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【発明の名称】 遊技機の制御回路装置
【発明者】 【氏名】井置 定男

【要約】 【課題】制御回路装置の不正な開放を防止可能とし、検査や修理の際の開放を可能とした上で、封印部分が不正に開、封された場合に早期発見を可能とし、不正行為による被害を防止可能とする。

【解決手段】制御回路装置17の基板ボックス24の上蓋部材26とベース部材25とから各々突出して重合する重合結合部64〜67を複数形成して、一つの重合結合部を締結部材75により固着して開放不能に封印すると共に、各重合結合部64〜67の状態を電気的に検出するための重合結合部状態検出部52,46〜49を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技機に設けられる電気的作動装置の制御を行うためにROM等の電子部品を実装した制御回路基板と、該制御回路基板を収容する基板ボックスと、からなる遊技機の制御回路装置において、前記基板ボックスを構成する上蓋部材とベース部材とには、当該基板ボックスを閉じた状態において対向状態となる対向部を形成し、前記対向部の所定部位には、前記上蓋部材とベース部材とから各々突出して重合する重合結合部を複数形成して、このうちのいずれか一つの重合結合部に対し締結部材により固着せしめて開放不能に封印する不正開放防止結合手段を設けており、前記制御回路基板の所定電子部品への検査時等に基板ボックスを開放する際には、締結部材により固着されている重合結合部を切除すると共に、基板ボックスを閉止する際には、切除されていない重合結合部に対し締結部材を固着可能に形成しており、前記各重合結合部の状態を電気的に検出するための重合結合部状態検出部を設けた、ことを特徴とする遊技機の制御回路装置。
【請求項2】 前記重合結合部状態検出部の検出に基づき重合結合部の切除状態を判定する切除判定手段を設け、該切除判定手段の切除判定結果に基づき基板ボックスの開放を識別するようになっている請求項1に記載の遊技機の制御回路装置。
【請求項3】 前記重合結合部状態検出部は、重合結合部に制御回路基板上の回路と電気的に接続される金属部材を挾着もしくは埋設してなり、前記切除判定手段は、前記金属部材が切除されることによる電気的変化状態に基づき重合結合部の切除状態を判定するようになっている請求項2に記載の遊技機の制御回路装置。
【請求項4】 前記制御回路基板に遊技制御を行う遊技制御手段を設け、前記基板ボックス内に重合結合部の切除状態に基づき前記遊技制御手段による遊技制御を不能動化する遊技制御不能動化手段を設けた請求項1〜3のいずれか1つに記載の遊技機の制御回路装置。
【請求項5】 前記基板ボックス内に、予め定められた所定の入力受付部を介して所定の操作入力がなされたことを検出する所定操作検出手段と、所定操作検出手段の検出に基づいて、前記遊技制御不能動化手段による遊技制御不能動化状態を遊技制御能動化状態へ変換する遊技状態復帰制御手段とを備えた請求項4に記載の遊技機の制御回路装置。
【請求項6】 前記遊技状態復帰制御手段は、所定の操作入力に基づいて複数の重合結合部のうち所定の重合結合部を選択する結合部選択手段を有し、前記結合部選択手段により選択された所定の重合結合部が前記切除判定手段の切除判定結果により切除されていないと判定された際に、遊技制御不能動化状態を遊技制御能動化状態へ変換するようになっている請求項5に記載の遊技機の制御回路装置。
【請求項7】 遊技制御不能動化状態を遊技機外へ報知するようになっている請求項4〜6のいずれか1つに記載の遊技機の制御回路装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遊技機の制御回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機、例えばパチンコ遊技機において、遊技機の裏面側には、遊技機の遊技制御を行う役物制御装置や球排出装置を制御する球排出制御装置等の制御回路基板を回路ボックス(基板ボックス)内に収容した制御回路装置が設けられている。
【0003】この制御回路装置は、IC(集積回路)や抵抗等の各種電子部品が多数実装された制御回路基板を樹脂性や金属性の回路ボックスに収容して、ショート等を防いだり、ほこり等のゴミが侵入しないように保護しており、遊技機の本体枠(前面枠)や基枠体としての裏メカベース盤あるいは遊技盤等の裏面側に取付け可能となっている。
【0004】例えば、役物制御装置においては、制御回路内にCPU、ROM(メモリ)、RAM(メモリ)等が設けられており、ROMに記憶されたプログラムにしたがい遊技制御が行われ、大当たり等もここで制御されている。
【0005】制御回路装置は、一般的に上蓋部材とベース部材とを重ね合わせたボックス体の内部に制御回路基板を収納した構成であって、その他の各種装置と電気的に接続するためのコネクタ部がボックス体から露出して設けられており、各種配線をコネクタ部に差し込むことにより、それぞれに関わる制御が可能となっている。
【0006】制御回路装置に対する不正行為は、例えば役物制御装置の場合、上蓋部材をはずしてボックス体を開放し、内部の制御回路基板に備えられたROM等の電子部品を交換、あるいはデータの書き換え(例えば、大当たり確率を通常のものより高く設定する等)を行うことにより、通常の遊技制御と比較して、例えば大当たりを頻繁に出現させる等の不正な遊技制御を行うようにしていた。
【0007】このため、制御回路装置においては、基板ボックスを一旦開放したら、開放されたことが分かるように、上蓋部材とベース部材との合わせ目に封印シールを貼ったり、あるいは制御回路装置の表面をクリアな樹脂により形成して、収容されている制御回路基板の状態を外部から見えるようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の制御回路装置は、基板ボックスの上蓋部材とベース部材とを構造的にビス止めのみで組付けていたため、上蓋部材をはずしてボックス体を開放することは容易であり、また上蓋部材とベース部材との合わせ目に封印シールを貼っていたとしても、これは安易な不正行為者には効果があるが、非常に専門的な不正行為者、例えば偽の封印シールや特殊な剥離材等をもっている者に対しては効果がなくなっているのが実状である。
【0009】これらの不正行為を防止するためには、制御回路装置を開放不可能あるいは開放が非常に困難な構造にすることが考えられるが、遊技店においては、一旦設置した遊技機に対して抜打ち的に公的機関(警察等)により不正基板かどうかの検査が行われる。検査内容としては、ROMに記憶されているプログラムデータをデータローダにより読み込んで正規なROMと比較するといった検査が行われ、この場合に前述のごとく制御回路装置の開放が不可能であると、検査ができなくなってしまう。そのため、制御回路装置を破壊して開放することも考えられるが、制御回路装置を破壊してしまうと、検査後に再使用することができなくなってしまう。
【0010】基板ボックスの結合部分を複数備え、基板ボックスの開放時には、結合部を破壊し、検査後は封印箇所を変えることにより、検査後も再封印が可能な基板ボックスというものも考えられており、また検査をしたことの来歴を残すことも考えられている。
【0011】しかし、このように基板ボックスに対する不正行為を防止するこれらの機能を制御回路装置に備えても、不正行為を発見するのは、遊技店の店員による定期的な保守点検時や、前述の公的機関によるROMの検査のときに充分な確認作業を行った場合であって、中には容易に発見されずに、ずっと不正行為者による不正行為が継続されてしまう遊技機も存在してしまう恐れもある。
【0012】このように発見するまでの期間が長くなればなるほど、遊技店の被害は拡大し、不正に大量の出玉を不正者が出すことで、他の遊技者から遊技店側がこの不正者と結託して特定の者だけ出玉を良くしているとの疑いをかけられる恐れもある。また、遊技店の店員にとっては、不正発見のための確認作業を充分に行う必要が生じ、労働量が増して作業性も悪くなってしまう。
