トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽




【発明の名称】 歩行運動機具
【発明者】 【氏名】橋詰 友良

【要約】 【課題】左右一対のハンドルを使用者の意のままに固定又は揺動可能でその操作を容易となし、構造簡単で安価に得る。

【解決手段】基台2と、基台2に前端部が水平軸5により回動自在に取付けられかつ抵抗体6を介して交互に上下揺動する左右一対の可動ステップ3,4と、基台2の前端部中央に立設された支持部材7と、支持部材7の両側に水平軸5と平行な取付軸8を介して前後揺動可能に取付けた左右一対のハンドル9,10と、両ハンドル9,10の下部と支持部材7を貫通する着脱自在なロック部材11とにより構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基台と、該基台に前端部が水平軸により回動自在に取付けられかつ抵抗体を介して交互に上下揺動可能とされた左右一対の可動ステップと、前記基台に下端部が前記水平軸と平行な取付軸を介して取付けられかつ前後揺動可能とされた左右一対のハンドルとを備えている歩行運動機具において、前記左右一対のハンドルを任意に固定可能な固定手段が設けられていることを特徴とする歩行運動機具。
【請求項2】 基台と、該基台に前端部が水平軸により回動自在に取付けられかつ抵抗体を介して交互に上下揺動可能とされた左右一対の可動ステップと、前記基台に下端部が前記水平軸と平行な取付軸を介して取付けられかつ前後揺動可能とされた左右一対のハンドルとを備えている歩行運動機具において、前記基台の前部左右方向中央に支持部材が立設され、該支持部材の左右両側に前記ハンドルの各下部が可及的に近接配置され、該ハンドル下部及び支持部材が、これらを貫通する共通のロック部材により着脱自在に固定されるように構成されていることを特徴とする歩行運動機具。
【請求項3】 基台と、該基台に前端部が水平軸により回動自在に取付けられかつ抵抗体を介して交互に上下揺動可能とされた左右一対の可動ステップと、前記基台の前部左右方向中央に立設された支持部材と、該支持部材に各下端部が支持部材の左右両側に位置するように前記水平軸と平行な取付軸を介して取付けられかつ前後揺動可能とされた左右一対のハンドルと、該両ハンドル及び前記支持部材を貫通する着脱自在なロック部材とからなり、前記両ハンドルが前記ロック部材の貫通部より上方において相互間隔が拡開され使用者の手で持ち易い間隔とされていることを特徴とする歩行運動機具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者が左右一対の可動ステップ上に乗り、体重を左右交互に移し替えて足腰の運動を行なう歩行運動機具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種歩行運動機具として、基台と、該基台上に前端部が水平軸により回動自在に取付けられかつ油圧シリンダ等の抵抗体を介して左右交互に上下揺動可能とされた左右一対の可動ステップと、前記基台上に前端部左右方向中央に位置して立設されたハンドルステムと、該ステム上端に固着された自転車のハンドルバー状のハンドルとにより構成されたものがある。
【0003】また、左右一対のハンドル下端部が基台上に水平な取付軸を介して取付けられかつ前後揺動可能とされた歩行運動機具がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技術の前者では、ハンドルが固定式であるため、使用者は腕の運動ができないという問題がある。また、従来技術の後者では、ハンドルが前後揺動するので、歩行運動中にバランスを崩し不安を感じる人(例えば老人や身障者など)があり、使い勝手が悪いという難点がある。
【0005】本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、左右一対のハンドルが随時任意に揺動又は固定可能で、その操作が容易でかつ使い勝手が良く、構造が簡単であり、しかも安価に得ることができる歩行運動機具を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発明は、基台と、該基台に前端部が水平軸により回動自在に取付けられかつ抵抗体を介して交互に上下揺動可能とされた左右一対の可動ステップと、前記基台に下端部が前記水平軸と平行な取付軸を介して取付けられかつ前後揺動可能とされた左右一対のハンドルとを備えている歩行運動機具において、前記左右一対のハンドルを任意に固定可能な固定手段が設けられている点に特徴がある。
