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【発明の名称】 遊技装置の監視装置
【発明者】 【氏名】井置 定男

【要約】 【課題】遊技制御装置の交換等の不正を有効に防止することのできる遊技装置の監視装置を提供する。

【解決手段】遊技制御基板37の演算処理装置200(アミューズチップ用のIC)が監視装置1と初めて接続されたとき、監視装置1により共通IDを使用して、接続された演算処理装置200の正当性を判断し、次いで、当該監視装置1に接続され当該監視装置1が管理する演算処理装置200を特定するための固有IDを演算処理装置200へ設定し、以降、この固有IDにより、演算処理装置200の正当性の判断および自己が管理する演算処理装置200を判断する。これにより、流通過程での固有IDの盗難の防止、演算処理装置200の不正な移動の防止、遊技制御装置の交換等の不正を防止可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技装置の遊技制御を行う遊技制御手段を含む遊技制御装置を監視する遊技装置の監視装置であって、前記遊技制御手段は、初めて接続された前記監視装置のみから設定される固有識別情報を記憶する固有識別情報記憶手段と、所定タイミングにおいて、前記固有識別情報記憶手段に記憶された固有識別情報を前記監視装置へ送出する固有識別情報送出手段と、前記監視装置よりの遊技制御を許可する指令に基づいて遊技制御を能動化する遊技制御能動化手段と、を有し、前記監視装置は、初めて接続された前記遊技制御装置の前記遊技制御手段へ固有識別情報を設定する固有識別情報設定手段と、前記固有識別情報送出手段により送出された固有識別情報の正当性を判定する正当性判定手段と、前記正当性判定手段により前記固有識別情報の正当性が満たされた場合に、前記遊技制御手段へ遊技制御を許可する指令を出す遊技制御許可手段と、を備えたことを特徴とする遊技装置の監視装置。
【請求項2】 遊技装置の遊技制御を行う遊技制御手段を含む遊技制御装置を監視する遊技装置の監視装置であって、前記遊技制御手段は、初めて接続された前記監視装置のみへ正当な遊技制御装置であることを認証してもらう遊技装置認証情報を送出する遊技装置認証情報送出手段と、初めて接続された前記監視装置のみから設定される固有識別情報を記憶する固有識別情報記憶手段と、所定タイミングにおいて、前記固有識別情報記憶手段に記憶された固有識別情報を前記監視装置へ送出する固有識別情報送出手段と、前記監視装置よりの遊技制御を許可する指令に基づいて遊技制御を能動化する遊技制御能動化手段と、を有し、前記監視装置は、前記遊技装置認証情報送出手段により送出された遊技装置認証情報に基づいて、初めて接続された前記遊技制御装置であるか否かを判定する初期正当性判定手段と、前記初期正当性判定手段により、初めて接続された前記遊技制御装置であることが認められた場合に前記遊技制御手段へ固有識別情報を設定する固有識別情報設定手段と、前記固有識別情報送出手段により送出された固有識別情報の正当性を判定する正当性判定手段と、前記正当性判定手段により固有識別情報の正当性が満たされた場合に前記遊技制御手段へ遊技制御を許可する指令を出す遊技制御許可手段と、を備えたことを特徴とする遊技装置の監視装置。
【請求項3】 前記遊技制御装置より発生する遊技情報を管理する管理装置と遊技装置間の通信網に前記監視装置は配置され、前記通信網には、外部と連絡可能とする外部通信装置を備え、前記監視装置は、前記正当性判定手段により前記固有識別情報の非正当性が認められた場合に、前記外部通信装置を介して外部に報知することを特徴とする請求項1又は2記載の遊技装置の監視装置。
【請求項4】 前記遊技制御装置より発生する遊技情報を管理する管理装置と遊技装置間の通信網に前記監視装置は配置され、前記通信網には、通信への加入/脱退が可能な設定装置を備え、前記設定装置は、初めて接続された前記遊技制御装置である場合に、前記遊技制御手段への固有識別情報を設定する外部設定手段を有していることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の遊技装置の監視装置。
【請求項5】 前記外部設定手段は、前記監視装置の初期正当性判定手段における初めて接続された遊技制御装置であるか否かの判定機能を初期化する初期化手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の遊技装置の監視装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技装置の監視装置に係わり、詳しくは遊技装置(例えば、パチンコ遊技機)の遊技制御を行う遊技制御手段を含む遊技制御装置の正当性を判断する監視装置を設け、この監視装置で初期時に接続された遊技制御装置のみを正当なものと認識することで、遊技制御装置の改竄等の不正を有効に防止できるようにした遊技装置の監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機、詳しくはパチンコ遊技機は市場に販売するにあたって所定の法律等(例えば、風俗営業等の規則及び業務の適正化等に関する法律等)に即したパチンコ遊技機の性能を満たしているか否かの検査を、第3者機関によって行ってもらい、所定の基準(例えば、「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則」に定められ基準)を満たしている場合に限り、販売許可を取得でき、その結果、市場での販売が可能になっている。遊技店では、上記のような所定の基準を満たした遊技機を設置し、営業が可能になる。遊技機の設置の際には、所轄の警察署等により、遊技店のどの設備(島設備)のどの場所に遊技機が取り付けられたかが確認され管理される。すなわち、一旦、遊技機が設置された後は、当該遊技機を移動する場合は警察等により許可が必要となっている。また、遊技機は集客の観点から台の入れ替え(交換)が行われることがあり、これには遊技機ごと取り替える場合、遊技盤+遊技制御基板のみを取り替える場合がある。このような台の入れ替えに際しても、警察署等により同様に確認が行われ、管理される。
【0003】そして、遊技店において営業が行われるが、他店との差別化を行うために、例えば遊技機の遊技制御を管理する遊技制御基板に備えられている遊技プログラムが格納されたROMを、改造したROM(大当りが出現しやすいように改造したもの)に取り替えたりする等の不正を行う(集客力を上げるため)店も極めて稀にある。一方、遊技店による不正ではなく、遊技制御基板に備えられている遊技プログラムが格納されたROMを、流通の過程で不当なROMと交換し、当該遊技機で遊技を行い不当な利益を得ているグループ、さらに遊技店に夜間に侵入し、不当なROMと交換して、翌日、当該遊技機で遊技を行い不当な利益を得ているグループもある。そこで、当該ROMをCPUと併せて1チップ化してROM交換を行えないようにした遊技用チップの提案も行われている。ところが、このような遊技用チップも完全に不正が行えないとの断言はできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第3者機関による検査に合格した遊技機であっても、遊技店に設置した後に、遊技プログラムが格納されたROMあるいは遊技用チップに対する不正が行われることがあり、以下のような問題点が発生することがあった。
(イ)第3者機関による検査に合格して販売された遊技機であっても、遊技店において、上述したようなROM(あるいは遊技用チップ)交換という不正が行われた場合、従来はこの不正を有効に防止することが困難であった。
(ロ)遊技用チップの提案は以前よりも有効ではあるが、完全に不正が行えないとの断言はできず、改竄した遊技プログラムを内蔵した改竄遊技用チップが作成される可能性もある。通常、このような改竄遊技用チップは、元の遊技用チップと交換されるという不正が多い。
(ハ)改竄した遊技用チップが設けられている遊技制御基板を、前述したように、流通の過程での交換、夜間遊技店に侵入しての交換、あるいは不当な遊技店による交換等により元の遊技用チップが設けられている遊技制御基板と交換されてしまうと、不当な遊技が行われることになる。そのため、正当に営業を行っている遊技店、遊技機製造メーカーおよび遊技機の検定を行っている第3者機関に対して、社会的信用の低下をもたらし、不当な迷惑をかけることになる。
【0005】(ニ)また、遊技店に設置された遊技機等(遊技機の交換も含み、遊技機ごと取り替える場合、遊技盤+遊技制御基板のみを取り替える場合がある。以下同様)の位置は警察署等により管理されているため、遊技店で無許可で移動され営業されたのでは、遊技店における遊技機等の位置を管理する意味が無くなってしまう。すなわち、警察署等に遊技機の設置申請を行っていない遊技機等は、遊技店に設置できず、遊技店内における移動も申請が必要になっている。ところが、遊技店で集客のために、改造したROMを複数製造(いわゆるコピー)して、別の台のROMと交換する等の不正があった場合、遊技制御基板の不当な移動にも相当するが、従来はこのような不当な移動を有効に防止することが困難であった。また、改造したROMに交換するのではなく、単に台を移動(遊技制御基板等の移動)するような、不当状態も従来は防止することが困難であった。
【0006】そこで本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたもので、遊技制御装置の交換等の不正を有効に防止することのできる遊技装置の監視装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請求項1記載の発明による遊技装置の監視装置は、遊技装置の遊技制御を行う遊技制御手段を含む遊技制御装置を監視する遊技装置の監視装置であって、前記遊技制御手段は、初めて接続された前記監視装置のみから設定される固有識別情報を記憶する固有識別情報記憶手段と、所定タイミングにおいて、前記固有識別情報記憶手段に記憶された固有識別情報を前記監視装置へ送出する固有識別情報送出手段と、前記監視装置よりの遊技制御を許可する指令に基づいて遊技制御を能動化する遊技制御能動化手段と、を有し、前記監視装置は、初めて接続された前記遊技制御装置の前記遊技制御手段へ固有識別情報を設定する固有識別情報設定手段と、前記固有識別情報送出手段により送出された固有識別情報の正当性を判定する正当性判定手段と、前記正当性判定手段により前記固有識別情報の正当性が満たされた場合に、前記遊技制御手段へ遊技制御を許可する指令を出す遊技制御許可手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明による遊技装置の監視装置は、遊技装置の遊技制御を行う遊技制御手段を含む遊技制御装置を監視する遊技装置の監視装置であって、前記遊技制御手段は、初めて接続された前記監視装置のみへ正当な遊技制御装置であることを認証してもらう遊技装置認証情報を送出する遊技装置認証情報送出手段と、初めて接続された前記監視装置のみから設定される固有識別情報を記憶する固有識別情報記憶手段と、所定タイミングにおいて、前記固有識別情報記憶手段に記憶された固有識別情報を前記監視装置へ送出する固有識別情報送出手段と、前記監視装置よりの遊技制御を許可する指令に基づいて遊技制御を能動化する遊技制御能動化手段と、を有し、前記監視装置は、前記遊技装置認証情報送出手段により送出された遊技装置認証情報に基づいて、初めて接続された前記遊技制御装置であるか否かを判定する初期正当性判定手段と、前記初期正当性判定手段により、初めて接続された前記遊技制御装置であることが認められた場合に前記遊技制御手段へ固有識別情報を設定する固有識別情報設定手段と、前記固有識別情報送出手段により送出された固有識別情報の正当性を判定する正当性判定手段と、前記正当性判定手段により固有識別情報の正当性が満たされた場合に前記遊技制御手段へ遊技制御を許可する指令を出す遊技制御許可手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】好ましい態様として、例えば請求項3記載のように、前記遊技制御装置より発生する遊技情報を管理する管理装置と遊技装置間の通信網に前記監視装置は配置され、前記通信網には、外部と連絡可能とする外部通信装置を備え、前記監視装置は、前記正当性判定手段により前記固有識別情報の非正当性が認められた場合に、前記外部通信装置を介して外部に報知するようにしてもよい。
【0010】例えば請求項4記載のように、前記遊技制御装置より発生する遊技情報を管理する管理装置と遊技装置間の通信網に前記監視装置は配置され、前記通信網には、通信への加入/脱退が可能な設定装置を備え、前記設定装置は、初めて接続された前記遊技制御装置である場合に、前記遊技制御手段への固有識別情報を設定する外部設定手段を有しているようにしてもよい。
【0011】例えば請求項5記載のように、前記外部設定手段は、前記監視装置の初期正当性判定手段における初めて接続された遊技制御装置であるか否かの判定機能を初期化する初期化手段を備えるようにしてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、多数のパチンコ遊技機(弾球遊技機であり、以下、遊技機と略称する。また、説明の都合上、遊技機をP機あるいはP台と適宜略称する)を設置した遊技店に適用した実施例として図面を参照して説明する。
