| 【発明の名称】 |
介護用エアマット装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】本間 公人
【氏名】小鯖 千年
【氏名】鈴木 久
【氏名】石村 眞一
【氏名】野舘 栄一郎
【氏名】三松 滋樹
【氏名】古川 芳朗
【氏名】岩切 潤
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| 【要約】 |
【課題】排気速度を速くして、応答を良くするとともに、給気及び排気の1サイクル当りの時間設定を行なうことができるようにして、横臥する者の条件に、より一層合致させることができるようにし、快適性の向上を図る。
【解決手段】台状のベース10に敷設され空気が給気及び排気され人間が横臥可能な複数のセルSと、各セルSに空気を給気する給気ポンプ17と、各セルSからの排気を強制的に行なうバキュームポンプ18と、セルの給気及び排気を制御する制御部20とを備え、制御部20を、各セルSの内予め抽出した複数のセルの組合せからなる複数のパターンのいずれかを選択して該パターンのセルの給気及び排気を行なわせるパターン給排気手段を備えて構成し、パターン給排気手段を、給気及び排気を行なわせる実行時間を設定するパターン実行時間設定手段を備えて構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 台状のベースと、該ベースに敷設され空気が給気及び排気され人間が横臥可能な複数のセルと、該各セルに空気を給気する給気ポンプと、上記セルの給気及び排気を制御する制御部とを備えた介護用エアマット装置において、上記各セルからの排気を強制的に行なうバキュームポンプを設けたことを特徴とする介護用エアマット装置。 【請求項2】 上記制御部を、各セルの内予め抽出した複数のセルの組合せからなる複数のパターンのいずれかを選択して該パターンのセルの給気及び排気を行なわせるパターン給排気手段を備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の介護用エアマット装置。 【請求項3】 上記パターン給排気手段を、各セルの内予め抽出した複数のセルの組合せからなる複数のパターンを記憶するパターン記憶手段と、該パターン記憶手段が記憶したセルの組合せからなるパターンのいずれかを選択するパターン選択手段と、該パターン選択手段によって選択されたパターンのセルの給気及び排気を実行するパターン実行手段と、該パターン実行手段が実行する実行時間を設定するパターン実行時間設定手段とを備えて構成したことを特徴とする請求項2記載の介護用エアマット装置。 【請求項4】 上記制御部を、各セル毎に個別に選択して給気を行なわせる個別給気手段と、各セル毎に個別に選択して排気を行なわせる個別排気手段と、全セルの排気を同時に開始させて行なわせる全排気手段とを備えて構成したことを特徴とする請求項2または3記載の介護用エアマット装置。 【請求項5】 上記制御部を、上記パターン給排気手段を機能させる自動運転モード、上記個別給気手段を機能させる個別注入モード、上記個別排気手段を機能させる個別排出モード、上記全排気手段を機能させる全排出モードの各モードを選択するモード選択手段を備えて構成したことを特徴とする請求項4記載の介護用エアマット装置。 【請求項6】 上記複数のセルの内、外側に位置するセルの大きさを、内側に位置するセルの大きさよりも大きく形成したことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の介護用エアマット装置。 【請求項7】 上記ベースをその長手方向に沿う線を境にして2分割し、各分割体を該長手方向に沿う線を中心に回動可能にし、該各分割体の裏面側に給気されて該分割体を回動させる上記ベース上に設けられるセルと同様の駆動セルを設け、該駆動セルを上記制御部により制御するように構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の介護用エアマット装置。 【請求項8】 上記ベースの分割体の大きさを左右異ならせて形成したことを特徴とする請求項7記載の介護用エアマット装置。 