| 【発明の名称】 |
シンボル可変表示遊戯機 |
| 【発明者】 |
【氏名】木下 俊一
【氏名】中谷 吉博
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| 【要約】 |
【課題】低速回転時のリールの滑らかな回転を実現する。
【解決手段】外周面に複数のシンボルが表された複数個のリール11a,11b,11cによりシンボル可変表示部が構成される。各リール11a,11b,11cは、ステッピングモータ22を回転駆動源とし、前記ステッピングモータ22の出力軸22aに減速機構23が連繋される。減速機構23の出力軸27は、外周部がリール11a,11b,11cのボス部21aに固定された板状の弾性体28の中心位置に連結される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外周面に複数のシンボルが表された複数個のリールによってシンボル可変表示部が構成されて成るシンボル可変表示遊戯機において、前記の各リールは、ステッピングモータを回転駆動源とすると共に、ステッピングモータの出力軸に減速機構が連繋されており、前記減速機構の出力軸は、外周部がリールの中心部分に固定された板状の弾性体の中心位置に連結されて成るシンボル可変表示遊戯機。 【請求項2】 前記弾性体の外周部には、逆円錐形状の頭部をもつねじの挿入が可能な逆円錐状形状のテーパ孔が複数形成されると共に、リールの中心部分には、各テーパ孔に対応する箇所に、ねじ孔がそれぞれ形成されており、弾性体の各テーパ孔へねじをそれぞれ挿入し、各ねじのねじ部をリールのねじ孔へねじ込むことにより、弾性体がリールの中心部分に固定される請求項1に記載されたシンボル可変表示遊戯機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、シンボル可変表示部を有するパチンコ遊戯機などのシンボル可変表示遊戯機に関連し、特にこの発明は、外周面に複数のシンボルが表された複数個のリールによって前記シンボル可変表示部が構成されて成るシンボル可変表示遊戯機に関する。 【0002】 【従来の技術】近年の典型的なパチンコ遊戯機は、扁平なボックス形状の本体部と、この本体部の前面の盤面上に開閉可能に取り付けられた透明ガラス板とで機体が構成される。前記本体部の盤面には、各所に入賞口が、中央部にシンボル可変表示部が、下部にアウト口が、それぞれ配置される。本体部の内部には、前記シンボル可変表示部の位置に合わせて、複数個のリールが配備される。 【0003】このような構成のパチンコ遊戯機において、盤面へ発射されたパチンコ玉が特定の入賞口へ入ると、シンボル可変表示部の複数個のリールが適当時間だけ回転した後に停止し、停止時の各リールのシンボルの組み合わせが所定の組み合わせになったとき、遊戯者に対して大当たりなどの利益状態が付与される。 【0004】シンボルを適正位置に位置決め停止させるために、リールの回転駆動源として、一般にステッピングモータが使用されている。このステッピングモータは、クロックパルスが与えられる毎に1ステップ角度ずつ回転するもので、1回転毎のクロックパルスの数を計数することにより、各シンボルの位置を検出できる。 【0005】ところで、複数個のリールを用いてシンボル可変表示部を構成している他の遊戯機として、スロットマシンがある。典型的なスロットマシンでは、起動後の各リールは比較的低速で回転するよう制御しており、停止釦スイッチが押操作されると、前記リールは急停止する。これに対し、パチンコ遊戯機では、起動後のリールは、まず比較的高速で回転し、その後時間経過に伴って低速回転へ移行し、最後にゆっくりと停止するよう制御する。したがって、パチンコ遊戯機とスロットマシンとでは、リールの回転制御にかなりの差異がある。 【0006】従来のパチンコ遊戯機では、リール起動時に、一定の高い周波数のクロックパルスをステッピングモータに与えてリールを比較的高速で回転させた後、前記クロックパルスの周波数を除々に下げてリールの回転速度を低下させ、最後にクロックパルスの供給を停止してリールの回転を停止させる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のパチンコ遊戯機では、ステッピングモータの出力軸にリールが直結されているので、リールを低速回転させる場合、クロックパルスの周波数が低下するに伴い、ステッピングモータのステップ回転の時間間隔が大きくなり、出力軸の回転は間欠的となる。