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【発明の名称】 遊技機の制御方法および遊技機
【発明者】 【氏名】池田 哲也

【要約】 【課題】最終停止図柄の種類を他の表示エリアの図柄より多くしつつ遊技性を向上する手段を提供する。

【解決手段】左図柄、中図柄、右図柄を順次停止させ、停止時の出目のパターンに応じて遊技機の状態を制御する方法であって、まず、右図柄の種類を、左図柄および中図柄の種類より多くしておく。そして、大当たりの出目のパターンが、このより多くした図柄を含まないぞろ目パターンであって、特定のぞろ目パターンを除くパターンであるときには、第1の制御パターンで遊技機を制御し、一方、前記特定のぞろ目パターン、または、このより多くした図柄を含み最終停止図柄以外の残りの出目が前記特定のぞろ目パターンを構成する図柄からなるパターンであるときには、第2の制御パターンで遊技機を制御する
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の表示エリアの夫々で可変表示状態にある図柄を順次停止させ、停止時の出目のパターンに応じて遊技機の状態を制御する方法であって、最終停止図柄の個数を、他の表示エリアに表示される図柄の個数より多くしておくとともに、大当たりの出目のパターンを構成する図柄を特定図柄と非特定図柄に分けておいて、大当たりの出目のパターンが、特定図柄のぞろ目パターンであるときには、第1の制御パターンで遊技機を制御し、一方、非特定図柄のぞろ目パターンであるときには、第2の制御パターンで遊技機を制御する遊技機の制御方法。
【請求項2】 複数の表示エリアの夫々で可変表示状態にある図柄を順次停止させ、停止時の出目のパターンに応じて遊技機の状態を制御する方法であって、最終停止図柄の種類を、他の表示エリアに表示される図柄の種類より多くしておき、大当たりの出目のパターンが、このより多くした図柄を含まないぞろ目パターンであって、特定のぞろ目パターンを除くパターンであるときには、第1の制御パターンで遊技機を制御し、一方、前記特定のぞろ目パターン、または、このより多くした図柄を含み最終停止図柄以外の残りの出目が前記特定のぞろ目パターンを構成する図柄からなるパターンであるときには、第2の制御パターンで遊技機を制御する遊技機の制御方法。
【請求項3】 請求項2において、前記第1の制御パターンまたは前記第2の制御パターンのいずれかが、遊技機を確率変動状態または時短機能起動状態にすることであることを特徴とする遊技機の制御方法。
【請求項4】 表示手段が備える複数の表示エリアの夫々で可変表示状態にある図柄を順次停止させ、停止時の出目のパターンに応じて遊技機の状態を制御する制御手段を有する遊技機において、最終停止図柄の種類を、他の表示エリアに表示される図柄の種類より多くしておき、前記制御手段は、さらに、大当たりの出目のパターンが、このより多くした図柄を含まないぞろ目パターンであって、特定のぞろ目パターンを除くパターンであるときには、第1の制御パターンで遊技機を制御し、一方、前記特定のぞろ目パターン、または、このより多くした図柄を含み最終停止図柄以外の残りの出目が前記特定のぞろ目パターンを構成する図柄からなるパターンであるときには、第2の制御パターンで遊技機を制御するように構成されている遊技機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大当たり時の図柄配列パターンの豊富化を図って遊技性を向上する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平8−84831号公報に記載されているように、最終停止図柄を表示する中図柄表示部の表示面積を、他の表示部の表示面積より大きくするとともに、中図柄表示部で可変表示する図柄数を、他の表示部で可変表示する図柄の数より多く設定するものが提案されていた。
【0003】これによれば、最終停止表示部での可変表示を強調して、遊技におけるリーチの興趣を向上させることができ、このように、最終停止図柄の種類を他の表示部の図柄より多くした遊技機は従来から提案されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述した従来の技術によれば、他の表示部(表示エリア)の図柄より多くした最終停止表示部の図柄は、当りとならない出目のパターンを構成するものとなっていて、当たりとならない図柄を単に増やしたのみでは遊技者の満足が得られるものではなかった。
