| 【発明の名称】 |
遊技機の基板ケース施錠構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡田 和生
【氏名】松下 良彦
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| 【要約】 |
【課題】従来の基板ケース取付構造では、爪やネジ等が外されることによって基板ケースは簡単に内部が開けられ、ROMや電子回路基板が不正交換される。
【解決手段】第1の基板ケース51はパチンコ機枠7に固定された第1の固定具53上に載置され、第2の固定具54がピン62を中心に回動して第1の基板ケース51に被されている。この状態で第2の固定具54の他端が第1の固定具53の他端にキーシリンダ63によって施錠されている。第1の固定具53をパチンコ機枠7に固定させるネジ58〜61は第1の下部ケース51aまたは第2の固定具54とパチンコ機枠7との間に位置するため、キーシリンダ63が解錠されて第1の下部ケース51aおよび第2の固定具54が動かされない限りネジ58〜61は取り外せない。従ってキーシリンダ63が解錠されない限り、第1の基板ケース51は第1および第2の各固定具53,54の間にロックされる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子部品が実装された電子回路基板を収納する下部ケースおよびこの下部ケースに被せられる上部ケースからなる基板ケースと、この基板ケースが載置されて前記基板ケースの両側部に一端および他端が露出する,基体に固定される第1の固定具と、一端がこの第1の固定具の一端に回動自在に支持され,この支持部を中心に回動して前記第1の固定具上に載置された前記基板ケースに被さり,前記第1の固定具に対向して前記基板ケースを前記基体に固定させる第2の固定具と、この第2の固定具の他端を前記第1の固定具の他端に施錠する施錠具と、前記第1の固定具を前記基体に固定させる,前記基板ケースまたは前記第2の固定具と前記基体との間に位置する固定手段とから構成される遊技機の基板ケース施錠構造。 【請求項2】 電子部品が実装された第2の電子回路基板を収納する第2の下部ケースおよびこの第2の下部ケースに被せられる第2の上部ケースからなり,前記第1の基板ケースに隣接して前記基体に取り付けられる第2の基板ケースと、前記第2の上部ケースを前記第2の下部ケースに固定させる第1の固定手段と、この第1の固定手段を覆う被覆部,および前記基体に固定される取付部からなる第3の固定具と、前記被覆部を前記第1の固定手段に覆わせた状態で前記取付部を前記基体に固定させる,前記第1の固定具と前記基体との間に位置する第2の固定手段とをさらに備えた請求項1記載の遊技機の基板ケース施錠構造。 【請求項3】 前記第1の固定手段は、同時に前記第2の電子回路基板を前記第2の基板ケースに固定させることを特徴とする請求項2記載の遊技機の基板ケース施錠構造。 【請求項4】 電子部品が実装された電子回路基板を収納する下部ケースおよびこの下部ケースに被せられる上部ケースからなる基板ケースと、一端が基体に回動自在に支持され,この支持部を中心に回動して前記基体上に載置された前記基板ケースに被さり、前記基板ケースを前記基体に固定させる第2の固定具と、この第2の固定具の他端を前記基体に施錠する施錠具とから構成される遊技機の基板ケース施錠構造。 【請求項5】 前記上部ケースに溝が形成されており、前記第2の固定具はこの溝に嵌合して前記基板ケースを前記基体に固定させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載した遊技機の基板ケース施錠構造。 【請求項6】 前記基板ケースの一端部を着脱自在に収容する,両側部が前記基体に回動自在に支持される収容具を備え、前記第2の固定具はこの収容具から間隔をおいて前記基板ケースを前記基体に固定させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載した遊技機の基板ケース施錠構造。 【請求項7】 前記固定手段はネジであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載した遊技機の基板ケース施錠構造。 【請求項8】 前記遊技機は弾球遊技機またはスロットマシンであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載した遊技機の基板ケース施錠構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は遊技機の遊技動作等を制御する電子回路基板を収納した基板ケースの施錠構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】パチンコ機やピンボールゲーム機,スマートボールゲーム機等の弾球遊技機や、スロットマシンといった遊技機のほとんどは、マイクロコンピュータを用いた電子回路によってその遊技動作が制御されている。