| 【発明の名称】 |
防火スクリーン装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】有山 敏彦
【氏名】清水 壽雄
【氏名】植竹 徹
【氏名】岩瀬 憲昭
【氏名】大島 泰伸
【氏名】熊谷 尚登
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| 【要約】 |
【課題】防火スクリーン装置の簡潔化、耐火性能、断熱性、防炎性、防煙性を向上する。
【解決手段】本発明は、防火スクリーン18の上端を建屋側に固着すると共に下端側を芯軸19に巻付けて防火スクリーン巻き20を形成し、屈撓自在な巻上げ部材21の一端を前記防火スクリーンの上端位置に係着すると共に前記巻上げ部材を前記防火スクリーン巻きに掛回した後、前記巻上げ部材の他端を建屋側に連結した防火スクリーン装置に係り、巻上げ部材を建屋側から切離すことで防火スクリーン巻きが自重により防火スクリーンを巻解きながら落下し、防火スクリーンは垂下した状態で防火区画を形成する。又、巻上げ部材巻取軸を回転することで防火スクリーン巻きが昇降し、防火スクリーン巻きの昇降は回転を伴い、防火スクリーンが巻取られ或は巻解かれる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 防火スクリーンの上端を建屋側に固着すると共に下端側を芯軸に巻付けて防火スクリーン巻きを形成し、屈撓自在な巻上げ部材の一端を前記防火スクリーンの上端位置に係着すると共に前記巻上げ部材を前記防火スクリーン巻きに掛回した後、前記巻上げ部材の他端を建屋側に連結したことを特徴とする防火スクリーン装置。 【請求項2】 巻上げ部材巻取軸を前記防火スクリーンと平行に建屋側に設け、前記巻上げ部材の他端側を前記巻上げ部材巻取軸に巻付けた請求項1の防火スクリーン装置。 【請求項3】 防火スクリーンの上端を建屋側に固着し、下端側を芯軸に巻付けて防火スクリーン巻きを形成し、巻上げ部材の一端を前記防火スクリーンの上端位置に係着すると共に前記巻上げ部材を前記防火スクリーン巻きに掛回した後、巻上げ部材の他端側を前記巻上げ部材巻取軸に巻付けて構成される防火スクリーンユニットを複数交互に対称となる様に且隣接する前記防火スクリーンの端縁部が重なる様に配設したことを特徴とする防火スクリーン装置。 【請求項4】 巻上げ部材巻取軸に該巻上げ部材巻取軸を回転駆動する開閉機を連結した請求項3の防火スクリーン装置。 【請求項5】 同一向きの防火スクリーンユニットの巻取軸を連結シャフトを介して連結し、同一向きの防火スクリーンユニットについては1組の開閉機により駆動する様にした請求項4の防火スクリーン装置。 【請求項6】 建屋側に1組の巻上げ部材巻取軸を設けると共に2組のガイドローラを設け、前記巻上げ部材巻取軸より繰出した2組の巻上げ部材の一方の巻上げ部材を一方のガイドローラ、防火スクリーン巻きに掛回し、又他方の巻上げ部材を他方のガイドローラ、防火スクリーン巻きにそれぞれ掛回した後吊元金具に係着した請求項3の防火スクリーン装置。 【請求項7】 防火スクリーンユニットの巻取軸と連結シャフトとはユニバーサルジョイントを介して連結し、防火スクリーンユニット同士を屈曲可能とした請求項5の防火スクリーン装置。 【請求項8】 前記防火スクリーンに対して噴水する散水管を前記防火スクリーンの防火スクリーン巻き側の面に対峙させて設けた請求項1〜請求項3の防火スクリーン装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は火災が発生した場合に、延焼、或は煙の拡散を防止する為の防火、防煙設備として設けられる防火スクリーン装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】防火、防煙設備として設けられる従来の防火スクリーン装置を図11に於いて説明する。 【0003】建屋天井1の背面側に防火スクリーン巻取装置2が設けられ、該防火スクリーン巻取装置2の巻取軸3は区画すべき間口に掛渡り設けられ、両端を回転自在に支持され、前記巻取軸3は巻取用モータ4により回転され不燃性の防火スクリーン5を巻取る様になっている。前記巻取軸3から繰出された防火スクリーン5は前記建屋天井1に設けられたスリット状の開口部6より垂下しており、該開口部6の両側には複数のドレンチャーヘッド7が設けられ、該ドレンチャーヘッド7は配管8を介して図示しない貯水タンク等の水源に連通している。 