| 【発明の名称】 |
薬剤分包装置、薬瓶及び薬剤検査方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】湯山 正二
【氏名】濱田 博康
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| 【要約】 |
【課題】薬剤分包装置により各患者毎に指定された薬剤を薬瓶に充填して供給する際に、薬剤を照合する段階までに薬瓶に異物が混入されるのを防止し、薬剤の照合をし易くする。
【解決手段】薬剤分包装置は、薬瓶収納装置1から薬瓶を取出装置2により取出し、薬瓶正立配置装置3で薬瓶を正立状態とし、間欠搬送装置4により薬剤供給装置6のところへ送って必要な薬剤を薬瓶に充填し、その後直ちに透明シール封止装置8で薬瓶の口を封止し、異物が混入しないようにして排出する。透明シールには薬剤内容を照合するためのデータが印刷されているため照会が正確で容易となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 収納されている複数種類の薬剤を薬瓶に対しそれぞれ振り分けて供給するフィーダと、これらフィーダから排出した薬剤を充填した薬瓶の口を透明シートで封止する封止手段とを備えた薬剤分包装置において、上記封止手段が薬瓶の口の上端部内に透明シートを押し込むシート押込部材と、この押込部材による透明シートの押込みの前又は後で透明シートを所定形状に切断するカッタと、押し込まれた透明シートを薬瓶の口の上端部に溶着するヒータとから成り、上記シート押込部材により透明シートを薬瓶の口の上端部内に断面視皿状となるように押し込んで封止シートを形成し、このシートを溶着することにより薬瓶の口を封止するようにしたことを特徴とする薬剤分包装置。 【請求項2】 前記封止手段のシート押込部材が透明シートを吸着する吸着手段を備え、前記カッタはこの吸着手段により透明シートを吸着した状態で所定形状に切断するように設け、シート押込部材は上記切断された透明シートを薬瓶の口の上端部内に押し込んで断面視皿状の封止シートを形成するように設け、前記ヒータはその封止シートを薬瓶の口の上端部内周に沿って溶着するように設けたことを特徴とする請求項1に記載の薬剤分包装置。 【請求項3】 前記封止手段のシート押込部材がその外周直径を拡縮自在な分割環状体から成り、この分割環状体の外周面に前記ヒータが設けられており、分割環状体を収縮して透明シートを薬瓶の口の上端部内に押し込んで断面視皿状の封止シートを形成するようにし、分割環状体を拡げて薬瓶の口の上端部内に封止シートの上端を接触させてヒータにより上端部内周に封止シートを溶着するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の薬剤分包装置。 【請求項4】 前記封止手段のシート押込手段を所定径のピストンロッドとし、その外周に弾性部材を介して相対移動自在なシリンダを嵌合してその下端に前記カッタを設け、上記ピストンロッドの大径部下端面に環状のヒータを設けたことを特徴とする請求項1に記載の薬剤分包装置。 【請求項5】 前記封止手段により薬瓶の口を透明シートで封止する際に透明シートを所定位置に挟持するシート挟持手段を設けたことを特徴とする請求項4に記載の薬剤分包装置。 【請求項6】 透明シートに、この透明シートによって封止される薬瓶に充填された薬剤に係わるデータを印刷する透明シート印刷手段を更に備える請求項1乃至5のいずれかに記載の薬剤分包装置。 【請求項7】 透明シートは、薬瓶の口を封止する封止エリアと、この薬瓶の口からはみ出す印刷エリアを有する請求項1乃至5のいずれかに記載の薬剤分包装置。 【請求項8】 透明シートの封止エリアと印刷エリアの境界には、これらのエリアを切離するための切り取り線を形成した請求項7に記載の薬剤分包装置。 【請求項9】 透明シートの印刷エリアに、この透明シートによって封止される薬瓶に充填された薬剤に係わるデータを印刷する透明シート印刷手段を更に備える請求項7に記載の薬剤分包装置。 【請求項10】 複数種類の薬瓶を振り分けて収納する薬瓶収納手段と、前記薬瓶収納手段に収納されている各種類の薬瓶のうちから、各薬剤を充填する薬瓶を指定する薬瓶指定手段と、前記薬瓶指定手段によって指定された種類の薬瓶を前記薬瓶収納手段から取り出す薬瓶取り出し手段と、前記薬瓶取り出し手段によって取り出される薬瓶の口を検出する口検出手段と、この薬瓶に薬剤が充填されるまでに、この薬瓶の口が上に向くように、この薬瓶の姿勢を前記口検出手段の検出出力に基づいて修正し、この薬瓶を正立させる薬瓶正立手段とを更に備える請求項1乃至5のいずれかに記載の薬剤分包装置。 【請求項11】 薬瓶取り出し手段によって取り出される薬瓶の種類を判定する薬瓶判定手段と、前記薬瓶判定手段によって判定された薬瓶の種類が薬瓶指定手段によって指定された薬瓶の種類に一致しなければ、前記薬瓶取り出し手段によって取り出された薬瓶を排除する薬瓶排除手段とを更に備える請求項10に記載の薬剤分包装置。 【請求項12】 複数の薬剤を充填した薬瓶を封筒に封入する封入手段と、この封筒に、この封筒に封入される薬瓶内の薬剤に係わるデータを印刷する封筒印刷手段とを更に備える請求項1乃至5のいずれかに記載の薬剤分包装置。 【請求項13】 複数種類の薬剤を振り分けて収容した各フィーダを備え、これらのフィーダから複数の薬剤を排出させて、これらの薬剤を薬瓶に充填する薬剤分包装置において、複数種類の薬瓶を振り分けて収納する薬瓶収納手段と、薬瓶の各種類のうちのいずれかを指定する薬瓶指定手段と、前記薬瓶指定手段によって指定された種類の薬瓶を前記薬瓶収納手段から取り出す薬瓶取り出し手段と、前記薬瓶収納手段によって取り出される薬瓶の口を検出する口検出手段と、この薬瓶に薬剤が充填されるまでに、この薬瓶の口が上に向くように、この薬瓶の姿勢を前記口検出手段の検出出力に基づいて修正し、この薬瓶を正立させる薬瓶正立手段とを備える薬剤分包装置。 【請求項14】 薬瓶取り出し手段によって取り出された薬瓶の種類を判定する薬瓶判定手段と、前記薬瓶判定手段によって判定された薬瓶の種類が薬瓶指定手段によって指定された薬瓶の種類に一致しなければ、前記薬瓶取り出し手段によって取り出された薬瓶を排除する排除手段を更に備える請求項13に記載の薬剤分包装置。 【請求項15】 複数種類の薬剤を振り分けて収容した各フィーダを備え、これらのフィーダから複数の薬剤を排出させて、これらの薬剤を薬瓶に充填する薬剤分包装置において、複数の薬剤を充填した薬瓶を封筒に封入する封入手段と、この封筒に、この封筒に封入される薬瓶内の薬剤に係わるデータを印刷する封筒印刷手段とを備える薬剤分包装置。 【請求項16】 複数種類の薬剤を振り分けて収容した各フィーダを備え、これらのフィーダから複数の薬剤を排出させて、これらの薬剤を薬瓶に充填する薬剤分包装置において、複数種類の薬瓶を振り分けて収納する薬瓶収納手段と、薬瓶の各種類のうちのいずれかを指定する薬瓶指定手段と、前記薬瓶指定手段によって指定された種類の薬瓶を前記薬瓶収納手段から取り出す薬瓶取り出し手段と、前記薬瓶取り出し手段によって取り出される薬瓶の口を検出する口検出手段と、この薬瓶の口が上に向くように、この薬瓶の姿勢を前記口検出手段の検出出力に基づいて修正し、この薬瓶を正立させる薬瓶正立手段と、薬瓶取り出し手段によって取り出される薬瓶の種類を判定する薬瓶判定手段と、前記薬瓶判定手段によって判定された薬瓶の種類が薬瓶指定手段によって指定された薬瓶の種類に一致しなければ、前記薬瓶取り出し手段によって取り出された薬瓶を排除する薬瓶排除手段と、各フィーダから排出された各薬剤を収集するホッパーを有し、このホッパーによって収集された各薬剤を薬瓶の口に導く薬剤充填手段と、薬瓶に充填された各薬剤に係わるデータをラベルに印刷し、このラベルを該薬瓶に貼着するラベル印刷貼着手段と、薬瓶に充填された薬剤に係わるデータを透明シートに印刷し、この透明シートによって該薬瓶の口を封止する透明シート印刷封止手段と、前記薬瓶取り出し手段によって取り出され、前記薬瓶正立手段によって正立された薬瓶を受け取り、この薬瓶を前記薬瓶判定手段、前記薬瓶排除手段、前記薬剤充填手段、前記ラベル印刷貼着手段、及び前記透明シート印刷封止手段へと順次間欠的に搬送する間欠搬送手段とを備える薬剤分包装置。 【請求項17】 複数の薬剤を充填した薬瓶を封筒に封入する封入手段と、この封筒に、この封筒に封入される薬瓶内の薬剤に係わるデータを印刷する封筒印刷手段とを更に備える請求項16に記載の薬剤分包装置。 【請求項18】 薬剤を出し入れするための口を透明シートによって封止した薬瓶。 【請求項19】 透明シートに、この透明シートによって封止される薬瓶に充填された薬剤に係わるデータを印刷する請求項18に記載の薬瓶。 【請求項20】 透明シートは、薬瓶の口を封止する封止エリアと、この薬瓶の口からはみ出す印刷エリアを有する請求項18に記載の薬瓶。 【請求項21】 透明シートの封止エリアと印刷エリアの境界には、これらのエリアを切離するための切り取り線を形成した請求項20に記載の薬瓶。 【請求項22】 透明シートの印刷エリアに、この透明シートによって封止される薬瓶に充填された薬剤に係わるデータを印刷する請求項20に記載の薬瓶。 【請求項23】 薬瓶に薬剤を充填するステップと、この薬瓶内の薬剤に係わるデータを印刷した透明シートによって該薬瓶の口を封止するステップと、この薬瓶内の薬剤と透明シートに印刷されたデータを比較するステップを備える薬剤検査方法。 【請求項24】 透明シートは、薬瓶の口を封止する封止エリアと、この薬瓶の口からはみ出し、この薬瓶内の薬剤に係わるデータを印刷する印刷データを有し、透明シートの封止エリアと印刷エリアの境界には、これらのエリアを切離するための切り取り線を形成した請求項23に記載の薬剤検査方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、薬局や病院で利用される薬剤分包装置、薬瓶及び薬剤検査方法に関し、詳しくは錠剤、カプセル等の複数種類の薬剤を区分して収容しておき、必要な薬剤の種類や、その分量を指定すれば、この分量の各薬剤を薬瓶に自動的に充填する薬剤分包装置、及び、この種の薬剤分包装置に好適な薬瓶、及び該薬瓶内の薬剤を検査する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の装置としては、例えばGregory 及び他の米国特許第5337919号に記載のものがある。