【0007】このような構成にすると、使用者の意のままにハンドルを固定し不安感を解消して、或いは固定を解除して腕の運動をしながら歩行運動をすることができる。なお、前記ハンドルの固定手段は、ハンドル下端の取付部に或いは基台側に設けることができ、さらには基台から立設した固定部材に設けることができる。また、本発明は、基台と、該基台に前端部が水平軸により回動自在に取付けられかつ抵抗体を介して交互に上下揺動可能とされた左右一対の可動ステップと、前記基台に下端部が前記水平軸と平行な取付軸を介して取付けられかつ前後揺動可能とされた左右一対のハンドルとを備えている歩行運動機具において、前記基台の前部左右方向中央に支持部材が立設され、該支持部材の左右両側に前記ハンドルの各下部が可及的に近接配置され、該ハンドル下部及び支持部材が、これらを貫通する共通のロック部材により着脱自在に固定されるように構成されている点に特徴がある。
【0008】この場合、左右一対のハンドルは、その下部が支持部材に近接しており、かつ、これが前後揺動しても使用者の脚部が当たらないようになっている。そして、ハンドルを固定するときは、1本のロック部材を前記左右のハンドルと支持部材に同時に貫通させるとよいから、操作が至極簡単であり、また、固定解除をするときは、ロック部材を抜き出すだけの簡単な作業でよく、ロック位置を或程度高くできるので非常に使い勝手が良い。しかも、左右のハンドルが近接しているので、長いロック部材を必要とせず、構造が簡単である。
【0009】さらに、本発明に係る歩行運動機具は、基台と、該基台に前端部が水平軸により回動自在に取付けられかつ抵抗体を介して交互に上下揺動可能とされた左右一対の可動ステップと、前記基台の前部左右方向中央に立設された支持部材と、該支持部材に各下端部が支持部材の左右両側に位置するように前記水平軸と平行な取付軸を介して取付けられかつ前後揺動可能とされた左右一対のハンドルと、該両ハンドル及び前記支持部材を貫通する着脱自在なロック部材とからなり、前記両ハンドルが前記ロック部材の貫通部より上方において相互間隔が拡開され使用者の手で持ち易い間隔とされている点に特徴がある。
【0010】かかる構成であると、ハンドルの固定・固定解除操作を高い位置で行なえるようにできるうえ、ハンドル下端部が支持部材に取付けられるので、取付位置を高くかつ左右共通の取付軸にできるなど構造が簡単でコンパクトになると共に、ハンドルの揺動抵抗調整がし易くなるほか、使用者の脚部がハンドルに当たる恐れもなく、使い勝手の向上を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本発明に係る歩行運動機具1は、基台2と、基台2上に前端部3A,4Aが水平軸5により上下揺動可能に取付けられた左右一対の可動ステップ3,4と、前記基台2と可動ステップ3,4間に取付けられた油圧シリンダ機構からなる揺動抵抗体6と、基台2上に前端部左右方向中央に位置して立設された支持部材7と、該支持部材7の左右両側に下端部が前記水平軸5と平行な取付軸8を介して前後揺動可能に取付けられた左右一対のハンドル9,10と、支持部材7及びハンドル9,10を貫通するハンドル固定手段である棒状のロック部材11とにより主構成されている。
【0012】前記基台2は、中空丸棒(又は角棒)状の金属製前後部横材12,13と、前部横材12の上面中央に立設された金属製角管からなるステップ取付部材14と、前記後部横材13の左右方向中央部とステップ取付部材14の後面とを連結する縦材15と、前後部横材12,13の各左右端部に外嵌固着された合成ゴム、合成樹脂等からなる滑り止め材16と、前記取付部材14と前記縦材15とを連結する補強材17とから成っている。
【0013】そして、基台2の前部横材12の左右両端部には後向きに、前記抵抗体6の取付ブラケット18が夫々固着されている。また、前記補強板17には、前記抵抗体6を支持するための切欠状受部(図示省略)が設けられている。前記可動ステップ3,4の前端部3A,4Aは、横(水平)方向の軸孔を有する筒状体からなり、該前端部3A,4Aの軸孔にブシュ等の軸受材(図示省略)を介して水平軸5が嵌合され、水平軸5に対して左右の可動ステップ3,4が夫々単独に上下方向に回動自在となっている。前記水平軸5は、両端に雄ねじ部(図示省略)を有し、前記ステップ取付部材14の上端部内に嵌着されかつ左右方向に軸孔が設けられている軸支持材19に挿通固定されている。