その結果、リールの回転およびシンボルの移動も間欠的なものとなり、これが遊戯者に違和感を与えている。 【0008】リールの低速回転を連続的で滑らかなものとするために、低速回転時、ステッピングモータへ与えるクロックパルスをサイン波形のようにアナログ化するなどの工夫も行われているが、そのためにはクロックパルスをアナログ化するための回路構成が必要となり、回路全体が複雑となる。 【0009】この発明は、上記問題に着目してなされたもので、比較的簡単な構成により、低速回転時のリールの滑らかな回転を実現したシンボル可変表示遊戯機を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】この発明は、外周面に複数のシンボルが表された複数個のリールによってシンボル可変表示部が構成されて成るシンボル可変表示遊戯機において、前記の各リールは、ステッピングモータを回転駆動源とすると共に、ステッピングモータの出力軸に減速機構が連繋されたものである。前記減速機構の出力軸は、外周部がリールの中心部分に固定された板状の弾性体の中心位置に連結されて成る。 【0011】請求項2の発明では、前記弾性体の外周部には、逆円錐形状の頭部をもつねじの挿入が可能な逆円錐形状のテーパ孔が複数形成されると共に、リールの中心部分には、各テーパ孔に対応する箇所に、ねじ孔がそれぞれ形成されており、弾性体の各テーパ孔へねじをそれぞれ挿入し、各ねじのねじ部をリールのねじ孔へねじ込むことにより、弾性体がリールの中心部分に固定される。 【0012】 【作用】ステッピングモータが駆動すると、ステッピングモータの出力軸の回転が減速機構の減速比に応じて減速されてリールに伝達される。リールの低速回転時に、ステッピングモータへ与えるクロックパルスの周波数を減速比に対応させてその分高く設定すれば、リールは連続的で滑らかに低速回転する。この場合に、減速機構とリールとの間に弾性体を介在させているので、たとえステッピングモータが間欠回転を行い、その間欠回転が減速機構の出力軸へ伝達されても、弾性体がこれを吸収し、リールは円滑に回転する。 【0013】請求項2の発明のシンボル可変表示遊戯機では、各ねじを締め付けることにより、逆円錐形状の頭部がテーパ孔へ深く進入し、弾性体をリールの中心部分へ押し付けるので、弾性体はリールに強く密接し、強固に一体に固定される。 【0014】 【実施例】図1は、この発明の一実施例であるパチンコ遊戯機の外観を示す。図示例のパチンコ遊戯機は、薄いボックス形状の本体部1Aの前面に、透明ガラス板1Bが開閉可能に取り付けられて機体1が構成される。 【0015】前記本体部1Aの前面下部には、パチンコ玉を発射させる操作部3,パチンコ玉の投入を受け付ける投入受け皿4,放出されたパチンコ玉を受け入れる放出受け皿5などが設けられる。本体部1Aの盤面2には、各所に入賞口8が、中央部に3個のシンボル表示窓6a,6b,6cを有するシンボル可変表示部6が、下部にアウト口9が、それぞれ設けられる。なお図中、7は発射されたパチンコ玉を盤面2へ導くための通路である。 【0016】前記シンボル可変表示部6は、本体部1Aの内部の各シンボル表示窓6a,6b,6cの位置に、図2および図3に示すように、3個のリール11a,11b,11cがそれぞれ配備されて成る。各リール11a,11b,11cの外周面は、複数のシンボル13が表されたシンボル表示面14に形成されている。前記シンボル表示面14は、シンボル13が印刷された帯状シート15をリール本体21の外周面に貼設して形成される。 【0017】全てのリール11a,11b,11cの回転が停止すると、各シンボル表示窓6a,6b,6cの位置に各リール11a,11b,11cの3駒分のシンボル13が停止し、各シンボル表示窓6a,6b,6cを通して外部より各リール11a,11b,11cのシンボル13を視認することができる。 【0018】前記シンボル可変表示部6は、3個のシンボル表示窓6a,6b,6cが横一列に開設された前面パネル12により形成される。前面パネル12は、外周縁に後方へ突出する周壁部12aを有し、前記盤面2にねじ止め固定される。 【0019】前記リール11a,11b,11cと前面パネル12との間には、図3に示すように、正面形状が横長矩形のフレーム16が介在し、このフレーム16を本体部1Aにねじ止め固定する。