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【発明の名称】 射幸度判定装置
【発明者】 【氏名】武本 孝俊

【氏名】秋田 欣哉

【氏名】飯伏 章二

【氏名】肥田 健三

【氏名】石村 浩生

【要約】 【課題】遊技機がどの程度遊技客の射幸心を煽るかを客観的に判定することのできる射幸度判定装置を提供する。

【解決手段】判定対象となる遊技機は、所定の確率で大当たりの出るゲームを実行するものであり、標準偏差演算手段(41)は、前回大当たりが出現してから次回大当たりが出るまでの間に行われたゲームの実行回数を変量としてその標準偏差を求める。そして、求めた標準偏差の値を遊技機の射幸度を表す値として用いる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】所定の確率で大当たりの出るゲームを実行する遊技機の射幸度を判定する射幸度判定装置において、次回の大当たりが出るまでに行われた前記ゲームの実行回数を変量としてその標準偏差を求める標準偏差演算手段を有し、前記標準偏差演算手段によって求めた標準偏差の値を前記遊技機の射幸度を表す値として用いることを特徴とする射幸度判定装置。
【請求項2】前記判定対象となる遊技機はパチンコ機であり、かつ前記ゲームは前記パチンコ機の遊技盤面上に打ち出されたパチンコ球が特定入賞口へ入った際に実行されるものであることを特徴とする請求項1記載の射幸度判定装置。
【請求項3】前記射幸度を遊技機の機種別に求めることを特徴とする請求項1または2記載の射幸度判定装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の確率で大当たりの出るゲームを実行する遊技機の射幸度を判定する射幸度判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技場に設置されているパチンコ機などの遊技機についての営業管理は、アウト玉やセーフ玉あるいは差玉数、もしくは稼働率、特賞確立などによって行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、集客性を高めるためには、各遊技機が遊技客の射幸心をある程度煽ることを要するが、その一方では、射幸心を煽りすぎない健全な経営を行うことも重要である。しかしながら、従来の技術では、差玉数等を基にして営業管理を行うので、各遊技機がどの程度、遊技者の射幸心を煽るかについての客観的な判定を行うことが難しいという問題があった。
【0004】本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、遊技機がどの程度遊技客の射幸心を煽るかを客観的に判定することのできる射幸度判定装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]所定の確率で大当たりの出るゲームを実行する遊技機(60)の射幸度を判定する射幸度判定装置(40A)において、次回の大当たりが出るまでに行われた前記ゲームの実行回数を変量としてその標準偏差を求める標準偏差演算手段(41)を有し、前記標準偏差演算手段(41)によって求めた標準偏差の値を前記遊技機(60)の射幸度を表す値として用いることを特徴とする射幸度判定装置(40A)。
【0006】[2]前記判定対象となる遊技機(60)はパチンコ機であり、かつ前記ゲームは前記パチンコ機の遊技盤面上に打ち出されたパチンコ球が特定入賞口(63)へ入った際に実行されるものであることを特徴とする[1]記載の射幸度判定装置(40A)。
【0007】[3]前記射幸度を遊技機(60)の機種別に求めることを特徴とする[1]または[2]記載の射幸度判定装置(40A)。
【0008】前記本発明は次のように作用する。射幸度の判定対象となる各遊技機(60)、たとえばパチンコ機であり、所定の確率で大当たりの出現するゲームとしては、遊技盤面上に打ち出された球が特定入賞口(63)へ入った際に実行される図柄合わせゲーム、たとえば、「777」などの数字が揃ったとき大当たりの出現する、スロットマシーンに見立てたものなどが該当する。
【0009】標準偏差演算手段(41)は、遊技機(60)で大当たりが出てから次回の大当たりが出るまでの間に行われた当該大当たりの出るゲームの実行回数を変量としてその標準偏差を求める。そして、標準偏差演算手段(41)によって求めた標準偏差の値を判定対象の遊技機(60)の射幸度を表す値として用いる。
