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【発明の名称】 遊技用装置
【発明者】 【氏名】鵜川 詔八

【要約】 【課題】遊技機が不正に改造されてしまうことを防止可能な遊技用装置を提供する。

【解決手段】第三者監視機関である管理会社2の管理コンピュータ2aと遊技場1に遊技機34ごとに設置された監視用端末80とを含む遊技場監視用ネットにおいて、遊技機34の遊技制御を行うための遊技制御用基板を遊技機とは別体にして監視用端末80内の端末制御基板82で前記遊技制御用基板を兼用構成し、かつ、端末制御基板82には前記遊技場監視用ネットに含まれるプログラム書換用端末60にセットされたマスタROM140内部の遊技制御用プログラムがダウンロードされるように構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技場において遊技機の交換に係わらず継続して用いられる遊技場設備としての遊技用装置であって、当該遊技用装置を制御する制御手段を含み、該制御手段は所定の制御用信号を前記遊技機側に出力して当該遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段と、当該遊技制御手段が予め定められた正規の遊技制御を行ない得るものか否かを監視可能な監視手段とを含むことを特徴とする、遊技用装置。
【請求項2】 前記遊技制御手段は、前記遊技機の遊技状態を制御するための遊技制御用プログラムを格納するプログラム格納部を含み、前記遊技制御手段に対応させる遊技機の機種に応じて前記プログラム格納部に格納する遊技制御用プログラムを変更可能であることを特徴とする、請求項1に記載の遊技用装置。
【請求項3】 前記監視手段は、前記遊技場に複数設置された前記遊技用装置のうち当該監視手段を含む遊技用装置以外の少なくとも1つを監視可能であることを特徴とする、請求項1に記載の遊技用装置。
【請求項4】 前記遊技用装置に前記制御手段を封入する封入手段と、当該封入手段の開封を監視する開封監視手段と、前記開封監視手段が異常を検出した場合に前記制御手段の制御機能の少なくとも一部を破壊する機能破壊手段とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の遊技用装置。
【請求項5】 前記遊技制御手段の制御を司る遊技制御用マイクロコンピュータと前記監視手段の制御を司る監視用マイクロコンピュータとが1チップ化されていることを特徴とする、請求項1に記載の遊技用装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、パチンコ遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等の遊技機が設置された遊技場において用いられる遊技場設備としての遊技用装置に関し、詳しくは、遊技場において遊技機の交換に係わらず継続して用いられる遊技場設備としての遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技用装置において、従来から一般的に知られているものに、たとえば、遊技場において遊技機の交換に係わらず継続して用いられる遊技場設備としての遊技用装置があった。
【0003】一方、前記遊技機はたとえば新装開店時期などに合わせて交換された後、中古市場に出回り、売買の対象とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記遊技機には遊技制御に必要となる遊技制御用プログラムの記憶されたROMを含む遊技制御用基板が設けられているため、遊技機が中古市場で取引されると、併せて前記ROMが簡単に第三者の手に渡ることとなる。従来、このROMを解析して不正な遊技制御用プログラムの記憶されたROMを作成せんとする者が少なくなかった。そして、中古市場などに出回った遊技機を利用して不正なROMを作成した者あるいはその不正なROMを譲渡された者が遊技場に設置されている遊技機の正規のROMをその不正なROMとすり替えることで、遊技機で不正な遊技制御が行なわれてしまう不都合があり、不正行為を防止することができないという問題が生じていた。
【0005】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、遊技機で不正な遊技制御が行なわれてしまうことを極力防止することができる遊技用装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明は、遊技場において遊技機の交換に係わらず継続して用いられる遊技場設備としての遊技用装置であって、当該遊技用装置を制御する制御手段を含み、該制御手段は所定の制御用信号を前記遊技機側に出力して当該遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段と、当該遊技制御手段が予め定められた正規の遊技制御を行ない得るものか否かを監視可能な監視手段とを含むことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記遊技制御手段は、前記遊技機の遊技状態を制御するための遊技制御用プログラムを格納するプログラム格納部を含み、前記遊技制御手段に対応させる遊技機の機種に応じて前記プログラム格納部に格納する遊技制御用プログラムを変更可能であることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記監視手段は、前記遊技場に複数設置された前記遊技用装置のうち当該監視手段を含む遊技用装置以外の少なくとも1つを監視可能であることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記遊技用装置に前記制御手段を封入する封入手段と、当該封入手段の開封を監視する開封監視手段と、前記開封監視手段が異常を検出した場合に前記制御手段の制御機能の少なくとも一部を破壊する機能破壊手段とを含むことを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記遊技制御手段の制御を司る遊技制御用マイクロコンピュータと前記監視手段の制御を司る監視用マイクロコンピュータとが1チップ化されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、遊技制御手段の働きにより、所定の制御用信号が前記遊技機側に出力されて当該遊技機の遊技状態が制御される。また、監視手段の働きにより、前記遊技制御手段が予め定められた正規の遊技制御を行ない得るものか否かが監視される。さらに、前記遊技制御手段と前記監視手段とは、遊技用装置を制御する制御手段に含まれており、前記遊技用装置は、遊技場において遊技機の交換に係わらず継続して用いられる遊技場設備である。このため、遊技機の交換に伴って前記遊技制御手段を交換する必要がなくなり、これにより前記遊技制御手段が遊技機と共に第三者の手に渡ってしまうことがなくなる。また、第三者が遊技場に設置されている遊技機の遊技制御手段に不正改造を加えることを防止できる。
【0012】請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、プログラム格納部には、前記遊技機の遊技状態を制御するための遊技制御用プログラムが格納される。さらに、前記遊技制御手段に対応させる遊技機の機種に応じて前記プログラム格納部に格納する遊技制御用プログラムが変更される。
【0013】請求項3に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、監視手段の働きにより、前記遊技場に複数設置された前記遊技用装置のうち当該監視手段を含む遊技用装置以外の少なくとも1つが監視される。
【0014】請求項4に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、封入手段の働きにより、前記遊技用装置に前記制御手段が封入される。開封監視手段の働きにより、前記封入手段の開封が監視される。機能破壊手段の働きにより、前記開封監視手段で異常が検出された場合に前記制御手段の制御機能の少なくとも一部が破壊される。
【0015】請求項5に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、前記遊技制御手段の制御を司る遊技制御用マイクロコンピュータと前記監視手段の制御を司る監視用マイクロコンピュータとが1チップ化されている。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態においては遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限られるものではなく、たとえばコイン遊技機やスロットマシン等であってもよく、遊技者によって遊技が行なわれる遊技機であればすべて適用可能である。
【0017】第1実施の形態図1は、本発明の実施の形態にかかる遊技機の一例のパチンコ遊技機34とカードユニット35とを示す全体正面図である。カードユニット35には、カード利用可表示ランプ47が設けられており、このカード利用可表示ランプ47が点灯または点滅しているときにのみこのカードユニット35が使用可能な状態となっている。このカードユニット35は、遊技機設置島に設置されている複数台のパチンコ遊技機34の間に挿入された状態で設置されており、左右どちらの遊技機に接続されているかが連結台方向表示器49により表示される。そして、遊技者が共通カードをカード挿入口50から挿入する。すると、その共通カードに記録されているカード残高が読取られる。そして、遊技者が貸玉操作を行なうことにより、予め定められた入力設定されている貸出単位額分が残高より減額されるとともに、その貸出単位額分の貸玉が上皿39内に貸出される。なお、共通カードとは、共通カードシステムに加盟している遊技場であれば全国どこの遊技場であっても共通して使用できる遊技機専用のプリペードカードのことである。
【0018】カードユニット35には端数スイッチ48が設けられており、この端数スイッチ48を押圧操作することにより、たとえばカード残高、カード挿入前の残高、エラーが発生した場合のエラーコードなどの情報を遊技機の情報表示器(図示省略)に表示可能である。図中51はカードユニット錠であり、このカードユニット錠51に所定のキーを挿入して解錠操作することにより、カードユニット35の前面側を開成できるように構成されている。パチンコ遊技機34には、その開閉が自在であるガラス枠37が設けられており、このガラス枠37に設けられたガラス板からは遊技領域3が視認可能となっている。遊技者が打球操作ハンドル44を回動操作することにより、上皿39内に貯留されている打玉が1つずつ遊技領域3内に打込まれる。
【0019】遊技領域3の中央には、複数種類の画像を変動表示するための可変表示装置4が設けられている。可変表示装置4の下方には、始動入賞領域の一例の始動入賞口10と、可変入賞球装置11とが設けられている。可変表示装置4は、本実施の形態の場合にはCRT(液晶表示装置)により構成されており、可変表示部5を有している。また、可変入賞球装置11の左側の通称「袖部」と呼ばれる位置には、いわゆる電動チューリップ(電チュー)からなる可変始動口装置(普通電役)14が設けられている。遊技領域4の左右には、それぞれサイドランプA22,サイドランプB23が設けられている。
【0020】可変入賞球装置11には、遊技領域3の前後方向に所定範囲で傾動可能な開閉板12が設けられている。可変入賞球装置11は、特定遊技状態(大当り状態)が発生している場合以外においては開閉板12を閉成状態にし、打玉が入賞不可能な遊技者にとって不利な第2の状態となっている。一方、可変始動口装置(普通電役)14または可変入賞球装置11の上部に設けられた始動口10に打玉が入賞し、それが検出されれば、可変表示装置4の可変表示部5上において、3つの図柄の変動表示が行なわれる(以下、それぞれの図柄を特に「特別図柄」という)。この変動表示が停止したときに、3つの図柄の組合せが予め定められた特定の組合せとなって大当りが発生すると、大当り制御が開始され可変入賞球装置11は前記第2の状態から、打玉が入賞可能な遊技者にとって有利な第1の状態となり、開閉板12が開成状態となる。
【0021】可変入賞球装置11の前記第1の状態は、開閉板12が開成状態となった後に、30秒が経過するか、または、可変入賞球装置10の大入賞口に打玉が10個入賞するかのうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了する。すなわち、前記条件が成立したとき開閉板12が閉成状態となり、可変入賞球装置11が遊技者にとって不利な第2の状態となる。大入賞口に入賞した打玉は、可変入賞球装置11の大入賞口内部に設けられた入賞玉検出器により検出される。
【0022】大入賞口の内側の左側部分には、通常「Vポケット」と呼ばれる特定入賞領域が設けられている。大入賞口に入った打玉がこの特定入賞領域に入賞てその特定入賞玉が検出されると、その回の可変入賞球装置11の遊技者にとよって有利な第1の状態が終了するのを待って、再度、可変入賞球装置11を前記第1の状態に駆動制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御により可変入賞球装置11は最高16回連続して前記第1の状態となって大当り制御が終了する。
【0023】始動口10または始動口15に打玉が入賞していわゆる始動入賞が発生したことをきっかけとして、可変表示装置4の可変表示が開始されるが、この可変表示がなされている最中に発生した始動入賞は記憶されて、その始動入賞記憶の個数が始動記憶表示器6の点灯により遊技者に報知される。そして、可変表示装置4の可変表示が停止した後再度可変開始可能な状態になってから、前記始動入賞記憶に基づいて可変表示が再度可変開始される。始動入賞記憶の上限は、たとえば4個に定められている。
【0024】遊技領域3には、通過口13が設けられており、打玉がこの通過口13を通過すると、その旨が通過玉検出器30により検出されて、可変始動口装置14に設けられた可変表示器における図柄(以下、普通図柄という)の可変表示が開始される。そして、その可変停止結果が予め定められた図柄になれば、可変始動口装置14が開成して、打玉が始動口15に入賞しやすい状態となる。この普通図柄の可変表示中にパチンコ玉が通過口13を再度通過すれば、その始動通過が記憶される。この始動通過記憶の上限はたとえば4個に定められている。
【0025】そして、前記始動入賞記憶が上限に達しているときに始動入賞が発生した場合にはその始動入賞が無効となり、可変表示動作が行なわれず、始動通過記憶が上限に達しているときに始動通過が発生した場合は、その始動通過は無効となり可変表示動作は行なわれない。始動入賞記憶数が上限に達している状態において発生した始動入賞を特に無効始動入賞と呼び、始動入賞した打玉を無効始動入賞玉と呼ぶ。これに対して、始動入賞記憶が上限に達していない状態において発生した始動入賞を特に有効始動入賞と呼び、始動入賞した打玉を特に有効始動入賞玉と呼ぶ。
【0026】可変表示装置4の左右にはワープ入口と名付けられた、打玉を案内する通路8が設けられている。このワープ入口8に進入した打玉は、始動口10の上方に設けられたワープ出口9まで案内されて、再度遊技領域3内に放出されて落下する。可変入賞球装置11の左右には、入賞口21が設けられている。その他、遊技領域3には風車19が設けられている。