A.遊技店の全体構成最初に、遊技店の全体構成について説明する。図1は遊技店の全体構成を示すブロック図である。図1において、100は遊技店(パチンコホール:遊技場)であり、遊技店100には遊技機10等が多数設置されたパチンコ島11、監視装置3、監視装置4、監視装置5、情報収集装置12、ホールコンピュータ13、計数機監視装置14、玉計数機15、島金庫監視装置16、島金庫17、カメラコントロール装置18、監視カメラ19、景品POS20、POS監視装置21、コンソールPC22、外部通信装置23が配置されている。
【0013】パチンコ島11は、監視装置0a、0b、・・・(以下、適宜、監視装置0で代表する)、監視装置1a、1b、・・・(以下、適宜、監視装置1で代表する)、中継基板31a、31b、・・・(以下、適宜、中継基板31で代表する)、パチンコ機(遊技機)10a、10b、・・・(以下、適宜、遊技機10で代表する)、カード式玉貸装置32a、32b、・・・(以下、適宜、カード式玉貸装置32で代表する)、球切装置38a、38b、・・・(以下、適宜、球切装置38で代表する)、パルスタンク39a、39b、・・・(以下、適宜、パルスタンク39で代表する)、監視装置2およびネットワーク中継装置24(例えば、ルータ)を備えている。なお、パチンコ島11は遊技店100に複数が配置されるが、ここでは1つのパチンコ島11の詳細を説明する。その他のパチンコ島も同様の構成である。監視装置2およびネットワーク中継装置24(例えば、ルータ)は1つのパチンコ島11について、それぞれ1台ずつ配置されるが、その他の監視装置0a、0b、・・・、監視装置1a、1b、・・・、中継基板31a、31bは遊技機10a、10b、・・・と同数だけ(すなわち、遊技機10と対をなして)配置されている。
【0014】遊技機10a、10b、・・・は遊技状態を制御する遊技制御基板37a、37b、・・・(以下、適宜、遊技制御基板37で代表する)をそれぞれ有しており、遊技制御基板37は役物の制御を行う演算処理装置200(いわゆるアミューズチップ用のIC)(詳細は後述の図3参照)を内蔵している。遊技機10はいわゆるCR機であり、その側方にはカード式球貸装置32(遊技設備装置)が配置されている。カード式球貸装置32はプリペイドカードを使用して球を貸出すもので、球の貸出し操作等は遊技機10で可能である。なお、遊技機10の遊技盤における遊技領域はパチンコ球を用いて遊技を行うものであれば、例えばいわゆる「第1種」に属するものあるいは図柄表示装置を備えた「第3種」に属するもの、あるいは他の機種等であっても、任意の構成をとり得るが、一例として本実施例では「第1種」に属するタイプのものを用いている。
【0015】球切装置38(遊技設備装置)は遊技機10の補給タンクへパチンコ島11から球を補給するもので、例えば球が10個補給される毎に1パルスとなる信号(例えば、後述のセーフ玉信号SG5)が球切装置38から出力されるようになっている。パルスタンク39(遊技設備装置)は発射されて遊技が終了した球が遊技機10から外部に回収した球を計数するもので、例えば球の10個流出(回収)に対応して1パルスとなる信号(後述のアウト玉信号SG6)がパルスタンク39から出力されるようになっている。
【0016】遊技機10、カード式玉貸装置32、球切装置38およびパルスタンク39は中継基板31を介して監視装置1に接続され、また、遊技機10に取り付けられている金枠センサ、木枠センサ、磁石検出センサ等(図示略)からの信号は中継基板31を介して監視装置0に接続されており、さらに各台毎に配置されている監視装置0および監視装置1は島内ネットワーク33に接続されている。中継基板31は遊技機10、カード式玉貸装置32、球切装置38およびパルスタンク39からの遊技情報を監視装置1へ、また、遊技機10に取り付けられている金枠センサ、木枠センサ、磁石検出センサ等からの信号(遊技情報)を監視装置0へ中継するために必要な処理を行う。
【0017】監視装置0は遊技機に1台毎に設けられ、当該遊技機(例えば、遊技機10a、10b、・・・)の状態変更の監視を行う。監視内容としては、例えば金枠(ガラス枠)、木枠(内枠)、電波障害等の外的不正、補給信号の各監視を行う。監視装置1も同様に遊技機に1台毎に設けられ、当該遊技機(例えば、遊技機10a、10b、・・・)の遊技機性能の監視等を行う。監視装置1の詳細なブロック構成は後述する。監視装置2はパチンコ島に1台毎に設けられ、該パチンコ島(例えば、パチンコ島11)に設けられている遊技機(例えば、遊技機10a、10b、・・・)の遊技情報を監視装置1(例えば、監視装置1a、1b、・・・)より収集し、パチンコ島毎の遊技機性能を監視する。また、収集した遊技情報の加工(例えば、島単位のベースの演算)等を行い、情報収集装置12に遊技情報を渡す。すなわち、監視装置2は島全体のベース(島ベース)、割数等の演算および監視装置1から収集した遊技情報(現在値)を更新記憶する処理を行い、情報収集装置12からの要求により収集した遊技情報を渡す。この場合、監視装置2は監視装置3および監視装置4から所定間隔毎にポーリングされており、監視装置2は監視装置1より収集した遊技情報(現在値)を対応する監視装置3又は監視装置4へ送信する。また、監視装置2は情報収集装置12からの要求により、収集した遊技情報又は島毎のベース情報等を情報収集装置12に送信する。
【0018】ネットワーク中継装置24は、例えば、ルータ(Router)からなり、島内ネットワーク33と店内ネットワーク34の各LAN間を中継接続する装置であり、中継が行われるレイヤのうちネットワーク層(レイヤ3)に対応するものである。島内ネットワーク33にはLANが採用され、例えばバス型ネットワークを基本としアクセス方式がCSMA/CD方式のイーサネット(すなわち、データ伝送媒体を共有する放送型パケット通信)が用いられ、各端末間は例えば同軸ケーブルで接続される。島内ネットワーク33はイーサネットに限るものではなく、その他の通信方式であってもよい。また、データ伝送媒体は同軸ケーブルでなく、例えば無線LAN、赤外線LANに適した媒体あるいは光ケーブル等を使用してもよい。なお、島内ネットワーク33としては、詳細を後述するLONを使用してもよい。
【0019】パチンコ島11は店内ネットワーク34を介して監視装置3、監視装置4、監視装置5、情報収集装置12、計数機監視装置14、島金庫監視装置16、カメラコントロール装置18、POS監視装置21、コンソールPC22および外部通信装置23と接続されている。店内ネットワーク34には同様にLANが採用され、例えばイーサネットが用いられ、上記各端末間は例えば同軸ケーブルで接続される。店内ネットワーク34はイーサネットに限るものではなく、その他の通信方式であってもよい。また、データ伝送媒体は同軸ケーブルでなく、例えば無線LAN、赤外線LANに適した媒体あるいは光ケーブル等を使用してもよい。また、店内ネットワーク34にはATM交換機を使用した通信方式でもよい。ATM交換機を使用した通信方式の場合、店内の各端末は光ファイバーからなる伝送媒体を介して、例えば155Mbpsの情報量の伝送をATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)交換で行う。
【0020】さらに、店内ネットワーク34として、例えばLONを使用してもよい。ここで、LONとは米国エシャロン社によって開発されたLON(Local OperatingNetwork:エシャロン社登録商標)という技術に基づいている。一般的に、LON技術は各種センサと、各種アクチュエータとの通信(例えば、最大32385ノード)により検知、監視、制御その他のアプリケーションを容易に、高信頼度をもって、かつ低コストで実現できるというインテリジェント分散型ネットワークシステム技術である。
【0021】監視装置3は遊技店100に1台設けられ、各パチンコ島に設けられている監視装置2より遊技機の遊技情報を収集し、遊技機性能を機種別に監視する処理を行う。また、収集した遊技情報の加工(例えば、機種別のベースの演算)等を行い、情報収集装置12に遊技情報を渡す。すなわち、監視装置3はホールコンピュータ13が必要とする機種毎のベース、割数等の演算を実行し、情報収集装置12からの要求により対応する機種毎に収集した遊技情報を渡す。この場合、監視装置3は情報収集装置12からの要求により、対応する機種毎に収集した遊技情報を情報収集装置12に送信する。監視装置4は遊技店100に1台設けられ、各パチンコ島に設けられている監視装置2より遊技機の遊技情報を収集(監視装置2を所定間隔毎にポーリングして収集)し、遊技店全体としての管理処理(詳しくは、遊技店内に設置されている遊技機全体の遊技機性能の監視処理)を行う。また、収集した遊技情報の加工(例えば、遊技機全体のベースの演算)等を行い、情報収集装置12に遊技情報を渡す。すなわち、監視装置4は遊技機全体のベース、割数等の演算をして、情報収集装置12からの要求により対応する情報(遊技機全体のベース、割数等)を渡す。
【0022】監視装置5は監視装置0および監視装置1からステータス情報(状態変化情報)を受信し、それを更新管理する処理を行う。そして、情報収集装置12よりの要求により全台のステータス情報を渡す。情報収集装置12は各監視装置0、1、2、3、4、5、を管理制御するとともに、ホールコンピュータ13へ該ホールコンピュータ13より要求された遊技情報を渡す処理を行う。すなわち、情報収集装置12はホールコンピュータ13が要求する情報に基づいて収集先の監視装置(監視装置0、1、2、3、4、5)を選択して遊技情報を収集し、該当する遊技情報をホールコンピュータ13へ渡す。その場合、監視装置1から履歴情報を効率良く収集(差分を収集)するために、ポーリングを行って履歴情報を監視する。ホールコンピュータ13でスランプグラフ作成等の当日過去の遊技情報を使用する場合には、ホールコンピュータ13よりの要求に従って現在までの履歴情報を渡す。また、ホールコンピュータ13より特定遊技機10についての遊技情報の照会の要求がある場合には、当該遊技機10の遊技情報を直接的に収集している監視装置1に要求を出し、当該遊技情報(これは現在値)を取得し、ホールコンピュータ13へ渡す。
【0023】さらに、ホールコンピュータ13が閉店時に帳票作成のために、本日の遊技情報を取得したい場合には、直接、情報収集装置12から監視装置1に要求を行い、遊技情報を収集し、収集した遊技情報をホールコンピュータ13へ渡す。なお、監視装置1から遊技情報を収集するのは、完全を期すためである。ホールコンピュータ13から遊技機10のステータス(状態変化情報)の要求がある場合には、情報収集装置12から監視装置5に要求を出し、全台のステータスを収集し、収集したステータスをホールコンピュータ13へ渡す。
【0024】ホールコンピュータ13から島毎のベース、割数等の要求がある場合には、情報収集装置12から監視装置2に当該要求を出し、当該情報を取得してホールコンピュータ13へ渡す。同様に、ホールコンピュータ13から機種毎のベース、割数等の要求がある場合には、情報収集装置12から監視装置3に当該要求を出し、当該情報を取得してホールコンピュータ13へ渡す。また、ホールコンピュータ13から遊技機全体のベース、割数等の要求がある場合には、情報収集装置12から監視装置4に当該要求を出し、当該情報を取得してホールコンピュータ13へ渡す。
【0025】ホールコンピュータ13は遊技店100全体の管理を行うものであり、情報収集装置12を介して必要な情報を取得し、遊技店自体で各種の遊技情報等の収集管理を行って営業上に活用するために用いられる。ホールコンピュータ13は、例えば遊技店100における営業上の遊技情報等を収集管理するとともに、さらに遊技店100が遊技機性能を監視するための基準値の設定を行う。計数機監視装置14は遊技者が獲得し景品交換のための球の計数を行ったりする玉計数機15(例えば、ジェットカウンタ)の動作の監視および稼働情報を監視装置2、監視装置5および外部通信装置23に出力する。動作の監視および稼働情報の収集としては、例えば計数された景品球数情報、計数景品玉セキュリティイベント(例えば、玉計数機の安全性が脅かされるような状況)の状態が変化する毎に出力する情報がある。
【0026】島金庫監視装置16は遊技店100で現金等を保管している島金庫17などの動作の監視および稼働情報を監視装置2、監視装置5および外部通信装置23に出力する。動作の監視および稼働情報の収集としては、例えば島金庫売上情報、島金庫売上セキュリティイベント(例えば、島金庫の安全性が脅かされるような状況)の状態が変化する毎に出力する情報がある。カメラコントロール装置18は監視カメラ19の向き、角度等の制御を行い、遊技機10で異常が発生した場合(例えば、金枠オープン等)に自動的に当該遊技機10へ監視カメラ19を向けるような制御を行う。
【0027】景品POS20は遊技者が獲得した持ち玉数(遊技価値)データが記憶された景品交換カード(例えば、磁気カード)が挿入されると、挿入された景品交換カードのデータを読み取って景品の交換処理を行うもので、景品交換カードに記録された持ち玉数データに基づいて精算処理を行う。景品POS20における景品交換処理では、景品交換カードに記憶された持ち玉数データに基づいて景品交換が可能である。POS監視装置21は景品POS20の動作を監視および稼働情報を情報収集装置12に出力する。