【0005】このため、従来から、最終停止表示部の図柄の種類を他の表示エリアの図柄より多くしつつ、遊技性を向上する術の出現が望まれていた。そこで、本発明は、上述したような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、最終停止図柄の種類や数を他の表示エリアの図柄より多くしつつ遊技性を向上する手段を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に係る発明によれば、複数の表示エリアの夫々で可変表示状態にある図柄を順次停止させ、停止時の出目のパターンに応じて遊技機の状態を制御する方法であって、最終停止図柄の個数を、他の表示エリアに表示される図柄の個数より多くしておくとともに、大当たりの出目のパターンを構成する図柄を特定図柄と非特定図柄に分けておいて、大当たりの出目のパターンが、特定図柄のぞろ目パターンであるときには、第1の制御パターンで遊技機を制御し、一方、非特定図柄のぞろ目パターンであるときには、第2の制御パターンで遊技機を制御する遊技機の制御方法が提供される。なお、特定図柄は出目がぞろ目になったとき確率変動を起こす図柄で、非特定図柄は特定図柄以外の図柄を指す。
【0007】また、請求項2に係る発明によれば、複数の表示エリアの夫々で可変表示状態にある図柄を順次停止させ、停止時の出目のパターンに応じて遊技機の状態を制御する方法であって、最終停止図柄の種類を、他の表示エリアに表示される図柄の種類より多くしておき、大当たりの出目のパターンが、このより多くした図柄を含まないぞろ目パターンであって、特定のぞろ目パターンを除くパターンであるときには、第1の制御パターンで遊技機を制御し、一方、前記特定のぞろ目パターン、または、このより多くした図柄を含み最終停止図柄以外の残りの出目が前記特定のぞろ目パターンを構成する図柄からなるパターンであるときには、第2の制御パターンで遊技機を制御する遊技機の制御方法が提供される。
【0008】また、請求項3に係る発明によれば、請求項2において、前記第1の制御パターンまたは前記第2の制御パターンのいずれかが、遊技機を確率変動状態または時短機能起動状態にすることであることを特徴とする。
【0009】したがって、第1の制御パターンによって遊技機を確率変動状態にするとともに、第2の制御パターンによって遊技機を通常状態(非確率変動状態)にし、またはその逆に、第1の制御パターンによって遊技機を非確率変動状態にするとともに、第2の制御パターンによって遊技機を確率変動状態にする。時短機能起動についても同様に制御を行う。
【0010】また、第1の制御パターンと第2の制御パターンで大当たり処理内容に差を設けるように制御すること、例えば、大入賞口の開放回数や入賞毎の賞球数に差を設けて遊技機を制御するようにしても良い。
【0011】さらに、より具体的には、左図柄、中図柄、右図柄を順次停止させ、停止時の出目のパターンに応じて遊技機の状態を制御する方法であって、右図柄の種類を、左図柄および中図柄の種類より多くしておき、大当たりの出目のパターンが、このより多くした図柄を含まないぞろ目パターンであって、特定のぞろ目パターンを除くパターンであるときには、確率変動状態になるように遊技機を制御し、一方、前記特定のぞろ目パターン、または、このより多くした図柄を含み最終停止図柄以外の残りの出目が前記特定のぞろ目パターンを構成する図柄からなるパターンであるときには、通常状態で遊技機を制御する遊技機の制御方法が提供される。
【0012】なお、これらの制御方法は、制御手順を記述したプログラムを記憶媒体に記憶しておいて、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することが可能となる。コンピュータは、CPU(中央処理装置)やRAMを有した構成で実現可能であり、また、記憶媒体としては、例えば、CDROM、DVDROM等の光記憶媒体、フレキシブルディスク等の磁気記憶媒体、ROM、ICカード等の半導体記憶媒体、MO等の光磁気記憶媒体等が挙げられる。