この装置では、薬瓶供給アセンブリーから薬瓶を供給し、この薬瓶を複数のディスペンサーユニットのいずれかに移動させて、少なくとも1つのディスペンサーユニットによって、この薬瓶に薬剤を充填し、この後に薬瓶を回転コンベアーまで搬送して、ここに載置する。 【0003】また、プリンターによって、処方薬ラベルデータをラベルに印刷している。この処方薬ラベルデータは、薬品名、分量、服用量の指示、処方薬剤師、及び受領者等を示すもので、このデータを印刷したラベルが薬瓶に貼り付けられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような装置を利用する場合は、薬剤が薬瓶に充填されてから、この薬剤が正しいものか否かを確認する必要があり、この確認をラベルに印刷されたデータと薬瓶内の薬剤を照合することにより行っている。 【0005】しかしながら、従来は、薬剤を薬瓶に充填してから、薬剤の照合を行うまでの間、この薬瓶の口を開いたままで、この薬瓶を放置していた。この放置の時間は、薬剤の照合を行う人の都合によるから、口の開いた薬瓶を長時間放置する可能性があり、この間に薬瓶に異物が混入しないとは限らず、衛生上も好ましくなかった。 【0006】これを防ぐには、薬剤を薬瓶に充填した直後に、この薬瓶の口に蓋を嵌めれば良いが、この場合は、薬剤の照合のときに、蓋の開閉を行わねばならず、この照合の作業が煩雑になってしまう。 【0007】このような場合、薬瓶に薬剤を充填した直後に薬瓶の口を透明シートで閉じることにより薬瓶に異物が混入されるのを防止することが行なわれているが、薬瓶の口が透明シートで閉じられるため最終的には医師又は薬剤師によって蓋を嵌めて保管されるとしても、その後に薬瓶を患者に渡すとその家族の子供が誤って薬瓶の蓋を開きさらに薬瓶の口の透明シートを破損させ中の薬剤を飲んでしまうというような事故が生じる慮れがあり、このため一般には蓋は薬瓶に対してロックできるものでなければならない。 【0008】このような蓋は、一般にロック機構が組み込まれていると共に蓋の下部に筒体が突出しており、このため透明シートを封止シートとして薬瓶の口の上端部に付着させる際に上記下部筒体を受入れるように封止シートの形状を工夫しておく必要がある。 【0009】また、ラベルに印刷されるデータは、患者に対する薬剤の服用の指示を主な目的とするべきであり、ここに薬剤の照合に必要な専門的なデータを印刷すると、ラベルの印刷内容が多くなり過ぎる。あるいは、患者に対しては、無駄なデータを提供することになり、混乱を招くとも限らない。 【0010】したがって、薬剤の照合に必要な専門的なデータは、薬瓶のラベルとは別な箇所に印刷するのが好ましく、この照合を終了した後に、この専門的なデータを排除してしまうのがより好ましい。 【0011】さらに、大きな薬局や病院においては、多量の薬瓶に、それぞれの薬剤を速やかに充填し、これらの薬瓶の薬剤を照合してから、これらの薬瓶を患者に分配せねばならず、このために正確でありながら、作業効率をより高めることが強く望まれている。 【0012】そこで、この発明の課題は、薬剤を薬瓶に充填してから、薬剤の照合を行うまでの間に、薬瓶に異物が混入しないように透明シートで薬瓶の口を閉じるようにし、しかもその後で患者に手渡された薬瓶をその家族の子供が誤って蓋を開きしかも薬瓶口の透明シートを破り薬剤を誤飲するのを避けるために薬瓶にロックされるように下底部が突状となっている蓋の形状を考慮した封止シートで閉じるようにすることにある。 【0013】また、この発明の他の課題は、専門的なデータに基づく薬剤の照合を行い易くし、かつ薬瓶のラベルとは全く別に、この専門的なデータを印刷して、患者の混乱を招かないようにすることにある。 【0014】さらに、この発明の別の課題は、薬瓶への薬剤の充填から薬剤の照合、薬瓶の包装に至るまでの作業を効率的に進めることにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を解決する手段として、収納されている複数種類の薬剤を薬瓶に対しそれぞれ振り分けて供給するフィーダと、これらフィーダから排出した薬剤を充填した薬瓶の口を透明シートで封止する封止手段とを備えた薬剤分包装置において、上記封止手段が薬瓶の口の上端部内に透明シートを押し込むシート押込部材と、この押込部材による透明シートの押込みの前又は後で透明シートを所定形状に切断するカッタと、押し込まれた透明シートを薬瓶の口の上端部に溶着するヒータとから成り、上記シート押込部材により透明シートを薬瓶の口の上端部内に断面視皿状となるように押し込んで封止シートを形成し、このシートを溶着することにより薬瓶の口を封止するようにした薬剤分包装置としたのである。 【0016】この透明シートによる薬瓶の口の封止によって、薬瓶への異物の混入を防止することができ、かつ薬瓶内の薬剤を視認することができ、しかも封止シートは凹形状の皿状としてその後嵌合される蓋の形状をも考慮したものとしているから、封止シートを破損することなく蓋を薬瓶にロックでき、子供が誤って封止シートを破るなどの事故を未然に防止できる。 【0017】この透明シートに、薬瓶に充填された薬剤を照合するためのデータを印刷しておけば、この照合の作業を速やかに行える。また、この照合のためのデータを薬瓶のラベルに印刷される患者向けのデータと区別することができ、患者の混乱を招かずに済む。 【0018】この透明シートに、薬瓶の口を封止する封止エリアと該薬瓶の口からはみ出す印刷エリアに設けておけば、薬瓶内の視認が容易になる。 【0019】この透明シートの封止エリアと印刷エリアの境界に、これらのエリアを切離するための切り取り線を形成すれば、薬瓶の薬剤を照合した後に、印刷エリアを切離することができ、患者に対して無駄なデータを全く提供することが無い。 【0020】また、この発明の装置には、複数種類の薬瓶を振り分けて収納する薬瓶収納手段と、前記薬瓶収納手段に収納されている各種類の薬瓶のうちから、各薬剤を充填する薬瓶を指定する薬瓶指定手段と、前記薬瓶指定手段によって指定された種類の薬瓶を前記薬瓶収納手段から取り出す薬瓶取り出し手段と、前記薬瓶取り出し手段によって取り出される薬瓶の口を検出する口検出手段と、薬瓶に各薬剤が充填されるまでに、この薬瓶の口が上に向くように、この薬瓶の姿勢を前記口検出手段の検出出力に基づいて修正し、この薬瓶を正立させる薬瓶正立手段とを更に設けても良い。これにより、薬剤の分量に応じた大きさの薬瓶の供給が可能になる。 【0021】さらに、薬瓶取り出し手段によって取り出される薬瓶の種類を判定する薬瓶判定手段と、前記薬瓶判定手段によって判定された薬瓶の種類が薬瓶指定手段によって指定された薬瓶の種類に一致しなければ、前記薬瓶取り出し手段によって取り出された薬瓶を排除する薬瓶排除手段とを設けても構わない。この場合は、間違った振り分け方によって複数種類の薬瓶が薬瓶収納手段に収納され、このために薬瓶取り出し手段によって間違った種類の薬瓶が取り出されても、この薬瓶を排除することができる。 【0022】また、この発明の装置には、複数の薬剤を充填した薬瓶を封筒に封入する封入手段と、この封筒に、この封筒に封入される薬瓶内の薬剤に係わるデータを印刷する封筒印刷手段とを更に設けても良い。これにより、薬瓶を封筒に封入して、この封筒に患者の氏名や住所等を記すことが可能になる。 【0023】 【実施の形態】図1は、この発明の薬剤分包装置の一実施形態を示している。この実施形態の装置は、薬瓶収納装置1、薬瓶取り出し装置2、薬瓶正立配置装置3、間欠搬送装置4、不適格薬瓶排除装置5、薬剤供給装置6、ラベル貼着装置7、透明シート封止装置8、及び封筒供給装置9等を備えている。 【0024】図2に示すように薬瓶収納装置1は、5列の薬瓶収納枠11-1〜11-5を有しており、1列目の薬瓶収納枠11-1に最も高い各薬瓶12-1を収納し、2列目の薬瓶収納枠11-2に2番目の高さの各薬瓶12-2を収納し、3列目の薬瓶収納枠11-3に3番目の高さの各薬瓶12-3を収納し、4列と5列目の各薬瓶収納枠11-4,11-5に最も低い各薬瓶12-4を収納している。 【0025】各薬瓶12の形状が円錐台であるから、各薬瓶収納枠11のいずれにおいても、これらの薬瓶12の口と底が交互に並ぶように、これらの薬瓶12を1つ置きに反転させ、これによって該各薬瓶12を垂直方向に重ねて配列している。 【0026】図3に示すように各薬瓶収納枠11の下側には、薬瓶ストッパー13を設けている。この薬瓶ストッパー13は、一対の挟み指14をそれぞれの軸支点14aで軸支し、一対のコイルバネ15によって、これらの挟み指14を付勢して、これらの挟み指14の下側を閉じている。これにより、薬瓶収納枠11内の各薬瓶12が支持される。 【0027】また、図4に示すように各薬瓶収納枠11の下側には、測距センサ16を設けている。この測距センサ16は、薬瓶12の底に対向し、この薬瓶12の底までの距離を検出する。この距離は、薬瓶12の口の向きに応じて変化し、薬瓶12の口が測距センサ16の側に向いていれば、この距離が長く、薬瓶12の底が測距センサ16の側に向いていれば、この距離が短くなる。したがって、この測距センサ16の検出出力に基づいて、薬瓶収納枠11における最も下側の薬瓶12の口の向きを判定することができる。 【0028】図5及び図6に示すように薬瓶取り出し装置2においては、一対の水平ガイドロッド21を架け渡し、これらの水平ガイドロッド21を水平スライド体22に貫通させて、この水平スライド体22を滑動自在に支持している。また、この水平スライド体22を搬送ベルト23に接続し、この搬送ベルト23を搬送用モータ(図示せず)によって回動させて、この水平スライド体22を移動させる。 【0029】この水平スライド体22に起伏用モータ24を設けて、この起伏用モータ24の出力軸に起伏体25を接続し、この起伏用モータ24によって、起伏体25を垂直に起こしたり水平に倒す。 【0030】起伏体25には、一対の昇降ロッド26を貫通させ、これらの昇降ロッド26の上端に昇降体27を固定している。また、この起伏体25には、昇降用モータ28を設け、この昇降用モータ28の出力軸を昇降用リンク29を介して昇降体27に連結し、この昇降用モータ28によって、昇降体27を昇降させる。 【0031】昇降体27には、一対の挟み指31をそれぞれの軸支点31aで軸支し、コイルバネ32によって、これらの挟み指31の先端が拡がるように、これらの挟み指31を付勢している。