トップ :: A 生活必需品 :: A63 スポ−ツ;ゲ−ム;娯楽




【発明の名称】 ゴルフスイング用脇閉め矯正具
【発明者】 【氏名】小林 健蔵

【要約】 【課題】電気的手段を用いることなく、利き腕のダウンスイング時の脇閉め状態の判別が、誰にでも判別できる報知手段により確実に行える。

【解決手段】原形復元機能を有する柔軟質部材からなる、ブロー成形手段により製作された扁平中空体であって、内部に軟質スポンジ製等の復元性を備えた補助部材13が収納され、また内部空気の挟圧放出により鳴動する笛体3 を備えた脇用パット1 と、これを収納保持し且つ脇用パット1 の変形の拘束を緩和するためのスリット状孔25を具備した合成皮革等の可撓性部材からなる保持ケース2 と、保持ケース2 に結合され、保持ケース2 を身体の脇部所定位置に調節自在に設定するための、伸縮性の胸部装着用バンド41、肩掛けバンド42からなる装着手段4 及び該装着手段4 に脱着自在の矯正バンドとから構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 柔軟質部材からなり原形復元機能を有する扁平中空体であって、内部空気の挟圧放出又は外部空気の復元吸引により鳴動する笛体(3) を備えた脇用パット(1) と、これを収納保持するための可撓性部材からなる保持ケース(2) と、該保持ケース(2) を身体の脇部所定位置に調節自在に設定するための装着手段(4) とから構成されていることを特徴とするゴルフスイング用脇閉め矯正具。
【請求項2】 脇用パット(1) は、ブロー成形手段により形成された扁平中空体の非挟圧壁部に笛体(3) を設けた構成である請求項1記載のゴルフスイング用脇閉め矯正具。
【請求項3】 脇用パット(1) は、笛体(3) を取付ける部分を小径筒を備えた扁平中空体をブロー成形し、該小径筒部を切断して開口した部分を笛取付用孔(31)として、笛体(3) を取付けた構成である請求項1または2記載のゴルフスイング用脇閉め矯正具。
【請求項4】 脇用パット(1) は、長手方向の一端側を開口させた挟圧用外筒部(11)と、該挟圧用外筒部(11)の内部へピストン状に挿入して両者の内部空間が連通するようにした扁平内筒部(12)とを結合した扁平中空体から成る請求項1、2又は3記載のゴルフスイング用脇閉め矯正具。
【請求項5】 脇用パット(1) は、ダウンスイングの際の腕の移動方向終端側において、腕の内側となる表面を傾斜面または曲面として厚みを薄くした形態である請求項1、2、3又は4記載のゴルフスイング用脇閉め矯正具。
【請求項6】 扁平筒体部内部に、軟質スポンジ製等の復元性を備えた補助部材(13)を充填又は収納した構成である請求項1、2、3、4又は5記載のゴルフスイング用脇閉め矯正具。
【請求項7】 笛体(3) の鳴動が、内部空気の挟圧放出時と外部空気の復元吸引時とのいずれかに変更できるようにした請求項1、2、3、4、5又は6記載のゴルフスイング用脇閉め矯正具。
【請求項8】 保持ケース(2) は、可撓性シート部材を用いて、笛体(3) に対応する通気穴(21)を穿設した蓋片(22a) を一端に延設した覆板(20)と、脇用パット(1) の厚みに対応した幅の襠板(23)と、脇用パット(1) と相似形の基板(24)とで形成し、襠板(23)には脇用パット(1) の圧迫による幅方向変形に対応するスリット状孔(25)が長手方向に沿って開設されている構成である請求項1記載のゴルフスイング用脇閉め矯正具。
【請求項9】 保持ケース(2) の覆板(20)の表面の最適挟着部分に表示片等の貼着又は印刷等による目印表示をした請求項8記載のゴルフスイング用脇閉め矯正具。
【請求項10】 脇用パット(1) を身体の脇部所定位置に調節自在に設定するための装着手段(4) は、保持ケース(2) の基板(24)の裏面の中央に面ファスナーの一方を設けるとともに、該面ファスナーの両側の長手方向位置にバンド通し環(26)を設け、前記一方の面ファスナーに対応する他方の面ファスナーを設けた伸縮性の胸部装着用バンド(41)を、前記バンド通し環(26)に通して面ファスナーに面着し、胸部装着用バンド(41)の両端には相互を連結する結合手段を具備させ、さらに胸部装着用バンド(41)の相互を、伸縮性の有る又は無しのいずれかの肩掛けバンド(42)で連結した構成である請求項1記載のゴルフスイング用脇閉め矯正具。
【請求項11】 胸部装着用バンド(41)及び肩掛けバンド(42)の少なくとも肩掛けバンド(42)に、長さ調節手段を具備させた構成である請求項10記載のゴルフスイング用脇閉め矯正具。
