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【発明の名称】 遊技機
【発明者】 【氏名】武本 孝俊

【氏名】川嶋 一成

【要約】 【課題】ガラス扉の開閉作業や遊技機の交換作業を容易に行い、持ち玉の計数処理速度を速いものに維持することができる遊技機を提供する。

【解決手段】持ち玉計数機20を計数可能位置から退避位置に下降可能に支持したので、遊技機10の前面ガラス扉の開閉時や、遊技機10の着脱時には邪魔にならない上に、持ち玉計数機20が計数可能位置にあるとき、通常の持ち玉計数機の位置と変わらないので、持ち玉の計数処理において、その位置に関して制限を受けることがなく、持ち玉の計数処理速度を通常の持ち玉計数機と同じく速いものに維持することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】遊技において獲得した持ち玉を計数するための持ち玉計数機を備えた遊技機において、遊技機の前面下部は、持ち玉を貯留するための貯留皿を有しており、昇降手段は、前記貯留皿を下方から臨む計数可能位置と、遊技機の前方から下方へ退避する退避位置とに昇降可能に前記持ち玉計数機を支持しており、拘束手段は、前記持ち玉計数機を下降不能に前記計数可能位置に拘束することを特徴とする遊技機。
【請求項2】遊技において獲得した持ち玉を計数するための持ち玉計数機を備えた遊技機において、遊技機の前面下部は、持ち玉を貯留するための貯留皿を有しており、昇降手段は、前記貯留皿を下方から臨む計数可能位置と、遊技機の前方から下方へ退避する退避位置とに昇降可能に前記持ち玉計数機を支持しており、拘束手段は、前記持ち玉計数機を下降不能に前記計数可能位置に拘束しており、操作手段は、前記拘束手段の拘束を解除にして、前記持ち玉計数機を下降可能にすることを特徴とする遊技機。
【請求項3】遊技機島は天板などの支持台上に複数の遊技機を並設して成り、遊技において獲得した持ち玉を計数するための持ち玉計数機を備えた遊技機において、遊技機の前面下部は、持ち玉を貯留するための貯留皿を有しており、昇降手段は、前記貯留皿を下方から臨む計数可能位置と、遊技機の前方から下方へ退避する退避位置とに昇降可能に前記持ち玉計数機を支持しており、拘束手段は、前記持ち玉計数機を下降不能に前記計数可能位置に拘束しており、操作手段は、前記拘束手段の拘束を解除にして、前記持ち玉計数機を下降可能にしており、前記昇降手段は、遊技機島の支持台、前記持ち玉計数機の本体および一対のリンク部材とにより四節回転連鎖を構成して成り、前記拘束手段はラチェットを有し、該ラチェットは複数の係止歯を連設して成り、該係止歯は遊技機島の支持台側に設けられた固定爪に係止して、前記持ち玉計数機の前記計数可能位置を上下調整可能に構成されており、前記ラチェットは前記係止歯を前記固定爪に係止する方向へ付勢されており、前記操作手段は、付勢力に抗して前記ラチェットの係止歯を前記固定爪から外すよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【請求項4】遊技機島は天板などの支持台上に複数の遊技機を並設して成り、遊技において獲得した持ち玉を計数するための持ち玉計数機を備えた遊技機において、遊技機の前面下部は、持ち玉を貯留するための貯留皿を有しており、昇降手段は、前記貯留皿を下方から臨む計数可能位置と、遊技機の前方から下方へ退避する退避位置とに昇降可能に前記持ち玉計数機を支持しており、拘束手段は、前記持ち玉計数機を下降不能に前記計数可能位置に拘束しており、操作手段は、前記拘束手段の拘束を解除にして、前記持ち玉計数機を下降可能にしており、前記昇降手段は、遊技機島に固定される島固定部、前記持ち玉計数機の本体および一対のリンク部材とにより四節回転連鎖を構成して成り、前記拘束手段はラチェットを有し、該ラチェットは複数の係止歯を連設して成り、該係止歯は前記島固定部側に設けられた固定爪に係止して、前記持ち玉計数機の前記計数可能位置を上下調整可能に構成されており、前記ラチェットは前記係止歯を前記固定爪に係止する方向へ付勢されており、前記操作手段は、付勢力に抗して前記ラチェットの係止歯を前記固定爪から外すよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【請求項5】前記持ち玉計数機は該持ち玉計数機の外部から該持ち玉計数機の内部に通じる操作孔を有し、前記操作手段は前記操作孔を通して操作可能な解除部材を有し、該解除部材は付勢力に抗して前記ラチェットの係止歯を前記固定爪から外すよう構成されていることを特徴とする請求項3または4記載の遊技機。