また、昇降体27には、開閉用モータ33(図2に示す)を設け、この開閉用モータ33の出力軸を各挟み指31間の開閉カム34に接続し、この開閉用モータ33によって、開閉カム34を回転させ、各挟み指31を開閉させる。 【0032】ここで、後述する手順によって薬瓶収納装置1内の各薬瓶12-1〜12-4のうちから取り出すべき薬瓶12の種類が指定されると、搬送用モータによって搬送ベルト23を水平スライド体22と共に移動させ、指定された種類の薬瓶12を収納している薬瓶収納枠11の下方に、水平スライド体22を位置決めする。そして、昇降用モータ28によって昇降体27を上昇させて、図3に示すように開閉用モータ33によって昇降体27の各挟み指31を閉じて、これらの挟み指31の間に薬瓶12を挟持し、引き続いて昇降体27を下降させて、薬瓶12を薬瓶収納枠11の各挟み指14間を通じて取り出す。この後、水平スライド体22を再び移動させて、この水平スライド体22を薬瓶正立配置装置3の近傍に位置決めする。 【0033】図6及び図7に示すように薬瓶正立配置装置3においては、起伏体35を軸支し、起伏用モータ36の出力軸を起伏用リンク37を介して起伏体35に連結し、この起伏用モータ36によって、この起伏体35を起伏させる。 【0034】起伏体35には、反転体38を軸支し、反転用モータ39の出力軸を反転体38に接続し、この反転用モータ38によって、この反転体38を回動させる。 【0035】反転体38には、一対の挟み指41をそれぞれの軸支点41aで軸支し、コイルバネ42によって、これらの挟み指41を付勢して拡げている。また、この反転体38には、開閉用モータ43を設け、この開閉用モータ43の出力軸を開閉カム44に接続し、この開閉用モータ43によって、開閉カム44を回転させ、各挟み指41を開閉させる。 【0036】ここで、薬瓶正立配置装置3の起伏体35を水平に倒し、各挟み指41を開いた状態で、薬瓶取り出し装置1の起伏体25を水平に倒して、薬瓶正立配置装置3の各挟み指41に薬瓶12を挿入し、この後に薬瓶取り出し装置1の各挟み指31を開いて、薬瓶正立配置装置3の各挟み指41を閉じると、薬瓶12が薬瓶取り出し装置1から薬瓶正立配置装置3へと受け渡される。この後、薬瓶取り出し装置1の水平スライド体22を水平に移動させて、起伏体25を垂直に起こしてから、薬瓶正立配置装置3の起伏体35を垂直に起こす。 【0037】図8及び図9に示すように間欠搬送装置4においては、棚板42の5箇所に各挿通孔43を形成し、これらの挿通孔43毎に、各受け皿44-1〜44-5を設けている。これらの受け皿44の底には、ラックギヤ45と補助ロッド46を固定しており、昇降用モータ47の出力軸に固定されているピニオンギヤ48をラックギヤ45に噛み合わせ、この昇降用モータ47によって、ラックギヤ45を受け皿44と共に昇降させる。これにより、各受け皿44-1〜44-5は、棚板42よりも僅かに低い位置、及び該棚板42よりも十分に高いそれぞれの作業位置のいずれかに移動する。 【0038】各受け皿44-1〜44-5を棚板42よりも高い作業位置に移動した状態で、薬瓶正立配置装置3の起伏体35を垂直に起こし、各挟み指41を開いて、薬瓶12を1番目の受け皿44-1に載せる。この後、薬瓶正立配置装置3の起伏体35を再び水平に倒して、薬瓶取り出し装置1からの次の薬瓶12の受渡しを待機する。 【0039】また、薬瓶12を1番目の受け皿44-1に載せるときには、薬瓶収納枠11の測距センサ16の検出出力に基づいて判定された薬瓶12の口の向きに応じて、薬瓶正立配置装置3の反転体38を制御する。すなわち、薬瓶収納枠11での薬瓶12の口の向きに応じて、各挟み指41を支持している反転体38を反転させるか、あるいは反転させないことにより、薬瓶12の底を下側に向けて、この薬瓶12を受け皿44-1に載せる。 【0040】一方、間欠搬送装置4の側壁には、一対のガイドロッド51を架け渡して固定し、連結ロッド53によって連結された一対のx軸方向往復体52に各ガイドロッド51を貫通させて、これらのx軸方向往復体52をx軸方向に移動自在に支持している。x軸用モータ54の出力軸は、x軸用リンク55を介して一方のx軸方向往復体52に連結されており、このx軸用モータ54によって、各x軸方向往復体52をx軸方向に往復移動させる。 【0041】各x軸方向往復体52には、各y軸用モータ56を設けている。これらのy軸用モータ56の出力軸を各y軸用リンク57を介して搬送用フレーム58に連結し、これらのy軸用モータ56によって、搬送用フレーム58をy軸方向に往復移動させる。 【0042】x軸用モータ54による各x軸方向往復体52のx軸方向の往復移動と、各y軸用モータ56による搬送用フレーム58のy軸方向の往復移動を組み合わせると、この搬送用フレーム58をxy軸方向に移動させることができる。このため、各受け皿44-1〜44-5を棚板42よりも低い位置に下降させた状態で、x軸用モータ54と各y軸用モータ56を予め定められたそれぞれのタイミングで作動させれば、搬送用フレーム58の各枝58aの間に、1番目の受け皿44-1の部位の薬瓶12を挟んで、この薬瓶12を棚板42上で滑走させ、この薬瓶12を2番目の受け皿44-2の部位に移動させることができる。同時に、各受け皿44-2〜44-4の薬瓶12を搬送用フレーム58の各枝58aの間に挟んで次の他の各受け皿44-3〜44-5に移動させることができる。これにより、薬瓶12は、各受け皿44-1〜44-5に順次間欠的に搬送される。 【0043】図10及び図11に示すように不適格薬瓶排除装置5は、受け皿44-2に対して設けられている。この排除装置5においては、ロッド61を支柱63に移動自在に支持し、このロッド61のラックギヤ64を排除用モータ65の出力軸のピニオンギヤ66に噛み合わせ、この排除用モータ65によって、ロッド61を往復移動させる。受け皿44-2を上昇させて作業位置に移動させたときに、排除用モータ65を作動させて、ロッド61を往復移動さると、このロッド61の先端のU字枠62によって薬瓶12が受け皿44-2から滑り台69へと突き落とされる。 【0044】また、受け皿44-2の近傍には、薬瓶高さセンサ67を設けている。この薬瓶高さセンサ67は、複数の光センサ68を適宜の間隔を開けて縦に配設したものであり、受け皿44-2を下降させ、薬瓶12を棚板42上に載せた状態で、これらの光センサ68によって、薬瓶12の高さを判定する。 【0045】図12及び図13に示すように薬剤供給装置6は、内環状部71、外環状部72及びホッパー73を備える。内環状部71及び外環状部72は、各フィーダ縦列74を環状に配設し、これらのフィーダ縦列74の内側にそれぞれの落下通路75を設けたものである。 【0046】内環状部71を内側環状棚76に載置し、外環状部72を外環状棚77に載置し、内環状棚76及び外環状棚77を複数のローラ78によって回動自在に支持している。また、内環状部71及び外環状部72の上端に、それぞれの円形ギヤ81,82を固定し、各環状部用モータ83,84の出力軸のギヤを各円形ギヤ81,82に噛み合わせ、各環状部用モータ83,84によって、内環状部71及び外環状部72を回動させる。 【0047】こうして内環状部71及び外環状部72を回動させるのは、内環状部71の各フィーダ縦列74、及び外環状部72の各フィーダ縦列74を所定の位置に移動して、各フィーダ85を出し入れするためである。各フィーダ85を出し入れする所定の位置には、外部から外環状部72に通じる窓が設けられ、また外環状部72には、内環状部71に通じる十分な幅の間隙が設けられている。 【0048】各フィーダ縦列74は、複数のフィーダ85を縦に並べたものである。これらのフィーダ85は、図14に示すように構成されており、収容筐体86内のすり鉢状の容器87に円錐体88を回転自在に嵌合させ、この円錐体88の先端にギヤ89を固定し、このギヤ89に間欠回転モータ90の出力軸のギヤを噛み合わせ、この間欠回転モータ90によって、円錐体88を間欠的に回転させる。また、円錐体88の外周には、複数の溝91を形成し、すり鉢状の容器87の下側には、吐出口92を形成している。 【0049】ここで、収容筐体86に複数の薬剤を収容して、この収容筐体86を蓋93によって閉じ、円錐体88を間欠的に回転させると、この円錐体88の各溝91に各薬剤が侵入する。また、この円錐体88の間欠的な回転に伴い、円錐体88の各溝91がすり鉢状の容器87の吐出口92に逐次一致し、この度に円錐体88の溝91からすり鉢状の容器87の吐出口92を介して1個の薬剤が該薬剤に作用する遠心力によって排出される。この薬剤は、矢印Aによって示す排出経路に沿って落下通路75に排出され、この落下通路75を通じてホッパー73上に落下する。このとき、矢印Aの排出経路の近傍に設けられた薬剤センサ(光センサ)94によって、薬剤を検出し、この薬剤の排出を確認する。 【0050】ホッパー73は、図15に示すように複数の薬剤を該ホッパー73の中央に収集して貯める。このホッパー73の排出口95には、昇降円筒96を昇降自在に支持している。図16に示すように薬瓶12を載せた受け皿44-3を上昇させると、この薬瓶12が昇降円筒96に突き当たって、この昇降円筒96を突き上げる。これにより、昇降円筒96の側壁の抜け孔97がホッパー73の排出口95に一致すると、各薬剤が排出口95及び抜け孔97を通じて落下し、薬瓶12に充填される。このとき、ホッパー73に設けられた薬剤投入確認センサ(光センサ)98によって昇降円筒96の上端が検出されるまで、この昇降円筒96を上昇させて、抜け孔97と排出口95を確実に一致させ、各薬剤を残らず薬瓶12に充填する。 【0051】図17乃至図19に示すようにラベル貼着装置7は、フレーム101上に設けられたものである。このフレーム101は、図示されない駆動機構によって実線及び一点鎖線で示すように揺動されて位置決めされる。この貼着装置7においては、ラベル用紙102をラベル用紙供給リール103→印字装置104→剥離板105→各ガイドローラ106→ラベル用紙巻取りリール107へと送る。ラベル用紙102は、複数のラベルの裏面に粘着剤を塗布し、これらのラベルを帯状の離型紙に適宜の間隔を開けて貼り付けたものである。 【0052】印字装置104においては、印字用リボン108を印字用リボン供給リール109→印字ヘッド110→印字用リボン巻取りリール112へと送っており、印字ヘッド110とガイド板113の間に、印字用リボン108及びラベル用紙102を導き、ここで両者を重ね合わせ、印字ヘッド110によって、ラベル用紙102のラベルに印刷を行う。