【0028】コンソールPC22は第3者機関により各監視装置0〜5における第3者機関監視用の遊技機性能の基準値(基準情報)を外部から設定する設定装置としての機能を有しており、遊技機性能の基準値を設定した後は店内ネットワーク34から取り外される。設定内容は監視装置0〜5において監視の基準となるものである。なお、遊技機性能の基準値をコンソールPC22で設定する例に限らず、例えば遊技機性能の基準値を予め監視装置0〜5に設定しておいてもよい。また、第3者機関が外部より外部通信装置23を介して設定する構成であってもよい。また、本実施例ではコンソールPC22は詳細を後述するように設定装置を構成し、初めて接続された遊技制御基板37である場合に、固有ID(固有識別情報)を設定する外部設定手段および初めて接続された遊技制御基板37であるか否かの判定機能を初期化する初期化手段としての機能を有する。
【0029】外部通信装置23は店内ネットワーク34を介して遊技機性能の監視結果における異常を公衆回線35を介して第3者機関装置36へ通信する処理を行うとともに、第3者機関装置36より監視装置4をアクセス可能として、要求情報(例えば、遊技店100に設置されている遊技機10の遊技情報(異常情報を含む))を第3者機関装置36へ取り込む際の中継を行う。
【0030】B.監視装置1の構成次に、監視装置1のブロック構成について説明する。図2は監視装置1のブロック図である。図2において、監視装置1はCPU161、ROM162、RAM163、EEPROM164、発信回路165、通信制御装置166、出力インターフェース回路(I/F)167、入力インターフェース回路(I/F)168およびバス169を備えている。CPU161はROM162に格納されている制御プログラムに基づいて遊技機10、カード式球貸装置132、球切装置138およびパルスタンク139より中継基板131を介して直接的に当該遊技機10の遊技情報(カード式球貸装置132、球切装置138およびパルスタンク139からの情報も含む、以下同様)を収集し、当該遊技機10の遊技機性能(アミューズチップ(後述の演算処理装置200)の正当性判断を含む)の監視、当該遊技機10の現時点における遊技情報の加工、大当り開始/終了時又は6分毎の遊技情報の格納(この場合、その時点の現在値を累積情報として格納:言換えれば履歴情報の格納に相当)を行ったり、監視装置2よりのポーリングに対する応答、情報収集装置12よりの情報要求への応答、当該遊技機10の遊技状態の変更があった場合の監視装置5への情報の送信等を行うために必要な演算処理を実行する。ROM162は遊技情報の収集、遊技機性能の監視等のための制御プログラムを格納しており、RAM163はワークエリアとして用いられる。
【0031】EEPROM164は監視装置1の制御に必要なデータ(例えば、第3者機関が遊技機性能の監視を行うための設定基準値データ等)を記憶している。発信回路165はCPU161に制御クロック信号を供給する。通信制御装置166は島内ネットワーク33を介して監視装置1と他のネットワーク端末(例えば、監視装置2あるいはネットワーク中継装置24を介した店内ネットワーク34の各端末)との間で情報の転送等に必要な通信の制御を行う。出力インターフェース回路(I/F)167は遊技機10とCPU161との間の出力インターフェース処理を行うもので、出力インターフェース回路(I/F)167から遊技機10に対してアミューズ通信信号SG3が出力される。アミューズ通信信号SG3は遊技機10のアミューズチップ(後述の演算処理装置)をチェック(認証処理)するための信号である。
【0032】入力インターフェース回路(I/F)168は遊技機10とCPU161との間の入力インターフェース処理を行うもので、入力インターフェース回路(I/F)168にはアミューズ通信信号SG3、売上げ信号SG4、セーフ玉信号SG5、アウト玉信号SG6、図柄回転信号SG7、大当り信号SG8、確変1信号SG9、確変2信号SG10が入力されるようになっている。なお、これらの各信号に基づいて第3者機関が遊技機10を監視する際の監視用の演算が行われるとともに、ホールコンピュータ13側に連絡する遊技情報の演算も行われる。入力インターフェース回路(I/F)168は、上記各信号をインターフェース処理してCPU161に送る。
【0033】入力インターフェース回路(I/F)168に入力されるアミューズ通信信号SG3は遊技機10のアミューズチップより送信される固有識別情報(固有ID)、遊技装置認証情報(共通ID)であり、この情報(ID)をCPU161によって監視(認証判断)することにより、正規のアミューズチップが装着されているか否かを判断する。売上げ信号SG4はカード式球貸装置32によるプリペイドカードを使用した球の貸し出しの売上げを知らせる信号である。なお、球貸装置にはプリペイドカードを使用したカード式球貸装置32の他に、現金の投入によって球の貸し出しを行う現金式球貸装置があり、現金式球貸装置の場合には、現金の投入に応じた球の貸し出しの売上げを知らせる信号となる。セーフ玉信号SG5は入賞による賞球に伴って当該遊技機10の補給タンクの球が減少した場合に、パチンコ島11から当該遊技機10の補給タンクに補給した球数情報を知らせる信号であり、例えば球切装置38より出力されるいわゆるイン信号(例えば、球の10個補給で1パルスとなる信号)が利用される。また、遊技機より直接賞球数を外部に連絡する端子を備えているタイプの遊技機であれば、当該端子より信号を取得してもよい。
【0034】アウト玉信号SG6は当該遊技機10からパチンコ島11の方に(つまり遊技を終了した球を遊技機外部に)球が流れたことを知らせる信号であり、例えばパルスタンク39より球の10個流出に対応して1パルスとなるアウト信号が利用される。図柄回転信号SG7は当該遊技機10における特別図柄表示装置の図柄(以下、適宜、特図という)が変動したことを知らせる信号である。大当り信号SG8は当該遊技機10の特図が特定の利益状態(例えば、大当りのゾロ目状態:「777」など)に揃って大当りが発生していることを知らせる信号である。確変1信号SG9は当該遊技機10が確率変動中であることを知らせる信号である。確変2信号SG10は当該遊技機10が確率変動中および大当り中であることを知らせる信号である。
【0035】したがって、監視装置1は遊技機10に対して1台毎に設けられ、当該遊技機10の遊技機性能の監視、現時点における遊技情報の加工、大当り開始/終了時又は6分毎の遊技情報の格納処理を行う他に、監視装置2よりポーリングがあった際にはこれに応答して現在値(遊技情報の現在値)を送信し、情報収集装置12より履歴情報の要求があった場合には差分(前回送信分に対して異なる差の部分:新しい分)を送信(なお、履歴情報の要求は所定間隔でポーリングされている)し、情報収集装置12より現在値の要求があった場合には遊技情報の現在値を送信し、さらに当該遊技機10の遊技状態の変更があった場合には(例えば、大当りの開始/終了)、監視装置5へ自立的に遊技状態の変更を送信する。これにより、監視装置5を所定間隔で監視しているホールコンピュータ13は、監視装置5を介して遊技機10の大当り等を確認し、当該遊技機10の詳細な遊技情報を知りたい場合には、監視装置1を経由して直接的に当該遊技機10をアクセスして遊技情報を取得することになる。
【0036】C.遊技用の演算処理装置200の構成次に、遊技機10の遊技制御基板37が内蔵している役物の制御を行う演算処理装置200の構成について説明する。図3は遊技用演算処理装置200の構成を示すブロック図である。図3において、遊技用演算処理装置200はいわゆるアミューズチップ用のICとして製造され、遊技制御のための演算処理を行うCPUコア201、遊技プログラム等(遊技装置認証情報(共通ID)も含む)を格納したROM202、ワークエリアとして制御に必要なデータの一時記憶等を行うRAM203、固有識別情報(固有ID)を記録するEEPROM216(固有識別情報記憶手段を構成)、ROM202、RAM203およびEEPROM216を制御するメモリ制御回路204、演算処理装置内の各回路と外部との間の通信処理を行う外部通信回路205、外部バスのインターフェース処理を行う外部バスインターフェース206、所定のクロック信号を生成するクロックジェネレータ207、システムリセット、ユーザリセットや割り込み要求を検出してCPUコア201に知らせるリセット/割込制御回路208、リセット/割込制御回路208からの信号およびクロックジェネレータ207からの信号の制御を行って外部端子より外部に出力する出力制御回路209、外部クロック/タイマトリガ入力やタイマ出力を内蔵してタイマモードおよびカウンタモードで作動するCTC210、内蔵デバイスおよび内蔵コントロール/ステータスレジスタ群のロケーションをメモリマップドI/O方式およびI/OマップドI/O方式によりデコードするアドレスデコーダ211、入出力ポートとしてのPIO212、アドレスデコーダ211からの信号やPIO212からの信号の制御を行って外部端子より外部に出力する出力制御回路213、8つのタイムアウト時間の中から選択しタイムアウトになると、ユーザリセットを発生させるウォッチドッグタイマ214およびバス215により構成される。
【0037】次に、本実施例の各構成部分と、請求項記載の発明との対応関係について説明する。ホールコンピュータ13は遊技機10と遊技店100(遊技場)に設けられる各種の遊技設備装置(例えば、カード式球貸装置32等)とから発生する遊技情報を管理する管理装置を構成し、管理装置は遊技機10および遊技設備装置に対して、それぞれの遊技情報を収集可能なように情報収集装置12を介して通信網(ここでは島内ネットワーク33、ネットワーク中継装置24、店内ネットワーク34および外部通信装置23)で接続されている。したがって、島内ネットワーク33、ネットワーク中継装置24、店内ネットワーク34および外部通信装置23は通信網を構成する。また、外部通信装置23は通信網に配置されて店内と外部(例えば、第3者機関)との情報の連絡を可能とする外部通信装置の機能を実現する。
【0038】また、遊技機10は遊技装置を構成し、監視装置1は遊技装置の監視装置を構成する。遊技機10の遊技状態を制御する遊技制御基板37は遊技制御手段を含む遊技制御装置を構成し、演算処理装置200(アミューズチップ用のIC)を含んでいる。遊技制御基板37により構成される遊技制御手段は、初めて接続された監視装置(監視装置1)のみへ正当な遊技制御装置(遊技制御基板37)であることを認証してもらう遊技装置認証情報(共通ID)を送出する遊技装置認証情報送出手段と、初めて接続された監視装置(監視装置1)のみから設定される固有識別情報(固有ID)を記憶する固有識別情報記憶手段と、所定タイミング(例えば、本実施例のように演算処理装置200の動作初期時)において、固有識別情報記憶手段に記憶された固有識別情報(固有ID)を監視装置(監視装置1)へ送出する固有識別情報送出手段と、監視装置(監視装置1)よりの遊技制御を許可する指令に基づいて遊技制御を能動化する遊技制御能動化手段の機能を実現する。
【0039】遊技装置の監視装置としての監視装置1は、遊技装置認証情報送出手段により送出された遊技装置認証情報(共通ID)に基づいて、初めて接続された遊技制御装置(遊技制御基板37)であるか否かを判定する初期正当性判定手段と、初期正当性判定手段により初めて接続された遊技制御装置(遊技制御基板37)の遊技制御手段へ固有識別情報(固有ID)を設定する固有識別情報設定手段と、固有識別情報送出手段により送出された固有識別情報の正当性を判定する正当性判定手段と、正当性判定手段により固有識別情報の正当性が満たされた場合に、遊技制御手段へ遊技制御を許可する指令を出す遊技制御許可手段を構成する。
【0040】また、監視装置1はホールコンピュータ13(管理装置)と遊技機10(遊技装置)間の通信網(島内ネットワーク33、ネットワーク中継装置24、店内ネットワーク34および外部通信装置23)に配置され、正当性判定手段により固有識別情報の非正当性が認められた場合に、外部通信装置を介して外部に報知する機能を実現する。さらに、通信網(島内ネットワーク33、ネットワーク中継装置24、店内ネットワーク34および外部通信装置23)にはコンソールPC22が配置され、コンソールPC22は通信への加入/脱退が可能な設定装置を構成する。設定装置としてのコンソールPC22は、初めて接続された遊技制御装置(遊技制御基板37)である場合に、遊技制御手段への固有ID(固有識別情報)を設定する外部設定手段の機能を実現する。また、外部設定手段は、監視装置(監視装置1)の初期正当性判定手段における初めて接続された遊技制御装置(遊技制御基板37)であるか否かの判定機能を初期化する初期化手段(すなわち、コンソールPC22によって実現)を備えている。
【0041】次に、作用を説明する。本実施例では監視装置0、1、2、3、4、5、情報収集装置12、ホールコンピュータ13およびコンソールPC22が外部通信装置23を含む通信網に接続されて、特に監視装置1、2、3、4によって第3者機関と同等に遊技機10の監視を可能とする処理が実行される。また、監視装置1では遊技機毎に演算処理装置200の正当性を判断する処理が行われる。以下に、演算処理装置200、監視装置1、コンソールPC22および外部通信装置23の各処理プログラムをメインルーチン(ゼネラルフロー)および演算処理装置200の正当性判断等のサブルーチンに分けて順次説明する。
