| 【発明の名称】 |
脱臭用放電装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】前田 洋輔
【氏名】斉木 茂夫
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| 【要約】 |
【課題】放電ユニットの端子部周辺に塩類が付着するのを防止して、放電を良好に維持できる脱臭用放電装置を提供する。
【解決手段】放電を生じさせる電極部11及びその電極部11に導通した端子部12とを備える放電ユニット10と、その放電ユニット10に端子部12を介して電気的に接続される電源部と、電極部11が内装され被処理ガスが流通可能なガス流通部1とを具備する脱臭用放電装置において、放電ユニット10の端子部12が、ガス流通部1を形成する隔壁3の外部に配置されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 放電を生じさせる電極部及びその電極部に導通した端子部とを備える放電ユニットと、その放電ユニットに前記端子部を介して電気的に接続される電源部と、前記電極部が内装され被処理ガスが流通可能なガス流通部とを具備する脱臭用放電装置であって、前記放電ユニットの前記端子部が、前記ガス流通部を形成する隔壁の外部に配置されると共に、前記放電ユニットが、前記隔壁に設けた挿通口に挿通された状態で配置されるとともに、前記ガス流通部が外部より低圧にしてある脱臭用放電装置。 【請求項2】 前記端子部間の絶縁性を向上する為に、前記端子部を構成する各端子を離隔して、かつ電極部に影響しない範囲において、前記各端子間に切欠部を設けてある請求項1記載の脱臭用放電装置。 【請求項3】 前記放電ユニットが、前記端子部の他端側に電極の存在しない絶縁部を設けたものであり、前記隔壁の前記挿通口を対向する位置に設けて、前記絶縁部が前記隔壁の外部に配置されるように、前記放電ユニットを挿通した状態で配置しつつ、前記端子部を着脱可能に挾持する端子挾持部を設けて、前記端子部を挾持してある請求項1又は2記載の脱臭用放電装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、放電を生じさせる電極部及びその電極部に導通した端子部とを備える放電ユニットと、その放電ユニットに前記端子部を介して電気的に接続される電源部と、前記電極部が内装され被処理ガスが流通可能なガス流通部とを具備する脱臭用放電装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、この種の脱臭用放電装置は、硫黄化合物等の有機系の臭気成分を酸化するための活性酸素やオゾン等の酸化性活性気体を、放電により発生させるための装置として用いられている。そして、脱臭用放電装置は、図5及び図6に示すように、放電ユニット10をガス流通部1内に配置し、電極部11で生成した新鮮なオゾンに被処理ガス中の臭気成分を接触させるようにして、オゾンと同時に生成する活性酸素によっても前記臭気成分を酸化できるように構成してある。 【0003】その際、放電ユニット10は、電極部11に導通した端子部12を介して、ガイド棒2の金属部にハンダ付けされるなどして、電源部へと電気的に接続されていた。そして、放電を行いながら被処理ガスを流通させると、放電ユニット10のうち被処理ガスとの接触面に塩類が付着することが知られていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような構造では、通常、端子部12はガス流通部の空間内で露出した状態になっており、各端子間には誘電体等の基板が存在するため、各端子間の基板表面に付着した塩類が、放電に支障をきたす場合が生じた。即ち、かかる塩類は潮解性であり、その吸湿により各端子間、即ち電極間の電気抵抗が小さくなって、通電し絶縁破壊による放電停止が起こる場合があった。また、絶縁破壊に至らないまでも電極間の静電容量を増大させ、その結果放電が停止することが頻繁に生じた。 【0005】そして、かかる塩類の付着は、放電ユニット10を取り外して洗浄することにより、除去することができるが、高電圧のかかる部位故、電源スイッチの切り忘れによる感電事故の恐れがあった。また、1個の放電電極の洗浄には約1時間程度必要とされ、また、複数の放電電極を有する場合には、その数だけ洗浄のための時間が必要となり負担が大きく、一方、いずれの場合も、その間装置を停止する必要があり、実用上の大きな問題であった。 【0006】従って、本発明の目的は、上記に鑑みて、放電ユニットの端子部周辺に塩類が付着するのを防止して、放電を良好に維持できる脱臭用放電装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明の特徴構成は、放電を生じさせる電極部及びその電極部に導通した端子部とを備える放電ユニットと、その放電ユニットに前記端子部を介して電気的に接続される電源部と、前記電極部が内装され被処理ガスが流通可能なガス流通部とを具備する脱臭用放電装置において、前記放電ユニットの前記端子部が、前記ガス流通部を形成する隔壁の外部に配置されると共に、前記放電ユニットが、前記隔壁に設けた挿通口に挿通された状態で配置されるとともに、前記ガス流通部が外部より低圧にしてあることにある。 