トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽




【発明の名称】 揚送装置
【発明者】 【氏名】武本 孝俊

【氏名】川嶋 一成

【要約】 【課題】コストを低減し、遊技機島の上部を構成する幕板部分の高さを低く抑え、容易に装置の施工をすることができる補揚送装置を提供する。

【解決手段】コイル体40のコイルピッチ間に遊技媒体を挟むようにして揚送し、揚送された遊技媒体を切替レバー48の揺動で補給先を切り替えて、補給するようにしたので、遊技媒体が揚送される数がコイル体40の回転数に対応し、遊技機補給用のボールカウンター、台間玉貸し機内のボールカウンターおよび持ち玉払出し用のボールカウンター等が不要となり、部品点数を削減して、コストを低減し、ボールカウンターや補給樋を不要にして、遊技機島の上部を構成する幕板部分の高さを低く抑え、補給樋や補給シュートの微調整が不必要で容易に装置の施工をすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】遊技に用いられる遊技媒体を揚送する揚送装置において、遊技媒体を揚送するための揚送路は、並行して延びる略円形断面形の駆動体用通路と、遊技媒体とほぼ同じ径で形成される円形断面形の遊技媒体用通路とにより構成されており、前記駆動体用通路と前記遊技媒体用通路とは、互いに対向する通路壁が開口をそれぞれ有していて、該開口を通して相互に連通しており、前記駆動体用通路は、その通路内部に嵌挿されるコイル体を有し、前記遊技媒体用通路の通路内部には、前記コイル体が前記開口を通って進入しており、前記遊技媒体用通路の終端部は、遊技媒体が1列で通過可能な上部補給部に通じており、前記上部補給部の先端部は、遊技媒体検出器および通路切替手段を有し、前記遊技媒体検出器は、前記上部補給部を通過する遊技媒体を検出可能に構成されており、前記通路切替手段は、前記上部補給部の先端を遊技機側通路と玉貸し機側通路とに切り替えて接続可能に構成されており、前記回転手段は、前記コイル体をコイル軸回りに回転可能に構成されていることを特徴とする揚送装置。
【請求項2】遊技に用いられる遊技媒体を揚送する揚送装置において、遊技媒体を揚送するための揚送路は、並行して延びる略円形断面形の駆動体用通路と、遊技媒体とほぼ同じ径で形成される円形断面形の遊技媒体用通路とにより構成されており、前記駆動体用通路と前記遊技媒体用通路とは、互いに対向する通路壁が開口をそれぞれ有していて、該開口を通して相互に連通しており、前記駆動体用通路は、その通路内部に嵌挿されるコイル体を有し、前記遊技媒体用通路の通路内部には、前記コイル体が前記開口を通って進入しており、前記遊技媒体用通路の終端部は、遊技媒体が1列で通過可能な上部補給部に通じており、前記上部補給部の先端部は、遊技媒体検出器および通路切替手段を有し、前記遊技媒体検出器は、前記上部補給部を通過する遊技媒体を検出可能に構成されており、前記通路切替手段は、前記上部補給部の先端を遊技機側通路と玉貸し機側通路とに切り替えて接続可能に構成されており、前記回転手段は、前記コイル体をコイル軸回りに回転可能に構成されており、前記上部補給部の先端は、排出口が開設されており、前記通路切替手段は、切替レバーと、一対のジャバラ管とから成り、前記切替レバーは、遊技機側入口と玉貸し機側入口とが開設されており、前記一対のジャバラ管の各下端口は、遊技機側および玉貸し機側にそれぞれ通じており、前記一対のジャバラ管の各上端口は、前記遊技機側入口および前記玉貸し機側入口にそれぞれ接続されており、前記切替レバーの遊技機側入口は、前記切替レバーが遊技機側接続位置に揺動すると前記排出口の下方に位置し、前記切替レバーの玉貸し機側入口は、前記切替レバーが玉貸し機側接続位置に揺動すると前記排出口の下方に位置することを特徴とする請求項1記載の揚送装置。
