| 【発明の名称】 |
光通信装置を備えたゲーム装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山岡 健介
【氏名】岡田 節男
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| 【要約】 |
【課題】使用電力に制限がある場合でも負荷を増大させることなく、発光側の作動初期の発光強度を大にして受信側の応答性、正確性を向上させることができる光送受信装置を備えたゲーム装置を提供する。
【解決手段】発光部21に設けられるLED21Aと並列にコンデンサ21Dを設け、LED21Aの作動時に電源100に基づく注入電流とコンデンサ21Dに充電された電荷に基づく注入電流の和の注入電流を供給するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プログラムの実行に基づいて外部機器に光信号を出射する発光器と、前記外部機器より出射される光信号を受光する受光器を有する光通信装置を備えたゲーム装置において、前記発光器の非作動時に電源から供給される電荷を蓄積するコンデンサを有し、前記発光器の作動時に前記電源に基づく第1の注入電流と前記コンデンサの電荷に基づく第2の注入電流の和の注入電流を供給して前記発光器を作動させる発光回路と、前記外部機器より出射される光信号の受光に基づいて発生する出力信号を読み取り信号に同期してリードする受光回路を備えたことを特徴とする光通信装置を備えたゲーム装置。 【請求項2】 前記発光回路および前記受光回路は、第1の携帯型ゲーム装置に組み込まれており、前記外部機器は、前記発光回路および前記受光回路と同一の発光回路および受光回路を有する第2の携帯型ゲーム装置であり、前記第1および第2の携帯型ゲーム装置は、一方の携帯型ゲーム装置の前記発光部ともう一方の携帯型ゲーム装置の前記受光部、および一方の携帯型ゲーム装置の前記受光部ともう一方の携帯型ゲーム装置の前記発光部が対向するように構成され、対向する発光部および受光部を近接して配置して光通信を行う構成の請求項第1項記載の光通信装置を備えたゲーム装置。 【請求項3】 前記発光器および前記受光器は、プログラムおよびデータを格納する記憶素子を有する着脱可能なメモリカードに設けられる請求項第1項記載の光通信装置を備えたゲーム装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は光通信装置を備えたゲーム装置に関し、特に、使用電力に制限のある携帯型ゲーム装置間の光通信を可能とし、かつ、受信側の応答性、正確性に優れる光通信装置を備えたゲーム装置に関する。 【0002】 【従来技術】従来のゲーム装置として、携帯型ゲーム装置間で光信号を送受信することによりプログラムに基づくデータ通信を行うようにした光通信装置を備えたゲーム装置がある。 【0003】図6は、従来の光通信装置の発光部を示し、電源55に抵抗56を介して接続され、スイッチ57のON/OFFに基づいて点灯する発光素子(LED)58を有し、スイッチ57をONすることによってLED58が点灯する。LED58の点灯に基づいて出射される光信号は、他のゲーム装置の受光部(図示せず)に入射して光電変換され、受光信号として出力される。 【0004】図7(a),(b) は、発光部および受光部に供給される電流と時間の関係を示し、時刻t1 において発光部をONすると、LED58には図7(a) に示すように電源から注入電流IA が供給される。一方、受光部は、LED58の発光に基づく光信号を受光することによって光電流を生じる。この光電流は図7(b) に示すように時刻t1 から上昇し、Δt秒後の時刻t2 に電流値IB に達する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光通信装置によると、発光部で消費される電力を節約するために発光素子と直列に所定の値を有した抵抗を挿入しているので、発光素子を作動させても、発光素子に注入される電流のレベルは制限され、その結果、受光素子が充分な光量の光を受光するまで時間を要し、受信側の反応が不正確になる恐れがある。従って、本発明の目的は使用電力に制限がある場合でも負荷を増大させることなく、発光側の作動時の注入電流のレベルを大にして受信側の応答性、正確性を向上させることができる光通信装置を備えたゲーム装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を実現するため、プログラムの実行に基づいて外部機器に光信号を出射する発光器と、前記外部機器より出射される光信号を受光する受光器を有する光通信装置を備えたゲーム装置において、前記発光器の非作動時に電源から供給される電荷を蓄積するコンデンサを有し、前記発光器の作動時に前記電源に基づく第1の注入電流と前記コンデンサの電荷に基づく第2の注入電流の和の注入電流を供給して前記発光器を作動させる発光回路と、前記外部機器より出射される光信号の受光に基づいて発生する出力信号を読み取り信号に同期してリードする受光回路を備えたゲーム装置を提供する。 【0007】上記した光通信装置を備えたゲーム装置において、発光回路および受光回路は、第1の携帯型ゲーム装置に組み込まれており、外部機器は、発光回路および受光回路と同一の発光回路および受光回路を有する第2の携帯型ゲーム装置であり、第1および第2の携帯型ゲーム装置は、一方の携帯型ゲーム装置の発光部ともう一方の携帯型ゲーム装置の受光部、および一方の携帯型ゲーム装置の受光部ともう一方の携帯型ゲーム装置の発光部が対向するように構成され、対向する発光部および受光部を近接して配置することにより光通信を行う構成とすることが好ましい。