【0014】なお、前記水平軸5の両端雄ねじ部には、ステップ抜け止め材20,21が螺着されている。また、可動ステップ3,4の下面には、前後方向中央部よりも後端寄りに揺動抵抗体6を取付けるためのブラケット22,23が固着されている。前記揺動抵抗体6は、従来採用されているもので、左右の油圧シリンダ24,25と、該両シリンダ24,25のヘッド側24A,25Aを回動継手(図示省略)を介して連結する中間に絞り弁26を内蔵した水平軸5と平行な連結管27とからなり、該連結管27が前記補強板17により支持され、左右の油圧シリンダ24,25ヘッド側24A,25Aが、前記ブラケット18,18に水平軸5と平行な軸28を介して揺動可能に取付けられている。
【0015】前記油圧シリンダ24,25のロッド外端金物29は、可動ステップ3,4下面のブラケット22,23に、前記水平軸5と平行な軸30を介して揺動可能に取付けられている。そして、左右油圧シリンダ24,25の両ヘッド側室は、前記連結管27により連通されており、作動油が左右シリンダヘッド側室内に交互に流入・流出することにより、可動ステップ3,4の体重による上下揺動に所要の抵抗が付加されるようになっている。
【0016】また、前記絞り弁26は、操作ノブ31により基台2の前記縦材15の上側で操作し、抵抗を任意に変えて踏み込みの深さを調節し、歩行・山登り運動と変化がつけられるようになっている。前記支持部材7は、ステップ取付部材14と同断面をもつ金属製角管からなり、下端内部前後には断面溝形の連結材32が対向状に固着され、前記取付部材14の前後面に設けたねじ挿通孔33に対応してねじ孔34が設けられており、前記連結材32がステップ取付部材14に上方から挿入され、座金35を介してねじ36により固定されるようになっている。
【0017】また、支持部材7には、上下方向中央部に前記水平軸5と平行に左右に貫通するハンドル取付孔37が設けられ、上端部に該取付孔37と平行でかつ左右に貫通するロック部材挿通孔38が設けられており、上端に合成樹脂製の四角形プラグ39を介して表示盤40が取付けられている。なお、該表示盤40は、時間・距離・ステップ数・消費カロリー等を表示できるようになっている。
【0018】前記支持部材7のハンドル取付孔37の外周には、正面視L字形の抵抗板取付部材41,42が夫々同心的に固着(溶接)され、軸挿通孔43が前記取付孔37と貫通するように設けられている(図4参照)。前記抵抗板取付部41,42の下部外端には、抵抗板係止突片44が設けられている。前記取付軸8は、図4に示しているように、両端に雄ねじ部8A,8Bを有し、回動抵抗調節兼用取付ノブ45,46が螺合されるようになっており、左右両ハンドル9,10を同時に取付けることができる。
【0019】前記ハンドル9,10は、左右対称状に成形され、取付部47,48を有しかつクランク状に屈曲された中空の下部ハンドル体9A,10Aと、上端にグリップ49,50を套嵌した上部ハンドル体9B,10Bとからなり、下部ハンドル体9A,10Aの上端中空室内には、連結用パイプ51,52が挿入固着され、該連結用パイプ51,52及び上部ハンドル体9B,10Bの下部には、ボルト挿通孔53,54が夫々設けられ、ボルト55,56及びナット57,58により座金59,60を介して、組立・分解可能に連結されている。
【0020】また、前記下部ハンドル体9A,10Aには、取付部47,48の上側でかつ互いに支持部材7の両側に近接する位置に支持部材7の前記ロック部材挿通孔38に対応して、これと貫通するロック部材挿通孔61,62が設けられ、共通のロック部材11が、前記各挿通孔38,61,62に貫通状にかつ着脱可能に装着される。なお、ロック部材11は、一端に握り球11Aを備えている。そして、前記支持部材7の背面上端部には、図3に示すように、ロック部材保管用吊環63が設けられ、同図に2点鎖線で示すように、ロック部材11が吊り下げられるようになっている。
【0021】下部ハンドル体9A,10Aの取付部47,48は、ハンドル体9A,10Aと別体で、上端開口に下部ハンドル体9A,10Aの下端を挿入し、ビス64により着脱可能に連結されており、その下端部は正面視長方形で側面視略円形のボス部65,66とされ、その軸孔67,68に前記取付軸8が挿通されるようになっている。また、左右取付部47,48のボス部65,66両側面には、前記軸孔67から放射状に延びる多数の溝68が設けられている。
【0022】そして、前記両ボス部65,66の左右対向内側面は、前記抵抗板取付部材41,42に夫々当接され、両ボス部65,66の左右各外側面には、前記取付部材41,42の抵抗板係止突片44に係合する切欠係合部69,70を有しかつ軸孔71,72を有する抵抗板73,74が当接されるようになっている。したがって、支持部材7に固着した抵抗板取付部材41,42に、前記両ボス部65,66及び両抵抗板73,74を当てがってそれらの各軸孔43,67,71,72を一致させると共に抵抗板係止突片44に抵抗板73,74の切欠係合部69,70を係合させ、前記各軸孔43,67,71,72に前記取付軸8を挿通し、該軸8の両端雄ねじ部8A,8Bに座金75,76を介して、前記回動抵抗調節兼用取付ノブ45,46を螺着することにより、ハンドル9,10を支持部材7に前後揺動自在に取付けることができる。