【請求項9】 上記セルをベースに対して工業用ファスナを介して着脱可能にした特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の介護用エアマット装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主に病人等長期に横臥する者を対象とした介護用エアマット装置に係り、特に、敷設された複数のセルに対して給気及び排気をしてセルを伸縮させ、床ずれを防止するようにした介護用エアマット装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の介護用エアマット装置としては、例えば、実開平3−104329号公報に掲載されたものが知られている。この介護用エアマット装置は、図19に示すように、ベース1に敷設され空気が給気及び排気され人間が横臥可能な複数の同形のセル2と、各セル2毎に夫々対応して設けられ給気を行なうための給気弁3と、各セル2毎に夫々対応して設けられ排気を行なうための排気弁4と、各セル2にアキュームレータ5及び上記の給気弁3を介して空気を給気する給気ポンプ6と、給気弁3及び排気弁4の切換を制御する制御部7とを備えて構成され、ベッド等に設置され、布団を介してその上に横臥できるようにしている。そして、制御部7を操作することによって、各セル2の内予め抽出した複数のセルの組合せからなる複数のパターンから、所望のパターンを選択してセル2に給気及び排気を行ない、あるいは、希望のセル2を選択して個別に給気及び排気を行ない、セル2を伸縮させて病人等長期に横臥しているものの床ずれ等を防止し、血行を良くして苦痛を和らげるようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の介護用エアマット装置においては、排気弁4を開放して排気を行なうが、この排気は、横臥する者の自重によってセル2内の空気を押し出して行なわれるので、排気速度が遅く、そのため、給気及び排気の1サイクル当りの応答が悪く、快適性に劣るという問題があった。また、パターンに従って作動させる場合に、給気及び排気の1サイクル当りの時間が不定なので、繰り返し数サイクル給気及び排気を行なう場合に、横臥する者の条件に合わせにくく、即ち、セル2がもう少しの時間膨らんでいて欲しいのにもかかわらず排気が行なわれて縮んでしまう等の事態が生じ、この点でも快適性に劣るという問題があった。本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、排気速度を速くして、給気及び排気の1サイクル当りの応答を良くし、快適性の向上を図った介護用エアマット装置を提供することを目的とする。また、必要に応じ、パターンに従って作動させる場合に、給気及び排気の1サイクル当りの時間設定を行なうことができるようにして、横臥する者の条件に、より一層合致させることができるようにし、快適性の向上を図る点も課題とした。 【0004】 【課題を解決するための手段】このような課題を解決するための本発明の技術的手段は、台状のベースと、該ベースに敷設され空気が給気及び排気され人間が横臥可能な複数のセルと、該各セルに空気を給気する給気ポンプと、上記セルの給気及び排気を制御する制御部とを備えた介護用エアマット装置において、上記各セルからの排気を強制的に行なうバキュームポンプを設けた構成としている。これにより、バキュームポンプにより排気が強制的に行なわれるので、排気速度が速く、従来のように横臥する者の自重によってセル内の空気を押し出す場合に比較して、排気の終了が確実に行なわれ、次に給気を行なう場合の応答が良くなり、即座に次に移行でき、給気及び排気の1サイクル当りの応答が向上させられ、快適性が向上させられる。 【0005】そして、必要に応じ、上記制御部を、各セルの内予め抽出した複数のセルの組合せからなる複数のパターンのいずれかを選択して該パターンのセルの給気及び排気を行なわせるパターン給排気手段を備えて構成している。種々のパターンを選択して横臥している者の条件に良くあった部位の圧力を変化させることができ、より一層快適性が向上させられる。この場合、上記パターン給排気手段を、各セルの内予め抽出した複数のセルの組合せからなる複数のパターンを記憶するパターン記憶手段と、該パターン記憶手段が記憶したセルの組合せからなるパターンのいずれかを選択するパターン選択手段と、該パターン選択手段によって選択されたパターンのセルの給気及び排気を実行するパターン実行手段と、該パターン実行手段が実行する実行時間を設定するパターン実行時間設定手段とを備えて構成したことが有効である。