通常この電子回路には、総括的な演算制御を行う中央処理装置(CPU),データの読み取りおよび書き込みが可能な記憶素子(RAM),データの読み取りのみ可能な記憶素子(ROM)といった電子部品が備えられている。CPUはこれらRAM,ROMを用いて弾球遊技機の役物や、スロットマシンのリール等の動作を制御する。 【0003】この種の遊技機における大当たり発生確率はランダム抽選によって行われている。つまり、乱数発生器で発生した乱数をサンプリングし、サンプリングした乱数値が入賞判定テーブルのどの区画の数値範囲に入っているかにより、入賞態様が決定される。入賞判定テーブルは、一定範囲の乱数を各入賞態様に区画するデータからなり、ROMに記憶されている。CPUは、サンプリングされた乱数値が例えば入賞判定テーブルのA区画に属する場合には大当たりを発生させ、また、B区画に属する場合には小当たりを発生させ、また、C区画に属する場合にはハズレとする。 【0004】このような大当たり発生確率等のデータを記憶したROMは、電子回路基板に対して着脱可能に取り付けられており、取り換えることが出来る。ROMを取り換えることにより、同じ電子回路基板を用いて異なる遊技機種の制御回路基板を容易に構成することが可能である。 【0005】図8は従来の基板ケース取付構造を有する一般的なパチンコ機1を示しており、同図(a)はこのパチンコ機1の正面図,同図(b)はその背面図である。 【0006】パチンコ機1正面のフロントドア内部には遊技盤2が設けられている。この遊技盤2には多数の障害釘が植設されており、また、中央部には図示しないセンター役物が配置されている。ハンドル3が回動操作されると、上皿4に貯留された遊技球が遊技盤2内に打ち込まれる。遊技盤2内に打ち込まれた遊技球は障害釘に弾かれながら盤面内を流下し、いずれの入賞口にも入らない場合にはアウト口から回収される。 【0007】一方、遊技球が一般入賞口に入ると所定個数の遊技球が上皿4に払い出される。また、正面中央に設けられた始動口に遊技球が入賞すると、センター役物に設けられた可変表示装置が回り出す。この可変表示装置が所定図柄を表示して停止した場合には大当たりが発生し、変動入賞装置(アタッカー)が所定時間または遊技球が所定個数入賞するまで開いた状態になる。従って、大当たりが発生すると遊技者は多量の遊技球を短時間に獲得することが出来る。 【0008】また、可変表示装置が別の所定図柄を表示して停止した場合には確率変動状態になり、大当たりが極めて発生しやすい状態になる。この確率変動状態における大当たり発生確率は、可変表示装置に停止表示される図柄の組み合わせに応じて予め定められており、通常の遊技状態時よりも極めて高い大当たり発生確率値に設定されている。 【0009】パチンコ機1背面のリアパネルユニット5のほぼ中央部には、後述するコネクタブラケット15および爪21により、第1の基板ケース6が取り付けられている。リアパネルユニット5は前面に遊技盤2を有しており、パチンコ機枠7の央部に形成された開口部からパチンコ機1背面に露出している。この第1の基板ケース6の内部にはパチンコ機1の遊技動作を制御する電子部品が実装されたゲーム基板が収納されている。また、第1の基板ケース6の下方のパチンコ機枠7には第2の基板ケース8がネジ22によって取り付けられている。この第2の基板ケース8はハンドル3や遊技盤2に設けられた役物等の動作を制御する電子回路基板を収納している。 【0010】第1の基板ケース6内に収納されたゲーム基板には前述したCPU,RAM,ROM等が実装されている。前述した入賞判定テーブルといった大当たり確率情報等が記憶されたROMは、ソケット等に挿入されて着脱自在に遊技基板に実装されている。パチンコ機の遊技機種の変更はこのROMを交換することによって容易に行える。 【0011】第1および第2の各基板ケース6,8に収納された各電子回路基板は、電源プラグ9および電源基板ユニット10を介して供給される直流電源を受けて動作する。また、パチンコ機枠7の上部に位置する払出球タンク11は補給樋から供給される遊技球を貯めており、この遊技球は入賞時にツインレール12および払出球通路13を介して上皿4に払い出される。また、入賞しなかった遊技球はアウト球通路14を介して回収樋に回収される。 【0012】第1の基板ケース6は図9に示すコネクタブラケット15により、その一端部6aがリアパネルユニット5に回動自在に支持されている。つまり、リアパネルユニット5には一対のブラケット支持部16a,16bが立設されており、コネクタブラケット15はその両側部がこのブラケット支持部16a,bに回動自在に支持されている。第1の基板ケース6は矢示のA方向からコネクタブラケット15に挿入され、その一端部6aがコネクタブラケット15に収容される。 