| 【発明の名称】 |
高摩擦打球面を有するゴルフクラブ |
| 【発明者】 |
【氏名】チェスター、エス.シャイラ
|
| 【要約】 |
【課題】ウッド型ゴルフクラブにおけるギア効果の適正化。
【解決手段】凸面の打球面を有するウッド型ゴルフクラブの打球面は、硬質粒子を含む金属マトリックスを有する。硬質粒子は、金属マトリックスより硬く、金属マトリックスの表面から突出している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】凸面の打球面を有するウッド型ゴルフクラブにおいて、前記打球面は硬質粒子を含む金属マトリックスを含み、前記硬質粒子は前記金属マトリックスより硬く、前記硬質粒子の一部は前記金属マトリックスの表面から突出していることを特徴とするウッド型ゴルフクラブ。 【請求項2】前記硬質粒子は、前記金属マトリックスの表面から突出した尖った輪郭を有することを特徴とする、請求項1に記載のウッド型ゴルフクラブ。 【請求項3】前記金属マトリックスは、前記ゴルフクラブに接合されていることを特徴とする、請求項1に記載のウッド型ゴルフクラブ。 【請求項4】前記打球面に、前記ゴルフクラブに接合されるとともに前記硬質粒子を含む、前記硬質粒子より軟らかい前記金属マトリックス材料からなる複合材が設けられていることを特徴とする、請求項3に記載のウッド型ゴルフクラブ。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ウッド型ゴルフクラブに関する。 【0002】 【従来の技術】本件出願人による米国特許第4,768,787号は、「アイアン」と呼ばれる一連のゴルフクラブを構成する上で、相当な成功をおさめた。ピッチングウエッジおよびサンドウエッジにおいて、表面を高摩擦にすることにより、摩擦を生ぜしめる要素を劣化させることなく長期間の使用が可能となることは事実である。上記特許に記載されているように、そのゴルフクラブの打球面は、そこから突出する硬質の尖った輪郭の粒子を有しており、この粒子はゴルフクラブの打球面とボールとの間の摩擦を増し、望まれる最大のバックスピンをボールに与える。 【0003】ウッドクラブの打球面は、従来から凸面に形成されており、これによりギア効果を得て、フックおよびスライスを最小化している。本明細書において、「ウッド」なる用語は、金属製のウッドクラブ及び木製のウッドクラブを含む。 【0004】典型的には、ゴルフクラブのフェースの水平方向の丸みは半径9〜14インチの円をなし、垂直方向の丸みの半径も同様である。ずっと以前から、クラブ製造者は、このフェースの丸みが、ボールをオフセンターヒット(クラブフェースの重心位置に対応する位置から外れた位置でボールを打つことを意味する)した場合に、ボールの飛び方に顕著な効果を及ぼすことを知っていた。 【0005】例えば、平坦なフェースのウッドは、重心位置からトウ側およびヒール側でボールを打つことに対して全く寛容ではない。わずかに1/2インチだけ重心の外側(トウ側)で打たれたボールは目標に向かうが、ヘッドの捻れにより生じるフック回転により急激に左方向に進路を変えることになる。これとは逆に、重心の内側(ヒール側)で打たれたボールは、急激に右側に進路を変えることになる。 【0006】クラブフェースに丸みを設けて上記現象に相反する作用を行わせることにより、この問題に対する解決が試みられてきた。従って、トウ寄りで打たれたボールは、右に飛び出し、中央に戻ってくる飛び方をする。これとは反対に、ヒール寄りで打たれたボールは、左側に飛び出し、中央に戻ってくる飛び方をする。 【0007】このようなクラブの表面は、平滑な裸(表面被覆のない)金属から形成されるか、若しくは平滑に塗装されている。殆ど全てのウッドは、水平方向溝を有しており、またいくつかのウッドは打球領域に破線状の溝と点状の窪みを有している。近年、いくつかのウッドは、より硬質の打球領域を形成するために表面処理されているが、これらの表面は比較的平滑である。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、ウッド型のゴルフクラブの凸面のフェースの打球面を、極めて正確で長距離のショットを実現できるように、高摩擦に製造する技術に関する。 【0009】従って、本発明の目的は、軟質の金属のマトリックスに支持された硬質の鋭利な形状の突出粒子を有し、形状がやや凸面状となっているウッド型のゴルフクラブの打球面を提供することにある。 【0010】本発明のさらなる目的は、プレーヤーに反復継続性が高く、正確かつ予想しうるショットを行わせることができるウッドクラブを提供することにある。 