【0013】また、本発明の他の態様によれば、請求項4に係る発明のように、表示手段が備える複数の表示エリアの夫々で可変表示状態にある図柄を順次停止させ、停止時の出目のパターンに応じて遊技機の状態を制御する制御手段を有する遊技機において、最終停止図柄の種類を、他の表示エリアに表示される図柄の種類より多くしておき、前記制御手段は、さらに、大当たりの出目のパターンが、このより多くした図柄を含まないぞろ目パターンであって、特定のぞろ目パターンを除くパターンであるときには、第1の制御パターンで遊技機を制御し、一方、前記特定のぞろ目パターン、または、このより多くした図柄を含み最終停止図柄以外の残りの出目が前記特定のぞろ目パターンを構成する図柄からなるパターンであるときには、第2の制御パターンで遊技機を制御するように構成されていることを特徴とする遊技機が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。まず、図1を参照して発明の概要を説明することによって、本発明の理解の容易化を図る。なお、以下の説明においては、特に、可変表示状態にある左図柄、中図柄、右図柄を順次停止して、出目のパターンによって遊技機を制御するパチンコ機を想定して説明するものとする。
【0015】図1は、大当たり停止図柄抽選テーブル110の記述内容を示したものであり、今、左図柄および中図柄の種類は「0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、A」の11種類であり、最終停止図柄である右図柄の種類は「0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、A、B、C、D、E、F、G、H、I、J」の20種類であり、右図柄の種類が、左図柄および中図柄の種類より多くなっている。
【0016】なお、左図柄および中図柄の「A」については、特別図柄表示装置60の表示エリアaおよび表示エリアbに表示されるのは1つのみである。そして、「0」〜「9」までは出目がぞろ目になった時、第1の制御パターンで遊技機を制御する。また、左図柄および中図柄の種類よりも多く設定した図柄である「B、C、D、E、F、G、H、I、J」については、左図柄および中図柄がともに「A」(最終停止図柄以外の残りの出目が特定のパターン)で、右図柄が「A、B、C、D、E、F、G、H、I、J」のうちのいずれかである場合、または、特定の出目パターン「AAA」の時には第2の制御パターンで遊技機を制御する。
【0017】例えば、「0」〜「9」を特定図柄とし、これ以外を非特定図柄とすると、第1の制御パターンとして確率変動状態となるように遊技機を制御し、第2の制御パターンとして非確率変動状態となるように遊技機を制御する。このようにして、最終停止図柄である右図柄の種類を、左図柄および中図柄より多くしつつ遊技性を向上することが可能となる。
【0018】さて、以下、図1乃至図4を参照して、遊技機の具体的な制御動作について説明する。図2は、遊技機における遊技盤1の正面部の特に説明上必要な部分のみを模式的に示した図面であって、正面部の略中央部には、独立に図柄を可変表示可能な表示エリアa、b、cを有する特別図柄表示装置60が配設されていて、さらに、この上方には、1桁の数字を表示可能な普通図柄表示装置50が配設されている。表示エリアa、b、cの夫々において表示される図柄が、左図柄、中図柄、右図柄となり、図柄停止は、左図柄、中図柄、右図柄の順で行われ、最終停止図柄が右図柄となっている。
【0019】特別図柄表示装置60の下方には、遊技媒体が入賞すると、各表示エリアにおける特別図柄の可変表示の起動を含む一連の処理を行わせるための特別図柄始動口22と、大当たり時には所定のパターンで開状態になって遊技媒体が入賞可能になる大入賞口32とが配設されている。
【0020】特別図柄始動口22の左右方向には、遊技媒体の通過を検出すると、普通図柄の可変表示の起動を含む一連の処理を行わせるための普通図柄表示装置作動ゲート10が配設されていて、さらに、普通図柄が特定の数字で停止すると、所定のパターンで開状態になって遊技媒体が入賞可能になる普通電動役物72とが配設されている。
【0021】そして、大当たりとなるには、遊技媒体が特別図柄始動口22に入賞したことにより、乱数を用いて「1/360」程度の大当たり確率での抽選を行い大当たりを決定する態様や、普通図柄表示装置作動ゲート10が遊技媒体の通過を検出したことにより普通図柄の出目を決定し、この出目が所定値(例えば、「3」や「7」)になった時、開状態になった普通電動役物72に遊技媒体が入賞し、さらに、この入賞により、乱数を用いて「1/360」程度の大当たり確率での抽選を行い大当たりを決定する態様が挙げられる。
