| 【発明の名称】 |
野球・ソフトボール用グラブ |
| 【発明者】 |
【氏名】元岡 憲
【氏名】西中 正登
【氏名】寺下 正記
【氏名】粂 和弘
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| 【要約】 |
【課題】指袋と指とのフィット感の調整が容易であり、指袋に指を挿入しても違和感が生ずることがなく、しかもフィット感が良好なグラブを提供する。
【解決手段】裏部材の手甲皮14から表部材の背面皮12に至る紐挿通孔31を各指袋の両側方に設けると共に、裏部材の手掌皮13の指挿入部4の両側方にも紐挿通孔32を設け、裏部材の手掌皮13を起点とする紐状部材2が、紐挿通孔32を出て指挿入部4を通り、紐挿通孔31から背面側に出て指袋を跨いだ後、他側の紐挿通孔31から再び指挿入部4に入り紐挿通孔32を経て手掌皮13裏に至るのを1単位とし、前記1単位を必要指袋数繰り返した後、手掌皮13裏の紐状部材2の端部21を、紐挿通孔32、指挿入部4、紐挿通孔31を通して背面側に出すように構成した野球・ソフトボール用グラブとする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 裏部材の手甲皮(14)から表部材の背面皮(12)に至る紐挿通孔(31)を各指袋の両側方に設けると共に、裏部材の手掌皮(13)の指挿入部(4)の両側方にも紐挿通孔(32)を設け、裏部材の手掌皮(13)を起点とする紐状部材(2)が、紐挿通孔(32)を出て指挿入部(4)を通り、紐挿通孔(31)から背面側に出て指袋を跨いだ後、他側の紐挿通孔(31)から再び指挿入部(4)に入り紐挿通孔(32)を経て手掌皮(13)裏に至るのを1単位とし、前記1単位を必要指袋数繰り返した後、手掌皮(13)裏の紐状部材(2)の端部(21)を、紐挿通孔(32)、指挿入部(4)、紐挿通孔(31)を通して背面側に出すように構成した野球・ソフトボール用グラブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、野球・ソフトボール用グラブ(以下、単に「グラブ」という)の指挿入部に設けて、指挿入部に挿入した指とグラブの指袋とのフィット感を向上させようとする紐締め構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のグラブは、図5に示すように、5本の略指型形状を有する受球面皮11と、それぞれ5本の指袋を形成するように複数の皮革から成るパーツを縫製して仕上げた背面皮12とを、両者とも銀面側が内側になるように、手口挿入部を除いて周縁を縫製した後、銀面側が表側となるように表裏をひっくり返し、これを表部材とする。次に、前記表部材よりも小さく裁断した5本の略指型形状を有する手掌皮13と、それぞれ5本の指袋を形成するように複数の皮革から成るパーツを縫製して仕上げた手甲皮14とを、これも両者の銀面側が内側になるように、手口挿入部を除いて周縁を縫製した後、これを裏部材とする。 【0003】前記表部材の所要部に、フェルト等で作られた芯体やその他の衝撃吸収体、ワックス等を挿入したり、オイルを含浸させた後、前記裏部材を挿入し、表部材と裏部材の手口挿入部を皮紐で結合する。さらに、親指袋と人差し指袋の間には、別体に形成したウエブを、これも皮紐で結合して、最終的にグラブとして仕上げていた。 【0004】前記のようなグラブにおいて、各指袋の指挿入部は、裏部材の手甲皮が指挿入部を塞ぐようになっていると、指が挿入し難く、挿入した後も手甲皮が指を圧迫して手入れ感が悪かった。逆に指挿入部が指よりも大きすぎると、指挿入部と指との間に隙間ができてフィット感が悪くなるという欠点があった。 【0005】そこで、実公平5−222号のような考案がなされている。前記考案は、指掛け具10を指の腹側に位置する側の皮4に止めてある野球用グローブである。かかる考案では、指が直接指掛け具10に触れるので、どうしても違和感があった。また、各指の大きさは人それぞれに異なっており、指掛け具10の締め具合も人それぞれに異なっている。従って、指掛け具10が構成する指挿入孔の大きさを各指毎に微調節するには、その端部を引き締めると共に、引き締めすぎた場合は指挿入孔の大きさを広げる方向に引っ張ってやる必要がある。ところが、指掛け具10はグラブの裏部材の内側に位置しているので指が入り難く、指挿入孔の大きさを広げる方向に引っ張ることが非常にやりづらかった。 【0006】前記欠点を改良した発明として、特開平9−299542号も知られている。かかる発明は、内指袋3には紐状部材7が存在しないようにして、指が直接紐状部材7に触れることがなく、また指を挿入した時の違和感をなくそうとするものである。さらに、外皮1(図5で説明したところの表部材に相当)に挿通孔6を設け、これに紐状部材7を通してこれを締めることによって、外皮1が内指袋3を圧迫することにより、結果的に内指袋3と指とのフィット感を高めようとする発明である。 【0007】しかし、かかる構成では、外皮1を紐状部材7で締めることによって間接的に内指袋3を締めようとするものであるから、どうしても内指袋3の締め具合が甘くなってフィット感が向上しないという問題点があった。また、外皮1が手掌皮と紐状部材7を介して強固に指袋の指挿入部近傍において緊締されることになるので、グラブをボールを捕球するために屈曲させようとすると、グラブ自体が突っ張ってボールの捕球方向へ屈曲し難くなるという欠点もあった。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、前記欠点を改良しようとするもので、指袋に指を挿入しても違和感が生ずることがなく、しかも指袋と指とのフィット感が良好なグラブを提供するものである。さらには、指袋と指とのフィット感の調整が容易であり、本構造を取ってもグラブ自体が自然にボールの捕球方向へ屈曲し、突っ張って屈曲動作を阻害することのないグラブにしようとするものである。 