【0027】遊技領域3の上部の左右には、ステレオ音の効果音を発生するための左右1対のスピーカ36が設けられている。上皿39の下方には、上皿玉抜きレバー40を操作することにより上皿39から排出される打玉を貯留しておくための下皿41が設けられており、下皿41に貯留された打玉は下皿玉抜きレバー42を操作することにより排出できる。なお、図中38は前面枠を開閉できないようにするための錠であり、43は遊技者が使用する灰皿である。また遊技領域3を囲むようにして枠ランプ45が設けられている。46はLEDにより構成されるランプであり、大当りが発生したときなどに点滅または点灯して遊技効果を高めるのに使用される。
【0028】次に、パチンコ遊技機34の遊技上の特徴点についてさらに詳細に説明する。可変表示装置の可変表示部で可変表示される特別図柄が所定の組合せで停止表示されたとき、大当りが発生するが、大当りとなる特別図柄の組合せの中には高確率(確率変動)状態を発生させる特別の組合せが含まれている。この組合せを特に確率変動図柄(確変図柄)の組合せと呼ぶ。遊技が高確率状態(確変状態)にある場合には、通常状態に比べて大当りが発生する確率が高く調整されている。また、可変表示器17における普通図柄の可変表示結果が当りとなる確率も高く調整されている。
【0029】本実施の形態に示すパチンコ遊技機34では、確率変動図柄の組合せに基づいて大当りが発生して、所定回数の繰返し継続制御がすべて終了した後に1回目の確率変動が生じ、さらに、その後大当りが発生して、所定回数の繰返し継続制御がすべて終了した後第2回目の確率変動が生じる。1回目または2回目の確率変動時に発生した大当りが確率変動図柄の組合せによるものである場合には、その大当り以降、改めて1回目、2回目の確率変動が生じる。すなわち、確率変動図柄の組合せにより大当りとなった場合には、その大当り以降、少なくとも大当りが2回発生するまでの間、大当り制御が行なわれていない状態において高確率状態となる。2回目の確率変動が発生しているときまでに大当りとなった図柄の組合せが確率変動図柄の組合せでなかった場合、大当りに伴う繰返し継続制御終了後、確率変動の生じていない状態に戻る。
【0030】また、このパチンコ遊技機34では、前述した2回目の高確率状態中に大当りが発生して、所定の繰返し継続制御が終了して確率が変動していない状態に戻った際に、普通図柄表示器17における普通図柄の変動時間(可変表示時間)を短縮する制御(以下、変動時間短縮制御という)が行なわれる。変動時間短縮制御は、前述した大当り状態の終了後、可変表示装置が60回の可変表示をするまで継続される。このような変動時間の短縮制御が行なわれると、可変始動口装置14が頻繁に開くため、大当りが発生する確率が向上していなくとも、短時間で大当りが発生しやすくなり、遊技者に有利な状態となる。このように、大当りが発生する確率を直接向上させることなく、短期間のうちの大当りが発生しやすくなるように調整された遊技状態を特に普電開放向上状態と呼ぶ。さらに、普電開放向上状態でも高確率状態でもなく、また大当り状態(特定遊技状態)でもない状態を特に通常状態と呼ぶ。
【0031】普通図柄の変動時間(可変表示時間)は通常状態においては30秒、変動時間短縮制御がなされる普電開放向上状態においては5秒になる。
【0032】なお、パチンコ遊技機34では、大当りが発生する確率を直接向上させることなく、短期間のうちに大当りが発生しやすくなるように調整された普電開放向上状態を構成するのに変動時間短縮制御が行なわれるように構成したが、その他の手段を用いることも可能である。たとえば、可変始動口装置14への始動入賞を容易にするために、普通図柄の可変停止結果に基づいて開成する可変始動口装置14の開成時間が長くなるように制御する開成時間延長制御がなされるように構成したり、あるいは、可変始動口装置14の開成回数が多く(たとえば通常状態は1回に対し普電開放向上状態は2回となるようにする)なるように制御する開成回数増加制御がなされるように構成したりすることが考えられる。あるいは、変動時間短縮制御と開成時間延長制御と開成回数増加制御とを組合せて普電開放向上状態を構成してもよい。
【0033】さらに本実施の形態に示すパチンコ遊技機34において大当りとなる特別図柄の組合せを構成する図柄の中に、「ラッキーナンバー」と呼ばれる特定の図柄が含まれている。通常、大当りが発生することにより獲得した賞球は、一旦景品などに交換しなければならず、したがってその賞球を直接遊技に使用することはできない。しかしながら、ラッキーナンバーで大当りが発生した場合には、獲得した賞球を直接遊技に使用することが可能となる。このようにラッキーナンバーで大当りが発生して特定遊技状態に移行することを特にラッキースタートと呼ぶ。
【0034】図2は、遊技場内の不正を監視するための不正監視システムの全体を示すシステムブロック図である。
【0035】この不正監視システムは、遊技場内での不正を監視するためのものであり、不正監視のための第三者機関としての管理会社2が遊技場1,…の外部に設置されている。管理会社2は、たとえば警察庁管轄の公的監督機関である。管理会社2を公的監督機関とすることで、より一層、遊技場内での不正行為を取り締まることができる。
【0036】管理会社2内には、管理コンピュータ2aが設けられており、この管理コンピュータ2aにより各遊技場内での不正が監視される。複数の遊技場1,…には、たとえば複数の遊技機設置島400が配置されている。各遊技機設置島400には、島内での不正を監視する機能を有する監視用端末80に対応して遊技機34およびこれに隣接したカードユニット35が設置されている。監視用端末80は、管理会社2が遊技場1を監視することを目的の1つとして各遊技場1へ貸し渡される端末であり、遊技機設置島400の設備の一部として、遊技機34の交換に係わらず継続して用いられる。監視用端末80には、制御用の端末制御基板82が設けられており、カバー62aでその筺体内部に封入されている。また、端末制御基板82には、監視用端末80に対応して設けられた遊技機34の遊技制御用プログラムが記憶されている。端末制御基板82は、内部に記憶されている遊技制御用プログラムを実行し、遊技制御用信号を遊技機34へ出力する。一方、遊技機34には、端末制御基板82から出力された遊技制御用信号に基づいて動作する電気役物制御基板72が設けられている。端末制御基板82と電気役物制御基板72とは互いに信号の送受信が可能なように配線接続されている。電気役物制御基板72は、端末制御基板82により送信される遊技制御用信号に応じ、可変表示装置4や可変入賞球装置11、可変始動口装置14などを動作させ、打玉の入賞などに基づく各種スイッチ検出信号を端末制御基板82へ出力する。また、電気役物制御基板72は、端末制御基板82から出力された各種ランプ、その他のLED制御信号をランプ制御回路などへ出力する。
【0037】このように遊技機34は、監視用端末80の制御により遊技状態が制御される。したがって、遊技機34には、遊技制御用プログラムの記憶されたROMを含む遊技制御用基板は組み付けられておらず、監視用端末80の端末制御基板82内に遊技機34の遊技制御用基板が兼用されて、一体的に構成されている。また、端末制御基板82は、その内部に記憶される遊技制御用プログラムを変更することにより、複数の遊技機メーカーが製造する複数種類の遊技機34に対応して遊技制御を実行可能である。したがって、遊技機の入替え時には遊技機34のみを交換するのみで足り、監視用端末80あるいはその内部の端末制御基板82を交換する必要はない。これにより、遊技機入替え時の手間を省くことができる。また、遊技機の機種や遊技機メーカーごとに監視用端末80を製造する必要がなく、監視システムにかかる運用コストを低減できる。
【0038】端末制御基板82は、カードユニット35とも配線接続されており、共通カードを使用して玉貸が行なわれる際に、遊技機34に補給されたパチンコ玉数を特定可能な情報がカードユニット35から端末制御基板82へ出力される。各端末制御基板82は、遊技場1に設置されている遊技場管理コンピュータ300に配線接続されており、各端末制御基板82は、各種遊技情報を遊技場管理コンピュータ300へ出力する。遊技場管理コンピュータ300は、これらの入力情報に基づいて遊技場1内で発生した種々の遊技情報を集計する。
【0039】端末制御基板82に記憶されている遊技制御用プログラムは、プログラム書換用端末60よりダウンロードされる。プログラム書換用端末60は、監視用端末80と同様に管理会社2から各遊技場1へ貸し渡されるものであり、各遊技機設置島400ごとに遊技場1内に設置されている。このプログラム書換用端末60および監視用端末80は、互いに情報の送受信が可能なように配線接続されている。そして、各監視用端末80間またはプログラム書換用端末60で各種監視用情報がLON(Local Operating Network )トークによる通信制御により、やり取りされる。これらプログラム書換用端末60、監視用端末80およびリモート接続されている管理コンピュータ2aにより、LONネットが構成されている。
【0040】このように構成されたLONネットワークでは、そのネットワークに接続されている各ノード間で、比較的短い制御データを多数交換するのに適している。また、ネットワーク内の各サブネットワークに接続されている全ノードを選択して一度にアクセスすることも、または各ノードをグループ化して特定のグループに属するノードのみにアクセスすることも可能である。このLONトークによる通信制御を実行するのに必要となるLONチップは、端末制御基板82、書換制御基板62、管理コンピュータ2a内に構成されている。なお、以下の説明においては、各監視用端末80およびプログラム書換用端末60を総称して端末と呼ぶ。
【0041】このLONトークによる通信制御により、各種監視用情報が管理コンピュータ2aから遊技機設置島400の一方端(たとえば、図面向かって右側)に設置されている監視用端末80へ送信され、さらに前記一方端の監視用端末80からの監視結果などの情報が隣の監視用端末80へと順次伝搬する。そして、遊技機設置島400の他方端に設置されているプログラム書換用端末60から管理会社2の管理コンピュータ2aへ監視結果などの監視用情報が送信され、これにより各種監視用情報が循環して伝搬されるように構成されている。
【0042】プログラム書換用端末60には、遊技制御用プログラムの記憶されたマスタROM140が着脱可能に構成されたソケット63と、書換制御基板62とが設けられており、これらがカバー62aによりその筺体内部に封入されている。さらにプログラム書換用端末60には、所定の表示を行なうための表示部65と、遊技制御用プログラムの書換操作を行なうための書換用スイッチ64が設けられている。
【0043】マスタROM140は、遊技機34の台の入替え、その他の必要に応じて管理会社2の担当者が遊技場1へ持込むROMであり、管理会社2の管理の下、各遊技場1へ貸し渡されるものである。このマスタROM140には、遊技制御用プログラムの他、遊技機34の電気役物制御基板72に予め割り振られているIDコードや各監視用端末80を識別するための端末アドレスなどが記憶されている。IDコードは、各遊技機メーカの各遊技機機種ごとに固有のコードであり、遊技機を製造する際に電気役物制御基板72の電気役物制御用マイクロコンピュータ92内に予め記憶されている。
【0044】各遊技機メーカ100は、遊技場1へ遊技機34を新たに搬入する際に事前に管理会社2へその遊技機34のIDコードを申告する義務がある。遊技機メーカ100から管理コンピュータ2aへは、新たに遊技機34を設置する遊技場1に関する情報、遊技機を設置する遊技機設置島に関する情報、遊技機のIDコードに関する情報が予め送信される。管理会社2は管理コンピュータ2aで受信されるこれらの情報と、遊技機メーカーより提供される遊技制御用プログラムとに基づいてマスタROM140を作成する。
【0045】遊技機の入替時には、管理会社2の担当者がマスタROM140を遊技場1へ持参し、プログラム書換用端末60のソケット63へマスタROM140をセットする。一方、遊技機メーカーは、管理会社2への申告内容に従って、遊技機34を予め定められた遊技機設置島400へ設置し、管理用端末80と配線接続する。そして、マスタROM140がプログラム書換用端末60にセットされている状態で書換用スイッチ64を押圧操作すれば、マスタROM140内の記憶情報が書換制御基板62により読出される。書換制御基板62は、情報を所定の形式で暗号化する機能を有しており、これにより、マスタROM140から読出された遊技制御用プログラムおよびIDコードが暗号化される。そして、暗号化された情報が送信対象となる監視用端末80へ送信される。各監視用端末80の端末制御基板82は、受信情報を復号化して内部に記憶している遊技制御用プログラムを更新する。さらに端末制御基板82は、対応する遊技機34の電気役物制御基板72よりIDコードを受信し、マスタROM140から送信されてきたIDコードと照合する。そして、IDコードが一致しない場合には不正行為が行なわれているものと判断して遊技機34の遊技制御機能を停止させる。この際、遊技機34の表示器73では、IDコードが一致しない旨の表示が行なわれる。また、逆に電気役物制御基板72は、端末制御基板82よりIDコードを受信し、電気役物制御用マイクロコンピュータ92内に記憶されているIDコードと照合する。そして、IDコードが一致しない場合には不正行為が行なわれているものと判断して打球操作ハンドル44(図1参照)の駆動モータ44aを停止させて遊技を不能動化させる。また、表示器73では、IDコードが一致しない旨の表示が行なわれる。
【0046】一方、電気役物制御基板72および端末制御基板82の双方でIDコードが一致する旨の判断がなされることを条件に新たに設置された遊技機34の遊技が許容される。また、IDコードの照合結果は、プログラム書換用端末60の表示部65で順次表示される。
【0047】このように、この実施形態によれば、遊技機自体には遊技制御用プログラムが記憶された遊技制御用基板を設ける必要がないために、偽造されたROMが遊技機にセットされて不正遊技の行なわれることを防止できる。また、遊技機が遊技場に搬入される前に遊技制御用プログラムが不正改造されたプログラムにすり替えられてしまうことをも防止できる。また、台の入れ替えにより撤去された遊技機自体に遊技制御用基板は設けられていないために、遊技制御基板が中古市場に出回ることを防止でき、これにより、遊技制御用基板に設けられたROMが解析されて不正な遊技制御用プログラムが記憶されたROMが作成されてしまうことを防止できる。また、中古の遊技機を遊技場に設置する場合には、その遊技機に対応するマスタROM140をプログラム書換用端末60にセットして遊技制御用プログラムを監視用端末80にダウンロードすればよいので、プログラムの不正目的の解析を防止できながらも中古機の再利用を促進できるという利点がある。