【0042】A−1.監視装置1のメインルーチン(ゼネラルフロー)
図4(a)、(b)は監視装置1のメインルーチンおよび割り込みルーチンをそれぞれ示すフローチャートである。監視装置1のメインルーチンは監視装置1の電源投入(パワーオン)と同時に開始される。監視装置1がパワーオンすると、まずステップS10でCPU161のイニシャライズ、RAM163のチェックおよびイニシャライズを行う。これにより、CPU161が初期化され、システム内部のレジスタの設定処理、フラグのイニシャライズ等が行われるとともに、RAM163の正常判定処理、ワークエリアのイニシャライズ等が行われる。
【0043】次いで、ステップS11で演算処理装置200のチェック処理を行う。これにより、演算処理装置200が正当であるか否かが判断され、異常の場合には遊技を行うことができず、また、第3者機関に知らせることになる。次いで、ステップS12で500回判定処理を行う。これにより、遊技機10における条件装置作動図柄(つまり特図)の組合せ確率の監視が行われ、試行回数500回での大当り発生回数に基づいて特典付与発生割合が監視(すなわち、特図の回動数に対する大当りの出現数の監視)される。次いで、ステップS13で10時間判定処理を行う。これにより、遊技機10における10時間実射試験の正当性が監視される。次いで、ステップS14でP台イベント処理を行う。これは、遊技機10から監視装置1に入力されるP台イベント信号(例えば、売上げ信号SG4、セーフ玉信号SG5、アウト玉信号SG6、図柄回転信号SG7、大当り信号SG8、確変1信号SG9、確変2信号SG10)に基づいて店用遊技情報(例えば、ベース、割数等)に加工したり、第3者機関用遊技情報に加工したりするものである。
【0044】次いで、ステップS15でポーリング応答処理1を行う。これは、監視装置2からの定時要求タイミングでのポーリング要求に応答して、遊技機10から収集し加工した遊技情報を監視装置2に送信するものである。次いで、ステップS16でポーリング応答処理2を行う。これは、情報収集装置12からの定時要求タイミングでのポーリング要求に応答して、遊技機10から収集したP機加工遊技履歴情報を情報収集装置12に送信するものである。次いで、ステップS17でブラウジング応答処理1を行う。これは、情報収集装置12からのブラウジング要求に応答して、該当する遊技情報を情報収集装置12に送信するものである。
【0045】ここでのブラウジング要求に対して応答する該当遊技情報としては、例えば論理ID(監視装置1を論理的に識別する番号)、ノード番号(通信ネットワーク上での端末(監視装置1)のノード番号)、遊技情報を収集したときの時刻(時分)、累計セーフ(P機への補給玉(賞球玉)の累計値)、累計アウト(P機のアウト玉の累計値)、累計大当り1(特賞回数の累計値)、累計大当り2(確率変動時における特賞回数の累計値)、累計特賞中セーフ(特賞中セーフの累計値)等の遊技情報の現在値がある。この遊技情報の現在値は監視装置1が遊技機10から収集して演算し、作成するものであり、この現在値は監視装置2よりのポーリングに応答して監視装置1から監視装置2へ渡すとともに、情報収集装置12からの要求に応答して監視装置1から情報収集装置12へ渡す。
【0046】ステップS18で下位認証処理を行う。これは、監視装置0および監視装置1をネットワーク上の下位遊技機性能監視装置として位置付けていることから、ネットワーク上の上位遊技機性能監視装置としての監視装置2との間で相互認証を行うもので、相互認証を行うことにより、監視装置1の不正を防止し、セキュリティ性および遊技機性能の監視精度を高めるためである。次いで、ステップS19で異常監視処理を行う。これにより、P台から異常信号が入力された場合に外部通信装置23に異常を送信(すなわち、外部通信装置23を経由して第3者機関に異常を報知)することが行われる。ここでのP台からの異常信号としては、例えば断線異常の情報(セーフ断線、アウト断線、売上1断線、売上2断線)がある。中継基板31には売上信号(1、2)、セーフ玉信号、アウト玉信号の断線検出機能があり、同一信号線で正常信号と断線信号を例えばパルス幅を変更することで、連絡してくる。
【0047】次いで、ステップS20で定時バックアップ処理を行う。これにより、所定時間毎に現在のメモリ内容(RAM163の内容)がバックアップメモリ(EEPROM164)に転送されてバックアップされる。次いで、ステップS21で設定変更処理を行う。これは、第3者機関で遊技機性能を監視するための基準値の設定値がコンソールPC22で変更されたり、あるいはホールコンピュータ13によってホール内用の遊技機性能の監視の基準値の設定値が変更されたり、さらにはコンソールPC22によって演算処理装置200の正当性を判断する固有ID(固有識別情報)が変更されたりした場合に、それらの変更された情報(遊技機性能監視基準値、固有ID)を監視装置1で変更して記憶するものである。
【0048】次いで、ステップS22で閉店時のベース監視処理を行う。これにより、遊技店100の閉店時に本日のベースが異常であるか否かが判断され、異常であれば監視装置4および外部通信装置123に異常が送信される。次いで、ステップS23で1時間判定処理を行う。これにより、遊技機10において1時間当たりベース30%以下で、かつ球貸金額が16800円以上の状態が所定回数連続した場合に、不正な球貸しが行われたと判断する監視が行われる。ステップS23を経ると、ステップS12に戻って処理を繰り返す。
【0049】A−2.監視装置1の割り込みルーチン監視装置1の割り込みルーチンでは、図4(b)に示すように、ステップS30で入力処理を行う。これは、監視装置1の入力インターフェース回路(I/F)168にアミューズ通信信号SG3、売上げ信号SG4、セーフ玉信号SG5、アウト玉信号SG6、図柄回転信号SG7、大当り信号SG8、確変1信号SG9、確変2信号SG10の何れかの信号が入力された際に、その入力信号をトリガーとして割り込みがかかり、その入力された信号を保存しておく処理を行うものである。入力処理で保存した信号は監視装置1のメインルーチンの処理で使用される。次いで、ステップS31でタイマ処理を行う。これにより、監視装置1において使用する各種のタイマが作成され、例えば100ms等のタイマが作られる。ステップS31を経ると、割り込みを終了する。
【0050】B.演算処理装置チェック次に、演算処理装置チェックに関するサブルーチンについて説明する。図5、図6は演算処理装置チェックのサブルーチンを示すフローチャートである。演算処理装置200をチェックする過程では、演算処理装置200、監視装置1および外部通信装置23において関連する処理が行われる。演算処理装置200では、電源投入後にセキュリティチェックプログラムが起動し、ステップS41でセキュリティコード演算処理を行う。セキュリティコード演算処理は、遊技プログラムが予め格納されているROM202の所定領域より遊技プログラムを順次読み込み、所定のアルゴリズムで暗号化を行い、その結果と、ROM202の所定領域に予め格納されている暗号化情報(これは、所定機関において、遊技プログラムを同様なアルゴリズムで暗号化して当該ROM202の所定領域に格納されている)との比較判定を行う処理(正当な遊技プログラムか否かをチェックする処理)である。
【0051】(a)遊技プログラムが不当な場合次いで、ステップS42でROM202のセキュリティコードはOKであるか(つまり正当な遊技プログラムであるか)否かを判別する。ROM202のセキュリティコードがOKでなければ(NGであれば)、ステップS51に進んでCPU能動可能時間制限有りの処理(所定時間のセット)を行い、ステップS49でプログラム領域をユーザー領域へ切り替えて本ルーチンを終了する。これにより、ROM202に正当な遊技プログラムが格納されていない場合には、遊技プログラムが所定時間(極めて短時間)だけ実行され、直に遊技制御の動作が停止する。すなわち、遊技プログラムが不能動化されることになり、不当な遊技プログラムによる遊技が行われないことになり、不正の防止が図られる。
【0052】(b)共通IDのチェックが済んでいないとき遊技プログラムが正当な場合は、ステップS43に進んで共通IDはチェック済みであるか否かを判別する。共通IDとは、初めて接続された監視装置1のみに対して正当な演算処理装置200(つまり正当な遊技制御装置)であることを認証してもらうための情報であり、予め演算処理装置200のROM202に格納されているものである。共通IDは遊技装置認証情報に相当する。したがって、共通IDはチェック済みであるか否かは、演算処理装置200(遊技制御装置)と監視装置1の初期接続後の認証が終了しているか否かを判断することになる。ステップS43で共通IDがチェック済みでなければ(すなわち、演算処理装置200が初めて監視装置1と接続された場合は)、未だ、共通IDを使用した監視装置1による認証が行われていないので、ステップS44に進んでROM202に予め格納されている共通IDを監視装置1に送信し、認証を受ける。
【0053】監視装置1では、演算処理装置チェック処理のサブルーチンにおいて、ステップS61で共通IDはチェック済みであるか否かを判別し、演算処理装置200が初めて監視装置1に接続された場合には、共通IDチェック済みでないので、ステップS62に進んで演算処理装置200から送信されてきた共通IDを受信する。次いで、ステップS63で演算処理装置200から受信した共通IDはOK(正規のもの)か否かを判別する。これは、例えば監視装置1に予め正規の共通IDを格納(例えば、ROM162に格納)しておいて、その正規の共通IDと演算処理装置200から受信した共通IDとを比較することで、判断する。共通IDがOKであれば、初めて接続された演算処理装置200が正当な遊技制御装置であることを認証し(ただし、当該監視装置1にのみ接続され、当該監視装置1が管理する遊技制御装置(演算処理装置)であることまで認証したわけではない:当該監視装置1が管理する遊技制御装置であることの認証は固有IDで行う)、ステップS64に進んで固有IDを演算処理装置200に送信し、今回のルーチンを終了してメインルーチンにリターンする。
【0054】固有IDとは、当該監視装置1にのみ接続され、当該監視装置1が管理する演算処理装置200(遊技制御装置)であることを認証するための情報であり、当初は演算処理装置200に格納(例えば、EEPROM216に格納)されておらず、初めて接続された監視装置1のみから設定される情報である。したがって、固有IDは初めて接続された監視装置1のみから設定される固有識別情報に相当する。ステップS64で固有IDを当該監視装置1から演算処理装置200に送信するのは、共通IDが正当であり、監視装置1で初めて接続された演算処理装置200が正当な遊技制御装置であることを認証できたので、次に、当該監視装置1のみが管理する固有の演算処理装置200であるための証を当該演算処理装置200に与えるためである。なお、固有IDは後述するように、第3者機関によりコンソールPC22を使用して監視装置1に設定(つまり監視装置1に格納)されるが、固有IDを予め監視装置1へ格納しておいてもよい。
【0055】一方、共通IDがNGであれば、初めて接続された演算処理装置200が正当な遊技制御装置でないと判断し、ステップS65に進んで認証異常を外部通信装置23に送信してメインルーチンにリターンする。外部通信装置23では、異常送信処理のルーチンにおいて、ステップS71で監視装置1から送信されてきた認証異常を受信し、ステップS72で異常の情報(この場合は認証異常の情報:例えば、P機を特定する識別情報と共に送信。以下同様)を公衆回線35を介して第3者機関装置36に送信し、処理を終了する。これにより、第3者機関では演算処理装置200の共通IDが異常であるP機を把握することができる。
【0056】演算処理装置200では、共通IDを監視装置1に送信した後、ステップS45に進んで固有IDを受信する。この場合、監視装置1により共通IDの認証が正当であると判断されれば、監視装置1より固有IDが演算処理装置200に送られてくるので、ステップS45で固有IDを受信するが、演算処理装置200が認証されなければ、固有IDが送られてこないので、ステップS45では固有IDを受信できないことになる。そのため、ステップS46では固有IDの受信があるか否かを判別し、受信がなければステップS50に進んで所定時間をタイムアップしたか否かを判別する。タイムアップしていなければ、ステップS45に戻ってループを繰り返し、所定時間内に固有IDの受信が無かったら、ステップS51、ステップS49の処理を実行して本ルーチンを終了する。これにより、監視装置1に初めて接続された演算処理装置200の正当性を監視装置1が認証しない場合には、遊技プログラムが不能動化されて不正の防止が図られる。