【0013】第1の基板ケース6のこの一端部6aにはゲーム基板に電気的に接続されたコネクタ17が突出しており、第1の基板ケース6がコネクタブラケット15に挿入されると、コネクタ17はコネクタブラケット15の内壁面に取り付けられたレセプタクル18に嵌合する。この嵌合により、ゲーム基板の配線はフラットケーブル19に電気的に接続され、ゲーム基板は種々の装置と信号の授受を行ってパチンコ機1の遊技動作を制御する。 【0014】第1の基板ケース6の一端部6aがコネクタブラケット15に収容された状態で第1の基板ケース6の他端部6bが矢示のB方向に回動されると、第1の基板ケース6は図10(a)に示すようにリアパネルユニット5に平行に載置される。第1の基板ケース6の他端部6bにはリアパネルユニット5に面する側に係合部20が設けられており、第1の基板ケース6がリアパネルユニット5に平行に載置されると、同図(b)に示す係合部20の内部孔20aに爪21の先端が係合する。爪21は軟性を有する樹脂からなり、リアパネルユニット5に立設されている。 【0015】爪21と係合部20とが係合した状態では第1の基板ケース6の他端部6bはリアパネルユニット15に固定され、ブラケット支持部16a,bによる第1の基板ケース6の動きは固定される。しかし、爪21が矢示のC方向に曲げられると、爪21と係合部20との係合状態が解かれ、第1の基板ケース6の他端部6bは再び遊動する。 【0016】また、図11は従来の基板ケース取付構造を有する一般的なスロットマシン31を示しており、同図(a)はこのスロットマシン31の斜視図,同図(b)はこのスロットマシン31のフロントドア32を開いて観察される機器内部を示す正面図である。 【0017】フロントドア32の正面上部の前面パネルには窓33が形成されており、この窓33を通して回転リール34が観察されている。この回転リール34はキャビネット35の中段に内蔵されており、その外周には種々のシンボルが描かれている。遊技者によって投入口36にメダルが投入され、スタートレバー37が操作されるとリール34が回転する。引き続いて遊技者によってストップボタン38が押圧操作されると、その操作タイミングに応じてリール34の回転が停止する。この停止時に窓33を通して観察される各リール34のシンボルの組み合わせが、所定のシンボルの組み合わせである場合には入賞が生じる。入賞時には機器に内蔵されたホッパ39から払出口40へ所定枚数のメダルが払い出され、受け皿41に貯められる。 【0018】入賞時に払い出されるメダルの枚数は入賞態様に応じて異なり、この入賞態様は機器頭部に位置する配当表42に表示されている。入賞態様には様々な種類があり、「7,7,7」といったシンボル組合せが揃った場合には大当たりが生じる。この大当たりゲームにはビッグボーナスゲームと呼ばれる入賞態様があり、遊技者はこのビッグボーナスゲームにおいて複数回の高配当ゲームを行え、多数のメダルを短時間に獲得することが出来る。また、リーチ目と称されるシンボル組合せがリール34の回転停止時に表示された場合には、大当たりの発生が近いことが遊技者に示唆される。 【0019】リール34の上部に位置するキャビネット35の内側背面には木枠43が設けられており、この木枠43には基板ケース44がネジによって取り付けられている。基板ケース44には前述したCPU,RAM,ROM等の電子部品が実装された遊技基板が収納されている。このスロットマシン31においても、前述した入賞判定テーブルといった大当たり確率情報等が記憶されたROMは、ソケットに挿入されてゲーム基板に対して着脱自在に実装されている。スロットマシンの遊技機種の変更はこのROMを交換することによって容易に行える。 【0020】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の遊技機の基板ケース取付構造では、基板ケースが爪21やネジ22等によって固定されている。従って、爪やネジ等が外されることによって基板ケースは簡単に内部が開けられる。このため、ホールの営業中などにおいても、基板ケース内部からROMが取り外されて不正改造ROMに交換されたり、電子回路基板自体が不正改造された電子回路基板に取り換えられてしまうことがある。このようにROMや電子回路基板が不正に交換されてしまうと、ROMや電子回路基板に記憶された大当たり発生確率等のデータが改ざんされ、大量の遊技球やメダル等が盗まれてしまう。 【0021】 【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、電子部品が実装された電子回路基板を収納する下部ケースおよびこの下部ケースに被せられる上部ケースからなる基板ケースと、この基板ケースが載置されて基板ケースの両側部に一端および他端が露出する,基体に固定される第1の固定具と、一端がこの第1の固定具の一端に回動自在に支持され,この支持部を中心に回動して第1の固定具上に載置された基板ケースに被さり,第1の固定具に対向して基板ケースを基体に固定させる第2の固定具と、この第2の固定具の他端を第1の固定具の他端に施錠する施錠具と、第1の固定具を基体に固定させる,基板ケースまたは第2の固定具と基体との間に位置する固定手段とから、遊技機の基板ケース施錠構造を構成した。 