【0048】また、営業開始前に毎日、あるいは定期的にプログラム書換用端末60の書換用スイッチ64を遊技場の係員などが操作すれば、遊技機設置島400に設置されている予め定められた複数台の遊技機34の遊技制御用プログラムを正規のものに書換えることができる。したがって、万が一、不正な遊技制御用プログラムにすり替えられていたとしても、これを書換用スイッチ64の操作のみにより一気に正規の遊技制御用プログラムに戻すことができる。さらに、各監視用端末80に送信される遊技制御用プログラムは、プログラム書換用端末60で暗号化されているために、送信途中に第三者がその情報を傍受したとしても遊技制御用プログラムを解析することが困難であり、遊技制御用プログラムの機密を保護できる。また、IDコードの照合処理により、IDコードが一致しないと判明した場合には遊技機34の遊技が不能動化されるとともにその旨が表示器73に表示されるために、不正遊技が行なわれてしまうことを水際で防止できるとともに不正行為が発見し易くなる。
【0049】また、各端末80(60)は、互いに隣同士の端末制御基板82(書換制御基板62)を相互認証して接続異常のチェックを行なう。接続異常のチェックとは、それぞれの端末が接続されていない異常ばかりでなく、接続されているもののその端末に設けられた端末制御基板82(書換制御基板62)が正規のものではない異常をもチェックするものである。また、接続された監視用端末80の一方端の端末制御基板82およびプログラム書換用端末60の書換制御基板62と管理コンピュータ2aとの間で相互認証を行なって接続異常のチェックが行なわれる。このように、各端末間で相互認証が行なわれることにより、監視用端末80自体が不正改造されてしまうことを防止できる。
【0050】図3は、監視用端末80の端末制御基板82を構成する制御回路のブロック図である。監視用端末80の内部には、これを制御する端末制御基板82が設けられている。端末制御基板82は、カバー82aで監視用端末80の筺体内に封入されている。端末制御基板82には、ワンチップマイクロコンピュータ62b、初期リセット回路106、定期リセット回路107、クロック発生回路108、基板監視回路130、バックアップ用電源131、電源回路132、開封検出スイッチ133などが設けられている。
【0051】ワンチップマイクロコンピュータ62bは、LONトークによる通信制御を行なうことが可能なLONチップ部分110と、監視用端末80に対応する遊技機34の遊技制御を行なうLONチップ部分110以外の遊技制御部分とがワンチップ化されたものである。
【0052】このワンチップマイクロコンピュータ62bは、たとえば管理会社2が開発して一括して管理し、また外部より制御しているものである。ゆえに、たとえばLONチップ部分110に組込まれているセキュリティデータやその仕組みが第三者機関である管理会社2から外に漏れることを極力防止できる。LONチップ部分110は、CPU111、CPU111の動作を行なわせるための制御用プログラムが記憶されているROM114、CPU111のワークエリアとして使用されるRAM113、各種情報の暗号化/復号化に必要となる秘密鍵や端末アドレスなどが記憶されているEEPROM115、通信ポート117bを含み、さらに遊技制御部分と共有されるI/Oポート117a、データバス118、アドレスバス119を含む。
【0053】LONチップ部分110には、通信ポート117bを介して各種監視用情報や遊技制御用プログラムなどが入力される。CPU111は、通信ポート117bに入力された遊技制御用プログラムを含む情報に自局の端末アドレスが付加されていることを条件にこれを復号化してEEPROM105の記憶内容を書換える。これにより、EEPROM105には、復号化された後の遊技制御用プログラムおよび遊技制御用プログラムと併せて受信されたIDコードが記憶される。なお、遊技制御用プログラムなどの復号化には、EEPROM115に記憶されている秘密鍵Mが使用される。
【0054】CPU111は、IDコードの照合処理を実行するためにEEPROM105に記憶したIDコードをI/Oポート117aを介して電気役物制御基板72(図2参照)へ送信する。これに対し、電気役物制御基板72からLONチップ部分110には電気役物制御用マイクロコンピュータ92に予め記憶されているIDコードが入力される。CPU111はIDコードの照合を行ない、IDコードが一致しない場合にはクロック発生回路108のクロックの供給を停止させる。そして、各種監視用情報の一例となるIDコード不一致情報を通信ポート117bを介して隣(左側)の監視用端末80へ出力すると共にI/Oポート117aを介して電気役物制御基板72へ出力する。一方、IDコードが一致する場合には、さらに通信ポート117bを介して電気役物制御基板72からIDコード一致情報が入力されたことを条件にIDコード一致情報を隣(左側)の監視用端末80へ出力する。また、CPU111が行なうIDコードの照合の結果、IDコードが一致すると判断される場合であっても、電気役物制御基板72からIDコード不一致情報が入力されるかもしくは所定時間を経過しても電気役物制御基板72から何らの情報も入力されない場合にはIDコードが一致していないものとみなし、クロック発生回路108を停止させて隣(左側)の監視用端末80へIDコード不一致情報を出力する。
【0055】このように、CPU111は監視用端末80側で行なわれるIDコードの照合の結果のみならず、電気役物制御基板72側で行なわれる照合結果をも確認して最終的にIDコードが一致しているか否かの判断を行なう。したがって、不正行為の発生の有無をより確実に判別し得る。
【0056】また,CPU111は、セキュリティ要求信号を隣(左側)の監視用端末80へ送信して図8で後述する送信側接続異常チェックを行なう。そして、送信先の監視用端末80から接続異常判定情報が入力されれば記憶情報に異常があるものとみなしてクロック発生回路108を停止させる。一方、相手方端末80からのセキュリティ要求信号を受信して図9で後述する受信側接続異常チェックを行ない、相手側監視用端末80の正常性を確認する。
【0057】さらに,CPU111は、通信ポート117bを介して入力される開封許容/禁止情報の入力に応じて、EEPROM115内に記憶されている開封許容フラグのフラグ状態を変化させる。つまり、開封許容情報が入力された場合には、開封許容フラグを1にセットし、開封禁止情報が入力された場合には、開封許容フラグを0にセットする。開封許容フラグが変化すれば、その旨を通知する信号を基板監視回路130へ出力する。なお、開封許容/禁止情報は、管理会社2の管理コンピュータ2aから送信される情報である。
【0058】CPU102,RAM103,EEPROM105は、ワンチップマイクロコンピュータ62bの遊技制御部分を構成している。EEPROM105には、CPU111の制御動作により書込まれた遊技制御用プログラムとIDコードとが記憶されており、CPU102はEEPROM105に記憶されている遊技制御用プログラムに基づいて遊技制御を実行する。RAM103は、CPU102のワークエリアとして使用される。ここで、EEPROM105に記憶されている遊技制御用プログラムは、CPU111の制御動作によりすでに復号化されたものであるために、CPU102がEEPROM105に記憶されている遊技制御用プログラムに基づいて遊技制御を実行する際に、その遊技制御用プログラムを逐一復号化する処理を行なう必要がない。このため、遊技制御を円滑に行なうことができる。
【0059】定期リセット回路107は、CPU102に対し、定期的(たとえば2msecごと)にリセットパルスを与え、遊技制御用プログラムを先頭から繰返し実行させるための回路である。初期リセット回路106は、電源投入時にCPU102をリセットするための回路である。初期リセット回路106から送られてきた初期リセットパルスに応答して、CPU102は遊技機34を初期化する。CPU102にはI/Oポート117aを介して各種スイッチ検出信号が入力される。たとえば、始動入賞玉検出器からの検出信号や大当り発生確率の3段階可変設定操作を検出する確率設定スイッチからの検出信号、特定入賞玉検出器からの検出信号、可変入賞球装置11内に入賞した入賞玉すべてを検出する入賞玉検出器からの検出信号などである。一方、CPU102からは、I/Oポート117aを介して可変入賞球装置11のソレノイドや可変始動口装置14の開閉ソレノイドを励磁制御するためのソレノイド制御信号、可変表示制御コマンドデータ、大当り、有効始動入賞データ、各種ランプ、LED制御信号、音制御信号が出力される。可変表示制御コマンドデータとは、可変表示装置4を表示制御指令するためのコマンドデータである。このコマンドデータの中には、可変表示装置4の表示結果として表示される予定停止図柄を特定するデータも含まれている。また、大当り、有効始動入賞データのうちの大当りデータは、特定遊技状態(大当り状態)が発生することによりON状態すなわちハイレベル信号となり、大当り制御が終了することによりOFF状態すなわちローレベル状態の信号となる。有効始動入賞信号は、前述した有効始動が発生した旨を表わす信号である。
【0060】開封検出スイッチ133は、端末制御基板82とカバー82aとの間に介在して設けられている。開封検出スイッチ133は、カバー82aの開封を検出するスイッチであり、カバー82aが開封されれば検出信号を基板監視回路130へ出力する。基板監視回路130には、開封許容フラグのフラグ状態が記憶されており、開封検出スイッチ133の検出信号の入力に応じて開封許容フラグの状態が判断される。基板監視回路130は、開封検出スイッチ133から検出信号が入力された場合に開封許容フラグが0にセットされている場合には、不正にカバー82aが開封されるものとみなしてEEPROM105およびEEPROM115の記憶情報を消去する処理を実行する。これにより、ワンチップマイクロコンピュータ62b部分に記憶されている機密情報が第三者に知られてしまうことを防止できる。一方、開封許容フラグが1にセットされている場合には、予め管理装置会社2で予定されていた開封が行なわれるものとみなして開封を許容する。また、基板監視回路130には、バックアップ用電源131が接続されている。したがって、監視用端末80の電源が遮断された後においても基板監視回路130の監視機能は有効に機能する。
【0061】図4は、プログラム書換用端末60の書換制御基板82を構成する制御回路のブロック図である。プログラム書換用端末60の内部には、これを制御する書換制御基板82が設けられている。書換制御基板82には、端末制御基板82と同様に、LONトークによる通信制御を行なうことが可能なLONチップ部分210、基板監視回路230、バックアップ用電源231、電源回路232、開封検出スイッチ233などが設けられており、さらに、検出回路66、表示制御回路67、マスタROM140を着脱自在に構成されたソケット63が設けられている。
【0062】LONチップ部分210は、先に説明したLONチップ部分110と同様にたとえば管理会社2が開発して一括して管理し、また外部より制御しているものである。ゆえに、たとえばLONチップ部分210に組込まれているセキュリティデータやその仕組みが第三者機関である管理会社2から外に漏れることを極力防止できる。LONチップ部分210は、CPU211、CPU211の動作を行なわせるための制御用プログラムが記憶されているROM214、CPU211のワークエリアとして使用されるRAM213、各種情報の暗号化/復号化に必要となる秘密鍵や端末アドレスなどが記憶されているEEPROM215、通信ポート217b、データバス218、アドレスバス219を含む。
【0063】LONチップ部分210には、通信ポート217bを介して遊技制御用プログラムの暗号化に必要となる秘密鍵M、IDコード一致/不一致情報、その他の各種監視用情報が入出力される。またCPU111は、書換用スイッチ64の操作が検出回路66で検出されれば、ソケット63に取り付けられたマスタROM140の記憶情報を読出す。そして、記憶情報に含まれる端末アドレスにより遊技制御用プログラムの送信先を確認した後、記憶情報に含まれる遊技制御用プログラムとIDコードとをEEPROM215に記憶されている秘密鍵Mで暗号化して通信ポート217bより送信先の監視用端末80へ送信する。一方、送信先の各監視用端末80からは、送信した遊技制御用プログラムについてのIDコード照合結果であるIDコード一致情報またはIDコード不一致情報が返信され、これが通信ポート217bで受信される。CPU211は、これらの情報を通信ポート217bより管理用コンピュータ2aへ送信する。さらにCPU211は、これらの受信情報に基づいて制御信号を表示制御回路67へ出力する。これにより表示部65には、各監視用端末80でのIDコード照合結果が表示される。
【0064】また,CPU211は、CPU111と同様にして、図8で後述する送信側接続異常チェックや図9で後述する受信側接続異常チェックを行ない、相手側監視用端末80の正常性を確認する。
【0065】また,CPU211は、通信ポート217bを介して入力される開封許容/禁止情報の入力に応じて、先に説明したCPU111と同様にEEPROM215内に記憶されている開封許容フラグのフラグ状態を変化させ、開封許容フラグの変化を通知する信号を基板監視回路230へ出力する。
【0066】書換制御基板62は、端末制御基板82と同様にして、カバー62aでプログラム書換用端末60の筺体内に封入されている。そして、書換制御基板62についても端末制御基板82と同様にカバー62aの開封を検出するための開封検出スイッチ233、基板監視回路230、バックアップ用電源231などが設けられており、第三者が無断でカバー62a内に封入されている書換制御基板62あるいは基板上のマスタROM140に触れることのできないように構成されている。そして、基板監視回路230は、開封検出スイッチ233から検出信号が入力された場合に開封許容フラグが0にセットされている場合には、不正にカバー62aが開封されたものとみなしてマスタROM140の記憶情報や、LONチップ部分210内に記憶されている秘密鍵などのデータを消去する処理を実行する。これにより、第三者が不正にマスタROM140をすり替えるなどすることを防止できる。
【0067】図5は、監視用端末80の端末制御基板82で実行されるプログラム書換判定処理の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートに基づく制御プログラムは、LONチップ部分110を構成するROM114内に記憶されている。まず、SA1により、電源投入時であるか否かの判断がなされる。電源投入時の場合にはSA2に進み、イニシャライズ(初期化)されてRAM113のデータが初期化される。次にSA3に進み、IDコード照合処理が行なわれる。IDコード照合処理の処理手順については図6で後述する。一方、SA1で電源投入時でないと判断された場合にはSA4に進み、自局アドレスを含む遊技制御用プログラムが受信されているか否かが判断される。自局アドレスとは、監視用端末80自身の端末アドレスのことである。この端末アドレスは、EEPROM115内に記憶されている。自局アドレスを含む遊技制御用プログラムを受信していない場合には処理が終了する。自局アドレスを含む遊技制御用プログラムを受信している場合にはSA5に進み、受信データを復号化する復号処理が実行される。この復号処理が実行されることにより、受信された遊技制御用プログラムおよびそれに付随されて送信されているIDコードが復号化される。
【0068】次にSA6に進み、復号データ記憶処理が実行される。この処理により、復号化された遊技制御用プログラムおよびIDコードがEEPROM105(図3参照)内に更新して記憶され、遊技制御用プログラムとIDコードとが新たなものに書換えられる。次にSA3に進み、IDコード照合処理が行なわれた後、処理が終了する。