また、発光器および受光器は、プログラムおよびデータを格納する記憶素子を有する着脱可能なメモリカードに設けることもできる。 【0008】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態における光通信装置を備えた携帯型ゲーム装置を示し、前面に液晶ディスプレイ11、十字キー12、操作ボタン13および14が配置された本体10と、本体10に着脱自在に装着されるメモリカード20を有し、メモリカード20の天面にはデータに基づく光信号の送受信を行う発光部21および受光部22が設けられている。 【0009】図2は、メモリカード20の制御ブロック図を示す。このメモリカード20は、各部の動作を制御する制御部30を有し、制御部30から出力される制御信号に基づいて光信号を発生するLED21A、受光した光信号を光強度に応じて光電変換するフォトトランジスタ22A、プログラムを格納したROM50、ゲーム実行中に発生するデータを格納するRAM51、本体10からメモリカード20を取り外したとき電池40からRAM51に電力を供給して格納されたゲームのデータを保護するリセット回路41、本体10に内蔵されてアドレス、データ、書き込み信号WRバー、読み込み信号RDバーを制御部30に入力するCPUα60を接続して構成されている。 【0010】図3は、メモリカード20の光通信部の回路図を示し、制御部30に発光部21と受光部22を接続して構成されている。 【0011】発光部21は、LED21A、抵抗21B,21C,およびコンデンサ21Dを有し、電源100に抵抗21Bを介して接続されるLED21Aは制御部30のトランジスタ35に接続されている。また、LED21Aと並列にコンデンサ21Dが抵抗21Cを介して接続されており、電源100の電力消費を節減するために抵抗21Bの抵抗値は抵抗21Cの抵抗値より大になるように設定されている。電源100は、制御部30によって「通信モード」が設定されるとトランジスタ35がONして通電する。 【0012】コンデンサ21Dは、LED21Aの点灯間の消灯時に電荷を充電し、トランジスタ35の導通時に電源に基づく注入電流と、コンデンサ21Dに充電された電荷に基づく注入電流の和の注入電流をLED21Aに供給する。 【0013】受光部22は、フォトトランジスタ22A、抵抗22B,22C、コンデンサ22D,22E、および抵抗22Fを有し、フォトトランジスタ22Aは制御部30のトランジスタ36と接続され、光電流−電圧変換用抵抗22Bを介して接地されている。また、抵抗22Bに並列に抵抗22Cがコンデンサ22Dを介して接続されている。コンデンサ22Dの出力端子は制御部30のアンプ37に接続されており、アンプ37に並列に抵抗22Fおよびコンデンサ22Eが接続されて帰還増幅回路を構成している。 【0014】制御部30は、アドレスデコーダ31、動作モード制御回路32、アンドゲート33A,33B、D−フリップフロップ34、トランジスタ35,36、アンプ37、インバータ38、バッファ39より構成されている。 【0015】アドレスデコーダ31は、動作モード制御回路32およびアンドゲート33Aと接続されている。動作モード制御回路32は、アンドゲート33A,33B、およびトランジスタ36と接続されている。アンドゲート33Aは、D−フリップフロップ34に接続されている。D−フリップフロップ34は、通信モード信号を入力するD端子34aと、書き込み信号WRバー(以下の説明では、単にWRとする)を入力するクロック端子34bと、D端子34aが「1」のとき「1」を出力し、D端子34aが「0」のとき「0」を出力するQ端子34cを有する。トランジスタ35は、D−フリップフロップ34のQ端子34cより「1」が出力されると導通状態となる。アンプ37は、フォトトランジスタ22Aで受光した光信号に基づく出力信号を増幅してアンドゲート33Bに入力する。インバータ38は、読み込み信号RDバー(以下の説明では、単にRDとする)を反転させた反転信号を発生する。バッファ39は、アンドゲート33Bを通過した出力信号を反転信号に同期してデータバスに出力する。 【0016】以上の構成において、2台の携帯型ゲーム装置間の光通信動作を説明する。2台の携帯型ゲーム装置を用意し、それぞれの本体10にメモリカード20を装着して電源をONにする。そして、前面に設けられた十字キー12および操作ボタン13,14を操作して「通信モード」を指令する。 【0017】次に、図4(a),(b) に示すように、2台のゲーム装置の本体10A(以下、ゲーム装置10Aという)および10B(以下、ゲーム装置10Bという)に装着されているメモリカード20の天面を対向させる。そして、ゲーム装置10A側の発光部21とゲーム装置10B側の受光部22、およびゲーム装置10A側の受光部22とゲーム装置10B側の発光部21が正対するように配置する。 【0018】このとき、メモリカード20の天面間の間隔Dが大であると、光信号を受光するフォトトランジスタ22Aの反応が不正確となるので近接させることが好ましく、あるいは天面同士を接触させても良い。 【0019】〔ゲーム装置10Aがゲーム装置10Bにデータを送信するとき〕制御部30のアドレスデコーダ31は、「通信モード」が指令されると、ゲーム装置10Aに内蔵されたCPUα60からアドレスバスを介してアドレス信号を入出力する。このアドレス信号はデコードされ、動作モード制御回路32に出力される。