これによれば、パターン実行時間設定手段によって、パターン実行手段が実行する実行時間を設定できるので、給気及び排気の1サイクル当りの時間設定を行なって、希望する時間の間セルを膨らませておくことができ、即ち、セルがもう少しの時間膨らんでいて欲しいのにもかかわらず排気が行なわれて縮んでしまう等の事態をなくすることができ、横臥する者の条件に、より一層合致させることができるようになり、より一層快適性の向上が図られる。 【0006】そしてまた、必要に応じ、上記制御部を、各セル毎に個別に選択して給気を行なわせる個別給気手段と、各セル毎に個別に選択して排気を行なわせる個別排気手段と、全セルの排気を同時に開始させて行なわせる全排気手段とを備えて構成している。これにより、セルを個別に選択して給排気を行なうことができるので、横臥している者の条件に良くあった部位の圧力を変化させることができ、より一層快適性の向上が図られる。また、全排気手段により、バキュームポンプによる強制排気を複数のセルから一時に同時に行なわせることができ、そのため、排気の態様を増して横臥している者の条件に良く合わせることができ、更には、全セルが一時に元位置に復帰するので、次に給気を行なう場合の応答が良くなり、この点でも快適性の向上が図られる。また、必要に応じ、上記制御部を、上記パターン給排気段を機能させる自動運転モード、上記個別給気手段を機能させる個別注入モード、上記個別排気手段を機能させる個別排出モード、上記全排気手段を機能させる全排出モードの各モードを選択するモード選択手段を備えて構成している。横臥している者の条件に良くあったモードを容易に選択でき、操作性が向上させられる。 【0007】更に、必要に応じ、上記複数のセルの内、外側に位置するセルの大きさを、内側に位置するセルの大きさよりも大きく形成している。横臥する者の周囲を大きなセルで支持できるので安定が良く、この点でも快適性が向上させられる。更にまた、必要に応じ、上記ベースをその長手方向に沿う線を境にして2分割し、各分割体を該長手方向に沿う線を中心に回動可能にし、該各分割体の裏面側に給気されて該分割体を回動させる上記ベース上に設けられるセルと同様の駆動セルを設け、該駆動セルを上記制御部により制御するように構成している。横臥する者を支持するセルと同様のセルを用いて同様に制御できるので、制御が容易になり、操作性が向上させられる。この場合、上記ベースの分割体の大きさを左右異ならせて形成したことが有効である。片側に人間を転動させ易くなり、寝返りが容易に行なわれる。また、必要に応じ、上記セルをベースに対して工業用ファスナを介して着脱可能にした構成としている。セルの取付け取外しが容易になり、セルの交換やメンテナンスが容易になる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る介護用エアマット装置について説明する。図1乃至図4に示すように、実施の形態に係る介護用エアマット装置において、10は矩形の台状のベースである。このベース10は、その長手方向に沿う線を境にして2分割されており、各分割体11,12は、その長手方向に沿う線を中心に互いに折畳できるようにヒンジ13を介して回動可能に連結され、平面位置A(図2(a))及び所定角度回動させられた回動位置B(図2(b))の2位置に位置させられる。ベース10の分割体11,12の大きさは、左右異ならせて形成されている。 【0009】Sはベース10に敷設され空気が給気されて膨らみ、排気されて縮み、人間が横臥可能な複数のセルである。セルSは、ゴムあるいは樹脂シート等で袋状に形成され、互いに近接して列設されて布団14が載せられるようになっており、図1及び図3に示すように、横臥する者の頭部に対応する左右一対の頭部セルS1,S2 、横臥する者の左右に配置される一対の側部セルS3 ,S4 、横臥する者の足に対応する左右一対の足部セルS5 ,S6 、横臥する者の胴部に対応する列設された16個の胴部セルS7 〜S22からなる。また、外側に位置するセルSの大きさは、内側に位置するセルSの大きさよりも大きく形成されている。即ち、胴部セルS7 〜S22の面積を1とすると、頭部セルS1 ,S2 の面積は4,側部セルS3 ,S4 の面積は8,足部セルS5 ,S6 の面積は12の比率で定められている。胴部セルS7 〜S22の大きさは例えば、200mm×125mmに定められる。セルSには給気及び排気のためのチューブ15がベース10に設けた穴に挿通されて接続されている。