【0022】本構成においては、基板ケースは、基体に固定された第1の固定具上に載置され、第2の固定具がその一端を中心に回動して基板ケースに被されて基体に固定される。この状態で第2の固定具の他端が第1の固定具の他端に施錠されると、基板ケースは対向する第1および第2の各固定具の間に挟持され、この間にロックされる。 【0023】第1の固定具を基体に固定させる固定手段例えばネジは基板ケースまたは第2の固定具と基体との間に位置するため、施錠具が解錠されて基板ケースまたは第2の固定具が動かされない限り固定手段は取り外せない。従って、施錠具が解錠されない限り、第1の固定具は基体から取り外せず、基板ケースは第1および第2の各固定具の間にロックされた状態に保たれる。つまり、上部ケースと下部ケースとは一体化され、上部ケースを開けることは出来なくなる。 【0024】また、電子部品が実装された第2の電子回路基板を収納する第2の下部ケースおよびこの第2の下部ケースに被せられる第2の上部ケースからなり,第1の基板ケースに隣接して基体に取り付けられる第2の基板ケースと、第2の上部ケースを第2の下部ケースに固定させる第1の固定手段と、この第1の固定手段を覆う被覆部,および基体に固定される取付部からなる第3の固定具と、被覆部を第1の固定手段に覆わせた状態で取付部を基体に固定させる,第1の固定具と基体との間に位置する第2の固定手段とをさらに備え、遊技機の基板ケース施錠構造を構成した。 【0025】本構成によれば、第1の基板ケースが第1の固定具および第2の固定具にロックされた状態で、さらに第2の基板ケースが第3の固定具によって基体にロックされる。つまり、第3の固定具の取付部を基体に固定する第2の固定手段例えばネジは第1の固定具と基体との間に位置するため、第3の固定具は第1の固定具が取り外されない限り基体に固定された状態に保たれる。第1の固定具は上記のように施錠具が解錠されない限り取り外せないため、第3の固定具も施錠具が解錠されない限り取り外せない。さらに、第3の固定具の被覆部は、第2の上部ケースを第2の下部ケースに固定させる第1の固定手段例えばネジを覆っているため、この第1の固定手段は第3の固定具が取り外されない限り抜けない。すなわち、第3の固定具が取り外されない限り、第2の上部ケースは第2の下部ケースから取り外せない。 【0026】第2の上部ケースを第2の下部ケースに固定させる第1の固定手段が、同時に第2の電子回路基板を第2の基板ケースに固定させる構成にすることにより、第2の基板ケースに収容された第2の電子回路基板はより取り出し難くなる。 【0027】また、電子部品が実装された電子回路基板を収納する下部ケースおよびこの下部ケースに被せられる上部ケースからなる基板ケースと、一端が基体に回動自在に支持され,この支持部を中心に回動して基体上に載置された基板ケースに被さり、基板ケースを基体に固定させる第2の固定具と、この第2の固定具の他端を基体に施錠する施錠具とから、遊技機の基板ケース施錠構造を構成した。 【0028】本構成においては、基板ケースは基体上に載置され、第2の固定具がその一端を中心に回動して基板ケースに被されて基体に固定される。この状態で第2の固定具の他端が基体に施錠されると、基板ケースは基体および第2の固定具の間に挟持され、この間にロックされる。 【0029】第2の固定具によって基板ケースが基体に固定される態様としては、例えば、基板ケースの上部ケースに形成された溝が用いられる態様がある。第2の固定具がこの溝に嵌合すると、基板ケースは第2の固定具に引っ掛かって基体に平行する方向の動きが規制されて基体に固定される。 【0030】また、第2の固定具によって基板ケースが基体に固定される他の態様として、基板ケースの一端部を着脱自在に収容する,両側部が基体に回動自在に支持される収容具を用いる態様もある。第2の固定具がこの収容具から間隔をおいて基体に固定されると、基板ケースの一端部が収容具に収容された状態で基板ケースは第1および第2の各固定具の間にロックされ、収容具による基板ケースの回動動作は規制されて基板ケースは基体に固定される。 【0031】 【発明の実施の形態】次に、本発明による遊技機の基板ケース施錠構造を前述した図8に示すパチンコ機1に適用した第1の実施形態について説明する。 【0032】図1(a)は本実施形態によるパチンコ機1の基板ケース施錠構造を示す平面図であり、同図(b)はその正面図、同図(c)は同図(a)のc―c線要部破断矢示側面図である。また、図2は図1(a)を拡大して示す平面図、図3は図1(b)を拡大して示す側面図である。なお、これら各図において同一部分には同一符号を付している。 