【請求項6】前記持ち玉計数機は、持ち玉数を記録する遊技カードのリードライター装置を有していることを特徴とする請求項3、4または5記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技において獲得した持ち玉を計数するための持ち玉計数機を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機としては、例えば、遊技機に隣接する台間玉貸し機下部から継ぎ手を突き出し、継ぎ手に持ち玉計数機が回転自在に取付けられ、持ち玉計数機を、側方へ回動することにより遊技機の前面ガラス扉の開閉時や、遊技機の着脱時には邪魔にならないように構成されているものがある。一方、台間玉貸し機ではなく、台間玉貸し機の前の天板上に台間玉貸し機とほぼ同じ巾の回動部分を固定し、回動部分により持ち玉計数機が回動自在に取付けられるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の遊技機では、持ち玉を排出するための排出通路が長くなり、排出通路の本数も、台間玉貸し機の巾が狭い関係で、多くて2本であり、それ以上本数を増やすことができず、また、排出通路の傾斜の取り方が難しく、持ち玉の計数速度が速くできないという問題点があった。本発明は、このような従来の技術の問題点に着目してなされたもので、持ち玉計数機を計数可能位置から退避位置に下降可能に支持して、遊技機の前面ガラス扉の開閉時や、遊技機の着脱時には邪魔にならない上に、持ち玉計数機が計数可能位置にあるとき、通常の持ち玉計数機の位置と変わらないので、持ち玉の計数処理において、その位置に関して制限を受けることがなく、持ち玉の計数処理速度を通常の持ち玉計数機と同じく速いものに維持することができる遊技機を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]遊技において獲得した持ち玉を計数するための持ち玉計数機(20)を備えた遊技機(10)において、遊技機(10)の前面下部は、持ち玉を貯留するための貯留皿(12)を有しており、昇降手段(30)は、前記貯留皿(12)を下方から臨む計数可能位置と、遊技機(10)の前方から下方へ退避する退避位置とに昇降可能に前記持ち玉計数機(20)を支持しており、拘束手段(40)は、前記持ち玉計数機(20)を下降不能に前記計数可能位置に拘束することを特徴とする遊技機(10)。
【0005】[2]遊技において獲得した持ち玉を計数するための持ち玉計数機(20)を備えた遊技機(10)において、遊技機(10)の前面下部は、持ち玉を貯留するための貯留皿(12)を有しており、昇降手段(30)は、前記貯留皿(12)を下方から臨む計数可能位置と、遊技機(10)の前方から下方へ退避する退避位置とに昇降可能に前記持ち玉計数機(20)を支持しており、拘束手段(40)は、前記持ち玉計数機(20)を下降不能に前記計数可能位置に拘束しており、操作手段(50)は、前記拘束手段(40)の拘束を解除にして、前記持ち玉計数機(20)を下降可能にすることを特徴とする遊技機(10)。
【0006】[3]遊技機島(1)は天板などの支持台(2)上に複数の遊技機(10)を並設して成り、遊技において獲得した持ち玉を計数するための持ち玉計数機(20)を備えた遊技機(10)において、遊技機(10)の前面下部は、持ち玉を貯留するための貯留皿(12)を有しており、昇降手段(30)は、前記貯留皿(12)を下方から臨む計数可能位置と、遊技機(10)の前方から下方へ退避する退避位置とに昇降可能に前記持ち玉計数機(20)を支持しており、拘束手段(40)は、前記持ち玉計数機(20)を下降不能に前記計数可能位置に拘束しており、操作手段(50)は、前記拘束手段(40)の拘束を解除にして、前記持ち玉計数機(