【0057】ステップS46の判別結果で固有IDの受信があった場合には、ステップS47に進んで固有IDを演算処理装置200のEEPROM216に記憶する。次いで、ステップS48でCPU能動可能時間制限無しの処理を行い、ステップS49でプログラム領域をユーザー領域へ切り替えて本ルーチンを終了する。これにより、ROM202に格納されている遊技プログラムの作動に制限がなく、遊技制御の動作が開始される。すなわち、共通IDが正当であり、監視装置1から固有IDの設定を受けると、演算処理装置200による通常の遊技が開始される。このように、共通IDのチェックが済んでいないときは、演算処理装置200が監視装置1に対して初めて接続されるときであり、演算処理装置200と監視装置1の初期接続後の認証を行い、その後、当該監視装置1のみが管理する固有の演算処理装置200であることの固有IDが演算処理装置200に設定される。
【0058】(c)共通IDがチェック済みのとき共通IDがチェック済みのときは(もちろん、遊技プログラムが正当なことが前提である)、演算処理装置200のステップS43の判別結果がYES(共通IDがチェック済み)となり、次いで、ステップS52に進んで固有IDを演算処理装置200から監視装置1に送信する。監視装置1では、共通IDがチェック済みのときはステップS61の判別結果がYESとなり、ステップS66にジャンプする。ステップS66では演算処理装置200から送信されてきた固有IDを受信する。この場合、共通IDがチェック済みのときは演算処理装置200より固有IDが監視装置1に送られてくるので、ステップS66で固有IDを受信するが、共通IDがチェック済みでなければ、固有IDが送られてこないので、ステップS66では固有IDを受信できないことになる。そのため、ステップS67では固有IDの受信があるか否かを判別し、受信がなければステップS66に戻って待機し、固有IDの受信があると、ステップS68に進む。
【0059】ステップS68では固有IDがOKであるか否かを判別し(つまり受信した固有IDの正当性の判定を行い)、固有IDがNGであればステップS65に分岐して固有IDの異常を外部通信装置23に送信してメインルーチンにリターンする。外部通信装置23では、異常送信処理のルーチンにおいて、ステップS71で監視装置1から送信されてきた固有IDの異常を受信し、ステップS72で異常の情報(この場合は固有IDの異常情報)を公衆回線35を介して第3者機関装置36に送信し、処理を終了する。これにより、第3者機関では演算処理装置200から送信されてきた固有IDが異常であるP機を把握することができる。
【0060】ステップS68の判別結果で固有IDがOKであれば、ステップS69で認証OKを演算処理装置200に送信してメインルーチンにリターンする。演算処理装置200では、ステップS53で監視装置1から送信されてきた認証OKを受信する。この場合、演算処理装置200から送信した固有IDの認証がOKのときは監視装置1より認証OKが演算処理装置200に送られてくるので、ステップS53で認証OKを受信するが、監視装置1が認証NGと判断した場合には、認証OKが送られてこないので、ステップS53では認証OKを受信できないことになる。そのため、ステップS54では認証OKの受信があるか否かを判別し、受信がなければステップS55に進んで所定時間をタイムアップしたか否かを判別する。タイムアップしていなければ、ステップS53に戻ってループを繰り返し、所定時間内に認証OKの受信が無かったら、ステップS51、ステップS49の処理を実行して本ルーチンを終了する。これにより、監視装置1において当該監視装置1のみが管理する固有の演算処理装置200であることが認証されない場合には、遊技プログラムが不能動化されて不正の防止が図られる。すなわち、後述のように監視装置1が遊技店100に設置された後に、固有IDは第3者機関により設定されるので、演算処理装置200が流通過程で盗難されて、固有IDを取得されることはない。
【0061】一方、ステップS54で認証OKの受信があれば、ステップS48に進む。この場合、認証OKということは、演算処理装置200の正当性が認められたということであり、これは演算処理装置200(遊技制御装置)が正当であり、かつ、当該監視装置1のみが管理する演算処理装置200であるということである。ステップS48ではCPU能動可能時間制限無しの処理を行い、ステップS49でプログラム領域をユーザー領域へ切り替えて本ルーチンを終了する。これにより、遊技制御の動作が開始される。すなわち、監視装置1により演算処理装置200の正当性が認められると、通常の遊技が開始される。
【0062】このように、共通IDのチェックが既に済んでいるときは、演算処理装置200と監視装置1との初期接続後の認証が行われた後の状態であり、固有IDによって当該監視装置1のみが管理する固有の演算処理装置200であることの認証が行われると、監視装置1により演算処理装置200の正当性が認められて遊技が開始可能になる。以上のことから、演算処理装置200が監視装置1と初めて接続されたときは、監視装置1は共通IDにより、まず、接続された演算処理装置200の正当性を判断し(正当な演算処理装置200か否かの判定を行い)、次いで、当該監視装置1に接続され、当該監視装置1が管理する演算処理装置200を特定するための固有IDを演算処理装置200へ設定し、以降、この固有IDにより、演算処理装置200の正当性の判断および自己が管理する演算処理装置200を判断することになる。したがって、初期接続時の当該監視装置1より設定された固有IDしか演算処理装置200に格納されないので、演算処理装置200に他の監視装置が接続された場合には、認証OKがとれず、すなわち、演算処理装置200が動作せず、演算処理装置200の移動あるいは改竄を防止可能になる。
【0063】C.ID設定処理次に、ID設定処理に関するサブルーチンについて説明する。図7はID設定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。IDの設定処理では、監視装置1およびコンソールPC22において関連する処理が行われる。まず、コンソールPC22では、設定変更処理のルーチンにおいて、ステップS91で監視情報設定処理を行う。これは、遊技機性能監視基準情報(第3者機関のための監視基準情報)の設定を行うものである。このとき、コンソールPC22を操作して設定された遊技機性能監視基準情報は監視装置1に送信され、監視装置1に格納されることになる。基準情報の設定を行う場合には、ステップS91の処理を行い、また、基準情報の設定を行わない場合(例えば、基準情報を既に設定済みで、その設定内容に変更が無い場合)には、ステップS91をスルーしてステップS92に進む。一方、監視装置1では、設定変更処理のルーチンにおいて、ステップS81で監視情報設定処理を行う。このとき、コンソールPC22から送信されてきた遊技機性能監視基準情報(第3者機関のための監視基準情報)をEEPROM164に格納する。基準情報の設定を行う場合には、ステップS81の処理を行い、また、基準情報の設定を行わない場合(例えば、基準情報を既に設定済みで、その設定内容に変更が無い場合)には、ステップS81をスルーしてステップS82に進む。
【0064】次に、監視装置1へ固有IDを設定する場合、コンソールPC22ではステップS92で新しい端末処理へ移行する。これは、固有IDを設定する監視装置1の入力(ネットワーク上のアドレス:監視装置1をネットワーク上で特定できるもの)を受けるものである。次いで、ステップS93でランダム作成された固有IDを設定(例えば、固有IDは乱数を使用して一定長さのデータをランダムに作成する)し、ステップS94でランダム作成された当該固有IDを記憶する。これにより、コンソールPC22の画面上で、固有IDと対応付けられた監視装置1(すなわち、P機の遊技制御基板37:演算処理装置200)を確認することができるとともに、また、プリンタに接続することにより印字できる。これは、第三者機関のみ確認するできる。次いで、ステップS95で該当する監視装置1へIDリセット情報を送信する。ここでのIDリセット情報の送信は、初めて接続された遊技制御装置(P機の遊技制御基板37)であるか否かの判定機能を初期化する初期化手段の機能に相当する。
【0065】監視装置1では、ステップS82でコンソールPC22からIDリセット情報を受信すると、ステップS83でIDをリセットする。すなわち、ステップS61の共通IDチェック済み情報をクリアする。これは、当該監視装置1に新たに次の遊技制御基板37が接続された場合に、すなわち正当に遊技制御基板37を移動した場合、若しくは、正当に新しい遊技制御基板37(例えば、遊技盤のみ、あるいはP機全体)を入れ替えた場合に、この新たな遊技制御基板37を共通IDにより認証し、かつ、この新たな遊技制御基板37へ固有IDを設定し、認証および管理するためである。仮に、この機能がないと、監視装置1は初めて接続された遊技制御基板37以外は正当と認めなくなるからである。なお、当然のことであるが、コンソールPC22による設定処理は、第3者機関により行われる。そして、監視装置1とコンソールPC22との間では相互認証が行われ、不測の事態に備えている。すなわち、監視装置1とコンソールPC22との間で相互認証を行うことにより、監視装置1およびコンソールPC22が偽造されて遊技店100に設置されても、相互認証の結果がNGとなるので、結局、偽造の装置では不正をできなくしてセキュリティ性を高めている。
【0066】次いで、監視装置1ではステップS84でコンソールPC22から新しい固有IDを受信し、ステップS85で当該固有IDをEEPROM164へ記憶(格納)して処理を終了する。このようにして、ある1台の監視装置1に第3者機関によって固有IDが設定される。次いで、第3者機関ではコンソールPC22における設定変更処理のステップS97で全端末の処理(全部の監視装置1についての上記処理)を終了したか否かを判別し、終了していなければステップS92に戻って次の監視装置1について同様の処理を繰り返し、全端末(遊技店100に設置の全ての監視装置1)の処理を終了すると本ルーチンを終了する。これにより、全ての監視装置1について第3者機関によって固有IDの設定(および必要な場合は固有IDの変更)が行われる。なお、全ての端末の固有IDを設定あるいは変更する場合に限らず、例えば特定のある1台の監視装置1の固有IDを変更する場合も本ルーチンの処理によって行われる。その場合、オペレータ(第3者機関の操作者)により、ステップS97で他の監視装置1への固有IDの設定処理を続けるか否かを判別し、継続する場合はステップSS92へ戻り、また、終了する場合は、当該ルーチンを終了する。
【0067】このように、本実施例では遊技機10等の遊技情報を情報収集装置12を介して収集するホールコンピュータ13(管理装置)と遊技機10間の通信網に監視装置1を遊技機10毎に個別対応して設け、遊技機10における遊技制御基板37の演算処理装置200(アミューズチップ用のIC)が監視装置1と初めて接続されたとき、監視装置1により共通IDを使用して、接続された演算処理装置200の正当性を判断し、次いで、当該監視装置1に接続され当該監視装置1が管理する演算処理装置200を特定するための固有IDを演算処理装置200へ設定し、以降、この固有IDにより、演算処理装置200の正当性の判断および自己が管理する演算処理装置200を判断するようにしているので、以下の効果を得ることができる。
【0068】(1)演算処理装置200が遊技店100に設置されるまで、すなわち遊技店100に設置されている監視装置1に、演算処理装置200が接続されるまでは、当該演算処理装置200には、当該演算処理装置200を監視装置1が認証する固有ID(固有識別情報)が格納されておらず、設置後に監視装置1より設定される。したがって、流通過程での固有IDの盗難を防止することができる。
【0069】(2)一度、監視装置1により演算処理装置200へ固有ID(固有識別情報)が設定(格納)されると、以降、演算処理装置200は自分を認証してもらう情報として当該固有ID(初めて接続された監視装置1より設定された固有ID:固有識別情報)を使用するので、演算処理装置200の不正な移動を不可能にすることができる。すなわち、他の監視装置1へ当該演算処理装置200を接続しても当該演算処理装置200は動作しない。遊技店100に設置された遊技機10(演算処理装置200)の移動は警察等の許可を必要とするため、許可無しの移動は不正になる。したがって、遊技機10(演算処理装置200)の不正な移動を防止することができる。ここでの演算処理装置200の不正な移動には、例えば改竄した遊技プログラムを内蔵した改竄遊技用チップ(演算処理装置200)を元の演算処理装置200と交換するという移動も含まれ、このような不正な移動があっても、改竄遊技用チップによる遊技を不能動化することができ、結局、不正な改竄遊技用チップの交換を有効に防止することができる。
【0070】因みに、従来は第3者機関による検査に合格して販売された遊技機であっても、遊技店において、不正な遊技プログラムを格納したROMあるいは遊技用チップの交換という不正が行われた場合に、この不正を有効に防止することが困難であったが、本実施例では不正な遊技プログラムを有する別の演算処理装置200への交換が行われた場合には、監視装置1から当該演算処理装置200へ遊技指令が出ないので、遊技用チップ(演算処理装置200)の交換という不正を確実に防止することができる。なお、遊技用チップの交換という不正だけでなく、改竄した遊技プログラムを格納したROMの交換という不正も同様に防止することができる。
