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【発明の名称】 シャワー給湯器
【発明者】 【氏名】増野 義明

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】シャワーに湯を供給するための給湯器において、シャワーノズルに湯を供給するための湯供給口と前記供給された湯を回収するための湯回収口と湯貯蓄タンクとヒータを備え、さらに、前記ヒータで暖められた気体と前記湯蓄積タンク内の湯からの熱伝導で暖められた気体とを混合もしくはその一方だけを送気する調整弁を備えていることを特徴とするシャワー給湯器。
【請求項2】請求項1のシャワー給湯器においてシャワーノズルが挿入されているシャワー袋に前記送気の送気口が挿入されていることを特徴とするシャワー給湯器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシャワー給湯器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シャワーのための給湯器としてはガスや電熱ヒータを用いて室温の水道水を加熱するものが一般的に使用されていた。シャワーノズルに供給された湯は浴室の排水口にそのまま流し捨てられていた。
【0003】寝たきりの老人や身体の不自由な患者に対してベッドの上で介護者によってシャワーを浴びさせるという要求が高まりこれを実現するためにシャワー袋が考案されている。このシャワー袋は患者の首から下をシャワー袋ですっぽりと覆ってしまい、前記袋の内部にシャワーノズルを挿入するものである。水周り設備のない寝室でシャワーを浴びせられるように可搬型のシャワー給湯器が開発されている。シャワー給湯器から前記シャワーノズルに供給された湯はシャワー袋の排水ドレインを介してシャワー袋外に排出される。水周り設備がない環境では排水はバケツ等に一時的に溜めていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】患者にシャワーを浴びせる場合に寝間着を脱がせると患者が寒がる問題がある。特にシャワーで濡れた体は冷えやすく風邪をひく懸念がある。このため、シャワー袋内部で寝間着を脱いでそのままシャワーを浴びせてシャワー後にシャワー袋に留まって寝間着を着せてしまうことが考え出された。この考案をより効果的に行うためにはシャワー袋に温風を送気させることが考えられている。しかしながら必要な温風を生成するために多くのエネルギーを消費することが課題となっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のシャワー給湯器は、シャワーノズルに湯を供給するための湯供給口と前記供給された湯を回収するための湯回収口と湯貯蓄タンクとヒータを備え、さらに、前記ヒータで暖められた気体と前記湯蓄積タンク内の湯からの熱伝導で暖められた気体とを混合もしくはその一方だけを送気する調整弁を備えていること、または、さらに加えてシャワーノズルが挿入されているシャワー袋に前記送気の送気口が挿入されていることを特徴とする。
【0006】
【作用】湯蓄積タンク内の液体の温度が十分に上昇していない場合では備えたヒータによって送気を直接に加熱して温風を生成し、前記温度上昇が十分に行われている状況もしくは前記湯蓄積タンク内の液体をシャワーノズルに供給しない状況においては貯えた熱エネルギーを液体からの熱伝導で気体に移し温風を生成する。前記湯蓄積タンク内の液体の温度に応じて上記2種類の温風生成方法を気体遮断弁で制御する。
【0007】
【実施例】本発明請求項1に対応する実施例を図1を用いて説明する。図1は可搬式のシャワー給湯器である。図1において湯蓄積タンク1内の温度を測定するための温度計2が備えられている。シャワーノズルに供給するための清潔な湯3は湯供給口4から供給される。前記タンク内の液体は電熱ヒータ5によって暖められる。シャワーノズルから患者に噴射した湯は回収される。回収された湯は汚水6として湯回収口7を介して前記タンクに回収される。清潔な湯と汚水が混じらないように柔軟なポリプロピレン素材でできた隔壁8で分離されている。前記隔壁は柔軟であるのでシャワー使用初期の清潔な湯が十分にタンク内にある場合にはその容積を大きく取り反対に後半の汚水が増えている状況では小さくなる。一方、温風は以下の2種類の方法で生成される。
【0008】1つめの生成方法は、電熱ヒータ5を取り囲むヒータ空間9に気体取り入れ口10から空気を取り込んで前記ヒータによる直接加熱で温風を生成する方法である。この温風をヒータ温風と呼ぶことにする。ヒータ温風はヒータ温風送気管11に送り込まれる。
【0009】2つめの生成方法はタンク内の暖かい液体から熱量を移し取って温風を生成する方法である。前記気体取り入れ口10から液体熱交換パイプ12に送気されて液体との熱交換で温風を生成する。電熱ヒータで暖められた清潔な湯はもちろんのこと回収した汚水も暖かさが残っている。この液体によって暖められた温風を温水熱交換温風と呼ぶ。温水熱交換温風は温水熱交換温風送気管13に送り込まれる。
【0010】上記した2つの方法で生成した温風は制御弁14でそのどちらを送気管15に送気するか制御する。前記温度計の測定によってタンク内の液体の温度が十分に高い場合には温水熱交換温風を優先的に送気し、温度が低い場合にはヒータ温風を優先的に送気する。ヒータ温風の温度が高すぎてかつ温水熱交換温風の温度が低い場合には送気管が必要とする気体温度になるように前記制御弁で両方の気体を混合する。
【0011】本発明請求項2に関する実施例を図2を用いて説明する。図2において電熱ヒータ5を中心とする構成は図1で示したシャワー給湯器である。温風は制御弁14と送気管15を介してシャワー袋16に送気される。シャワー袋には温風ホース17が挿入されている。なお、シャワー袋には患者の首から上の部分を袋外に出すための開口18が開けられている。前記温風ホースは袋の内部に突出しており特に温風を当てたい部位にホースをのばして使用することができる。尚、図1と図2を通じて図面では送水、送風のためのポンプは描くのを省略しているが実際には取り付けられている。シャワー袋に送り込まれた温風の温度が低い場合にはシャワー袋近傍に補助用のヒータを設けて温風温度を上げることがある。前記温風ホースに切り替え装置を付けて切り替え装置の操作で前記清潔な湯を送水してシャワーを浴びることと、温風を当てることを切り替えて使用する場合がある。また、温風と清潔な湯とを混在させることでジェット水流を作り出してマッサージ効果のあるシャワーを浴びることがある。
【0012】
【発明の効果】本発明のシャワー給湯器を用いると水周り設備のない環境でシャワーを浴びることができる。シャワーを浴びる場合に体を温風で十分に温めることで風邪をひくのを抑制できる。汚水として回収した温水からの熱交換で温風を生成する機構を備えていることで消費エネルギーを抑制できる。前記熱交換で温度上昇が不足の場合に備えてヒータ直接加熱で温風を生成する機構を備えていることで状況に温度上昇不足の問題が生じない。このシャワー給湯器一台が給湯、液回収、温風生成というシャワーを浴びるに必要な機能を備えている。
【出願人】 【識別番号】595116854
【氏名又は名称】増野 義明
【出願日】 平成10年(1998)2月25日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−239600
【公開日】 平成11年(1999)9月7日
【出願番号】 特願平10−87885