【0008】上記構成において、前記端子部間の絶縁性を向上する為に、前記端子部を構成する各端子を離隔して、かつ電極部に影響しない範囲において、前記各端子間に切欠部を設けてあることが後述の作用効果より好ましい。 【0009】その際、前記各端子間の前記切欠部に、前記放電ユニットとは非接触に絶縁体を介在させてあることが後述の作用効果より好ましい。 【0010】また、上記構成において、前記放電ユニットが、前記端子部の他端側に電極の存在しない絶縁部を設けたものであり、前記隔壁の前記挿通口を対向する位置に設けて、前記絶縁部が前記隔壁の外部に配置されるように、前記放電ユニットを挿通した状態で配置しつつ、前記端子部を着脱可能に挾持する端子挾持部を設けて、前記端子部を挾持してあることが後述の作用効果より好ましい。 【0011】〔作用効果〕そして、本発明の上記特徴構成によれば、前記放電ユニットの前記端子部が、前記ガス流通部を形成する隔壁の外部に配置されているため、前記端子部の各端子の近傍や各端子間に、被処理ガスが接触しにくいので、その部分に前記の塩類が付着しにくくなる。そのため、前述のような放電への支障をきたしにくくなり、放電が良好に維持できる。また、前記放電ユニットが、前記隔壁に設けた挿通口に挿通された状態で配置されるとともに、前記ガス流通部が外部より低圧にしてあるため、通常、かかる挿通口と放電ユニットとの間には、特にシールを行わない限り、間隙が存在するので、被処理ガスが外部に漏れて前記端子部近傍に付着するおそれがあるが、前記ガス流通部が外部より低圧にしてあるので、被処理ガスが外部に漏れることなく、外部での塩類の付着をより確実に防止することができる。その結果、放電ユニットの端子部周辺に塩類が付着するのを防止して、放電を良好に維持できる脱臭用放電装置を提供することができた。 【0012】更に、前記端子部間の絶縁性を向上する為に、前記端子部を構成する各端子を離隔して、かつ電極部に影響しない範囲において、前記各端子間に切欠部を設けてある場合、切欠部には塩類が付着のしようがなく、切欠部を迂回した形で塩類が付着しても迂回経路が長くなる分だけ、塩類の付着による弊害を少なくすることができる。 【0013】その際、前記各端子間の前記切欠部に、前記放電ユニットとは非接触に絶縁体を介在させてあると、切欠部における空間放電を絶縁体で防止することができ、脱臭に寄与しない電力を消費を少なくすることができる。また、絶縁体は非接触に介在させてあるので、絶縁体に塩類が付着しても通電等を回避することができる。 【0014】前記放電ユニットが、前記端子部の他端側に電極の存在しない絶縁部を設けたものであり、前記隔壁の前記挿通口を対向する位置に設けて、前記絶縁部が前記隔壁の外部に配置されるように、前記放電ユニットを挿通した状態で配置しつつ、前記端子部を着脱可能に挾持する端子挾持部を設けて、前記端子部を挾持してある場合、前記端子部の他端側に電極の存在しない絶縁部を設けて、隔壁の外部に配置してあるため、その絶縁部を感電の恐れなく把持することができ、前記隔壁の前記挿通口を対向する位置に設けて、前記放電ユニットを挿通した状態で配置し、しかも前記端子部を着脱可能に挾持する端子挾持部を設けて、前記端子部を挾持してあるため、上記の絶縁部を把持して放電ユニットを挿通口から着脱して、放電ユニットの交換等を行うのが容易になる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本発明の脱臭用放電装置は、例えば図1〜図4に示すように、放電を生じさせる電極部11及びその電極部11に導通した端子部12とを備える放電ユニット10と、その放電ユニット10に端子部12を介して電気的に接続される電源部と、電極部11が内装され被処理ガスが流通可能なガス流通部1とを具備する脱臭用放電装置において、放電ユニット10の端子部12が、ガス流通部1を形成する隔壁3の外部に配置されたことを特徴とするものである。従って、電極部11と端子部12とを備える放電ユニット10、電源部、並びにガス流通部1などは、通常の脱臭用放電装置において採用されるものを、いずれも採用することができる。 【0016】まず、放電ユニット10について説明すると、図4に示すように、端子部12が放電ユニット10の一端側に設けられると共に、端子部を構成する各端子12a,12bを離隔してその間に切欠部13が設けられている。放電ユニット10は、裏表両面に金属層(銅、銀等)を有する誘電体(セラミックス、樹脂等)よりなる平板状の基板14に、エッチング等により電極部11及び端子部12を形成したものである。放電ユニット10に端子部12を介して電源部と電気的に接続され、高電圧(高周波高電圧、パルス電圧等)が印加される。 【0017】その際、端子12a及び電極11aは沿面放電を行うための放電側になり、櫛型をした電極11aがガス流通部1に露出した状態で配置される。なお、放電は、電極11aの周辺の基板14表面に沿った部分で行われる。また、端子12b及び電極11bは誘導電極側になり、テフロンシート等の絶縁体で被覆されて、電極11bがガス流通部1に露出しない状態で配置される。