【0013】そこで、本発明の目的は、制御回路基板を収容した基板ボックスすなわち制御回路装置の不正な開放を防止可能とし、検査や修理の際の開放を可能とした上で、封印部分が不正に開、封された場合に早期発見を可能とし、不正行為による被害を防止可能な遊技機の制御回路装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、遊技機に設けられる電気的作動装置の制御を行うためにROM等の電子部品を実装した制御回路基板と、該制御回路基板を収容する基板ボックスと、からなる遊技機の制御回路装置において、前記基板ボックスを構成する上蓋部材とベース部材とには、当該基板ボックスを閉じた状態において対向状態となる対向部を形成し、前記対向部の所定部位には、前記上蓋部材とベース部材とから各々突出して重合する重合結合部を複数形成して、このうちのいずれか一つの重合結合部に対し締結部材により固着せしめて開放不能に封印する不正開放防止結合手段を設けており、前記制御回路基板の所定電子部品への検査時等に基板ボックスを開放する際には、締結部材により固着されている重合結合部を切除すると共に、基板ボックスを閉止する際には、切除されていない重合結合部に対し締結部材を固着可能に形成しており、前記各重合結合部の状態を電気的に検出するための重合結合部状態検出部を設ける。
【0015】第2の発明は、第1の発明において、重合結合部状態検出部の検出に基づき重合結合部の切除状態を判定する切除判定手段を設け、該切除判定手段の切除判定結果に基づき基板ボックスの開放を識別するようになっている。
【0016】第3の発明は、第2の発明において、重合結合部状態検出部は、重合結合部に制御回路基板上の回路と電気的に接続される金属部材を挾着もしくは埋設してなり、切除判定手段は、前記金属部材が切除されることによる電気的変化状態に基づき重合結合部の切除状態を判定するようになっている。
【0017】第4の発明は、第1〜第3の発明において、制御回路基板に遊技制御を行う遊技制御手段を設け、基板ボックス内に重合結合部の切除状態に基づき前記遊技制御手段による遊技制御を不能動化する遊技制御不能動化手段を設ける。
【0018】第5の発明は、第4の発明において、基板ボックス内に、予め定められた所定の入力受付部を介して所定の操作入力がなされたことを検出する所定操作検出手段と、所定操作検出手段の検出に基づいて、遊技制御不能動化手段による遊技制御不能動化状態を遊技制御能動化状態へ変換する遊技状態復帰制御手段とを備える。
【0019】第6の発明は、第5の発明において、遊技状態復帰制御手段は、所定の操作入力に基づいて複数の重合結合部のうち所定の重合結合部を選択する結合部選択手段を有し、前記結合部選択手段により選択された所定の重合結合部が切除判定手段の切除判定結果により切除されていないと判定された際に、遊技制御不能動化状態を遊技制御能動化状態へ変換するようになっている。
【0020】第7の発明は、第4〜第6の発明において、遊技制御不能動化状態を遊技機外へ報知するようになっている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】図1は遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示しており、1はフレーム内に遊技盤を取付ける前面枠(本体枠とも呼ぶ)、2は前面枠1を支持する外枠である。前面枠1は、外枠2にヒンジ3a,3bにより開閉可能に組付けられ、その自由端側に施錠フック4a,4bが設けられる。外枠2は、遊技店の島設備に固定される。
【0023】遊技盤5は、図2のように遊技領域に画像表示装置6、変動入賞装置7、入賞球センサ、LED、ランプ等の各種電気機器が配設される。遊技盤5の左上の装飾部には、後述する不能動化状態時に例えば「ERROR」の文字を表示(ランプ等による)する第2検出結果表示器8が配設される。
【0024】前面枠1には、遊技盤5の前面を覆うカバーガラス9が開閉可能に取付けられ、下部には球の供給皿10、受皿11、打球発射装置のハンドル12等が設けられる。
【0025】図3はこの遊技機の背面図であり、13は前面枠1の裏面に取付けられる基枠体(裏メカベース盤)、14は球貯留タンク、15は画像表示装置6の表示制御装置、16は球排出装置等を制御する球排出制御装置、17は変動入賞装置7、入賞球センサ、LED、ランプ等の各種電気機器の制御を行うと共に、表示制御装置15、球排出制御装置16等に制御信号を送る役物制御装置(制御回路装置)、18は打球発射制御装置である。
【0026】制御回路装置17は、裏メカベース盤13の表面側(遊技機の裏面側)に取付けられ、その制御回路装置17と各種電気機器、各制御装置等とは配線コード群20〜23を介して電気的に接続される。
【0027】図4は制御回路装置17の正面図で、図5は分解斜視図であり、25は基板ボックス24のベース部材、26は同じく基板ボックス24の上蓋部材、27は下部保護板、28は上部保護板、30は制御回路装置17の制御回路基板、101は制御回路基板30に実装された電子部品のうちのROM、32は制御回路基板30の一側部に形成された配線コード群の接続領域33に設けられたコネクタ部である。
【0028】遊技プログラムが記憶されたROM101は、制御回路基板30のほぼ中央に配設される。
【0029】ベース部材25は、透明の樹脂からなり、制御回路基板30よりもいくらか大きい底部34には格子状にリブが設けられ、底部34の四方には高さの低い周壁35a〜35dが形成される。
【0030】ベース部材25の底部34の2つの隅および周壁35a,35cに沿う所定の位置には、下部保護板27、制御回路基板30、上部保護板28をネジ止めする止着用ボス36が形成される。制御回路基板30の配線コード群の接続領域33側の周壁35dには、その接続領域33の基板端部の受け(図示しない)が設けられ、底部34の中央付近には、制御回路基板30のROM101に対応する位置に、ROM101の着脱時に制御回路基板30が曲がったりしないように、支えボス37が設けられる。
【0031】上蓋部材26は、透明の樹脂からなり、制御回路基板30の配線コード群の接続領域33を除いて、制御回路基板30および上部保護板28を覆うと共に、ベース部材25の三つの周壁35a〜35cに上蓋部材26の周壁38a〜38cの先端が合う大きさに形成される。
【0032】上蓋部材26とベース部材25との間には、周壁38aと周壁35aとの間に係脱可能な蝶着部40が設けられ、その反対側の周壁38cと周壁35cとの間に突起(図示しない)と門型の係止片42とからなる係止部43が設けられる。上蓋部材26をほぼ全開位置まで開くと蝶着部40によって上蓋部材26をベース部材25から取り外すことが可能であり、上蓋部材26を閉じると係止部43によって上蓋部材26がベース部材25に係止されると共に、位置決めされる。
【0033】上蓋部材26の周壁38bには、後述する設定キースイッチ44のキー差し込み口が臨む穴部45が設けられる。
【0034】下部保護板27は、ベース部材25側からの静電気等の耐ノイズ用に金属製から形成され、透明のベース部材25を通して外部から制御回路基板30を視認可能に多数の六角形の孔が設けられている。制御回路基板30を視認可能であれば、六角形に限らず、丸型やその他の多角形の孔でも良い。
【0035】上部保護板28は、静電気等の耐ノイズ用に金属製から形成され、透明の上蓋部材26を通して外部から制御回路基板30を視認可能に中央部が大きくくりぬかれている。
【0036】制御回路基板30の一辺部(ベース部材25の周壁35cおよび上蓋部材26の周壁38cに対応する側)には、後述する重合結合部64〜67に対応する位置に、それぞれ重合結合部64〜67の状態を検出するための検出回路(第1〜第4検出回路)46〜49の金属片52が突設される。それぞれ金属片52は、輪状の先端部53と脚部54とを備え、脚部54の基部が制御回路基板30に設けられた検出回路46〜49にハンダ付けされる。