【請求項12】 柔軟質部材からなり原形復元機能を有する扁平中空体であって、内部空気の挟圧放出又は外部空気の復元吸引により鳴動する笛体(3) を備えた脇用パット(1) と、これを収納保持するための可撓性部材からなる保持ケース(2) と、該保持ケース(2) を身体の脇部所定位置に調節自在に設定するための装着手段(4) と、該装着手段(4) の一部に設けられ非利き腕を通してその脇閉めのために使用する、非伸縮性帯材製の矯正バンド(7) とから構成されていることを特徴とするゴルフスイング用脇閉め矯正具。
【請求項13】 装着手段(4) として、保持ケース(2) の基板(24)の裏面の中央に面ファスナーの一方を設けるとともに、該面ファスナーの両側の長手方向位置にバンド通し環(26)を設け、且つ前記一方の面ファスナーに対応する他方の面ファスナーを設けた伸縮性の胸部装着用バンド(41)を、前記バンド通し環(26)に通して面ファスナーに面着し、胸部装着用バンド(41)の両端には相互を連結する結合手段を具備させた構成とし、該装着手段(4) と矯正バンド(7) との結合手段は、矯正バンド(7) が、装着手段(4) に対して必要に応じ脱着できる手段、胸部装着用バンド(41)に沿って移動調節できる手段、胸部装着用バンド(41)に固定する手段のいずれかである請求項12記載のゴルフスイング用脇閉め矯正具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフの打撃練場においてはスイングフォームの矯正具として、またゴルフスクールにおいてはスイング伝授用教材として、家庭においてはゴルフクラブを使用し又は使用することなく理想的なスイングフォームの体得或は矯正のために使用するゴルフスイグ矯正具中、ゴルフ技術上達に極めて重要なポイントとなる、ダウンスイング時の利き腕の脇閉め及びダウンスイング時からインパクト直後までの非利き腕の脇からの開きを防止する非利き腕の脇閉めフォームを体得または矯正するゴルフスイグ用脇閉め矯正具に関する。
【0002】
【従来の技術】衆知のように、一般にゴルフ技術の上達は、しっかりクラブの柄をグリップして、各種状態におかれた地上等に静止するゴルフボールを、正確な飛球の方向性、飛距離及び該飛距離のコントロール等を前提として如何にクラブフェースで正確にインパクトさせるか等が課題であり、ターゲットラインを見極めてからクラブ番手に応じたスタンスと両足への体重配分を認識してアドレスし、テークバックとバックスイング、トップ、ダウンスイング、ゴルアァーのヘッド、腰・肩の回動又は捩転、インパクト、フォロー、フィニッシュ等の動作ポイントに常に留意し、自己の体型、体力等を考慮しつつ、より理想的なゴルフスイングを習得すべく、ゴルフ技術のレベルアップに精進することにある。
【0003】そして上記ゴルフ技術上達の課題を達成するための動作の中でも、所謂「溜め」を作ること、この溜めをボールに対するヘッドのインパクト時にジャストミートによって一挙放出して飛距離を伸ばすこと、スイング動作全体による安定した方向性を確保すること等に対応する動作が重要であり、その動作を創出するための非常に重要な事項は、ダウンスイング時の利き腕の脇閉め動作と、ダウンスイング時とインパクト及びインパクト直後における非利き腕の脇閉めである。
【0004】いずれの脇閉め動作も、常に意識して練習を繰り返すことにより身体に覚え込ませて体得するものであるが、その方法として、最も手軽で経済的な、折り畳んだタオルを脇の所定位置に挟んでこれが落下しないようにスイングを行うことにより脇閉め動作の感覚をつかむ方法が多く実行されている。
【0005】しかし、脇に挟んだタオルは、アプローチショットの練習においてはある程度有効であるが、フルスイングをするティーショット、セカンドショット等においては、タオル自体が弾力性を欠くこともあって、身体に擦れ傷、肋骨損傷等の安全性において問題があるだけでなく、脇閉め動作ができていない場合はもちろんのこと、脇閉め動作ができている場合であっても、バックスイングからトップに至る間や、フォローからフィニッシュに至る間には、脇を開いて大きなスイングアークを形成する必要があるにもかかわらず、挟んだタオルの落下を意識して十分なトップやフォローが低くなり、前記大きなスイングアークの形成ができないばかりか、他の動作ポイントをも崩す原因となる。