【0010】通常、長期間を平均した場合における大当たりの出現確率は、所定の値に収束するが、前回の大当たりが出てから次に大当たりが出るまでの間に実行されるゲームの実行回数には、バラツキがある。たとえば、大当たりの発生確率が256分の1に設定されてたとしても、ある時は前回の大当たりから80回目で次の大当たりが出現し、またある時は前回の大当たりからゲームを1000回行っても大当たりが出現しないことがある。
【0011】大当たりは遊技者に大きな利益を付与するので、遊技者の射幸心は、一般に、大当たりによって煽られることが多い。また、ゲームを所定回数(たとえば256回)行うごとに必ず大当たりが出現するもののような場合には、その規則性から遊技者の射幸心はあまり煽られない。一方、大当たりが長い間出現しなかったり、比較して連続して出現するなどその発生状況にバラツキがある場合、遊技者は連続的に発生する大当たりを期待し、その射幸心が煽られる傾向にある。
【0012】そこで、前回の大当たりが出現してから次回の大当たりが出るまでに行われた当該大当たりの出現するゲームの実行回数を変量としてその標準偏差を求めれば、大当たりの出現状況のバラツキ、すなわち、遊技機(60)が遊技者の射幸心を煽る程度(射幸度)を客観的に把握することができる。これにより、集客性を確保しつつ、遊技場の健全な経営を行うことができる。なお、標準偏差は、統計的な対象となる値がその平均からどれだけ広い範囲に分布しているかを計量した値である。
【0013】このように射幸度は前回当たりが出てから次の当たりが出現するまでに行われたゲームの実行回数を変量とした標準偏差として求めるので、遊技機(60)の稼働率の変化による影響をほとんど受けない。その結果、遊技機(60)自体の有する射幸度を稼働率にかかわらず常に一定の尺度で判定することができる。また射幸度を遊技機(60)の機種別に求めるものでは、遊技機(60)個々の射幸度ではなくその機種一般の射幸度に関する特性を客観的に把握することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一の実施の形態を説明する。各図は本発明の一実施の形態を示している。図2に示すように、本実施の形態にかかる射幸度判定装置は、遊技場に配置された複数の遊技機器の動作状態を管理する遊技場管理装置の備えるホール端末40に射幸度判定部40Aとして組み込まれている。遊技場内には、遊技台(パチンコ機)60、玉貸機12、島端金庫13、カード自動販売機14、景品玉計数器15など各種の遊技機器が設置されており、各遊技機器はそれぞれ台コントローラ20a、20bに接続されている。
【0015】台コントローラ20a、20bは、LON(ローカル・オペレーティング・ネットワーク)31を介して島コントローラ30aに接続されている。島コントローラ30b、島コントローラ30cには、図示していないが、島コントローラ30aと同様に各種遊技機器の接続された複数の台コントローラがLONを通じて接続されている。
【0016】島コントローラ30a〜30cは、HUB(集線装置)32によりまとめられ、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)33を通じてホール端末40と接続されている。このほか、LAN33には、顧客と対応するためのカウンタに設置されているカウンタ端末34が接続されている。
【0017】ホール端末40は、LAN33、LON31を介して接続されている各種の遊技機器を統括的に管理する遊技場管理装置として機能する。ホール端末40は、営業成績(売上データ)の把握や遊技台の稼働を中心とした各種玉の流れに関連するデータを確認し遊技台の制御や釘の調整などに関する情報を提供するとともに、各遊技台60の射幸度および機種別の射幸度をそれぞれ判定して表示する機能を備えている。
【0018】ホール端末40には、周辺装置として、各種の計数データやこれらを処理した管理データなどを保存するためのデータベース51と、計数データや管理データを印刷するためのプリンタ52と、音声出力装置53が接続されている。音声出力装置53は、無線回線によってインカム54から音声信号を受信するようになっている。プリンタ52は、ここでは赤、黒の2色を印刷できるものを用いている。
【0019】図3は、遊技台60を示している。遊技台60は、ハンドル67の回転操作によって球を打ち出し、各種の入賞口への球の入賞を競うパチンコ機である。遊技台60は、打ち出された球の流下する場としての遊技盤面61を備え、当該遊技盤面61上には入賞口や各種の役物、障害釘、アウト口などが配置されている。遊技盤面61の略中央部分には、大当たりの出現するゲームとしての図柄合わせゲームを表示するための可変表示手段62が設けられている。