また、各セルSは、ベース10に対して工業用ファスナ16を介して着脱可能に取付けられる。工業用ファスナ16を介して着脱可能なので、セルSの取付け取外しが容易になり、セルSの交換やメンテナンスが容易に行なわれる。 【0010】S23,S24は上記ベース10の各分割体11,12の裏面側に設けられ、給気されて分割体11,12を回動位置Bに位置させ、排気されて平面位置Aに位置させるよう各分割体11,12を回動させる上記ベース10上に敷設されるセルSと同様の一対の駆動セルである。図1及び図4に示すように、17は各セルSにチューブ15を介して接続され空気を給気する給気ポンプ、18は各セルSにチューブ15を介して接続され各セルSからの排気を強制的に行なうバキュームポンプである。20はセルSの給気及び排気を制御する制御部である。制御部20は、図4に示すように、給気ポンプ17とバキュームポンプ18との接続の切換を行なう主電磁弁21を備えている。また、制御部20は、各セルS毎に夫々対応して設けられセルSに接続されたチューブ15に介装された複数の従電磁弁22(V1 〜V24)を備えている。従電磁弁22は、接続されたチューブ15を開閉し、開時に給気ポンプ17による給気及びバキュームポンプ18による排気を許容し、閉時に給気ポンプ17による給気及びバキュームポンプ18による排気を不能にして、セルSに空気を閉じ込め、空気が入った状態を維持するものである。従電磁弁V1 ,V2 は頭部セルS1 ,S2 用であり、従電磁弁V3 ,V4 は側部セルS3 ,S4 用であり、従電磁弁V5 ,V6 は足部セルS5 ,S6 用であり、従電磁弁V7 〜V22は胴部セルS7 〜S22用であり、従電磁弁V23,V24は駆動セルS23,S24用である。 【0011】また、制御部20は、図1及び図5に示すように、上記給気ポンプ17及びバキュームポンプ18のオン,オフを制御し、主電磁弁21及び従電磁弁22の切換を個々に制御して、各セルSへの給気及び排気を行なわせるコントローラ24を備えている。25はコントローラ24の表示部であって、下記の機能を実現するための表示をするとともに、表面がタッチパネルで構成されており各種のスイッチ制御を行なうことができるものである。コントローラ24は、図5に示すように、各セルSの内予め抽出した複数のセルSの組合せからなる複数のパターンのいずれかを選択して該パターンのセルSの給気及び排気を行なわせるパターン給排気手段30を備えている。パターン給排気手段30は、各セルSの内予め抽出した複数のセルSの組合せからなる複数のパターンを記憶するパターン記憶手段31と、パターン記憶手段31が記憶したセルSの組合せからなるパターンのいずれかを選択するパターン選択手段32と、パターン選択手段32によって選択されたパターンのセルSの給気及び排気を実行するパターン実行手段33と、パターン実行手段33が実行する実行時間を設定するパターン実行時間設定手段34とを備えて構成されている。パターンは実施の形態においては、10種類設定されている。 【0012】更にまた、コントローラ24は、図5に示すように、各セルS毎に個別に選択して給気を行なわせる個別給気手段35と、各セルS毎に個別に選択して排気を行なわせる個別排気手段36と、全セルSの排気を同時に開始させて行なわせる全排気手段37とを備えている。また、コントローラ24は、パターン給排気手段30を機能させる自動運転モードM1 、個別給気手段35を機能させる個別注入モードM2 、個別排気手段36を機能させる個別排出モードM3 、全排気手段37を機能させる全排出モードM4 の各モードを選択するモード選択手段38を備えている。コントローラ24のこれらの手段は、マイクロコンピュータ等の機能によって実現され、後述する機能を呈する。 【0013】次に、コントローラ24の表示部25の表示及びスイッチ機能について説明する。図6はメインメニュー画面Mを示し、上記の各種モードM1 〜M4 を表示するとともに、表示されたモードM1 〜M4 の押釦によりモードを選択できるようにしている。図7は自動運転モードM1 が選択されたときに表示されるパターン指定画面40を示し、図7中、41は各種パターンを選択するパターン選択キー、42は運転開始を指示する運転キーであり、運転キー42を押釦すると選択されたパターン通り運転を1サイクル行なう。43は黒く塗りつぶされて運転中を表示する運転中表示ランプ、44は運転を停止させる停止キー、45は時間設定を行なう時間設定画面50(図8)に切替えるための時間設定キー、46は設定時間を表示する時間表示部、47はメインメニュー画面Mに戻すための戻りキーである。