【0006】しかも挟んだタオルが落下する都度拾い上げて挟む面倒さと無駄な時間消費があり、またバランスのとれたスイングアークを描く全体としてのスイングに悪影響を及ぼし、さらに肝心の脇閉め感覚を体得するのに長期間を必要とすることから、体得所要時間/総練習時間のが極めて低く非効率的であり、時間に略比例して経費も嵩み(有料練習場等で行う場合等)不経済である。
【0007】このような面倒さ、体得所要時間の消費、不経済性を解消する脇閉め動作感覚を体得する手段として、1.常に脇閉め方向に力が作用するように、弾性バンドを腕と胴部に装着した強制的な脇閉め矯正具(実公昭5−27968号公報)・・強制脇閉め矯正具。
2.クッションを内蔵した脇パットに、上腕部又は肩部に装着するための締結帯を具備させた脇用パット(特開平8−336628号公報)・・簡易型脇閉め矯正具。
3.感圧センサーと、該感圧センサーの所定感知圧によって電気的に作動する報知手段とを具備した矯正具に、腕又は胴体への止め付け手段を設けたスイング矯正具(特開平8−299521号公報)・・電池使用脇閉め矯正具。
等が案出され刊行物公知となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記公知の各矯正具は、いずれも脇へのタオル挟着によるゴルフスイング矯正具の前記欠点を解消することはできることが認められる。しかし、1.の強制脇閉め矯正具は、常に弾性バンドによる引き付け力が作用することから、テークバックしながらのバックスイング時にはその弾性力に抗して大きな力を作用させなければならず、そのためのバックスイング動作が不自然となるだけでなく、必要以上に体力の消耗を招き、また強制脇閉め矯正具を外した場合のテークバックしながらのトップに至るまでのバックスイングが必要以上に速くなる反面、ダウンスイングが遅くなってインパクト時にヘッドのフェース面が開く傾向となり、折角体得した正常スイングを崩してしまう恐れがあって今一つ実用的価値が低いというよりも、テクニックの習得にはマイナス面の方が大きい。
【0009】また、2.の簡易型脇閉め矯正具は、前記強制脇閉め具に比べると、これを装着しての練習は脇閉め体得に有効なものであるが、スイングの繰り返しによって肩或は腕からずれるために、脇用パットが正しい領域から外れ、常に正しい領域に維持させるために、スイングの都度或は外れる度に、正確な位置に補正する必要があり、もし所定位置よりも下がった位置となった場合等においては肋骨等を痛める危険性がある。しかも、脇用パットが正しい位置にあっても、ダウンスイング時に脇閉め状態となっているかどうかの感覚的認識は、ゴルフ初心者、中級者にとっては極めて困難であることから、最もニーズの高いゴルフ初心者、中級者を対象とする脇閉め矯正具としては、その機能が生かされ難く不適当なものであった。
【0010】さらに、3.の電池使用脇閉め具は、感圧センサーの所定感知圧によって電気的に作動する報知手段を具備していることから、ダウンスイング時に脇閉め状態となっているかどうかが、ブザー音、光線等によりゴルフ初心者、中級者にでも判別できる利点はある。
【0011】しかし、ケーシング内に電池とブザー及びコイルスプリングを納める構成とする必要から、全体として硬くなるだけでなく、挟着厚みが厚くなって、繰り返し練習をすればするほど脇部の皮膚を痛める危険性があるとともに、構成部品点数が多くてコストが高くなる。
【0012】また、電気的に配線された構成であることから故障や電池切れによって使用できなくなるとともに、電池交換、故障修理の経費も嵩む点に実用価値が低下する欠点がある。
【0013】さらに、電池使用脇閉め具の身体への装着手段が、腕又は胴体にベルトを締縛する手段であるために、身体各部の運動に対してずれ易く、正しい脇閉め位置に正確に保持させることが困難であるとともに、位置狂いが生じると、感圧センサーの作動も報知機能も失われ、中途半端に補正すると正しいダウンスイングを体得することができず、しかも、前記2.の簡易型脇閉め矯正具と同様、肋骨等を痛める危険性があるなど、今一つ実用的な矯正具とは言えないものである。
【0014】そして上記した従来のスイング矯正具は、主としてダウンスイング時の利き腕の脇閉め動作を矯正するものであって、このダウンスイング時の脇閉めと同様に大事な、非利き腕のダウンスイングからインパクト、フォロー時における脇閉め矯正と、ダウンスイング時の利き腕の脇閉め動作の矯正とを、スイングの過程において使い勝手良く同時に行ったり、ダウンスイング時の利き腕の脇閉め動作に比重をおいて、インパクト前後に置ける非利き腕の脇閉め強制を任意に選択して利用できるといった作用及び効果の達成は期待することはできない。