動作モード制御回路32は、アドレスデコーダ31からのデコード信号と、書き込み信号WRの「0」から「1」への変化(立ち上がり)を入力することによって、動作モード制御回路内に設けられた記憶装置に通信モードを記憶する。この記憶された通信モードを示す信号が、動作モード制御回路から「1」で出力され、アンドゲート33Aに入力される。この状態で、アンドゲート33Aに、CPUα60から1ビットのデータと、アドレスデコーダからのデコード信号を入力することによって、アクティブ「1」になる。D−フリップフロップ34のD端子34aは、アンドゲート33Aの出力に接続されているので「1」になる。 【0020】D端子34aに「1」が入力しているとき、クロック端子34bに入力されている書き込み信号WRの「0」から「1」への変化に同期し、Q端子34cが「1」になると、トランジスタ35が導通し、LED21Aに注入電流が供給される。この注入電流は、電源100から供給される注入電流とコンデンサ21Dに充電された電荷に基づいて発生する注入電流の和の注入電流となるので、LED21Aは作動初期における発光強度が大になる。LED21Aの発光に基づく光信号LA はメモリカード20Aの発光部21から出射される。 【0021】〔ゲーム装置10Aがゲーム装置10Bからデータを受信するとき〕制御部30のアドレスデコーダ31は、「通信モード」が指令されるとゲーム装置10Aに内蔵されたCPUα60からアドレスバスを介してアドレス信号を入力する。このアドレス信号はデコードされて動作モード制御回路32に出力される。動作モード制御回路32は、アドレスデコーダ31からデコード信号を入力することによりアクティブとなる。このとき、読み取り信号RD(「0」信号)のインバータ38による反転信号(「1」信号)を入力することによってアンドゲート33Bをアクティブにし、かつ、トランジスタ36を導通させて受光部22に通電する。 【0022】メモリカード20Aの受光部22に光信号LB が入射すると、フォトトランジスタ22Aで受光され、光強度に応じた受光信号に光電変換される。光電変換後の受光信号はアンプ37で増幅された後、アンドゲート33Bに入力する。アンドゲート33Bは増幅された受光信号を反転信号に同期してバッファ39に出力する。バッファ39に入力された受光信号は、読み取り信号RDの反転信号に同期してデータバスに出力される。 【0023】図5(a),(b) は、本発明の光通信装置の発光電流と受光電流の関係を示し、発光部21では、図5(a) に示すように、トランジスタ35の導通時(時刻t1 )に、コンデンサ21Dに充電された電荷に基づく注入電流を電源からの注入電流に加えて供給するので、通常の発光電流I21より大なる発光電流I21’がLED21Aに供給される。このことにより作動初期の発光強度が瞬間的に大になる。コンデンサ21Dの放電後は通常の発光電流I21となる。 【0024】受光部22では、図5(b) に示すように、LED21Aの作動初期に通常の発光強度に基づく受光電流I22より大なる受光電流I22’が発生するので、受光電流I22が発生するまでの応答時間Δt(t2 −t1 )が小になり、かつ、受光電流I22より大なるレベルの受光電流I22’が発生し、反応が正確になる。 【0025】上記した光通信装置を備えたゲーム装置によると、2台の携帯型ゲーム装置を近接あるいは接触させて光通信を行うので、LEDの通常の発光強度を小にでき、電池の容量に基づいて使用電力に制限のある携帯型ゲーム装置でも光通信が可能になる。LEDは、作動初期に電源に基づく注入電流に加えてコンデンサに充電された電荷に基づく注入電流を供給されることによって、通常の発光強度より大なる発光強度の光信号を出射する。このことによりフォトトランジスタでは受光電流の立ち上がり時間が短くなり、大きなレベルの受光電流が発生し、確実な受光が行われる。また、「通信モード」の設定に基づいて受光回路に通電するようにしているので、電池の消耗が抑制されるとともに通電に伴って発生するノイズを低減することができる。 【0026】以上説明した光通信装置は、携帯型ゲーム装置に限定されず、他の端末同士の光通信に使用することも可能である。また、発光部および受光部を設ける場所についてもメモリカードに限定されず、例えば、携帯型ゲーム装置本体に設ける構成としても良い。 【0027】 【発明の効果】以上説明した通り、本発明の光通信装置を備えたゲーム装置によると、電源に基づく注入電流とコンデンサに充電された電荷に基づく注入電流の和の注入電流を作動時に供給される発光部と、光通信を行うときに通電される受光部を設けたため、使用電力に制限がある場合でも負荷を増大させることなく発光側の作動初期の光強度を大にして受信側の応答性、正確性を向上させることができる |
| 【出願人】 |
【識別番号】591095856 【氏名又は名称】株式会社ハドソン
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月10日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】平田 忠雄
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| 【公開番号】 |
特開平11−473 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−152547 |
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