【0071】また、遊技店で集客のために、改造したROMを複数製造(いわゆるコピー)して、別の台のROMと交換する等の不正があった場合、遊技制御基板の不当な移動にも相当し、従来はこのような不当な移動を有効に防止することが困難であったが、これに対して本実施例では、改造したROMを含む遊技制御基板による遊技を不能動化することができ、遊技制御基板の不当な移動を有効に防止することができる。さらに、改造したROMに交換するのではなく、単に台を移動(遊技制御基板等の移動)するような不当状態も従来は防止することが困難であったが、本実施例では、台の不当な移動も確実に防止することができる。
【0072】(3)従来は、改竄した遊技用チップが設けられている遊技制御基板37を、例えば流通の過程での交換、夜間遊技店100に侵入しての交換、あるいは不当な遊技店100による交換等により元の遊技用チップが設けられている遊技制御基板37と交換されてしまうと、不当な遊技が行われることになっていたが、これに対して本実施例では、上記のような改竄した遊技用チップへの交換が行われると、遊技が不能動化されるので、不正な遊技制御基板37の交換を確実に防止することができる。その結果、改竄した遊技用チップの被害が無くし、正当に営業を行っている遊技店、遊技機製造メーカーおよび遊技機の検定を行っている第3者機関に対して、社会的信用の低下をもたらし、不当な迷惑をかけるという不具合を確実に解消することができる。
【0073】(4)遊技店100に設置後に遊技制御基板37が盗難され、解析されたとしても、当該遊技制御基板37における演算処理装置200に格納されている固有ID(初めて接続された監視装置1より設定された固有ID)しか分からず、他の台における演算処理装置200の固有IDは解析することは全くできない。したがって、遊技用チップ(演算処理装置200)の改竄の広がりを確実に防止することができる。すなわち、当該遊技制御基板37における演算処理装置200の固有IDしか分からないので、複数の改竄遊技制御基板37(同じ固有IDのコピーとなる)を作成しても、他の監視装置へは接続できず、遊技を不可能にして、改竄による被害を無くすことができる。例えば、遊技制御基板37が盗まれ(演算処理装置200(遊技用チップ)の改竄のため)、改竄した遊技制御基板37を多数製造されたとしても、接続される監視装置1は、当該不正な遊技制御基板37を正当と認めないので(初期時に接続された遊技制御基板37ではないので)、不正を効率よく防止することができる。
【0074】(5)監視装置1が流通の過程で盗まれたとしても、監視装置1が遊技制御基板37と初期時に接続され、以降、該遊技制御基板37を正当と認めるとともに、自分(監視装置1)が管理する遊技制御基板37と認識するための固有IDは、監視装置1が遊技店100に設置された後に設定(コンソールPC22により設定)されるので、盗難による監視装置1の改竄(例えば、盗んだ監視装置1を多数複製する等)を防止することができる。これは、流通過程では監視装置1に固有IDは格納されていないからである。なお、遊技店100に監視装置1を設置した後は、他の監視装置(例えば、監視装置2)により相互認証されるので、監視装置1を遊技店100のネットワークから外すことはできない。外した時点で、下位認証処理のステップS19で相互認証結果がNGとなり、監視装置1の異常が判明する。
【0075】なお、上記実施例では遊技店10に遊技制御基板37(すなわち、演算処理装置200)が設置された後も、演算処理装置200動作初期時に監視装置1により演算処理装置200の正当性を監視しているが、正当性の監視は他の所定タイミング毎に行ってもよく、例えば演算処理装置200の動作中においても、所定間隔毎に監視装置1により演算処理装置200の正当性を監視するようにしてもよい。そのようにすると、より一層、演算処理装置200の正当性の判定セキュリティを高めることができる。例えば、開店中に改竄した演算処理装置と交換するような不正な手口を防ぐことができる。
【0076】次に、本発明の第2実施例について説明する。第2実施例ではコンソールPC22によって遊技制御基板37(すなわち、演算処理装置200)の正当性を判断する点が第1実施例と異なる。したがって、第2実施例ではコンソールPC22が常に通信網(島内ネットワーク33、ネットワーク中継装置24、店内ネットワーク34および外部通信装置23)に接続されている構成になっている。
A.演算処理装置チェック図8、図9はコンソールPC22を用いた演算処理装置チェックのサブルーチンを示すフローチャートである。演算処理装置200をチェックする過程では、演算処理装置200、コンソールPC22および外部通信装置23において関連する処理が行われ、監視装置1はコンソールPC22と演算処理装置200との中継処理を行うものとして使用される。この場合、監視装置1は「演算処理装置の中継処理」を行い、演算処理装置200(遊技制御装置)より送信されてくる各ID等を自分(監視装置1)のネットワークアドレスを付けてコンソールPC22へ送信したり、コンソールPC22より受信した情報(認証OK、固有ID等)を演算処理装置200へ渡す処理を行うことになる。
【0077】まず、演算処理装置200では、電源投入後にセキュリティチェックプログラムが起動し、ステップS101でセキュリティコード演算処理を行う(内容は第1実施例と同様)。
(a)遊技プログラムが不当な場合次いで、ステップS102でROM202のセキュリティコードはOKであるか(つまり正当な遊技プログラムであるか)否かを判別し、セキュリティコードがOKでなければ、ステップS111に進んでCPU能動可能時間制限有りの処理(所定時間のセット)を行い、ステップS109でプログラム領域をユーザー領域へ切り替えて本ルーチンを終了する。これにより、ROM202に正当な遊技プログラムが格納されていない場合には、遊技プログラムが所定時間(極めて短時間)だけ実行され、直に遊技制御の動作が停止する。すなわち、遊技プログラムが不能動化されて、不当な遊技プログラムによる遊技が行われないことになり、不正の防止が図られる。
【0078】(b)共通IDのチェックが済んでいないとき遊技プログラムが正当な場合は、ステップS103に進んで監視装置1を介してコンソールPC22による共通IDはチェック済みであるか否かを判別する。ここでの共通IDチェック済みとは、監視装置1を介して演算処理装置200とコンソールPC22との初期接続後の認証が終了していることをいう。この場合、コンソールPC22は監視装置1のネットワーク上のアドレス(以下、ネットワークアドレスという)に基づいて演算処理装置200に予め格納されている共通IDのチェックを行う。なお、コンソールPC22は固有IDのチェックも同様に監視装置1のネットワークアドレスに基づいて行う。
【0079】このようにコンソールPC22は、監視装置1のネットワークアドレスで、監視装置1に接続されている演算処理装置200を特定し対応付けて、初期接続後の認証が終了しているか否かを判定する。したがって、初期接続後の認証が終了した以降(このときコンソールPC22は正規の監視装置1のネットワークアドレスを保有し演算処理装置200を特定可能な状態にある)に演算処理装置200(遊技制御装置)が監視装置1と接続されるとき、例えば当該演算処理装置200が他の監視装置(正規の監視装置1以外のもの)へ接続された場合には、コンソールPC22は他の監視装置のネットワークアドレスと共通IDを受けることになる。そのため、コンソールPC22では当該他の監視装置のネットワークアドレスと共通IDを受けた場合には、当該演算処理装置200が移動等されてきたものと判断できる。ステップS103で共通IDがチェック済みでなければ(すなわち、演算処理装置200が初めて監視装置1と接続された場合は)、未だ、共通IDを使用して監視装置1を介してコンソールPC22による認証が行われていないので、ステップS104に進んでROM202に予め格納されている共通IDを監視装置1を介してコンソールPC22に送信(監視装置1は、自分のネットワークアドレスとともに共通IDをコンソールPC22へ送信)し認証を受ける。
【0080】コンソールPC22では、演算処理装置チェック処理のサブルーチンにおいて、ステップS121で新しいノードへ移行する。これは、ネットワークに接続されている監視装置1のネットワークアドレスを更新するもので、これにより、全監視装置における共通IDのチェック処理、固有IDの設定処理、固有IDに基づく認証処理を実行可能とするものである。次いで、ステップS122で共通IDはチェック済みであるか否かを判別し、演算処理装置200が初めて監視装置1に接続された場合には、共通IDチェック済みでないので、ステップS123に進んで監視装置を介して演算処理装置200から送信されてきた監視装置1のネットワークアドレスおよび共通IDを受信し、ステップS124で共通IDにより演算処理装置200の正当性をチェックする。共通IDがOKであれば、初めて接続された演算処理装置200が正当な遊技制御装置であることを認証し(ただし、当該監視装置1にのみ接続され、当該監視装置1が管理する遊技制御装置(演算処理装置)であることまで認証したわけではない:当該監視装置1が管理する遊技制御装置であることの認証は固有IDで行う)、ステップS125に進んで固有IDを作成(例えば、乱数等により自動的に作成)、記憶する。なお、固有IDはオペレータにより設定するようにしてもよい。
【0081】次いで、ステップS126で作成した固有IDを演算処理装置200へ送信するため、監視装置1のネットワークアドレスとともに固有IDを演算処理装置200に送信する。なお、コンソールPC22は監視装置1のネットワークアドレスに関連づけて固有IDを管理しており、以降、この固有IDにより、監視装置1を介して演算処理装置200の正当性の判断および当該監視装置1が管理する演算処理装置200を判断することになる。次いで、ステップS127で全ノードが終了か、すなわちネットワークに接続されている全ての監視装置1のネットワークアドレスの更新が終了して全監視装置のチェックが終了したか否かを判別し、終了していない場合には、ステップS121に戻ってループを繰り返し、全ノードを終了すると、今回のルーチンを終了してメインルーチンにリターンする。
【0082】一方、共通IDがNGであれば、初めて接続された演算処理装置200が正当な遊技制御装置でないと判断し、ステップS128に進んで認証異常を外部通信装置23に送信してステップS127に進む。そして、ステップS127で全監視装置のチェックが終了したか否かを判別し、終了していない場合には、ステップS121に戻ってループを繰り返し、全ノードを終了すると、今回のルーチンを終了してメインルーチンにリターンする。外部通信装置23では、異常送信処理のルーチンにおいて、ステップS141でコンソールPC22から送信されてきた認証異常を受信し、ステップS142で異常の情報(この場合は認証異常の情報:例えば、P機を特定する識別情報、監視装置1のネットワークアドレスと共に送信。以下同様)を公衆回線35を介して第3者機関装置36に送信し、処理を終了する。これにより、第3者機関では演算処理装置200の共通IDが異常であるP機を把握することができる。
【0083】演算処理装置200では、共通IDを監視装置1を介してコンソールPC22に送信した後、ステップS105に進んで監視装置1を介してコンソールPC22から送信されてきた固有IDを受信する。この場合、コンソールPC22により共通IDの認証が正当であると判断されれば、コンソールPC22より監視装置1を介して固有IDが演算処理装置200に送られてくるので、ステップS105で固有IDを受信するが、演算処理装置200が認証されなければ、固有IDが送られてこないので、ステップS105では固有IDを受信できないことになる。そのため、ステップS106では固有IDの受信があるか否かを判別し、受信がなければステップS110に進んで所定時間をタイムアップしたか否かを判別する。タイムアップしていなければ、ステップS105に戻ってループを繰り返し、所定時間内に固有IDの受信が無かったら、ステップS111、ステップS109の処理を実行して本ルーチンを終了する。これにより、監視装置1に初めて接続された演算処理装置200の正当性をコンソールPC22が認証しない場合には、遊技プログラムが不能動化されて不正の防止が図られる。
【0084】ステップS106の判別結果で固有IDの受信があった場合には、ステップS107に進んで固有IDを演算処理装置200のEEPROM216に記憶する。次いで、ステップS108でCPU能動可能時間制限無しの処理を行い、ステップS109でプログラム領域をユーザー領域へ切り替えて本ルーチンを終了する。これにより、ROM202に格納されている遊技プログラムの作動に制限がなく、遊技制御の動作が開始される。すなわち、共通IDが正当であり、監視装置1を介してコンソールPC22から固有IDの設定を受けると、演算処理装置200による通常の遊技が開始される。このように、共通IDのチェックが済んでいないときは、演算処理装置200が監視装置1に対して初めて接続されるときであり、演算処理装置200と監視装置1を介したコンソールPC22との初期接続後の認証を行い、その後、当該監視装置1のみを介したコンソールPC22が管理する固有の演算処理装置200であることの固有IDが演算処理装置200に設定される。