【0069】図6は、IDコード照合処理の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは図5のSA3で実行されるサブルーチンである。まずSA11において、EEPROM105に記憶されているIDコードを読出して遊技機34の電気役物制御基板72へそのIDコードを送信する処理が実行される。次にSA12に進み、タイマ1がセットされる。次にSA14に進み、IDコードが電気役物制御基板72より受信されたか否かが判断される。このIDコードは、遊技機メーカーが遊技機34を製造した際に電気役物制御基板72に予め記憶させているIDコードである。電気役物制御基板72は、先のSA11でIDコードを受信すれば自ら記憶しているIDコードを監視用端末80へ送信するように構成されている。SA14でIDコードが受信されていない場合にはSA20に進み、タイマ1が所定値を計時しているか否かが判断される。ここでの所定値は、SA11で送信されたIDコードに応答して電気役物制御基板72から自ら記憶しているIDコードが送信されてくるまでに必要とされる時間であり、多少の誤差を考慮して余裕のある時間とされている。
【0070】そして、タイマ1が所定値を計時していない場合には前記SA14に進み、再びIDコードが受信されたか否かの判断が行なわれる。一方、SA20でタイマ1が所定値を計時している場合には、電気役物制御基板72側で不正その他の何らかの異常が発生していると考えられるため、IDコードが一致しないものとみなし、SA22に進む。SA22では、IDコード不一致情報と自局の端末アドレスとを予め定められた隣側(左側)の監視用端末80へ送信するとともに、IDコード不一致情報を電気役物制御基板72へ送信する処理が実行される。次にSA23に進み、クロック発生回路108(図3参照)のクロックの供給を停止する処理が実行される。これにより、遊技機34が不能動化される。遊技制御を行なうためのCPU102(図3参照)の制御動作が停止されるためである。次にSA19に進み、タイマ1がリセットされ、処理が終了する。
【0071】SA14で電気役物制御基板72からIDコードが受信された場合にはSA15に進み、EEPROM105に記憶されているIDコードと、受信されたIDコードとが一致しているか否かが判断される。IDコードが一致していない場合には、前記SA22に進む。一方、IDコードが一致している場合にはSA16に進み、電気役物制御基板72からIDコード一致情報またはIDコード不一致情報のいずれかの情報が受信されたか否かが判断される。そして、いずれの情報も受信されていない場合にはSA21に進み、タイマ1が所定値を計時しているか否かが判断される。ここでの所定値は、SA11でIDコードが送信されてから電気役物制御基板72側でIDコードの照合処理が行なわれてその結果を示すIDコード一致/不一致情報が受信されるに至るまでに必要となる十分な期間が設定されている。SA21でタイマ1が所定値を計時していない場合には再び前記SA16に進む。一方、タイマ1が所定値を計時しているにもかかわらず電気役物制御基板72からIDコード一致/不一致情報が受信されない場合には電気役物制御基板72側で不正その他の何らかの異常が発生していると考えられるため、前記SA22に進む。
【0072】SA16でIDコード一致/不一致情報が受信された場合にはSA17に進み、受信情報がIDコード一致情報であるか否かが判断される。受信情報がIDコード一致情報でない場合、すなわち、IDコード不一致情報であった場合にはたとえSA15でIDコードが一致していると判断されている場合であってもIDコードに異常が認められるものとみなし、前記SA22に進む。一方、SA17で受信された情報がIDコード一致情報であると判断された場合にはSA18に進み、IDコード一致情報と自局の端末アドレスとを予め定められた隣側(左側)の監視用端末80へ送信するとともに、IDコード一致情報を電気役物制御基板72へ送信する処理が実行される。次にSA19に進み、タイマ1がリセットされた後処理が終了する。
【0073】図7は、監視用端末80により実行される通信制御処理の処理手順を示すフローチャートである。この処理手順は、監視用端末80に構成されるLONチップ部分110により実行される。
【0074】まずSB1により、電源投入時であるか否かの判断がなされる。このLONチップ部分110は、電源の投入と同時に電源投入状態となるものであり、電源投入状態の場合にはSB2に進み、RAM113などが初期化され、SB3に進み、受信側接続異常チェック処理がなされ、SB4に進み、送信側接続異常チェックがなされてSB1に戻る。
【0075】電源投入時でない場合にはSB5に進み、接続異常チェック期間T1が経過したか否かの判断がなされる。この接続異常チェック期間T1は、前回の接続異常チェックが実行された後、次に接続異常チェックを行なうまでの期間であり、たとえば1時間程度に設定されている。そして電源投入時においてはその電源投入と同時にSB3,SB4により接続異常チェックがなされ、その後接続異常チェック期間T1が経過する毎に再びSB4の接続異常チェックがなされる。そして未だにT1が経過していない場合にはSB6に進み、通信制御がなされた後SB7に進み、遊技情報入出力制御がなされてSB1に戻る。
【0076】なお、プログラム書換用端末60に構成されるLONチップ部分210においても、前記SB7の処理を除いて同様の通信制御処理が実行される。このため、ここでは、特にプログラム書換用端末60の通信制御処理の説明については省略する。
【0077】図8は、図7のSB4に示した送信側接続異常チェックの制御動作を示すフローチャートである。SB8により、端末アドレス(以下、単にアドレスと称す)とセキュリティ要求信号を両隣の監視用端末80の一方の監視用端末80の端末制御基板82へ出力する処理がなされる。このアドレスとセキュリティ要求信号を出力する端末制御基板82は、両隣の端末制御基板82のうちの予め定められた一方の端末制御基板82に対し、たとえば隣接する監視用端末80のうちの必ず左側の監視用端末80(プログラム書換用端末60以下同様)の端末制御基板82(書換制御基板62以下同様)の方に出力するように定められている。
【0078】アドレスとセキュリティ要求信号を受取った隣(左側)の端末制御基板82は、後述するようにキー情報EA (K)を返信する。SB9によりその返信があったか否かの判断がなされ、ない場合にはSB10に進み、返信待ち時間WTが経過したか否かの判断がなされ、経過していない場合にはSB9に戻る。この返信待ち時間WTは、セキュリティ要求信号を受取った端末制御基板82がキー情報EA (K)を生成して返信するまでにかかる時間よりも多少長めの時間であり、たとえば0.1msec程度である。
【0079】このSB9,SB10のループの巡回途中で、返信待ち時間WTが経過したにもかかわらず未だにキー情報EA (K)が返信されてこないということは、当該端末制御基板82と隣(左側)の端末制御基板82との間の接続回線が切断されていることや、隣の端末制御基板82がキー情報EA (K)を生成することのできない不正改造された端末制御基板82であることが予想されるために、その場合にはSB16に進み、クロック発生回路108を停止させ遊技動作を停止させる。
【0080】一方、返信待ち時間WTが経過する以前においてキー情報EA (K)が返信されてきた場合には、SB11に進み、その返信されてきたキー情報EA (K)を鍵Aを用いて復号化する。すなわち、DA {EA (K)}を演算して、秘密鍵Kを算出する処理がなされる。次にSB12に進み、その秘密鍵Kを用いて予め定められたデータMを暗号化する処理すなわちEK (M)を演算して隣(左側)の端末制御基板82へ出力する処理がなされる。なお、この予め定められたデータMは、プログラム書換用端末60から送信される暗号化された遊技制御プログラムを端末制御基板82が復号化する際に使用される秘密鍵である。
【0081】EK (M)を受取った隣の端末制御基板82は、後述するように、その受信したデータが適正なデータであるか否かチェックし、そのチェック結果を返信する。SB13により、その返信結果である接続異常チェック結果情報を受信したか否かの判断がなされ、受信していない場合にはSB14に進み、前述した返信待ち時間WTが経過したか否かの判断がなされ、経過していない場合にはSB13に戻る。このSB13,SB14のループの巡回途中で、返信待ち時間WTが経過したにもかかわらず未だに接続異常チェック結果情報を受信していないということは、前述したように接続異常があったということが予想されるために、SB16に進みクロックを停止させる。
【0082】WTが経過するまでに接続異常チェック結果情報を受信すればSB15に進み、その返信されてきた結果情報が正常な旨の結果情報であるか否かの判断がなされ、正常なものであればSB17に進むが、正常でなければSB16に進みクロック停止処理がなされる。
【0083】SB17では、現在記憶している秘密鍵データKを、SB11により算出された新たなKに更新する処理がなされる。そして、その後、処理が終了する。
【0084】図9は、図7の前記SB3により示した受信側接続異常チェックの処理を示すフローチャートである。SB23により電源投入時であるか否かの判断がなされ、電源投入時の場合にはSB24に進み、当該端末制御基板82に割振られているアドレスとセキュリティ要求信号とを受信したか否かの判断がなされ、受信していない場合にはSB25に進み、返信待ち時間WTが経過したか否かの判断がなされ、経過するまでSB24の判断が繰返し行なわれる。
【0085】電源投入時においては、隣(右側)の端末制御基板82から前述したようにアドレスとセキュリティ要求信号とが送信されてくるはずであり(SB8参照)、それが返信待ち時間WTが経過したにもかかわらず送信されてこないということは前述した接続異常が推定されるために、SB37に進み、接続異常判定情報を隣(右側)の端末制御基板82へ返信する処理がなされる。またSB38に進み、その返信した監視用端末80とは反対側の端末制御基板82の方に、アドレスと接続異常判定情報を送信する処理がなされる。
【0086】WTが経過する以前においてアドレスとセキュリティ要求信号とを受信すれば、SB26に進み、乱数を発生させて秘密鍵Kを生成する処理がなされる。次にSB27に進み、その秘密鍵Kを鍵Aで暗号化する処理すなわちEA (K)を演算する処理がなされる。そしてSB28により、その演算結果であるEA (K)を隣(右側)の端末制御基板82へ出力する処理がなされる。
【0087】このEA (K)を受信した端末制御基板82は、前述したようにEK (M)を演算して返信してくるのであり(SB12参照)、その返信があったか否かがSB29により判断される。そして返信待ち時間WTが経過したにもかかわらずEK (M)が返信されてこなければ(SB30)、前述した接続異常が推定されるためにSB37へ進む。一方、WTが経過するまでにEK (M)を受信すれば、SB31に進み、その受信したデータを復号化する処理すなわちDK {EK (M)}を演算する処理がなされて秘密鍵Mを算出する処理がなされる。次にSB32に進み、その演算結果が適正なMの値と一致するか否かの判断がなされ、一致しない場合には隣(右側)の端末制御基板82がEK (M)を演算する能力のない不正改造されたものであることが推定されるために、SB37へ進む。
【0088】SB32での判断の結果、適正なMの値と一致すると判断された場合にはSB33に進み、接続正常判定情報を隣(右側)の端末制御基板82へ返信する処理がなされる。次にSB34に進み、前述した接続異常チェック期間T1に対し多少の誤差時間α(たとえば2、3秒程度)を加算した時間が経過したか否かの判断がなされる。未だにT1+αが経過していない場合にはSB35に進み、アドレスとセキュリティ要求信号を受信したか否かの判断がなされ、受信していない場合にはそのまま制御が終了する。前述したように、接続異常チェック期間T1が経過する毎に隣(右側)の端末制御基板82からアドレスとセキュリティ要求信号とが送信されてくるのであり(SB5,SB4,SB8)、隣の端末制御基板82と多少の時間計時誤差があったとしても、T1+αが経過するまでの間にはアドレスとセキュリティ要求信号とが送信されてくるはずである。そしてアドレスとセキュリティ要求信号とが送信されてくればSB35によりYESの判断がなされてSB36へ進み、T1−αが経過したか否かの判断がなされる。これにより、前回のアドレスとセキュリティ要求信号とを受信してからT1−α経過したか否かの判断がなされ、経過していると判断された場合にのみSB26に進み、秘密鍵Kの生成返信処理がなされるのである。
【0089】すなわち、前回のアドレスとセキュリティ要求信号とを受信してからT1±α(たとえば1時間±2、3秒)の期間内に次回のアドレスとセキュリティ要求信号を受信した場合にのみSB26の処理がなされ、それ以外の場合にはSB37に進み、接続異常判定処理がなされるのである。
【0090】遊技場内での不正の一例として、ある端末制御基板82と隣の端末制御基板82との間のデータのやり取りをしらみ潰しに記憶してすべてのデータのやり取りを記憶してしまう方法が考えられる。すなわち、ある端末制御基板82と隣の端末制御基板82とを接続する接続配線の途中に不正行為を行なおうとする者が所定の演算記憶装置を介在させ、たとえば0.1秒毎等のような比較的短い時間毎にその演算記憶装置から隣(左側)の端末制御基板82にセキュリティ要求信号とアドレスを繰返し出力し、そのセキュリティ要求信号に応じて隣(左側)の端末制御基板82から返信されてくるEA (K)を逐一記憶するとともに、そのEA (K)を隣(右側)の端末制御基板82に送信し、それに応じてその端末制御基板82から返信されてくるEK (M)を逐一記憶するようにする。
【0091】すなわち、左側の端末制御基板82から送信されてくるEA (K)と右側の端末制御基板82から送信されてくるEK (M)とをそれぞれ1対1態様で対応付けて記憶し、その対応する記憶データを、左側の端末制御基板82の前記SB26によって発生可能な乱数すべての場合についてしらみ潰しに記憶すれば、不正を行なわんとする者は、鍵Aをたとえ知らなくても左側の端末制御基板82から送られてきたEA (K)に対してそれに対応した適正なEK (M)を左側の端末制御基板82へ送り返すことが可能となる。
【0092】このようなしらみ潰し方式の不正行為に対処するためにSB34が設けられている。このSB34により、アドレスとセキュリティ要求信号が送信されてきた場合に、前回のアドレスとセキュリティ要求信号の受信から今回のアドレスとセキュリティ要求信号の受信までにT1−αの期間が経過していない場合にはSB37に進み異常判定に伴う処理がなされる。その結果、前回のアドレスとセキュリティ要求信号の受信から今回のアドレスとセキュリティ要求信号の受信までにT1−α(たとえば1時間−2、3秒)の期間が経過していない場合には異常判定がなされることとなり、前述したたとえば0.1秒毎にアドレスとセキュリティ要求信号を左側の端末制御基板82へ送信してしらみ潰しにデータを記憶するしらみ潰し方式の不正行為を防止することができる。