【0015】本発明は、電気的手段を用いることなく、ダウンスイング時に脇閉め状態となっているかどうかの判別が、ゴルフ初心者、中級者でも確実に行えてゴルフ技術上達に大きく貢献するとともに、当接位置の安定化を図り身体に優しくソフトに接触し、また電気的故障等による脇閉め確認報知の機能喪失が無く長期の繰り返し使用ができ、しかもコストの低廉な利き腕を対象としたダウンスイング専用のゴルフスイング用脇閉め矯正具として或はダウンスイング時の利き腕の脇閉め動作に比重をおいて、非利き腕のダウンスイグからインパクト、フォローにかけての非利き腕の脇閉めの強制を任意に選択し、開き癖がある場合には閉めるように矯正するできる機能を具備したゴルフスイング用脇閉め矯正具を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るゴルフスイング用脇閉め矯正具は、主としてダウンスイング時の利き腕の脇閉め動作を効果的に矯正する構成のものと、非利き腕のダウンスイグからインパクト、フォローにかけての非利き腕の脇閉めの強制を任意に選択して使用できる矯正機能を具備させるものの二種類に大別される。
【0017】いずれの種類のゴルフスイング用脇閉め矯正具も、柔軟質部材からなり原形復元機能を有する扁平中空体であって、内部空気の挟圧放出又は外部空気の復元吸引により鳴動する笛体(3) を備えた脇用パット(1) と、これを収納保持するための可撓性部材からなる保持ケース(2) と、該保持ケース(2) を身体の脇部所定位置に調節自在に設定するための装着手段(4) とから構成したものであり、特に後者のゴルフスイング用脇閉め矯正具は、前記装着手段(4) の一部に設けられ非利き腕を通してその脇閉めのために使用する、非伸縮性帯材製の矯正バンド(7) を具備させた構成としたものである。
【0018】
【発明の作用及び効果】上記のように構成した前者の利き腕用のゴルフスイング用脇閉め矯正具によれば、脇用パット(1) を保持ケース(2) に収納保持し、脇用パット(1) が上腕部を閉めた際に接する脇下略10cm〜15cm程度の脇腹面略水平周面に沿って配置されるように、装着手段(4) により調節設定して装着し使用するのであるが、脇用パット(1) を、柔軟質部材からなり原形復元機能を有する扁平中空体とするとともに、該扁平中空体の内部空気の挟圧放出により鳴動する笛体(3) を備えたものにおいては、トップからダウンスイングを行う際に上腕と脇が閉まる正しいダウンスイングの時には、同時に脇用パット(1) が圧迫されて、内部空気が笛体(3) を作動(振動板を振動)させながら、すなわち笛を鳴動させながら外部へ放出するようになり、脇が閉まった、所謂、「溜め」のあるダウンスイングができていることが確認できる。
【0019】また、ダウスイングにおいて上腕が脇に当接し、肘を押し込む感覚を維持しつつボディーターンする、大きな溜めのある最良のダウンスイングとなった場合には、脇用パット(1) の圧迫による内部空気は、笛体(3) の放出量調節弁的作用によって制御されながら有効に放出され、笛体(3) の鳴動音が大きく又は鳴動する時間が長くなり、理想的なダウンスイングができていることを確認することができる。
【0020】上記の場合は、ダウンスイングの段階で笛体(3) が、鳴動「する」か「しない」か又は鳴動しても「中途半端な鳴動」、「途切れたたような鳴動」等の不自然な鳴動によって、ダウンスイングが良いか悪いかが直に判断できるので、鳴動しなかったり不自然な鳴動の場合には、フィニッシュまでスイングせずに中断したり、後の動作に影響を及ぼす場合もあることを考慮するならば、ある程度ダウンスイングが体得できたと認識できた時に、脇用パット(1) に外部空気の復元吸引により鳴動する笛体(3) を具備させたものを使用すれば、笛体(3) の鳴動が脇用パット(1) の復元吸引時となるから、ダウンスイング時の鳴動を気にすることなくフルスイングした直後に、その結果が鳴動音の有無又は確実、不確実な音によって報知されるから、脇の閉まった、所謂、溜めのあるダウンスイングであったかどうかを知ることができ、常にフルスイングで練習をすることができる。
【0021】そして、脇用パット(1) を可撓性部材からなる保持ケース(2) に収納保持しているから、脇用パット(1) の交換が可能であるとともに、該保持ケース(2) に、脇部所定位置への調節が自在に設定できる装着手段(4) を具備させているから、脇用パット(1) を、その機能を発揮し安全性が確保できる脇下位置に常に維持することができる。