【0020】ここでは、可変表示手段62として、カラー液晶ディスプレイを用いており、該可変表示手段62上に、スロットマシーンに見立てた図柄合わせゲームを表示するようになっている。このほか、可変表示手段62としてモノクロ液晶ディスプレイやCRTディスプレイなどを用いることができる。
【0021】可変表示手段62の下方には、一般に、始動チャッカーと呼ばれる特定入賞口63が設けられている。特定入賞口63へ球が入賞することを契機として、可変表示手段62上でスロットマシーンに見立てた図柄合わせゲームが実行されるようになっている。
【0022】特定入賞口62のさらに下方には、図柄合わせゲームで当たりが出たとき遊技者に有利な特別価値を生じさせる特別価値発生手段64が設けられている。特別価値発生手段64は、普段は閉じられているが、図柄合わせゲームで当たりが出たとき、複数回その入賞口の開閉動作を行い、球の入賞確率を高める可変入賞口である。
【0023】遊技盤面61の下部には、遊技に供される球を入れる前皿65が、さらにその下部には、前皿65から溢れた球を受け止める下皿66が設けられている。下皿66の右横には、球の発射を操作するためのハンドル67が設けられている。
【0024】遊技台60の各種の動作を制御する制御回路は、遊技盤面61の裏面等の機体内に取り付けられており、当該制御回路は、球が特定入賞口63へ入賞し、図柄合わせゲームを開始するとき図1に示したスタート信号56を、また図柄合わせゲームで大当たりが出たとき特賞信号57をそれぞれ出力するようになっている。
【0025】図1は、ホール端末40の構成の概要を表している。ホール端末40は、遊技店に設置されている各種遊技機器を管理するシステムの核となる遊技場管理装置としてのコンピュータ装置であり、本体部40aと、コンソール部40bとから構成されている。なお、射幸度判定部40Aの機能は本体部40aに組み込まれている。
【0026】本体部40aは、CPU(中央処理装置)41、ROM(リード・オンリ・メモリ)42およびRAM43(ランダム・アクセス・メモリ)等のほか、LANによる通信を行なうLANコントローラ44や各種のデータを大量に記憶する磁気ディスク装置45、コンソール部40bを接続する入出力部46とから構成される。
【0027】ホール端末40は、遊技台60から受信したスタート信号56および特賞信号57を基にして射幸度を判定するための射幸度判定用データテーブルを遊技台60ごとに作成しこれらをRAM43に記憶するようになっている。このほか、ホール端末40の管理する計数データには、アウト玉やセーフ玉の数、玉貸機12、カード自動販売機14などからの売上データ(投入された紙幣数や硬貨の数)などがある。
【0028】ホール端末40のコンソール部40bは、キーボード47と、タッチパネル部48を具備した9インチカラー液晶ディスプレイ49とを備えている。図2に示した、島コントローラ30a〜30cは、ホール端末40と台コントローラ20a、bの中継機能を有するコンピュータ装置であり、図示しない本体部とコンソール部を備えている。
【0029】なお図2に示した島コントローラ30a〜30cは、台コントローラ20a等によって取り込まれた遊技台60、玉貸機12、島端金庫13など各種遊技機器からの計数データを吸い上げて収集し保存するとともに、これをホール端末40に送信する機能を備えている。
【0030】また台コントローラ20a、bは、遊技台60、玉貸機12、島端金庫13など各種遊技機器から各種の信号を取り込むコンピュータ装置である。また、取り込む信号の種類によって、正常/異常の状態検出や、玉補給、打止等の遊技台60制御を行なうようになっている。また取り込んだ計数データや検出した状態を上位装置(島コントローラ)に通知する通信機能を有している。
【0031】たとえば、台コントローラ20aから遊技台60へは、打止制御、開放制御、補給制御、ハンドルストップ制御用の信号を送り、台コントローラ20aは遊技台60から、入玉信号、出玉信号、スタート信号、特賞信号、不正信号、確率変動信号などを取り込むようになっている。
【0032】図2では島コントローラ30aに2台の台コントローラが接続されているが、各島コントローラ30a〜30cには、多数の台コントローラを接続することができ、各島には、通常、数十台の遊技台60および玉貸機12(サンド)が設置される。また、島コントローラ30は、遊技店の規模に応じて、必要な台数設置される。