【請求項3】前記コイル体は、コイルピッチ間に1個の遊技媒体を挟んで揚送可能に構成されていることを特徴とする揚送装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技に用いられる遊技媒体を揚送する揚送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の揚送装置としては、パチンコ機である遊技機が複数並設して遊技機島が構成され、各遊技機で使用されたパチンコ球である遊技媒体が遊技機島中央に搬送され、遊技機島中央に立設された揚送筒で遊技機島の上部に揚送され、揚送さた遊技媒体は島上タンクに溜められ、その島上タンクの底面に取付けた補給樋の傾斜を利用して遊技機島の隅々まで遊技媒体が行き渡るようになっている。補給樋には遊技機と台間玉貸し機の位置に、それぞれ2個の穴が空けられており、補給樋に複数列で流れてきた遊技媒体を各1列にするための補給シュートが2本取付けられる。2本の補給シュートの先端には各ジャバラ管がそれぞれつながれ、1列に整列された玉が流れるようになっている。そのうちの1本のジャバラ管は、遊技機の上皿に所定玉数を供給するためのボールカウンターに接続され、コンピュータからの指示で、所定玉数を遊技機に供給するようになっており、他の1本のジャバラ管は台間玉貸し機のボールカウンターに接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の揚送装置では、補給樋上の複数列の遊技媒体を2本の補給シュートで各1列に並べ替える必要があり、各列に計数機やボールカウンターなどがそれぞれ必要になり、コストが嵩み、また、ボールカウンターなど、一定の高さがあり、補給樋も傾斜を利用して遊技機島の中央から遊技機島の端に向かって下方に傾斜しているので、遊技機島の上部を構成する幕板部分の高さが高くなり、遊技媒体が円滑に流れるよう、補給樋、補給シュート等の微妙な位置調整が必要になり、施工に手間取るという問題点があった。本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、部品点数を削減して、コストを低減し、ボールカウンターや補給樋を不要にして、遊技機島の上部を構成する幕板部分の高さを低く抑え、補給樋や補給シュートの微調整が不必要で容易に施工することができるようにした揚送装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]遊技に用いられる遊技媒体を揚送する揚送装置において、遊技媒体を揚送するための揚送路(10)は、並行して延びる略円形断面形の駆動体用通路(20)と、遊技媒体とほぼ同じ径で形成される円形断面形の遊技媒体用通路(30)とにより構成されており、前記駆動体用通路(20)と前記遊技媒体用通路(30)とは、互いに対向する通路壁が開口(22,32)をそれぞれ有していて、該開口(22,32)を通して相互に連通しており、前記駆動体用通路(20)は、その通路内部に嵌挿されるコイル体(40)を有し、前記遊技媒体用通路(30)の通路内部には、前記コイル体(40)が前記開口(22,32)を通って進入しており、前記遊技媒体用通路(30)の終端部は、遊技媒体が1列で通過可能な上部補給部(45)に通じており、前記上部補給部(45)の先端部は、遊技媒体検出器(50)および通路切替手段(48,49)を有し、前記遊技媒体検出器(50)は、前記上部補給部(45)を通過する遊技媒体を検出可能に構成されており、前記通路切替手段(48,49)は、前記上部補給部(45)の先端を遊技機側通路と玉貸し機側通路とに切り替えて接続可能に構成されており、前記回転手段(60)は、前記コイル体(40)をコイル軸回りに回転可能に構成されていることを特徴とする揚送装置。
【0005】[2]遊技に用いられる遊技媒体を揚送する揚送装置において、遊技媒体を揚送するための揚送路(10)は、並行して延びる略円形断面形の駆動体用通路(20)と、遊技媒体とほぼ同じ径で形成される円形断面形の遊技媒体用通路(30)とにより構成されており、前記駆動体用通路(20)と前記遊技媒体用通路(30)とは、互いに対向する通路壁が開口(22,32)をそれぞれ有していて、該開口(22,32)を通して相互に連通しており、前記駆動体用通路(20)は、その通路内部に嵌挿されるコイル体(40)を有し、前記遊技媒体用通路(30)の通路内部には、前記コイル体(40)が前記開口(22,32)を通って進入しており、前記遊技媒体用通路(30)の終端部は、遊技媒体が1列で通過可能な上部補給部(45)に通じており、前記上部補給部(45)の先端部は、遊技媒体検出器(50)および通路切替手段(48,49)を有