| 【発明の名称】 |
自己診断表示機能を備えた電動式ベッド |
| 【発明者】 |
【氏名】岡谷 信彦
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| 【要約】 |
【課題】電動式ベッドの姿勢制御機構の動作信頼性について自己診断を行い、その状態を操作手段等に表示するようにする。
【解決手段】直動駆動機構の機械的および電気的異常から発生するフィードバック信号や、姿勢情報の信号および誤操作による制御信号、さらにはコントローラ3自体からの検出信号によって、正常動作状態にあるか否か判断して、異常と判断した場合は、即時動作を停止させ、検出信号から得られる故障状態を判断し、その判断結果を手元スイッチ2の表示手段に供給して、判断結果から具体的な対処をすぐに行えるような形で表示を行うようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ボトムの姿勢、支持位置を調節する調節機構を有すると共に、これら機構に動作指令を与える操作手段を有する電動式ベッドにおいて、調節機構を作動する駆動機構における原動機に回転速度検出手段または駆動機構に変位検出手段を有し、操作手段の動作指令によって前記原動機への駆動電力の供給と共に、駆動機構の回転速度検出手段、変位検出手段からの検出信号により原動機の回転速度、位置情報を導出して、正常動作時における回転速度、位置情報と比較して正常動作状態にあるか否か判断し、正常動作状態にないときは、異常状態にあるとして、即時駆動機構を停止させると共に、操作手段に表示するようにしたことを特徴とする自己診断表示機能を備えた電動式ベッド。 【請求項2】 異常発生時の原動機の回転速度、位置情報、異常箇所、異常要因等の一連の情報を逐次蓄積する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の自己診断表示機能を備えた電動式ベッド。 【請求項3】 正常動作状態にないときは、異常状態にあるとして、即時駆動機構を停止させると共に、異常状態発生、異常箇所または異常要因を操作手段に文字で表示するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の自己診断表示機能を備えた電動式ベッド。 【請求項4】 正常動作状態にないときは、異常状態にあるとして、即時駆動機構を停止させると共に、異常状態発生、異常箇所または異常要因を操作手段にグラフィック表示により表示するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の自己診断表示機能を備えた電動式ベッド。 【請求項5】 正常動作状態にないときは、異常状態にあるとして、即時駆動機構を停止させると共に、操作手段において音声報知手段で報知するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の自己診断表示機能を備えた電動式ベッド。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電動式ベッドにおいて、自己診断表示機能を備えた電動式ベッドに関するものである。 【0002】 【従来の技術】医療用ベッドは、身体に何らかの障害のある患者を対象とする福祉機器の中で、治療および介護処置を補佐する重要な役割を担う機器であることは周知の通りである。かかる医療用ベッドにおいては、電動モータ等を駆動源とするボトムの姿勢制御機構が備えられた電動式ベッドが主流となりつつある。この電動式ベッドでは、使用者、介護者に負担をかけずに、姿勢制御機構によって簡単にボトムの姿勢制御を行えるようになっている。反面、このような電動式ベッドにおいては、姿勢制御機構に万が一でも不具合が生じた場合、迅速な状況把握と共に機能回復の手段をとらないと、その機能停止によって二次的な事故が発生するおそれもある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これまでの姿勢制御機構においては、その姿勢制御機構が正常に作動しているのか否か判断が困難なものがあり、また故障時に故障原因の特定が困難なためにその対処方法を決定できず、機能回復のための修理作業に多大な時間的ロスを伴うことが多く見受けられた。本発明は、このような背景から提案されたものであって、電動式ベッドの姿勢制御機構の動作信頼性について自己診断を行い、その状態を操作手段等に表示するようにした、自己診断表示機能を備えた電動式ベッドを提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】前記した課題を解決するために、本発明は、ボトムの姿勢、支持位置を調節する調節機構を有すると共に、これら機構に動作指令を与える操作手段を有する電動式ベッドにおいて、調節機構を作動する駆動機構における原動機に回転速度検出手段または駆動機構に変位検出手段を有し、操作手段の動作指令によって前記原動機への駆動電力の供給と共に、駆動機構の回転速度検出手段、変位検出手段からの検出信号により原動機の回転速度、位置情報を導出して、正常動作時における回転速度、位置情報と比較して正常動作状態にあるか否か判断し、正常動作状態にないときは、異常状態にあるとして、即時駆動機構を停止させると共に、操作手段に表示するようにした。