【0004】火災が発生した場合は、前記巻取用モータ4を駆動して前記防火スクリーン5が垂下され、空間を仕切ると共に前記防火スクリーン5に向かって前記ドレンチャーヘッド7より水が吹付けられる。不燃性の前記防火スクリーン5、該防火スクリーン5に吹付けられ形成される水幕により火元側との遮断及び防火を行う。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前記従来の防火スクリーン装置では防火スクリーン5の重量は前記巻取軸3により支持されており、而も巻取軸3は両端で支持されている為、大間口を仕切る為には強度、剛性の高い巻取軸3である必要があり、巻取軸3は大口径とならざるを得なかった。従って、大きな収納スペースを必要としていた。 【0006】又、防火スクリーン装置を複数連設することも考えられるが、この場合巻取軸3の軸受部の構造等の関係から、隣接する防火スクリーン間に隙間が明き熱遮断、防火、防煙の機能が低下する虞れが有り、防火スクリーンを連続させる為の中柱、ガイドレールが必要となる。この為、構造が複雑になり、又構造上中柱、ガイドレールが設けられない箇所には防火スクリーンの設置が困難となる等の不具合があった。更に、防火スクリーンに対して水が吹付けられているが、水が飛散して防火スクリーンに充分吸収されにくく多量の水を必要とする等の不具合もあった。 【0007】本発明は斯かる実情に鑑み、防火スクリーン装置の収納スペースを小さく、更に防火スクリーンを複数連設しても、隣接する防火スクリーンが相互に密着し、防火スクリーンを連続する為の中柱、ガイドレールを不要とするものであり、併せて防火スクリーンに対する吸水性を高め、防火スクリーン装置の簡潔化を図ると共に、耐火性、断熱性、防炎性、防煙性を向上しようとするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、防火スクリーンの上端を建屋側に固着すると共に下端側を芯軸に巻付けて防火スクリーン巻きを形成し、屈撓自在な巻上げ部材の一端を前記防火スクリーンの上端位置に係着すると共に前記巻上げ部材を前記防火スクリーン巻きに掛回した後、前記巻上げ部材の他端を建屋側に連結した防火スクリーン装置に係り、又巻上げ部材巻取軸を前記防火スクリーンと平行に建屋側に設け、前記巻上げ部材の他端側を前記巻上げ部材巻取軸に巻付けた防火スクリーン装置に係り、又防火スクリーンの上端を建屋側に固着し、下端側を芯軸に巻付けて防火スクリーン巻きを形成し、巻上げ部材の一端を前記防火スクリーンの上端位置に係着すると共に前記巻上げ部材を前記防火スクリーン巻きに掛回した後、巻上げ部材の他端側を前記巻上げ部材巻取軸に巻付けて構成される防火スクリーンユニットを複数交互に対称となる様に且隣接する前記防火スクリーンの端縁部が重なる様に配設した防火スクリーン装置に係り、又巻上げ部材巻取軸に該巻上げ部材巻取軸を回転駆動する開閉機を連結した防火スクリーン装置に係り、又同一向きの防火スクリーンユニットの巻取軸を連結シャフトを介して連結し、同一向きの防火スクリーンユニットについては1組の開閉機により駆動する様にした防火スクリーン装置に係り、又建屋側に1組の巻上げ部材巻取軸を設けると共に2組のガイドローラを設け、前記巻上げ部材巻取軸より繰出した2組の巻上げ部材の一方の巻上げ部材を一方のガイドローラ、防火スクリーン巻きに掛回し、又他方の巻上げ部材を他方のガイドローラ、防火スクリーン巻きにそれぞれ掛回した後吊元金具に係着した防火スクリーン装置に係り、又防火スクリーンユニットの巻取軸と連結シャフトとはユニバーサルジョイントを介して連結し、防火スクリーンユニット同士を屈曲可能とした防火スクリーン装置に係り、更に又前記防火スクリーンに対して噴水する散水管を前記防火スクリーンの防火スクリーン巻き側の面に対峙させて設けた防火スクリーン装置に係るものである。 【0009】巻上げ部材を建屋側から切離すことで防火スクリーン巻きが自重により防火スクリーンを巻解きながら落下し、防火スクリーンは垂下した状態で防火区画を形成する。又、巻上げ部材巻取軸を回転することで防火スクリーン巻きが昇降し、防火スクリーン巻きの昇降は回転を伴い、防火スクリーンが巻取られ或は巻解かれる。防火スクリーンユニットを複数連設した場合、防火スクリーンの端縁部が重合しているので防火スクリーンの断熱性、防炎性、防煙性を高める。更に、防火スクリーンに対する水を防火スクリーン巻き側から噴出することで、流下した水は防火スクリーン巻きと防火スクリーンとの間に溜まり、下(床面)に流れにくい。