【0093】このSB34が設けられているために、しらみ潰し方式の不正行為を行なおうとした場合には、T1−α(たとえば1時間−2、3秒)の期間が経過する毎に1回ずつアドレスとセキュリティ要求信号を左側の端末制御基板82へ送信せざるを得なくなる。その結果、左側の端末制御基板82の前記SB26により発生可能な乱数の数をたとえば10000種類とした場合には、その10000種類の乱数がすべて発生され尽くされるまでアドレスとセキュリティ要求信号を左側の端末制御基板82に繰返し出力しなければならず、乱数が何ら重複することなく発生されたとしても(T1−α)×10000の時間すなわち(1時間−2、3秒)×10000の時間が必要となる。
【0094】一方、T1±αの期間内にアドレスとセキュリティ要求信号とを受信すれば、T1が0クリアされて再度接続異常チェック期間T1の計時がなされる。
【0095】次に、SB23により電源投入時でないと判断された場合には直接SB34に進み、前回のアドレスとセキュリティ要求信号の受信からT1+αの経過がなされたか否かの判断がなされる。
【0096】図10は、図7のSB6に示した通信制御の制御動作を示すフローチャートである。まずSB39によりEA (M)を受信したか否かの判断がなされる。このEA (M)は、定期的に管理会社2の管理コンピュータ2aから遊技場に送信されてくるものであり、前述した直列接続の端末制御基板82の一端(右側)の端末制御基板82に送信されてくる。このEA (M)を受信すれば、SB45に進み、鍵Aを用いてそれを復号化する処理すなわちDA {EA (M)}を演算してMを算出する処理がなされる。次にSB46に進み、現在のMのデータをその算出されたMに更新して記憶する処理がなされる。このMは、前述の通り、プログラム書換用端末60より送信されるデータ(遊技制御用プログラムおよびIDコード)を復号化するために必要となる秘密鍵である。このように、監視用端末80は、管理コンピュータ2aから送信される情報EA (M)に基づいて復号化形式を変更する。
【0097】次にSB47に進み、Q1 =EID1 (M)を演算する処理がなされる。このSB47を演算する端末制御基板82は、前述したように、遊技場において直列接続された端末制御基板82の一番端(右側)のものであり、その一番端の端末制御基板82に記憶されているIDコードを用いて作成された鍵をID1と表わし、その鍵ID1を用いて前記Mを暗号化してQ1 を算出する処理がなされる。次にSB48に進み、その算出したQ1 およびEA (M)とを隣(左側)の端末制御基板82へ出力する処理がなされる。
【0098】このQ1 とEA (M)とを受信した隣の2番目の端末制御基板82は、さらにその内部に記憶されているIDコードを用いて鍵ID2を作成し、その鍵ID2を用いて受信したQ1 を暗号化してQ2 を作成する処理を行なう。すなわち、Q2 =EID2 (Q1 )を演算する。そしてその演算結果であるQ2 とEA (M)とをさらに隣の3番目の端末制御基板82へ出力する。
【0099】そして、N番目の端末制御基板82は、隣の端末制御基板82からQN-1 とEA (M)とを受信することとなる。このN番目の端末に相当する端末制御基板82について一般的な形で表現したのがSB40である。SB40により、QN-1とEA (M)を受信したか否かの判断がなされる。受信すれば、SB49に進み、その受信したEA (M)を復号化する処理すなわちDA {EA (M)}を演算してMを算出する処理がなされる。次にSB50に進み、現時点のMの記憶データを算出された新たなMに更新して記憶する処理がなされる。
【0100】次にSB51に進み、当該N番目の端末制御基板82に割振られているIDコードを用いて鍵IDNを作成し、その鍵を用いて受信したQN-1 を暗号化する処理、すなわち、QN =EIDN (QN-1 )を演算する処理が行なわれる。次にSB52に進み、送信されてきた監視用端末80とは反対側に前記QN とEA (M)とを送信する処理が行なわれる。
【0101】このように、QN は、一番端の端末制御基板82から順繰りに算出されてきたQN-1 を用いて当該端末制御基板82のアドレスを利用した鍵で暗号化して作成されたものであり、その作成されたQN を次の端末制御基板82へ送信して次の端末制御基板82がさらにQN+1 を作成することとなり、一番最後の端末に相当するプログラム書換用端末60がQZ を作成してそれを管理会社2の管理コンピュータ2aへ送信して、管理コンピュータ2aにより適否のチェックが行なわれることとなる。なお、プログラム書換用端末60は、マスタROM140に記憶されているIDコードを利用して、QZ を作成する。また、プログラム書換用端末60は、同様の手順でEA (M)を受信し、現在のMのデータをその算出されたMに更新して記憶する。このMは、マスタROM140に記憶されている遊技制御用プログラムとIDコードとを暗号化するのに使用される。このように、プログラム書換用端末60は、管理コンピュータ2aから送信される情報EA (M)に基づいて暗号化形式を変更する。
【0102】SB40によりNOの判断がなされた場合にはSB41へ進み、開封許容情報または開封禁止情報とアドレスを受信したか否かの判断がなされる。これらの情報とアドレスとは、隣(右側)の端末制御基板82から送信されてくるものである。これを受信すれば、SB53へ進み、送信されてきた情報に自局のアドレスが含まれているものがあるか否かが判断される。そして、自局のアドレスが含まれていない場合には、後述するSB56に進む。一方、自局のアドレスが含まれている場合には、SB110に進み、開封許容フラグが更新される。すなわち、開封許容情報の場合には開封許容フラグが1に更新され、開封禁止情報の場合には開封許容フラグが0に更新される。次にSB112に進み、基板監視回路130(書換制御基板62では基板監視回路230)へ開封許容フラグの更新結果が出力される。出力された更新結果は、基板監視回路130(230)で記憶される。次に、SB56に進み、送信してきた監視用端末80とは反対側(左側)の端末制御基板82へその受信情報を送信する処理がなされる。その結果、この開封許容/禁止情報とアドレスとが次々に端末制御基板82によって送信されてきて、最終的に一番端(左側)の端末であるプログラム書換用端末60の書換制御基板62から管理会社2の管理コンピュータ2aへ送信されることとなる。
【0103】SB41によりNOの判断がなされた場合にはSB42へ進み、アドレスと接続異常判定情報を受信したか否かの判断がなされる。この情報は、隣(右側)の端末制御基板82から送信されてくるものであり、これを受信すればSB54へ進み、その送信されてきた監視用端末80とは反対側(左側)の端末制御基板82にその受信情報を送信する処理がなされる。その結果、このアドレスと接続異常判定情報も、次々に端末制御基板82によって送信されて一番端(左側)の端末であるプログラム書換用端末60の書換制御基板62から管理会社2の管理コンピュータ2aへ送信されることとなる。
【0104】SB42によりNOの判断がなされた場合にはSB43へ進み、不正開封情報とアドレスを受信したか否かの判断がなされる。この不正開封情報は、不正に端末制御基板82が開封された場合に隣(右側)の端末制御基板82から送信されてくるものである。これらの情報が送信されてくれば、SB55へ進み、その送信してきた監視用端末80とは反対側(左側)の端末制御基板82へその受信情報を送信する処理がなされる。その結果、これら不正開封情報とアドレスとが、次々と端末制御基板82によって送信されて一番端(左側)の端末であるプログラム書換用端末60の書換制御基板62から管理会社2の管理コンピュータ2aへ送信されることとなる。
【0105】次に、SB43によりNOの判断がなされた場合には通信制御処理が終了する。
【0106】図11はIDコード照合処理の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、電気役物制御基板72に設けられた電気役物制御用マイクロコンピュータ92により実行される。まず、SC1においてIDコードが受信されたか否かが判断される。このIDコードは、端末制御基板82より送信されるものである。IDコードが受信されていない場合には処理が終了する。一方、IDコードが受信されている場合にはSC2に進み、電気役物制御用マイクロコンピュータ92内に記憶されているIDコードを端末制御基板82へ送信する処理が実行される。次にSC3に進み、タイマ2をセットする処理が実行される。次にSC4に進み、受信したIDコードと記憶しているIDコードとが一致するか否かが判断される。そして一致しない場合には、端末制御基板82または電気役物制御基板72が不正なものであると考えられるため、SC11に進み、IDコード不一致情報を端末制御基板82へ送信する処理が実行される。次にSC12に進み、表示器73にIDコードが一致しない旨の表示を行なうための制御信号が出力され、表示器73でその旨が表示される。次にSC13に進み、打球操作ハンドル44の駆動モータ44a(図2参照)を停止させる処理が実行される。これにより遊技機34が不能動化される。次にSC9に進み、タイマ2をリセットする処理が実行され、処理が終了する。
【0107】SC4でIDコードが一致すると判断された場合にはSC5に進み、IDコード一致情報を端末制御基板82へ送信する処理が実行される。次にSC6に進み、端末制御基板82からIDコード一致情報またはIDコード不一致情報が受信されたか否かが判断される。そしていずれの情報も受信されていない場合にはSC10に進み、タイマ2が所定値を計時しているか否かが判断される。ここでの所定値は、SC2で送信されたIDコードに基づいて端末制御基板82がIDコード照合処理を実行し、その結果を示すIDコード一致情報またはIDコード不一致情報を端末制御基板82が送信してこれが電気役物制御基板72で受信されるまでに必要とされる時間であり、多少の誤差を考慮して余裕のある時間とされている。タイマ2が所定値を計時していない場合には再び前記SC6に進み、端末制御基板82からIDコード一致情報またはIDコード不一致情報が送信されてくるのを待つ。
【0108】一方、タイマ2が既に所定値を計時しているにもかかわらず端末制御基板82からIDコード一致情報またはIDコード不一致情報が受信されない場合には、端末制御基板82が不正なものであることなどが考えられるため、IDコードが一致しないものとみなし、前記SC12に処理が移行する。
【0109】SC6でIDコード一致情報またはIDコード不一致情報が受信された場合にはSC7に進み、受信された情報がIDコード一致情報であるか否かが判断される。そしてIDコード一致情報でない場合には前記SC12に進む。一方、IDコード一致情報である場合にはSC8に進み、表示器73にIDコードが一致している旨の表示を行なうための制御信号が出力され、表示器73でその旨が表示される。次にSC9に進み、タイマ2がリセットされた後処理が終了する。
【0110】図12は、プログラム書換処理の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートに基づく制御動作は、プログラム書換用端末60の書換制御基板62により実行される。まず、SC21において、書換操作が検出されたか否かが判断される。つまり、書換用スイッチ64が操作されたか否かが判断される。書換操作が検出されていない場合には後述のSC26に処理が移行する。一方、書換操作が検出された場合にはSC22に進み、ソケット63に装着されたマスタROM140内のデータを読込む処理が実行される。次にSC23に進み、読込まれたデータに基づいて送信先の端末アドレスがチェックされる。前述のように、マスタROM140には、遊技制御用プログラムとIDコードとに加えて、遊技制御用プログラムを書換える対象となる監視用端末80の端末アドレスが予め記憶されている。書換制御基板62は、この端末アドレスに基づいて送信先を判断する。次にSC24aに進み、暗号化処理が実行される。この処理により、遊技制御用プログラムおよびIDコードが秘密鍵Mにより暗号化される。次にSC24bに進み、データ送信処理が実行される。この処理により、暗号化された遊技制御用プログラムおよびIDコードが送信先アドレスとともに各監視用端末80へ送信される。次にSC25に進み、タイマ3がセットされる。
【0111】次にSC26に進み、データ送信先の監視用端末80のいずれかからIDコード一致情報またはIDコード不一致情報が受信されたか否かが判断される。このIDコード一致/不一致情報は、遊技制御用プログラムを受信した各監視用端末80から送信される情報であり、IDコードの照合処理の結果を示すものである。いずれかの監視用端末80からIDコード一致/不一致情報が受信された場合にはSC27に進み、情報収集・表示処理が実行される。この処理が実行されることにより、プログラム書換用端末60の表示部65に、各監視用端末80のIDコード照合結果が表示される。SC27の処理の後、またはSC26でNOと判断された後、処理がSC28に進む。SC28では、すべての送信先監視用端末80からIDコード一致/不一致情報が受信されたか否かが判断される。そして、すべての送信先監視用端末80よりIDコード一致/不一致情報が受信されている場合にはSC29に進み、SC25でセットされたタイマ3がリセットされ、処理が終了する。一方、SC28でNOの判断がなされた場合にはSC30に進み、タイマ3が所定値を計時しているか否かが判断される。ここでの所定値は、SC24でデータ送信処理が実行されてから各監視用端末80よりIDコード一致/不一致情報が受信されるまでに必要となる十分な時間が設定されている。そして、データ送信処理が実行されてから所定時間が経過しているにもかかわらず、IDコード一致/不一致情報が受信されていない監視用端末80が存在する場合にはSC31に進む。SC31では、無応答端末表示処理が実行される。この処理により、表示部65にIDコード一致/不一致情報が受信されなかった監視用端末80が表示される。次にSC32に進み、書換結果未受信端末情報が管理コンピュータ2aへ送信される。そして次に前記SC29に進む。一方、SC30でNOと判断された場合には、前記SC26に進み、監視用端末80からの情報の受信待ちとなる。
【0112】図13は、不正開封監視処理の処理手順を示すフローチャートである。この処理は、端末制御基板82(図3参照)に設けられた基板監視回路130またはプログラム書換用端末60の書換制御基板62に設けられた基板監視回路230により実行される。以下の図13のフローチャートの説明において括弧書きは、基板監視回路230の場合を示している。
【0113】まずSC41において、開封検出スイッチ133(233)から検出信号が入力されたか否かが判断される。開封検出スイッチ133から検出信号が入力されていない場合には、カバー82a(62a)により端末制御基板82(書換制御基板62)が封入されている状態であるとみなし、そのまま処理が終了する。一方、開封検出スイッチ133(233)から検出信号が入力された場合にはSC42に進み、開封許容フラグが1にセットされているか否かが判断される。この開封許容フラグは、カバー82a(62a)の開封が許可された状態にあるか否かを示すためのフラグであり、管理コンピュータ2aから送信される開封許容・禁止情報によりその値が1または0に変化する。開封許容フラグが1にセットされている場合には、予め管理コンピュータ2aから開封許容情報が入力されて開封が許可された状態にあるものとみなし、そのまま処理は終了する。一方、開封許容フラグが1でない場合にはSC43に進み、不正開封情報がLONチップ部分110(210)へ出力される。なお、この不正開封情報は、LONチップ部分110(210)のCPU111(211)により、通信ポート117b(217b)を介して左側の端末制御基板82(管理コンピュータ2a)へ出力される。次にSC44に進み、データ消去処理が実行される。これにより、EEPROM105(マスタROM140)およびEEPROM115(215)内のデータが消去される。そしてその後、処理が終了する。
