| 【発明の名称】 |
車椅子用昇降装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】井浦 忠
【氏名】稲井 輝幸
【氏名】川端 秀樹
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| 【要約】 |
【課題】車椅子を載置するテーブルを昇降及び回転可能に設け、かつ、テーブルを最も下降させたとき、地面との段差が極めて少なく乗り降りのし易い車椅子用昇降装置とする。
【解決手段】基台2と、基台の側辺部に立設される支柱7と、支柱に沿って移動可能かつ昇降機構により適宜昇降可能に設けられる昇降部材8と、昇降部材に取り付けられる昇降台4と、昇降台に水平面内を回転可能に取り付けられる車椅子の載置テーブルと、載置テーブルを適宜回転可能とする回転機構5とからなる車椅子用昇降装置において、該回転機構は、昇降台に回転可能に取り付けられるとともに上側に載置テーブルが装着される回転体を設け、回転体の外周にロープ16を巻回し、ロープの両端部を、昇降台の昇降部材側端部で正逆回転可能に設けた回転ドラムに巻き方向が逆方向になるよう巻掛けて回転体が回動するよう構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基台と、前記基台の側辺部に立設される支柱と、前記支柱に沿って移動可能かつ昇降機構により適宜昇降可能に設けられる昇降部材と、前記昇降部材に取り付けられる昇降台と、前記昇降台にその略々中央部を軸として水平面内を回転可能に取り付けられる車椅子の載置テーブルと、前記載置テーブルを適宜回転可能とする回転機構とからなり、車椅子を昇降及び旋回可能とした車椅子用昇降装置において、前記回転機構は、前記昇降台に回転可能に取り付けられるとともに上側に載置テーブルが装着される回転体を設け、前記回転体の外周にロープの中間部を巻回し、前記ロープの両端部を、昇降台の昇降部材側端部において正逆回転可能に設けた回転ドラムにそれぞれ巻き方向が逆方向になるよう巻掛けて、回転ドラムを回転させると一方のロープ端が巻き取られるとともに他方のロープ端が繰り出され、それに連動して回転体が回動するよう構成したことを特徴とする車椅子用昇降装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車椅子使用者が車椅子に乗車したまま家の出入りができるように、車椅子ごと昇降させて屋内外間の段差を解消するようにした車椅子用昇降装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般的に我が国の家屋は、屋内フロアが地面から高く設けられているため、車椅子使用者が日常生活を送ることが非常に困難である。そこで、車椅子に乗車したままテーブル上に乗り込み、そのテーブルを昇降させることによって段差を解消するようにした車椅子用の昇降装置が知られている。このような車椅子用の昇降装置を玄関や縁側に設置することによって、車椅子使用者が車椅子に乗車したまま家屋の出入りができるようになっている。 【0003】このような車椅子用昇降装置は、埋設型と据置型とに大別される。埋設型の場合、昇降機構を地下に設けることができるため、テーブル面を地面と同じ高さに設定できるが、設置工事が必要であり、多額の経費を要する。一方、据置型の場合は、工事が不要で簡単に設置できるが、地面とテーブルとの間に段差ができてしまうため、その間に傾斜スロープが必要であり、テーブル面が高くなると乗り降りが困難になる。このようなことから、据置型のように簡単に設置できるとともに、地面とテーブルとの段差が極めて少ない車椅子用昇降装置が要望されている。 【0004】また、従来の車椅子用昇降装置では、車椅子の進入方向と退出方向が同一方向であるため、テーブルの屋外側に車椅子の方向転換のために少なくとも車椅子1台分のスペースが必要であり、設置場所が制限されたり、あるいは設置できないといった問題点があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、車椅子を載置するテーブルを昇降及び回転可能に設けて、この昇降装置を設置するスペースがあれば簡単に車椅子の方向転換をすることができ、かつ、テーブルの最下降位置では地面との段差が極めて少なく乗り降りのし易い車椅子用昇降装置を提供することを課題としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するために、次のようにした。すなわち、本発明の車椅子用昇降装置は、基台と、前記基台の側辺部に立設される支柱と、前記支柱に沿って移動可能かつ昇降機構により適宜昇降可能に設けられる昇降部材と、前記昇降部材に取り付けられる昇降台と、前記昇降台にその略々中央部を軸として水平面内を回転可能に取り付けられる車椅子の載置テーブルと、前記載置テーブルを適宜回転可能とする回転機構とからなり、車椅子を昇降及び旋回可能とした車椅子用昇降装置において、前記回転機構は、前記昇降台に回転可能に取り付けられるとともに上側に載置テーブルが装着される回転体を設け、前記回転体の外周にロープの中間部を巻回し、前記ロープの両端部を、昇降台の昇降部材側端部において正逆回転可能に設けた回転ドラムにそれぞれ巻き方向が逆方向になるよう巻掛けて、回転ドラムを回転させると一方のロープ端が巻き取られるとともに他方のロープ端が繰り出され、それに連動して回転体が回動するよう構成したことを特徴とする。 【0007】 【作用】この車椅子用昇降装置は、玄関や縁側等の段差下側面である地面上に据え置いて設置する。特に、玄関から出入りする場合、屋内フロアが玄関のドアに対して正面でなく右側あるいは左側に配置されているような場合に大きな効果を発揮する。まず、車椅子の載置テーブルを車椅子の進行方向に向けて回転させ、スロープを倒す。そして、このスロープを介して車椅子ごと載置テーブル上に乗り込み、倒れているスロープを起立保持させる。その後、回転機構を駆動させて載置テーブルを回転させ、車椅子を屋内フロア側に向ける。 