53の変色動作をともなって中図柄52が変動種類Eによる低速で可変表示された後、図18の(c)に示されるように、可変表示中の中図柄52が大当り図柄に該当する図柄(3)がリーチライン上からの+1コマの位置に来た時点で中図柄52が停止される。この時点で左図柄51および右図柄53の変色動作が停止される。表示結果を外れ図柄にする場合には、そのまま外れ図柄が確定する。一方、表示結果を大当り図柄にする場合には、図18の(d)に示されるように、変動種類Fにより中図柄52がさらに1コマ戻って停止し、大当り図柄が確定する。
【0108】以上のような表示制御が行なわれるリーチ2を実行することにより、次のような効果を得ることができる。リーチ状態において可変表示中の中図柄52の大当り図柄に該当する図柄がリーチラインに近づいた状態で一時停止するので、遊技者の期待感を高めることができる。さらに、中図柄52の一時停止後の所定期間において左図柄51および右図柄53が変色動作するので、遊技者がどの図柄でリーチ状態が発生しているのかを容易に把握することができる。
【0109】さらに、大当り図柄に該当する図柄がリーチラインに近づいた状態で一時停止するが、左図柄51および右図柄53が変色動作している間は図柄が確定しないため、たとえ、一時停止した状態が外れ図柄であっても遊技者の期待感を高めることができる。さらに、左図柄51および右図柄53の変色動作が中図柄52の可変表示動作に対応して行なわれるので、その変色動作により中図柄52の可変表示動作を派手に演出することができるため、遊技者の緊張感を高めるとともに、遊技者の期待感を高めることができる。
【0110】なお、このリーチ2の例では、リーチラインが1本であるシングルリーチを示したが、これに限らず、リーチラインが2本以上の場合であってもよい。また、左図柄51および右図柄53の変色動作は、前述したような図柄全体の色を変えるものでなくてもよい。すなわち、左図柄51および右図柄53の変色動作は、図柄の一部を変色しつつその変色部分を上下方向または左右方向に移動させるような変色態様にしてもよい。そのようにすれば、表示の面白みを増すことができる。また、そのような変色部分の移動は、中図柄52の可変表示動作に対応して行なうようにしてもよい。そのようにすれば、表示の面白みをより一層増すことができる。
【0111】また、中図柄52の一時停止を行なう位置は、前述したような大当り図柄に該当する図柄がリーチライン上からの+1コマの位置でなくてもよく、予め定められた位置であればよい。また、変色動作は、必ずしも可変表示中に停止させなくてもよく、一時停止時の場合に変色動作が行なわれていることを区別できればよい。また、大当り図柄が確定する際に中図柄52が1コマ戻る場合には、左図柄51および右図柄53の変色動作を行なうようにしてもよい。
【0112】次に、リーチ3について説明する。図19および図20は、リーチ1の具体的な表示例を示す表示画面図である。図19および図20に示された表示画面図は、図19の(a),(b),(c),(d),図20の(a),(b),(c),(d)の順に時間経過にしたがって表示されるものとする。
【0113】図19および図20に示されるように、左図柄51、右図柄53、および、中図柄52の各々のうちの一部の図柄は、図柄本来の識別情報である数字5aの他に、人形状のキャラクタ5bを含んでいる。数字5aおよびキャラクタ5bは、一体化されており、一体となった図柄として可変表示される。
【0114】図19の(a)に示されるように変動種類Aによる超高速で可変表示が開始された後、図19の(b)に示されるように左図柄51および右図柄が、順次停止して5本の大当りラインのうちのいずれかのライン上で揃った図柄になると、そのライン上でリーチ状態が発生してリーチ動作が開始される。そのリーチ状態が発生しているラインがリーチラインである。この場合には、斜め方向に2ラインのリーチ状態(3,3のリーチおよび7,7のリーチ)が発生している。その状態において、中図柄52は、まだ変動種類Aによる超高速で可変表示されている。
【0115】そして、図19の(c)に示されるように、中図柄52の外れ図柄(2)がリーチライン上に一時停止する。そのように中図柄52が一時停止する際には、停止する少し前のタイミングからリーチ状態にある左図柄51および右図柄53のそれぞれのキャラクタ5bが腕の部分を振る動作を開始し、表示されているすべてのリーチ図柄(左図柄51および右図柄53)が、一時停止している中図柄52に向かって引き寄せられるように接近する表示が行なわれる。その後、図19の(d)に示されるように変動種類Aによる超高速で中図柄52の可変表示が再び開始されるとともに、その開始の際に、中図柄52に接近したすべての左図柄51および右図柄53が、元の位置に戻される表示が行なわれる。その場合、動作していたキャラクタ5bは、中図柄52の可変表示が再開されてから少し後のタイミングまでその動作を継続する。