【0114】図14〜図17は、管理会社2に設けられた管理コンピュータ2aの制御動作を示すフローチャートである。SD1により、メーカーから納入遊技場とIDコードと設置箇所の情報を受信したか否かの判断がなされる。前述したように、遊技機メーカー100は、遊技場1に遊技機34を納入する際には、その遊技機34に設けられている電気役物制御基板72のIDコードと納入する遊技場とその遊技場のどこに当該遊技機34を設置するかの設置箇所情報とを管理会社2の管理コンピュータ2aへ送信する。管理コンピュータ2aは、それら情報を受信すれば、SD8に進み、送信されてきたデータに基づいて、当該納入遊技場のIDコード配列テーブルの記憶データを更新する処理が行なわれてSD1に戻る。
【0115】管理コンピュータ2aは、遊技場毎に、IDコード配列テーブルを記憶している。IDコード配列テーブルには、遊技場に設置されて接続されている監視用端末80のアドレスに対応させて、その監視用端末80の端末制御基板82により制御される遊技機34のIDコードがテーブルの形で記憶されている。そして遊技機メーカー100が遊技場に新たな遊技機34を納入して遊技機設置島に設置すれば、当該遊技場のIDコード配列テーブルの記憶データもその新たな遊技機が納入された後の配列データにする必要があり、そのためにSD8により、IDコード配列テーブルを更新するのである。
【0116】SD1によりNOの判断がなされた場合にはSD2に進み、アドレスとセキュリティ要求信号の受信時期がきたか否かの判断がなされる。このアドレスとセキュリティ要求信号とは、前述したように、右側の監視用端末80が左側の監視用端末80へ定期的に出力するものである。ところが、遊技場において一番左端に接続されている端末であるプログラム書換用端末60は、前述したようにアドレスとセキュリティ要求信号とを管理会社2の管理コンピュータ2aへ送信することとなる。そこで、SD2により、アドレスとセキュリティ要求信号の受信時期がきたか否かの判断がなされ、きたと判断された場合には、SD9に進み、アドレスとセキュリティ要求信号とを受信したか否かの判断がなされ、受信していない場合には前述したように接続異常が推定されるためにSD18に進み、接続異常判定情報を一番左側の端末であるプログラム書換用端末60の書換制御基板62へ返信して、SD19により、その一番左側の書換制御基板62のアドレスと接続異常判定情報を報知する制御が管理コンピュータ2aによりなされる。その結果、管理会社2の係員は、その報知を見て異常が発生したことを認識することが可能となる。
【0117】一方、SD9によりYESの判断がなされた場合には、前述したように、SD10による乱数を発生させて秘密鍵Kを生成する処理がなされ、SD11に進み、その秘密鍵を暗号化する処理すなわちEA (K)を演算する処理がなされ、その演算結果を前記一番左側の書換制御基板62へ出力する処理がSD12においてなされる。
【0118】そしてSD13に進み、その一番左側の書換制御基板62からEK (M)が返信されてきたか否か判断し、SD14によるWTの期間が経過したか否かの判断を行ない、経過するまでSD13の判断を続行する。そしてWTが経過したにもかかわらずEK (M)を受信しない場合には前述した接続異常が推定されるために、SD18,SD19の処理が行なわれる。
【0119】一方、WTが経過するまでの間にEK (M)を受信すればSD15に進み、DK {EK (M)}を演算してMを算出する処理がなされる。次にSD16に進み、その演算結果が適正なMの値と一致するか否かの判断がなされ、一致しない場合にはSD18以降の異常処理がなされ、一致する場合にはSD17に進み、接続正常判定情報を前記一番左側の書換制御基板62へ返信する処理がなされる。
【0120】SD2によりNOの判断がなされた場合にはSD3に進み、セキュリティ要求信号出力時期がきたか否かの判断がなされる。このセキュリティ要求信号は、遊技場において直列接続された監視用端末80の右側の端末制御基板82から左側の端末制御基板82に送信されるものであるが、直列接続された一番右側の端末制御基板82は、前述したように、管理会社2の管理コンピュータ2aからセキュリティ要求信号が送信されてくる。そこで、SD3により、セキュリティ要求信号出力時期がきたか否かの判断がなされ、時期がきた場合にはSD20に進み、アドレス(これは管理コンピュータ2aのアドレス)とセキュリティ要求信号とを前記一番右側の端末制御基板82へ出力する処理がなされる。
【0121】そしてSD21〜SD29の処理がなされる。この処理は、前述したSB9〜SB17と同様の処理でありここでは説明の繰返しを省略する。なお、SB16では、クロックを停止する処理を行なっているが、この管理コンピュータ2aでは、その代わりに、SD29により、送信側接続異常が発生した旨の報知を行なう。
【0122】次に、SD3によりNOの判断がなされた場合にはSD4に進み、Mの更新時期がきたか否かの判断がなされる。このMは、前述した通り、マスタROM140に記憶されている遊技制御用プログラムなどをプログラム書換用端末60が暗号化する際、および暗号化された遊技制御用プログラムなどを受信した監視用端末80が復号化する際に必要となる秘密鍵である。このMは、定期的(たとえば2時間毎)に更新時期がきたと判断されるものであり、SD4によりYESの判断がなされた場合には、SD30に進み、乱数を発生させてその乱数を利用したMを作成する処理がなされる。次にSD31に進み、現時点のMの記憶データを新たに作成されたMに更新する処理がなされる。次にSD32に進み、新たなMを暗号化する処理すなわちEA (M)を演算する処理がなされ、SD33によりその演算結果を遊技場において直列接続されている一番端(右側)の端末制御基板82に出力する処理がなされる。このように、秘密鍵Mは、たとえば定期的に変化するために、第三者が秘密鍵Mを割り出して暗号化されて送信されている遊技制御用プログラムやIDコードを解析することをより困難とすることができる。
【0123】次にSD34に進み、タイマの計時開始を行なう。このタイマは、たとえば5分程度の時間をカウントするものである。次にSD35に進み、前記遊技場の直列接続されている一番端(左側)の書換制御基板62からQZ が送信されてきたか否かの判断がなされる。前記EA (M)を受信した端末制御基板82は、前述のSB39,SB45〜SB48,SB40,SB49〜SB52の処理を次々に行ない、最後に一番左側の書換制御基板62からQZ とEA (M)とを管理会社2の管理コンピュータ2aに返信してくる。その返信データを受信すればSD35によりYESの判断がなされてSD40に進み、SD34のタイマをクリアする処理がなされる。このQZ を返信してくるまでに多くの監視用端末80(たとえば500台)の端末制御基板82などを直列接続している遊技場においては、5分近くかかる場合がある。ゆえに、SD34によるタイマを5分程度の時間を計時するもので構成している。
【0124】タイマがクリアされた後にSD41に進み、当該遊技場のIDコード配列テーブルのデータを用いてQZ を演算する処理がなされる。そしてSD41aに進み、受信したQZ と演算して求めたQZ とを照合して両者一致するか否か判断し、一致する場合には正常と判断してSD1に戻るが、一致しない場合にはSD39に進み、直列チェック異常の報知を行なって管理会社2の係員に知らせた後SD1に戻る。
【0125】一方、SD35によりNOの判断がなされた場合にはSD36に進み、タイマがカウントアップしたか否かの判断がなされ、未だにタイマがカウントアップしていない場合にはSD1に戻るが、タイマがカウントアップしたにもかかわらずQZ を受信していない場合にはSD39に進み、直列チェック異常の報知を行なった後にSD1に戻る。
【0126】SD4によりNOの判断がなされた場合にはSD5に進み、アドレスと接続異常判定情報を受信したか否かの判断がなされる。端末制御基板82は、前述したように、SB38,SB42,SB54に従ってアドレスと接続異常情報とを順次左隣の端末制御基板82へと送信してゆく。そして最終的には一番左の書換制御基板62が管理会社2の管理コンピュータ2aにアドレスと接続異常情報とを送信してくる。管理コンピュータ2aがそれを受信すれば、SD5によりYESの判断がなされてSD37に進み、受信したアドレスと接続異常の報知を行なってSD1に戻る。
【0127】SD5によりNOの判断がなされた場合にはSD6に進み、アドレスと不正開封情報とを受信したか否かの判断がなされる。端末制御基板82は、前述したように、SC43に従って順次左隣の端末制御基板82へアドレスと不正開封情報とを送信してゆく。そして最終的には一番左の書換制御基板62が管理会社2の管理コンピュータ2aにアドレスと不正開封情報とを送信してくる。管理コンピュータ2aがアドレスと不正開封情報とを受信すればSD38に進み、その受信したアドレスと不正開封情報を報知した後SD1に戻る。
【0128】SD6によりNOの判断がなされた場合にはSD7に進み、書換結果未受信端末情報を受信したか否かの判断がなされる。端末制御基板82は、前述したように、SC32に従って、書換結果未受信端末情報を管理会社2の管理コンピュータ2aに送信する。管理コンピュータ2aがその書換結果未受信端末情報を受信すればSD44に進み、その受信した書換結果未受信端末情報を報知した後SD1に戻る。
【0129】SD7によりNOの判断がなされた場合にはSD42に進み、アドレスとIDコード不一致情報を受信したか否かの判断がなされる。端末制御基板82は、前述したように、SA22に従って順次左隣の端末制御基板82へアドレスとIDコード不一致情報とを送信してゆく。そして最終的には一番左の書換制御基板62が管理会社2の管理コンピュータ2aにアドレスとIDコード不一致情報とを送信してくる。管理コンピュータ2aは、そのアドレスとIDコード不一致情報とを受信すればSD45に進み、その受信したアドレスとIDコード不一致情報を報知した後SD1に戻る。
【0130】SD42によりNOの判断がなされた場合にはSD43に進み、アドレスと開封許容情報または開封禁止情報が入力されたか否かが判断される。開封許容情報は、管理会社2の担当者により、マスタROM140の交換時や保守点検時その他の必要に応じて入力される。また、開封禁止情報は、マスタROM140の交換や保守点検などが終了した際に入力される。アドレスと開封許容情報または開封禁止情報が入力された場合にはSD43aに進み、入力情報を対象遊技場の一番端(右側)の端末制御基板82に出力する処理がなされる。そして、その後、SD1に戻る。また、SD43によりNOの判断がなされた場合にはSD1に戻る。
【0131】第2実施の形態図18は、第2実施の形態を説明するためのシステムブロック図である。この第2実施の形態では先に説明した第1実施の形態と異なり、プログラム書換用端末60の機能が監視用端末80に付加されており、監視用端末80の端末制御基板82には、マスタROM140を取付けるためのソケット630が設けられている。管理会社2の担当者は、遊技場1に持ち込んだマスタROM140を監視用端末80のソケット630に取付ける。そして、監視用端末80で所定操作を行なうことにより、マスタROM140内のデータが端末制御基板82により読出されて内部に記憶されている秘密鍵Mにより暗号化された後、送信先の監視用端末80へ送信される。また、マスタROM140が取付けられた端末制御基板82は、読出した遊技制御用プログラムとIDコードとを自己のEEPROM105に記憶させる処理を実行する。なお、各監視用端末80では、第1実施の形態と同様に前述したIDコード照合処理が実行される。
【0132】この第2実施形態によれば、各遊技機設置島400にプログラム書換用端末65を設置する必要がなくなる。したがって、不正行為の対象となる機器の数が少なくなり、その結果、不正行為の抑止効果を向上させることができる。なお、マスタROM140を装着するためのソケット630はすべての監視用端末80に設けてもよく、また、少なくとも各遊技機設置島400ごとにソケット630の設けられた監視用端末80が1台設置されるようにしてもよい。なお、図示する各符号は、第1実施の形態と同様であるために、ここでは各符号の説明は省略する。
【0133】次に、以上説明した発明の実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 第1実施の形態では、プログラム書換用端末60は各遊技機設置島400ごとに設置されるように構成したが、プログラム書換用端末60を携帯型の装置として構成し、遊技機の入替、その他の必要に応じて管理会社2の担当者がマスタROM140とともにプログラム書換用端末60を遊技場1へ持ち込むように構成してもよい。この場合には、各監視用端末80への遊技制御用プログラムの書換えが終了すれば、マスタROM140はプログラム書換用端末60とともに管理会社2の担当者が持ち帰るようにすればよい。マスタROM140を遊技場内に存置させないようにすることで、マスタROM140のデータが不正に読み取られてしまう不都合をより一層防止できるからである。
【0134】また、IDコードは、遊技機34の機種別に定められているものとして説明したが、各遊技機ごとにすべて異なるIDコードが割り当てられるものとして構成してもよい。つまり、電気役物制御基板72ごとにIDコードが異なるものとしてもよい。
【0135】さらに、各遊技機34の電気役物制御基板72とこれに対応する監視用端末80には同一のIDコードが記憶されていることを条件にして各遊技機34と監視用端末80に記憶されている遊技制御用プログラムとの対応関係が正しいか否かを判別するようにしたが、必ずしも同一のIDコードである必要はなく、各遊技機34の電気役物制御基板72とこれに対応する監視用端末80に記憶されているIDコードとの組合せが予め定められたものであることを条件にすれば十分である。また、必ずしも電気役物制御基板72とこれに対応する監視用端末80との双方にIDコードを記憶させる必要が生じるものではない。たとえば、電気役物制御基板72には、対応すべき遊技制御用プログラムを所定の方法でハッシュ化したハッシュ化情報をIDコードとして記憶させておく。そして、これと対応する監視用端末80の端末制御基板82は、EEPROM105に記憶された遊技制御用プログラムを前記所定の方法でハッシュ化してそのハッシュ化したハッシュ化情報を電気役物制御基板72へ送信する。このハッシュ化情報を受信した電気役物制御基板72は、予め記憶されているハッシュ化情報と、受信されたハッシュ化情報とを比較照合して一致するか否かを判別するように構成することが考えられる。この方法によれば、プログラム書換用端末60から遊技制御用プログラムを送信する際にIDコードを送信する必要がなくなるために、送信中のIDコードが第三者に傍受されてしまうことを防止できる。また、マスタROM140の作成も容易となる。