この印刷の後に、ラベル用紙102のラベルは、剥離板105へと移動し、この剥離板105を通過するときに剥離される。 【0053】一方、スポンジローラ114は、フレーム101の端に回動自在に支持されている。また、受け皿44-4の上方には、押圧回転板115を設けており、薬瓶12を載せた受け皿44-4を上昇させると、この薬瓶12が押圧回転板115と受け皿44-4間に挟み込まれて支持される。このとき、押圧回転板115を一定の回転速度で回転させ、薬瓶12を回転させる。 【0054】ここで、受け皿44-4を下降させているときに、フレーム101を一点鎖線で示す位置に移動させておく。そして、この受け皿44-4を作業位置まで上昇させて、薬瓶12を押圧回転板115と受け皿44-4間に挟み込み、この薬瓶12の回転を開始してから、フレーム101を実線で示す位置に移動させ、スポンジローラ114を薬瓶12に押し付け、このスポンジローラ114を薬瓶12と共に回転させる。この状態で、ラベル用紙102のラベルを印字ヘッド110とガイド板113の間に通して、このラベルに印刷を行い、引き続いて、このラベルを剥離板105まで移動させて、このラベルをラベル用紙102から剥離させ、このラベルをスポンジローラ114と薬瓶12間に導いて挟み込み、このラベルを薬瓶12に押し付けて貼着させる。この後、フレーム101を一点鎖線で示す位置に戻して、スポンジローラ114を薬瓶12から離間させ、受け皿44-4を下降させる。 【0055】図20乃至図22に示すように透明シート封止装置8においては、テーブル121上に吸着切断ユニット122を配置しており、テーブル121と吸着切断ユニット122間に僅かの隙間を開け、この隙間に透明シート123を通している。この透明シート123は、シート用供給リール124→印刷装置126→各ガイドローラ125→吸着切断ユニット122→各ガイドローラ127→シート用巻取りリール128へと順次送られる。 【0056】吸着切断ユニット122においては、押圧円筒体131の内側に昇降円筒体132を挿入し、押圧円筒体131と昇降円筒体132間にコイルバネ133を介在させて、押圧円筒体131を下方に付勢している。この昇降円筒体132の上端にリンク134を介して円筒体用モータ135の出力軸を連結し、この円筒体用モータ135によって、昇降円筒体132を昇降させる。また、この昇降円筒体132の下端に円筒刃136を取り付け、この昇降円筒体132の内側に吸引体137を固定し、この昇降円筒体132の内側に環状板138を昇降自在に配置している。 【0057】各ロッド139は、昇降円筒体132を昇降自在に貫通している。これらのロッド139の下端に環状板138を固定し、これらのロッド139の上端に枠体141を固定している。昇降円筒体132と枠体141間にそれぞれのコイルバネ142を介在させ、これらのコイルバネ142によって、環状板138を上方に付勢している。枠体141に小円板143を設け、この小円板143をカム144に接触させ、カム用モータ(図示せず)によって、このカム144を回動させて、枠体141を環状板138と共に昇降させる。 【0058】吸引体137の下端の周囲には、分割環状体145を配置している。この分割環状体145は、例えば弧描く4つの部分に分割され、それぞれの部分の外周にヒータ146を設けている。また、この分割環状体145の各部分は、それぞれの枢支点147で吸引体137に枢支され、かつそれぞれのリンク148を介して環状板138に連結されている。先のカム144の回転に伴い、環状板138が上昇すると、分割環状体145の各部分は、それぞれのリンク148を介して引き上げられ、それぞれの枢支点147を支点にして揺動し、外側に拡がる。 【0059】また、吸着体137の下端に複数の吸引孔151を形成し、この吸着体137の中央に空気経路152を形成し、この空気経路152を昇降円筒体132の空気孔153及びホース154を介して空気吸引装置(図示せず)に接続し、この空気吸引装置によって、空気を各吸引孔151→空気経路152→空気孔153→ホース154という順序で吸引する。 【0060】ここで、透明シート123を搬送しながら、この透明シート123を印刷装置126によって印刷し、この印刷部分の付近をテーブル121と押圧円筒体131間に移動させて、ここに位置決めする。この後、薬瓶12を載せた受け皿44-5を上昇させて、この薬瓶12の口をテーブル121の孔155に通し、この薬瓶12の口を透明シート123を介して円筒刃136に押し付ける。このとき、透明シート123の印刷部分の付近が薬瓶12の口に当たる。 【0061】この状態で、空気を吸着体137の各吸引孔151から空気経路152を通じて吸引し、この吸着体137の下端に透明シート123を吸着しつつ、昇降円筒体132を下降させ、この昇降円筒体132の円筒刃136によって、この透明シート123からシート片を押し切る。また、昇降円筒体132の下降と同じ速度で、環状板138を分割環状体145と共に下降させ、この分割環状体145を薬瓶12の口に挿入する。こうして環状板138及び分割環状体145を昇降円筒体132と同じ速度で下降させたときには、分割環状体145の各部分を拡げずに薬瓶12の口に侵入させることができる。これにより、透明シート123のシート片が薬瓶12の口に導入され、これに伴いシート片の縁がめくれ上がって分割環状体145の外周を被う。 【0062】引き続いて、昇降円筒体132の下降を一旦停止した状態で、環状板138を分割環状体145と共に上昇させ、分割環状体145の各部分を拡げて、これらの部分のヒータ146を透明シート123のシート片を介して薬瓶12の口の内周に押し当て、各ヒータ146を一時的に発熱させる。これにより、透明シート123のシート片が薬瓶12の口の内周に溶着し、この薬瓶12の口が封止される。(図22参照)。図22の符号12Xは溶着点である。 【0063】この後、吸着体137による透明シート123の吸着を停止し、環状板138を一旦停止した状態で、昇降円筒体132を僅かに上昇させて、分割環状体145の各部分を狭め、引き続いて昇降円筒体132及び環状板138を共に上昇させて元の位置に戻すとともに、受け皿44-5を下降させる。 【0064】図23は、薬瓶12を示している。この薬瓶12の外周には、ラベル156が貼着され、この薬瓶12の口が封止シート157によって封止されている。ラベル156は、ラベル貼着装置7によって貼着されたもので、封止シート157は、透明シート封止装置8によって形成されたものである。この封止シート157のツマミ157aは、吸着切断ユニット122の円筒刃136によって透明シート123から切り抜かれるときに、この円筒刃136によって形作られる。したがって、この円筒刃136は、ツマミ157aに対応する形状の部分を有する。蓋158は、薬剤師や医者等の検査者によって薬瓶12の口に被せられ、この薬瓶12の口を閉じる。 【0065】上記薬瓶12の口を蓋158で閉じる際に蓋158と薬瓶12の頂部との間にはロック機構が設けられており、このロック機構は、蓋158の内周に一定間隔で設けた複数個のロック部材158aと薬瓶12の上部外周辺に一定間隔で設けた複数個の係止片12aとから成り、かつこのロック機構が容易に開放されないようにロック保持部材158hを備えている。ロック保持部材158hは蓋158の内側に移動自在に設けられており、その上部突出部158h1 とフランジ部158h2 と下部筒体158h3 を有する。 【0066】図24(a)に図示のように、蓋158のロック部材158aが薬瓶12の係止片12aに嵌合してもロックが簡単に外れないようにするため、上部突出部158h1 の弾性力でフランジ部を薬瓶12の頂部に当接させてロック部材158aを係止片12aの凹部に嵌合させ、蓋158を開く方向へ回転させても係止片12aの山形部分(カム片)を容易に乗り越えられないようにしてロックを保持できるようにしている。 【0067】図24(b)に、薬瓶12に蓋158を被せて閉じた状態の断面図を示す。図示のように、封止シート157は、薬瓶12の頂部内側に凹状に窪んだ皿状に形成され、その環状の垂直壁部分が前述したように薬瓶12の内周壁に溶着される。この封止シート157でシールされた薬瓶12の上部にさらに蓋158が被せられるが、これは子供が誤って封止シール157を破らないようにするためである。 【0068】蓋158は、薬瓶12に被せた状態で簡単に外れないようにするためロック機構を有し、このロック機構の部材が下方に突出しているため薬瓶12に被着する際に封止シート157に干渉しないように封止シート157は凹形状としているのである。 【0069】図25は、図23とは異なる高さの他の薬瓶12、及び異なる種類の封止シート159を示している。この封止シート159も吸着切断ユニット122の円筒刃136によって切り抜くものであるから、この刃136として、封止シート159に対応する形状のものを適用する必要がある。また、この封止シート159を切り抜く透明シート123には、切断用のミシン目161を予め形成しており、このミシン目161によって、この封止シート159を封止エリア162及び印刷エリア163に区分している。この封止シート159によって薬瓶12の口を封止してから、印刷エリア163を引っ張れば、このシート片159がミシン目161で分断され、封止エリア162の縁にツマミ162aが形成される。 【0070】図26〜図27(a)、(b)、(c)に上記透明シート封止装置8と異なる形式の封止装置8’を示す。上記封止装置8が薬瓶12の頂部に封止シート157をその垂直縁部の内周に沿って溶着する方式であったのに対し、この封止装置8’は薬瓶12の頂部の上端面に封止シート157を溶着する方式のものである点が大きく異なっている。 【0071】図26に示すように、テーブル121の上方に切断溶着ユニット122’を設けている点は図20の例と同様であり、透明シート123が、シート用供給リール124→印刷装置126→各ガイドローラ125→切断溶着ユニット122’→各ガイドローラ127→シート用巻取リール128へと順次送られることについても同様である。 【0072】切断溶着ユニット22’は、図26に示すように、テーブル121に取り付けた垂直板129vにより支持されている支持フレーム129に支持ロッド132’を昇降自在に支持し、この支持ロッド132’をその側面に設けたラック133’と係合するピニオン134’をモータ135’により駆動して昇降させるようにし、その下端に切断溶着のための作動部材136’を備えている。 