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。 【0011】図1、図2に示すものは複数の防火スクリーンユニット9a,9b,…が複数連設された状態を示している。 【0012】該防火スクリーンユニット9a,9b,…は同一の構成で交互に対称の配置となっているので以下は防火スクリーンユニット9aについて説明する。 【0013】建屋天井10に軸受13,13が対を成して固着され、該軸受13,13にワイヤ巻取軸14が回転自在に支持され、該ワイヤ巻取軸14の一端には図示しない被動スプロケットが嵌着されている。前記ワイヤ巻取軸14の一端部に対向する様開閉機15が前記建屋天井10に固着され、前記開閉機15の出力軸には図示しない駆動スプロケットが嵌着され、該駆動スプロケットと前記被動スプロケットとはチェーン16により連結されている。 【0014】前記ワイヤ巻取軸14と平行に吊元金具17aが前記建屋天井10に固着され、前記吊元金具17aに防火スクリーン18aの一端が固着され、該防火スクリーン18aの他端側は芯軸19に巻取られ、防火スクリーン巻き20aが形成される。前記芯軸19は特に支持されてなく、自在に昇降可能となっている。 【0015】ワイヤ巻取軸14には巻上げワイヤ21a(本実施の形態では2条)が巻付けられ、該巻上げワイヤ21aは前記防火スクリーン巻き20aに掛回された後、前記吊元金具17aに係着される。而して、前記防火スクリーン巻き20aの重量は前記吊元金具17aに支持されると共に前記巻上げワイヤ21aに支持される。 【0016】前記吊元金具17aの近傍、前記防火スクリーン18aに平行な散水管22が防火スクリーン18aに対して防火スクリーン巻き20a側に配設され、該散水管22は図示しない水源に接続されている。該散水管22には前記防火スクリーン18aと対向する位置に所要のピッチで放水孔(図示せず)が穿設されている。 【0017】防火スクリーンユニット9bは防火スクリーンユニット9aと対称な構成となっている。吊元金具17bは端部が前記吊元金具17aと重合する様に取付けられ、前記吊元金具17bに固着される防火スクリーン18bは前記防火スクリーン18aと端縁部が重合する様になっている。その他の構造については前述した防火スクリーンユニット9aと同様であるので説明を省略する。 【0018】前記吊元金具17bの近傍、前記防火スクリーン18bに平行に散水管22が配設され、該散水管22は図示しない水源に接続される。該散水管22には前記防火スクリーン18bと対向する位置に所要のピッチで放水孔(図示せず)が穿設されている。 【0019】以下、作動を説明する。 【0020】火災発生時に、一般電源又は非常電源が利用できる場合は、前記開閉機15を駆動して、前記ワイヤ巻取軸14を前記巻上げワイヤ21が繰出される方向に回転する。該巻上げワイヤ21が繰出されることで、前記防火スクリーン巻き20は回転し、巻解かれながら降下し、前記防火スクリーン巻き20又は前記芯軸19が床面に接地する。 【0021】同時に前記散水管22より水が噴出され、前記防火スクリーン18に吹付けられる。該防火スクリーン18に水が効果的に吸収されると共に防火スクリーン18の表面には流下する水により水幕が形成される。該防火スクリーン18の下端には前記防火スクリーン巻き20が形成されているので、余剰の水も防火スクリーン18と防火スクリーン巻き20との間に溜まり防火スクリーン18に無駄なく吸収される。 【0022】前記芯軸19が床面に接地した状態では、前記防火スクリーン18により空間が仕切られ、隣接する防火スクリーン18、例えば防火スクリーン18a,18bは端縁部が重合しているので防火スクリーンユニット18a,18b間で隙間を生じることはない。尚、前記防火スクリーン18aと防火スクリーン18bとを吊元金具17aと吊元金具17bとにより共締めする様にすれば、防火スクリーン18aと防火スクリーン18bの端縁部は密着して更に隙間はなくなる。 【0023】尚、停電等一般電源、非常電源が利用できない場合は、一般の防災シャッタ同様開閉機15のブレーキをワイヤ等で解除し、防火スクリーン巻き20を自重降下させるか、或はモータ軸又はワイヤ巻取軸14に連動するギアをチェーン、ロープ、ワイヤ等で駆動させ、前記防火スクリーン巻き20を降下させる。 【0024】平常時には、一般電源により前記開閉機15を駆動して前記巻上げワイヤ21を巻取る。該巻上げワイヤ21の巻取りにより、前記防火スクリーン18は前記芯軸19に巻取られながら、即ち前記防火スクリーン巻き20は巻太りしながら上昇する。 