20)を下降可能にしており、前記昇降手段(30)は、遊技機島(1)の支持台(2)、前記持ち玉計数機の本体(21)および一対のリンク部材(31,32)とにより四節回転連鎖を構成して成り、前記拘束手段(40)はラチェット(42)を有し、該ラチェット(42)は複数の係止歯(43)を連設して成り、該係止歯(43)は遊技機島(1)の支持台(2)側に設けられた固定爪(35)に係止して、前記持ち玉計数機(20)の前記計数可能位置を上下調整可能に構成されており、前記ラチェット(42)は前記係止歯(43)を前記固定爪(35)に係止する方向へ付勢されており、前記操作手段(50)は、付勢力に抗して前記ラチェット(42)の係止歯(43)を前記固定爪(35)から外すよう構成されていることを特徴とする遊技機(10)。
【0007】[4]遊技機島(1)は天板などの支持台(2)上に複数の遊技機(10)を並設して成り、遊技において獲得した持ち玉を計数するための持ち玉計数機(20)を備えた遊技機(10)において、遊技機(10)の前面下部は、持ち玉を貯留するための貯留皿(12)を有しており、昇降手段(30)は、前記貯留皿(12)を下方から臨む計数可能位置と、遊技機(10)の前方から下方へ退避する退避位置とに昇降可能に前記持ち玉計数機(20)を支持しており、拘束手段(40)は、前記持ち玉計数機(20)を下降不能に前記計数可能位置に拘束しており、操作手段(50)は、前記拘束手段(40)の拘束を解除にして、前記持ち玉計数機(20)を下降可能にしており、前記昇降手段(30)は、遊技機島(1)に固定される島固定部(33)、前記持ち玉計数機の本体(21)および一対のリンク部材(31,32)とにより四節回転連鎖を構成して成り、前記拘束手段(40)はラチェット(42)を有し、該ラチェット(42)は複数の係止歯(43)を連設して成り、該係止歯(43)は前記島固定部(33)側に設けられた固定爪(35)に係止して、前記持ち玉計数機(20)の前記計数可能位置を上下調整可能に構成されており、前記ラチェット(42)は前記係止歯(43)を前記固定爪(35)に係止する方向へ付勢されており、前記操作手段(50)は、付勢力に抗して前記ラチェット(42)の係止歯(43)を前記固定爪(35)から外すよう構成されていることを特徴とする遊技機(10)。
【0008】[5]前記持ち玉計数機(20)は該持ち玉計数機(20)の外部から該持ち玉計数機(20)の内部に通じる操作孔(22)を有し、前記操作手段(50)は前記操作孔(22)を通して操作可能な解除部材(52)を有し、該解除部材(52)は付勢力に抗して前記ラチェット(42)の係止歯(43)を前記固定爪(35)から外すよう構成されていることを特徴とする[3]または[4]記載の遊技機(10)。
【0009】[6]前記持ち玉計数機(20)は、持ち玉数を記録する遊技カードのリードライター装置(25)を有していることを特徴とする[3]、[4]または[5]記載の遊技機(10)。
【0010】次に、前記各項に記載された発明の作用について説明する。
[1]項記載の遊技機(10)では、持ち玉を計数するには、持ち玉計数機(20)を計数可能位置に上昇させ、持ち玉計数機(20)を下降不能に前記計数可能位置に拘束すればよい。持ち玉計数機(20)に持ち玉が投入されると、持ち玉計数機(20)は通常の計数機と同様な位置にあって、位置的な制約を特別に受けることが無く、通常の計数機と同様に持ち玉を計数処理することができる。遊技機(10)の前面ガラス扉の開閉時や、遊技機(10)の着脱時には、持ち玉計数機(20)を計数可能位置から退避位置に下降すればよい。それにより、持ち玉計数機(20)が邪魔になることなく、前面ガラス扉の開閉作業や遊技機(10)の着脱作業をすることができる。
【0011】[2]項記載の遊技機(10)では、拘束手段(40)は、前記持ち玉計数機(20)を下降不能に前記計数可能位置に拘束している。持ち玉計数機(20)を計数可能位置から退避位置に下降するには、操作手段(50)により、拘束手段(40)の拘束を解除にして、持ち玉計数機(20)を下降可能にすればよい。