【0116】そして、図20の(a)に示されるように、短時間後に再び中図柄52の外れ図柄がリーチライン上に一時停止する。その場合は、最初に停止した図柄とは別の外れ図柄(0)が停止する。この場合にも、前述したのと同様に、キャラクタ5bの動作と、中図柄52に対する左図柄51および右図柄53の接近動作とが行なわれる。その後、図20の(b)に示されるように、変動種類Aによる超高速で中図柄52の可変表示が再び開始されるとともに、その開始の際に、中図柄52に接近したすべての左図柄51および右図柄53が、元の位置に戻される表示が行なわれる。その場合、動作していたキャラクタ5bは、中図柄52の可変表示が再開されてから少し後のタイミングまでその動作を継続する。
【0117】このようなキャラクタ5aが動作する左図柄51および右図柄53の接近動作をともなう中図柄52の一時停止動作と、超高速での中図柄52の短時間の可変表示動作とが繰返し実行される。前述したように、一時停止した中図柄52は、停止する度に大当り図柄に該当する図柄に順次近づいていく。そして、一時停止した中図柄52が大当り図柄に該当する図柄になったときに、変動種類Cによる中速での中図柄52の可変表示が開始され、中図柄52が1周した時点で中図柄52の可変表示が変動種類Eによる低速での可変表示に切換わる。
【0118】その後、図20の(c)に示されるように、中図柄52が停止する。この場合にも、前述したのと同様に、キャラクタ5bの動作と、中図柄52に対する左図柄51および右図柄53の接近動作とが行なわれる。この例では、中図柄52の大当り図柄(3)が停止している。その後、図20の(d)に示されるように、中図柄52に接近したすべての左図柄51および右図柄53が、元の位置に戻される表示が行なわれる。その場合、動作していたキャラクタ5bは、元の位置に戻された時点で動作が停止される。このように、中図柄52が停止し、中図柄52に接近した左図柄51および右図柄53が元の位置に戻される表示が行なわれることにより、図柄が確定する。このような図柄の確定の場合の表示は、大当り図柄の場合と、外れ図柄との場合とで同様である。
【0119】以上のような表示制御が行なわれるリーチ3を実行することにより、次のような効果を得ることができる。既に停止している左図柄51および右図柄53が、中図柄52の動作に応じて動作し、その動作があたかも中図柄52の可変表示動作および最終的な停止図柄に影響を与えるように遊技者に視認させることができるため、斬新で迫力ある表示を行なうことができる。その結果、可変表示の面白みを増すことができ、遊技者の興趣を向上させることができる。さらに、中図柄52の一時停止動作に対応してキャラクタが動作するため、可変表示の面白みをより一層増すことができ、遊技者の興趣をより一層向上させることができる。さらに、中図柄52の一時停止した図柄が順次大当り図柄に該当する図柄に近づいていくため、遊技者の期待感を高めることができる。
【0120】なお、このリーチ3の例では、リーチラインが2本であるダブルリーチを示したが、これに限らず、リーチラインが1本の場合および3本以上の場合であってもよい。また、中図柄52が一時停止した場合には、左図柄51および右図柄53のうちの一方の図柄のみを中図柄52に接近させる表示を行なうようにしてもよい。
【0121】また、中図柄52の一時停止時に左図柄51および右図柄53の両方または一方を中図柄52に接近させる表示を行なう場合に、それらの図柄を変色動作させる表示を行なうようにしてもよい。そのようにすれば、可変表示の面白みをより一層増すことができる。また、中図柄52の一時停止時に左図柄51および右図柄53の両方または一方を中図柄52に接近させる表示の代わりに、それらの図柄を上下左右に移動させる表示を行なうようにしてもよい。そのようにすれば、可変表示の面白みをより一層増すことができる。また、そのような中図柄52の一時停止時に動作させる図柄は、図柄自体を拡大または縮小するようにしてもよい。そのようにすれば、可変表示の面白みをより一層増すことができる。
【0122】以下に、この発明の変形例等の特徴点を列挙する。
(1) 図4に示されたCPU101により、可変表示装置(可変表示装置4)に、前記複数種類の識別情報(図柄)を可変開始させた後その表示結果を導出表示させるとともに、キャラクタ(キャラクタ5b)を表示させる制御を行なうことが可能な可変表示制御手段が構成されている。この可変表示制御手段は、図17および図18に示されるように、リーチ状態においてまだ導出表示されていない識別情報を可変表示させる場合に、その識別情報を一時停止させるとともに、その一時停止に応答して、既に導出表示されている識別情報の色を変色させる表示制御を行なうようにしてもよい。
【0123】(2) 前記可変表示制御手段は、図19および図20に示されるように、リーチ状態においてまだ導出表示されていない識別情報を可変表示させる場合に、その識別情報を一時停止させるとともに、その一時停止に応答して、既に導出表示されている識別情報を動作させる表示制御を行なうようにしてもよい。
【0124】(3) 前記(2)の場合の可変表示制御手段は、さらに、前記識別情報の一時停止に応答して、キャラクタを動作させる表示制御を行なうようにしてもよい。
