トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽




【発明の名称】 練習用ゴルフクラブ
【発明者】 【氏名】大森 信正

【要約】 【課題】ゴルフの練習において、初心者でもゴルフボールを打つ瞬間のインパクトを感じ易くし、打ち出されるボールをより遠くへ飛ばすためのスイングの仕方を理解しながら覚えられる練習用ゴルフクラブを提供する。

【解決手段】クラブフェース4を飛球線5に対して凹面とし、インパクトの瞬間の感触を練習者が実感することができるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】クラブフェースを飛球線に対して凹面とし、インパクトの瞬間の感触を練習者が実感することができるようにしたことを特徴とする練習用ゴルフクラブ。
【請求項2】前記クラブフェースが前記飛球線に対する上下方向の凹面となっている請求項1に記載の練習用ゴルフクラブ。
【請求項3】前記クラブフェースが前記飛球線に対する左右方向にも凹面となっている請求項1に記載の練習用ゴルフクラブ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフの練習をする時においてボールを打つ瞬間のインパクトを初心者でも感じ易くし、打ち出されるボールをより遠くへ飛ばすためのスイングの仕方を理解しながら覚えられるようにした練習用ゴルフクラブに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ競技において、ボールの打ち方は最も重要な基本的要素の一つである。それはボールの打ち方次第でその後の競技の行方を左右するものだからである。そのため、ゴルフ初心者をはじめとする練習者にとっては、最も注意して練習をしなければならないものの一つである。これまでのボールを打つ練習では、ゴルフをプレーするにあたっての規則上、図6と図7に示すようなクラブヘッド2のフェース4部分が、平面ないしはいくらか凸面となったゴルフクラブを用いていた。これらの図で、ロフト8とはシャフト1に対するクラブヘッド2のフェース4の角度であり、このロフト8は少ないもので6度、多いもので60度位の角度がついている。このロフト8によりボールが打たれた瞬間の力の逃げる度合いが変わるため、それぞれのクラブでボールを打ち分けることができるようになっている。練習者にとって、このボールが打たれた瞬間(インパクト)の力の働く方向(逃げ)を理解することがゴルフの上達には不可欠である。しかし、実際の練習ではボールがフェースに当たった時のボールとフェースとの接着面が少ないため、図8に示すように素早くボールは弾き出されてしまう。そして、ボールとフェースとの接触時間が極めて短いので、練習者にとっては、どのようにボールがフェースに当たったのか想像することが難しかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のゴルフクラブを用いた練習においては、ボールがフェースに当たっている瞬間が非常に短いために、練習者がインパクトの瞬間を感じ取ることができず、練習者はボールの飛び方によりその打ち方の善し悪しを判断する以外に適当な方法はなかった。
【0004】本発明は上述した事情より成されたものであり、本発明の目的は、初心者でもゴルフボールを打つ瞬間のインパクトを感じ易くし、打ち出されるボールをより遠くへ飛ばすためのスイングの仕方を理解しながら覚えられる練習用ゴルフクラブを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゴルフボールを打つ瞬間のインパクトを感じ易くし、打ち出されるボールをより遠くへ飛ばしたり、自分の思った方向へ打ち出すためのスイングの仕方を理解しながら覚えられる練習用ゴルフクラブに関するものであり、本発明の上記目的は、クラブヘッドのフェースを飛球線に対して凹面にすることによって達成される。
【0006】
【発明の実施形態】以下、図面に基づいて本発明の実施例について詳細に説明する。
【0007】図1は、緩やかに湾曲した凹面のフェース4を持つゴルフヘッドの断面の一例を示している。フェース4が飛球線5に対して凹面となっていることが特徴である。クラブフェースの凹面は、図2のように飛球線5に対して上下方向(地面の上下方向)に湾曲した形状となっていても良く、更に図3のように飛球線5の左右方向(スイングする人の手前側と向う側)に湾曲した形状となっていても良い。湾曲の形状はクラブの各縁より緩やかな曲率でもって連続的に変化しておれば良く、その曲線は打とうとするショット(高低、スライス、フック)により色々な曲率が考えられる。
【0008】図2は、ボールが凹面型ゴルフクラブのフェース4に当たった時に、ボールが受ける力の働き方を説明するためのものである。ボール6がクラブヘッド2に当たる瞬間において、クラブヘッド2はほぼ地面に対して水平な状態でボール6に当たると考えてよい。インパクトの瞬間、ボール6は地面に水平な方向の力Fを受ける。フェース4とボール6の接点Pにおける接線をm、その接線mに対する垂線で点Pを通るものをnとすると、前記のボール6が受ける力Fはそれぞれの方向の成分Fm及びFnに分解できる。力Fmはボール6を図2中の矢印7の方向に回転させるはたらきを持つ。この回転によりボール6とフェース4の間には摩擦力F’が生じ、この摩擦力F’はボール6がフェース4上を移動する力を与える。ここで、フェース4は凹面として曲率を持たせているので、ボールの回転により生じる摩擦力F’がボールを凹面に沿って滑り上がらせる作用を及ぼすため、インパクトの瞬間にボール6がフェース4に捉えられる時間を長くすることができる。この間に起こっているボール6の動きを示すものが、図4である。この原理によって、ゴルフ練習者はプロや上級者がスイング時に体感している極めて短いインパクトの瞬間を練習者自身の手で実際に感じることができる。
【0009】クラブフェースは単に凹面にすればよいというのではなく、クラブヘッドに用いる材質によってフェースの曲率を変える必要があり、また練習者におけるヘッドスピードの速さによってもその効果が違うために適切な曲率を持った練習用ゴルフクラブが必要である。図5に、飛球線に対して上下方向に凹面となっている練習用ゴルフクラブの形状の例を示す。同図(A)は断面がほぼ中心角90度の扇形の形状をしており、同図(B)は断面がほぼ半円形であり、同図(C)はフェース上部が同下部よりも飛球線方向に突出した形状をしており、同図(D)はフェース下部ではある曲率を持っているが同中部から上部にかけて直線上となっているものである。
【0010】ゴルフクラブのヘッドが硬い材質でできている場合にはインパクト時のボールとクラブヘッドとの接触時間が極めて短いため、フェースの曲率を大きくするとよい。フェースの曲率を大きくすることによりインパクトで生じる摩擦力F’が大きくなり、フェースを滑り上がる力Fmがより大きく働くことでボールとフェースとの接触時間を長くすることができ、その結果としてインパクトの瞬間を長く感じることができるようになる。逆に、ゴルフクラブのヘッドが軟らかい材質でできている場合には、フェースの曲率を小さくするとよい。
【0011】また、スイング時におけるゴルフクラブのヘッドスピードが遅い人は、インパクト後にボールに与える力の大きさがヘッドスピードの速い人のそれに比べて小さいため、ボールとフェースとの接触時間を両者で同じにするためには、曲率を大きくしなければならない。このようにそれぞれのヘッドスピードに応じてフェースの曲率を変えることで、インパクトの瞬間を捉え易くすることが可能となる。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明の練習用ゴルフクラブによれば、ゴルフ練習者自身が今までのゴルフクラブでは困難とされていたインパクトの瞬間の感触を体感することができる。そして通常のクラブでスイングした時に、インパクトの瞬間の感触から打ち方の善し悪しを練習者本人で容易に理解することができるようになる。
【出願人】 【識別番号】594110114
【氏名又は名称】大森 信正
【出願日】 平成10年(1998)5月1日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】安形 雄三 (外1名)
【公開番号】 特開平11−309232
【公開日】 平成11年(1999)11月9日
【出願番号】 特願平10−122041