【0033】箱状の第1の基板ケース51および第2の基板ケース52はパチンコ機1の背面に設けられており、第1の基板ケース51は前述した図8に示す第1の基板ケース6、第2の基板ケース52は前述した第2の基板ケース8に相当している。 【0034】第1の基板ケース51はゲーム基板56を収納した下部ケース51aと、この下部ケース51aに被せられた上部ケース51bとからなる。この第1の基板ケース51に隣接して第2の基板ケース52が設けられている。この第2の基板ケース52はハンドル3の動作等を制御する電子回路基板57を収納した第2の下部ケース52aと、この第2の下部ケース52aに被せられた第2の上部ケース52bとからなる。第2の下部ケース52aの外周は第2の上部ケース52bの外周よりも一回り大きくなっている。 【0035】第1の基板ケース51はその一端部が前述した図9および図10に示すコネクタブラケット15に収容されている。このコネクタブラケット15は第1の基板ケース51の一端部を着脱自在に収容する収容具を構成している。コネクタブラケット15の両側部は前述したようにブラケット支持具16a,16bによってリアパネルユニット5に回動自在に支持されている。 【0036】一方、第1の基板ケース51の他端部は第1の固定具53および第2の固定具54によってパチンコ機枠7に固定されている。従来の第1の基板ケース6はリアパネルユニット5に立設した爪21(図10参照)にその他端部が係止されていたが、本実施形態では第1の基板ケース51は従来の第1の基板ケース6よりも長く、第1の基板ケース51の他端部はパチンコ機枠7にまで達している。 【0037】第2の基板ケース52は第1の基板ケース51の下方のパチンコ機枠7に第3の固定具55によって固定されている。 【0038】第1の固定具53は図4(a)にその側面図が示され、同図(b)にその平面図が示されている。この第1の固定具53はネジ孔53a〜53dにネジ58〜61が挿入されてパチンコ機枠7に固定されている。ネジ58〜61の各頭部は第2の固定具54とパチンコ機枠7との間に位置しており、しかも、ネジ59〜61の各頭部は第1の基板ケース51における下部ケース51aとパチンコ機枠7との間にも位置している。また、第1の固定具53はコネクタブラケット15から間隔をおいてパチンコ機枠7に固定されている。 【0039】一端部がコネクタブラケット15に収納された第1の基板ケース51の他端部は、パチンコ機枠7に固定された第1の固定具53に向けて倒されており、第1の基板ケース51の底面はリアパネルユニット5およびパチンコ機枠7に対向している。第1の固定具53の一端および他端はこのように載置された第1の基板ケース51の両側部に露出している。 【0040】この第1の固定具53の一端にはピン孔53e(図4(a)参照)が開口しており、このピン孔53eには第2の固定具54の一端に開口したピン孔が合わされてピン62が挿入されている。第2の固定具54の他端はこのピン62を中心にしてD方向(図1(b)および図3参照)に回動自在に支持されている。第2の固定具54は、このピン62を中心に回動し、表面が一段下がった第1の基板ケース51の他端部(図1(c)参照)に被さり、第1の固定具53に対向して第1の基板ケース51をパチンコ機枠7に固定している。 【0041】また、第2の固定具54の他端には施錠具であるキーシリンダ63が設けられている。このキーシリンダ63の係合部63aは第1の固定具53の他端に開口した穴53f(図4(b)参照)に嵌合し、キーシリンダ63のキー溝63bにキー64が挿入されてキー64がE方向(図1(a)および図2参照)に回されることにより、係合部63aは穴53fに交差してロックされる。すなわち、第2の固定具54の他端は第1の固定具53の他端に施錠される。 【0042】第3の固定具55は図5(a)にその側面図が示され、同図(b)にその平面図が示される。この第3の固定具55は、第1の固定具53および第2の固定具54と同様に板金加工によって形成されており、パチンコ機枠7に固定される取付用曲部55aと、ネジ65,66を覆う被覆用曲部55b,55cとを有している。 【0043】ネジ65,66は第2の上部ケース52bを第2の下部ケース52bに固定させている。また、ネジ65は、電子回路基板57の端部に貫通して第2の下部ケース52aに螺合しており、同時に電子回路基板57を第2の基板ケース52に固定させている。 【0044】このネジ65の頭部は、第2の上部ケース52b表面の一段落ち込んだ表面に出ており、被覆用曲部55bに覆われている。また、ネジ66の頭部は、第2の上部ケース52bに一体成形された耳部52cの表面に出ており、被覆用曲部55cに覆われている。第2の上部ケース52bの周囲に突出しているこの耳部52cは、第2の下部ケース52aの周囲に突出して第2の下部ケース52aに一体成形されている耳受け部52dに嵌まり込んでいる。 【0045】取付用曲部55aは、その端部に開口したネジ孔55d,55eにネジ67,68が挿入されてパチンコ機枠7に固定されている。