前記フレーム16には、各リール11a,11b,11cのシンボル表示面14を個別に臨ませるための開口部17a,17b,17cが形成してあり、各開口部17a,17b,17cに合わせて各リール11a,11b,11cが位置決めされる。またフレーム16の各開口部17a,17b,17cに各シンボル表示窓6a,6b,6cを重ねるようにして、前記前面パネル12をフレーム16上に被せる。 【0020】前記前面パネル12の後面には、図3に示すように、各リール11a,11b,11cのシンボル表示面14に照明を施すための光源18が配置される。前記光源18は、複数の発光ダイオードをもって構成され、各発光ダイオードは前記前面パネル12とフレーム16との間に挟持されたプリント配線基板19に実装されかつ保持されている。 【0021】各リール11a,11b,11cのリール本体21は、径中心部に円板状のボス部21aを有し、このボス部21aと外周の環状部21bの一側端縁との間を、放射配列の複数の連結軸部21cで一体に連結してある。 【0022】各リール11a,11b,11cは、個別のリール駆動機構20a,20b,20cにより駆動されるもので、これらリール駆動機構20a,20b,20cの構成例が図4に具体的に示してある。なお、図4は、図3の左側のリール11aのリール駆動機構20aを示すが、他のリール11b,11cのリール駆動機構20b,20cも同じ構成である。したがって、ここではリール駆動機構20aのみを説明し、他のリール駆動機構20b,20cについては、図示および説明を省略する。 【0023】図4に示すリール駆動機構20aは、回転駆動源としてのステッピングモータ22と、このステッピングモータ22の回転を減速する減速機構23と、この減速機構23の出力軸27の回転を前記リール11aに伝達する円板状の弾性体28とで構成される。 【0024】前記減速機構23は、ケーシング24の内部に、前記ステッピングモータ22の出力軸22aに連結される原動歯車25と、原動歯車25に噛み合う従動歯車26とが収納配備されて成る。減速機構23の出力軸27は、前記従動歯車26と一体であり、ケーシング24より外側へ突出する。 【0025】前記弾性体28は、図5に示すように、ゴムなどの弾性材料によりリール11aのボス部21aと同じ外形の円板状に形成されている。弾性体28の中心位置には減速機構23の出力軸27が圧入される連結孔30が貫通して形成される。また、弾性体28の外周部の90度等角位置には、ねじ40の挿入が可能な複数のテーパ孔31がそれぞれ貫通して形成されている。各ねじ40は、上面が平らで底面が逆円錐形状の頭部41をもつもので、各テーパ孔31は、前記ねじ40の頭部41の形状に沿う逆円錐形状のテーパに形成されている。 【0026】リール11aのボス部21aは、弾性体28が密接するように平坦面に形成されている。このボス部21aには、弾性体28の連結孔30に対応する位置に、減速機構23の出力軸27を貫通させる貫通孔32が、また、弾性体28の各テーパ孔31に対応する位置に、ねじ40のねじ部42がねじ込まれるねじ孔33が、それぞれ形成されている。なお図中、34は、減速機構23の出力軸27の端面にねじ止めされる抜止め部材であり、貫通孔32の径より大きな径に形成されている。 【0027】各リール11a,11b,11cの環状部21bには、図2に示すように、突起体21dが突設されている。この突起体21dが図示しない光電センサを通過する毎に、光電センサは、イニシャルリセット信号を生成し、マイクロコンピュータを制御主体とする制御回路部へ出力する。 【0028】前記制御回路部は、各リール11a,11b,11cのステッピングモータ22の駆動を制御すると共に、ステッピングモータ22へ与えるクロックパルスの1回転毎のパルス数を計数することにより、各リール11a,11b,11cのシンボル13の位置を検出する。 【0029】上記の実施例において、リール毎のステッピングモータ22へクロックパルスをそれぞれ供給して各リール11a,11b,11cへ回転駆動すると、各ステッピングモータ22の出力軸22aの回転は、減速機構23の減速比に応じて減速され、弾性体28を介してリール11a,11b,11cへ伝達される。前記クロックパルスの周波数は、リール起動後は比較的高く、その後、時間経過とともに低くなり、最後にゼロとなるよう設定される。