【0022】したがって本発明によれば、電気的手段を用いることなく、ダウンスイング時に溜めを作る脇閉め状態となっているかどうかの判別が、ゴルフ初心者、中級者でも確実に行えてゴルフ技術上達に大きく貢献するとともに、当接位置の安定的維持と身体へのソフトな接触による安全性が確保でき、また電気的故障等による脇閉め確認報知の機能喪失が無く長期の繰り返し使用が可能なゴルフスイング用脇閉め矯正具を安価に提供できる。
【0023】また後者の非利き腕の脇閉め機能をも具備したゴルフスイング用脇閉め矯正具によれば、上記前者のゴルフスイング用脇閉め矯正具の使用による作用及び効果の確保とは別に、装着手段(4) の一部に設けられ非利き腕を通してその脇閉めのために使用する、非伸縮性帯材製の矯正バンド(7) を装備していることから、この非伸縮性帯材製の矯正バンド(7) に非利き腕を通してスイングすることによって、非利き腕のダウンスイグからインパクト、フォローにかけての非利き腕の脇からの離間を、矯正バンド(7) が脇へ引き寄せるように作用することから、開き癖がある場合には脇が閉まるように強制するようになる。したがって、非利き腕の開きが、この非伸縮性帯材製の矯正バンド(7) によって阻止(矯正)されるようになり、ゴルフボールとヘッドのフェース面とがターゲットライン上において正確に当たり、ジャストミートと正確な飛球方向を確保することができるようになる。
【0024】したがって、後者のゴルフスイング用脇閉め矯正具の構成によって、所謂「溜め」を作ること、この溜めをボールに対するヘッドのインパクト時にジャストミートによって一挙放出して飛距離を伸ばすこと、スイング動作全体による安定した飛球方向性を確保すること等に対応する動作を創出するための非常に重要な事項である、ダウンスイング時の利き腕の脇閉め動作とインパクト、フォロー時における非利き腕の脇閉めを矯正することができる。この矯正によって、非利き手を長く体に付けた状態でひじを支点に非利き腕をターンさせることができることから、非利き腕を使って振り抜きをリードし、体の正面でインパクトするようになり、ボールをとらえた時のヘッドの勢いを失うことなく、非利き腕サイドの壁がしっかりし、また長い間、非利き腕でクラブを支えてヘッドの動きを安定させ、十分にボールにパワーを伝え、ターゲットラインの方向へ正確なショットを実現することができ、理想的なスイング感覚を身体に覚え込ませることができる点において、前者の利き腕専用のゴルフスイング用脇閉め矯正具よりも優れ、ダウンスイング時の利き腕の脇閉め動作の矯正よりも早く、非利き腕の脇閉めの矯正、習得ができた場合には、任意に非利き腕を矯正バンド(7) から外して、矯正、習得の困難なダウンスイング時の利き腕の脇閉め動作に主眼をおいてトレーニングすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】前記脇用パット(1) の構成については、以下に説明する実施の形態のいずれかとすることができ、いずれの場合も前記した本願発明の作用効果を達成することができる。
a.医療用の手袋等に使用されている柔軟なビニール製素材を通常の射出成形手段又はブロー成形手段により、扁平中空体に形成し、その非挟圧壁部に笛体(3) を設けた構成とする。該構成とすれば、製作コストが安価で安全性が高くすることができるなる。
b.笛体(3) を取付ける部分を小径筒を備えた扁平中空体をブロー成形し、該小径筒部を切断して開口した部分を笛取付用孔(31)として、笛体(3) を取付ける。該構成とすれば、ブロー成形の扁平中空体への笛体(3) の取付け用孔の形成が簡単であり、安価に製作できる。
c.通常の射出成形手段により、長手方向の一端側を開口させた挟圧用外筒部(11)と、該挟圧用外筒部(11)の内部へピストン状に挿入して両者の内部空間を連通するようにした扁平内筒部(12)とを結合した扁平中空体として、扁平内筒部(12)の閉塞端面部分に笛取付用孔(31)を設けて笛体(3) を取付けた構成とする。構造及び組み立てが簡単である。
d.軟質スポンジ製等の復元性を備えた補助部材(13)を、内部に充填又は収納した構成とする。これによって復元性を向上させるとともに、圧迫補強機能を発揮するようになる。
e.ダウンスイングの際の腕の移動方向終端側において、腕の内側となる表面を傾斜面または曲面として厚みを薄くした構成とする。これはバックスイングを円滑にするとともに、ダウスイング時の摺接抵抗を軽減し、スイング軌道に影響を与えず、安全使用を確保する。