【0073】この作動部材136’は、図27(a)に示すように、中空円筒状のシリンダ137’内にこのシリンダ137’と、その長さ方向に相対移動自在なピストン138’とをばね139’により常に下方へピストン突出部138a’が突出するように弾性的に付勢して収納している。ピストン138’はその上端の大径部でシリンダ137’の内周の大径部と嵌合して抜け止めされている。 【0074】又、ピストン138’の中空の大径部とシリンダ137’の内周大径部との間に上記ばね139’は挿置されており、ばね139’の弾性力は透明シート123を押す時の反力より大きく設定され、透明シート123を押す時の反力でピストン138’が押し戻されることはない。上記ピストン138’の中空大径部の下方のリング状周面にはヒータ141’が取り付けられ、シリンダ137’の下端面には円筒刃142’が取り付けられている。 【0075】上記ヒータ141’と円筒刃142’の下端面は同一レベルに形成されており、それらの下端面よりさらに所定距離だけピストン138の突出部138a’は下方へ延びている。この突出部138’の下端面とテーブル121上の透明シート123との間に所定の間隙が生じる高さ位置となる状態で作動部材136’は通常は待機している。 【0076】なお、この作動部材136’には、図20の例のような吸着手段や径を変化させる分割環状体は設けられていないが、透明シート123を切断、溶着する際にシートを保持するため、図27(a)に示すようなシート挟持手段143’が2組シートの移動方向の前後に設けられている。又、透明シート123を切断する際に薬瓶12の頂部外径より大きくし、余裕を持たせて切断するように円筒刃142’の直径を設定する場合は、シート挟持手段143’は設けなくてもよい。 【0077】上記構成の切断溶着ユニット122’により封止シート157を形成する場合、図27(b)に示すように、作動部材136’を待機状態からピニオン134’を駆動して下降させると、ピストン突出部138a’が薬瓶12の頂部内径内に押し込まれ、これにより透明シート123がその下端形状に沿って皿状に押し込まれる。なお、シートは化学製品のものであり、伸延性があるものを用いるものとする。 【0078】さらに、作動部材136’を下降させると、円筒刃142’が透明シート123を円形状に所定径で切断することにより封止シート157を形成すると共に、円形状の封止シート157の周縁にヒータ141’が接触し透明シート123を薬瓶12の頂部上端面に押し付ける。さらに作動部材136’を下降させると、図27(c)のように、円筒刃142’は薬瓶12の頂部より下へ下降するが、ヒータ141’は薬瓶12の頂部上端面に封止シート157の上端を挟んで当接しているからそれ以上は下降できない。 【0079】このため、ピニオン134’はその高さ位置に保持されたままばね139’でシリンダ137’との相対距離の変化を吸収してピニオン134’を保持している。この状態でヒータ141’に通電することにより封止シート157が薬瓶12の頂部上端面に溶着される。 【0080】図28乃至図30に示すように封筒供給装置9においては、受け皿44-5上の薬瓶12が搬送用フレーム58の枝58aによって搬送されて来ると、この薬瓶12をエレベータの昇降床172上に受け取り、この昇降床172を振り子173の高さまで上昇させる。 【0081】一方、封筒選択及び印刷ユニット174は、各小封筒175、各中封筒176、及び各大封筒177を収納しており、これらの封筒のいずれかを選択し、その封筒に印刷を行ってから、この封筒をバキューム傾斜台179に送り出す。このバキューム傾斜台179では、封筒180が停止壁181に突き当たって停止する。 【0082】バキューム傾斜台179は、その略中央を軸支され、実線又は一点鎖線で示すように2つの傾斜位置で位置決めされる。また、バキュームアーム182は、その左端を軸支され、その右端を上下に揺動して、2つの位置で位置決めされる。これらのバキューム傾斜台179及びバキュームアーム182は、バキューム装置183に接続されている。このバキューム装置183によって空気を吸引すると、このバキューム傾斜台179の表面の多数の小孔から空気が吸引されるとともに、このバキュームアーム182の先端から空気が吸引される。 【0083】ここで、封筒選択及び印刷ユニット174からバキューム傾斜台179へと封筒180を送り出してから、バキューム装置183を作動させると、この封筒180がバキューム傾斜台179に吸引される。この状態で、バキューム傾斜台179を一点鎖線で示すように傾斜させてから、バキュームアーム182の右端を上下に揺動させると、図29に示すようにバキュームアーム182の右端に封筒180の口が吸引されて開かれる。この後、エレベータの振り子173を揺動させ、この振り子173によって昇降床172上の薬瓶12を突き落とすと、この薬瓶12が封筒180内に落下する。そして、バキューム装置183を停止させると、図30に示すように封筒180は、吸引されることなく、バキューム傾斜台179からガイド板184へと滑走して、図示されないテーブルまで移動する。 【0084】図31は、この薬剤分包装置の制御系を示している。同図において、ホストコンピュータ201は、この薬剤分包装置とは別体のものであり、ここに後述する各種のデータや指令を入力する。CPU202、在庫メモリ203及び制御装置204は、この薬剤分包装置に内蔵され、この薬剤分包装置の各部署、つまり薬瓶取り出し装置2、間欠搬送装置4、不適格瓶排除装置5、薬剤供給装置6、ラベル貼着装置7、透明シート封止装置8、及び封筒供給装置9等を統括的に制御する。 【0085】ホストコンピュータ201からCPU202へと授受されるデータは、プリントデータ及び制御データである。プリントデータは、ラベルデータ、封止シートデータ、封筒データである。ラベルデータは、薬瓶12のラベル用紙102に印刷される文字、記号及び図形を示し、封止シートデータは、薬瓶12の口を封止するシート片に印刷される文字、記号及び図形を示し、封筒データは、薬瓶12を収納する封筒に印刷される文字及び記号を示す。また、制御データは、フィーダアドレス、薬剤数データ、薬瓶高さデータ等である。フィーダアドレスは、薬剤供給装置6における各フィーダ85のうちのいずれかを指定し、薬剤数データは、薬瓶12に投入すべき薬剤の個数を指定し、薬瓶高さデータは、薬瓶収納装置1から取り出すべき薬瓶12の種類を指定する。 【0086】CPU202から薬剤供給装置6へと授受されるデータは、制御データに含まれるフィーダアドレス及び薬剤数データである。また、CPU202は、在庫メモリ203の記憶内容を管理している。 【0087】CPU202から制御装置204へと授受されるデータは、プリントデータの全て、つまりラベルデータ、封止シートデータ、封筒データと、制御データの一部、つまり薬瓶高さデータである。制御装置204は、ラベルデータをラベル貼着装置7に与え、封止シートデータを透明シート封止装置8に与え、封筒データを封筒供給装置9に与え、薬瓶高さデータを薬瓶取り出し装置2に与える。また、制御装置204は、各部署の動作タイミングを指示し、これらの部署を順次動作させる。 【0088】図29乃至図31は、ホストコンピュータ201に予め入力され記憶された各種のデータを示している。 【0089】図29の薬剤データ211は、この薬剤分包装置によって扱われる全ての種類の薬剤毎に、薬剤名、形状、色、形、成分、重さ、用法、副作用、第1許容量、第2許容量、第3許容量、及び第4許容量等を記憶してなる。例えば、最初の列には、ガスター、ドラム、赤、2グラム、1日3回食後服用、眠気、50、100、150、200が示されている。これらのうちの第1許容量、第2許容量、第3許容量、及び第4許容量は、薬瓶収納装置1に収納されている最も低い薬瓶12-4に充填可能な薬剤の個数、3番目の高さの薬瓶12-3に充填可能な薬剤の個数、2番目の高さの薬瓶12-2に充填可能な薬剤の個数、最も高い薬瓶12-1に充填可能な薬剤の個数を示している。 【0090】図30の患者データ212は、薬剤を受け取る全ての患者毎に、氏名、住所、年齢、性別、診療科、病名、症状、アレルギー、区分、病棟を記憶してなる。例えば、最初の列には、湯山太郎、大阪町1丁目1番、48、男、内科、インフルエンザ、発熱、花粉症、1、東病棟2階が示されている。これらのうちの区分は、患者が入院患者及び外来患者のいずれであるかを示しており、区分に「1」を記していれば、入院患者であり、区分に「2」を記していれば、外来患者である。 【0091】図31のフィーダデータ213は、薬剤供給装置6における各フィーダ85のフィーダアドレス毎に、フィーダ85に収納されている薬剤の薬剤名、このフィーダ85に収納されている薬剤の個数、収納可能な薬剤の個数の上限値を記憶してなる。例えば、最初の列には、ガスター、フィーダアドレス、796、1000が示されている。 【0092】図32は、薬剤分包装置における在庫メモリ203に記憶されている在庫データ214を示している。この在庫データ214は、各フィーダ85のフィーダアドレス毎に、在庫数及び優先順位を記憶してなる。在庫数は、フィーダ85に収納されている薬剤の個数である。また、優先順位は、同一種類の薬剤を収容した複数のフィーダ85に対して、在庫数が多い順序で割り当てられる。 【0093】図33は、ホストコンピュータ201のCRTの表示画面に表示される処方箋データの記入表215を示している。この記入表215は、処方箋データを記入するためのものであって、患者データ記入欄216、区分記入欄217、医師名記入欄218、薬剤データ記入欄219欄等を備えている。その記入例を図34に示す。 【0094】さて、このような構成の薬剤分包装置においては、次の様な手順で処理が進められる。 【0095】〔処方箋データの入力〕ホストコンピュータ201のキーボードを操作することによって、CRTの表示画面上の記入表215に処方箋データを記入し、この処方箋データをホストコンピュータ201に入力する。その内容は、患者データ212から読み取った患者の氏名、住所、年齢等、及び該患者に与えられる薬剤の名称及び個数等からなる。 【0096】〔プリントデータ及び制御データの生成〕先に入力された処方箋データ、あるいは予め設定された薬剤データ211、患者データ212及びフィーダデータ213に基づいて、プリントデータ及び制御データを生成する。これらのデータは、ホストコンピュータ201からCPU202へと授受される。