| 【発明の名称】 |
弾球遊技機 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 昭治
【氏名】松浦 学
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| 【要約】 |
【課題】ステージを備える弾球遊技機において、趣向性を向上すると共にステージ上のスペースの有効利用を図る。
【解決手段】入球口48に入球した遊技球は球出口56から上ステージ60上に放出され、下ステージ62に向かって転動し、往復移動を繰り返している進路変更部材68と接触あるいは衝突して進路を変更させられる。遊技球の多くは上ステージ60から下ステージ62に落下し、下ステージ62上を遊動して凹部69から落下したり、凹部69に至る前に落下し、一部は球誘導路64に流入しその先端から落下する。上ステージ60上に流入した遊技球の進路を様々に変化させて上ステージ60上をランダムに遊動させることができる。よって、上ステージ60上での遊技球の挙動、その後の落下位置等が様々に変化するので趣向性が向上し、スペースの有効利用となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技盤面側から流入した遊技球を遊動させた後に遊技盤面に向けて落下させるステージを備える弾球遊技機において、前記ステージ上の遊技球の進路を変更させる進路変更手段を設けたことを特徴とする弾球遊技機。 【請求項2】 請求項1記載の弾球遊技機において、前記進路変更手段として、前記ステージ上を移動する移動部材と、該移動部材を駆動する駆動機構とを設けたことを特徴とする弾球遊技機。 【請求項3】 請求項2記載の弾球遊技機において、前記移動部材には遊技球を搬送する搬送部材が含まれていることを特徴とする弾球遊技機。 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか記載の弾球遊技機において、前記ステージは可変表示装置の表示面の外周側に配される枠状体を有するセンター役物の一部であることを特徴とする弾球遊技機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、パチンコ機やアレンジボール式パチンコ機等の弾球遊技機には、図18に例示されるセンター役物を備えるものがある。このセンター役物300は、可変表示装置の表示面に対応する表示窓302を有する枠状の表示枠部材304、表示枠部材304の前面側に配されセンター役物300を遊技盤に固定するための部材となるベース板306、ベース板306の前面に取り付けられた一対の前飾り部材308、入球口310、デジタル表示器312および保留ランプ314等を備えて前飾り部材308の間に配された中飾り部材316、前飾り部材308の下方に配されて遊技盤面から導入した遊技球を表示枠部材304の内側に放出するワープ樋318等から構成されている。 【0003】このセンター役物300では、表示枠部材304の床に相当する部分はワープ樋318から流出した遊技球を球誘導凹部320から遊技盤面に向けて落下させるステージ322とされている。ステージ322には、遊技球を遊動させるためにわずかな凹凸面や傾斜面等が形成されており、ステージ322上に流入した遊技球はステージ322上で遊動した後にステージ322から下方に落下する。 【0004】また、普通、センター役物300の下方には遊技球の入球があると可変表示装置を始動させる始動口が配設されており、ステージ322からの落下位置により始動口に入球する可能性が変わってくる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のステージでは、わずかな凹凸面や傾斜面はあるもののステージ上での遊技球の挙動は比較的単純で趣向性に欠けており、遊技者に飽きられてしまうおそれがあった。また、ステージ上での遊技球の運動範囲は狭く、ステージ上のスペースが有効利用されているとは言い難かった。なお、このような不都合は、センター役物に限らず、ステージを有するものに共通であった。 【0006】本発明は、ステージを備える弾球遊技機において、趣向性を向上すると共にステージ上のスペースの有効利用を図るものである。 【0007】 【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課題を解決するための請求項1記載の弾球遊技機は、遊技盤面側から流入した遊技球を遊動させた後に遊技盤面に向けて落下させるステージを備える弾球遊技機において、前記ステージ上の遊技球の進路を変更させる進路変更手段を設けたので、ステージ上に流入した遊技球の進路を様々に変化させてステージ上をランダムに遊動させることができる。よって、ステージ上での遊技球の挙動、その後の落下位置等が様々に変化するので趣向性が向上し、スペースの有効利用となる。 【0008】進路変更手段としては、例えばステージ上に配された障害突起、障害板等が例示されるが、それらを移動可能にすれば上記効果を向上できる。