【0136】この場合、前記遊技装置制御手段を備えた遊技機に対応すべき遊技制御用プログラムを所定の変換方式により変換してなる変換情報により、前記遊技装置制御手段に予め記憶されている所定の判定用情報が構成される。さらに、前記遊技制御手段の記憶部に記憶された遊技制御用プログラムにより、前記記憶部に記憶されている記憶情報が構成される。また、端末制御基板82により、前記記憶部に記憶されている前記遊技制御用プログラムを前記所定の変換方式により変換するプログラム変換手段が構成される。
【0137】図6のSA15,SA17,SA23に示したように、端末制御基板82のLONチップ部分110は、自らIDコードを照合してIDコードが一致しない場合、またはたとえIDコードが一致しても電気役物制御基板72よりIDコードが一致する旨の情報が受信されない場合には、クロック発生回路108のクロックを停止させて遊技を不能動化する。同様に、図11のSC4,SC7,SC13に示したように、電気役物制御基板72の電気役物制御用マイクロコンピュータ92は、自らIDコードを照合してIDコードが一致しない場合、またはたとえIDコードが一致しても端末制御基板82よりIDコードが一致する旨の情報が受信されない場合には、駆動モータ44を停止させて遊技を不能動化する。すなわち、図6のSA15,SA17,SA23、図11のSC4,SC7,SC13により、前記遊技装置制御手段と前記遊技制御手段とのうち、少なくとも一方で、当該遊技装置制御手段を備えた遊技機と当該遊技制御手段の記憶部に記憶されている前記遊技制御用プログラムとが予め定められた正しい対応関係にある旨の判定がなされないことを条件に遊技機の遊技を不能動化する遊技不能動化手段が構成されている。
【0138】(2) マスタROM140に記憶される遊技制御用プログラムとIDコードは、管理会社2で管理される所定の秘密鍵Mで予め暗号化しておいてもよい。これにより、プログラム書換用端末60には情報を暗号化する機能を設ける必要がなくなり、構造を単純化できる。また、このように構成することにより、不正を企てる者が、不正に改ざんした遊技制御用プログラムの記憶されたROMを何らかの方法によりソケット63にセットできた場合であっても、不正な遊技制御が行われないようにすることができる。秘密鍵Mを知らない限り、予め定められた暗号化方式で遊技制御用プログラムなどを暗号化してROMに記憶させておくことができないために、監視用端末80でそれらの不正データが遊技制御用プログラムとして復号化されないためである。
【0139】(3) 遊技機34の表示器73は、端末制御基板82上に構成してもよい。また、たとえば、可変表示装置4の表示画面により兼用構成してもよい。
【0140】(4) LONチップ部分110,210により、遊技場内での不正を監視するための遊技用装置が構成されている。ROM114,214により、遊技場内での不正を監視するための処理動作用プログラムを記憶している処理動作用プログラム記憶手段が構成されている。CPU111,211により、前記処理動作用プログラム記憶手段に記憶されている処理動作用プログラムに従って動作し、遊技場内での不正を監視するための処理動作を行なう制御中枢手段が構成されている。
【0141】(5) EEPROM105により、前記遊技機の遊技状態を制御する遊技制御用プログラムを格納している遊技制御用プログラム格納手段が構成されている。前記SA3により、前記遊技制御用プログラムが正規のものであるか否かを判定する遊技制御用プログラム判定手段が構成されている。
【0142】(6) 第1実施の形態における端末制御基板82は、前記遊技場内での不正を監視するための遊技用装置部分と前記遊技機の遊技状態を制御する遊技制御部分とを含む。端末制御基板82により、遊技場を監視する監視手段が構成されている。I/Oポート117aにより、遊技機との情報の入出力を行なう情報入出力部が構成されている。通信ポート117bにより、監視情報の入出力を行なう情報入出力部が構成されている。この情報入出力部は、遊技制御用プログラムの入力部と兼用構成されている。
【0143】(7) 前記SB3,SB4,SB5により、前記監視手段同士の接続状態が正常であるか否かを判別するための接続状態判別手段が構成されている。SB8により、監視手段同士の接続状態が正常であるか否かを判別するために用いられる鍵情報を要求する鍵情報要求手段が構成されている。SB9,SB10により、前記鍵情報要求手段が鍵情報を要求した後所定期間内に鍵情報が返信されてきたか否かを判別する鍵情報返信判別手段が構成されている。この鍵情報返信判別手段により前記所定期間内に鍵情報が返信されて来ないと判別された場合には動作停止手段(SB16)により遊技制御動作が停止される。この鍵情報返信判別手段は、前記監視手段に設けられている。
【0144】(8) 前記SB24,SB25により、前記鍵情報要求手段から鍵情報要求信号が所定期間内に送信されてきたか否かを判別する鍵要求情報受信判別手段が構成されている。前記SB37,SB38により、前記鍵要求情報受信判別手段が前記所定期間内に鍵要求情報が送信されてきていないと判別した場合に、接続異常を判定してその旨を出力する接続異常判定出力手段が構成されている。
【0145】SB26〜SB28により、前記鍵要求情報受信判別手段が前記所定期間内に鍵要求情報を受信したと判別した場合に、前記鍵情報を生成して前記監視手段に返信する鍵情報返信手段が構成されている。この鍵情報返信手段は、秘密鍵をランダムに生成するための秘密鍵ランダム生成手段(SB26)と、その生成された秘密鍵を暗号化する秘密鍵暗号化手段(SB27)とを含んでいる。これら鍵要求情報受信判別手段,接続異常判定手段,鍵情報返信手段は、前記遊技用装置に設けられている。
【0146】SB11,SB12により、前記鍵情報返信手段から返信されてきた鍵情報に従った所定のアルゴリズムにより所定のデータを演算して変換し、その変換結果データを前記鍵情報を送信してきた前記遊技用装置に出力する変換データ出力手段が構成されている。この変換データ出力手段は、前記監視手段に設けられており、前記鍵情報返信手段から返信されてきた鍵情報を前記鍵情報暗号化手段が暗号化に用いた鍵と同じ鍵を用いて復号化して前記秘密鍵を算出する鍵情報復号化手段(S11)と、該鍵情報復号化手段により復号化されて算出された秘密鍵Kを用いて所定のデータMを暗号化する暗号化手段(SB12)とを含む。
【0147】SB29,SB30により、所定期間内に前記変換データ出力手段が変換データを送信してきたか否かを判別する変換データ受信判別手段が構成されている。SB31,SB32により、前記変換データ受信判別手段が所定期間内に変換データを受信したと判別した場合に、その受信した変換データが適正なものであるか否かを判別する変換データ適否判別手段が構成されている。またSB33,SB37により、前記変換データ適否判別手段の判別結果を前記変換データを送信してきた遊技用装置に返信する適否判別結果返信手段が構成されている。これら変換データ受信判別手段,変換データ適否判別手段,適否判別結果返信手段は前記遊技用装置に設けられている。
【0148】また前記変換データ適否判別手段は、前記変換データ受信判別手段が受信した変換データを前記秘密鍵を用いて復号化して前記所定データMを算出する変換データ復号化手段(SB31)と、その変換データ復号化手段により復号化されて算出された前記所定データMが適正な所定データと一致するか否かを判別する所定データ一致判別手段(SB33)とを含む。
【0149】SB5により、前記監視手段に設けられ、前記鍵要求情報送信手段により鍵要求情報を出力する時期がきたか否かを判別する鍵要求情報出力時期判別手段が構成されている。そしてこの鍵要求情報出力時期判別手段が鍵要求情報出力時期がきたと判別した場合に、前記鍵要求情報送信手段により鍵要求情報が出力される。
【0150】前記SB24,SB25により、前記遊技用装置に設けられ、前記鍵要求情報出力時期に合わせて前記鍵要求情報を送信してきたか否かを判別する鍵要求情報受信時期判別手段が構成されている。
【0151】前記SB9〜SB15により、所定の認証用入力データ(EA (M))が入力された場合にその入力データに基づいて予め定められた相関関係を保った出力データ(EK (M))を生成して外部出力する認証用演算出力手段が構成されている。そして、この認証用演算出力手段が外部出力した出力データと前記認証用入力データとの間に前記相関関係があるか否かに基づいて前記プログラム適否判定手段が適正なものであるか否かの認証が行なわれる。
【0152】前記マスタROM140に記憶される遊技制御用プログラムは、遊技機を製造した遊技機メーカーが主体となって作成したものである。この「遊技機メーカーが主体となって作成した」とは、遊技機メーカー自身が作成したものは勿論のこと、遊技機メーカーの下請会社が作成したものも含む広い概念である。
【0153】一方、前記マスタROM140は、第三者機関が主体となって作成される。この「第三者機関が主体となって作成した」とは、第三者機関自ら作成したものばかりでなく、第三者機関の下請会社が作成したものも含む広い概念である。
【0154】(9) 前記1チップマイクロコンピュータ62bにより、制御用の1チップマイクロコンピュータが構成されている。この制御用の1チップマイクロコンピュータは、定期リセット回路107、初期リセット回路106等の他の回路を含むものであってもよい。前記CPU102,RAM103,EEPROM105により、前記1チップマイクロコンピュータに設けられ、前記遊技機の遊技状態を制御する遊技制御部が構成されている。前記LONチップ部分110により、前記1チップマイクロコンピュータ内に設けられ、外部との通信を行なう通信制御部が構成されている。
【0155】前記通信制御部は、前記1チップマイクロコンピュータが正規のものであるか否かを認証するための認証用チェック情報(EA (M))を受信した場合に、該認証用チェック情報に応じた認証用応答情報(EK (M))を返信する機能を有する。また、前記SB9〜SB15により、前記通信制御部に設けられ、前記受信した認証用チェック情報に対し予め定められた相関関係を保った認証用応答情報を生成して返信するための認証用演算処理手段が構成されている。この認証用演算処理手段が返信した認証用応答情報と前記認証用チェック情報との間に前記予め定められた相関関係があるか否かに基づいて前記1チップマイクロコンピュータが認証される。
【0156】前記EEPROM105により、前記遊技機の遊技状態を制御するための遊技制御用プログラムを格納している遊技制御用プログラム格納手段が構成されている。CPU102により、前記遊技制御用プログラム格納手段に格納されている遊技制御用プログラムに従って動作するプロセッサが構成されている。ROM114により、前記通信制御部に設けられ、通信用プログラムを格納している通信用プログラム格納手段が構成されている。CPU111により、前記通信用プログラム格納手段に格納されている通信用プログラムに従って動作するプロセッサが構成されている。
【0157】(10) 前述したように、前記各実施の形態では、端末制御基板82同士で相互認証して互いに監視し合う。しかし、本発明における「監視」とは、認証に限定されるものではなく、たとえば、端末制御基板82等にバックアップ電源を設け、遊技場における営業が終了して電源が立下げられた後においてもそのバックアップ電源により端末制御基板82が動作するようにした上で、端末制御基板82同士との間で電流を流して相互に導通状態になっているか否かをチェックすることにより、認証用情報を送受信することなく監視するようにしてもよい。
【0158】また前述した実施の形態では、管理コンピュータ2aにより監視される対象物は、遊技場において前述した直列接続された端末制御基板82あるいは書換制御基板62である。しかしながら、これに限らず、たとえばカードユニット35その他の周辺機器を監視するものであってもよい。
【0159】さらに、端末制御基板82あるいは書換制御基板62の相互監視は、直列接続されたものにおける互いに隣同士のもので相互監視するものを説明したが、本発明はこれに限らず、たとえば隣接する左側のものが右側のものを監視し、その監視されている右側のものが隣接するさらに右側のものを監視するというように、1方向の監視であってもよい。
【0160】(11) LONチップ部分110、図10のSB39、SB45〜SB48、SB40、SB49〜SB52、および管理コンピュータ2a、図17のSD33により、前記所定の暗号化形式が変更された場合に変更後の暗号化形式で暗号化された遊技制御用プログラムを復号化するために必要となる情報を前記プログラム復号化手段へ送信可能な復号化情報送信手段が構成されている。
【0161】(12) 図11のSC12では、IDコードが一致しない場合には表示器73にその旨が表示されるように構成したが、遊技機34のスピーカ36よりその旨が音声で報知されるように構成してもよい。
【0162】(13) 監視用端末80内部の端末制御基板82は、遊技機34または他の監視用端末80端末80を監視する監視機能と、遊技機34の遊技状態を制御する遊技制御機能とを有しているが、前記監視機能を有する制御基板と、前記遊技制御機能を有する制御基板とをそれぞれ別個にして監視用端末80内部に設けるように構成してもよい。この場合には、所定の制御用信号を前記遊技機側に出力して当該遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段と、当該遊技制御手段が予め正規の遊技制御を行ない得るものか否かを監視可能な監視手段とが、それぞれ別の基板に構成されることになる。
【0163】(14) 監視用端末80内部の端末制御基板82は、遊技機34または他の監視用端末80端末80を監視する監視機能と、遊技機34の遊技状態を制御する遊技制御機能とを有しているが、前記監視機能を有する制御基板と、前記遊技制御機能を有する制御基板とをそれぞれ別個にして監視用端末80内部に設けるように構成してもよい。この場合には、所定の制御用信号を前記遊技機側に出力して当該遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段と、当該遊技制御手段が予め正規の遊技制御を行ない得るものか否かを監視可能な監視手段とが、それぞれ別の基板に構成されることになる。
【0164】(15) 監視用端末80内部の端末制御基板82は、複数の遊技機メーカーの遊技機に適用可能なように各遊技機メーカー統一の仕様としたが、各遊技機メーカー毎に仕様を異ならせてもよい。このようにした場合には、遊技場側の利便性は多少低下するが、不正改造防止を図ることができる点において、効果に遜色ない。
【0165】(16) 各実施の形態では、電気役物制御基板72は、たとえば第1種のパチンコ遊技機34の可変表示装置4や可変入賞球装置11などを制御するものとして説明した。しかしながら、所定条件の成立により動作して遊技者にとって有利な状態をもたらすことが可能な遊技装置を制御するための遊技制御手段の一例となる、この電気役物制御基板72は、その他第2種のパチンコ遊技機のセンター役物や第3種のパチンコ遊技機の役物を制御するものであってもよい。