【0011】本発明の更に他の目的は、使用の難しいウッドクラブを熟練度の低いプレーヤーにも使用することができるようにすることにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、凸面の打球面を有するウッド型ゴルフクラブにおいて、前記打球面は硬質粒子を含む金属マトリックスを含み、前記硬質粒子は前記金属マトリックスより硬く、前記硬質粒子は前記金属マトリックスの表面から突出していることを特徴とする、ウッド型ゴルフクラブを提供する。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。 【0014】図1および図2は、僅かに凸面となった表面を有する従来のウッド型ゴルフクラブを水平面および鉛直面にそって見た図である。 【0015】図3は、金属マトリックス中に尖った輪郭を有する粒子11が分散された被覆を有する、本発明によるゴルフクラブ10の打球面を示している。通常のウッド型ゴルフクラブに設けられる水平方向溝12−12は、設けても設けなくてもよい。 【0016】図4は、インサート14が設けられた典型的なウッド型ゴルフクラブヘッド13を示している。インサート14は、硬質粒子を有する金属マトリックスからなり、硬質粒子は金属マトリックスから突出している。水平方向溝は、設けても設けなくてもよい。 【0017】ずっと以前から、ウッド、メタルウッド、ドライビングアイアンにはギア効果を得るために凸型表面が用いられてきているが、表面の摩擦係数が非常に小さいため、スイングスピードの相違や、ボールが濡れている、ラフにボールが沈んでいる、クラブフェースが濡れているおよびクラブフェースが汚れている等のボールが滑る条件下および厳しい条件下においては、ボールの弾道の適正化を行うには不十分であった。これに加えて、このようなウッドクラブヘッドに結合して用いられる様々なシャフトのトルクおよび復元率はギア効果に重大な影響を与える。 【0018】本発明により得られる打球面の高い摩擦特性は、これらの変動要因を調整する。下記の実施例に記載されるように、高い摩擦を有する表面は、ギア効果を増大させて、信頼性の高い補正スピンをボールに与え、ミスヒット(打ち損ない)および厳しい条件でも適正なボールの飛びを実現する。 【0019】 【実施例】スイングロボットを用いて、ある制御された条件下で同一のヘッドスピードで試験を行った。3つのドライバーが準備され、これら3つのドライバーは、同一重量とされ、また使用されるシャフトおよびグリップも同一である。 【0020】第1のドライバーは対照標準ドライバーであり、僅かに球面状の平滑に塗装されたフェースを有する。 【0021】他の2つのドライバーには、複合材がプラズマ溶射されている。複合材は、イットリア安定化ジルコニア(yttria stabilized zirconia)(YSZ)の分散(互いに分離した)粒子を含む青銅(ブロンズ)からなる。2つのドライバーは、互いにYSZの含有比率が異なる。第2のドライバーおける比率は、ブロンズ80%:イットリア20%である。第3のドライバーにおける比率は、ブロンズ90%:イットリア10%である。 【0022】クラブの中心、クラブの中心から外側に1/2インチずれた位置およびクラブの中心から内側に1/2インチずれた位置で、それぞれ8ショット行った。ヘッドスピードは各ショットにおいて90マイル毎時(約40m/s)とした。 【0023】テスト結果は以下の通りであった。 【0024】 第1のドライバー(対照標準):ボールの散らばり42ヤード 第2のドライバー :ボールの散らばり30ヤード 第3のドライバー :ボールの散らばり 4ヤードこれらの結果は、一般的なウッド型ドライバーにおける特筆すべき改善を示している。ドライバーの表面は、米国特許第4,768,787号に記載されたような望ましい高摩擦表面効果を実現することができる様々な手法で処理することができる。さらに、図4には、他の好ましい実施態様が記載されており、ここではドライバーのヘッドにインサートが設けられている。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、正確なショットを実現することができるゴルフクラブを提供することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】596044778 【氏名又は名称】カーバイト、インコーポレーテッド 【氏名又は名称原語表記】CARBITE, INC.
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)8月31日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 一雄 (外3名)
|
| 【公開番号】 |
特開平11−128414 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−245606 |
|