そこで、請求項2記載の弾球遊技機では、前記進路変更手段として、前記ステージ上を移動する移動部材と、該移動部材を駆動する駆動機構とを設けている。 【0009】移動部材は例えば一定の軌道に沿って周回あるいは往復することによってステージ上を移動する。この移動部材の移動は規則的でも不規則でもよいが、例えば規則的であったとしても、遊技球がステージ上に流入するタイミング自体が予測できないので、遊技球と移動部材との干渉状態はランダムとなる。よって、請求項1記載の構成による効果を向上できる。 【0010】また、請求項3記載の弾球遊技機では、前記移動部材には遊技球を搬送する搬送部材が含まれているので、例えば搬送部材によって搬送した遊技球を解放する位置を、始動口に入賞しやすい位置あるいは入賞しにくい位置等とすることによって請求項2記載の構成による効果をさらに向上できる。 【0011】なお、本発明をセンター役物に適用するには、請求項4記載の構成とすればよい。このようにすれば、大半の機種で用いられているセンター役物の趣向性を向上できる。 【0012】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明することにより、発明の実施の形態を具体的に説明する。 【0013】 【実施例1】図1に示すように、本実施例の弾球遊技機としてのパチンコ機10では、遊技盤12の中央部にセンター役物14が設置されている。また、センター役物14の下方には、一対の開閉部材16を有するチューリップ型の始動入賞装置18、開閉板20によって開閉される大入賞口22、大入賞口22の左右に配された入賞口24を備える大入賞装置26が配され、大入賞装置26の左右上方には、入賞口28が設置されている。なお、遊技盤12には、周知の障害釘や風車などの遊技部材が配置されているが、それらの図示は省略している。 【0014】図1〜図5に示すように、センター役物14は、額縁状のベース板30を備えており、ベース板30の前面上部には中飾部材32と左飾部材34、右飾部材36が庇状に張り出されている。ベース板30の内側には、前面側が開放された枠体38が連接されている。枠体38の背面側には背板40が取付けられ、図1、図4および図5に示すように背板40には表示窓42が設けられている。また、図3および図5に示すように、背板40には可変表示装置44が取付けられており、図1、図4および図5に示すように、その表示部46は表示窓42に露呈されている。 【0015】図2〜図5に示すように、中飾部材32には一対の入球口48が設けられている。図2および図5に示すように、入球口48には、枠体38の外面に沿って配されたワープ樋50の球入口52が接続されている。また、図4および図5に示すように、ワープ樋50の他端は枠体38の側壁54に開口した球出口56に接続されている。 【0016】図2、図3および図4に示すように、左飾部材34および右飾部材36のそれぞれの側面には球通過口58が開口しており、球通過口58に流入した遊技球は、左飾部材34および右飾部材36の下端部に設けられた出口(図示しない)から下方へと落下する構造である。 【0017】図1、図2、図4および図5に示すように、枠体38の内側には上ステージ60および下ステージ62が階段状に設けられている。なお、これら上ステージ60および下ステージ62には傾斜が付与されており、それぞれ奥側が手前側よりもわずかに高くなっている。また、上ステージ60の手前側には垂直板63が連接されており、その中央部には球誘導路64が突設されている。さらに、上ステージ60上に突出して、進路変更部材68が配されている。 【0018】図1、図2、図4に示すように、下ステージ62の中央部には一対の傾斜板67間に凹部69が形成されている。図2、図4および図5に示すように、上ステージ60には移動穴70が設けられており、進路変更部材68は移動穴70を貫通する上移動突起72または下移動突起74に支持されている。 【0019】図5および図7〜図10に示すように、上移動突起72は上スライド板76に立設されている。図7、図8および図10に示すように、上スライド板76には移動突起突出穴78が設けられており、図5および図10に示すように、下移動突起74が移動突起突出穴78を貫通している。また、図5および図7〜図10に示すように、上スライド板76の下面にはラック歯80が設けられ、図5および図9に示すように、ラック歯80は、ステッピングモータ82の出力軸84に固着された歯車86と歯合している。なお、図3および図5に示すように、ステッピングモータ82は、取付板83を介して背板40に固定されている。 【0020】図5に示すように、この上スライド板76は、上ステージ60の手前側に連接する垂直板63の裏面に設けられたスライド溝90と背板40の前面側に設けられたスライド溝92とに挿入されており、これらスライド溝90、92内を摺動自在である。 【0021】図5、図6、図9および図10に示すように、下移動突起74は下スライド板94に立設されている。