【0037】検出回路46〜49は、図6のようにそれぞれ金属片52が部分的にあるいは全体的に切除されると(切断を含む)、抵抗値が変化して、コンパレータ55の信号がローレベルからハイレベルに切り替わるように形成される。
【0038】また、制御回路基板30には、特定のキーを差し込むと信号が出力される設定キースイッチ44ならびに重合結合部64〜67の監視位置を設定するための監視位置設定スイッチ56が設けられる。監視位置設定スイッチ56は、図7のように上蓋部材26の天板部57に設けた押しボタン58を押すと動作して、信号が出力される。
【0039】これら検出回路46〜49、設定キースイッチ44、監視位置設定スイッチ56の信号は入力ポート(バッファゲート)を介して制御回路装置17に入力される。
【0040】この基板ボックス24の上蓋部材26をベース部材25に対して閉じたときに対向する周壁のうち、制御回路基板30の配線コード群の接続領域33側の周壁38d,35dおよび蝶着部40側の周壁38a,35aを除く周壁38b,35b,38c,35cの所定の位置に、即ち上蓋部材26側から見て複数ある辺部のうち、配線コード群の接続領域33側および蝶着部40側にない二つの辺部の所定の位置に、それぞれ不正開放防止結合手段を構成する複数の重合結合部60〜63,64〜67が形成される。
【0041】重合結合部60〜63、64〜67は、それぞれ図8のように上蓋部材26の周壁38b,38cから突出させた連結部(上方連結部)70の先端に上方結合部71が、ベース部材25の周壁35b,35cから突出させた連結部(下方連結部)72の先端に下方結合部73が形成される。
【0042】上方結合部71には、中央に所定径の通し穴74が、通し穴74の上部にワンウェイネジ75等(締結部材)の頭部を囲う埋め込み穴76が、下部に通し穴74の回りに段状の係合突部77が設けられる。下方結合部73には、上部に上方結合部71の係合突部77が嵌まる係合受部78が、その中央に上方結合部71の通し穴74につながる通し穴74とほぼ同径の所定深さの穴79が形成される。下方結合部73および下方連結部72の上面部には、前記制御回路基板30の金属片52が、この場合下方結合部73の上面部に金属片52の先端部53が、下方連結部72の上面部に金属片52の脚部54が嵌まるように、周囲に設けた覆い壁81によって囲われる溝82が形成される。上方連結部70、下方連結部72は、それぞれニッパ等で切断可能に形成されており、切断される際には、金属片52の脚部54も同時に切断される。
【0043】上蓋部材26をベース部材25に対して閉じると、図9のように上方結合部71の係合突部77が下方結合部73の係合受部78に嵌まり、位置決めしながら、上方結合部71の下面と下方結合部73の覆い壁81の上面、上方結合部71の係合突部77の下面と下方結合部73の係合受部78の上面、上方連結部70の下面と下方連結部72の覆い壁81の上面が当接される。
【0044】重合結合部60〜63は、上蓋部材26の周壁38b、ベース部材25の周壁35bに沿って1列に所定の間隔を空けて形成され、重合結合部64〜67は、上蓋部材26の周壁38c、ベース部材25の周壁35cに沿って1列に所定の間隔を空けて形成される。
【0045】なお、重合結合部60〜63の下方結合部73および下方連結部72の上面部には、溝82を形成せずとも良い。
【0046】上蓋部材26の天板部57の表面には、後述する機種名表示票83、検査履歴書84が取付けられると共に、重合結合部60〜63,64〜67の近傍に、それぞれ重合結合部60〜63,64〜67に対応して数字等の識別符号が表示される。
【0047】この場合、重合結合部60〜63,64〜67をそれぞれ左から順に組み合わせ、例えば重合結合部60,64に対応して1の識別符号が、重合結合部61,65に対応して2の識別符号が、重合結合部62,66に対応して3の識別符号が、重合結合部63,67に対応して4の識別符号が表示される。この識別符号は、公的機関のROM101等の電子部品の検査時に関わる封印、開放の順位を示しており、印刷あるいは打刻(成型表示を含む)によって、あるいは識別符号を印刷したシールを貼り付けることによって、表示される。なお、天板部57の内面に印刷、打刻(成型表示を含む)、あるいはシールを貼り付けることによって、表示するようにしても良い。また、重合結合部自体に印刷や打刻(成型表示を含む)をしても良い。
【0048】また、上蓋部材26の天板部57には、重合結合部64〜67の監視位置を表示する7セグメントからなる監視位置表示器85ならびに基板ボックス24が開放された場合にエラー発生を例えば「E」の文字にて表示するための第1検出結果表示器86が配設される。これらは、制御回路装置17の出力ポートのドライバに接続される。この監視位置表示器85、第1検出結果表示器86は、制御回路基板30に配設して、それぞれ表示面を上蓋部材26の天板部57に臨ませるように形成するようにして良い。
【0049】ベース部材25の周壁35a,35cには取付ボス87が突設され、その取付ボス87には裏メカベース盤13の取付部に設けた掛止具に対するワンタッチ式の止め具88(図2)が組み込まれる。
【0050】次に、この制御回路装置17の組立ておよび遊技機への組付けについて説明する。
【0051】基板ボックス24のベース部材25の底部34に下部保護板27、制御回路基板30、上部保護板28を重ね、ネジにより止着用ボス36にネジ止めする。制御回路基板30より突出されている検出回路46〜49の金属片52は、それぞれ対応する重合結合部64〜67の下方結合部73および下方連結部72の上面部に形成された溝82に嵌まる。
【0052】上蓋部材26の重合結合部60〜63、64〜67の上方結合部71の通し穴74には、それぞれ締め方向しか回せないワンウェイネジ75を、ワンウェイネジ75の先端が通し穴74から下面に出ないように仮止めしておく。
【0053】ワンウェイネジ75の深さを設定するために、ワンウェイネジ75を締めるドライバ工具等に締め付け深さを調整するストッパ等の調整機構を設けて、ワンウェイネジ75を仮止めするようにすると良い。ワンウェイネジ75を一旦締めると元に戻せないが、このようにすれば、ワンウェイネジ75を適度な深さに仮止めでき、仮止めを容易に行える。
【0054】この上蓋部材26とベース部材25との蝶着部40を掛け合わせ(監視位置表示器85、第1検出結果表示器86を上蓋部材26の天板部57に配設した場合は、これらの制御回路装置17のドライバへの接続を行う)、上蓋部材26を閉じる。この際、上蓋部材26とベース部材25との係止部43の突起が係止片42に嵌まって、上蓋部材26がベース部材25に係止され、位置決めされると共に、重合結合部60〜63、64〜67の各上方結合部71の係合突部77が各下方結合部73の係合受部78に嵌まり、それぞれが位置決めしながら、重合する。
【0055】この重合状態にて、制御回路基板30より突出されている検出回路46〜49の金属片52(それぞれ重合結合部64〜67の下方結合部73および下方連結部72の上面部の溝82内に嵌められている)が、図9のようにそれぞれ重合結合部64〜67にて挾着されると共に、それぞれ金属片52の周囲を重合結合部64〜67が覆う。
【0056】そして、重合結合部60〜63のうちの一つと、重合結合部64〜67のうちの一つとを、それぞれ上方結合部71に仮止めしてあるワンウェイネジ75を下方結合部73まで確実に締めて、結合、固着する。この場合、識別符号1の重合結合部60,64を結合、固着する。
【0057】この後、基板ボックス24の表面つまり上蓋部材26の天板部57の表面には、図4のように透明なシール等に遊技機メーカー名、機種名、電圧、容量、注意書き等の各仕様を記載した機種名表示票83、ならびに所定のシール等に製造業者記号を含んだ基板管理番号を記載(図示してない)すると共に公的機関がROM101等の電子部品の検査の際に基板ボックス24を正規に開放したことを証明する記載を可能な欄を設けた検査履歴書84を取付ける。
