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【発明の名称】 痩身用吸引カップ
【発明者】 【氏名】萩原 秀紀

【要約】 【課題】吸引カップを用いて被痩身部の無駄な皮下脂肪を効果的に散逸させる。

【解決手段】吸引カップ1の被痩身部に密着される開口端部に、被痩身部の吸引された皮下脂肪が捻られるように吸引方向を互いに異にする複数の吸引孔5,6を近接して設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被痩身部に密着される開口端部を備え、内部の減圧により前記被痩身部を吸引するように構成された痩身用吸引カップにおいて、前記被痩身部の皮下脂肪を捻るように吸引する手段が前記開口端部に設けられてなることを特徴とする痩身用吸引カップ。
【請求項2】 前記被痩身部の皮下脂肪を捻るように吸引する手段が、近接して設けられた吸引方向を互いに異にする複数の吸引孔により構成されてなることを特徴とする請求項1記載の痩身用吸引カップ。
【請求項3】 前記複数の吸引孔が、カップ本体に対し着脱可能に設けられた吸引体に形成されてなることを特徴とする請求項2記載の痩身用吸引カップ。
【請求項4】 前記被痩身部の皮下脂肪を捻るように吸引する手段が、前記被痩身部を部分的に押圧する押圧手段を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の痩身用吸引カップ。
【請求項5】 内部の減圧手段として、ホースを介して吸引ポンプに接続される減圧端部を備えてなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の痩身用吸引カップ。
【請求項6】 前記減圧端部に、カップ内部への空気の流入を阻止する逆止弁が内蔵され、前記ホースが着脱自在とされてなることを特徴とする請求項5記載の痩身用吸引カップ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体の被痩身部の皮下脂肪を減少させるための痩身用吸引カップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、吸圧器あるいは吸い玉と呼ばれる吸引カップの開口部を患部に密着させた状態で、吸引ポンプ等を用いて上記カップ内を減圧して、あるいはアルコール等をカップ内で燃焼させることによって上記カップ内を減圧して、患部を吸引することにより、患部内部の鬱血を表層に誘導し、浅存血管の排泄作用により患部の鬱血を取り除くようにした吸角療法が知られている。
【0003】さらに、この吸角療法を利用して、皮下脂肪の多い被痩身部を吸引カップで吸引することにより、無駄な皮下脂肪を散逸させる痩身美容法も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】痩身美容法にでは、少しでも痩身効果の大きい方法が常に望まれており、このような、吸角療法を痩身美容法に適用する場合にも、さらに痩身効果の大きい方法が望まれる。
【0005】上述の事情に鑑み、本発明は、さらに優れた痩身効果を期待することができる痩身用吸引カップを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、被痩身部に密着される開口端部を備え、内部の減圧により前記被痩身部を吸引するように構成された痩身用吸引カップにおいて、上記被痩身部の皮下脂肪を捻るように吸引する手段が前記開口端部に設けられてなることを特徴とするものである。
【0007】上記被痩身部の皮下脂肪を捻るように吸引する手段は、近接して設けられた吸引方向を互いに異にする複数の吸引孔により構成することができる。
【0008】上記複数の吸引孔は、カップ本体に一体に設けられた吸引体に形成することができるが、上記複数の吸引孔がカップ本体に対し着脱可能に設けられた吸引体に形成されていることが好ましい。
【0009】また、上記被痩身部の皮下脂肪を捻るように吸引する手段は、被痩身部を部分的に押圧する押圧手段を含むものとすることができる。
【0010】吸引カップ内部は、アルコール等をカップ内部で燃焼させることにより減圧することができるが、吸引カップが、ホースを介して吸引ポンプに接続される減圧端部を備えてなることが好ましい。その場合、上記減圧端部に、カップ内部への空気の流入を阻止する逆止弁が内蔵され、前記ホースが着脱自在とされてなることが好ましい。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、被痩身部に密着される開口端部に、被痩身部の皮下脂肪を捻るように吸引する手段が設けられていることにより、皮下の脂肪組織が捻られて圧迫されるから、被痩身部の無駄な皮下脂肪を散逸させ、これを効果的に取り除くことができる利点がある。