この下スライド板94の上面にはラック歯96が設けられ、図5および図9に示すように、ラック歯96も歯車86と歯合している。図5に示すように、下スライド板94は、垂直板63の裏面に設けられたスライド溝98と背板40に設けられたスライド溝100とに挿入されており、これらスライド溝98、100内を摺動自在である。 【0022】こうした構成により、ステッピングモータ82を稼働させた際には、上スライド板76と下スライド板94を互いに逆方向に移動させることができる。なお、ステッピングモータ82は図示しない制御回路によって制御され、設定されたステップ数毎に正転、逆転を繰り返す構成である。したがって、上スライド板76と下スライド板94は、往復移動することになる。 【0023】次に、このパチンコ機10の動作について説明する。このパチンコ機10では、遊技盤12に向けて発射された遊技球が始動入賞装置18、大入賞口22、入賞口24あるいは入賞口28に入賞すると、それぞれ設定された数の遊技球が賞球として払出される。 【0024】そして、始動入賞装置18に入賞すると、図示しない遊技制御装置において抽選処理が実行され、その結果(当たり外れ)を示す図柄が可変表示装置44の表示部46に表示される。ここで当たりが表示されると、特別遊技が実行される。このパチンコ機10における特別遊技は、公知の第1種と呼ばれるパチンコ機と同様であるが、簡単に説明する。 【0025】特別遊技では、まず開閉板20を倒して大入賞口22を開放し、きわめて入賞しやすい状態にする。そして、大入賞口22を開放してから30秒を経過するか、大入賞口22への入賞球が10球に達したなら開閉板20を起てて大入賞口22を閉鎖する。その際に、今回の開放中の入賞球のいずれかが大入賞口22のV領域(図示しない)を通過していたなら、大入賞口22を再び開放し、前述と同様に閉鎖させることを繰り返す。もし、大入賞口22の開放中に入賞した遊技球中でV領域を通過したものがない場合、あるいは大入賞口22の開放回数が規定数(本実施例では16回)に達した場合には、大入賞口22の再開放は行われず、特別遊技は終了となる。 【0026】ところで、このパチンコ機10では、その稼働中を通じてステッピングモータ82が稼働し(正転および逆転し)、上スライド板76および下スライド板94は、往復移動を繰り返している(図9参照)。したがって、上スライド板76に立設された上移動突起72または下スライド板94に立設された下移動突起74に支持される進路変更部材68も、上ステージ60上で往復移動を繰り返している。 【0027】入球口48に入球した遊技球があれば、その遊技球はワープ樋50によって遊動されて球出口56から上ステージ60上に放出される。上ステージ60は手前側にわずかに傾斜しているので、上ステージ60上に至った遊技球は下ステージ62に向かって転動することになる。ところが、その転動経路を横断するようにして、進路変更部材68が往復移動を繰り返しているので、上ステージ60上を転動する遊技球のほとんどは進路変更部材68と接触あるいは衝突して進路を変更させられる。そうした遊技球の多くは上ステージ60から下ステージ62に落下し、下ステージ62上を遊動して凹部69から落下したり、凹部69に至る前に落下する。センター役物14の直下には始動入賞装置18が設置されているので、凹部69に至る前に落下した遊技球よりも凹部69から落下した遊技球の方が始動入賞装置18に入賞する可能性が高いと言える。また、上ステージ60上を転動した遊技球の一部は、球誘導路64に流入し、その先端から落下するが、球誘導路64は始動入賞装置18の真上に位置しているので、ここから落下した遊技球は、下ステージ62の凹部69から落下した遊技球よりも始動入賞装置18に入賞する可能性が高いと言える。 【0028】このように、上ステージ60上に流入した遊技球の進路を様々に変化させて上ステージ60上をランダムに遊動させることができる。よって、上ステージ60上での遊技球の挙動、その後の落下位置等が様々に変化するので趣向性が向上し、スペースの有効利用となる。 【0029】また、上述したように、始動入賞装置18に入賞すると特別遊技の可能性があるわけで、遊技者としては始動入賞装置18に入賞するか否かが大いに気にかかる。したがって、センター役物14のどの位置から遊技球が落下するかで、特に球誘導路64から落下するかしないかで、一喜一憂することになる。よって、遊技の興趣を高めることができる。 【0030】この実施例では進路変更部材を左右に往復移動させているが、上下、前後、斜めの移動や回転移動をさせてもよいし、これらの組合せでもよい。また、進路変更部材の移動速度を変化させたり、例えば遊技者に有利となる位置で一時停止させるといった移動、停止の変化をさせてもよい。 【0031】スライド板、進路変更部材、モータ、歯車等の構造、個数、位置等も様々に変更可能である。次に、そうした変更の一例としてスライド板の枚数を3枚にした例を説明する。 【0032】 【変形例】図11に示すように、この例では上スライド板110、中スライド板112および下スライド板114の3枚を使用している。