【0009】 【課題を解決する為の手段】そこで、本発明は、裏部材の手甲皮14から表部材の背面皮12に至る紐挿通孔31を各指袋の両側方に設けると共に、裏部材の手掌皮13の指挿入部4の両側方にも紐挿通孔32を設け、裏部材の手掌皮13を起点とする紐状部材2が、紐挿通孔32を出て指挿入部4を通り、紐挿通孔31から背面側に出て指袋を跨いだ後、他側の紐挿通孔31から再び指挿入部4に入り紐挿通孔32を経て手掌皮13裏に至るのを1単位とし、前記1単位を必要指袋数繰り返した後、手掌皮13裏の紐状部材2の端部21を、紐挿通孔32、指挿入部4、紐挿通孔31を通して背面側に出すように構成した野球・ソフトボール用グラブとした。 【0010】 【発明の実施の形態】図1は、本発明グラブの一実施例であり、背面側から見たところである。本実施例では、グラブ1の人差し指袋15、中指袋16、薬指袋17の指挿入部4寄りに紐状部材2を通し、その端部21は背面側に2つ割りにして出すようにしている。そして、2つ割りに出した端部21を結ぶことにより紐状部材2の締め具合の調節ができるようにしている。 【0011】図2は、図1のグラブのA−A線端面図である。人差し指袋15、中指袋16、薬指袋17のそれぞれの指袋の両側方には、裏部材の手甲皮14から表部材の背面皮12に至る紐挿通孔31を設ける。さらに、裏部材の手掌皮13にも、人差し指袋15、中指袋16、薬指袋17のそれぞれの指挿入部4の両側方に紐挿通孔32を設ける。 【0012】人差し指袋15の裏部材の手掌皮13に端部を固定され、ここを起点とする紐状部材2が、紐挿通孔32を出て指挿入部4を通り、紐挿通孔31から人差し指袋15の背面側に出て人差し指袋15を跨いだ後、他側の紐挿通孔31から再び指挿入部4に入り紐挿通孔32を経て手掌皮13裏に至る。これを、中指袋16及び薬指袋17でも繰り返した後、紐状部材2の端部21を、紐挿通孔32、指挿入部4、紐挿通孔31を通してグラブの背面側に出すようにするものである。 【0013】本発明の実施例では、紐状部材2を、人差し指袋15、中指袋16、薬指袋17のそれぞれに通しているが、これは実施例に限られず、任意の1つの指袋のみに実施したり、前記から選ばれる2つの指袋に実施したり、さらにはそれらに追加して小指袋18にも実施してもよい。そして、前記のどの構成にしても、紐状部材2の端部21は、紐挿通孔32、指挿入部4、紐挿通孔31を通してグラブの背面側に出すようにするものである。 【0014】図3は、図1のグラブを指挿入部4付近から見た斜視図である。図中6は、指挿入部4入り口に位置する「ヘリ」である。紐状部材2は、人差し指袋15、中指袋16、薬指袋17の指挿入部4からわかる通り、指挿入部4の両側方に位置するが、手甲側においては各指袋背面上に位置し、直接指に当ることがない。従って、実公平5−222号考案のように紐状部材2が直接指に当ることがなく、指に挿入した際に違和感が起きない。 【0015】紐状部材2を緊締すれば、挿入した指のすぐ両側に位置する紐状部材2が引き締まることになるので、各指袋の指挿入部4は指の中心方向へ確実に狭まり、指を指袋にぴったりとフィットさせることができる。従って、実開平9−299542号のように、指袋の外皮のみを締めるものと異なり、指と指袋とのフィット感が格段に向上するものである。 【0016】しかも、紐状部材2は、各指袋の背面上に出ているので、紐状部材2を緊締しすぎて指を指挿入部4に挿入し難くなった時は、各指袋の背面上に出ている紐状部材2を引っ張れば、再び指挿入部4を広げることができるので、指挿入部4の拡狭の調整が非常にやりやすくなった。従って、指掛け具がグラブの内側に存在してその調整が非常にやり難い実公平5−222号考案の欠点が改良された。 【0017】また、表部材全体が強固に緊締されることもないので、グラブ自体が突っ張ってボールの捕球方向へ屈曲し難くなるということもない。しかも、図3及び図4に示すように、各指袋の指挿入部4入口近傍に紐状部材2を設けているので、裏部材の手甲皮14の指股部141をその分だけ指挿入部4奥へ後退させることができる。グラブの表部材、裏部材の各指袋を構成する指股部への縦のラインは、グラブの捕球動作に対しちょうど梁のような効果を奏し、グラブを捕球方向へ曲り難くしている。従って、指股部はなるべく指先側へ設けると梁になる部分が短くなってグラブは捕球方向へ曲りやすくなる。かかる点においても、本発明のように指挿入部4に紐状部材2を設けることは有利な効果を奏する。 【0018】 【発明の効果】本発明では、紐状部材2が直接指を圧迫することがないので、指袋に指を挿入しても違和感が生じることはない。また、紐状部材2を緊締すれば、挿入した指のすぐ両側に位置する紐状部材2が引き締まることになるので、指を指袋にぴったりとフィットさせることができる。 【0019】紐状部材2は各指袋の背面上に出ているので、紐状部材2を引っ張ることにより、簡単に指挿入部4の拡狭の調整ができる。グラブの表部材全体が強固に緊締されず、また、グラブの表部材、裏部材の各指袋を構成する指股部を指先に近くに設計できるので、グラブが捕球方向へ曲りやすくなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005935 【氏名又は名称】美津濃株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月1日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−313914 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月16日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−137634 |
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