| 【発明の名称】 |
床ずれ治療装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】楠尾 博
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| 【要約】 |
【課題】床ずれの治療及び予防が簡単且つ効率よく行える床ずれ治療装置を提供する。
【解決手段】乾燥空気の供給機1と、この供給機1にホース2を介して接続される空気吹き出し体3とを備え、該空気吹き出し体3を薄肉偏平状に形成して、その偏平面33aに複数の空気吹き出し孔36を開口させた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】乾燥空気の供給機(1)と、この供給機(1)にホース(2)を介して接続される空気吹き出し体(3)(30)とを備え、該空気吹き出し体(3)(30)を薄肉偏平状に形成して、その偏平面(33a)(330a)に複数の空気吹き出し孔(36)(360)を開口させていることを特徴とする床ずれ治療装置。 【請求項2】空気吹き出し体(3)(30)の偏平面(33a)(330a)を弾性変形可能としている請求項1記載の床ずれ治療装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として床ずれを治療乃至防止するための床ずれ治療装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に長期にわたり病床に臥せている病人等にあっては、床面と接触している腰などの皮膚の一部が長期にわたって圧迫されて、床ずれを生じることが知られている。ところで以上のごとく床ずれが生じた場合、従来では、浮輪状の補助クッションを床ずれ部位の外回りにあてがって、かかる床ずれ部位を補助クッションを介して床面から浮かすことで、床ずれ部位が床面に直接接触するのを阻止するようにした治療方法も見受けられる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら以上の補助クッションにあっては、通気性を有しないゴム材料より形成されていることから、かかる補助クッションで覆われた床ずれの傷口には新鮮な外気が触れ難くて、床ずれの傷口が蒸れる不具合があるし、また以上の補助クッションを使用した場合には、床面が局部的に盛り上がるので、寝心地も悪くなるなどの問題がある。 【0004】しかして本願発明者は、鋭意研究の結果、長期にわたり病床にふせている病人等が床で寝汗をかいてそのままにしておくと、床ずれが発生し易いことを発見し、身体の特に床面で常に圧迫される部位に乾燥した空気を送り込むことにより、床ずれの発生を予防出来、且つ床ずれが発生した場合でも、かかる床ずれを早期に治癒出来ることを究明したのである。 【0005】本発明は以上の実情に鑑みて開発したものであって、目的とするところは、床ずれの治療及び予防が簡単且つ効率よく行える床ずれ治療装置を提供するにある。即ち、床ずれを誘発する菌の中には、医師が使用する薬剤により殺菌出来るものと出来ない菌が存在し、いずれの菌も増殖するためには、一定の温度と水分並びに養分を必要であることに着目し、本発明にかかる装置により、前記条件のうち患部の水分を除去すると同時に患部の温度を下げることで、菌の増殖を止めながら、患者の体力により完治に導くようにしたのである。 【0006】 【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、乾燥空気の供給機1と、この供給機1にホース2を介して接続される空気吹き出し体3とを備え、該空気吹き出し体3を薄肉偏平状に形成して、その偏平面33aに複数の空気吹き出し孔36を開口させたのである。 【0007】また請求項2記載の発明は、請求項1記載の床ずれ治療装置において、空気吹き出し体3の偏平面33aを弾性変形可能としたのである。 【0008】 【発明の作用】請求項1記載の発明によれば、空気吹き出し体3が薄肉偏平状に形成され、その偏平面33aに空気吹き出し孔36が設けられているので、該空気吹き出し体3の偏平面33aを患者の患部に当てがうことで、供給機1から送られてくる乾燥空気を患者の患部に確実に供給することが出来て、患者のかく寝汗を効率よく乾燥することが出来るし、また例えば紙おむつなどで覆われた腰などの部位に床ずれが生じている場合でも、紙おむつ内に空気吹き出し体3を容易に挿入して、患部に乾燥空気を確実に供給することが出来る。 【0009】請求項2記載の発明によれば、空気吹き出し体3の偏平面33aが弾性変形可能であるので、該空気吹き出し体3の偏平面33aを患者の患部に沿うよう当てがうことが出来るし、しかも患者の患部を必要以上に圧迫することもないのである。 【0010】 【発明の実施の形態】図に示す床ずれ治療装置は、基本的には乾燥空気の供給機1と、この供給機1にホース2を介して接続される空気吹き出し体3とを備え、供給機1からホース2を介して空気吹き出し体3に送られてくる乾燥空気を、患者の患部に吹き付けるようにしたものである。 【0011】図に示す乾燥空気の供給機1は、前面開口を扉11により開閉可能とした縦長のハウジング12と、このハウジング12内に搭載するエアーポンプ13と、網袋に吸湿性に優れた塩化カルシウムを詰めて成る複数の乾燥剤14とを備えたものであって、図1に示すように、ハウジング12内を仕切り壁15により下方室S1と上方室S2とに区画して、仕切り壁15から下方室S1に垂下した支柱16に、乾燥剤14を吊り下げ、上方室S2にエアーポンプ13を搭載する一方、ハウジング12の底壁12aの端縁には、外気を下方室S1に取り込むための凹溝17を、また仕切り壁15には、下方室S1の空気を上方室S2に導入するための貫通孔18をそれぞれ複数形成し、またエアーポンプ13の吐出ポート13aには、弾性変形可能なホース2を接続している。 