【0025】図3〜図5は複数の防火スクリーンユニット9を屈曲させて設けた場合を示している。 【0026】防火スクリーンユニット9aと防火スクリーンユニット9bとを交互に配設し、隣設した防火スクリーンユニット9aのワイヤ巻取軸14と防火スクリーンユニット9aのワイヤ巻取軸14とはユニバーサルジョイント24を介して連結シャフト25により連結する。同様に隣設した防火スクリーンユニット9bのワイヤ巻取軸14と防火スクリーンユニット9bのワイヤ巻取軸14bとはそれぞれユニバーサルジョイント24を介して連結シャフト25により連結する。前記開閉機15は一方の防火スクリーンユニット9aのワイヤ巻取軸14及び一方の防火スクリーンユニット9bのワイヤ巻取軸14にそれぞれ1組、計2組設けられる。 【0027】而して、前記開閉機15を駆動し、一方のワイヤ巻取軸14を回転することで2組の防火スクリーンユニット9aが開閉作動をし、同様に他方のワイヤ巻取軸14を回転することで2組の防火スクリーンユニット9bが開閉作動をする。 【0028】上記防火スクリーンユニット9a,9bに於いては、ワイヤ巻取軸14の両端を軸受13により支持したが、図5で示す様にワイヤ巻取軸14をワイヤ巻取軸14′、ワイヤ巻取軸14″に分割し別の軸受13より支持し、該ワイヤ巻取軸14′,14″をユニバーサルジョイント24で連結しても良い。分割することでワイヤ巻取軸14は更に小径化することができる。 【0029】図6は他の実施の形態を示し、防火スクリーン装置を梁27に取付けた場合であり、開閉機15を梁27のリブ部28に取付け、吊元金具17を梁27の下フランジ29に固着したものである。作動については前述した実施の形態と同様であるので説明を省略する。 【0030】図7は更に他の実施の形態を示しており、1本のワイヤ巻取軸14により2組の防火スクリーン巻き20を昇降させる様にしたものである。 【0031】建屋天井10にブラケット31を固着し、該ブラケット31にワイヤ巻取軸14を回転自在に支承させ、又開閉機15を取付ける。前記ブラケット31の下端両側にガイドローラ32を回転自在に設け、前記ブラケット31の下端中央には吊元金具17を固着する。前記ワイヤ巻取軸14より繰出した2組の巻上げワイヤ21は、それぞれ左右のガイドローラ32に掛回され、前記防火スクリーン巻き20a,20bに掛回された後前記吊元金具17に係着される。 【0032】本実施の形態では1本のワイヤ巻取軸14により2組の巻上げワイヤ21を巻取り、繰出すことができるので、1組の開閉機15により2組の防火スクリーン巻き20a,20bの昇降、即ち防火スクリーンユニット9a,9bの開閉を行うことができる。 【0033】防火スクリーン装置の断熱、防炎、防煙の機能に着目して機構を簡略化することも可能である。図8は開閉機を省略した実施の形態を示している。尚、図8中図1中で示したものと同様のものには同符号を付してある。 【0034】建屋天井10に軸受13を介してワイヤ巻取軸14が回転自在に支持されている。前記ワイヤ巻取軸14と平行に吊元金具17が前記建屋天井10に固着され、前記吊元金具17に防火スクリーン18の一端が固着され、該防火スクリーン18の他端側は芯軸19に巻取られ、防火スクリーン巻き20が形成される。前記芯軸19は特に支持されてなく、自在に昇降可能となっている。 【0035】ワイヤ巻取軸14には巻上げワイヤ21(本実施の形態では2条)が巻付けられ、該巻上げワイヤ21は前記防火スクリーン巻き20に掛回された後、前記吊元金具17に係着される。而して、前記防火スクリーン巻き20の重量は前記吊元金具17に支持されると共に前記巻上げワイヤ21に支持される。 【0036】前記ワイヤ巻取軸14に対して巻取式の建物用シャッタと同様な巻取バランスコイルバネ(図示せず)が設けられており、該巻取バランスコイルバネにより前記ワイヤ巻取軸14は巻上げワイヤ21の巻取り方向に付勢され、更に前記巻取バランスコイルバネは少なくとも防火スクリーン巻き20の上昇格納状態、或は防火スクリーン巻き20(又は芯軸19)が床面に達した状態を維持する様になっている。 【0037】前記芯軸19の軸端間に紐、鋼線等の線状材29を掛渡し、前記防火スクリーン巻き20を降下させ、防火区画を形成する場合は、フック棒等を線状材29に引掛け防火スクリーン巻き20を引下ろす。又、線状材29を介してリング30を垂下させ、該リング30を引下ろす様にしてもよい。