【0012】上記被痩身部の皮下脂肪を捻るように吸引する手段は、近接して設けられた吸引方向を互いに異にする複数の吸引孔により構成することができ、これにより、皮下脂肪が隣接する吸引孔間で捻られるから、優れた痩身効果を期待することができる。
【0013】その場合、複数の吸引孔は、カップ本体とは別体の吸引体に形成して、この吸引体をカップ本体に対して着脱可能にしておけば、必要に応じて吸引孔の数および/または吸引態様の異なる吸引体に交換することが可能になる。
【0014】また、被痩身部を部分的に押圧する押圧手段を設けることにより、吸引される部分と押圧される部分との間で皮下脂肪を捻られるから、痩身効果を期待することができる。
【0015】また、吸引ポンプによってカップ内部を減圧する構成において、減圧端部に、カップ内部への空気の流入を阻止する逆止弁が内蔵されている場合は、減圧端部に接続されたホースを外しても、逆止弁が閉じることによりカップ内部の減圧状態を維持することができるから、複数の被痩身部に対してそれぞれ1個ずつの吸引カップを置き、これら吸引カップに対し、単一の吸引ポンプに接続されたホースを順次着脱しながら減圧してセットして行くことが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の痩身用吸引カップの一実施の形態を一部を断面として示す正面図、図2はその底面図、図3は図2の III−III 線に沿った吸引体の断面図、図4は図2のIV−IV線に沿った吸引体の断面図である。
【0018】この痩身用吸引カップ1は、下方に開口した釣鐘状のカップ本体2と、このカップ本体2の上部に一体に形成された細径の減圧端部3と、カップ本体2とは別体に形成されてカップ本体2の開口部からカップ本体2の内部に嵌装された吸引体4とから構成されている。
【0019】吸引体4は、被痩身部の皮膚表面に密着される下端面4aからカップ本体2の内部における上端面4bにまで貫通する2個の吸引孔5,6を隣接して備えており、吸引体4の下端面4aが吸引カップ1の開口端部を形成している。
【0020】一方、カップ本体2の上部に一体に形成された減圧端部3には、吸引ポンプ(図示は省略)に一端が接続されたホース7の他端が、接続具8を介して着脱自在に取り付けられるようになっているとともに、減圧端部3には、カップ本体2内部への空気の流入を阻止するための逆止弁9が内蔵されていて、カップ本体2内部を吸引ポンプによって減圧後、接続具8を減圧端部3から取り外しても、カップ本体2内部の減圧状態が維持されるようになっている。
【0021】したがって、複数の被痩身部に対してそれぞれ1個の吸引カップ1を置き、これら吸引カップに対し、単一の吸引ポンプに接続されたホースを順次着脱しながら減圧してセットして行くことができる。
【0022】吸引体4に形成された吸引孔5,6は、図2から明らかなように、楕円形の断面形状を有し、かつ吸引体4の下端面4aにおける開口部5a,5bは互いに近接して設けられているとともに、図3および図4から明らかなように、吸引体4の上端面4bにおける開口部5b,6bに向かって互いに反対方向に斜め上方に延びている。
【0023】したがって、吸引体4の下端面4aを被痩身部の皮膚表面に密着させ、接続具8を減圧端部3に取り付け、吸引ポンプによってカップ本体2内部を減圧すると、被痩身部の吸引孔5の開口部5aに面する部分は、矢Aの方向に吸引され、被痩身部の吸引孔6の開口部6aに面する部分は、矢Bの方向に吸引されるから、被痩身部の開口部5a,5b間の部分の皮下脂肪が捻られるように圧迫され、これによって、被痩身部の無駄な皮下脂肪を効果的にが散逸させることができる。
【0024】なお、図2においては、吸引カップ1の底面図の傍らに、吸引方向を矢示した小円を付してあるが、以下の実施の形態においても同様である。ただし、図11および図12では矢示のみとなっている。
【0025】また、上述の実施の形態においては、カップ本体2内部の減圧のために、減圧端部3をホース7を介して吸引ポンプに接続しているが、吸引ポンプの代わりに手動ポンプを用いてもよい。