図8は時間設定キー45が押釦されたときに表示される時間設定画面50を示し、図8中、51は時間設定を秒単位で行なうためのテンキー、52は設定時間を表示する時間表示部、53はパターン指定画面40に戻すための戻りキーである。54は入力した値を確定する確定キーであり、確定キー54が押釦されると上記の時間表示部52,46に設定時間が表示される。55は入力した値をキャンセルするキャンセルキーである。 【0014】図9は個別注入モードM2 が選択されたときに表示される個別注入画面60を示し、図9中、61はセルS(S1 〜S22)を個別に指定するセル指定キーである。セル指定キー61が押釦されると指定されたセルSの従電磁弁22(V1 〜V22)が開にさせられるとともに主電磁弁21が給気ポンプ17側に切替えられて給気ポンプ17を駆動して空気を注入する。このときの注入時間は、セルSの大きさに合わせて予め設定されている。その後、従電磁弁22が閉にさせられ、空気が密閉される。62は運転を停止させる停止キー、63はベース10の分割体11,12を回動させるときのベース回動画面65(図10)に切替えるための切換キー、64はメインメニュー画面Mに戻すための戻りキーである。また、空気が入っているセルSについては各セルSの指定キーが黒く塗りつぶされて膨張していることを表示する。 【0015】図10は切換キー63が押釦されたときに表示されるベース回動画面65を示し、図10中、66は駆動セルS23,S24を個別に指定する駆動セル指定キーである。駆動セル指定キー66が押釦されると指定された駆動セルS23,S24の従電磁弁22(V23,V24)が開にさせられるとともに主電磁弁21が給気ポンプ17側に切替えられて給気ポンプ17を駆動して空気を注入する。このときの注入時間は、セルSの大きさに合わせて予め設定されている。67は運転を停止させる停止キー、68は上記の個別注入画面60に切替えるための切換キー、69はメインメニュー画面Mに戻すための戻りキーである。69aは黒く塗りつぶされてベース10の回動中を表示する運転中表示ランプである。また、空気が入っているセルSについては各セルSの指定キーが黒く塗りつぶされて膨張していることを表示する。 【0016】図11は個別排出モードM3 が選択されたときに表示される個別排出画面70を示し、図11中、71はセルS(S1 〜S22)を個別に指定するセル指定キーである。セル指定キー71が押釦されると指定されたセルSの従電磁弁22(V1 〜V22)が開にさせられるとともに主電磁弁21がバキュームポンプ18側に切替えられてバキュームポンプ18を駆動して空気を強制的に排気する。このときの排気時間は、セルSの大きさに合わせて予め設定されている。72は運転を停止させる停止キー、73はベース10の分割体11,12を回動させて元に復帰させるときのベース復帰画面75(図12)に切替えるための切換キー、74はメインメニュー画面Mに戻すための戻りキーである。 【0017】図12は切換キー73が押釦されたときに表示されるベース復帰画面75を示し、図12中、76は駆動セルS23,S24を個別に指定する駆動セル指定キーである。駆動セル指定キー76が押釦されると指定された駆動セルS23,S24の従電磁弁22(V23,V24)が開にさせられるとともに主電磁弁21がバキュームポンプ18側に切替えられてバキュームポンプ18で強制的に排気する。このときの排気時間は、セルSの大きさに合わせて予め設定されている。77は運転を停止させる停止キー、78は上記の個別排出画面70に切替えるための切換キー、79はメインメニュー画面に戻すための戻りキーである。79aは黒く塗りつぶされてベース10の回動中を表示し、即ち、バキュームポンプ18が作動していることを表示する運転中表示ランプである。 【0018】図13は全排出モードM4 が選択されたときに表示される全排出モード画面80を示し、図13中、81は全セルSから排気を行なう指令を出す排出キーである。排出キー81が押されると、全セルSの従電磁弁22が開にさせられるとともに主電磁弁21がバキュームポンプ18側に切替えられてバキュームポンプ18を駆動して空気を強制的に排気する。このときの排気時間は、セルSの大きさに合わせて予め設定されている。82は運転を停止させる停止キー、83はメメインメニュー画面に戻すための戻りキー、84は排出中を表示する排出表示部である。 