【0058】機種名表示票83は、上蓋部材26の天板部57の蝶着部40側に、検査履歴書84は天板部57の重合結合部64〜67の識別符号に沿う側に、制御回路基板30のROM101を上蓋部材26を通して視認するのに支障のないよう、ROM101を覆う部位を除くよう、天板部57のほぼ中央にROM101の大きさと略同等以上の面を空けて、貼着により取付ける。
【0059】この場合、機種名表示票83は、樹脂等のプレートに遊技機メーカー名、各仕様を印刷あるいは打刻(成型表示を含む)したものを、上蓋部材26の天板部57に接着、あるいは天板部57に嵌め込み溝等の取付部を形成して、取付けるようにして良い。また、遊技機メーカー名、各仕様を予め天板部57に印刷あるいは打刻するようにしても良い。
【0060】検査履歴書84は、公的機関の検査に関わる基板ボックス24の封印、開放つまり重合結合部60〜63,64〜67の状態を管理するために、検査回数、検査年月日、検査印等の検査履歴の記載欄を設け、その検査回数の欄には、上蓋部材26の天板部57に表示してある重合結合部60〜63,64〜67の識別符号1,2,3,4に対応して、順に第1、第2、第3、第4の表示の印刷等を行っておく。重合結合部60〜63,64〜67の識別符号に検査履歴の欄を対応させれば、重合結合部60〜63,64〜67の封印順序が定まり、検査時の作業が容易になると共に、識別符号、検査履歴を見て、重合結合部の状態を的確に照合することができる。
【0061】この検査履歴書84は、前記検査履歴の記載欄等を設けたシールを樹脂等のプレートに貼り付けると共に、上蓋部材26の天板部57にそのプレートを着脱できる嵌め込み溝等の取付部を形成して、取付けるようにして良い。また、検査時の開、封の手順等の説明をシールあるいはプレートに印刷あるいは打刻により表記するようにして良い。また、シールを用いる場合、剥がすと痕跡が残る特殊なシールを用いて良い。
【0062】なお、機種名表示票83、検査履歴書84は、上蓋部材26の天板部57の内面に、つまり機種名表示票83、検査履歴書84の表面を天板部57の表面(外面)に向けて取付けるようにしても良い。この場合、埃等によって機種名表示票83、検査履歴書84が汚れたり、表示が見えにくくなるようなことはなく、また機種名表示票83、検査履歴書84が剥がれたり、傷付いたりするようなこともない。
【0063】このように組立てた制御回路装置17を図2のように遊技機の裏メカベース盤13の所定の取付位置に取付ける。
【0064】基板ボックス24のベース部材25を裏メカベース盤13の所定の取付位置の表面に合わせ、ベース部材25の取付ボス87のワンタッチ式の止め具88を裏メカベース盤13の所定位置の掛止具に押し込み、固定する。
【0065】この場合、図2のように重合結合部64〜67が上方に、制御回路基板30の配線コード群の接続領域33が球排出制御装置16側に、重合結合部60〜63が裏メカベース盤13の周縁部につまり遊技機の前面枠1の開閉自由端側にくるように、取付位置を定めている。
【0066】この取付後、制御回路基板30の配線コード群の接続領域33のコネクタ部32に、表示制御装置15、球排出制御装置16、各種電気機器からの配線コード群20〜23のコネクタ端をそれぞれ嵌め込み、接続する。
【0067】図10は、制御系のブロック構成を示すもので、制御回路装置17は、CPU100、ROM101、RAM102、不揮発性のEEPROM103、バッファゲート104、出力ポート105等からなるマイクロコンピュータにて構成され、ROM101に定めたプログラムデータ、遊技盤5の所定の始動口に設けられた特図始動スイッチ106、セーフセンサ、変動入賞装置7に設けられたカウントスイッチ107、継続スイッチ108等の検出信号、球排出制御装置16からの排出終了信号、およびEEPROM103のデータ等に基づいて、画像表示装置(特別図柄可変表示部)6の画像を制御する表示制御装置15、球排出制御装置16に制御信号を送ると共に、変動入賞装置7の駆動、特図始動記憶表示器、各ランプ、LEDの動作等を制御する遊技制御を行う。
【0068】また、制御回路装置17は、第1〜第4検出回路46〜49の信号、設定キースイッチ44、監視位置設定スイッチ56の信号に基づき、重合結合部64〜67の状態の判定、遊技制御の不能動化、能動化の制御を行うと共に、監視位置表示器85、第1検出結果表示器86、第2検出結果表示器8の動作等を制御する。また、遊技情報、各種情報を外部情報端子を介して遊技店の管理装置110側へ送る。
【0069】111はクロック、112は一定の周期でCPU100にリセット割り込み信号を発信してその制御タイミングを定める分周回路、113は各種音色を発生するためのサウンドジェネレータ、114はスピーカ、115は電源回路である。
【0070】次に、制御回路装置17の制御内容を図11〜図15のフローチャートに基づいて説明する。
【0071】図11はメインフローを示すもので、基板ボックス開放判定処理、初期化処理、設定入力監視処理、遊技制御準備処理、遊技制御処理、基板ボックス開放制御処理、出力処理等からなる(ステップ1.1〜1.9)。
【0072】初期化処理は、電源投入時にRAM102等を初期化して後の処理に備える。
【0073】基板ボックス開放判定処理は、図12のようにEEPROM103に記憶されている重合結合部(64〜67)の監視位置情報を取得して、その情報を基に第1〜第4検出回路46〜49の中から該当する重合結合部の検出回路からの入力信号情報を取得する(ステップ2.1,2.2)。
【0074】取得した検出回路からの入力信号がハイレベルか否かを判別する(ステップ2.3)。
【0075】この入力信号がローレベルのときは、該当する重合結合部が切除されておらず、基板ボックス24が封印されていると判断して、開放確定フラグをクリアする(ステップ2.4)。
【0076】また、この入力信号がハイレベルの場合、該当する重合結合部が切除され、基板ボックス24が開封されたと判断して、開放確定フラグをセットする(ステップ2.5)。
【0077】EEPROM103に記憶されている監視位置情報が、例えば識別符号1の重合結合部64を示す「1」であれば、該当する第1検出回路46によって識別符号1の重合結合部64が切除されているか否かが監視され、切除されている場合、開放確定フラグがセットされる。
【0078】なお、メーカ出荷時は、EEPROM103に監視位置情報「1」が設定される。
【0079】設定入力監視処理は、図13のように制御回路装置17に設けた設定キースイッチ44に特定のキーが差し込まれて、設定キースイッチ44から信号の入力が有るか、監視位置設定スイッチ56から信号の入力が有るかを監視する(ステップ3.1,3.2)。
【0080】設定キースイッチ44から信号の入力ならびに監視位置設定スイッチ56から信号の入力が無いときは、ステップ3.5に進み、監視位置表示器85に表示するためにEEPROM103に記憶されている重合結合部の監視位置情報つまり監視位置を表す出力データをセットする。
【0081】また、設定キースイッチ44から信号の入力が有り、かつ監視位置設定スイッチ56から信号の入力が有る場合は、ステップ3.3に進み、監視位置設定スイッチ56からの信号の入力に基づき重合結合部の監視位置を切換える。このとき監視位置設定スイッチ56から信号の入力が有る毎に、重合結合部64〜67の識別符号1→2→3→4の順に監視位置を切換える。
【0082】切換えた監視位置情報をEEPROM103に記憶(更新)すると共に、監視位置表示器85にその重合結合部の監視位置情報つまり監視位置を表す出力データをセットする(ステップ3.4,3.5)。
【0083】特定のキー(公的機関が所有)が設定キースイッチ44に差し込まれたときのみ、基板ボックス24に設けた監視位置設定スイッチ56の押しボタン58を押すことによって、重合結合部の監視位置が切換えられる。その監視位置情報がEEPROM103に記憶(更新)され、監視位置表示器85に表示される。