【0033】図4は、ホール端末40が作成し管理する射幸度判定用データテーブルの一例を表したものである。図4は判定対象となるパチンコ機としてのA台についての射幸度判定用データテーブル70を示している。左側の特賞回数欄71は、本日の営業を開始してから、A台で出現した何番目の大当たりであるかを示している。右側の特間スタート欄72は、前回大当たりが出現してから今回の大当たりが出現するまでの間に実行された図柄合わせゲームの実行回数(実特賞間スタート回数)を示している。
【0034】たとえば、図4に示したA台についての射幸度判定用データテーブル70では、営業開始後、1回目の大当たりが出現するまでに図柄合わせゲームが313回実行され(図4、73)、1回目の大当たりが出てから2回目の大当たりが出現するまでの間に図柄合わせゲームが259回実行されたこと(図4、74)等が登録されている。
【0035】2重線の下に示した特賞確率欄75には、図柄合わせゲームの実行回数の合計(総スタート回数)を大当たりの出現回数の合計(実特賞回数…図4では特賞回数の最大値)で除した値、すなわち、大当たりが出てから次の大当たりが出現するまでの間に実行された図柄合わせゲームの回数の平均値(実特賞確率平均)を示している。図4に示したA台の場合には、実特賞確率平均は「313」になる。射幸度判定用データテーブル70の最下欄である射幸度欄76には、特賞回数欄71、特間スタート欄72、特賞確率欄75に登録された値を基に求めたA台についての射幸度を示す数値が登録されている。
【0036】図5は、他の遊技台60についての射幸度判定用データテーブル80を示している。各欄の構成は図4に示したものと同一であり、左側の特賞回数欄81は、本日の営業を開始してから、B台で出現した大当たりの出現順位を、右側の特間スタート欄82は、前回の大当たりが出現してから今回の大当たりが出現するまでの間に実行された図柄合わせゲームの回数をそれぞれ示している。
【0037】2重線の下に示した特賞確率欄85には、総スタート回数を実特賞回数で除した値である実特賞確率平均が、最下欄の射幸度欄86には、特賞回数欄81、特間スタート欄82、特賞確率欄85に登録された値を基に求めたB台についての射幸度を示す数値が登録されている。
【0038】ホール端末40は、遊技台60から送られてくるスタート信号56、特賞信号57を基にしてこのような射幸度判定用データテーブルを、接続されているすべての遊技台60についてそれぞれ作成し、これらをRAM43あるいは磁気ディスク装置45に記憶している。また、ホール端末40は、過去の所定日数分の射幸度判定用データテーブルを磁気ディスク装置45に格納しており、これを基にして、たとえば過去1週間分の営業状況を基にして各遊技台60や機種ごとの射幸度を演算し表示し得るようになっている。なお、図示していないが、各射幸度判定用データテーブルには、その遊技台の機種を示す機種情報が登録されている。
【0039】次に作用を説明する。ホール端末40は、営業開始後、営業終了までの間、各遊技台60から送られてくるスタート信号56、特賞信号57を基にして、図4、図5に示した射幸度判定用データテーブル70、80のうち特賞回数欄71、81、および特間スタート欄72、82の部分についてのデータを順次登録する。なお、先に説明したようにスタート信号56は、球が特定入賞口63へ入賞したとき発生し、特賞信号57は大当たりが出現したとき発生する信号である。
【0040】ホール端末40の射幸度判定部40Aは、そのキーボード47を通じて管理者等から射幸度を求めて表示する旨の指示を受けると、指定された台あるいは機種ごとの射幸度を求次式に従って求める。
【0041】
【数1】

【0042】ここで、Xnは、それぞれnで示した回数目に実特賞間スタート回数の値を、Nは、大当たりの出た合計回数を表している。またSは、実特賞確率平均である。すなわち(1)式は、大当たりが出てから次の大当たりが出るまでに実行された図柄合わせゲームの回数(実特賞間スタート回数)を変量として標準偏差を求めている。
【0043】ホール端末40は、求めた射幸度をディスプレイ49等に表示し、あるいはプリンタ52から印刷出力するようになっている。図4に示したA台についての実特賞間スタート回数は比較的そのばらつきが少ないが、B台の実特賞間スタート回数は大きくばらついている。このような場合でも、A台、B台についての実特賞確率平均はそれぞれ「313」で同一の値となり、この値を基に射幸度を判定することはできない。一方、(1)式を適用し、標準偏差として求めた射幸度の値は、A台が「129」であるのに対してB台では「538」になっており、実特賞間スタート回数の分布にばらつきのあることが表されている。