【0019】次に、この実施の形態に係る介護用エアマット装置を、制御部20のコントローラ24を用いて制御する際の作用について説明する。図6乃至図13に示すコントローラ24の表示及び図14乃至図18に示すフローチャートを用いて説明する。先ず、図6及び図14に示すように、コントローラ24において、モードを選択する。今、自動運転モードM1 を選択した場合(図14A)について説明すると、以下のようになる。コントローラ24の表示は、図7に示すように、パターン指定画面40になる。図15に示すフローチャートを用い、この表示において、先ず、時間設定キー45を押釦して図8に示す時間設定画面50にする(A−1)。この状態で、テンキー51により時間設定を秒単位で行なう(A−2)。入力した値をキャンセルするとき(A−3N)は、キャンセルキー55を押釦して(A−5)、入力をやり直す(A−2,A−3)。入力した値を確定するときは確定キー54を押釦して(A−3Y)、戻りキー53を押釦してパターン指定画面40に戻す(A−4,A−6)。 【0020】このパターン指定画面40において(A−6)、パターンのいずれかを選択する(A−7)。そして、運転キーを押釦すると(A−8)、選択されたパターン通り運転を1サイクル行ない(A−9,A−10)、停止する(A−11)。この場合、セルSは、パターンに従って、1サイクル伸縮するので、横臥している者に対する布団14の圧力が変化することから、横臥しているものの床ずれ等を防止し、血行を良くして苦痛が和らげられる。このとき、種々のパターンを選択して、横臥している者の条件に良くあった部位の布団14の圧力を変化させることができ、快適性の向上が図られる。また、この場合、1サイクルの時間が秒単位で設定されているので、横臥する者の条件に、より一層合致させることができるようになり、即ち、セルSがもう少しの時間膨らんでいて欲しいのにもかかわらず排気が行なわれて縮んでしまう等の事態をなくすることができ、希望する時間の間セルSを膨らませておくことができ、より一層快適性の向上が図られる。 【0021】そして、次にまた運転をしたいときには、運転キーを押釦して(A−8)、これを繰り返せば良い(A−9,A−10,A−11)。この場合、セルSからの排気は、バキュームポンプ18によって強制的に行なわれるので排気速度が速く、そのため、従来のように横臥する者の自重によってセルS内の空気を押し出す場合に比較して、1サイクルの終了が確実に行なわれることから、給気及び排気の1サイクル当りの応答が良くなり、次のサイクルを行なわせるときに即座に移行でき、それだけ、快適性が向上させられる。そしてまた、設定時間を変更するときは、時間設定キー45を押釦し(A−12)、上記と同様に行なえば良い。また、別の動作を行なわせたいときは、メニューキー47を押釦してメニュー画面にする(A−13)。 【0022】次に、図6に示すメニュー画面Mにおいて、個別注入モードM2 を選択した場合(図14B)について説明すると、以下のようになる。コントローラ24の表示は、図9に示すように、個別注入画面60になる。図16に示すフローチャートを用い、この状態で、セル指定キー61を押釦して、膨らましたいセルSを個別に指定する(B−1)。これにより、指定されたセルSの従電磁弁22が開にさせられるとともに主電磁弁21が給気ポンプ17側に切替えられて給気ポンプ17を駆動して空気を注入する(B−2)。そして、予め設定された注入時間がくると(B−3)、従電磁弁22が閉にさせられ、給気ポンプ17が停止する(B−4)。この場合、指定したセルSのみ膨らませるので、横臥している者が希望する部位の圧力が変化することから、横臥している者の条件に良くあった部位の布団14の圧力を変化させることができ、快適性の向上が図られる。また、別の動作を行なわせたいときは、メニューキー64を押釦してメニュー画面Mにする(B−5)。 【0023】また、ベース10を回動させて寝返りをしたいときは、図9に示す個別注入画面60において、切換キー63によって、ベース10の分割体11,12を回動させるときのベース回動画面65(図10)に切替える。そして、図16に示すフローチャートを用い、駆動セル指定キー66を押釦して駆動セルS23,S24を個別に指定する(B−1)。これにより、指定された駆動セルS23,S24の従電磁弁22が開にさせられるとともに主電磁弁21が給気ポンプ17側に切替えられて給気ポンプ17を駆動して空気を注入する(B−2)。