【0012】[3]項記載の遊技機(10)では、昇降手段(30)は、遊技機島(1)の支持台(2)、前記持ち玉計数機の本体(21)および一対のリンク部材(31,32)とにより四節回転連鎖を構成しているので、例えば、平行リンクで構成すれば、持ち玉計数機(20)を例えばその投入口を上方に向けた姿勢に維持することができる。拘束手段(40)はラチェット(42)を有し、ラチェット(42)は複数の係止歯(43)を連設して成り、該係止歯(43)を遊技機島(1)の支持台(2)側に設けられた固定爪(35)に係止して、持ち玉計数機(20)の計数可能位置を上下調整可能に構成されているので、貯留皿(12)と持ち玉計数機(20)との上下間隔を適正なものに調整することができ、貯留皿(12)から排出された持ち玉が持ち玉計数機(20)の投入口にこぼれることなく全て投入される。すなわち、貯留皿(12)の高さが異なる遊技機(10)の種類に関係なく、持ち玉計数機(20)を適正な計数位置に位置調節することができる。ラチェット(42)はその係止歯(43)を固定爪(35)に係止する方向へ付勢されているため、操作手段(50)は、その付勢力に抗してラチェット(42)の係止歯(43)を前記固定爪(35)から外すようにすれば、持ち玉の計数機が下降可能になる。
【0013】[4]項記載の遊技機(10)では、本項の遊技機(10)では、記昇降手段(30)は、遊技機島(1)に固定される島固定部(33)、前記持ち玉計数機の本体(21)および一対のリンク部材(31,32)とにより四節回転連鎖を構成して成り、また、ラチェット(42)の係止歯(43)を島固定部(33)側に設けられた固定爪(35)に係止するように成っていることから、固定部、持ち玉計数機の本体(21)および一対のリンク部材(31,32)を一つのユニットとして遊技機島(1)から独立したものとして取り扱うことができ、例えば、既存の遊技機島(1)にもこの持ち玉計数機(20)のユニットを採用することができる。
【0014】[5]項記載の遊技機(10)では、持ち玉計数機(20)の操作孔(22)を通して、操作部材を操作し、ラチェット(42)の係止歯(43)を係脱操作可能にしたので、不用意に操作部材に手などが掛かることがなく、誤操作を防止することができる。
[6]項記載の遊技機(10)では、持ち玉計数機(20)は、持ち玉数を記録する遊技カードのリードライター装置(25)を有しているので、遊技機(10)毎に持ち玉計数機(20)を有しない遊技機島(1)に、大きな改造をせずに、この持ち玉計数機(20)を採用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。図1〜図12は本発明の一実施の形態を示している。図1は、本発明の一実施の形態に係る遊技機の断面図である。図2は同じく遊技機の正面図である。図3は同じく遊技機の断面図である。図4は同じく遊技機の断面図である。図5は同じく遊技機の持ち玉計数機の側面図である。図12は本発明の一実施の形態に係る遊技機の台コントローラのブロック図である。
【0016】図1〜図5および図12に示すように、遊技機島1は天板などの支持台2上に複数の遊技機10を並設して成る。遊技機10の前面下部には、持ち玉を貯留するための上皿11および下皿である貯留皿12を有している。貯留皿12は、上皿11からオーバーフローした持ち玉を貯めるものである。貯留皿12に貯留された持ち玉は、下皿レバー(図示省略)の操作で持ち玉計数機20の投入口へ投入される。持ち玉計数機20の前壁には持ち玉計数機20の外部から持ち玉計数機20の内部に通じる操作孔22が開設されている。
【0017】持ち玉計数機20は投入された持ち玉を、内部の整列機により自動的に整列され、一段一列の玉の流れの計数通路を複数列形成する。各計数通路の先端には、玉の計数センサーが取付けられている。計数された玉は、遊技機島1に設けられた持ち玉排出路を経由してドブに流される。玉の計数センサーにより計数された信号は、持ち玉計数機20のCPUに送り込まれ、RAMに記憶されると共に持ち玉表示部に表示される。このようにして持ち玉が遊技機島1内に取り込まれ、記録かつ表示される。持ち玉が取り込まれた後で、ゲームをする玉が無くなり、コンソール部分の払出しスイッチを操作すると、持ち玉表示部は持ち玉数から減算表示し、台間玉貸し機15はノズルを介して上皿11に減算分の玉を払い出す。ゲームの終了時に、コンソール部の精算スイッチを繰作すると、遊技カードのリードライター装置25は、持ち玉数(持ち玉表示部に表示された持ち玉数)が記録された遊技カードを払い出す。