【0044】射幸度は、「0」に近いほど、その遊技台60での大当たりの出方が平均的に分散しており、長い間大当たりの出ない、いわゆる「ハマリ」や、大当たりが連続して出現する、いわゆる「連チャン」があまり起こらず、波が穏やかであることを示している。逆に、射幸度が大きいほど、「ハマリ」や「連チャン」が出現し、大当たりの出現に波のあることを示している。
【0045】ところで、大当たりは遊技者に大きな利益を付与するので、遊技者の射幸心は、一般に、大当たりによって煽られる。しかしながら、ゲームを所定回数(たとえば256回)行うごとに平均的に大当たりが出現するような場合には、その規則性から遊技者の射幸心をあまり煽ることはできない。一方、大当たりが長い間出現しなかったり、比較して連続して出現するなどその発生状況にバラツキがある場合には、遊技者は「連チャン」を期待してその射幸心が煽られる傾向にある。
【0046】(1)式は、大当たりの出現状況のばらつきの度合いを示すので、これをもってその遊技台60が遊技者に与える射幸心の度合い、すなわち、射幸度を数値として表すことができ、射幸度の客観的な判定を行うことができる。
【0047】また、このようにして求めた射幸度は、遊技機の稼働率の変動による影響をほとんど受けないので、遊技機自体の有する射幸度を常に一定の尺度で判定することができる。たとえば、差玉数を基に射幸度を判定する場合には、差玉数自体が各営業日における台の稼働率に左右されるので、大当たりの出現状況を的確に表すことができない。これに対して、(1)式で求めた射幸度は、稼働率が変動しても変量のサンプル数が変化するだけなので、各営業日の稼働率にほとんど影響されない。その結果、(1)式の演算により稼働率に影響されない的確な射幸度を求めることができる。
【0048】射幸度判定部40Aは、遊技機ごとの射幸度を求める指示を受けたときには、RAM43等に記憶している射幸度判定用データテーブル70ごとに(1)式を適用し、それぞれの遊技台60についての射幸度を求めている。一方、機種ごとの射幸度を求める指示を受けた場合には、RAM43等に記憶している射幸度判定データテーブルを、機種別に分類し、同一の機種についてのデータをひとまとめにして(1)式を適用する。すなわち、それぞれの遊技台60について(1)式を個別に適用し、その平均を求めるのではなく、同一機種の複数の遊技台についてのデータをまとめて取り扱って大当たりの出た合計回数Nや実特賞確率平均Sを求め、これを(1)式を適用して機種別の射幸度を求めている。
【0049】たとえば、ある機種としてA台とB台の2台があり、それぞれの射幸度判定データテーブルが図4、図5に示すものであったとすると、A台についての13回分のデータと、B台についての13回分のデータとをひとまとめにして、Nを26とし、Sは313となる。また変量はX1からX26までとなり、これらを(1)式に代入することで射幸度を求めるようになっている。
【0050】このように同一機種の複数の遊技台をひとまとめにして(1)式を適用することで、機種別の射幸度をより的確に判定することができる。
【0051】このほか、ホール端末40は、予め設定された過去数日分の射幸度判定用データテーブルを磁気ディスク装置45等に記憶しており、たとえば、過去1週間分の射幸度判定用データテーブルを基にして各遊技台60あるいは機種別の射幸度を求めることが可能になっている。
【0052】以上説明した実施の形態では、射幸度判定装置をホール端末に組み込んでいるが、射幸度判定装置を独立に設け、ホール端末40等の収集したデータを通信路を通じて受信し、当該データを基に射幸度を求めるように構成してもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明にかかる射幸度判定装置によれば、前回の大当たりが出現してから次回の大当たりが出るまでに行われた当該大当たりの出現するゲームの実行回数を変量としてその標準偏差を求め、これを射幸度として用いるので、稼働率等の影響をほとんど受けることなく、遊技機が遊技者の射幸心を煽る程度を客観的に判定することができる。
【0054】また射幸度を遊技機の機種別に求めるものでは、遊技機個々の射幸度ではなくその機種一般の射幸度に関する特性を客観的に把握することができる。
【出願人】 【識別番号】000127628
【氏名又は名称】株式会社エース電研
【出願日】 平成9年(1997)6月11日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】柏原 健次
【公開番号】 特開平11−453
【公開日】 平成11年(1999)1月6日
【出願番号】 特願平9−153949