このような絶縁体による被覆により、電極部11への塩類の付着の影響を小さくしている。なお、誘電体の内部に電極11bを埋め込んであってもよい。 【0018】各端子12a,12bの間には、長方形の切欠部13が設けられており、図1のように配置した状態で、切欠部13の一番深い部分13aが、ガス流通部1を形成する隔壁3の内部に来るような大きさにしてある。切欠部13は、外部に配置した各端子12a,12bの間に、塩類が付着するのをより確実に防止して、絶縁性をより向上するものであり、その形状、大きさは、塩類が付着する部分を介しての各端子12a,12b間の導通の影響が、小さくなるようにするほど効果的である。 【0019】また、端子部12の他端側には、電極の存在しない絶縁部14aを設けてあり、図1のように配置した状態で、絶縁部14aが隔壁3の外部にくるような大きさにしてある。本実施形態では、基板14の電極の存在しない部分を絶縁部14aとして、一体に形成してあるが、絶縁部14aを放電ユニット10に別に取りつけて形成してもよい。 【0020】次に上記放電ユニット10の配置状態について説明する。図1、図2に示すように、断面矩形の筒状体を隔壁3により形成し、その内部をガス流通部1としてあり、その隔壁3にスリット状の挿通口3aを対向する位置に設けて、端子部12及び絶縁部14aが隔壁3の外部になり、電極部11が内部になるように、放電ユニット10を挿通口3aに挿通した状態で配置してある。 【0021】上記の際、端子部12の側には、端子部12を着脱可能に挾持する端子挾持部4を設けて、端子部12を挾持させ、放電ユニット10の支持固定を兼用している。端子挾持部4は、例えば挿通口3aへの挿入する際の押し込み力だけで端子部12を挾持できるコネクタや、ネジ締めにより端子部12を挾持できるクランプなどが用いられる。なお、端子挾持部4は支持部5に固定されている。そして、切欠部13には放電ユニット10とは非接触状態で、平板状の絶縁体6を介在させてあり、これが各端子12a,12bの間の空間放電を防止するようになっている。 【0022】上記において、ガス流通部1は下流側に配設されて誘引送風機等により、吸引されて被処理ガスを流通可能にしてあり、ガス流通部1は外部より低圧になっている。即ち、本実施形態では、挿通口3aから外気が少量づつ流入するようになっており、隔壁3の外部に塩類が付着しにくい構造になっているが、ゴム等の圧接により挿通口3aと放電ユニット10との間隙をシールするシール部などを設けてもよい。その場合、ガス流通部1は外部より低圧にしなくてもよい。 【0023】〔別実施形態〕以下、本発明の他の実施形態について説明する。 【0024】〈1〉先の実施形態では、沿面放電を行うための放電ユニット10を用いる例を示したが、電極間の空間部に、その空間部の幅より薄い誘電体を介在させて無声放電を行うように構成してもよい。また、誘電体を用いずに空間放電を行うように構成してもよい(但し、放電点を広く形成しにくい)。つまり、放電ユニット10が、放電を生じさせる電極部11及びその電極部11に導通した端子部12とを備え、端子部12の各端子12a,12bの間で塩類の付着が問題になるような形式のもの、即ち、絶縁体等に付着した塩類を介して各端子12a,12bの間で導通等が生じ得る構造のものであれば、いずれの放電形式であっても、本発明の効果が得られる。 【0025】〈2〉先の実施形態では、電極部11の洗浄手段を設けない例を示したが、電極部11の放電側の電極11a面に対して、水や洗浄液を噴霧して洗浄する洗浄手段を設けてもよい。その場合、水分を蒸発するための乾燥手段や、水分を排出するための排水手段を設けてもよい。上記のように構成すると、電極部11に塩類が付着して、放電に支障をきたしても、その部分を洗浄して放電ユニット10を交換せずに洗浄することができる。 【0026】〈3〉先の実施形態では、放電ユニット10が1枚の基板14で構成されている例を示したが、複数の基板14で構成されているものであってもよい。その場合、各基板14ごとに端子部12を形成してもよいが、複数の基板14の電極部11に導通した端子部12を形成してもよい。上記のように構成すると、放電の起こる面積が増加して、脱臭能力を高めることができる。 【0027】〈4〉先の実施形態では、端子部12を構成する各端子12a,12bを離隔してその間に切欠部13を設けてある例を示したが、切欠部13を特に設けなくても、塩類の付着をある程度、防止できるのは当然である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000133032 【氏名又は名称】株式会社タクマ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−4880 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月12日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−160986 |
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