前述の構成において、異常発生時の原動機の回転速度、位置情報、異常箇所、異常要因等の一連の情報を逐次蓄積する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の自己診断機能を備えることができる。また、正常動作状態にないときは、異常状態にあるとして、即時駆動機構を停止させると共に、異常状態発生、異常箇所または異常要因を操作手段に文字で表示することができる。また、正常動作状態にないときは、異常状態にあるとして、即時駆動機構を停止させると共に、異常状態発生、異常箇所または異常要因を操作手段にグラフィック表示により表示することができる。さらに、正常動作状態にないときは、異常状態にあるとして、即時駆動機構を停止させると共に、操作手段において音声報知手段で報知するようにすることもできる。 【0005】 【発明の実施の態様】次に、本発明にかかる自己診断表示機能を備えた電動式ベッドについて、一つの実施の態様を示し、添付の図面を参照しながら以下説明する。図1に、この電動式ベッド(図示省略)に適用される動作制御システム1のブロック図の一例を示す。この動作制御システム1が搭載される電動式ベッドは、例えば電動によるボトムの背上げ機能、膝上げ機能を有するもので、操作手段として、ボトム上部の枕元において操作できるようにした手元スイッチ2を有している。なお、フットボードの外側面に、付添人、看護婦等が操作できるようにした操作パネル(図示省略)を設けるようにしてもよい。すなわち前記電動式ベッドでは、手元スイッチ2に配した操作スイッチ(後述)により操作指令を出して、周知の背上げ機構、膝上げ機構を作動させて、それぞれ背上げ動作、膝上げ動作を行うようにしている。 【0006】前記動作制御システム1は、図1に示すように、ベッドフレーム(図示せず)に配置したコントロールボックス(図示省略)に搭載されるコントローラ3に対し、前記手元スイッチ2に配設される操作スイッチにより、動作指令信号を与え、コントローラ3から、背上げ機構、膝上げ機構における直動駆動機構の駆動源であるモータ4a、4bに制御された動作電力を供給して、モータ4a、4bを起動する一方、これら直動駆動機構を構成する伸縮作動腕(図示省略)に設けられた例えば変位センサ(スライドVR等)から、それぞれのボトムの位置情報を得るというものである。 【0007】そこで、前記手元スイッチ2について説明する。手元スイッチ2には、背上げ動作、膝上げ動作を行うための操作スイッチ類(図示省略)が配設される一方、背上げ機構、膝上げ機構、並びにモータ4a、4bの動作状態、その他付随情報を表示するための表示手段(図示省略)を設けている。かかる表示手段には、例えば液晶表示手段(LCD)や、発光ダイオード(LED)等を適用することができ、これによって動作状態、その他付随情報を文字表示したり、グラフィック表示したり、記号表示できるようにしている。 【0008】また前記モータ4a、4bには、モータ4a、4b自体にホール素子を配設して回転情報を拾うようにし、かかるホール素子による検知信号を、回転情報としてコントローラ3にもたらし、さらに手元スイッチ2に与えて、前述の表示手段に表示させて、操作者に現在の動作状況を認識させるようにしている。 【0009】前記コントローラ3においては、手元スイッチ2による動作指令に応じて、モータ4a、4bに駆動電力を供給する一方、モータ4a、4bに設けられたホール素子による検知信号により、その回転速度を導出して、回転速度および負荷状態の監視を行うように設定されている。すなわちコントローラ3には、直動駆動機構におけるモータ4a、4bのホール素子、並びに伸縮作動腕における変位センサによる検知信号から導出された回転情報、位置情報を診断するチェックプログラム(図2参照)が設定されている。かかるチェックプログラムにおいて、例えば、あらかじめ蓄積された正常動作時の回転速度と、前記ホール素子による検知信号から算出された回転速度と比較して正常に動作しているか否か判断したり、正常動作時の負荷状態と現在の負荷状態と比較判断したり、さらには、前記変位センサによる検知信号から導出された位置情報と、正常動作時の位置情報とを比較するようにしている(STEP1)。さらに、STEP1において、コントローラ3に備えた例えば温度検出手段(図示省略)によって温度を検出することによって、コントローラ3に正常動作時に流れる電流と異なる電流が流れていることを検出することで、コントローラ3が異常状態にあるとして判断することもできる。また、電流検出手段によって各素子が正常に動作しているか否かを判断することもできる。そして、前記チェックプログラムにおいて、異常状態にあると判定されたときには、即時動作を停止させるように設定されている(STEP2)。