【0012】以上の乾燥空気の供給機1にあっては、凹溝17を介して下方室S1内に流入する空気は、乾燥剤14の塩化カルシウムにより水分が吸収されるのであって、斯くしてエアーポンプ13の駆動に伴い、下方室S1内の空気が、貫通孔18を介して上方室S2内に一旦流入した後、比較的低温(摂氏10〜18度)で且つ乾燥(湿度30%〜40%)した空気がエアーポンプ13を介してホース2に送り込まれるのである。 【0013】尚、乾燥材としては、塩化カルシウムに替えて例えばシリカゲルを用いてもよい。また供給機1を構成するハウジング12として、例えば家庭用の小型冷凍冷蔵庫を改造して利用することが可能である。一方、図に示す空気吹き出し体3は、合成樹脂材料から形成したものであって、図2〜図4に示すように、ホース2を接続する円筒状の接続部31と、この接続部31の一端から延びて杓文字に似た形状に形成された薄肉の偏平部32とから成り、またこの偏平部32は、所定間隔開けて相対向する上壁33及び下壁34がそれぞれほぼ偏平に形成されて、これら上壁33と下壁34との間に、前記接続部31の内部空間に連通する空気流通室35を形成すると共に、前記上壁33には、一端が該上壁33の偏平面33aに開口し他端が前記空気流通室35に開口する複数の空気吹き出し孔36を形成している。 【0014】尚、以上の空気吹き出し体3を構成している壁部は、硬質の合成樹脂材料から形成した内壁層3aと、弾性変形可能な軟質の合成樹脂材料から形成した外壁層3bとから成り、偏平部32の外面は前記外壁層3bにより弾性変形可能となっている。以上の構成から成る床ずれ治療装置により、例えば紙おむつで覆われる腰部に発生している床ずれを治療する場合には、腰部の床ずれ患部を覆っているガーゼと、紙おむつとの間に空気吹き出し体3の偏平部32を挿入して、該偏平部32の偏平面33aを腰部の床ずれ患部に前記ガーゼを介して当てがった上で、供給機1のエアーポンプ13を駆動して、乾燥空気をホース2を介して偏平部32の空気流通室35に送り込み、吹き出し孔36から、腰部の床ずれの傷口に集中的に吹き付けるのである。 【0015】斯くして、比較的低温の乾燥空気が、床ずれの傷口に継続的にしかも大量に吹き付けられて、患者がかく寝汗を迅速に乾燥するので、床ずれの傷口が蒸れることはなく、従って傷口の治療が促進されるのである。また空気吹き出し体3における偏平部32の偏平面32aが前記外壁層3bにより弾性変形可能であるので、患部が前記偏平部32により必要以上に圧迫されるようなことがない。 【0016】尚、床ずれの傷口に吹きつける乾燥空気の温度は、体温よりも低温とした方が好ましく、且つ夏場は冬場よりもより低温とするのが好ましい。また前記偏平部32を床ずれの患部に装着する際には、偏平部32の吹き出し孔36から吹き付けられる乾燥空気の逃げ道を確保しておく必要がある。以上の実施形態では、空気吹き出し体3を合成樹脂材料から一体に形成したが、これに限定されるものではなく、例えば図5〜図6に示すように形成してもよい。 【0017】即ち図5〜図6に示す空気吹き出し体30は、ゴム製ホースを短く切断した接続部310内に、合成樹脂製のストロー310aの長さ方向一端部を挿嵌すると共に、ビニールシートから形成した中空の偏平部320を前記接続部310に接続して、該偏平部310の空気流通室350に前記ストロー310aを内装するようにしている。 【0018】以上の空気吹き出し体30にあっても、偏平部310の上壁330に、一端が該上壁330の偏平面330aに開口し他端が前記空気流通室350に開口する複数の空気吹き出し孔360を形成して、空気流通室350内に供給される乾燥空気を前記空気吹き出し孔360より吹き出すようにしている。尚、以上の床ずれ治療装置は、例えば火傷や人体の皮膚の欠損などの傷を治療するのにも用いることが出来る。 【0019】 【発明の効果】以上のごとく、請求項1記載の発明によれば、乾燥空気の供給機1と、この供給機1にホース2を介して接続される空気吹き出し体3・30とを備え、該空気吹き出し体3・30を薄肉偏平状に形成して、その偏平面33a・330aに複数の空気吹き出し孔36・360を開口させたことにより、空気吹き出し体3・30の偏平面33a・330aを患者の患部に当てがうだけで、供給機1から送られてくる乾燥空気を患者の患部に確実に供給することが出来て、患者のかく寝汗を効率よく乾燥することが出来るし、また例えば紙おむつなどで覆われた部位に床ずれが生じている場合でも、紙おむつ内に空気吹き出し体3・30を容易に挿入して、床ずれの患部に乾燥空気を確実に供給することが出来、従って床ずれを効率よく治癒させることが出来る。 【0020】また請求項2記載の発明によれば、空気吹き出し体3・30の偏平面33a・330aを弾性変形可能としたことにより、該空気吹き出し体3・30の偏平面33a・330aを患者の患部に沿うよう当てがうことが出来て、しかも患者の患部を必要以上に圧迫することもなく、従って患部の治癒をより一層促進させることが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596161020 【氏名又は名称】楠尾 博
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月8日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】杉本 勝徳 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−89908 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−242916 |
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