f.笛体(3) を、内部空気の挟圧放出時と外部空気の復元吸引時とのいずれかに変更できるようにした構成とする。該構成の具備によって、一つの脇用パット(1) で、前記「0016」乃至「0018」に記載した、ダウンスイング時に笛体(3) が鳴動する状態での使用と、フルスイングの結果として遅れて笛体(3) が鳴動する状態での使用とのいずれかが選択的に使用できて経済的である。
g.また上記a乃至fのいずれかの組み合わせとし、それぞれの特徴を相乗的に発揮させる。
【0026】また保持ケース(2) は、可撓性シート部材を用いて、笛体(3) に対応する通気穴(21)を穿設した蓋片(22a) を一端に延設した覆板(20)と、脇用パット(1) の厚みに対応した幅の襠板(23)と、脇用パット(1) と相似形の基板(24)とで形成し、襠板(23)には脇用パット(1) の圧迫による幅方向変形に対応するスリット状孔(25)を長手方向に沿って開設することにより、脇用パット(1) の出し入れ或は交換ができ、また脇用パット(1) の変形の保持ケース(2) による拘束をスリット状孔(25)の開きによって緩和し脇用パット(1) の破損を防止する。
【0027】そして脇用パット(1) を身体の脇部所定位置に調節自在に設定するための装着手段(4) は、保持ケース(2) の基板(24)の裏面の中央に面ファスナーの一方を設けるとともに、該面ファスナーの両側の長手方向位置にバンド通し環(26)を設け、前記一方の面ファスナーに対応する他方の面ファスナーを設けた伸縮性の胸部装着用バンド(41)を、前記ベルト通して面着し、胸部装着用バンド(41)の両端には相互を連結する結合手段を具備させ、さらに胸部装着用バンド(41)相互を、伸縮性の有る又は無しのいずれかの肩掛けバンド(42)で連結し、胸部装着用バンド(41)及び肩掛けバンド(42)の少なくとも肩掛けバンド(42)に、長さ調節手段を具備させた構成とすることにより、体型等に対応して調節を可能とするとともに、特に肩掛けバンド(42)に長さ調節手段を具備させたから、体型等に応じて安全な脇下位置に脇用パット(1) を常に維持することができる。
【0028】また後者のゴルフスイング用脇閉め矯正具において、装着手段(4) として、保持ケース(2) の基板(24)の裏面の中央に面ファスナーの一方を設けるとともに、該面ファスナーの両側の長手方向位置にバンド通し環(26)を設け、且つ前記一方の面ファスナーに対応する他方の面ファスナーを設けた伸縮性の胸部装着用バンド(41)を、前記バンド通し環(26)に通して面ファスナーに面着し、胸部装着用バンド(41)の両端には相互を連結する結合手段を具備させた構成とし、該装着手段(4) と矯正バンド(7) との結合手段は、矯正バンド(7) が、装着手段(4) に対して必要に応じ脱着できる手段、胸部装着用バンド(41)に沿って移動調節できる手段、胸部装着用バンド(41)に固定する手段のいずれかとすることによって、まず、矯正バンド(7) が装着手段(4) に対して必要に応じ脱着できる手段とした場合には、独立した所定長さの矯正バンド(7) を付属させることによって、使用者において任意に脱着することができるから、矯正バンド(7) の必要、不必要を選択することができる。
【0029】また、矯正バンド(7) が胸部装着用バンド(41)に沿って移動調節できる結合手段とする場合には、バックスイングとの関連において位置の調節が可能となって、使用者の体格、身体の柔軟性等に対応させることができ、さらに、矯正バンド(7) を胸部装着用バンド(41)に固定する結合手段とする場合には、矯正バンド(7) を使用する者において装着固定する面倒な手間が不要となるとともに、セット忘れ、紛失等を招くことがなく、そして、任意に脱着できる構成とした場合には、非利き腕の開き癖が解消された時或は再び癖が出た場合等、必要に応じて対応することができる。
【0030】
【実施例1】本願発明に係る利き腕が右の場合専用のゴルフスイング用脇閉め矯正具の最も代表的な実施例1について説明すると、図1は一部を破断して示した分解斜視図、図2は脇用パット(1) の組立状態断面図、図3は脇用パットを収納した保持ケース(2) の背面図、図4は身体に装着した状態の説明図であって、脇用パット(1) と、保持ケース(2) と、笛体(3) と、装着用バンド(4) とから(図面では、図面作成の都合上、脇用パット(1) と保持ケース(2) に比べ、装着用バンド(4) のサイズを小さく表示)構成されている。