【0018】持ち玉計数機20を昇降させるための昇降手段30は、遊技機島1の天板である支持台2、持ち玉計数機の本体21および一対のリンク部材31,32とにより四節回転連鎖を構成して成る。昇降手段30は、貯留皿12を下方から臨む計数可能位置と、遊技機10の前方から下方(支持台2を構成する腰板3の前方)へ退避する退避位置とに昇降可能に持ち玉計数機20を支持している。昇降手段30は平行リンク機構であり、持ち玉計数機20の投入口を上向きに維持しつつ持ち玉計数機20を昇降可能なものである。
【0019】図6は本発明の一実施の形態に係る遊技機の持ち玉計数機の正面図である。図7は同じく持ち玉計数機の部分断面図である。図8は同じく持ち玉計数機の正面図である。図9は同じく持ち玉計数機の部分断面図である。図10は同じく持ち玉計数機の側面図である。図11は同じく持ち玉計数機の正面図である。
【0020】図6〜図11に示すように、拘束手段40は、持ち玉計数機20を下降不能に計数可能位置に拘束するものであり、ラチェット42を有している。ラチェット42は複数の係止歯43を連設して成る。各係止歯43は遊技機島の支持台2側に設けられた固定爪35に係止して、持ち玉計数機20の計数可能位置を上下調整可能に構成されている。ラチェット42は持ち玉計数機20内に対称的に一対配され、各ラチェット42はく字形状に形成され、ラチェット42の一端部は持ち玉計数機20の側壁に向かって延ばされ、ラチェット42の一端縁に係止歯43が上下方向に連設されている。ラチェット42の他端部が持ち玉計数機20の中央部に向かって延ばされ、各ラチェット42の他端縁(操作孔22の奥に位置する)同志は連結軸44により回動可能に連結されている。ラチェット42の中央部が持ち玉計数機20内に枢着され、連結軸44を下方に押圧する圧縮ばね45により、ラチェット42の係止歯43が固定爪35に係止する方向へ付勢されている。支持台2には、昇降する持ち玉計数機20が通過可能なように凹部4が形成されている。支持台2の凹部4の側縁には、ラチェット42に対応して固定爪35が形成されている。
【0021】操作手段50は、拘束手段40の拘束を解除にして、持ち玉計数機20を下降可能にするものである。操作手段50は操作孔22を通して操作可能なラチェット42の他端部である解除部材52を有している。解除部材52は圧縮ばね45の付勢力に抗してラチェット42の係止歯43を固定爪33から外すよう構成されている。
【0022】次に作用を説明する。昇降手段30は、遊技機島1の支持台2、持ち玉計数機20の本体21および一対のリンク部材31,32とにより四節回転連鎖を構成しているので、例えば、平行リンクで構成すれば、持ち玉計数機20が略直線的に上下動させることができ、持ち玉計数機20は傾くこと無しに、その投入口を上方に向けた姿勢に維持することができる。持ち玉計数機20を遊技機10の貯留皿12の下方位置(計数可能位置)から腰板4の前方(退避位置)に下降させたことにより、遊技機10の下部前に邪魔なものがなくなり、前面ガラス扉の開閉や遊技機10そのものの着脱が容易にできる。
【0023】拘束手段40はラチェット42を有し、ラチェット42は複数の係止歯43を連設して成り、係止歯43を遊技機島1の支持台2側に設けられた固定爪33に係止して、持ち玉計数機20の計数可能位置を上下調整可能に構成されているので、貯留皿12の玉排出口と持ち玉計数機20の投入口との上下間隔を適正なものに調整することができ、貯留皿12から排出された持ち玉が持ち玉計数機20の投入口にこぼれることなく全て投入される。すなわち、貯留皿12の高さが異なる遊技機10の種類に関係なく、持ち玉計数機20を適正な計数可能位置に位置調節することができる。
【0024】持ち玉計数機20の投入口に投入された持ち玉は、計数通路の先端の計数センサーで検出され、その検出信号に基づきCPUで計数される。計数された玉は、持ち玉排出路を経由してドブに流されるが、この時の玉の計数通路を持ち玉計数機20の巾いっぱいに設定できるので、計数スピードの早い持ち玉計数機ができる。