その後、予め設定された注入時間がくると(B−3)、従電磁弁22が閉にさせられ、給気ポンプ17が停止する(B−4)。これにより、図2に示すように、左右いずれかの分割体11,12が回動するので、横臥した者が他方側へ起こされることから、容易に寝返りを行なうことができるようになる。この場合、ベース10の分割体11,12の大きさが左右異ならせて形成されているので、片側に人間を転動させ易くなり、寝返りが容易に行なわれる。また、停止キー62を押釦すれば、分割体11,12を適宜の角度に設定でき、条件に合わせて、寝返りを行なうことができる。 【0024】次にまた、図6に示すメニュー画面Mにおいて、個別排出モードM3 を選択した場合(図14C)について説明すると、以下のようになる。コントローラ24の表示は、図11に示すように、個別排出画面70になる。図17に示すフローチャートを用い、この状態で、セル指定キー71を押釦して、縮めたいセルSを個別に指定する(C−1)。これにより、指定されたセルSの従電磁弁22が開にさせられるとともに主電磁弁21がバキュームポンプ18に切替えられてバキュームポンプ18が駆動して空気を強制的に排気する(C−2)。そして、予め設定された注入時間がくると(C−3)、従電磁弁22が閉にさせられ、バキュームポンプ18が停止する(C−4)。この場合、指定したセルSのみ縮小するので、横臥している者が希望する部位の圧力を変化させることができ、即ち、横臥している者の条件に良くあった部位の布団14の圧力を変化させることができ、快適性の向上が図られる。また、この場合、セルSからの排気は、バキュームポンプ18によって強制的に行なわれるので排気速度が速く、そのため、従来のように横臥する者の自重によってセルS内の空気を押し出す場合に比較して、終了が確実に行なわれることから、次に、上記の個別注入モードM2 等で、給気を行なう場合の応答が良くなり、即座に次に移行でき、それだけ、快適性が向上させられる。別の動作を行なわせたいときは、メニューキー74を押釦してメニュー画面Mにする(C−5)。 【0025】また、上記のベース10を回動させて寝返りをした後に、ベース10を元位置に復帰させるときは、図11に示す個別排出画面70において、切換キー73によって、ベース10の分割体11,12を回動させるときのベース回動画面75(図12)に切替える。そして、図17に示すフローチャートを用い、駆動セル指定キー76を押釦して駆動セルS23,S24を個別に指定する(C−1)。これにより、指定された駆動セルS23,S24の従電磁弁22が開にさせられるとともに主電磁弁21がバキュームポンプ18側に切替えられてバキュームポンプ18を駆動して空気を排気する(C−2)。その後、予め設定された排気時間がくると(C−3)、従電磁弁22が閉にさせられ、バキュームポンプ18が停止する(C−4)。これにより、左右いずれかの分割体11,12が回動して、元位置に復帰する。また、停止キー77を押釦すれば、分割体11,12を適宜の角度に設定できる。別の動作を行なわせたいときは、メニューキー79を押釦してメニュー画面Mにする(C−5)。 【0026】更にまた、図6に示すメニュー画面Mにおいて、全排出モードM4 を選択し、上記給気されて膨らんだセルSを一時に縮小させる場合(図14D)について説明すると、以下のようになる。コントローラ24の表示は、図13に示すように、全排出モード画面80になる。図18に示すフローチャートを用い、この状態で、排出キー81を押釦する(D−1)と、全セルSの従電磁弁22が開にさせられるとともに主電磁弁21がバキュームポンプ18側に切替えられてバキュームポンプ18を駆動して空気を強制的に排気する(D−2)。そして、予め設定された注入時間がくると(D−3)、従電磁弁22が閉にさせられ、バキュームポンプ18が停止する(D−4)。この場合、セルSからの排気は、バキュームポンプ18によって強制的に行なわれるので排気速度が速く、そのため、従来のように横臥する者の自重によってセルS内の空気を押し出す場合に比較して、終了が確実に行なわれることから、次に給気を行なう場合の応答が良くなり、即座に次に移行でき、それだけ、快適性が向上させられる。また、全排気手段37により、バキュームポンプ18による強制排気を複数のセルSから一時に同時に行なわせることができ、そのため、排気の態様を増して横臥している者の条件に良く合わせることができ、更には、全セルSが一時に元位置に復帰するので、次に給気を行なう場合の応答が良くなり、この点でも快適性が向上させられる。