【0031】まず脇用パット(1) について説明すると、医療用の手袋(手術用等)に使用されている柔軟なビニール製であって、長手方向の一端側を開口させるとともに他端部の厚みを20mm程度に漸減させ、最大厚み28mm 長さ120mm 、幅48、肉厚2mmに形成した挟圧用外筒部(11)と、該挟圧用外筒部(11)の内部へピストン状に挿入固定するサイズに形成した扁平内筒部(12)とからなり、該扁平内筒部(12)は、その挿入側の端面を開口面とし、閉塞された端面側に笛取付用孔(31)を設けて、該孔(31)に挟圧放出空気により鳴動する笛体(3) を、樹脂弾性を利用して脱着自在に装着した構成とし、両者の挿入結合固定(接着手段)により全長を挟圧用外筒部(11)のサイズである、厚み28mm 長さ120mm 、幅48mmの扁平中空体とし、挟圧用外筒部(11)の内部に連続気泡性スポンジからなる復元性を備えた補助部材(13)を収納した構成となっている。
【0032】上記脇用パット(1) は、笛体(3) を取付ける部分となる小径筒に続いて扁平内筒部(12)、挟圧用外筒部(11)が連続する形態の扁平中空体をブロー成形し、扁平内筒部(12)と挟圧用外筒部(11)との異形段部で切断して二部品とし、さらに小径筒部を切断して開口させた部分を笛取付用孔(31)として笛体(3) を取付けることにより製作する。
【0033】次に保持ケース(2) について説明すると、その外形が前記脇用パット(1) と相似的に大きいサイズであって、可撓性シート部材である合成皮革を用いて製作されており、脇下胸側部に当接する基板(24)と、厚み形成部分となる襠板(23)と、基板(24)に対面する覆板(20)とを、パット収納部を形成するように縫製した構成となっている。
【0034】そして基板(24)は、その脇下胸側部への当接面となる外表面に、中央部に雌側面ファスナー片(27)と、これを中央として長手方向に沿って一対のバンド通し環(26)と、開口側となる端縁部に蓋止用雌面ファスナー片(28)とを設けた(図3参照)形状に裁断されたものである。また前記襠板(23)は、基板(24)の周囲縁に沿う帯体の両端部にフラップ片(22b) を延設した形態であって、該フラップ片(22b) に笛臨出用長孔(H) を開設するとともに、前記基板(24)の周囲縁に沿う帯体の中央部分の片方の縁を凹曲線(L)に形成し、さらにパット収納部の両側となる位置に、脇用パット(1) の圧迫による幅方向変形に対応するスリット状孔(25)を長手方向に沿って開設した構成に裁断形成されている。さらに覆板(20)は、長手方向一端部に蓋片(22a) を延設した形状に裁断形成し、蓋片(22a) には笛体(3) に対応させて通気穴(21)を穿設するとともに、自由端部裏面には、前記蓋止用雌面ファスナー片(28)に対応する雄面ファスナー片(29)を設け、さらに表面の最適挟着部分となる位置に装飾及びブランド表示等をも兼ねる挟着ポイント表示片(P) を接着と縫着手段により張り付けた構成となっている。なお、前記した脇用パット(1) の厚みを漸減させて形成される覆片(20)に対応する基板(24)の端縁部は覆片(20)に向かって湾曲面を形成して、ダウンスイング時の上腕による挟圧力を湾曲面で分散させて身体への接触力を和らげるようにすることが好ましい。
【0035】続いて、脇用パット(1) を身体の脇部所定位置に調節自在に設定するための装着用バンド(4) について説明すると、体の胸囲部分に装着する胸部装着用バンド(41)と、脇用パット(1) 挟着側の肩に掛ける肩掛けバンド(42)とから構成されており、その胸部装着用バンド(41)は、伸縮自在の弾性バンド(43)からなり、その一端にジョイントバックル(5) を構成するソケット(51)を固定するとともに、他端側を長さ調節環とプラグ(52)に通して折り返し再び長さ調節環(6) に通すようになっており、また前記保持ケース(2) の雌側面ファスナー片(27)に対応する雄側面ファスナー片(44)を、連結位置調節が可能なように所定の長さで取付けた構成とし、また肩掛けバンド(42)は平ゴム紐からなり、その一端部には折り返して縫着することによって、胸部装着用バンド(41)を通すためのバンド環部(45)を形成し、他端部は、胸部装着用バンド(41)の、身体の背中中央部に当接される位置に固定化した構成となっている。