【0084】なお、切換えのない場合は、監視位置情報は更新されず、それまでの監視位置情報が監視位置表示器85に表示される。
【0085】図11のメインフローにおいて、基板ボックス開放判定処理にて開放確定フラグがセットされた場合、遊技制御準備処理、遊技制御処理に進まず、基板ボックス開放制御処理に入る。
【0086】基板ボックス開放制御処理に入ると、図14のようにそれまで遊技制御処理中にあったか否かを判定して、遊技制御処理中であった場合、ステップ4.2を経てステップ4.3に、遊技制御処理中でなかった場合、そのままステップ4.3に進む(ステップ4.1)。
【0087】ステップ4.2では、その時点の遊技状態をEEPROM103に記憶して、遊技制御処理を中断する。
【0088】ステップ4.3では、管理装置110側へ基板ボックス24の開放状態(および遊技制御の不能動化状態)を報知する出力信号データをセットする。
【0089】ステップ4.4,4.5では、第1検出結果表示器86、第2検出結果表示器8に基板ボックス24の開放状態を表す出力データをセットする。
【0090】ステップ4.6では、基板ボックス24の開放状態を報知する報知音データをセットする。
【0091】即ち、開放確定フラグがセットされた場合、遊技制御準備処理、遊技制御処理に進まず、遊技制御が不能動化される。それまで遊技が行われていれば、復帰した際にそのときの状態から遊技を再開するように、遊技制御のデータが記憶される。
【0092】管理装置110側へ基板ボックス24の開封、遊技制御の不能動化状態が報知される。基板ボックス24に設けた第1検出結果表示器86および遊技盤5の装飾部に設けた第2検出結果表示器8にエラーが表示される。スピーカから基板ボックス24の開封を表す報知音が出力される。
【0093】一方、図11のメインフローにおいて、基板ボックス開放判定処理にて開放確定フラグがクリア状態にあるときは、遊技制御準備処理、遊技制御処理に進む。
【0094】遊技制御準備処理は、基板ボックス24を開放後、復帰した際に行うもので、図15のように基板ボックス開放制御処理の終了後の場合、ステップ5.2にて管理装置110側へ基板ボックス24の開放状態を報知する出力信号データをクリアする。
【0095】ステップ5.3〜5.5にて、第1検出結果表示器86、第2検出結果表示器8に基板ボックス24の開放状態を表す出力データ、ならびに開放状態を報知する報知音データをクリアする。
【0096】ステップ5.6にて、EEPROM103に記憶してあった遊技状態を基に遊技制御処理に移行する。
【0097】なお、基板ボックス開放制御処理の終了後でないときは、スルーする。
【0098】遊技制御処理は、遊技盤5の所定の始動口に打球が入賞すると、特図始動スイッチ106のオンの記憶に基づき、画像表示装置6の画像遊技(複数の識別記号の可変表示等)を行うように、表示制御装置15に指令する。
【0099】画像遊技の結果、当たりの態様になると、特別の遊技状態を発生する。特別の遊技状態が発生すると、変動入賞装置7を、所定の期間、球を受け入れやすい状態に変換制御する。
【0100】画像遊技の結果、外れの場合、あるいは特別の遊技状態が終了すると、再び特図始動スイッチ106のオンの記憶に基づき、画像表示装置6の画像遊技を繰り返すように指令する。
【0101】また、基板ボックス開放制御処理の終了後の場合、EEPROM103に記憶してあった遊技状態を基に、画像遊技、特別の遊技状態を再開する。
【0102】なお、遊技状態に基づき、各ランプ、LEDの点灯、点滅制御を行う。
【0103】なお、出力処理は、各制御信号、ならびに変動入賞装置7、特図始動記憶表示器、各ランプ、LED、監視位置設定器85、第1検出結果表示器86、第2検出結果表示器8、管理装置110、サウンドジェネレータ113への各出力情報を出力する。
【0104】このような制御回路装置17に対して、公的機関による制御回路基板30のROM101の検査を行うときは、遊技機の裏メカベース盤10より制御回路装置17を外して、あるいは制御回路装置17を裏メカベース盤10に取付けたまま、検査を行う。この際、遊技機の電源は切る。
【0105】制御回路装置17を外して検査を行う場合、また裏メカベース盤10に取付けたまま検査を行う場合、基板ボックス24の重合結合部60〜63,64〜67のうち、ワンウェイネジ75によって固着されている識別符号1(第1回目の検査の場合)の重合結合部60,64の上方連結部70、下方連結部72をニッパ等で切断して、その重合結合部60,64を取り除く。この場合、識別符号1の重合結合部64に挾着されている第1検出回路46の金属片52は、その上方連結部60、下方連結部62と共に切断される。
【0106】この重合結合部60,64を除くと、基板ボックス24の上蓋部材26は係止部43によって閉止しているだけのため、係止部43を外せば、上蓋部材26が開く。
【0107】上蓋部材26を開くと、制御回路基板30のROM101を外して検査を行うことになる。
【0108】検査を終了すると、ROM101を制御回路基板30に装着して上蓋部材26を閉じる。この際、上蓋部材26が位置決めしながら係止部43が係止する。同時に、切除されていない識別符号2〜4の重合結合部61〜63,65〜67の各上方結合部71の係合突部77が各下方結合部73の係合受部78に嵌まり、位置決めする。この場合、識別符号2〜4の重合結合部65〜67に、再び第2〜第4検出回路47〜49の金属片52が挾着される。
【0109】この状態にて、識別符号2の重合結合部61,65の上方結合部71に仮止めされているワンウェイネジ75を下方結合部73まで締めて、識別符号2の重合結合部61,65を結合、固着する。上蓋部材26を閉じると、識別符号2〜4の重合結合部65〜67に第2〜第4検出回路47〜49の金属片52が挾着されると共に、重合結合部61〜63,65〜67が確実に重合するため、識別符号2の重合結合部61,65の結合、固着が容易に行え、不完全な状態でワンウェイネジ75を締める心配はない。
【0110】次に、上蓋部材26の天板部57の検査履歴書84の検査回数の第1の記載欄に、検査担当者が検査年月日の記入、検査印等の捺印を行い、この場合制御回路装置17を遊技機の裏メカベース盤10より外して検査を行ったときは、制御回路装置17を裏メカベース盤10に取付け、制御回路基板30の接続領域33のコネクタ部32に配線コード群20〜23を接続する。
【0111】この後、遊技機の電源を入れ、制御回路装置17の設定キースイッチ44に検査担当者が特定のキーを差し込んで、基板ボックス24の監視位置表示器85の表示(例えば、「2」であれば、識別符号2の重合結合部65を示す)を見ながら、監視位置設定スイッチ56の押しボタン58を押して、重合結合部の監視位置を識別符号2の重合結合部65にして完了となる。
【0112】検出回路47〜49の金属片52が重合結合部65〜67の下方結合部73、下方連結部72の溝82にあるため、上蓋部材26の開閉によって検出回路47〜49の金属片52の位置がずれることがない。
【0113】基板ボックス24の上蓋部材26の天板部57に重合結合部60〜63,64〜67の識別符号を表示すると共に、天板部57に取付けてある検査履歴書84にその識別符号に対応した検査履歴の欄を設けるため、重合結合部60〜63,64〜67の封印順序を間違えることがなく、検査作業等を容易に行える。
【0114】重合結合部の監視位置の設定が容易で、この場合検査完了後に識別符号2の重合結合部65が切除されているか否かの監視は該当する第2検出回路47によって行う。
【0115】設定キースイッチ44の特定のキーは公的機関が保有するため、高いセキュリティを確保できると共に、設定キースイッチ44に特定のキーを差し込んで、重合結合部64〜67の監視位置を変えることにより、重合結合部64〜67の数だけ、基板ボックス24の開放、封印を繰り返せる。
【0116】一方、不正行為として、制御回路装置17の基板ボックス24を不正に開けて、制御回路基板30のROM101を不正なROMに交換、あるいはROM101のデータを書き換えて、大当たりを頻繁に発生させる等の不正行為がある。