【0025】ラチェット42はその係止歯43を固定爪35に係止する方向へ圧縮ばね45により付勢されている。持ち玉計数機20を退避位置に下降させる場合は、持ち玉計数機20の操作孔22から指を入れ、圧縮ばね45の付勢力に抗して解除部材52を持ち上げるようにすれば、ラチェット42の係止歯43が固定爪35から外れ、持ち玉の計数機20が下降可能になる。持ち玉計数機20の操作孔22を通して、解除部材52を操作し、ラチェット42の係止歯43を係脱操作可能にしたので、不用意に解除52に手などが掛かることがなく、誤操作を防止することができる。
【0026】遊技は次のように行われる。持ち玉計数機20は支持台2上にせり出し、遊技機10の貯留皿12を下方か臨む計数可能位置にセットされている。台間玉貸し機15のノズルから、遊技機10の上皿11に供給された貸し玉によりゲームを開始する。ゲームにより持ち玉が増えると、持ち玉は上皿で11からオーバーフローして下皿である貯留皿12に供給される。貯留皿12が満杯になると、貯留皿12のレバー(図示せず)を操作して貯留皿12の持ち玉を持ち玉計数機20の投入口に流し込む。流し込まれた持ち玉は、持ち玉計数機20内部の整列機により自動的に整列され、一段一列の玉の流れの計数通路を複数列形成する。各計数通路の先端の玉の計数センサーは、1発毎の玉数を計数する。計数された玉は、遊技機島1に設けられた持ち玉排出路を経由してドブに流される。
【0027】玉の計数センサーにより計数された信号は、持ち玉計数機20に送り込まれ、RAMに記憶されると共に持ち玉表示部に表示されるので、遊技客の獲得した持ち玉を遊技機島1に流してしまうのであるが、持ち玉計数機20の持ち玉表示部に表示されているので安心してゲームを続けることができる。この様にして持ち玉を取り込んだ後で、ゲームをする玉が無くなってしまうことがある。この様な時は、持ち玉計数機20のコンソール部分の払出しスイッチを操作することにより、持ち玉表示部に表示されている持ち玉数から減算表示しながら、減算分の玉を台間玉貸し機15のノズルを介して上皿11に払出すので、従来のように玉箱から手で上皿11に玉を入れていたのと殆ど変わらない状態でゲームを続けることができる。この様な状態においても、玉を全く触らずに処理できるのは衛生的で、手も汚れずメリットである。
【0028】遊技機10の故障やその他の理由により、遊技機10の前面ガラス扉を開けたい場合、持ち玉計数機20が計数可能位置にあっては、開いた前面ガラス扉にぶつかってしまいこれを開けることができない。この様な場合は、持ち玉計数機20の前壁に開設された操作孔22から指を入れ、持ち玉計数機20内部のラチエットレバーである解除部材52を圧縮ばね45の付勢力に抗して押し上げると、ラチエット42の係止歯43が支持台2側の固定爪35から外れ、持ち玉計数機20が拘束解除され、簡単に退避位置に下降することができる。持ち玉計数機20を退避位置に下降した状態で、前面ガラス扉を開閉して作業をしたり、遊技機10そのものを取外し、新しい遊技機10と交換するなどの作業が全く持ち玉計数機20が邪魔にならずに行なうことができる。
【0029】持ち玉計数機20を退避位置に下降した状態で、持ち玉計数機20の上面を、支持台2に対して多少引っ込みぎみにしておけば、遊技機10の着脱作業時に、支持台2上に遊技機10をおいても問題が無く、作業の効率を数段上げることができる。作業の終了後、持ち玉計数機20の底部を持って、持ち上げていくと、ラチェット42の係止歯43が次々に固定爪35に弾撥的に係止していき、貯留皿12に最も近づいたところで持ち玉計数機20を離すようにすれば、ラチェット42の何れかの係止歯43が固定爪35に係止し、自動的に且つ最適な計数可能位置に持ち玉計数機20をセットすることができる。ゲームの終了時は、遊技機10の12にある持ち玉を全て持ち玉計数機20に流し、コンソール部の精算スイッチを繰作することにより、遊技カードのリードライター装置25から持ち玉表示部に表示されていた持ち玉数の記録されたカードが払出される。その遊技カードで、景品交換ができるようになっている。また、貯玉や別の遊技機でのゲームも可能である。