【0022】図3は、本発明の実施の形態にかかる遊技機における遊技制御の主要部を示したブロック構成図であり、遊技媒体の通過を検出すると検出信号を出力する普通図柄表示装置作動ゲート10と、遊技媒体が特別図柄始動口22に入賞されたことを検出すると検出信号を出力する特別図柄始動口内入賞スイッチ20と、大入賞口32に入賞された遊技媒体を10個までカウントしてカウント信号を出力する大入賞口内10(テン)カウントスイッチ30と、大入賞口内のVゾーンを遊技媒体が通過すると検出信号を出力する大入賞口内継続スイッチ40と、開状態となった普通電動役物72に遊技媒体が入賞したことを検出すると検出信号を出力する普通電動役物内入賞スイッチ25とが、夫々の出力信号を入力可能に、CPU100に接続されていて、さらに、動作プログラムにしたがって動作を行うCPU100には、所定時からの所定時間の経過を示すタイムアウト信号を出力するタイマー99が内蔵されている。
【0023】また、普通図柄を表示する普通図柄表示装置50と、特別図柄を表示する特別図柄表示装置60と、普通電動役物72を開閉するための普通電動役物用ソレノイド70と、大入賞口32を開閉するための大入賞口ソレノイド80とが、夫々制御可能にCPU100に接続されている。
【0024】さらに、CPU100には、図1に示す大当たり停止図柄抽選テーブル110を少なくとも格納するテーブル領域95を含みワークエリアとして機能するRAM90と、動作プログラムを記憶する記憶媒体としてのROM97とが接続されている。
【0025】さて、図4のフローチャートを参照して遊技機の制御動作について説明する。なお、以下の説明では、図1に示した当たりパターンにおいて、「0〜9」のぞろ目のパターンを特定図柄、これ以外のパターンを非特定図柄とする。
【0026】まず、ステップS400では、CPU100が、図示しない発射装置によって発射された遊技媒体が特別図柄始動口22に入賞したか否かを特別図柄始動口内入賞スイッチ20から信号が出力されたか否かによって判定する。この結果、特別図柄始動口22に遊技媒体が入賞していない場合(N)にはウエイト状態になり、一方、特別図柄始動口22に遊技媒体が入賞した場合(Y)には、ステップS410に進む。
【0027】なお、フローチャートには特に示さないが、前述したように、普通図柄表示装置作動ゲート10が遊技媒体の通過を検出したことをCPU100が把握することによって、CPU100が普通図柄の出目を決定し、この出目を普通図柄表示装置50に表示するとともに、この出目が所定値(例えば、「3」や「7」)になった時、普通電動役物用ソレノイド80を制御して開状態にした普通電動役物72に遊技媒体が入賞したことを普通電動役物内入賞スイッチ25の出力信号によって把握することによっても、ステップS410へと進む。
【0028】次に、ステップS410において、CPU100は、公知のアルゴリズムを用いて乱数を発生させて、「1/360」程度の大当たり確率での抽選を行い大当たりか否かを決定する。この結果、大当たりでない場合(N)にはステップS400に戻り、一方、大当たりの場合(Y)には、ステップS420に進む。
【0029】ステップS420では、図1の大当たり停止図柄抽選テーブル110で示した20通りの大当たりの内、いずれの大当たりとするかを乱数を生成して判定する。この際、例えば、前記テーブルの番号に対応する「0」から「19」の範囲の値をとる乱数を1つだけ生成して、この生成した値に対応する番号の出目パターンを特別図柄表示装置60に表示する。なお、この際、選択した番号をRAM90の所定エリアに格納しておく。
【0030】次に、ステップS430では、CPU100は大当たり処理を行う。具体的には、大入賞口ソレノイド80の制御によって大入賞口32を開状態にして遊技媒体を入賞可能にする。そして、遊技媒体が10個入賞するまで、即ち、大入賞口内10カウントスイッチ30からカウント信号が出力されるまで、または、大入賞口32が開状態になってから30秒経過したことを示す、タイマー99からのタイムアウト信号が出力されるまで、大入賞口32を開状態にしたままにする。
【0031】但し、遊技媒体がVゾーンを通過して大入賞口内継続スイッチ40から信号が出力されると、CPU100は、大入賞口ソレノイド80を制御することによって大入賞口32をさらに所定回数まで開状態に維持する。
【0032】次に、CPU100は、先にRAM90の所定エリアに格納しておいた番号とテーブル領域95に格納されている大当たり停止図柄抽選テーブル110の記述内容とを参照して、この番号に対応する出目のパターンが特定図柄か否かを判定する。この結果、特定図柄の場合(Y)には、ステップS450に進み、特定図柄でない場合(N)にはステップS460に進む。