これらネジ67,68の頭部は第1の固定具53の端部とパチンコ機枠7との間に位置している。 【0046】また、第3の固定具55には垂直曲げ規制用曲部55fおよび水平曲げ規制用曲部55gが形成されている。垂直曲げ規制用曲部55fは、第2の下部ケース52aの下方にその先端が潜り込んでおり、パチンコ機枠7に垂直なz方向(図1(b)参照)に第3の固定具55が曲げられるのを規制している。つまり、第3の固定具55を垂直方向に起こそうとしても、垂直曲げ規制用曲部55fが第2の基板ケース52に引っ掛かるため、第3の固定具55は垂直方向に曲がらない。この垂直曲げ規制用曲部55fがないと、第3の固定具55は取付部55aを中心にして垂直方向に曲げられてしまう。 【0047】また、水平曲げ規制用曲部55gは、耳部52cと耳受け部52dとの間の隙間にその先端が入り込んでおり、パチンコ機枠7に水平なy方向(図1(a)参照)に第3の固定具55が曲げられるのを規制している。つまり、第3の固定具55を水平方向に曲げようとしても、水平曲げ規制用曲部55gが第2の基板ケース52に引っ掛かるため、第3の固定具55は水平方向に曲がらない。この水平曲げ規制用曲部55gがないと、第3の固定具55は取付部55aを中心にして水平方向に曲げられてしまう。 【0048】第3の固定具55は取付部55aの一端においてパチンコ機枠7に固定されているため、第3の固定具55の他端が曲げられてしまう可能性があるが、これら垂直曲げ規制用曲部55fおよび水平曲げ規制用曲部55gがあるため、このような心配は解消されている。 【0049】上述した本実施形態による基板ケース施錠構造においては、第1の基板ケース51はパチンコ機枠7に固定された第1の固定具53上に載置され、第2の固定具54がピン62を中心に回動して第1の基板ケース51に被されている。この状態で第2の固定具54の他端が第1の固定具53の他端にキーシリンダ63によって施錠されており、第1の基板ケース51は対向する第1および第2の各固定具53,54の間に挟持され、この間にロックされている。 【0050】第1の固定具53をパチンコ機枠7に固定させるネジ58〜61は第1の下部ケース51aまたは第2の固定具54とパチンコ機枠7との間に位置するため、キーシリンダ63が解錠されて第1の下部ケース51aおよび第2の固定具54が動かされない限りネジ58〜61は取り外せない。従って、キーシリンダ63が解錠されない限り、第1の固定具53はパチンコ機枠7から取り外せず、第1の基板ケース51は第1および第2の各固定具53,54の間にロックされた状態に保たれる。つまり、第1の下部ケース51aと第1の上部ケース51bとは一体化され、第1の上部ケース51bを開けることは出来なくなる。 【0051】また、第1の基板ケース51は、その一端部がコネクタブラケット15に収容された状態で第1および第2の各固定具53,54の間にロックされているため、コネクタブラケット15による第1の基板ケース51の回動動作が規制され、第1の基板ケース51はリアパネル5およびパチンコ機枠7に固定されている。 【0052】従来の第1の基板ケースの他端部は爪に係合して単に固定されていたため、爪を外してコネクタブラケット15によって第1の基板ケースを立てることにより、第1の基板ケースは簡単にリアパネル5から取り外せたが、本実施形態ではキーシリンダ63が解錠されない限り、第1の基板ケース51はパチンコ機1の背面から取り外せない。従って、従来簡単に第1の基板ケースからゲーム基板56が取り出され、取り出されたゲーム基板56が不正改造されたゲーム基板にまるごと交換されたり、また、取り出されたゲーム基板56上のROMが不正改造ROMに交換されたりすることがあったが、本実施形態による上記の基板ケース施錠構造によればこのような不正交換を防止することが可能となる。 【0053】また、本実施形態においては、第1の基板ケース51が第1の固定具53および第2の固定具54にロックされた状態で、さらに第2の基板ケース52が第3の固定具55によってパチンコ機枠7にロックされている。つまり、第3の固定具55の取付部55aをパチンコ機枠7に固定するネジ67,68は第1の固定具53とパチンコ機枠7との間に位置するため、第3の固定具55は第1の固定具53が取り外されない限りパチンコ機枠7に固定された状態に保たれる。第1の固定具53は上記のようにキーシリンダ63がキー64によって解錠されない限り取り外せないため、第3の固定具55もキーシリンダ63が解錠されない限り取り外せない。 【0054】さらに、第3の固定具55の被覆部55b,cは、第2の上部ケース52bを第2の下部ケース52aに固定させるネジ65,66を覆っているため、これらネジ65,66は第3の固定具55が取り外されない限り抜けない。すなわち、第3の固定具55が取り外されない限り、第2の上部ケース52bは第2の下部ケース52aから取り外せない。