CPU202は、プリントデータ及び制御データに含まれる薬瓶高さデータを制御装置204に通知する。 【0097】〔薬瓶の取り出し〕制御装置204は、プリントデータや薬瓶高さデータを受け取ると、薬高さデータを薬瓶取り出し装置2に通知し、この薬瓶取り出し装置2を起動する。これに応答して、薬瓶取り出し装置2は、4種類の高さの各薬瓶12-1〜12-4のうちから薬瓶高さデータによって示される高さの薬瓶12を選択し、この薬瓶12を取り出す。この薬瓶12は、薬瓶取り出し装置2から薬瓶正立装置3に受け渡され、この薬瓶正立装置3によって間欠搬送装置4の1番目の受け皿44-1上に載せられる。 【0098】〔不適格薬瓶の排除〕薬瓶12が薬瓶正立装置3によって1番目の受け皿44-1上に載置されると、制御装置204は、この受け皿44-1を下降させ、間欠搬送装置4を起動して、この薬瓶12を2番目の受け皿44-2へと搬送させる。この薬瓶12は、その高さを薬瓶高さセンサ67によって測定され、この薬瓶12の高さが制御装置204に通知される。制御装置204は、薬瓶高さセンサ67によって測定された高さと、薬瓶高さデータによって示される高さを比較し、両者が一致すれば「真」と判定し、異なれば「偽」と判定する。ここで、「偽」の判定がなされると、制御装置204は、受け皿44-2を上昇させ、不適格薬瓶排除装置5を起動して、この薬瓶12を受け皿44-2から突き落とす。 【0099】〔薬剤の供給〕薬瓶12の高さの判定を終了すると、制御装置204は、間欠搬送装置4を起動して、この薬瓶12を3番目の受け皿44-3へと搬送させる。そして、制御装置204は、CPU202を通じて薬剤供給装置6の起動を指示する。また、CPU202は、制御データに含まれるフィーダアドレス及び薬剤数データに基づいて、薬剤供給装置6を制御する。薬剤供給装置6では、フィーダアドレスによって示されるフィーダ85を作動させて、薬剤数データによって示される個数の各薬剤を該フィーダ85から排出させ、これらの薬剤をホッパー73に落下させる。これらの薬剤は、ホッパー73によって収集され、受け皿44-3上の薬瓶12に充填される。 【0100】〔ラベル用紙の貼着〕薬瓶12への充填を終了すると、制御装置204は、間欠搬送装置4を起動して、この薬瓶12を4番目の受け皿44-4へと搬送させ、この受け皿44-4を上昇させる。そして、制御装置204は、プリントデータであるラベルデータをラベル貼着装置7に通知し、この装置7を起動する。ラベル貼着装置7は、ラベルデータによって示される文字、記号及び図形等をラベル用紙102のラベルに印刷し、このラベルを受け皿44-4上の薬瓶12の外周に貼着する。 【0101】〔薬瓶の封止〕ラベルの貼着を終了すると、制御装置204は、間欠搬送装置4を起動して、この薬瓶12を5番目の受け皿44-5へと搬送させ、この受け皿44-5を上昇させる。そして、制御装置204は、プリントデータである封止シートデータを透明シート封止装置8に通知し、この装置8を起動する。透明シート封止装置8は、封止シートデータによって示される文字、記号及び図形等を透明シート123に印刷し、この透明シート123のシート片によって薬瓶12の口を封止する。 【0102】〔封筒への収納〕薬瓶12の封止を終了すると、制御装置204は、間欠搬送装置4を起動して、この薬瓶12をエレベータの昇降床172上に移動させ、この昇降床172を上昇させて、薬瓶12を持ち上げる。そして、制御装置204は、プリントデータである封筒データを封筒供給装置9に通知するとともに、この装置9を起動する。封筒供給装置9の封筒選択及び印刷ユニット174は、大中小の各封筒175,176,177のうちのいずれかを選択して、封筒データによって示される文字及び記号を該封筒に印刷し、この封筒の口を開けて待機する。この後、薬瓶12を昇降床172から突き落として封筒に収納する。 【0103】このような処理手順、つまり〔処方箋データの入力〕、〔プリントデータ及び制御データの生成〕、〔薬瓶の取り出し〕、〔不適格薬瓶の排除〕、〔薬剤の供給〕、〔ラベル用紙の貼着〕、〔薬瓶の封止〕、〔封筒への収納〕は、薬瓶12への薬剤の充填の度に繰り返される。 【0104】また、間欠搬送装置4の1番目の受け皿44-1の薬瓶12を2番目の受け皿44-2に搬送するときには、新たな薬瓶12を1番目の受け皿44-1に搬送しており、各受け皿44-1〜44-5にそれぞれの薬瓶12を配置して、これらの薬瓶12の処理を並行に進める。 【0105】次に、上記各処理の詳細を逐次述べる。まず、〔処方箋データの入力〕及び〔プリントデータ及び制御データの生成〕の処理を図35に示すフローチャートに従って説明する。 【0106】ホストコンピュータ201のCRTの表示画面上に記入表215を映し出し、この記入表215に図34に示すような記入を行う(ステップ301)。この記入表215の患者データ記入欄216には、患者名として「湯山太郎」、性別として「男」、診療科として「内科」、年齢として「48」、病棟として「東病棟2階」が記入されている。この患者データ記入欄216への記入は、図30の患者データ212を読み出し、この患者データ212における「湯山太郎」の列を指定すれば良い。これに応答してホストコンピュータ201は、この患者データ212における「湯山太郎」の列を読み出し、この「湯山太郎」の列の一部を記入表215の患者データ記入欄216に複写する。これと同様に、区分記入欄217への複写も行われる。この区分記入欄217には、入院患者を示す「2」が記入されており、その他に外来患者を示す「1」等がある。 【0107】また、この記入表215の医師名記入欄218及び薬剤データ記入欄219欄等には、キーボードを操作することにより、それぞれの内容を記入する。医師名記入欄218には、「安岡啓太」が記入されている。また、薬剤データ記入欄219には、この患者に与えられる各薬剤の名称、それぞれの個数等が記入されている。 【0108】この記入表215への処方箋データの記入が終了すると、ホストコンピュータ201は、この処方箋データが有効であるか否かを判定する(ステップ302)。例えば、医師名記入欄218に予め登録されている各医師名のうちのいずれかが記入されていなかったり、予め登録されている各薬剤名に該当しない薬剤名が記入されていると、この処方箋データを無効と判定し(ステップ302,No)、エラー表示を行って(ステップ303)、ステップ301の処理に戻る。また、この処方箋データを有効と判定すると(ステップ302,Yes)、ホストコンピュータ201は、プリントデータ及び制御データを形成する(各ステップ304,305)。プリントデータは、先に述べた様にラベルデータ、封止シートデータ及び封筒データからなる。ラベルデータは、処方箋データの各薬剤名に対して逐一形成され、この処方箋データから読み取られる患者の氏名、薬剤名、薬剤の個数、図29の薬剤データ211における該薬剤名の列から読み取られる用法等であり、後に薬瓶12のラベルに印刷される。例えば、薬剤名「ガスター」に対してのラベルデータは、「湯山太郎」、「ガスター」、「4000」、「1日3回食後」等となる。 【0109】封止シートデータは、処方箋データの各薬剤名に対して逐一形成され、薬剤名、薬剤の個数、薬剤データ211における該薬剤名の列から読み取られる薬剤の形状、色、成分、図30の患者データ212から読み取られる患者の症状やアレルギー等であり、後に薬瓶12を封止するシート片に印刷される。例えば、薬剤名「ガスター」に対しての封止シートデータは、「ガスター」、「4000」、「ドラム」、「赤」、「ガスタミン」、「花粉症」等となる。 【0110】なお、薬剤の形状及び色を図形によって表しても構わない。具体的には、薬剤を写真撮影し、これをデジタル画像に変換し、画像処理を施して、簡略化された薬剤の図形を形成し、これを記憶しておく。 【0111】封筒データは、1つの処方箋データに対して形成され、患者の氏名、各薬剤名、患者データ212から読み取られる住所等であり、後に各薬瓶12を収納する封筒に印刷される。例えば、図34の処方箋データに対しての封筒データは、「湯山太郎」、「大阪町1丁目1番」、「ガスター」、「ラシックス」、「アルタクトン」、「ミオナール」、「プルゼニド」等となる。 【0112】一方、制御データは、先に述べた様にフィーダアドレス、薬剤数データ、薬瓶高さデータ等からなる。フィーダアドレスは、薬剤データ記入欄219に記入されている各薬剤名に対して逐一形成されるものであり、図34のフィーダデータ213からの該当する薬剤名の検索によって得られる。例えば、薬剤名「ガスター」の列から3つのフィーダアドレス「A−01」、「A−02」、「A−03」が読み取られる。ここで、1つの薬剤名について複数のフィーダアドレスが設定されている場合は、この薬剤名の薬剤が薬剤供給装置6における複数のフィーダ85に収容されていることになる。 【0113】薬剤数データは、薬剤データ記入欄219に記入されている各薬剤名に対して逐一形成されるものであり、処方箋データから読み取られる。例えば、薬剤名「ガスター」の場合は、処方箋データに個数40が記入されているので、薬剤数データは、40を示す。 【0114】薬瓶高さデータは、薬剤データ記入欄219に記入されている各薬剤名に対して逐一形成されるものであり、薬剤データ211における第1乃至第4許容量を参照し、各薬剤の個数が該当する許容量に応じて定められる。例えば、薬剤名「ガスター」の場合は、各薬剤の個数が40なので、薬瓶高さデータは、個数50までの第1許容量に応じて定められ、最も低い薬瓶12-4を示す。 【0115】こうしてプリントデータ及び制御データが形成されると、ホストコンピュータ201は、これらのデータを薬剤分包装置のCPU202に通知する(ステップ306)。 【0116】CPU202は、プリントデータ及び制御データに含まれる薬瓶高さデータを制御装置204に通知する。 【0117】次に、上記〔薬瓶の取り出し〕の処理は、図39のフローチャートに従って行われる。まず、制御装置204は、プリントデータ及び制御データである薬瓶高さデータを受け取ると、この薬瓶高さデータを薬瓶取り出し装置2に通知して、この薬瓶取り出し装置2を起動する(ステップ311)。例えば、薬瓶高さデータによって最も低い薬瓶12-4が示されていると、薬瓶取り出し装置2は、薬瓶収納装置1の各薬瓶収納枠11-4,11-5のいずれかより最も低い薬瓶12-4を取り出す。