実施例1と同様に、上スライド板110は下面にラック歯116を備え、下スライド板114は上面にラック歯118を備えている。一方、中スライド板112は、上下両面にラック歯120、122を備えている。そして、上スライド板110のラック歯116および中スライド板112のラック歯120は、ステッピングモータ124の出力軸126に固着された歯車128と歯合し、中スライド板112のラック歯122および下スライド板114のラック歯118は、図示しないセンター役物の本体側に固定された軸ピン130に回動自在に支持される従動歯車132と歯合している。なお、図示は省略するが、下スライド板114に立設された移動突起は中スライド板112の移動突起突出穴および上スライド板110の移動突起突出穴を共に貫通して延出され、中スライド板112に立設された移動突起は上スライド板110の移動突起突出穴を貫通して延出される。 【0033】このような構成とすると、上スライド板110、中スライド板112および下スライド板114のそれぞれによって進路変更部材を移動させることができるので、趣向性が一層向上する。 【0034】 【実施例2】この実施例は、搬送部材を備える例である。なお、この例のパチンコ機本体は実施例1のパチンコ機10と同様であるので図示および説明は省略し、以下の説明では実施例1と同じ品番を引用する。また、センター役物にも実施例1のセンター役物と共通する構造があるので、それら実施例1と共通の部分については実施例1と同じ品番を使用して説明を省略する。 【0035】図12および図17に示すように、本実施例のセンター役物150の上ステージ152には長円状の移動穴154が設けられている。なお、上ステージ152および下ステージ62は、実施例1と同様に傾斜している。また、上ステージ152には、中央やや右寄りの移動穴154と球誘導路64との間に、球切り離し部材156が立設されている。図12に示すように、移動穴154には6本の移動突起158が挿通されており、その移動突起158に支持される6個の進路変更部材160が上ステージ152上に配されている。詳細は後述するが、進路変更部材160は移動穴154に沿って上ステージ152上を周回する。その周回に際しての進路変更部材160と球切り離し部材156との最短距離は遊技球の半径を下回る。 【0036】図13に示すように、進路変更部材160は、表板162と裏板164とからなり、裏板164には移動突起158を挿入するための挿入穴166が設けられている。なお、6個の進路変更部材160中の3個は、表板162内に磁石168が封入されており、この磁石168にて遊技球を吸着することができる。 【0037】上ステージ152の下側には、図14および図15に示される構造の駆動機構170が内蔵されている。図14および図15に示すように、駆動機構170は各部を支持するための機構取付板172を備えている。この機構取付板172に固着されたモータ取付板174にはステッピングモータ176が取付けられており、ステッピングモータ176には駆動プーリ178が取付けられている。詳しくは、図15に示されるように、ステッピングモータ176の出力軸180に駆動プーリ178の軸固着穴182を嵌合させることによって、出力軸180と駆動プーリ178とが連結されている。 【0038】図15に示すように、機構取付板172に固着された取付部184には、フランジ状の支持部186を有する軸ピン188が立設されている。図14および図15に示すように、軸ピン188は従動プーリ190の軸着穴192(図14には示さない)を貫通しており、従動プーリ190は軸ピン188を中心にして回転自在である。なお、軸ピン188の先端に嵌合された止め部材194が、従動プーリ190の脱落を防止している。 【0039】図14、図15および図16に示すように、駆動プーリ178および従動プーリ190の側面には歯車状の凸部196が設けられている。また、図14および図15に示すように、駆動プーリ178および従動プーリ190は、側面下部にフランジ状のベルト支持部198を備えている。 【0040】図14、図15および図16に示すように、駆動プーリ178および従動プーリ190には、凸部196と対応する凹部200を有するベルト202が巻回されており、図16に示されるように凸部196と凹部200とが歯合している。また、図14および図15に示すようにベルト202の上縁部204には、前述した移動突起158が、ほぼ等間隔で立設されている。 【0041】こうした構成により、ステッピングモータ176を稼働させてベルト202を回動させれば、移動突起158を移動穴154内で周回移動させることができ、移動突起158に支持された進路変更部材160を移動穴154に沿って周回移動させることができる。 【0042】本実施例のパチンコ機では、その稼働中を通じてステッピングモータ176が稼働し、ベルト202を図14における反時計回り方向に回動させている。したがって、進路変更部材160は上ステージ152上を移動穴154に沿って反時計回りに周回している。 