【0033】そして、ステップS450では、第1の制御パターンで遊技機の制御を行い、ステップS460では、第2の制御パターンで遊技機の制御を行う。例えば、第1の制御パターンによって、大当たり確率を「1/50」程度とする確率変動状態になるように遊技機を制御するとともに、第2の制御パターンによって非確率変動状態(通常の確率)になるように遊技機を制御することや、第1の制御パターンで、図柄の可変表示時間を短縮する時短機能を起動するように遊技機を制御するとともに、第2の制御パターンでは遊技機を通常状態で制御すること等が考えられる。
【0034】もちろん、前述したように、普通図柄表示装置作動ゲート10、普通電動役物72を用いても大当たりを発生させることができるため、第1の制御パターンによって、普通図柄表示装置50の普通図柄可変表示時間の短縮や小当たり(普通図柄での当たり)の確率変動を行うように遊技機を制御してもよい。
【0035】なお、このような大当たり後の特典内容に差を設ける他に、フローチャートでは特に示さないが大当たり処理の内容に差を設けることも考えられる。例えば、特定図柄で大当たりが発生した場合には、非特定図柄で大当たりが発生した場合に比べて、大入賞口32の開放回数を多くしたり、遊技媒体が入賞する毎の賞球数を多くしたりすることも考えられる。
【0036】また、第2の制御パターンでの制御内容を、第1の制御パターンでの制御内容と比べて、顧客にとって有利となるようにしてもよい。例えば、第2の制御パターンで遊技機を確率変動状態に制御するとともに、第1の制御パターンで遊技機を非確率変動状態に制御することや、第2の制御パターンで時短機能を起動するように遊技機を制御するとともに、第1の制御パターンでは通常状態で遊技機を制御すること等が考えられる。これによれば、非特定図柄で大当たりが発生した場合には、特定図柄で大当たりが発生した場合に比べ、顧客に有利となり、遊技パターンのバリエーションの豊富化が図れることになる。
【0037】以上説明したように、この実施の形態によれば、複数の表示エリア(左図柄、中図柄、右図柄)の夫々で可変表示状態にある図柄を順次停止させ、停止時の出目のパターンに応じて遊技機の状態を制御する方法であって、最終停止図柄(右図柄)の種類を、他の表示エリアに表示される図柄(左図柄および中図柄)の種類より多くしておき(B、C、D、E、F、G、H、I、J)、大当たりの出目のパターンが、このより多くした図柄を含まないぞろ目パターンであって、特定のぞろ目パターン(「AAA」)を除くパターン(「000」〜「999」)であるときには、第1の制御パターンで遊技機を制御し、一方、前記特定のぞろ目パターン(「AAA」)、または、このより多くした図柄を含み最終停止図柄以外の残りの出目が前記特定のぞろ目パターンを構成する図柄からなるパターン(「AAB」〜「AAJ」)であるときには、第2の制御パターンで遊技機を制御するので、最終停止図柄の種類を他の表示エリアの図柄より多くしつつ遊技性を向上することが可能となる。
【0038】また、図5に示すように、左図柄および中図柄を「1、2、3、4、5」の全5図柄とし、また、最終停止図柄である右図柄を、これらを含むように、「1、4、5、2、4、5、3、4、5」の全9図柄とすることも考えられる。
【0039】このとき、「1」、「2」、「3」を特定図柄、「4」、「5」を非特定図柄とすると、最終停止図柄である右図柄以外(左図柄および中図柄)では、特定図柄の数(3個)が非特定図柄の数(2個)より多く、また、最終停止図柄群の数(右図柄9個)は、最終停止図柄群以外の数(左図柄および中図柄「5個」)より多くなっていて、この増加分の4個は非特定図柄(「4、4、5、5」)となっている。
【0040】これによれば、全リーチ(左図柄および中図柄がぞろ目)の中で特定図柄のリーチになる確率(期待値)は「3/5」であり、また、リーチ後、大当たりになる確率(期待値)は特定図柄でのリーチの場合には「1/9」、非特定図柄でのリーチの場合には「3/9」となる。