この際、この薬瓶12-4が取り出された薬瓶収納枠11の測距センサ16によって、この薬瓶12-4の向きが検出され、この検出結果が制御装置204に通知される(ステップ312)。 【0118】この薬瓶12-4が薬瓶取り出し装置2によって薬瓶正立装置3まで搬送されると、制御装置204は、薬瓶正立装置3を起動するとともに、測距センサ16によって検出された薬瓶12-4の向きに応じて、この薬瓶12-4を反転するか否かの指示を薬瓶正立装置3に与える(ステップ313)。薬瓶正立装置3は、薬瓶取り出し装置2から薬瓶12-4を受け取ると、反転するか否かの指示に応じて薬瓶12-4を反転させ(ステップ314)、あるいは反転させないで間欠搬送装置4の1番目の受け皿4-1に載せる(ステップ315)。これにより、薬瓶12-4が正立して1番目の受け皿4-1に載せられる。 【0119】この後、制御装置204は、受け皿44-1を下降させ、搬送用フレーム58を移動させて、薬瓶12-4を2番目の受け皿44-2に搬送させる。 【0120】次に、〔不適格薬瓶の排除〕の処理は、図40のフローチャートに従って行われる。 【0121】まず、制御装置204は、薬瓶高さセンサ67の検出出力を入力し(ステップ321)、このセンサ67によって検出された薬瓶12-4の高さと、薬瓶高さデータによって示される高さを比較して、薬瓶12-4の高さの「真偽」を判定する(ステップ322)。そして、この判定が「真」であれば(ステップ322,Yes)、不適格薬瓶排除装置5の排除用モータ65を作動させず、また薬瓶高さセンサ67によって判定された薬瓶12の高さが「偽」であれば(ステップ322,No)、2番目の受け皿44-2を作業位置に上昇させてから、排除用モータ65を作動させて、U字枠62を往復移動させ、このU字枠62によって、受け皿44-2上の薬瓶12を滑り台69に突き落とす(ステップ323)。また、制御装置204は、この薬剤分包装置の制御を中断し、「エラーの発生」をCPU202を介してホストコンピュータ201に通知する。これに応答して、ホストコンピュータ201は、CRTの表示画面に「エラーの発生」を表示する(ステップ324)。 【0122】この後、制御装置204は、受け皿44-2を下降させ、搬送用フレーム58を移動させ、薬瓶12-4を3番目の受け皿44-3に搬送させる。 【0123】次に、〔薬剤の供給〕の処理は、図41のフローチャートに従って行われる。まず、薬瓶12-4を3番目の受け皿44-3に搬送させたときに、制御装置204は、CPU202に対して薬剤供給装置6の起動を指示する(ステップ331)。 【0124】これに応答して、CPU202は、制御データに含まれる各フィーダアドレス「A−01」、「A−02」、「A−03」と、薬剤名「ガスター」の各薬剤の個数40を示す薬剤数データに基づいて、これらのフィーダアドレスに対する割当てを求める(ステップ332)。すなわち、CPU202は、在庫メモリ203内の在庫データ214(図35に示す)を検索し、各フィーダアドレス「A−01」、「A−02」、「A−03」に対応する各優先順位「3」、「1」、「2」を読み出す。そして、各フィーダアドレスの個数3によって、薬剤名「ガスター」の各薬剤の個数40を除算し、その商13及び余り1を求め、優先順位「1」、つまり最も多い在庫数430のフィーダアドレス「A−02」に対して最も多い商13と余り1の和14を割り当てるとともに、他の各優先順位「3」及び「2」の各フィーダアドレス「A−01」、「A−03」に対して商13をそれぞれ割り当てる。 【0125】なお、所定の種類の薬剤を1つのフィーダにのみ収容しているならば、在庫データ214においては、このフィーダのアドレスに対応して優先順位「0」を設定している。例えば、フィーダアドレス「A−04」に対応して優先順位「0」を設定している。この優先順位「0」の場合、薬剤数データによって示される各薬剤の個数の全てを1つのフィーダアドレス「A−04」にのみ割り当てることになる。 【0126】引き続いて、CPU202は、各フィーダアドレス「A−01」、「A−02」、「A−03」、及び該各フィーダアドレスに割り当てられたそれぞれの個数13、14、13を薬剤供給装置6に通知する(ステップ333)。 【0127】薬剤供給装置6においては、各フィーダアドレス「A−01」、「A−02」、「A−03」、及び該各フィーダアドレスに割り当てられた各個数13、14、13に応答して、これらのフィーダアドレスによって示される各フィーダ85が作動する。これらのフィーダ85は、薬剤を1個ずつ排出し(ステップ334)、薬剤センサ94によって薬剤の排出が検出される度に、割り当てられた各個数13、14、13をカウントダウンし(ステップ335)、それぞれの計数値n1 ,n2 ,n3 を零になるまで(ステップ336,Yes)、薬剤の排出を続ける。これにより、アドレス「A−01」のフィーダ85からは13個の薬剤が排出され、アドレス「A−02」のフィーダ85からは14個の薬剤が排出され、アドレス「A−03」のフィーダ85からは13個の薬剤が排出され、合計40個の薬剤がホッパー73に落下して、このホッパー73の中央に収集される。 【0128】これらのフィーダ85は、それぞれの計数値n1 ,n2 ,n3 を零になるまでカウントダウンすると(ステップ336,Yes)、この旨をCPU202及び制御装置204に通知する(ステップ337)。 【0129】なお、各フィーダ85は、薬剤の排出動作を数回繰り返しても、薬剤センサ94によって薬剤の排出が検出されなければ、「エラーの発生」をCPU202を通じてホストコンピュータ201及び制御装置204に通知する。これに応答してホストコンピュータ201は、CRTの表示画面に「エラーの発生」を表示し、制御装置204は、この薬剤分包装置の制御を中断する。 【0130】CPU202は、ステップ337の通知を受けると、在庫メモリ203内の在庫データ214を更新する(ステップ338)。すなわち、既に供給された各個数13、14、13を各フィーダアドレス「A−01」、「A−02」、「A−03」に対応する各在庫数315、430、408から減算し、これらの在庫数を302、416、395に更新する。また、更新された各在庫数302、416、395の多さに応じて、それぞの優先順位を更新する。 【0131】また、CPU202は、更新された新たな各在庫数315、430、408を各フィーダアドレス「A−01」、「A−02」、「A−03」と共にホストコンピュータ201に通知する。これに応答して、ホストコンピュータ201は、フィーダデータ213における各フィーダアドレス「A−01」、「A−02」、「A−03」に対応するそれぞれの在庫数を更新する(ステップ339)。 【0132】一方、制御装置204は、ステップ337の通知を受けると、間欠搬送装置4の3番目の受け皿44-3を上昇させる(ステップ340)。これに伴い、受け皿44-3上の薬瓶12-4によってホッパー73の下端の昇降円筒75が突き上げられ、抜け孔76が排出口74に一致すると、40個の各薬剤が排出口74及び抜け孔76を通じて薬瓶12-4に充填される。この際、制御装置204は、薬剤投入確認センサ95の検出出力を待機しており(ステップ341)、昇降円筒75の上端が薬剤投入確認センサ95によって検出されると(ステップ341,Yes)、受け皿44-3の上昇を停止して、この受け皿44-3を下降させる(ステップ342)。 【0133】こうして40個の各薬剤を薬瓶12-4に充填し、受け皿44-3を下降させてから、制御装置204は、間欠搬送装置4の搬送用フレーム58を移動させ、薬瓶12-4を4番目の受け皿44-4に搬送させ、この受け皿44-4を上昇させる。 【0134】次に、〔ラベル用紙の貼着〕の処理は、図42のフローチャートに従って行われる。まず、制御装置204は、プリントデータに含まれるラベルデータをラベル貼着装置7の印刷装置104に通知し、このラベル貼着装置7を起動する(ステップ351)。例えば、ラベルデータによって、「湯山太郎」、「ガスター」、「4000」、「1日3回食後」等が示されており、このラベルデータが印刷装置104に通知される。 【0135】ラベル貼着装置7では、ラベル用紙102を搬送しつつ、印刷装置104によってラベルデータをラベル用紙102のラベル156に印刷する(ステップ352)。このラベル156は、先に述べた様にラベル用紙102から剥離され、スポンジローラ114と薬瓶12-4間に導かれて、この薬瓶12-4に貼着される(ステップ353)。これにより、「湯山太郎」、「ガスター」、「4000」、「1日3回食後」等を印刷したラベル156が薬瓶12-4に貼着される。 【0136】この後、制御装置204は、受け皿44-4を下降させ、搬送用フレーム58を移動させ、薬瓶12-4を5番目の受け皿44-5に搬送させ、この受け皿44-5を上昇させる。 【0137】次に、〔薬瓶の封止〕の処理は、図43のフローチャートに従って行われる。まず、制御装置204は、プリントデータに含まれる封止シートデータを透明シート封止装置8の印刷装置126に通知し、この透明シート封止装置8を起動する(ステップ361)。例えば、封止シートデータによって、薬剤名「ガスター」に対しての封止シートデータは、「ガスター」、「4000」、「ドラム」、「赤」、「ガスタミン」、「花粉症」等が示されており、この封止シートデータが印刷装置126に通知される。 【0138】透明シート封止装置8では、透明シート123を搬送しつつ、印刷装置126によって封止シートデータを透明シート123に印刷し(ステップ362)、この封止シートデータを印刷した透明シート123の部位付近を薬瓶12-4の口まで移動してから押し切り、これにより形成されたシート片を薬瓶12-4の口に溶着して、この薬瓶12-4の口を封止する(ステップ363)。 【0139】ここで、図23に示すシート片157の場合は、このシート片157の全体に、封止シートデータを印刷する。また、図24に示すシート片159の場合は、このシート片159が封止エリア162と印刷エリア163に区分されているので、印刷エリア163のみに封止シートデータを印刷する。 【0140】こうして薬瓶12-4の口を封止した後、制御装置204は、受け皿44-5を下降させ、搬送用フレーム58を移動させ、薬瓶12-4をエレベータの昇降床172に搬送させる。 【0141】次に、〔封筒への収納〕の処理は、図44のフローチャートに従って行われる。まず、制御装置204は、封筒供給装置9のエレベータを起動し、薬瓶12-4を載せた昇降床172を振り子173の高さまで上昇させる(ステップ371)。 