【0117】この不正行為には、正規に固着してある重合結合部の上方連結部70と下方連結部72とを切断して、その重合結合部を取り除いて、基板ボックス24を開けることが想定されるが、これは遊技店の営業時等に直ちに発見できる。
【0118】即ち、遊技店の営業中に、遊技機の前面枠1が開けられ、遊技機の裏面に取付けられている制御回路装置17の基板ボックス24の正規に固着してある重合結合部の上方連結部70と下方連結部72とが切断されると、その重合結合部に挾着されている検出回路の金属片52が切断されて、当該検出回路からその正規の重合結合部が切除されたことを示すハイレベルの信号が制御回路装置17に送られる。
【0119】この際、遊技機の電源を切っていても、電源を入れると、当該検出回路からそのハイレベルの信号が制御回路装置17に送られる。
【0120】この当該検出回路からハイレベルの信号が送られると、制御回路装置17が遊技制御を不能動化して、遊技が不可とされると共に、管理装置110側へ基板ボックス24が開封されたことが報知され、基板ボックス24の第1検出結果表示器86、遊技盤5の装飾部の第2検出結果表示器8にエラーの表示が行われ、スピーカから基板ボックス24の開封の報知音が出力されるのである。
【0121】このため、不正行為があった場合、遊技店側にすぐに発見される。また、遊技が不可とされるので、不正行為によって特別の遊技状態等が起生されることはなく、不正な遊技等によって遊技店が損害を被ることが防止される。
【0122】また、遊技店の閉店中に、遊技機の前面枠1が開けられ、制御回路装置17の基板ボックス24の正規に固着してある重合結合部の上方連結部70と下方連結部72とが切断された場合、その重合結合部に挾着されている検出回路の金属片52が切断されても、遊技機の電源が切ってあるため、当該検出回路からハイレベルの信号が送られることはないが、この場合遊技店の開店時等に遊技機の電源が入れられると、ほぼ同時に当該検出回路から正規の重合結合部が切除されたことを示すハイレベルの信号が制御回路装置17に送られる。
【0123】この当該検出回路からハイレベルの信号が送られると、前述と同様に、制御回路装置17が遊技制御を不能動化して、遊技が不可とされると共に、管理装置110側へ基板ボックス24が開封されたことが報知され、基板ボックス24の第1検出結果表示器86、遊技盤5の装飾部の第2検出結果表示器8にエラーの表示が行われ、スピーカから基板ボックス24の開封の報知音が出力されるのである。
【0124】これにより、遊技店の閉店中に不正行為があったとしても、開店前に遊技店側にすぐに発見される。また、開店前に発見されるので、不正な遊技等が行われることによって遊技店が損害を被ることが防止される。
【0125】なお、不正行為があったときに遊技を制御的に不能動化して不可とするので、正常な状態に戻ったときの復帰が容易である。
【0126】この場合、切除されていない識別符号の順の重合結合部の上方結合部71に仮止めされているワンウェイネジ75を下方結合部73まで締めて、その重合結合部を結合、固着した後、遊技機の電源を入れ、制御回路装置17の設定キースイッチ44に特定のキーを差し込んで、監視位置設定スイッチ56の押しボタン58によって、監視位置表示器85の表示を当該重合結合部の監視位置に設定すれば、復帰する。設定キースイッチ44に特定のキーを差し込んで、監視位置を切除されていない重合結合部に設定すれば、復帰するが、設定キースイッチ44は特定のキー(公的機関が保有)しか受付けないため、高いセキュリティを確保できる。また、遊技を制御的に不能動化するため、例えばROMのプログラム等を破壊するものと異なり、制御回路基板30を交換する必要はない。
【0127】図16に基板ボックス24が開封された場合の動作タイミングと、開封された状態から正常な状態に復帰される場合の動作タイミングを示す。基板ボックス24が開封されると、遊技機の電源をオンしたときに発見される。また、基板ボックス24が開封されると、正常な状態に復帰されるまでは遊技が不可とされるので、遊技機の電源をオフしておけば良い。
【0128】また、このような不正行為つまり正規の重合結合部が切除されていれば、これはもちろん遊技機の保守点検時あるいは営業中に遊技機の球詰まり等を直す際等に、発見が可能である。
【0129】制御回路装置17を遊技機の裏面に取付けるため、遊技機の裏側から重合結合部60〜63,64〜67を確認でき、また基板ボックス24の上蓋部材26の天板部57に、重合結合部60〜63,64〜67の識別符号を表示すると共に、天板部57に取付けてある検査履歴書84にその識別符号に対応する検査履歴の欄を設けるため、その識別符号、検査履歴を見て、正規に固着してある重合結合部はどれか、固着してある重合結合部が正しいものかどうか等の照合を簡単に行え、該当する重合結合部、上方連結部70、下方連結部72の状態の確認をしやすくなる。
【0130】そのため、遊技機の前面枠1を開くと、正規の重合結合部が切除されていれば、これをすぐに見付けることができる。
【0131】また、基板ボックス24の複数の箇所に重合結合部60〜63,64〜67を形成して、複数の重合結合部を封印するので、不正行為者にとっては基板ボックス24を開けにくくなり、封印効果が高まる。
【0132】このように、不正行為があった場合、簡単にかつ早期に発見でき、不正抑止を図れる。したがって、基板ボックス24を開け、制御回路基板30のROM101を不正に交換する等の不正行為を充分に防止でき、このような不正行為による遊技店の損害を確実に防止することができる。
【0133】公的機関による検査時に、基板ボックス24を遊技機から取り外さずに検査を行える。この際、固着してある重合結合部を切除して、係止部43を外せば、上蓋部材26が簡単に開くと共に、上蓋部材26は蝶着部40によって手前下方に開いた状態を保つので、制御回路基板30からROM101を簡単に外せる。また、検査終了後にROM101を簡単に装着できる。
【0134】なお、各検出回路46〜49の金属片に、図17に示すような金属片90を用いても良い。金属片90は、一部を切欠いた輪状の先端部91と、その切欠いた両端からそれぞれ伸びる2つの脚部92a,92bとを備え、それぞれ金属片90は、2つの脚部92a,92bの基部がそれぞれ制御回路基板30に設けられた検出回路46〜49にハンダ付けされる。
【0135】このような金属片90を用いれば、金属片90を挾着している重合結合部の上方連結部70、下方連結部72が切断されて、金属片90が切断されると、回路も切断されるため、重合結合部が切除されているか否かが検出回路46〜49によって一層的確に検出される。また、この場合金属片90の抵抗値が正常な状態にあるときの抵抗値に比して小さくなった際にも、検出回路46〜49がハイレベルの信号を出力するようにすれば、脚部92a,92bの基部等をショートさせて検出を不可能にするような不正にも対処できる。
【0136】また、金属片を例えば重合結合部の下方連結部71、下方結合部72に埋設つまり一体形成して、その脚部を制御回路基板30の検出回路46〜49に接続するようにしても良い。
【0137】図18は別の実施の形態の制御系のブロック構成を示す。これは、役物制御装置(制御回路装置)130の基板ボックス24の開封を常に監視するように、制御回路装置130の他に、バックアップ電源回路131を備えた開封監視装置132を設けたものである。
【0138】制御回路装置130は、CPU100、ROM101、RAM102、バッファゲート104、出力ポート105等からなるマイクロコンピュータにて構成され、ROM101に定めたプログラムデータ、遊技盤5の所定の始動口に設けられた特図始動スイッチ106、セーフセンサ、変動入賞装置7に設けられたカウントスイッチ107、継続スイッチ108等の検出信号、球排出制御装置16からの排出終了信号等に基づいて、画像表示装置(特別図柄可変表示部)6の画像を制御する表示制御装置15、球排出制御装置16に制御信号を送ると共に、変動入賞装置7の駆動、特図始動記憶表示器、各ランプ、LEDの動作等を制御する遊技制御を行う。