【0030】図13〜図16は本発明の他の実施の形態を示している。なお、前述の一実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。本他の実施の形態においては、昇降手段30は、遊技機島1に固定される島固定部33、持ち玉計数機の本体21および一対のリンク部材31,32とにより四節回転連鎖を構成して成り、ラチェット42の係止歯43が島固定部33側に設けられた固定爪35に係止するように構成されている。すなわち、箱形状の島固定部33の前面部には、凹部4の側縁に沿って前方に延びる延出部34が形成され、延出部34にはラチェット42の係止歯43に対向する側面に固定爪35が形成されている。
【0031】本他の実施の形態に係る遊技機では、昇降手段30が島固定部33、持ち玉計数機20の本体21および一対のリンク部材13,32とにより四節回転連鎖を構成して成るので、島固定部33、持ち玉計数機20の本体21および一対のリンク部材31,32を一組の装置として遊技機島1から独立したものとして取り扱うことができる。それにより、このような持ち玉計数機20を有しない、既存の遊技機島1にもこの一組の装置を後付けすることができる。また、この一組の装置は独立して扱うことができるため、設置のための運送時も、設置そのものも、メンテナンスも簡易に行うことができる。
【0032】本他の実施の形態に係る遊技機においては、貯留皿12のレバー(図示省略)を操作すると、貯留皿12の皿底の孔のシャッターが開き、貯留皿12の持ち玉は下方の計数可能位置にある持ち玉計数機20に導入される。持ち玉計数機20が退避位置にある時は計数されないように、持ち玉計数機20が計数可能位置にあることを条件にした貯留皿12の皿底の孔のシャッターを開くようにする。
【0033】持ち玉計数機20の内部には、圧力板と、整列レールが取り付けられており、圧力板で勢い良く導入された玉の圧力を弱め、整列レール上の玉に、余分な力がかからないようにし、持ち玉の整列がスムーズになるようにするためのもので、整列レールは複数列取付けられていて、各整列レールの玉は詰まること無くスムーズに流れる。各整列レールの先端には、通過した玉の数を計数するための計数センサーが取付けられていて、計数された玉は、持ち玉排出路を経由して、遊技機島1内に導入される。各計数センサーで計数されたセンサーからの信号は、信号毎にCPUに送られRAMに記憶され演算処理されて持ち玉表示部に表示する。
【0034】遊技において、上皿11および貯留皿12内の持ち玉を使いきってしまうことがある。この場合、持ち玉表示部に持ち玉は有るのに上皿11および貯留皿12内の持ち玉が無いために、ゲームができないことになる。このような時、コンソール部の操作スイッチの中から『払出しスイッチ』を操作すると、CPUでRAMの内容と演算処理し、持ち玉表示部の表示を減算表示しながら、払出しカウンターを作動して減算表示分の玉を払出し、RAMにデータを記憶させる。この一連の動作により、遊技機10の上皿11には所定数の玉が補給され、ゲームを続けることができる。ゲームの終了にあたり、遊技客は、上皿11および貯留皿12上の持ち玉を全て持ち玉計数機20に流す。その後、コンソール部の操作スイッチの中から『精算スイッチ』を操作すると、CPUが作動して、RAM内に記憶されている最終持ち玉数を遊技カードのリードライター装置25に送り、カードにその内容を記録して払出す。
【0035】
【発明の効果】本発明にかかる遊技機によれば、持ち玉計数機を計数可能位置から退避位置に下降可能に支持したので、遊技機の前面ガラス扉の開閉時や、遊技機の着脱時には邪魔にならない上に、持ち玉計数機が計数可能位置にあるとき、通常の持ち玉計数機の位置と変わらないので、持ち玉の計数処理において、その位置に関して制限を受けることがなく、持ち玉の計数処理速度を通常の持ち玉計数機と同じく速いものに維持することができる。
【出願人】 【識別番号】000127628
【氏名又は名称】株式会社エース電研
【出願日】 平成9年(1997)6月11日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】柏原 健次
【公開番号】 特開平11−463
【公開日】 平成11年(1999)1月6日
【出願番号】 特願平9−153947