【0142】また、制御装置204は、プリントデータに含まれる封筒データを封筒供給装置9の封筒選択及び印刷ユニット174に通知する(ステップ372)。例えば、封筒データによって「湯山太郎」、「大阪町1丁目1番」、「ガスター」、「ラシックス」、「アルタクトン」、「ミオナール」、「プルゼニド」等が示されており、この封筒データが封筒選択及び印刷ユニット174に通知される。 【0143】さらに、制御装置204は、封筒データの各薬剤名の数に応じて、封筒選択及び印刷ユニット174に収納されている各小封筒175、各中封筒176、及び各大封筒177のいずれかを選択する(ステップ373)。例えば、封筒データによって2種類以下の各薬剤名が示されていれば、小封筒175を選択し、3種類以上4種類以下の各薬剤名が示されていれば、中封筒176を選択し、5種類以上の各薬剤名が示されていれば、大封筒177を選択する。ここでは、封筒データによって各薬剤名「ガスター」、「ラシックス」、「アルタクトン」、「ミオナール」及び「プルゼニド」と言う5種類の薬剤名が示されているので、制御装置204は、大封筒177を選択し、この旨を封筒選択及び印刷ユニット174に通知する。これに応答して封筒選択及び印刷ユニット174は、大封筒177を引き出し、封筒データによって示される「湯山太郎」、「大阪町1丁目1番」及び各薬剤名を該大封筒177に印刷して(ステップ374)、この大封筒177をバキューム傾斜台179に送り出す(ステップ375)。 【0144】封筒供給装置9では、バキューム装置183を起動して、大封筒177をバキューム傾斜台179に吸引し、このバキューム傾斜台179を傾斜させて、バキュームアーム182によって大封筒177の口を吸引して開いてから(ステップ376)、エレベータの振り子173によって昇降床172上の薬瓶12-4を突き落とし、この薬瓶12-4を大封筒177内に収納する(ステップ377)。そして、エレベータの昇降床172を下降させる(ステップ378)。 【0145】そして、制御装置204は、封筒データの各薬剤名の数をカウントダウンし(ステップ379)、その計数値mが零でなければ(ステップ380,No)、次の薬瓶12が間欠搬送装置4の5番目の受け皿44-5からエレベータの昇降床172に移動されるまで、封筒供給装置9を待機させる(ステップ381)。 【0146】ここで、先にも述べた様に間欠搬送装置4の各受け皿44-1〜44-5毎に、それぞれの薬瓶12の処理を進めている。したがって、封筒供給装置9を待機させていると(ステップ381)、処方箋データに記入された次の薬剤名「ラシックス」の各薬剤を充填し、ラベル156を貼着し、シート片157によって封止した薬瓶12が間欠搬送装置4の5番目の受け皿44-5からエレベータの昇降床172に移動される(ステップ381,Yes)。これに応答して制御装置204は、昇降床172を上昇させる(ステップ382)。 【0147】この後に、ステップ377に戻り、振り子173によって昇降床172上の薬瓶12を大封筒177内に落下させ、エレベータの昇降床172を下降させる(ステップ378)。 【0148】以降同様に、処方箋データに記入された他の各薬剤名「アルタクトン」、「ミオナール」、「プルゼニド」毎に、計数値mをカウントダウンし(ステップ379)、その計数値mが零でなければ(ステップ380,No)、各薬剤を充填し、ラベル156を貼着し、シート片157によって封止した薬瓶12が昇降床172に移動されるて来るので(ステップ381,Yes)、昇降床172を上昇させ(ステップ382)、ステップ377へと戻り、この薬瓶12を突き落として大封筒177内に落下させる。そして、最後の薬剤名「プルゼニド」についての処理を終了して、ステップ377に戻ったときには、計数値mをカウントダウンすると(ステップ379)、その計数値mが零となるので(ステップ380,Yes)、次のステップ383に移る。 【0149】このステップ383において、制御装置204は、各薬瓶12の収納が終了した旨を封筒供給装置9に通知する。これに応答して封筒供給装置9では、バキューム装置183を停止し、大封筒177をバキューム傾斜台179からガイド板184を介して外部のテーブルに排出する。 【0150】こうしてテーブルに排出された大封筒177は、薬剤師や医師等の検査者によって検査される。例えば、図23に示す薬瓶12の場合は、このシート片157に印刷されている封止シートデータ、つまり薬剤名、薬剤の個数、薬剤の形状、色、成分、患者の症状やアレルギー等に基づき、シート片157を透かして、この薬瓶12内の各薬剤の形状、色を確認したり、患者の症状やアレルギー等に対して適格な薬剤であるか否かを確認する。そして、この薬瓶12の口に蓋を被せて、この口を閉じる。 【0151】このように薬瓶12の口をシート片157によって封止しておけば、この薬瓶12に各薬剤を充填してから検査者によって検査されるまで、この薬瓶12を長時間放置しても、この薬瓶12内に粉塵や異物が混入することは無い。また、シート片157が透明であるから、薬瓶12内の各薬剤の確認を容易に行える。さらに、シート片157に印刷された専門的なデータは、薬瓶12のラベル156に印刷されたラベルデータとは区別されるので、患者の混乱を招かずに済む。 【0152】また、図24に示す薬瓶12の場合は、このシート片159を薬瓶12の口を封止する封止エリア162と薬瓶12の口から外れる印刷エリア163に区分しているので、封止シートデータを印刷エリア163に印刷する。そして、検査者による検査を終了すると、封止エリア162と印刷エリア163間のミシン目161に沿って、この印刷エリア163を切り離す。この印刷エリア163の切り離しにより、検査済みであることが明らかとなる。 【0153】ところで、〔薬剤の供給〕の処理おいては、図41のフローチャートの各ステップ337,338,339で説明した様に、薬剤供給装置6のフィーダ85から各薬剤を排出した後に、在庫メモリ203の在庫データ214及びホストコンピュータ201のフィーダデータ213を書き換えて、このフィーダ85内の各薬剤の在庫数を更新している。このため、ホストコンピュータ201は、薬剤供給装置6の各フィーダ85の在庫数を管理することができる。例えば、各フィーダ85の在庫数が予め定められたしきい値を下回ると、このフィーダ85についての各薬剤の補充をCRTの表示画面上で指示すれば良い。 【0154】また、フィーダ85に各薬剤を補充する場合は、このフィーダ85をフィーダ縦列74から引き抜いて取り外し、各薬剤を補充する以前の該フィーダ85の重量と、補充後の該フィーダ85の重量を計量し、これらの重量及び薬剤名をホストコンピュータ201に入力する。ホストコンピュータ201は、これらの重量の差、つまり補充された各薬剤の重量を求めるとともに、図29の薬剤データ211を検索して、この薬剤の1個の重量を求め、補充された各薬剤の重量を該薬剤の重量で割って、その商、つまり補充された各薬剤の個数を求める。そして、ホストコンピュータ201は、入力された薬剤名に基づいて図34のフィーダデータ213を検索して、この薬剤名の列の薬剤の個数を該補充された各薬剤の個数に更新する。したがって、補充された各薬剤の個数を計数しなくても、補充前と補充後のフィーダ85の各重量を計量して入力するとともに、薬剤名を指定するだけで済む。 【0155】一方、この実施形態では、ホストコンピュータ201と薬剤分包装置が1対1の関係であるが、1つのホストコンピュータ201によって複数の薬剤分包装置を管理しても構わない。例えば、入院患者用の薬剤分包装置と、外来患者用の薬剤分包装置を区別しておき、ホストコンピュータ201に入力された図36の処方箋データの区分記入欄217に入院患者を示す「2」が記入されていれば、各薬剤の分包を入院患者用の薬剤分包装置に指示し、区分記入欄217に外来患者を示す「1」が記入されていれば、各薬剤の分包を外来患者用の薬剤分包装置に指示する。 【0156】また、複数の患者毎に、患者の薬暦、つまり以前に投与された各薬剤の種類や病暦を示す薬暦データを作成し、各患者の薬暦データをホストコンピュータに入力して管理すれば、同一種類の各薬剤を一人の患者に対して大量に与えたり、各種類の各薬剤の組み合わせのうちの危険な組み合わせを回避することができる。 【0157】さらに、複数の病院や複数の薬局にそれぞれの薬剤分包装置を配置し、これらの薬剤分包装置を1つのホストコンピュータによって統括的に管理しても構わない。この場合も、各患者の薬暦データをホストコンピュータに入力して管理し、これらの患者の安全性を確保することが好ましい。 【0158】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本願の薬剤分包装置は収納した複数種類の薬剤を薬瓶に対しそれぞれ振り分けて供給する各フィーダと、これらのフィーダから排出した薬剤を充填した薬瓶の口を透明シートで封止する封止手段とを備え、封止手段は透明シートを押し込むシート押込部材と、透明シートのカッタと、透明シートを薬瓶口に溶着するヒータとから成り、透明シートを薬瓶口に皿状に押込んで封止シートを形成して溶着し薬瓶の口を封止するものとしたから、この分包装置により透明シートで封止した薬瓶が得られ、従って薬剤を薬瓶に充填した後最終的に薬剤の照合を行うまでに薬物に異物が混入されるのが防止され、かつシートが透明であるから薬瓶内の薬剤を視認できるなどの有利な効果が得られる。 【0159】又、本願の薬剤検査方法は、薬瓶に薬剤を充填した後薬剤データを印刷した透明シートで薬瓶の口を封止し、薬剤検査ステップでは印刷されたデータと充填されている薬剤が一致しているかを比較して検査されるから、極めて容易にかつ迅速、高効率に、しかも正確な薬剤検査ができるという有利な効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592246705 【氏名又は名称】株式会社湯山製作所
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月11日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−169435 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−341444 |
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