し、前記遊技媒体検出器(50)は、前記上部補給部(45)を通過する遊技媒体を検出可能に構成されており、前記通路切替手段(48,49)は、前記上部補給部(45)の先端を遊技機側通路と玉貸し機側通路とに切り替えて接続可能に構成されており、前記回転手段(60)は、前記コイル体(40)をコイル軸回りに回転可能に構成されており、前記上部補給部(45)の先端は、排出口(47)が開設されており、前記通路切替手段(48,49)は、切替レバー(48)と、一対のジャバラ管(49)とから成り、前記切替レバー(48)は、遊技機側入口(48a)と玉貸し機側入口(48b)とが開設されており、前記一対のジャバラ管(49)の各下端口は、遊技機側および玉貸し機側にそれぞれ通じており、前記一対のジャバラ管(49)の各上端口は、前記遊技機側入口(48a)および前記玉貸し機側入口(48b)にそれぞれ接続されており、前記切替レバー(48)の遊技機側入口(48a)は、前記切替レバー(48)が遊技機側接続位置に揺動すると前記排出口(47)の下方に位置し、前記切替レバー(48)の玉貸し機側入口(48b)は、前記切替レバー(48)が玉貸し機側接続位置に揺動すると前記排出口(47)の下方に位置することを特徴とする[1]記載の揚送装置。
【0006】[3]前記コイル体(40)は、コイルピッチ間に1個の遊技媒体を挟んで揚送可能に構成されていることを特徴とする揚送装置。
【0007】次に、前記各項に記載された発明の作用について説明する。
[1]項記載の揚送装置では、回転手段(60)がコイル体(40)をコイル軸回りに回転すると、遊技媒体用通路(30)の通路内部には、コイル体(40)が開口(22,32)を通って進入しているから、遊技媒体用通路(30)内の遊技媒体がコイル体(40)に送られて、遊技媒体用通路(30)内で上昇する。コイル体(40)のコイルピッチ間に一定数の遊技媒体が挟まれるようにして揚送されることから、コイルピッチ間に一定数の遊技媒体が必ず挟まれていれば、コイル体(40)の回転数に基づき、遊技媒体の揚送数が算出可能である。遊技媒体用通路(30)の終端部に揚送された遊技媒体は、1列で上部補給部(45)を通過する。遊技媒体検出器(50)は、上部補給部(45)を通過する遊技媒体を検出している。この検出された遊技媒体の通過数と、前記算出された遊技媒体の揚送数とを比較すれば、コイル体(40)のコイルピッチ間に一定数の遊技媒体が挟まれているかをチェックすることができる。不足していれば、コイル体(40)を不足分に相当して更に回転すればよい。また、通路切替手段(48,49)は、上部補給部(45)の先端を補給先である遊技機側通路と玉貸し機側通路とに切り替えて接続可能に構成されている。それにより、2カ所の補給先に必要数の遊技媒体をそれぞれ補給することができる。すなわち、2カ所の補給先に通じる補給路にボールカウンターなどをそれぞれ設けずに、必要数の遊技媒体を補給先に補給することができる。
【0008】[2]項記載の揚送装置では、補給先を遊技機側にするには、通路切替手段(48,49)の切替レバー(48)を遊技機側接続位置に揺動すればよい。それにより、上部補給部(45)の先端の排出口(47)の下方に切替レバー(48)の遊技機側入口(48a)が位置し、上部補給部(45)の先端の排出口(47)が、切替レバー(48)の遊技機側入口(48a)〜ジャバラ管(49)を通して遊技機側に接続される。
【0009】通路切替手段(48,49)の切替レバー(48)が遊技機側接続位置に揺動するとき、切替レバー(48)の遊技機側入口(48a)にその上端口が接続されたジャバラ管(49)が、切替レバー(48)の動きに柔軟に追従することができる。一方、補給先を玉貸し機側にするには、通路切替手段(48,49)の切替レバー(48)を玉貸し機側接続位置に揺動すればよい。それにより、同じく、上部補給部(45)の先端の排出口(47)が、切替レバー(48)の玉貸し機側入口(48b)〜ジャバラ管(49)を通して玉貸し機側に接続される。また、このとき、切替レバー(48)の玉貸し機側入口(48b)にその上端口が接続されたジャバラ管(49)が、切替レバー(48)の動きに柔軟に追従することができる。