これによりリール11a,11b,11cは、最初は比較的高速で回転し、その後は除々に低速回転に移行し、最終的に回転を停止する。 【0030】いま、前記減速機構23の減速比を、例えば1:4に設定すると、各リール11a,11b,11cを低速回転させる際のクロックパルスを、従来のものと比較して4倍の周波数に高めてステッピングモータ22を駆動できる。クロックパルスの周波数が4倍に高められる分だけ、リール11a,11b,11cの低速回転時の回転が連続的で滑らかなものとなる。しかも、減速機構23とリール11a,11b,11cとの間に弾性体28が介在するので、たとえステッピングモータ22が間欠回転を行い、その間欠回転減速機構23の出力軸27に伝達されても、弾性体28がこれを吸収する。その結果、リール11a,11b,11cの低速回転から停止に至るまでの間、各シンボル13は滑らかに回転移動し、遊戯者に違和感を与えることはない。 【0031】また、弾性体28は、各ねじ40を締め付けることにより、逆円錐形状の頭部41がテーパ孔31へ深く進入してゆくため、リール11a,11b,11cのボス部21aへ押し付けられて強く密着する。その結果、弾性体28はリール11a,11b,11cに強固に固定されて一体化するので、リール11a,11b,11cが、がたついて振動するなどのおそれはなく、一層円滑な回転が実現される。 【0032】ところで、前記減速機構23の減速比は、これを大きく設定するにしたがって、リール11a,11b,11cの低速時の回転も一層滑らかになるが、起動後にリール11a,11b,11cを高速回転させるためのクロックパルスの周波数についても高く設定する必要がある。前記制御回路部を構成するマイクロコンピュータのCPUは、ステッピングモータ22が1ステップ角度回転する毎にシンボル13を判定するので、前記クロックパルスの周波数の上限はCPUの作業時間により制約を受けることになるから、これを考慮して前記減速比を好ましい値に設定する。 【0033】なお、上記実施例では、減速機構23として、歯車による減速機構を採用しているが、これに限らず、ベルトによる減速機構なども採用できる。また、この発明は、上記のパチンコ遊戯機に限らず、シンボル可変表示部を有するものであれば、例えばスロットマシンにも実施できる。 【0034】 【発明の効果】この発明は上記の如く、外周面に複数のシンボルが表された複数個のリールによってシンボル可変表示部が構成されて成るシンボル可変表示遊戯機において、各リールの回転駆動源であるステッピングモータの出力軸に減速機構を連繋したから、リールを低速回転させる際に、ステッピングモータへ与えるクロックパルスの周波数を高めることにより、リールを連続的で滑らかに回転させることができる。しかも、減速機構とリールとの間に板状の弾性体を介在させたから、たとえステッピングモータが間欠回転を行い、その間欠回転が減速機構の出力軸へ伝達されても、弾性体がこれを吸収する。その結果、リールのシンボルも連続的で滑らかに回転移動することになり、遊戯者に違和感を与えることはない。 【0035】さらに、弾性体の外周部に、逆円錐形状の頭部をもつねじの挿入が可能な逆円錐形状のテーパ孔を複数形成し、一方、リールの中心部分には、ねじのねじ部がねじ込まれるねじ孔を形成したから、ねじの締付により弾性体がリールの中心部分に押し付けられて密着し、弾性体はリールに強固に固定されて一体化される。その結果、リールががたついて振動するなどのおそれはない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000169477 【氏名又は名称】高砂電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月10日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鈴木 由充
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| 【公開番号】 |
特開平11−4941 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月12日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−116030 |
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