【0139】また、制御回路装置130は、開封監視装置132の指令に基づき、遊技制御の不能動化、能動化の制御を行うと共に、第2検出結果表示器8の動作等を制御する。また、遊技情報、各種情報を外部情報端子を介して遊技店の管理装置110側へ送る。
【0140】開封監視装置132は、CPU140、ROM141、RAM142、不揮発性のEEPROM143、入出力ポート145等からなるマイクロコンピュータにて構成され、ROM141に定めたプログラムデータ、EEPROM143のデータ、第1〜第4検出回路46〜49の信号、設定キースイッチ44、監視位置設定スイッチ56の信号に基づき、重合結合部64〜67の状態の判定を行い、制御回路装置130に指令を出すと共に、監視位置表示器85、第1検出結果表示器86の動作等を制御する。
【0141】この開封監視装置132は、遊技機の電源のオフ時は、バックアップ電源回路131によって作動する。開封監視装置132は、制御回路装置130の制御回路基板に設けて良い。
【0142】なお、前記の形態と同一の部分には同一の符号を付してある。その他の構成は前記の形態と同じである。
【0143】次に、制御回路装置130、開封監視装置132の制御内容を図19〜図25のフローチャートに基づいて説明する。
【0144】図19は開封監視装置132のメインフローを示すもので、設定入力監視処理、基板ボックス開放記憶処理、出力処理等からなる(10.1〜10.3)。
【0145】設定入力監視処理は、図20のように開封監視装置132に設けた設定キースイッチ44に特定のキーが差し込まれて、設定キースイッチ44から信号の入力が有るか、監視位置設定スイッチ56から信号の入力が有るかを監視する(ステップ11.1,11.2)。また、監視位置が最大(例えば、「4」)かを監視する(ステップ11.3)。
【0146】設定キースイッチ44から信号の入力ならびに監視位置設定スイッチ56から信号の入力が無いとき、および監視位置が最大のときは、ステップ11.9に進み、監視位置表示器85にEEPROM143に記憶されている重合結合部の監視位置情報つまり監視位置を表す出力データをセットする。監視位置が最大のときは、今後封印する重合結合部が無いので、開封後の復帰ができないようにする。
【0147】また、設定キースイッチ44から信号の入力が有り、かつ監視位置設定スイッチ56から信号の入力が有り、かつ監視位置が最大でない場合は、ステップ11.4に進み、監視位置設定スイッチ56からの信号の入力に基づき重合結合部の監視位置を切換える。このとき監視位置設定スイッチ56からの信号の入力に対して、重合結合部64〜67の識別符号1→2→3→4の順に監視位置を繰り上げる。
【0148】切換えた監視位置情報をEEPROM143に記憶(更新)すると共に、監視位置表示器85にその重合結合部の監視位置情報つまり監視位置を表す出力データをセットする(ステップ11.5,11.9)。
【0149】次に、監視位置の重合結合部の検出回路からの入力信号がハイレベルかどうかを見る(ステップ11.6)。
【0150】この入力信号がローレベルのときは、監視位置の重合結合部が切除されておらず、基板ボックス24が封印されていると判断して、EEPROM143の開放記憶フラグをクリア状態にする(ステップ11.7,11.8)。
【0151】監視位置を切換えた場合、該当する重合結合部が切除されていないことを条件に開封後の復帰が可能とされる。
【0152】基板ボックス開放記憶処理は、図21のように監視位置の重合結合部の検出回路からの入力信号情報を取得する(ステップ12.1)。
【0153】取得した検出回路からの入力信号がハイレベルか否かを判別する(ステップ12.2)。
【0154】この入力信号がハイレベルの場合、該当する重合結合部が切除され、基板ボックス24が開封されたと判断して、EEPROM143に開放記憶フラグをセットすると共に、第1検出結果表示器86に基板ボックス24の開放状態を表す出力データをセットする。(ステップ12.3,12.4)。
【0155】図22は制御回路装置130のメインフローを示すもので、基板ボックス開放判定処理、初期化処理、遊技制御準備処理、遊技制御処理、基板ボックス開放制御処理、出力処理等からなる(ステップ21.1〜21.8)。
【0156】初期化処理は、電源投入時にRAM102等を初期化して後の処理に備える。
【0157】基板ボックス開放判定処理は、図23のように開封監視装置132のEEPROM143に記憶されている開放記憶情報を取得する(ステップ22.1)。
【0158】開放記憶フラグがクリアされているときは、該当する重合結合部が切除されておらず、基板ボックス24が封印されていると判断して、開放確定フラグをクリアする(ステップ22.3)。
【0159】また、開放記憶フラグがセットされている場合、該当する重合結合部が切除され、基板ボックス24が開封されたと判断して、開放確定フラグをセットする(ステップ22.4)。
【0160】そして、図22のメインフローにおいて、基板ボックス開放判定処理にて開放確定フラグがセットされた場合、遊技制御準備処理、遊技制御処理に進まず、基板ボックス開放制御処理に入る。
【0161】基板ボックス開放制御処理に入ると、図24のようにそれまで遊技制御処理中にあったか否かを判定して、遊技制御処理中であった場合、ステップ23.2を経てステップ23.3に、遊技制御処理中でなかった場合、そのままステップ23.3に進む(ステップ23.1)。
【0162】ステップ23.2では、その時点の遊技状態をEEPROM143等に記憶して、遊技制御処理を中断する。
【0163】ステップ23.3では、管理装置110側へ基板ボックス24の開放状態(および遊技制御の不能動化状態)を報知する出力信号データをセットする。
【0164】ステップ23.4では、第2検出結果表示器8に基板ボックス24の開放状態を表す出力データをセットする。
【0165】ステップ23.5では、基板ボックス24の開放状態を報知する報知音データをセットする。
【0166】即ち、開放確定フラグがセットされた場合、遊技制御が不能動化される。管理装置110側へ基板ボックス24の開封、遊技制御の不能動化状態が報知される。
【0167】この一方、図22のメインフローにおいて、基板ボックス開放判定処理にて開放確定フラグがクリア状態にあるときは、遊技制御準備処理、遊技制御処理に進む。
【0168】遊技制御準備処理は、図25のように基板ボックス開放制御処理の終了後の場合、ステップ24.2にて管理装置110側へ基板ボックス24の開放状態を報知する出力信号データをクリアする。
【0169】ステップ24.3,24.4にて、第2検出結果表示器8に基板ボックス24の開放状態を表す出力データ、ならびに開放状態を報知する報知音データをクリアする。
【0170】ステップ24.5にて、EEPROM143等に記憶してあった遊技状態を基に遊技制御処理に移行する。
【0171】なお、基板ボックス開放制御処理の終了後にないときは、スルーする。
【0172】遊技制御処理は、前記形態と同じである。出力処理は、各制御信号、各出力情報を出力する。
【0173】このようにすれば、遊技店の閉店時あるいは営業中にかかわらず、基板ボックス24の開封を常時監視することが可能になる。
【0174】図26のタイミングチャートに示すように、遊技機の電源がオフされていても、基板ボックス24の正規の重合結合部が切除されて基板ボックス24が開封されると、開封監視装置132の該当する検出回路からのハイレベルの信号に基づき、基板ボックス24の第1検出結果表示器86にエラーの表示が行われる。また、遊技機の電源がオンされると、開封監視装置132からの指令に基づき、制御回路装置130が遊技制御を不能動化して、遊技が不可とされると共に、管理装置110側へ開封されたことが報知され、遊技盤5の装飾部の第2検出結果表示器8にエラーの表示が行われ、スピーカから基板ボックス24の開封の報知音が出力されるのである。