【0010】[3]項記載の揚送装置では、コイル体(40)が、コイルピッチ間に1個の遊技媒体を挟んで揚送可能に構成されているため、コイルピッチ間に1個の遊技媒体が必ず挟まれていれば、コイル体(40)の回転数と、遊技媒体の揚送数とが一致する。コイルピッチ間に1個の遊技媒体が必ず挟まれるとは限らないので、このようなコイルピッチ間が空の場合には、遊技媒体検出器(50)が、上部補給部(45)を通過する遊技媒体を検出していることから、この検出された遊技媒体の通過数と、前記算出された遊技媒体の揚送数とを比較すれば、コイルピッチ間の空をチェックすることができる。空の分だけ回転すれば、補給先に必要数の遊技媒体が確実に補給される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。各図は本発明の一実施の形態を示している。図1は、本発明の一実施の形態に係る揚送装置の部分断面図である。図2は、同じく揚送装置の取付け状態説明図である。図3は、同じく揚送装置の部分断面図である。図7は同じく揚送装置の揚送路の断面図である。
【0012】図1〜図3および図7に示すように、揚送装置は、パチンコ機である遊技機1毎に設けられ、遊技機1で使用されたパチンコ球である遊技媒体を揚送するものである。遊技媒体を揚送するための揚送パイプである揚送路10の内部は、並行して延びる大径の円形断面形の駆動体用通路20と、遊技媒体とほぼ同じ径で形成される小径の円形断面形の遊技媒体用通路30とにより構成されている。揚送路10は遊技機1の下部側で大きく上方へ湾曲しており、また、遊技機1の上部側で大きく水平方向に湾曲している。
【0013】駆動体用通路20と遊技媒体用通路30とは、互いに対向する通路壁21,31が開口22,32をそれぞれ有していて、開口22,32を通して相互に連通している。開口22,32で連通することにより、揚送路10の内部は、図11および図12に示すように、ダルマ形の断面に形成されている。また、開口22,32は、遊技媒体が遊技媒体用通路30から駆動体用通路20側に抜け出さないように遊技媒体の径より小さな開口幅になっている。駆動体用通路20は、その通路内部にコイル体40が嵌挿されている。コイル体40の巻きピッチは遊技媒体の径にほぼ等しくなっている。
【0014】遊技媒体用通路30の通路内部には、コイル体40が開口22,32を通って進入していて、通路内の遊技媒体がコイル体40のコイルピッチ間に挟まれながら揚送可能になっている。駆動体用通路20の上端口から外方へコイル体40の端部が突出している。コイル体40の端部は、ジョイント部材65に嵌合し、ネジにより抜け止めされている。また、ジョイント部材65には、モーターである回転手段60側の回転軸61(コイル体40のコイル軸と一致している)が、コイル体40の端部とは反対側から嵌合し、同じくネジにより抜け止めされている。
【0015】図4は同じく揚送装置の上部補給部の部分平面図である。図5は同じく揚送装置の上部補給部の部分平面図である。図6は同じく揚送装置の上部補給部の部分平面図である。図2、図3および図4〜図6に示すように、遊技機1内の下方には遊技盤面に打ち出され、遊技盤面の入賞口やアウト口を通って遊技機1内部に取り込まれたアウト球を貯留するアウト球タンク5が設けられており、アウト球タンク5の排出路6が揚送路10の遊技媒体用通路30に連通している。すなわち、アウト球は排出路6を通って遊技媒体用通路30により遊技機1の上部に揚送される。
【0016】遊技機1の上部においては、遊技媒体用通路30には、上部補給部45が形成されている。上部補給部45は、揚送された遊技媒体が駆動体用通路20内のコイル体40の拘束から解放されるように、駆動体用通路20から離れる方向に案内路46が形成され、案内路46の終端部に排出口47が穿設されている。案内路46の下面には通路切替手段を構成する切替レバー48が枢軸46aにより揺動可能に枢着され、切替レバー48には、同じく通路切替手段を構成する一対のジャバラ管49が取り付けられている。一対のジャバラ管49の一方が遊技機1に遊技媒体を補給するためのものであり、他方のジャバラ管49が台間玉貸し機7に遊技媒体を補給するためのものである。