別の動作を行なわせたいときは、メニューキー83を押釦してメニュー画面Mにする(D−5)。 【0027】尚、上記実施の形態においては、セルSの数や形状は上述した数に限定されるものではなく、適宜の数に定めて良い。また、コントローラ24の表示も、上記の表示に限定されないことは勿論である。 【0028】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の介護用エアマット装置によれば、各セルからの排気を強制的に行なうバキュームポンプを設けたので、排気速度が速く、そのため、従来のように横臥する者の自重によってセル内の空気を押し出す場合に比較して、終了が確実に行なわれることから、次に給気を行なう場合の応答が良くなり、即座に次に移行でき、給気及び排気の1サイクル当りの応答が向上させられ、それだけ、快適性を向上させることができる。また、制御部を、各セルの内予め抽出した複数のセルの組合せからなる複数のパターンのいずれかを選択して該パターンのセルの給気及び排気を行なわせるパターン給排気手段を備えて構成した場合には、種々のパターンを選択して横臥している者の条件に良くあった部位の圧力を変化させることができ、より一層快適性の向上を図ることができる。更に、パターン給排気手段に、パターン実行手段が実行する実行時間を設定するパターン実行時間設定手段を備えて構成した場合には、給気及び排気の1サイクル当りの時間設定を行なって、希望する時間の間セルを膨らませておくことができ、横臥する者の条件に、より一層合致させることができるようになり、より一層快適性の向上を図ることができる。 【0029】更にまた、制御部を、各セル毎に個別に選択して給気を行なわせる個別給気手段と、各セル毎に個別に選択して排気を行なわせる個別排気手段と、全セルの排気を同時に開始させて行なわせる全排気手段とを備えて構成した場合には、セルを個別に選択して給排気を行なうことができるので、横臥している者の条件に良くあった部位の圧力を変化させることができ、より一層快適性の向上を図ることができるとともに、全排気手段により、バキュームポンプによる強制排気を複数のセルから一時に同時に行なわせることができ、そのため、排気の態様を増して横臥している者の条件に良く合わせることができ、更には、全セルが一時に元位置に復帰するので、次に給気を行なう場合の応答が良くなり、この点でも快適性を向上させることができる。 【0030】また、制御部を、パターン給排気段を機能させる自動運転モード,個別注入モード,個別排出モード,全排出モードの各モードを選択するモード選択手段を設けて構成した場合には、横臥している者の条件に良くあったモードを容易に選択でき、操作性を向上させることができる。更に、複数のセルの内、外側に位置するセルの大きさを、内側に位置するセルの大きさよりも大きく形成した場合には、横臥する者の周囲を大きなセルで支持できるので安定が良く、この点でも快適性を向上させることができる。更にまた、ベースを2分割した各分割体を回動可能にし、各分割体を駆動セルで回動させるようにした場合には、横臥する者を支持するセルと同様のセルを用いて同様に制御できるので、制御を容易にすることができ、操作性を向上させることができる。この場合、ベースの分割体の大きさを左右異ならせて形成した場合には、片側に人間を転動させ易くなり、寝返りを容易に行なわせることができるという効果がある。また、セルをベースに対して工業用ファスナを介して着脱可能にした場合には、取付け取外しが容易になり、セルの交換やメンテナンスを容易にすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】598052333 【氏名又は名称】協同組合 テクノポート釜石
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】丸岡 裕作
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| 【公開番号】 |
特開平11−299839 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−108990 |
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