よって、第2の基板ケース52に収納された第2の電子回路基板57はキーシリンダ63が解錠されない限り取り出せず、従って、第2の電子回路基板57に実装された電子部品が不正に交換されたり、第2の電子回路基板57自体が不正改造された電子回路基板に不正に交換されたりすることが防止される。 【0055】また、ネジ65は、第2の上部ケース52bを第2の下部ケース52aに固定させていると同時に、第2の電子回路基板57を第2の基板ケース52に固定させている。従って、第2の基板ケース52bに収容された第2の電子回路基板57はより取り出し難くなっている。 【0056】次に本発明による遊技機の基板ケース施錠構造を前述したパチンコ機1に適用した第2の実施形態について説明する。図6(a)は第2の実施形態によるパチンコ機1の基板ケース施錠構造を示す平面図であり、同図(b)はその正面図、同図(c)は同図(a)の要部破断側面図である。なお、同図において図1と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。 【0057】この第2の実施形態による基板ケース施錠構造は、上述した第1の実施形態における第1の基板ケース51の形状が異なっている点が上述した第1の実施形態と主に相違している。すなわち、本実施形態において第1の基板ケース51を構成する上部ケース51b′には溝71が形成されている。そして、この溝71には第2の固定具54が嵌合している。また、第1の固定具53および第2の固定具54は第1の基板ケース51の中央寄りに設けられているが、コネクタブラケット15とは間隔を置いて配置されている。 【0058】このように第2の固定具54と溝71とが嵌合しているため、第1の基板ケース51は第2の固定具54に引っ掛かってパチンコ機枠7に平行する方向の動きが規制されている。このため、第1の基板ケース51はより強固にパチンコ機枠7に固定されている。従って、例えば、コネクタブラケット15が万が一に壊されて取り外されたとしても、第1の基板ケース51を水平方向に引き抜くことは出来ない。 【0059】次に、本発明による遊技機の基板ケース施錠構造を前述したパチンコ機1に適用した第3の実施形態について説明する。図7(a)はこの第3の実施形態によるパチンコ機1の基板ケース施錠構造を示す平面図であり、同図(b)はその正面図、同図(c)は同図(a)の要部破断側面図である。なお、同図においても図1と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。 【0060】本実施形態においては、第1の基板ケース51を構成する上部ケース51b″には凹凸を有する溝72が形成されている。そして、この溝72には第2の固定具54′が嵌合している。第2の固定具54′は上部ケース51b″に対向する側の中央および両側部に突出部54aが形成されており、これら突出部54aは溝72の凹凸に嵌合している。また、本実施形態でも第1の固定具53および第2の固定具54′は第1の基板ケース51の中央寄りに設けられているが、コネクタブラケット15とは間隔を置いて配置されている。 【0061】本実施形態においても第2の固定具54′と溝72とが嵌合しているため、第1の基板ケース51は第2の固定具54′に引っ掛かってパチンコ機枠7に平行する方向の動きが規制されている。このため、本実施形態によっても第1の基板ケース51はより強固にパチンコ機枠7に固定される。 【0062】また、上述した図6および図7では第2の基板ケース52が示されていないが、第1の実施形態と同様に、第3の固定具55を用いて第2の基板ケース52をパチンコ機枠7にロックすることが可能である。これら第2および第3の各実施形態においても前述した第1の実施形態と同様な効果が得られ、さらに第2および第3の各実施形態特有の上記効果が得られる。 【0063】また、上記の第2および第3の各実施形態では第1の基板ケース51の一端部をコネクタブラケット15に収容している場合について説明したが、このコネクタブラケット15を用いなくても、第1の基板ケース51をパチンコ機枠7に固定させることが出来る。つまり、第2の固定具54,54′は上部ケース51b′,51b″の各溝71,72に嵌合しているため、コネクタブラケット15が無い場合にも、第1の基板ケース51を水平方向に引き抜くことは出来ず、第1の基板ケース51はパチンコ機枠7から取り外せない。 【0064】なお、上記各実施形態ではコネクタブラケット15をリアパネル5に固定し、第1の固定具53および第3の固定具55をパチンコ機枠7に固定した場合について説明したが、コネクタブラケット15、第1の固定具53および第3の固定具55はいずれの基体に固定してもよい。また、上記各実施形態では施錠具をキーシリンダ63として説明したが、南京錠、チェーンロックといった施錠具を用いても良い。 