【0085】(c)共通IDがチェック済みのとき共通IDがチェック済みのときは(もちろん、遊技プログラムが正当なことが前提である)、演算処理装置200のステップS103の判別結果がYES(共通IDがチェック済み)となり、次いで、ステップS112に進んで固有IDを演算処理装置200から監視装置1を介してコンソールPC22に送信する。コンソールPC22では、共通IDがチェック済みのときはステップS122の判別結果がYESとなり、ステップS129にジャンプする。ステップS129では演算処理装置200から監視装置1を介して送信されてきた固有IDを受信する。この場合、共通IDがチェック済みのときは演算処理装置200より監視装置1を介して固有IDがコンソールPC22に送られてくるので、ステップS129で固有IDを受信するが、共通IDがチェック済みでなければ、固有IDが送られてこないので、ステップS129では固有IDを受信できないことになる。そのため、ステップS130では固有IDの受信があるか否かを判別し、受信がなければステップS129に戻って待機し、固有IDの受信があると、ステップS131に進む。
【0086】ステップS131では固有IDがOKであるか否かを判別し(つまり受信した固有IDの正当性の判定を行い)、固有IDがNGであればステップS128に分岐して固有IDの異常を外部通信装置23に送信してメインルーチンにリターンする。外部通信装置23では、異常送信処理のルーチンにおいて、ステップS141でコンソールPC22から送信されてきた固有IDの異常を受信し、ステップS142で異常の情報(この場合は固有IDの異常情報)を公衆回線35を介して第3者機関装置36に送信し、処理を終了する。これにより、第3者機関では演算処理装置200から監視装置1を介して送信されてきた固有IDが異常であるP機を把握することができる。
【0087】ステップS131の判別結果で固有IDがOKであれば、ステップS132で認証OKを監視装置1を介して演算処理装置200に送信してステップS127に戻る。演算処理装置200では、ステップS113で監視装置1を介してコンソールPC22から送信されてきた認証OKを受信を受信する。この場合、演算処理装置200から送信した固有IDの認証がOKのときはコンソールPC22より監視装置1を介して認証OKが演算処理装置200に送られてくるので、ステップS113で認証OKを受信するが、コンソールPC22が認証NGと判断した場合には、認証OKが送られてこないので、ステップS113では認証OKを受信できないことになる。そのため、ステップS114では認証OKの受信があるか否かを判別し、受信がなければステップS115に進んで所定時間をタイムアップしたか否かを判別する。
【0088】タイムアップしていなければ、ステップS113に戻ってループを繰り返し、所定時間内に認証OKの受信が無かったら、ステップS111、ステップS109の処理を実行して本ルーチンを終了する。これにより、コンソールPC22において当該監視装置1のみが管理する固有の演算処理装置200であることが認証されない場合には、遊技プログラムが不能動化されて不正の防止が図られる。すなわち、監視装置1が遊技店100に設置された後に、固有IDは第3者機関により設定されるので、演算処理装置200が流通過程で盗難されても、固有IDを取得されることはない。
【0089】一方、ステップS114で認証OKの受信があれば、ステップS108に進む。この場合、認証OKということは、監視装置1のネットワークアドレスに対応した演算処理装置200の正当性がコンソールPC22によって認められたということであり、これは演算処理装置200(遊技制御装置)が正当であり、かつ、当該監視装置1のみが管理する演算処理装置200であるということである。ステップS108ではCPU能動可能時間制限無しの処理を行い、ステップS109でプログラム領域をユーザー領域へ切り替えて本ルーチンを終了する。これにより、遊技制御の動作が開始される。すなわち、コンソールPC22により監視装置1のネットワークアドレスに対応した演算処理装置200の正当性が認められると、通常の遊技が開始される。
【0090】このように、共通IDのチェックが既に済んでいるときは、コンソールPC22が当該監視装置1のネットワークアドレスに対応させて、共通IDにより、接続された演算処理装置200(遊技制御装置)の正当性を判断した状態、すなわち演算処理装置200と監視装置1を介したコンソールPC22との初期接続後の認証が行われた後の状態であり、固有IDによってコンソールPC22が当該監視装置1のネットワークアドレスと対応づけて管理する固有の演算処理装置200であることの認証が行われると、コンソールPC22により演算処理装置200の正当性が認められて遊技が開始可能になる。
【0091】以上のことから、演算処理装置200が監視装置1を介してコンソールPC22と初めて接続されたときは、コンソールPC22は当該監視装置1のネットワークアドレスに対応させて、共通IDにより、まず、接続された演算処理装置200の正当性を判断し(正当な演算処理装置200か否かの判定を行い)、次いで、当該監視装置1に接続され、当該監視装置1が管理する演算処理装置200を特定するための固有IDを演算処理装置200へ監視装置1を介して設定(コンソールPC22は固有IDと監視装置1のネットワークアドレスを対応づけて管理)し、以降、この固有IDにより、演算処理装置200の正当性の判断および当該監視装置1が管理する演算処理装置200を判断することになる。したがって、初期接続時の当該監視装置1のネットワークアドレスに対応づけて設定された固有IDしか演算処理装置200に格納されないので、演算処理装置200に他の監視装置が接続された場合には、認証OKがとれず、すなわち、演算処理装置200が動作せず、演算処理装置200の移動あるいは改竄を防止可能になる。
【0092】第2実施例では、コンソールPC22が遊技装置の監視装置を構成する。コンソールPC22は初期正当性判定手段、固有識別情報設定手段、正当性判定手段、遊技制御許可手段の機能を実現する。また、コンソールPC22は正当性判定手段により固有ID(固有識別情報)の非正当性が認められた場合に、外部通信装置を介して外部に報知する機能を実現する。このような第2実施例では、第1実施例と異なり、コンソールPC22が遊技装置の監視装置を構成するが、演算処理装置200が遊技店100に設置されるまで、すなわち遊技店100に設置されている監視装置1に、演算処理装置200が接続されるまでは、当該演算処理装置200には、当該演算処理装置200を監視装置1のネットワークアドレスに対応つけてコンソールPC22が認証する固有ID(固有識別情報)が格納されておらず、設置後にコンソールPC22より設定される。したがって、第1実施例と同様に流通過程での固有IDの盗難を防止することができる。また、一度、コンソールPC22により監視装置1のネットワークアドレスに対応つけて演算処理装置200へ固有ID(固有識別情報)が設定されると、以降、演算処理装置200は自分を認証してもらう情報として当該固有ID(初めて接続された監視装置1のネットワークアドレスに対応つけて設定された固有ID:固有識別情報)を使用するので、演算処理装置200の不正な移動を不可能にすることができる。
【0093】さらに、遊技店100に設置後に遊技制御基板37が盗難され、解析されたとしても、当該遊技制御基板37における演算処理装置200に格納されている固有ID(初めて接続された監視装置1のネットワークアドレスに対応つけて設定された固有ID)しか分からず、他の台における演算処理装置200の固有IDは解析することは全くできない。したがって、遊技用チップ(演算処理装置200)の改竄の広がりを確実に防止することができる。
【0094】次に、演算処理装置200(遊技制御装置)の不正な移動を防止するという観点から本発明の変形例について説明する。この変形例では遊技制御基板37(すなわち、演算処理装置200)に予め固有IDが格納されている点が前記実施例と異なり、監視装置1を用いて正当性を判断する処理を行う。
A.演算処理装置チェック図10、図11は監視装置1を用いた演算処理装置チェックのサブルーチンを示すフローチャートである。演算処理装置200をチェックする過程では、演算処理装置200、監視装置1および外部通信装置23において関連する処理が行われる。
【0095】まず、演算処理装置200では、電源投入後にセキュリティチェックプログラムが起動し、ステップS151でセキュリティコード演算処理を行う(内容は第1実施例と同様)。次いで、ステップS152でROM202のセキュリティコードはOKであるか(つまり正当な遊技プログラムであるか)否かを判別し、セキュリティコードがOKでなければ、ステップS159に進んでCPU能動可能時間制限有りの処理(所定時間のセット)を行い、ステップS157でプログラム領域をユーザー領域へ切り替えて本ルーチンを終了する。これにより、ROM202に正当な遊技プログラムが格納されていない場合には、遊技プログラムが不能動化されて、不当な遊技プログラムによる遊技が行われないことになり、不正の防止が図られる。
【0096】遊技プログラムが正当な場合は、ステップS153に進んで予め演算処理装置200に格納されている固有ID(演算処理装置毎に識別できる情報)を監視装置1へ送信して遊技動作の許可を受ける。監視装置1では、演算処理装置チェック処理のサブルーチンにおいて、ステップS171で固有IDが既に監視装置1に登録されているか否かを判別する。すなわち、監視装置1では、初めて、演算処理装置200と接続された際に、該演算処理装置200より送信される固有IDを自分が管理する演算処理装置200として認識すべく、該固有IDを登録(EEPROM164に格納)し、以降(つまり初めての接続以外)は、この登録された固有IDに基づいて演算処理装置200よりチェックのために送信される固有IDをチェックして演算処理装置200の正当性を判断し、異常時には第3者機関に連絡するとともに、演算処理装置200を不能動化する。
【0097】(a)演算処理装置200(遊技制御装置)が初めて監視装置1に接続された場合この場合はステップS171の判別結果がNOとなり、ステップS172に分岐して演算処理装置200より送信されてきた固有IDを受信する。次いで、ステップS173で当該固有IDを、以降、自分(監視装置1)が認識する演算処理装置200として管理するための識別情報として登録する。なお、固有IDの登録が済むと、これ以外の固有IDを持つ演算処理装置が監視装置1に接続された場合には、当該演算処理装置を認識せず(初めて接続された演算処理装置以外は認識しない)、遊技動作をさせないことになる。次いで、ステップS174で演算処理装置200へ遊技動作の許可をすべく、動作許可情報を送信し今回のルーチンを終了してメインルーチンにリターンする。
【0098】演算処理装置200では、ステップS154で監視装置1から送信されてきた動作許可情報を受信し、ステップS155で動作許可の受信があるか否かを判別する。この場合、監視装置1により固有IDの登録が済むと、監視装置1より動作許可情報が演算処理装置200に送られてくるので、ステップS154で動作許可情報を受信するが、演算処理装置200の固有IDの登録が済んでいなければ、動作許可情報が送られてこないので、ステップS154では動作許可情報を受信できないことになる。そのため、ステップS155では動作許可情報の受信があるか否かを判別し、受信がなければステップS158に進んで所定時間をタイムアップしたか否かを判別する。タイムアップしていなければ、ステップS154に戻ってループを繰り返し、所定時間内に動作許可情報の受信が無かったら、ステップS159、ステップS157の処理を実行して本ルーチンを終了する。これにより、監視装置1に初めて接続された演算処理装置200の固有IDを監視装置1が登録しない場合には、遊技プログラムが実行されない。
【0099】ステップS155の判別結果で動作許可情報の受信があった場合には、ステップS156に進んでCPU能動可能時間制限無しの処理を行い、ステップS157でプログラム領域をユーザー領域へ切り替えて本ルーチンを終了する。これにより、ROM202に格納されている遊技プログラムの作動に制限がなく、遊技制御の動作が開始される。このように、演算処理装置200が初めて監視装置1に接続された場合には、演算処理装置200の固有IDが監視装置1に登録されて、遊技動作の許可情報が演算処理装置200に送信され、遊技が開始される。
【0100】(b)固有IDの登録が済んでいる場合ステップS171の判別結果がYESとなり、ステップS175、ステップS176を実行して、演算処理装置200より送信される固有IDを受信するまで待機し、固有IDを受信すると、ステップS177に進んで既に登録されている固有ID(初めて接続された演算処理装置200の固有ID)と比較判定(固有IDはOKか否かの判定)する。比較判定の結果、固有IDがOKであれば、ステップS174に進んで遊技の動作許可情報を演算処理装置200に送信する。演算処理装置200では、監視装置1から遊技の動作許可情報を受信すると、ステップS154〜ステップS157の処理を実行し、これにより、ROM202に格納されている遊技プログラムの作動に制限がなく、遊技制御の動作が開始される。一方、比較判定の結果、固有IDがNGであれば、接続された演算処理装置200が正当な遊技制御装置でないと判断し、ステップS178に進んで固有IDの異常を外部通信装置23に送信してリターンする。このとき、ステップS174の処理(遊技動作の許可情報の送信)は行われないので、演算処理装置200の動作は不能動化され、不正の防止(例えば、演算処理装置200の不正な移動の防止)が図られる。