【0017】切替レバー48は、その揺動端部に遊技機側入口48aと玉貸し機側入口48bとを開設している。遊技機側入口48aに一対のジャバラ管49の一方の上端口が接続され、玉貸し機側入口48bに他方のジャバラ管49の上端口が接続されている。切替レバー48にはアーム部材を介してソレノイド51のプランジャーが接続されている。ソレノイド51は、切替レバー48を枢軸46aを中心にして遊技機側接続位置と玉貸し機側接続位置とに揺動すべく、そのプランジャーを出没させるものである。切替レバー48の遊技機側入口48aは、遊技機側接続位置では、排出口47の下方に位置し、切替レバー48の玉貸し機側入口48bは、玉貸し機側接続位置では、排出口47の下方に位置する。
【0018】案内路46の排出口47の口周縁には、遊技媒体検出器50が設けられている。遊技媒体検出器50は光センサであり、排出口47を通過する遊技媒体に光が遮断されたことを検出して、検出信号を台コンピュータ(図示省略)に出力するものである。遊技媒体検出器50は光センサに限らず、例えば、磁気センサのように、排出口47を通過する遊技媒体を検出できるものであれば良い。
【0019】次に作用を説明する。遊技に用いられたアウト球である遊技媒体や、持ち玉計数機に計数された持ち玉である遊技媒体は、遊技機島下部のドブあるいは直接下部タンク5に回収される。下部タンク5に回収された遊技媒体は、1列に整列され揚送路10の遊技媒体用通路30の下部に供給される。揚送路10の下部は、水平になっており下部タンク5から送られてきた遊技媒体が、スムーズにコイル体40のコイルピッチに入り込むようになっている。このコイル体40は、上部に取付けたモーターである回転手段60により回転し、コイル体40のコイルピッチに挟んだ遊技媒体を遊技媒体用通路30内に揚送するようになっている。駆動体用通路20および遊技媒体用通路30から成る揚送路10は、下部で湾曲して立ち上がり、垂直となり、更に上部でも湾曲して再び水平になっている。この様にすることにより、回転手段60の高さに起因して、装置全体が上下方向の嵩張りを抑えるようになっている。装置の取付スペースに余裕があれば、揚送路10は湾曲させないで、直線でもよい。
【0020】遊技媒体用通路30内に揚送された遊技媒体は、その終端部に形成された上部補給部45を経由して、上部補給部45の案内路46を1列の状態で通過し、先端の排出口47を通って落下し、切替レバー48の遊技機側入口48aあるいは玉貸し機側入口48b〜ジャバラ管49を介して遊技機1あるいは台間玉貸し機7である補給先に供給される。切替レバー48は、ソレノイド51で駆動し、遊技機1からの補給信号が入力された場合は図4の状態となり、遊技機1の上皿に接続されたジャバラ管49の上端口が、切替レバー48の遊技機側入口48aを通して排出口47に合わされる。一方、台間玉貸し機7及び客の持ち玉に対する払出信号が入力された場合には、図5の状態となり、台間玉貸し機に接続されたジャバラ管49の上端口が、切替レバー48の玉貸し機側入口48bを通して排出口47に合わされ、排出口47を落下する技媒体玉が各補給先に補給されるようになっている。
【0021】排出口47の口周縁には、遊技媒体検出器50が取付けられていて、各補給先に補給される遊技媒体数を計数するようになっている。コイル体40が1回転すると遊技媒体は1コイルピッチ移動するので、基本的には所定払出数分だけ、コイル体40を回転すればよいことになる。但し、各コイルピッチ間に確実に遊技媒体が挟まれているとは限らず、コイルピッチ間が空の場合もあり得る。そのような場合には、次の二つの方式で処理される。
【0022】一つの方式として、所定払出数、あるいは所定払出数より1または2少ない回転数までコイル体40を回し、コイル体40を一時停止する。その時の実際の実払出数を遊技媒体検出器50の検出信号で比較する。この時点では、実払出数が確実に所定払出数より少ないので、不足分の玉数に相当して、コイル体40を回転し、実払出数が所定払出数になっていれば回転停止し、さらに不足分があれば、再度、不足分の玉数に相当して、コイル体40を回転し、正確な所定払出数の遊技媒体の払出しを行なう。
【0023】もう一つの方式として、実払出数が所定払出数より1または2少なくなるまでコイル体40を回転し、その後コイル体40の回転を停止し、コイル体40の回転を停止した時点での不足分の玉数を検出し、次に、コイル体40の回転速度を低くして実払出数が確実に所定払出数になった時点でコイル体40の回転を停止する。