【0065】また、上記各実施形態では、第1の固定具53をパチンコ機枠7に固定させる固定手段としてネジ58〜61を用い、第2の上部ケース52bを第2の下部ケース52aに固定させる固定手段としてネジ65,66を用い、第3の固定具55をパチンコ機枠7に固定させる手段としてネジ67,68を用いた場合について説明したが、これら各固定手段はネジに限定されるものではない。例えば、ボルトやリベット等の固定手段であってもよい。また、第1の固定具53と第3の固定具55とは別体として説明したが、これらを一体構造としても良い。これらの各構造によっても上述した各実施形態と同様な効果が奏される。 【0066】また、上記各実施形態では、パチンコ機枠7に固定した第1の固定具53上に第1の基板ケース51を載置し、この上に第2の固定具54を被せる構造として説明したが、第1の固定具53を用いることなく第1の基板ケース51をパチンコ機枠7等の基体上に直接載置し、この上に第2の固定具54を被せる構造としてもよい。この場合には、第2の固定具54の一端はパチンコ機枠7等の基体に回動自在に支持され、その他端にキーシリンダ等の施錠具が設けられる。基体に図4(b)に示す第1の固定具53に設けられた穴53fと同様な穴を形成しておくことにより、第2の固定具54の他端に設けられたこの施錠具は基体に対して施錠される。このような基板ケース施錠構造においても、上述した各実施形態と同様な効果が奏される。 【0067】また、上記各実施形態では本発明による遊技機の基板ケース施錠構造をパチンコ機に適用した場合について説明したが、ピンボールゲーム機やスマートボールゲーム機といった他の弾球遊技機や、スロットマシンにも同様に適用することが可能であり、上記各実施形態と同様な効果が奏される。 【0068】例えば、図11に示すスロットマシン31に本発明を適用する場合には、第1の固定具53,第2の固定具54およびコネクタブラケット15等を用いることにより、上述した各実施形態と同様に基板ケース44を木枠43にロックさせることが可能である。この場合にも上述した各実施形態と同様な効果が奏される。 【0069】 【発明の効果】以上説明したように本発明による遊技機の基板ケース施錠構造では、第1の固定具を基体に固定させる固定手段は下部ケースまたは第2の固定具と基体との間に位置するため、施錠具が解錠されて下部ケースまたは第2の固定具が動かされない限り固定手段は取り外せない。従って、施錠具が解錠されない限り、第1の固定具は基体から取り外せず、基板ケースは第1および第2の各固定具の間にロックされた状態に保たれる。 【0070】また、第3の固定具の取付部を基体に固定する固定手段は第1の固定具と基体との間に位置するため、第3の固定具は第1の固定具が取り外されない限り基体に固定された状態に保たれる。しかも、第3の固定具の被覆部は、第2の上部ケースを第2の下部ケースに固定させる固定手段を覆っている。従って、第3の固定具が取り外されない限りこの固定手段は取り外せず、第2の上部ケースは第2の下部ケースから取り外せない。 【0071】このため、第2の固定具を第1の固定具にロックさせることにより、第1の基板ケースと同時に第2の基板ケースを基体にロックさせることが可能となる。 【0072】この際、第2の上部ケースを第2の下部ケースに固定させる固定手段が、同時に第2の電子回路基板を第2の基板ケースに固定させる構成にすることにより、第2の基板ケースに収容された第2の電子回路基板はより取り出し難くなる。 【0073】また、基板ケースが基体上に直接載置される場合に、第2の固定具がその一端を中心に回動して基板ケースに被され、この状態で第2の固定具の他端が基体に施錠されると、基板ケースは基体および第2の固定具の間に挟持され、この間にロックされる。 【0074】このような本発明によれば、ホールの営業中などにおいて、基板ケース内部からROMが取り外されて不正改造ROMに交換されたり、電子回路基板自体が不正改造された電子回路基板に取り換えられてしまうことが防止される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598098526 【氏名又は名称】アルゼ株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月17日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】峯岸 武司
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| 【公開番号】 |
特開平11−4947 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月12日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−176477 |
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