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【発明の名称】 コンピュータゲームコントローラ
【発明者】 【氏名】佐藤 隆司

【要約】 【課題】振動機能を有するコンピュータゲームコントローラを提供する。

【解決手段】コンピュータゲームコントローラのハウジング2内に、錘11を樹脂製U形板バネ12によって前後振動可能に支持し、錘11の長溝11aに直流モータ10のクランクピン14aを係合させる。コンピュータゲームソフトウェアのプログラムに基づいてモータ駆動回路が直流モータ10を駆動して錘11を前後に振動させる。錘11の反作用により振動装置7及びハウジング2が振動して操作者の手に振動を与える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 コンピュータゲームコントローラのハウジング内にモータを取付け、前記モータの回転軸にクランク軸を連結し、錘に長溝を成形して前記クランク軸のクランクピンを前記長溝に遊嵌し、前記錘をゴムまたはバネ等の弾性体を介して振動自在に前記ハウジングに取付け、モータ制御回路により前記モータを制御して前記錘を振動させることにより、前記ハウジングに振動を発生させることができるようにしたコンピュータゲームコントローラ。
【請求項2】 上記モータは直流モータであり、前記直流モータの回転数を調節する駆動電圧制御回路を設けた請求項1記載のコンピュータゲームコントローラ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータゲームコントローラに関するものであり、特に、振動機能を設けたコンピュータゲームコントローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車や航空機等の運転シミュレーション装置や、所謂アーケード向けコンピュータゲーム機には、コントローラのステアリングホイールや操縦桿等に振動を与える振動装置を設けたものが知られている。振動装置の代表的なものは、コントローラ内に設けたモータの軸に偏心錘を取付け、コントローラの操作に応じてモータの回転を制御し、偏心錘の回転によって生じる振動をステアリングホイールや操縦桿等に伝達するものがある。これにより、例えば、シミュレーション画面内において自動車が悪路に進入した場合や、航空機が乱気流に進入した場合、或いは、銃を発射した場合等にステアリングホイールや操縦桿を介して操作者の手に振動を与えて、実際の操作感覚を疑似体験させることができる。
【0003】ところで、家庭用コンピュータゲーム機においても、ゲームの内容に応じてコントローラを振動させることができれば、ゲームの興趣が高まると考えられるが、スペースの制約が少ないシミュレータ装置やアーケード向けコンピュータゲーム機とは異なり、小型化が要求されるコンピュータゲームコントローラに従来の振動装置を組込むことにはスペースの点で困難性がある。例えば、前述した偏心錘式の振動装置は偏心錘の回転スペースが大きく、大型化を招くのでコンピュータゲームコントローラには適していない。また、錘の寸法や偏心量を小さくして回転スペースを小さくすれば、小型コントローラハウジングへの組込みが可能になるが、振動が微弱となって十分な振動効果を得ることができないという問題が生じる。
【0004】そこで、効果的な振動性能を有し、且つ小型のコンピュータゲームコントローラを提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、コンピュータゲームコントローラのハウジング内にモータを取付け、前記モータの回転軸にクランク軸を連結し、錘に長溝を成形して前記クランク軸のクランクピンを前記長溝に遊嵌し、前記錘をゴムまたはバネ等の弾性体を介して振動自在に前記ハウジングに取付け、モータ制御回路により前記モータを制御して前記錘を振動させることにより、前記ハウジングに振動を発生させることができるようにしたコンピュータゲームコントローラを提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を図に従って詳述する。図1はコンピュータゲームコントローラ1を示し、ハウジング2には左右両側から手前側に延びるグリップ部3が形成され、ハウジング2の上面右側にスタート/ストップ、セレクト等の各種のファンクションキー4が配置され、左側に十字キー5が配置されている。左右のグリップ部3の裏面前部にはトリガキー6が設けられ、グリップ部3の先端部内に振動装置7が組み込まれている。尚、ハウジング2の前縁部中央の8はコンピュータ接続ケーブルであり、ハウジング2内の9は回路基板である。
【0007】図1及び図2に示すように、振動装置7は直流モータ10と錘11と板バネ12とによって構成され、ハウジング2の振動装置取付け座2aに取付けられている。錘11は、錘11の前後両端とフレーム13とに介装した樹脂製U形板バネ12によって前後(図2において左右)へ振動可能に支持され、錘11の前後中間部には振動方向と直交する方向へ長溝11aが成形されている。
【0008】直流モータ10はフレーム13に固定され、直流モータ10の回転軸に取り付けたクランク軸14のクランクピン14aが、錘11の長溝11aに挿入されている。直流モータ10は、回路基板9のモータ駆動回路(図示せず)に接続され、制御回路(図示せず)がコンピュータゲームソフトウェアのプログラムに基づいてモータ駆動回路へ制御信号を出力する。モータ駆動回路は、制御信号に応じて直流電流を出力して直流モータ10を駆動する。
【0009】直流モータ10が起動するとクランク機構により錘11は前後に振動し、錘11の反作用により振動装置7のフレーム13及びハウジング2が振動して操作者の手に振動を与える。
【0010】また、モータ駆動電圧制御回路により駆動電圧を制御して直流モータ10の回転数を変化させることによって、錘11の振動周波数及びハウジング2の振動加速度を変化させることができる。これらの制御は、コンピュータゲームソフトウェアのプログラムに依存するものであるが、例えば、自動車運転シミュレーションゲームにおいて、走行路面の状態や走行速度に応じてコントローラに発生する振動の周期や加速度を変化させることによって、より実際の運転感覚に近い疑似体験を与えることができる。
【0011】尚、この発明は上記の実施形態に限定するものではなく、錘11の支持体として樹脂製板バネ12以外の種々の弾性体を用いることもでき、その場合も上記の実施形態のものと同様の作用効果を得ることができる。また、図1では左右のグリップ部3内にそれぞれ振動装置7を設けているが、左右いずれか、或いはハウジング2の中央部に一個の振動装置7を配置してもよく、この発明の技術的範囲内において種々の改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は錘とモータとをクランク機構によって連結し、錘を直線的に振動させることにより、コントローラ全体に振動を発生させるものであり、偏心錘を回転する形式のものよりも占有スペースが小さく、小型で振動発生性能が良好なコンピュータゲームコントローラを提供できる。
【出願人】 【識別番号】000006220
【氏名又は名称】ミツミ電機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月12日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】林 孝吉
【公開番号】 特開平11−470
【公開日】 平成11年(1999)1月6日
【出願番号】 特願平9−154683