【0041】このような図柄設定をしておいて、図4に示すフローチャートで示した処理と同様な処理を行うようにすればよい。具体的には、ステップS420における大当たり停止図柄抽選処理は、0番から8番(図示せず)までの9種類のいずれかのパターンを選択するようにしておいて、特定図柄の大当たり(「111」、「222」、「333」)の場合には第1の制御パターンで遊技機を制御し、また、非特定図柄の大当たり(「444」、「555」)の場合には第2の制御パターンで遊技機を制御するようにすればよい(ステップS450、460)。この実施の形態によれば、最終停止図柄の個数を、他の表示エリアに表示される図柄の個数より多くしておくとともに、大当たりの出目のパターンを構成する図柄を特定図柄と非特定図柄に分けておいて、大当たりの出目のパターンが、特定図柄のぞろ目パターンであるときには、第1の制御パターンで遊技機を制御し、普通図柄のぞろ目パターンであるときには、第2の制御パターンで遊技機を制御するので、遊技性を向上することが可能となる。
【0042】特定図柄で大当たりしたときに確率変動突入する場合、左、中図柄の出目がぞろ目パターンで停止し、最終停止図柄である右図柄のみが変動している状態、つまり大当たりの期待感が最も向上するリーチとなるときにおいて、特定図柄のリーチとなる確率が高い(非特定図柄のリーチと比較して)ので、確率変動突入が期待できる状況を多く演出できる。
【0043】そして、非特定図柄のリーチ、つまり、左図柄、中図柄の出目が「AA」となって、確率変動突入が期待できない状況になったとしても、最終停止図柄を多くしておいて多くの当りパターンが期待できる状態で遊技を継続できるため、特別図柄が可変表示状態から順次停止状態になる際にも、遊技意欲が損なわれない。
【0044】また、非特定図柄で大当たりしたときに確率変動突入する場合、非特定図柄のリーチとなる確率が低い(特定図柄のリーチと比較して)ので、過度な射幸心を抑えた遊技機を提供できる。しかし、一旦、非特定図柄のリーチとなれば、最終停止図柄を多くしておいた分、大当たりとなる確率が高くなるので、より一層の確率変動突入の期待感を向上できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、最終停止図柄の個数を、他の表示エリアに表示される図柄の個数より多くしておくとともに、大当たりの出目のパターンを構成する図柄を特定図柄と非特定図柄に分けておいて、大当たりの出目のパターンが、特定図柄のぞろ目パターンであるときには、第1の制御パターンで遊技機を制御し、非特定図柄のぞろ目パターンであるときには、第2の制御パターンで遊技機を制御するので、遊技性を向上することが可能となる。
【0046】また、請求項2に係る発明によれば、最終停止図柄の種類を、他の表示エリアに表示される図柄の種類より多くしておき、大当たりの出目のパターンが、このより多くした図柄を含まないぞろ目パターンであって、特定のぞろ目パターンを除くパターンであるときには、第1の制御パターンで遊技機を制御し、一方、前記特定のぞろ目パターン、または、このより多くした図柄を含み最終停止図柄以外の残りの出目が前記特定のぞろ目パターンを構成する図柄からなるパターンであるときには、第2の制御パターンで遊技機を制御するので、最終停止図柄の種類を他の表示エリアの図柄より多くしつつ遊技性を向上することが可能となる。
【0047】また、請求項3に係る発明によれば、請求項1の効果に加えて、第1の制御パターンまたは第2の制御パターンのいずれかが、遊技機を確率変動状態または時短機能起動状態にすることとしたので、一層遊技性を向上することが可能となる。
【0048】また、請求項4に係る発明によれば、最終停止図柄の種類を、他の表示エリアに表示される図柄の種類より多くしておき、制御手段は、大当たりの出目のパターンが、このより多くした図柄を含まないぞろ目パターンであって、特定のぞろ目パターンを除くパターンであるときには、第1の制御パターンで遊技機を制御し、一方、前記特定のぞろ目パターン、または、このより多くした図柄を含み最終停止図柄以外の残りの出目が前記特定のぞろ目パターンを構成する図柄からなるパターンであるときには、第2の制御パターンで遊技機を制御するように構成されているので、最終停止図柄の種類を他の表示エリアの図柄より多くしつつ遊技性を向上することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000154679
【氏名又は名称】株式会社平和
【出願日】 平成9年(1997)6月13日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也 (外3名)
【公開番号】 特開平11−438
【公開日】 平成11年(1999)1月6日
【出願番号】 特願平9−156602