【0023】なお、前記下部ハンドル体9A,10Aは、その下部が支持部材7に対して可及的に近接しているが、ロック部材挿通孔61,62より上方の相互間隔が順次拡開され、使用者の持ち易い間隔となっている。したがって、上部ハンドル体9B,10Bの上部グリップ49,50の間隔は、使用者が持ち易く運動し易い状態になっている。
【0024】上記実施形態において、足・腰の運動をする場合は、図2、図3に示すように、ロック部材11により左右のハンドル9,10を支持部材7に同時に固定し、左右の可動ステップ3,4上に乗り、踏み込みの深さを見て、使用者個人の体力等に合わせて、操作ノブ31を回転し踏み込み深さを調節してから、運動を始める。
【0025】そして、足・腰の運動に加えて腕の運動をもする場合は、前記ロック部材11を左右のハンドル9,10から抜き取り、吊環63に挿入して保管すると共に、前記取付ノブ45,46を回転させて左右ハンドル9,10の前後揺動抵抗を加減し、さらに操作ノブ31により踏み込み深さを調節した後、運動を開始する。上記実施形態によれば、左右のハンドル9,10を支持部材7にロック部材11により同時にワンタッチで固定し、かつ解放することができ、足・腰の運動と足・腰及び腕の運動とに使い分けることができるうえ、ハンドル9,10の支持部材7へのロック部が可及的に近接しているので、ロック部分にかかるモーメントが小さく十分な強度が得られ、かつロック部材11の長さを短かくコンパクトにできるため、ロック操作及び解除がし易く、構造が簡単で安価に得ることができる。
【0026】また、左右のハンドル9,10が中央部の支持部材7に近接し、中間より上部において左右に拡開されて両手で持ち易くなっているので、脚部特にひざがハンドル9,10に当たる恐れはなく、しかもハンドル9,10を安定よく揺動させることができる。さらに、基台2のステップ取付部材14から支持部材7を分離させ、左右ハンドル9,10を上下部ハンドル体9A,9B,10A,10Bとそれぞれ分割すると共に下部ハンドル体9A,10Aを取付部47,48から分解することで、コンパクトに分解でき、箱詰めが容易で、運搬・保管等の嵩を小さくすることが可能である。しかも、使用に際しては、簡単にかつ迅速に組立てることができる。
【0027】本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、ロック部材11は左・右ハンドル9,10を個別にロックするものであってもよく、かつ棒状ロック部材に代えて他の固定手段例えばねじ込みボルト式やクランパー形等を採用でき、また、左右一対のハンドル9,10は上下部共にストレートとすると共にその下端部は、基台2の前端部左右両端において取付け、その取付部にハンドル固定手段を設けることができるほか、適宜設計変更が可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上のように、基台と、該基台に前端部が水平軸により回動自在に取付けられかつ抵抗体を介して交互に上下揺動可能とされた左右一対の可動ステップと、前記基台に下端部が前記水平軸と平行な取付軸を介して取付けられかつ前後揺動可能とされた左右一対のハンドルとを備えている歩行運動機具において、前記左右一対のハンドルを任意に固定可能な固定手段が設けられているので、使用者の意のままにハンドルを固定し不安感をなくして、足・腰の運動を行ない、また、ハンドルの固定を解除して前後揺動可能とし、足・腰及び腕の運動を行なえ、非常に使い勝手が良い。
【0029】また、本発明は、基台の前部左右方向中央に支持部材が立設され、該支持部材の左右両側に前記ハンドルの各下部が可及的に近接配置され、該ハンドル下部及び支持部材が、これらを貫通する共通のロック部材により着脱自在に固定されるように構成されているので、構造が簡単でコンパクトでかつ短かいロック材で足り、安価に得られると共に操作が至極容易である。
【出願人】 【識別番号】593117877
【氏名又は名称】伸和興業株式会社
【出願日】 平成10年(1998)5月1日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
【公開番号】 特開平11−313905
【公開日】 平成11年(1999)11月16日
【出願番号】 特願平10−122359