【0026】さらに、カップ本体2に減圧端部3を設けずに、吸角療法において従来から用いられているように、アルコール等をカップ本体2の内部で燃焼させることによりカップ本体2の内部を減圧するようにしてもよい。その場合は、カップ本体2の内壁面をアルコールで濡らし、アルコールに点火してから、素早くカップ本体2を被痩身部上に伏せると、カップ本体2内の酸素が消費されて火が消えるとともにカップ本体2内が減圧され、被痩身部が吸引されることになる。
【0027】上述した実施の形態においては、2個の吸引孔5,6を備えた吸引体4を用いているが、吸引孔は2個に限らず、例えば図2に対応した底面図である図5および図6に示すように、3個以上の吸引孔を備えた吸引体4を用いることもできる。
【0028】すなわち、図5においては、吸引体4に3個の吸引孔11〜13が形成されている。ここで、11a〜13aはそれぞれ吸引体4の下端面4aに開口する吸引孔の開口部であり、11b〜13bはそれぞれ吸引体4の上端面4bにおける開口部である。この場合も、吸引孔11〜13は、矢示のように、被痩身部の吸引された皮下脂肪が捻られるように吸引方向を互いに異にしている。
【0029】また、図6においては、吸引体4に4個の吸引孔14〜17が形成されている。14a〜17aはそれぞれ吸引体4の下端面4aに開口する吸引孔の開口部であり、14b〜17bはそれぞれ吸引体4の上端面4bにおける開口部である。この場合も、吸引孔14〜17は、矢示のように、被痩身部の吸引された皮下脂肪が捻られるように吸引方向が設定されている。
【0030】これら吸引体4は、カップ本体2と別体でなく一体に形成されていてもよいが、吸引体4をカップ本体2と別体に形成し、かつカップ本体2に対して着脱可能にしておけば、必要に応じて吸引孔の数および/または吸引態様の異なる吸引体4に交換することが可能になる。
【0031】図7および図8は、吸引カップ1の吸引体4が吸引方向を互いに異にするさらに多数の吸引孔H(図7では10個、図8では12個)を備えている場合の底面図を示す。この場合は、カップ本体2の下端部および吸引体4が、図2、図5、図6に示す実施の形態よりも大面積に形成されている。
【0032】また、図9は、4個の吸引孔Hと、これら吸引孔Hに対して大きさおよび形状を異にする4個の吸引孔H′と組み合わせたものである。
【0033】さらに、図10は、吸引方向を放射方向とする4個の吸引孔Hの中央に、吸引方向を上方とする小径の吸引孔H″を配置した実施の形態を示す。
【0034】上述した実施の形態においては、カップ本体2の下端部および吸引体4の底面形状が円形をなしているが、これらは円形に限定されるものではなく、例えば図11および図12に示すように、カップ本体2の下端部および吸引体4を矩形の底面形状を有するものとすることも可能である。
【0035】ところで、図1〜図12に示した実施の形態は、被痩身部の皮下脂肪を捻るように吸引する手段が、吸引体4の下端面4aに近接して開口する吸引方向を互いに異にする複数の吸引孔により構成されているが、被痩身部の皮下脂肪を捻るように吸引する手段として、吸引体4を用いる代わりに、例えば図13および図14に概略的に示すように、被痩身部を部分的に押圧する押圧手段をカップ本体2に設けてもよい。なお、図13および図14において、(a)は底面図、(b)は概略的断面図である。
【0036】図13においては、被痩身部を部分的に押圧する押圧手段が、カップ本体2の中心部に垂設されて、カップ本体2の開口部から若干下方へ突出する1本の押し棒20よりなり、この押し棒20で被痩身部に圧刺激を与えつつ、押し棒20の周囲の部分を吸引することによって、押し棒20によって押圧される部分と吸引される部分ととの間で皮下脂肪を捻られるから、痩身効果を期待することができる。
【0037】また、図14は、押圧手段として、押し棒20の代わりに中空の円筒21を用いており、円筒21の中心孔21aからも吸引することによって、痩身効果を向上させたものである。
【0038】さらに、複数の吸引孔を備えた吸引体4の下端面4aにおける吸引孔の開口部間の領域に、押圧手段としての突起を突設してもよい。
【出願人】 【識別番号】596115746
【氏名又は名称】萩原 秀紀
【出願日】 平成9年(1997)7月11日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史 (外1名)
【公開番号】 特開平11−28235
【公開日】 平成11年(1999)2月2日
【出願番号】 特願平9−186324