また、異常信号から得られる故障状態を判断し、その判断結果を手元スイッチ2の表示手段に供給して、判断結果から具体的な対処をすぐに行えるような形で表示を行うことができる。例えば故障箇所を文字で表示したり、グラフィック表示により故障箇所を点灯させたり、対応方法を明示するためのエラー記号の表示等により明確にシステムの状態を表示することができる。なお、故障状況によっては、ブザーまたは音声などの報知手段も可能である。 【0010】次に、以上説明した動作制御システム1の動作手順の一例を図2に基づいて、以下説明する。電源投入後に、何かシステム、例えばコントローラ3自体に異常が見つかったときは(STEP1)、即時動作を停止させると共に(STEP2)、手元スイッチ2における表示手段に故障箇所を文字で表示したり、グラフィック表示により故障箇所を点灯させたり、対応方法を明示するためのエラー記号の表示等によりシステムの状態を表示することができる。異常がなければ手元スイッチ2における操作スイッチによって、背上げ下げまたは膝上げ下げ動作指令がコントローラ3に与えられると(STEP3)、コントローラ3から、対応するモータ4a、4bに駆動電力が供給され、直動駆動機構が起動して伸縮作動腕を伸縮作動させることで、背上げ下げまたは膝上げ下げ動作を行うことができる。このとき、モータ4a、4bからホール素子による検知信号が、また伸縮作動腕における変位センサによる検知信号がコントローラ3にフィードバックされており、コントローラ3において、モータ4a、4bの回転速度を算出したり、負荷状態の監視を行い、さらには、モータ4a、4bの絶対的な位置情報等を捉えることができる。ここで、例えば手元スイッチ2における操作スイッチによって操作指令を出しているのに前記検知信号が捉えられないようなときは、直動駆動機構が動作していないとして(STEP4)、即時運転を停止させるようにして(STEP2)、手元スイッチ2における表示手段に異常箇所の表示を行うことができる。一方、コントローラ3において、算出されたモータ4a、4bの回転速度、負荷状態の監視を正常動作時の回転速度、負荷状態と比較して判断を行い、さらには、モータ4a、4bの位置情報を正常動作時の位置情報とを比較するようにして、動作の診断を行い(STEP5)、正常であれば操作指令通りモータ4aに駆動電力を供給して直動駆動機構が起動して背上げ下げ動作を行うことができる。かかるSTEP5において、異常と判断されたときは、即時運転を停止させるようにして(STEP2)、手元スイッチ2における表示手段に異常箇所の表示を行うことができる。 【0011】以上のように、万が一直動駆動機構の機械的および電気的異常から発生するフィードバック信号や、姿勢情報の信号および誤操作による制御信号、さらにはコントローラ3自体からの検出信号によって、正常動作状態にあるか否か判断して、異常と判断した場合は、即時動作を停止させ、検出信号から得られる故障状態を判断し、その判断結果を手元スイッチ2の表示手段に供給して、判断結果から具体的な対処をすぐに行えるような形で表示を行うことができるので、容易に故障箇所の発見や、故障原因を特定して対処方法を把握することができ、迅速な対応が可能であり、早急な修理によって、状況の悪化や、二次的な不具合、災害を未然に防止することができる。 【0012】なお、電動式ベッドの動作にあたり、動作制御システム1の一連の動作記録を記憶する記憶手段を備えれば、例えば故障発生時刻や故障箇所、要因等の情報を蓄積しておくことができ、総合的な定期点検時等に大いに役立てることができる。 【0013】 【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、システム稼働中の、動作信頼性の向上に加え、万が一、姿勢制御機構に機能障害が発生した場合、速やかに動作を停止し、故障状況の早期発見、早期原因究明、迅速な修理作業が可能となり、二次災害発生の事前防止等の効果が期待できる。このため、故障箇所、原因の特定、修理に伴う時間的ロスを極力なくすことができ、機構の速やかな復旧が図られ、日常の使用に支障のないものとすることができる。 【0014】
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| 【出願人】 |
【識別番号】390039985 【氏名又は名称】パラマウントベッド株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】三觜 晃司
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| 【公開番号】 |
特開平11−267158 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−72734 |
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