【0036】以上説明した実施例に係るゴルフスイング用脇閉め矯正具の各構成部品の内、保持ケース(2) と装着用バンドとの結合は、該装着用バンドを構成する、長さ調節環(6) 及びプラグ(52)に通す前に、弾性バンド(43)の自由端部側を、肩掛けバンド(42)と一緒に保持ケース(2) のバンド通し環(26)に通過させ、面ファスナー片相互が密着できるようにした後、通過させた弾性バンド(43)の自由端側に長さ調節環(6) 及びプラグ(52)を取付け、既に固定されている肩掛けバンド(42)のバンド環部(45)に、弾性バンド(43)の他端に固定されたソケット(51)を通すことにより行い、保持ケース(2) のパット収納部には、笛体(3) が蓋片(22a) の通気穴(21)に対応するように脇用パット(1) を収納保持させるのである。
【0037】そしてこのゴルフスイング用脇閉め矯正具は、図3に示すように、肩掛けバンド(42)を利き腕側の肩に掛けて、脇用パット(1) の収納された保持ケース(2) を、厚みが漸減する側を前方とし、笛体(3) のある側を後方として脇下に沿わせて位置させた状態で、胸部装着用バンド(41)を胸囲部に巻き、その両端のソケット(51)とプラグ(52)からなるジョイントバックル(5) で連結することにより、身体に装着して使用するのである。
【0038】このゴルフスイング用脇閉め矯正具の身体への装着は、肩掛けバンド(42)が常に身体の回転軸方向へ引き勝手となり、身体の動きによって肩から外れないようにバンド環部(45)の移動により調節され(肩バンドの他端は引き勝手となるように略背中中央部位置としてある)、また、胸側脇に対する位置も、弾性バンド(43)に対する保持ケース(2) を移動して調節し、使用者にとって最適位置が決まれば、保持ケース(2) の雌側面ファスナー片(27)を弾性バンド(43)の雄側面ファスナー片(44)に止めることにより設定して使用するのである。
【0039】なお笛体(3) は、低音から高音で鳴動するものの中から選択されるものであり、他人に鳴動音が聞こえるのが嫌な場合には、練習者にのみ聞こえる程度の低音のものとすれば良いことは言うまでもない。
【0040】
【実施例2】次に後者の非利き腕(左の場合)の脇閉め機能をも具備したゴルフスイング用脇閉め矯正具の実施例2について説明すると、図5は一部を省略した正面図、図6は同平面図、図7は身体に装着した状態の説明図であって、脇用パット(1) と、保持ケース(2) と、笛体(3) と、装着用バンド(4) 及び矯正バンド(7) とから構成されている。
【0041】前記脇用パット(1) 、保持ケース(2) 、笛体(3) 、装着用バンド(4) の構成については、前記実施例1と同一構成のため説明を省略し、装着用バンド(4) と矯正バンド(7) との結合手段の一つである、脱着自在結合について説明する。
【0042】前記装着用バンド(4) の胸部装着用バンド(41)の一端側をジョイントバックル(5) を構成するソケット(51)に固定し、他端側を長さ調節環(6) に通した後、プラグ(52)と一体に形成されたバンド環(53)に通して折り返し、その先端部を再度長さ調節環(6) に通すにおいて、非伸縮性帯材製の矯正バンド(7) の両端部をそれぞれ、バンド環(53)と長さ調節環(6) に通して固定化して、非利き腕が挿入できる輪状部を形成した構成とする。該矯正バンド(7) による輪状部の大きさは、いずれか一端部を、バンド環(53)又は長さ調節環(6) 部で調節する。
【0043】上記構成した実施例2に係る非利き腕の脇閉め機能をも具備したゴルフスイング用脇閉め矯正具は、図7に示すように、前記実施例1の場合と同様に体に装着した後、非利き腕を矯正バンド(7) で形成された輪状内へ挿通して使用するのであるが、矯正バンド(7) が非伸縮性帯材製であっても、装着用バンド(4) の伸縮性のある胸部装着用バンド(41)に矯正バンド(7) を装着することによって、非利き腕の開きを弾力的に阻止するようになることから、腕を痛めることなく柔軟に脇閉めを矯正することができる。
【0044】なお上記実施例2においては、矯正バンド(7) を脱着自在構成で装着手段(4)と結合したが、この結合手段を固定としたり、胸部装着用バンド(41)に対して矯正バンド(7) をスライド移動できる構成としても同様の作用効果が達成できるものである。
【出願人】 【識別番号】397052354
【氏名又は名称】小林 健蔵
【出願日】 平成10年(1998)3月9日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】石田 定次 (外1名)
【公開番号】 特開平11−164925
【公開日】 平成11年(1999)6月22日
【出願番号】 特願平10−56679