【0125】(4) 前記可変表示制御手段は、リーチ状態においてまだ導出表示(停止表示)されていない識別情報(図柄)を可変表示させる場合に、特定の表示態様(大当り図柄)が生じ得る可変表示時期を含む所定期間(たとえば大当り図柄の±1コマの期間)だけその識別情報の可変表示速度を該所定期間以外よりも低い速度にするとともに、少なくとも該所定期間中にその識別情報の可変表示動作に応じて前記キャラクタを動作させる制御を行なうが、その場合の識別情報は、識別情報全体がキャラクタにより構成されていてもよい。
【0126】(5) 前記可変表示制御手段が表示制御するキャラクタは、識別情報の外側に識別情報と別体で表示するようにしてもよい。
【0127】(6) 前述した実施の形態においては、リーチ状態での低速変動中において左,右図柄でキャラクタを動作させる制御を行なったが、これに限らず、そのような場合にキャラクタを動作させる図柄は、1つの図柄であってもよく、すべての図柄であってもよい。すなわち、リーチ状態での低速変動中においては、少なくとも一部の図柄でキャラクタを動作させる制御を行なえばよい。
【0128】
【課題を解決するための手段の具体例】
(1) 図1等に示された可変表示装置4により、複数種類の識別情報(図柄)を可変表示可能な可変表示装置が構成されている。図1等に示されたパチンコ遊技機34により、前記可変表示装置を有し、その可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)になった場合に、遊技者に有利な状態(大当り状態)に制御可能な遊技機が構成されている。図4に示されたCPU101により、前記可変表示装置に、前記複数種類の識別情報を可変開始させた後その表示結果を導出表示させるとともに、キャラクタ(キャラクタ5b)を表示させる制御を行なうことが可能な可変表示制御手段が構成されている。図12、図15および図16に示されるように、前記可変表示制御手段は、リーチ状態においてまだ導出表示(停止表示)されていない識別情報を可変表示させる場合に、前記特定の表示態様が生じ得る可変表示時期を含む所定期間(たとえば大当り図柄の±1コマの期間)だけその識別情報の可変表示速度を該所定期間以外よりも低い速度にするとともに、少なくとも該所定期間中にその識別情報の可変表示動作に応じて前記キャラクタを動作させる制御を行なう。
【0129】(2) 図15および図16に示されるように、前記可変表示制御手段は、前記識別情報として、前記キャラクタを一部に含む識別情報を表示させる制御を行なう。
【0130】(3) 図15(特に図15の(d))および図16(特に図16の(b),(c))に示されるように、前記可変表示制御手段は、前記キャラクタを動作させる場合に、前記識別情報の種類を視認可能な態様で前記キャラクタの部分のみを動作させる制御を行なう。
【0131】(4) 図15および図16(特に図16の(c),(d))に示されるように、前記可変表示制御手段は、前記識別情報の表示結果の導出表示(停止表示)に応答して前記キャラクタの動作を停止させる制御を行なう。
【0132】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1に関しては、次のような効果を得ることができる。リーチ状態において特定の表示態様が生じ得る可変表示時期を含む所定期間だけ識別情報の可変表示速度が該所定期間以外よりも低い速度にされる。このため、ゆっくりとした識別情報の可変表示動作により特定の表示態様が生じ得るタイミングが到来したことを遊技者が容易に把握することが可能になるので、可変表示動作を見る遊技者の期待感を高めることができる。さらに、少なくともそのようなゆっくりとした可変表示動作が行なわれる所定期間中に識別情報の可変表示動作に応じてキャラクタが動作される。このため、キャラクタの動作により、特定の表示態様が生じ得るタイミングが到来したことを遊技者が一層容易に把握することが可能になるので、識別情報の低速表示に連動するキャラクタの動作により遊技者の期待感をより一層高めることができ、キャラクタの表示により遊技者の興趣を向上させることができる。
【0133】請求項2に関しては、請求項1に関する効果に加えて次のような効果を得ることができる。識別情報の一部にキャラクタが含まれているため、識別情報の表示を邪魔することなくキャラクタを表示することができる。
【0134】請求項3に関しては、請求項2に関する効果に加えて次のような効果を得ることができる。識別情報の一部にキャラクタが含まれている場合に、識別情報の種類を視認可能な態様でキャラクタの部分のみが動作されるため、識別情報全体を動作させなくても済むので、リーチ状態時の識別情報の種類を容易に識別可能にすることができる。
【0135】請求項4に関しては、請求項1に記載の発明の効果に加えて次のような効果を得ることができる。識別情報の表示結果の導出表示に応答してキャラクタの動作が停止するため、識別情報の表示結果の導出表示タイミングを解かりやすくすることができ、導出表示された識別情報の表示結果を容易に把握可能にすることができる。
【出願人】 【識別番号】000144153
【氏名又は名称】株式会社三共
【出願日】 平成9年(1997)7月10日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎 (外2名)
【公開番号】 特開平11−28276
【公開日】 平成11年(1999)2月2日
【出願番号】 特願平9−185330