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【発明の名称】 野球用ヘルメット
【発明者】 【氏名】金森 克二

【氏名】三島 健二

【要約】 【課題】ヘルメットの着脱を繰り返しても、イヤーフラップと緩衝材が剥離しない野球用ヘルメットを提供する。

【解決手段】装着者の頭部を覆う帽体から下方に、前記装着者の耳部を覆うイヤーフラップ4が延設され、前記イヤーフラップ4の内側面5に帯状の緩衝材6が貼着されてなる野球用ヘルメットにおいて、前記イヤーフラップ4の内側面5には前記緩衝材6の貼着面7と略同一形状の面を囲む環状の凸壁10が形成され、前記凸壁10に囲まれた面に前記緩衝材6の貼着面7が貼着されると共に、前記緩衝材6の貼着面7側の外側周縁部9が前記凸壁10に取り囲まれていることを特徴とする野球用ヘルメットとした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 装着者の頭部を覆う帽体から下方に、前記装着者の耳部を覆うイヤーフラップが延設され、前記イヤーフラップの内側面に帯状の緩衝材が貼着されてなる野球用ヘルメットにおいて、前記イヤーフラップの内側面には前記緩衝材の貼着面と略同一形状の面を囲む環状の凸壁が形成され、前記凸壁に囲まれた面に前記緩衝材の貼着面が貼着されていることを特徴とする野球用ヘルメット。
【請求項2】 前記凸壁は、高さが0.2〜2.0mmであることを特徴とする請求項1記載の野球用ヘルメット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野球、ソフトボール等の球技時に着用される野球用ヘルメット(以下、ヘルメットと省略する。)に関するものであり、更に詳しくは、野球用ヘルメットのイヤーフラップと緩衝材の取り付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、野球用ヘルメットとしては各種のものが知られているが、バッター用のヘルメットを例にとって説明すれば、その構成としては、図3に示すように、ピッチャーの投球から頭部を保護するのに必要な強度を有した略半球形状の帽体2と、前記帽体2の前面に形成されるひさし部3と、前記帽体の左右側部の一方、或いは、両方から下方に延設されて装着者の耳を保護する為のイヤーフラップ4が設けられた構成を有しており、更に、前記イヤーフラップ4の内側面5には、ボールが前記イヤーフラップ4に衝突した際に該イヤーフラップ4が耳に直接当たって生ずる衝撃を緩和させるために、装着者の耳の前部と、下部と、後部に相当する位置に、略『し』の字形状の帯状の緩衝材6が接着剤や両面テープ等によって貼着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の野球用ヘルメットは、図4に示すように、イヤーフラップ4の内側面5は通常平坦な面になっていて、前記内側面5に緩衝材6の貼着面7が貼着されているので、ヘルメットの着脱の際に装着者の指や爪が前記緩衝材6の貼着面7側の外側周縁部9に引っ掛かってしまう。従って、貼着面端部8に応力が集中してしまい、ヘルメットの着脱を繰り返すと、前記貼着面端部8がめくれて、ついには前記イヤーフラップ4と前記緩衝材6が剥離してしまうという問題点があった。
【0004】このような従来の野球用ヘルメットの欠点に鑑み、ヘルメットの着脱を繰り返しても、イヤーフラップと緩衝材が剥離しない野球用ヘルメットを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成するためになされたものであり、請求項1の発明は、装着者の頭部を覆う帽体から下方に、前記装着者の耳部を覆うイヤーフラップが延設され、前記イヤーフラップの内側面に帯状の緩衝材が貼着されてなる野球用ヘルメットにおいて、前記イヤーフラップの内側面には前記緩衝材の貼着面と略同一形状の面を囲む環状の凸壁が形成され、前記凸壁に囲まれた面に前記緩衝材の貼着面が貼着されていることを特徴とする野球用ヘルメットである。
【0006】請求項2の発明は、前記凸壁は、高さが0.2〜2.0mmであることを特徴とする請求項1記載の野球用ヘルメットである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施例の野球用ヘルメットを示した側面図、図2は、そのA−A線切断断面図である。図1に示すように、野球用ヘルメット1は、略半球形状の帽体2と、前記帽体2の前面に形成されるひさし部3と、前記帽体の左右側部の一方、或いは、両方(本実施例においては右側部に形成したものを示す。)から下方に延設されて装着者の耳を保護する為のイヤーフラップ4とを有しており、更に、前記イヤーフラップ4の内側面5には、ボールが前記イヤーフラップ4に衝突した際に該イヤーフラップ4が耳に直接当たって生ずる衝撃を緩和させるために、装着者の耳の前部と、下部と、後部に相当する位置に、略『し』の字形状の帯状の緩衝材6が接着剤や両面テープ等によって貼着されている。
【0008】次に、前記イヤーフラップ4と前記緩衝材6の取り付け構造について、図2に基づいて説明する。前記イヤーフラップ4の内側面5には前記緩衝材6の貼着面7と略同一形状の面を囲む環状の凸壁10が形成されている。そして、前記凸壁10に囲まれた面には前記緩衝材6の貼着面7が貼着されており、更に、前記緩衝材6の貼着面7側の外側周縁部9は、前記凸壁10に取り囲まれた状態で収納されている。
【0009】尚、前記凸壁10の高さは、0.2〜2.0mm、好ましくは0.5〜1.0mmであることが望ましい。高さが0.2mmより低いと、前記緩衝材6の貼着面7側の外側周縁部9が前記凸壁10からはみ出してしまうため、野球用ヘルメット1の着脱の際に装着者の指や爪が前記外側周縁部9に引っ掛かってしまう。従って、貼着面端部8に応力が集中してしまい、ヘルメットの着脱を繰り返すと、前記貼着面端部8がめくれて、ついには前記イヤーフラップ4と前記緩衝材6が剥離してしまう。また、高さが2.0mmより高いと、野球用ヘルメット1の着脱の際に、凸壁10の頂部10aに装着者の指や爪が当たり易くなるため、指や爪を怪我する可能性がある。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る野球用ヘルメットは、装着者の頭部を覆う帽体から下方に、前記装着者の耳部を覆うイヤーフラップが延設され、前記イヤーフラップの内側面に帯状の緩衝材が貼着されてなる野球用ヘルメットにおいて、前記イヤーフラップの内側面には前記緩衝材の貼着面と略同一形状の面を囲む環状の凸壁が形成され、前記凸壁に囲まれた面に前記緩衝材の貼着面が貼着されていることを特徴とする野球用ヘルメットであるから、ヘルメットの着脱の際に装着者の指や爪が前記緩衝材の貼着面側の外側周縁部に引っ掛かることがない。従って、貼着面端部に応力が集中しないため、ヘルメットの着脱を繰り返しても、イヤーフラップと緩衝材が剥離しない野球用ヘルメットを提供できる。
【出願人】 【識別番号】000005935
【氏名又は名称】美津濃株式会社
【出願日】 平成10年(1998)5月1日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−313913
【公開日】 平成11年(1999)11月16日
【出願番号】 特願平10−137637