防火スクリーン装置を開状態とするには前記防火スクリーン巻き20若しくは芯軸19に上昇方向の力を与えることで前記巻取バランスコイルバネにより前記巻上げワイヤ21が巻取られ、前記防火スクリーン巻き20が巻取方向の回転をしながら上昇する。 【0038】又、前記ワイヤ巻取軸14の軸端にプーリ又はスプロケットを設け、該プーリ又はスプロケットにロープ又はチェーンを掛回し、垂下したロープ、ワイヤ、チェーン等を手動により手繰り前記巻取軸14を回転させる様にしてもよい。或は、手の届く範囲に巻取ハンドルを設け、該ハンドルに設けたプーリ又はスプロケットを介して前記ロープ、ワイヤ、チェーン等を周回させ前記巻取軸14を回転させる様にしてもよい。 【0039】更に、前記プーリ又はスプロケットとワイヤ巻取軸14との間にラッチ機構を設け、巻取バランスコイルバネを省略、若しくはラッチ機構と巻取バランスコイルバネとを併用してもよい。前記ラッチ機構はワイヤ巻取軸14の巻上げワイヤ21巻戻し方向の回転を規制する様になっており、防火スクリーン装置の閉動作はラッチ機構を解除し、防火スクリーン巻き20の自重により防火スクリーン装置が閉する様にし、防火スクリーン装置の開動作は前記プーリ又はスプロケットを回転して巻上げワイヤ21を巻取ればよい。 【0040】更に図9は前記ワイヤ巻取軸14を省略した実施の形態である。巻上げワイヤ21の他端を直接建屋天井側に係着し、非常時には前記巻上げワイヤ21が切断され、或は係着が解除される等としてもよい。 【0041】前記吊元金具17の近傍、前記防火スクリーン18に平行な散水管22が防火スクリーン18に対して防火スクリーン巻き20側に配設されている。該散水管22は図示しない水源に接続され、該散水管22には前記防火スクリーン18と対向する位置に所要のピッチで放水孔(図示せず)が穿設されている。非常時には前記散水管22から防火スクリーン18に向かって水が噴出される。 【0042】前述した実施の形態に於いて、巻上げワイヤは2条示したが、1条であっても作動は可能である。防火スクリーン巻き20の幅が広い場合、或は安定作動を考慮すると複数条が好ましい。又、防火スクリーン巻き20を昇降させるものとしては必ずしもワイヤである必要はなく、ロープ、ベルト或は防火スクリーンと略同幅である様なシートであってもよく、要は紐状体、帯状体等屈撓自在な部材であればよい。 【0043】図10は、前記防火スクリーン18の一例を示すものである。 【0044】表裏2枚の不燃シート33,33の間に層状に高分子吸水材34を挾設し、更にキルティング加工したものである。該防火スクリーン18によれば、前記高分子吸水材34が吸水することで、防火スクリーン18同士の密着性が向上すると共に防火スクリーン18単体についても気密性、断熱性が向上する。防火スクリーンは、高分子吸収材とシリカクロス、ガラスクロス等の不燃難燃シートの多層構造にすることにより、より防火、防煙、遮熱効果が得られるが、流下する水により水幕が形成される為、特に不燃難燃性を持たない単なる繊維や樹脂の織物等の材質のシートと高分子吸収材との多層構造でもよい。 【0045】 【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、防火スクリーンの重量は、吊元金具と巻上げワイヤを介してワイヤ巻取軸との両方に支持されるので、ワイヤ巻取軸の負担する荷重は大幅に軽減され、小径化が可能となる。又、防火スクリーンユニットを連設した場合にも防火スクリーン間に隙間が生じることなく、中柱、ガイドレールが必要なく構造が簡潔となり、中柱、ガイドレールを設けられない場所等での設置に制約を受けることがなく、更に屈曲させて設けることができるので設置場所の自由度が大幅に増大する。又、防火スクリーンを高分子吸水材を含む多層構造とすることで気密性、断熱性が向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000239714 【氏名又は名称】文化シヤッター株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】三好 祥二
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| 【公開番号】 |
特開平11−89952 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−276438 |
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