【0175】したがって、基板ボックス24を開封する不正行為があった場合、遊技店側に速やかに発見される。
【0176】なお、基板ボックス24が開封された場合、開封監視装置132が直接管理装置110側へ報知するようにして良い。また、この場合遊技制御を不能動化するために、開封監視装置132が制御回路装置130のCPU100のリセット割り込み信号をカットするようにして良い。
【0177】また、実施の形態では、制御回路装置の設定キースイッチ44は特定のキーのみ受付けて、監視位置設定スイッチ56による重合結合部の監視位置の切換えを可としているが、この設定キースイッチ44の代わりに、特定のカードを挿入したときに重合結合部の監視位置の切換えを可とするカード式キー装置、あるいは所定の暗証番号の入力によって重合結合部の監視位置の切換えを可とする暗証番号式キー装置等を用いても良い。
【0178】また、実施の形態では、上蓋部材26、ベース部材25の外側に重合結合部を設けているが、上蓋部材26、ベース部材25の内側に重合結合部を設けて、その連結部分のみ外側から切断できるようにしたものにも適用することができ、この場合、その連結部分と共に検出回路の金属片が切断されるように構成する。また、重合結合部のベース部材あるいは上蓋部材との連結部分を検出回路の金属片により形成しても良い。また、検出回路の検出部は、金属片に限定されるものではなく、線状のものあるいは線状のものと金属片等との複合体であっても良く、また、接触式のものであっても良い。
【0179】図27は別の実施の形態を示すもので、遊技機の役物制御装置(制御回路装置)の基板ボックスの開封あるいはその他の不正があった場合、不正情報を公的機関(警察等の第三者機関)に送信するようにしたものである。
【0180】図中150は遊技店の島設備、151は島設備150毎に複数設置される遊技機、152は遊技機151の遊技制御等を行う制御回路装置である。
【0181】制御回路装置152の基板ボックス153は、前記形態の基板ボックスと同様のもので、基板ボックス153の所定の重合結合部が切除されると、制御回路基板に設けられた検出回路より基板ボックス153の開封を表すハイレベルの信号が出力される。
【0182】遊技店のホールコンピュータ(管理装置)154側には、各遊技機151を管理するために、各遊技機151の制御回路装置152から外部情報端子(中継基板)を介して遊技情報つまり画像表示装置の画像遊技の始動回数、画像遊技の結果の当たり(大当たり)の発生情報、セーフ球数、アウト球数、異常情報等が送られる。
【0183】島設備150には、各遊技機151毎に不正を監視する監視装置155が設置される。監視装置155には、遊技機151の制御回路装置152から外部情報端子を介して画像表示装置の画像遊技の始動回数、画像遊技の結果の当たり(大当たり)の発生情報等が送られると共に、前記制御回路基板の検出回路よりの信号が送られる。
【0184】監視装置155は、画像表示装置の画像遊技の始動回数と画像遊技の結果の当たりの発生情報とに基づき、当たりの発生が大きく偏向している場合、異常と判定して当たり不正情報を出力する。また、制御回路基板の検出回路よりハイレベルの信号が送られると、制御回路装置152の基板ボックスが開封されたと判定して開封不正情報を出力する。
【0185】これらの不正情報は、各監視装置155と、島設備150毎に設けられたネットワーク156、ネットワーク中継装置157を介して結ばれた外部通信装置(パーソナルコンピュータ等)158に送られると共に、外部通信装置158から公衆回線(電話回線等)159を介して公的機関装置(警察等の第三者機関のコンピュータ装置等)160に送信される。
【0186】各監視装置155、外部通信装置158等は、遊技店の閉店時にも電源がオン状態に保持され、基板ボックスの開封の不正情報は常に公的機関装置160に送信されるようになっている。
【0187】また、監視装置155は、制御回路装置152の基板ボックスが開封されたと判定すると、遊技機151の遊技を不可とするように、制御回路装置152に遊技制御を不能動化させる信号を送る。また、監視装置155からの不正情報は遊技店のホールコンピュータ(管理装置)154側にも送られる。
【0188】なお、監視装置155、外部通信装置158から公的機関装置160には、不正情報と共に遊技機151の番号、機種名等の情報も送られる。
【0189】したがって、遊技機151の制御回路装置152の基板ボックスが開封されたり、当たりの発生に異常があると、直ちに公的機関に連絡される。
【0190】このようにすれば、不正行為を速やかに確実に発見できると共に、不正行為を充分に抑止できる。
【0191】なお、実施の形態では、役物制御装置(制御回路装置)に適用した例を示したが、遊技プログラムを記憶したROMと同じような重要部品を持つものであれば、これに限定することなく適用できる。また、基板ボックスは、一つの役物制御装置だけでなく、球排出制御装置あるいはその他の制御装置を収容するものであって良い。
【0192】また、遊技機としてパチンコ遊技機に適用した例を示したが、その他の遊技機、例えばパチスロ、アレンジボール等の遊技機にも適用できる。
【0193】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、制御回路装置の基板ボックスの上蓋部材とベース部材とから各々突出して重合する複数の重合結合部のうちの一つを締結部材により固着することで、基板ボックスが開放不能に封印されると共に、各重合結合部の状態が重合結合部状態検出部によって電気的に検出される。
【0194】このため、固着してある重合結合部が切除され、基板ボックスが開封された場合、目視により確認できる他、電気的な検出によって発見可能である。したがって、例えば大当たりを不正に発生させるために、重合結合部を切除して、基板ボックスを開けてしまい、制御回路基板のROMを不正なROMに交換、あるいはROMのデータを書き換える不正行為が行われることがあっても、速やかに対応でき、不正を防止することができる。
【0195】第2の発明によれば、重合結合部状態検出部の検出に基づき、重合結合部の切除による基板ボックスの開封が的確に判別される。
【0196】第3の発明によれば、重合結合部に重合結合部状態検出部の金属部材が挾着もしくは埋設されるため、重合結合部が切除された場合、金属部材が切除されることによる電気的変化に基づき、重合結合部が切除されたか否かが的確に判別される。
【0197】第4の発明によれば、重合結合部が切除され、基板ボックスが開封された場合、遊技制御が不能動化されるので、例えば基板ボックスを開け大当たりを不正に発生させる不正行為があっても、遊技が行われず、遊技店が損害を被ることが防止される。また、遊技制御のみ不能動化されるため、不正を遊技店の管理側へ報知できる。
【0198】第5の発明によれば、所定の入力受付部を介して所定の操作入力がなされると、遊技制御が不能動化状態から能動化状態に復帰されるため、不能動化された遊技制御手段を交換する必要がなく、元どおりそのまま使用できる。また、所定の操作入力を公的機関が行うようにすることで、制御回路装置の管理を充分に行え、高いセキュリティ効果を得る。
【0199】第6の発明によれば、所定の操作入力に基づき選択された重合結合部が切除されていない場合に、遊技制御が不能動化状態から能動化状態に復帰される。したがって、良好なセキュリティを確保しながら、重合結合部の数に応じて、基板ボックスの開放、封印を繰り返し行える。
【0200】第7の発明によれば、不正行為を遊技店側に報知できる。
【出願人】 【識別番号】000132747
【氏名又は名称】株式会社ソフィア
【出願日】 平成9年(1997)6月13日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 政喜 (外1名)
【公開番号】 特開平11−447
【公開日】 平成11年(1999)1月6日
【出願番号】 特願平9−157103