【0024】このようにすることにより、全体的には遊技媒体を多量に補給することができ、補給能力が増し、不足分の玉数が1〜2個になったときにコイル体40を低速で回転し、所定払出数の補給ができ確実性が向上する。また、前述したように、コイル体40の回転速度を高低の2段階ではなく、インバーターを使用して、回転手段60の回転速度を連続的に変えることにより、コイル体40を途中で回転停止させることなく、コイル体40を連続回転させて、所定払出数の補給を正確に行なうことができる。
【0025】すなわち、最初は高速でコイル体40を回転させて高速の払出しを行なうが、所定払出数に近づくに従い回転速度を低くし残りの玉数が2〜3個となった時点で、超低速にし、最後の1個が排出口47を流れた時点で回転手段60が停止するようになっている。遊技機1から補給要求信号が入力された場合、ソレノイド51が作動して、図4の状態に切替レバー48が揺動する。コイル体40の端部に接続する回転手段60が回転し、揚送された遊技媒体は揚送路10の終端部に設けた上部補給部45から案内路46〜排出口47を経由して、ジャバラ管49を通り、遊技機1の上皿に補給を始める。たとえば、400個補給する場合、350個までは高速で回動し高速払出しを行い、それ以後380個までは中速、それ以後は低速にして400個を正確に払出す。
【0026】台間玉貸し機からの払出要求信号による遊技媒体の払出しも、持ち玉に対する払出要求信号による遊技媒体の払出しも、台間玉貸し機7のノズルを経由して遊技機1の上皿に供給されるようになっている。払出要求信号が入力されると、ソレノイド51が作動して、図5の状態に切替レバー48を動する。コイル体40の端部に接続する回転手段60が回転し、揚送された遊技媒体は揚送路10の終端部に設けた上部補給部45から案内路46〜排出口47を経由して、ジャバラ管49を通り、台間玉貸し機7のノズルを経由して、遊技機1正面の上皿に補給を始める。前記実施の形態においては、切替レバー48を揺動させるものを示したが、切替レバー48を固定し、上部補給部45を可動させてもよい。
【0027】なお、前記実施の形態においては、揚送路10は上部も湾曲したものについての説明をしたが、揚送路10の上部は直線状態であってもよい。また、前記切替レバー48を揺動させる駆動手段として、電流の流れ方向を変えることでプランジャーが出没するソレノイド51を示したが、これに限らず、プランジャーを突出方向あるいは没入方向へ付勢しても良い。さらに、プランジャーを出没させないで、切替レバー48の回転中心である枢軸46aにモータやロータリーソレノイドを直結してもよい。前記実施の形態に係る揚送装置では、コイル体40の回転数により、所定の遊技媒体数を揚送することができ、かつ、切替レバー48の揺動により補給先を切り替えることができるので、今迄の様に別のボールカウンターを使用しなくても、所定数の補給ができる。さらに、今迄の補給装置に対応させることもできる。さらに、遊技媒体が1個ずつコイル体40の各コイルピッチ間に拘束されながら揚送され、補給される遊技媒体のみが案内路46などを転がるようになるので、騒音発生を防止することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明にかかる揚送装置によれば、コイル体のコイルピッチ間に遊技媒体を挟むようにして揚送し、揚送された遊技媒体を通路切替手段で補給先を切り替えて、補給するようにしたので、遊技媒体が揚送される数がコイル体の回転数に対応し、遊技機補給用のボールカウンター、台間玉貸し機内のボールカウンターおよび持ち玉払出し用のボールカウンター等が不要となり、部品点数を削減して、コストを低減し、ボールカウンターや補給樋を不要にして、遊技機島の上部を構成する幕板部分の高さを低く抑え、補給樋や補給シュートの微調整が不必要で容易に施工をすることができる。
【出願人】 【識別番号】000127628
【氏名又は名称】株式会社エース電研
【出願日】 平成9年(1997)6月13日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】柏原 健次
【公開番号】 特開平11−458
【公開日】 平成11年(1999)1月6日
【出願番号】 特願平9−156697