【0166】(17) 各実施の形態では、監視用端末80内部のEEPROM105に遊技制御用プログラムとともに記憶されているIDコードと、遊技機34の電気役物制御基板72に予め記憶されているIDコードとが一致するか否かを判別するように構成したことで、遊技制御用プログラムの記憶されたROMなどが不正なものとすり替えられてしまうことを防止できるに至った。さらに、このような効果に加えて、故意ではなく誤って他の遊技機に対応した遊技制御用プログラムが監視用端末80にダウンロードなどされた場合に、そのままその遊技制御用プログラムで遊技機が制御されてしまうことをも防止できる。各実施の形態に示したように、遊技機の遊技状態を制御する遊技制御基板(監視用端末80の端末制御基板82がこれに相当)の仕様を各遊技機メーカー統一の仕様とした場合には、特に必要となる機能である。
【0167】(18) 遊技機34および監視用端末80により、所定条件の成立により動作して遊技者にとって有利な状態をもたらすことが可能な遊技装置を制御するための遊技装置制御手段を備えた遊技機を含む遊技用装置が構成されている。可変表示装置4、可変入賞球装置11により、前記遊技装置が構成されている。電気役物制御基板72により、前記遊技装置制御手段が構成されている。
【0168】端末制御基板82により、前記遊技装置制御手段を制御するための遊技制御用プログラムを記憶可能な記憶部を備え当該記憶部に記憶された遊技制御用プログラムに従って前記遊技装置制御手段を制御する遊技制御手段が構成されている。EEPROM105により、前記遊技装置制御手段を制御するための遊技制御用プログラムを記憶可能な記憶部が構成されている。
【0169】端末制御基板82および図6のSA15、または電気役物制御基板72および図11のSC4により、前記遊技装置制御手段に予め記憶されている所定の判定用情報と当該遊技装置制御手段に対応する遊技制御手段の前記記憶部に記憶されている記憶情報とを利用して当該遊技装置制御手段を備えた遊技機と当該記憶部に記憶されている前記遊技制御用プログラムとが予め定められた正しい対応関係にあるか否かを判定する判定手段が構成されている。電気役物制御基板72の電気役物制御用マイクロコンピュータ92に予め記憶されているIDコードにより、前記遊技装置制御手段に予め記憶されている所定の判定用情報が構成されている。また、マスタROM140の遊技制御用プログラムがダウンロードされた際に併せて端末制御基板82のEEPROM105に記憶されるIDコードにより、当該遊技装置制御手段に対応する遊技制御手段の前記記憶部に記憶されている記憶情報が構成されている。
【0170】端末制御基板82のLONチップ部分110により、複数の前記遊技制御手段のうち少なくとも他の1の遊技制御手段を監視する監視手段が構成されている。また、その監視態様が、図8の送信側接続異常チェック処理の処理手順および図9の受信側接続異常チェック処理の処理手順に示されている。すなわち、これらの処理手順により、前記遊技制御手段は複数の前記遊技制御手段のうち少なくとも他の1の遊技制御手段により監視されることが示されている。
【0171】遊技機34に設けられた表示器73および図11のSC12、またはプログラム書換用端末60に設けられた表示部65により、前記判定手段で予め定められた正しい対応関係にない旨の判定がなされたことを条件としてその旨を報知可能な報知手段が構成されている。また、端末制御基板82のLONチップ部分110および図6のSA23、または電気役物制御基板72の電気役物制御用マイクロコンピュータ92および図11のSC13により、前記判定手段で予め定められた正しい対応関係にない旨の判定がなされたことを条件として前記遊技機の遊技を不能動化する遊技不能動化手段が構成されている。
【0172】前述のように、前記判定手段は、端末制御基板82および図6のSA15、電気役物制御基板72および図11のSC4により構成されている。すなわち、これにより、前記遊技装置制御手段と前記遊技制御手段とは、それぞれが個別に前記判定手段を含むことが開示されている。
【0173】(19) プログラム書換用端末60、監視用端末80により、遊技制御手段による遊技機の制御を可能にするための遊技用装置が構成されている。遊技機34により、前記遊技機が構成されている。端末制御基板82の初期リセット回路106、定期リセット回路107、クロック発生回路108、CPU102、RAM103、EEPROM105、I/Oポート117a、データバス118、アドレスバス119により、前記遊技制御手段が構成されている。ソケット63,630により、前記遊技機の遊技状態を制御する前記遊技制御手段により実行される遊技制御用プログラムが入力可能なプログラム入力部が構成されている。マスタROM140に記憶されている遊技制御用プログラムにより、前記遊技制御用プログラムが構成されている。
【0174】書換制御基板62および図12のSC21〜SC24a,SC24bにより、前記遊技制御手段が対応する遊技機の遊技状態を制御することを可能とするために前記プログラム入力部に入力された遊技制御用プログラムを複数の前記遊技制御手段に送信するプログラム送信手段が構成されている。
【0175】プログラム書換用端末60には、マスタROM140に記憶されている遊技制御用プログラムが入力される。そして、この遊技制御用プログラムが、図12のSC24aに示すように暗号化された後、プログラム書換用端末60から各監視用端末80へ送信される。すなわち、これにより、前記プログラム送信手段は、所定の暗号化形式により暗号化された遊技制御用プログラムを送信することが開示されている。また、秘密鍵Mで暗号化された遊技制御用プログラムにより、前記所定の暗号化形式により暗号化された遊技制御用プログラムが構成されている。 プログラム書換用端末60のソケット63は、遊技制御用プログラムなどの記憶されたマスタROM140を着脱自在なように構成されており、管理会社2の監視の下、プログラム書換用端末60の筐体内にカバー62aで封入されている。そして、管理会社2の担当者その他管理会社2の許可を受けた者以外の者は、たとえ遊技場の経営者であってもソケット63にROMを取付けたり、また、すでに取付けられているROMを取外したりすることができないように構成されている。すなわち、これらにより、前記プログラム入力部には、第三者機関の監督の下で着脱可能であって、前記遊技制御用プログラムの記憶されたプログラム記憶部が備えられ、当該プログラム入力部に取付けられたプログラム記憶部から遊技制御用プログラムが入力されることが開示されている。また、マスタROM140により、前記遊技制御用プログラムの記憶されたプログラム記憶部が構成されている。また、管理会社2により、前記第三者機関が構成されている。さらに、前記書換制御基板62がソケット63に取付けられたマスタROM140から遊技制御用プログラムを入力することにより、当該プログラム入力部に取付けられたプログラム記憶部から遊技制御用プログラムが入力されることが開示されている。また、管理会社2は、たとえば、警察庁管轄の組織団体である。これにより、前記第三者機関は所定の公的監督機関であることが開示されている。
【0176】図4のLONチップ部分210および図12のSC24aにより、前記所定の暗号化形式により前記遊技制御用プログラムを暗号化する暗号化手段が構成されている。また、LONチップ部分210は、隣の監視用端末80を経由して管理コンピュータ2aから定期的に変更される秘密鍵Mを用いて、マスタROM140に記憶された遊技制御用プログラムなどを暗号化して各監視用端末80へ送信している。つまり、このことにより、前記所定の暗号化形式を外部より入力された変更情報に応じて変更可能である暗号化手段が開示されている。また、EA (M)により、前記変更情報が構成されている。
【0177】通信ポート117bにより、前記遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段により実行される遊技制御用プログラムを所定の暗号化形式で暗号化された形式で当該遊技制御手段のために送信するプログラム送信手段から当該遊技制御用プログラムを受信可能なプログラム受信手段が構成されている。CPU111および図5のSA5により、当該プログラム受信手段で受信された遊技制御用プログラムを復号化するプログラム復号化手段が構成されている。EEPROM105により、当該プログラム復号化手段で復号化された遊技制御用プログラムを記憶するためのプログラム記憶部が構成されている。図3の端末制御基板82のCPU102は、EEPROM105に記憶された遊技制御用プログラムに従って前記遊技機の遊技状態を制御する。すなわち、これにより、前記プログラム記憶部に記憶された遊技制御用プログラムに従って前記遊技制御手段により前記遊技機の遊技状態を制御することが開示されている。
【0178】LONチップ部分110、図10のSB39、SB40、SB45、SB46、SB49、SB50により、前記所定の暗号化形式が変更された場合に変更後の暗号化形式で暗号化された遊技制御用プログラムを復号化するために必要となる情報を受信可能な復号化情報受信手段が構成されている。また、EA (M)により、前記所定の暗号化形式が変更された場合に変更後の暗号化形式で暗号化された遊技制御用プログラムを復号化するために必要となる情報が構成されている。さらに、LONチップ部分110のCPU111は、EA (M)より新たな秘密鍵Mを求めてプログラム書換用端末60より送信された遊技制御用プログラムを復号化する。すなわち、これにより、前記プログラム復号化手段は、前記復号化情報受信手段で受信された情報に基づいて前記プログラム受信手段に受信される遊技制御用プログラムを復号化することが開示されている。
【0179】
【課題を解決するための手段の具体例】監視用端末80により、遊技場において遊技機の交換に係わらず継続して用いられる遊技場設備としての遊技用装置が構成されている。遊技機34により、前記遊技機が構成されている。
【0180】端末制御基板82により、前記遊技用装置を制御する制御手段が構成されている。1チップマイクロコンピュータ62bのCPU102、RAM103、EEPROM105、クロック発生回路108、定期リセット回路108、初期リセット回路106、I/Oポート117aなどにより、所定の制御用信号を前記遊技機側に出力して当該遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段が構成されている。また、ソレノイド制御信号などにより、前記所定の制御用信号が構成されている。LONチップ部分110により、当該遊技制御手段が予め定められた正規の遊技制御を行ない得るものか否かを監視可能な監視手段が構成されている。つまり、端末制御基板82により、前記遊技制御手段と前記監視手段とを含む前記制御手段が構成されている。
【0181】EEPROM105により、前記遊技機の遊技状態を制御するための遊技制御用プログラムを格納するプログラム格納部が構成されている。図5に示したフローチャートのSA4〜SA6により、前記遊技制御手段に対応させる遊技機の機種に応じて前記プログラム格納部に格納する遊技制御用プログラムを変更可能であることが開示されている。
【0182】図8に示した送信側接続異常チェック処理の処理手順および図9に示した受信側接続異常チェック処理の処理手順により、前記監視手段は、前記遊技場に複数設置された前記遊技用装置のうち当該監視手段を含む遊技用装置以外の少なくとも1つを監視可能であることが開示されている。
【0183】カバー82aにより、前記遊技用装置に前記制御手段を封入する封入手段が構成されている。開封検出スイッチ133および基板監視回路130により、当該封入手段の開封を監視する開封監視手段が構成されている。また、基板監視回路130および図13のフローチャートにより、前記開封監視手段が異常を検出した場合に前記制御手段の制御機能の少なくとも一部を破壊する機能破壊手段が構成されている。EEPROM105に記憶されている遊技制御用プログラムに基づく遊技制御機能、EEPROM115に記憶されている秘密鍵その他のデータを利用して行なわれる通信制御機能により、前記制御手段の制御機能が構成されている。
【0184】1チップマイクロコンピュータ62bにより、前記遊技制御手段の制御を司る遊技制御用マイクロコンピュータと前記監視手段の制御を司る監視用マイクロコンピュータとが1チップ化されていることが開示されている。LONトークによる通信制御を行なうことが可能なLONチップ部分110により、前記監視手段の制御を司る監視用マイクロコンピュータが構成されている。また、1チップマイクロコンピュータ62bのLONチップ部分110以外の部分およびLONチップ部分110と共有されるデータバス118、アドレスバス119、I/Oポート117aにより、前記遊技制御手段の制御を司る遊技制御用マイクロコンピュータが構成されている。
【0185】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1に関しては、遊技場において遊技機の交換に係わらず継続して用いられる遊技場設備としての遊技用装置は、前記遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段を含み、該遊技制御手段から出力された制御用信号が前記遊技機側に入力されて当該遊技機が制御されるために、遊技機の交換に伴って前記遊技制御手段を交換する必要がなくなり、これにより前記遊技制御手段が遊技機と共に第三者の手に渡ってしまうことを極力防止でき、第三者により前記遊技制御手段が不正目的で解析されてしまうことを極力防止できる。さらに、前記遊技制御手段は当該遊技制御手段が予め定められた正規の遊技制御を行ない得るものか否かを監視する監視手段とともに前記制御手段に含まれているため、第三者が遊技場に設置されている遊技機の遊技制御手段に不正改造を加えることを防止できる。したがって、本発明によれば、前記遊技機で不正な遊技制御が行なわれてしまうことを極力防止することができる。
【0186】請求項2に関しては、請求項1に関する効果に加えて、前記遊技制御手段に対応させる遊技機の機種に応じて前記プログラム格納部に格納する遊技制御用プログラムを変更可能であるために、遊技機の機種に依存しない汎用性のある遊技用装置とすることができ、ひいてはコストの低減をはかることできる。
【0187】請求項3に関しては、請求項1に関する効果に加えて、前記監視手段は、前記遊技場に複数設置された前記遊技用装置のうち当該監視手段を含む遊技用装置以外の少なくとも1つを監視可能であるために、遊技用装置本体が不正に改ざんされてしまうことを極力防止できる。
【0188】請求項4に関しては、請求項1に関する効果に加えて、前記制御手段は封入手段により遊技用装置に封入され、当該封入手段の開封が開封監視手段で監視されており、前記開封監視手段が異常を検出した場合に前記制御手段の制御機能の少なくとも一部が破壊されるために、前記制御手段の制御機能が第三者に知られてしまうことを防止できる。
【0189】請求項5に関しては、請求項1に関する効果に加えて、前記遊技制御手段の制御を司る遊技制御用マイクロコンピュータと前記監視手段の制御を司る監視用マイクロコンピュータとが1チップ化されているために、前記遊技制御手段を不正に解析したり改ざんしたりする行為が困難となり、より一層不正行為の抑止効果を高めることができる。
【出願人】 【識別番号】000144153
【氏名又は名称】株式会社三共
【出願日】 平成9年(1997)6月13日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】深見 久郎 (外2名)
【公開番号】 特開平11−455
【公開日】 平成11年(1999)1月6日
【出願番号】 特願平9−157159