【0101】外部通信装置23では、異常送信処理のルーチンにおいて、ステップS191で監視装置1から送信されてきた固有IDの異常を受信し、ステップS192で異常の情報(この場合は固有ID異常の情報:例えば、P機を特定する識別情報、監視装置1のネットワークアドレスと共に送信。以下同様)を公衆回線35を介して第3者機関装置36に送信し、処理を終了する。これにより、第3者機関では演算処理装置200の固有IDが異常であるP機を把握することができる。なお、この変形例の場合も、正当に新規遊技機と交換するようなときには、第1実施例と同様に設定装置(コンソールPC22)により、ステップS171で判別する固有IDの登録済みという情報をクリアすることにより、正当な演算処理装置200(遊技制御装置)の接続を許容することが可能である。
【0102】ここで、この変形例で演算処理装置200の不正な移動を防止する発明の構成は、以下のような概念で示すことができる。遊技装置(例えば、遊技機10)の遊技制御を行う遊技制御手段を含む遊技制御装置(例えば、遊技制御基板37)を監視する遊技装置の監視装置(例えば、監視装置1)であって、前記遊技制御手段は、固有識別情報(固有ID)を記憶する固有識別情報記憶手段と、所定タイミングにおいて、前記固有識別情報記憶手段に記憶された固有識別情報を前記監視装置へ送出する固有識別情報送出手段と、前記監視装置よりの遊技制御を許可する指令に基づいて遊技制御を能動化する遊技制御能動化手段と、を有し、前記監視装置は、初めて接続された前記遊技制御装置の固有識別情報送出手段より送出された固有識別情報を登録する固有識別情報登録手段と、登録した固有識別情報を元に前記固有識別情報送出手段により送出された固有識別情報の正当性を判定する正当性判定手段と、前記正当性判定手段により前記固有識別情報の正当性が満たされた場合に、前記遊技制御手段へ遊技制御を許可する指令を出す遊技制御許可手段と、を備えた遊技装置の監視装置となる。
【0103】このように変形例の場合には、予め固有IDが演算処理装置200に格納されており、監視装置1は初めて演算処理装置200と接続されたとき、該演算処理装置200から送信された固有IDを自分が管理する演算処理装置200として認識すべく、該固有IDを登録しておき、以降、この登録した固有IDに基づいて演算処理装置200の正当性を判断し、異常時には第3者機関に連絡し、かつ演算処理装置200を不能動化することが行われる。したがって、演算処理装置200の不正な移動を防止することができる。例えば、不正に演算処理装置200を移動した場合には、演算処理装置200の固有IDと、当該移動した演算処理装置200が接続された監視装置1に格納されている登録済みの固有IDとが異なるので、監視装置1は正当と認めないからである。また、遊技店100に設置後に遊技制御基板37が盗難され、解析されたとしても、当該遊技制御基板37における演算処理装置200に格納されている固有ID(監視装置1で管理)しか分からず、他の台における演算処理装置200の固有IDは解析することは全くできない。したがって、遊技用チップ(演算処理装置200)の改竄の広がりを確実に防止することができる。
【0104】本発明の実施の形態は、上記実施例に限らず、以下に述べるような各種の変形実施が可能である。
(a)本発明の実施では、上記実施例と異なり、ホールコンピュータへの遊技情報の効率の良い収集機能(例えば、監視装置0、2〜5による情報収集機能)を設けない構成で遊技装置の監視装置を実現してもよい。すなわち、上記実施例では、監視装置0、2〜5を設けて、遊技情報の収集および加工の演算処理を行い、情報収集装置を経由してホールコンピュータに加工した情報を渡し、効率の良い情報収集形態をとっているが、このような実施形態でなく、例えば監視装置0、2〜5は全く設けない構成で本発明の遊技装置の監視装置は実現できるので、例えば監視装置0、2〜5を省いた実施形態としてもよい。なお、本発明と直接の関係はないが、遊技店の都合で、遊技情報の収集および加工の演算処理が必要であれば、情報収集装置あるいはホールコンピュータが監視装置2〜5の機能を受け持つようにしてもよい。
【0105】(b)遊技装置としての遊技機はパチンコ遊技機に限らず、パチスロ遊技機への適用が可能である。
(c)本発明の遊技装置はパチンコ遊技機でなく、例えば映像式ゲーム機のようなものにも適用できる。
(d)遊技装置としての遊技機は実球式に限るものではなく、封入球式の遊技機であってもよい。また、本発明の適用対象となる遊技装置としては、どのような種類の遊技機でも本発明を適用できる。例えば、磁気カードで玉貸しを行うもの、ICカードで玉貸しを行う等の遊技機のタイプに限定されずに、本発明を適用することができる。
(e)遊技店内の通信ネットワークは遊技情報等の転送が可能なものであれば、光通信方式、LAN、LON、無線方式、赤外線方式、有線方式等の種類に限らず、どのようなネットワークシステムを使用してもよい。
【0106】
【発明の効果】
(1)請求項1記載の発明によれば、初めて接続された監視装置(遊技装置の監視装置)から固有識別情報(例えば、固有ID)を遊技制御装置(例えば、演算処理装置200を含む遊技制御基板37)に設定し、この固有識別情報により遊技制御装置の正当性の判断および遊技装置の監視装置が管理する遊技制御装置であることを判断するようにしているので、以下の効果を得ることができる。遊技制御装置が遊技店に設置されるまで、すなわち遊技店に設置されている監視装置(遊技装置の監視装置)に遊技制御装置が接続されるまでは、当該遊技制御装置には、当該遊技制御装置を監視装置が認証する固有識別情報(例えば、固有ID)が格納されておらず、設置後に監視装置より設定される。したがって、流通過程での固有識別情報の盗難を防止することができる。すなわち、流通過程で仮に遊技制御装置が盗用にあって遊技制御装置自体の改竄等が行われたとしても、その遊技制御装置には固有識別情報が格納されていないので、盗用した者は固有識別情報を入手することはできない。
【0107】一度、監視装置により遊技制御装置へ固有識別情報が設定(格納)されると、以降、遊技制御装置は自分を認証してもらう情報として当該固有識別情報(初めて接続された監視装置より設定された固有識別情報)を使用するので、遊技制御装置の不正な移動を不可能にすることができる。すなわち、他の監視装置へ当該遊技制御装置を接続しても当該遊技制御装置は動作しない。遊技店に設置された遊技機(遊技制御装置)の移動は警察等の許可を必要とするため、許可無しの移動は不正になる。したがって、遊技機(遊技制御装置)の不正な移動を防止することができる。ここでの遊技制御装置の不正な移動には、例えば改竄した遊技プログラムを内蔵した改竄遊技用チップ(遊技制御装置)を元の遊技制御装置と交換するという移動も含まれ、このような不正な移動があっても、改竄遊技用チップによる遊技を不能動化することができ、結局、不正な改竄遊技用チップの交換を有効に防止することができる。
【0108】因みに、従来は第3者機関による検査に合格して販売された遊技機であっても、遊技店において、不正な遊技プログラムを格納したROMあるいは遊技用チップの交換という不正が行われた場合に、この不正を有効に防止することが困難であったが、本発明では不正な遊技プログラムを有する別の遊技制御装置への交換が行われた場合には、監視装置から当該遊技制御装置へ遊技指令が出ないので、遊技用チップ(遊技制御装置)の交換という不正を確実に防止することができる。なお、遊技用チップの交換という不正だけでなく、改竄した遊技プログラムを格納したROMの交換という不正も同様に防止することができる。また、改造したROM(改竄遊技用チップも同様)を複数製造(いわゆるコピー)して、別の台のROMと交換する等の不正があった場合、遊技制御装置の不当な移動にも相当し、従来はこのような不当な移動を有効に防止することが困難であったが、これに対して本発明では、改造したROMを含む遊技制御装置による遊技を不能動化することができ、遊技制御装置の不当な移動を有効に防止することができる。さらに、改造したROMに交換するのではなく、単に台を移動(遊技制御装置等の移動)するような不当状態も従来は防止することが困難であったが、本発明では、台の不当な移動も確実に防止することができる。
【0109】従来は、改竄した遊技用チップが設けられている遊技制御装置を、例えば流通の過程での交換、夜間遊技店に侵入しての交換、あるいは不当な遊技店による交換等により元の遊技用チップが設けられている遊技制御装置と交換されてしまうと、不当な遊技が行われることになっていたが、これに対して本発明では、上記のような改竄した遊技用チップへの交換が行われると、遊技が不能動化されるので、不正な遊技制御装置の交換を確実に防止することができる。その結果、改竄した遊技用チップの被害を無くし、正当に営業を行っている遊技店、遊技機製造メーカーおよび遊技機の検定を行っている第3者機関に対して、社会的信用の低下をもたらし、不当な迷惑をかけるという不具合を確実に解消することができる。
【0110】遊技店に設置後に遊技制御装置が盗難され、解析されたとしても、当該遊技制御装置に格納されている固有識別情報(初めて接続された監視装置より設定された固有識別情報)しか分からず、他の台における遊技制御装置の固有識別情報は解析することは全くできない。したがって、遊技用チップ(遊技制御装置)の改竄の広がりを確実に防止することができる。すなわち、当該遊技制御装置の固有識別情報しか分からないので、複数の改竄遊技制御装置(同じ固有識別情報のコピーとなる)を作成しても、他の監視装置へは接続できず、遊技を不可能にして、改竄による被害を無くすことができる。例えば、遊技制御装置が盗まれ(遊技用チップの改竄のため)、改竄した遊技制御装置を多数製造されたとしても、接続される監視装置は、当該不正な遊技制御装置を正当と認めないので(初期時に接続された遊技制御装置ではないので)、不正を効率よく防止することができる。
【0111】(2)請求項2記載の発明によれば、遊技制御装置が監視装置(遊技装置の監視装置)と初めて接続されたとき、監視装置により遊技装置認証情報(例えば、共通ID)を使用して、接続された遊技制御装置の正当性を判断し、次いで、当該監視装置に接続され当該監視装置が管理する遊技制御装置を特定するための固有識別情報(例えば、固有ID)を遊技制御装置へ設定し、以降、この固有識別情報により、遊技制御装置の正当性の判断および遊技装置の監視装置が管理する遊技制御装置であることを判断することにより、遊技装置認証情報を使用して監視装置に接続される遊技制御装置の正当性(正当な遊技制御装置であることの認証)を判断することができ、より一層、遊技制御装置の不正な移動を有効に防止することができる。
【0112】(3)請求項3記載の発明によれば、管理装置と遊技装置間の通信網に監視装置を配置し、通信網には外部と連絡可能とする外部通信装置を備え、監視装置は、正当性判定手段により固有識別情報の非正当性が認められた場合に、外部通信装置を介して外部に報知することにより、遊技制御装置の異常を迅速に、かつ適切に外部で把握(例えば、第3者機関での把握)することができる。
【0113】(4)請求項4記載の発明によれば、管理装置と遊技装置間の通信網に監視装置を配置し、通信網には通信への加入/脱退が可能な設定装置(例えば、コンソールPC22)を備え、設定装置は、初めて接続された遊技制御装置である場合に、遊技制御手段への固有識別情報を設定する外部設定手段を有していることにより、監視装置が管理する遊技制御装置と認識するための固有識別情報を、監視装置が遊技店に設置された後に、監視装置の外部から設定(例えば、第3者機関がコンソールPC22を使用して設定)することができ、流通過程での固有識別情報の取得を防止することができる。
【0114】(5)請求項5記載の発明によれば、外部設定手段は、監視装置の初期正当性判定手段における初めて接続された遊技制御装置であるか否かの判定機能を初期化する初期化手段を備えていることにより、監視装置に新たに次の遊技制御装置が接続されたような場合、すなわち正当に遊技制御装置を移動した場合、若しくは、正当に新しい遊技制御装置(例えば、遊技盤のみ、あるいはP機全体)を入れ替えた場合に、この新たな遊技制御装置が初めて接続された遊技制御装置であること(監視装置の初期正当性判定)を確実に判断させ、正当なものを稼働させることができる。
【出願人】 【識別番号】000132747
【氏名又は名称】株式会社ソフィア
【識別番号】390025601
【氏名又は名称】株式会社西陣
【出願日】 平成9年(1997)6月13日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】鹿嶋 英實
【公開番号】 特開平11−4950
【公開日】 平成11年(1999)1月12日
【出願番号】 特願平9−172894