【0043】入球口48に入球した遊技球があれば、その遊技球はワープ樋50によって遊動されて球出口56から上ステージ152上に放出される。上ステージ152は手前側にわずかに傾斜しているので、上ステージ152上に至った遊技球は下ステージ62に向かって転動することになる。ところが、その転動経路を横断するようにして、進路変更部材160が周回しているので、上ステージ152上を転動する遊技球の多くは進路変更部材160と接触あるいは衝突する。この際、磁石168を内蔵する進路変更部材160と接触あるいは衝突した遊技球には、磁石によって吸着されるものもある。また、磁石168を内蔵しない進路変更部材160と接触あるいは衝突した遊技球、あるいは磁石168に吸着されなかった遊技球の多くは上ステージ152から下ステージ62に落下し、下ステージ62上を遊動して凹部69から落下したり、凹部69に至る前に落下する。センター役物150の直下には始動入賞装置18が設置されているので、凹部69に至る前に落下した遊技球よりも凹部69から落下した遊技球の方が始動入賞装置18に入賞する可能性が高いと言える。 【0044】一方、磁石168に吸着された遊技球は、進路変更部材160の周回に伴って搬送されるが、球切り離し部材156の付近に至ると球切り離し部材156と遊技球とが接触し、遊技球は磁石168による吸着から解放される。解放された遊技球のほとんどは球誘導路64に流入し、その先端から落下する。また、磁石168に吸着されずに上ステージ152上を転動した遊技球の中にも、球誘導路64に流入し、その先端から落下するものがある。球誘導路64は始動入賞装置18の真上に位置しているので、ここから落下した遊技球は、下ステージ62の凹部69から落下した遊技球よりも始動入賞装置18に入賞する可能性が高いと言える。 【0045】このように、上ステージ152上に流入した遊技球の進路を様々に変化させて上ステージ152上をランダムに遊動させたり、磁石168で吸着し、搬送して球誘導路64の入り口付近で解放することもできる。よって、上ステージ152上での遊技球の挙動、その後の落下位置等が様々に変化するので趣向性が向上し、スペースの有効利用となる。 【0046】また、上述したように、始動入賞装置18に入賞すると特別遊技の可能性があるわけで、遊技者としては始動入賞装置18に入賞するか否かが大いに気にかかる。したがって、センター役物150のどの位置から遊技球が落下するかで、特に磁石168に吸着、搬送されて球誘導路64から落下するかしないかで、一喜一憂することになる。よって、遊技の興趣を高めることができる。 【0047】この実施例では進路変更部材を周回移動させているが、上下、前後、斜めの移動や回転移動をさせてもよいし、これらの組合せでもよい。また、進路変更部材の移動速度や移動方向を変化させたり、例えば遊技者に有利となる位置で一時停止させるといった移動、停止の変化をさせてもよい。 【0048】磁石によって吸着して搬送する構成としているが、他の手段で搬送してもよい。また、搬送部材(本実施例の場合磁石168を内蔵する進路変更部材160)の数は1つ以上あればよく特に限定はない。移動穴、進路変更部材、モータ、ベルト等の構造、個数、位置等も様々に変更可能であり、例えば移動穴を複数設けてそれらに対応して進路変更部材を移動させてもよい。 【0049】以上、実施例に従って、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。例えば、進路変更部材を着脱自在のアタッチメント式とすれば、遊技機の機種によって異なる形状、デザインの進路変更部材に容易に変更できる。 【0050】ステージの数には限定はなく、例えば実施例1、2で示した下ステージを設けなくてもよいし、これら上下のステージとは異なる機能のステージを設けてもよい。動力源としてはステッピングモータ等のモータに限らず、ソレノイドやリニアモータ等でもよい。 【0051】いうまでもないが、本発明は実施例1、2で示した第1種と呼ばれる形式のパチンコ機に限らず、他の形式のパチンコ機やアレンジボール式パチンコ機などの組合せ式遊技機にも適用可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000204262 【氏名又は名称】タイヨーエレック株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月11日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】足立 勉
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| 【公開番号】 |
特開平11−28275 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−186515 |
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