【0008】この状態から昇降機構を駆動させて、載置テーブルを屋内フロアと略々同じ高さに上昇させる。そして、載置テーブルの屋内側に位置するスロープを倒して屋内フロアとの間に架け渡す。車椅子使用者は、このスロープを介して屋内に車椅子に乗ったまま入ることができる。 【0009】屋内から外に出る場合は、上記とは全く逆の手順を行えばよいので、説明を省略する。なお、車椅子の方向転換の時期は、載置テーブルの下降端位置に限定されるものではなく、上昇位置において行うこともできる。 【0010】また、載置テーブルの回転機構は、載置テーブルを上側に装着する回転体を昇降台に回転可能に取り付け、この回転体の外周にロープの中間部を巻回し、このロープの両端側を、互いに巻き方向が逆方向になるよう回転ドラムに巻掛けて、回転ドラムを回転させると一方のロープ端を巻き取るとともに他方のロープ端を繰り出し、それに連動して前記回転体が回転するよう構成し、さらに前記回転ドラム及びその回転ドラムの回転軸に連結する正逆回転切り替え可能なモータを、昇降台の昇降部材側端部に配置したから、昇降台の下面側には回転機構の構成物が何も突出せず、載置テーブルを極めて低位置にまで下降させることができ、載置テーブルへの乗り降りが容易である。 【0011】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。この車椅子用昇降装置1は、基台2と、基台2上で昇降機構3によって適宜昇降可能な昇降台4と、昇降台4上に回転機構5を介して水平面内で回転可能な車椅子の載置テーブル6とから主に構成されている。 【0012】基台2は平面視コ字型に構成され、その中間辺部には一対の支柱7,7が所定の間隔をおいて立設されている。そして、前記支柱7,7には、それぞれの支柱に沿って昇降移動可能な昇降部材8,8を設け、前記昇降部材8,8を横フレーム9により連結し、昇降部材8,8が一体となって昇降するよう構成している。 【0013】前記横フレーム9の上部には、一対のドラム10,10が回転自在に支持されている。そして、このドラム10,10の回転軸に正逆回転切り替え可能なモータ11を連結し、モータ11を回転駆動させると、ドラム10,10がともに同一方向かつ同一速度で回転するよう構成している。そして、前記ドラム10,10に、支柱7,7の上端部に一端を取り付けたロープ12,12の他端側をそれそれ同じ方向に巻掛けている。すなわち、モータ11を回転駆動させると、ロープ12,12がドラム10,10に巻き取られたり、あるいは繰り出されたりして、その作用によって昇降部材8,8を支柱7,7に沿って昇降移動させる昇降機構3が構成されている。 【0014】前記昇降部材8,8には、昇降台4が取り付けられる。昇降台4は図6に示すように、昇降部材8,8よりも低い位置に水平状態に取り付けられ、昇降部材8,8が支柱7,7に沿って下降したときに、なるべく低位置にまで下降するように設けられている。また、昇降台4は基台2のコ字型フレーム内に収まるようになっており、昇降台4が側面視で基台2と重なる状態にまで下降できるように構成されている。 【0015】昇降台4の中央部には、平面視が円形状で高さの低い回転体13を垂直軸回りを回転可能に設け、一方、昇降台4の昇降部材8,8側には昇降台4よりも上位に横方向水平軸回りを回転可能な回転ドラム14を設け、この回転ドラム14には正逆回転切り替え可能なモータ15が連結されている。そして、前記回転体13にロープ16の中間部分を係止するとともにこの回転体13の外周部に巻回し、このロープ16の両端部を回転ドラム14にそれぞれ巻き方向が逆方向になるように巻掛けている。すなわち、モータ15を回転駆動させると回転ドラム14が回転し、この回転ドラム14の外周部に一方のロープが巻き取られるとともに他方のロープが繰り出され、それに伴って当該ロープ16の中間部が巻回された回転体13が連動回転されるように回転機構5を構成している。なお、17,18はそれぞれロープ16の張り方向を規正するための規正ローラである。 【0016】また、前記回転体13の外周部には、T字型に形成された突出片19を水平方向に突設し、一方、昇降台4側には一対のストッパ体20,20を固着し、突出片19がストッパ体20,20に当接する間において回転可能に範囲が設定されている。本実施例では、回転体13が180度の範囲を回転可能に設定されている。 【0017】前記回転体13の上側部には車椅子の載置テーブル6が取り付けられ、載置テーブル6が回転体13とともに昇降台4上にて回転可能となっている。載置テーブル6は平面視長方形状に形成され、車椅子が前後方向に通過可能となっており、左右両側部には落下防止のための安全柵21,21が設けられている。また、昇降台4側には、前記載置テーブル6の回転中心からなるべく離れた位置の下側面を受けるように支持ローラ22,22…が回転自在に軸支されており、これによって載置テーブル6の偏荷重による撓みを防止している。 【0018】前記載置テーブル6の前後端部には、それぞれ上下方向に回動可能なスロープ23,23が取り付けられている。このスロープ23は、図8に示すように、前記安全柵21の内側部において前後方向回動可能に設けられる操作レバー24と前記スロープ23とを連結ロッド25により連結し、操作レバー24を前後に操作すると、それに連動してスロープ23が上下方向に回動するように構成されている。また、操作レバー24を操作してスロープ23を上方回動させたとき、その状態を保持するようにリンク機構を構成している。 【0019】26は支柱7,7を覆うカバーである。このカバー26は、下端部を前記昇降部材8,8に取り付けており、昇降部材8,8とともに移動する。よって、カバー26の高さは、昇降部材8,8を下降させたときに支柱7,7の上端が当接しない高さに設定されている。また、このカバー26の内部空間部には、モータ11及びモータ15の駆動制御装置(図示せず)が設けらる。そして、この駆動制御装置には、押しボタンスイッチを有する手元コントロールスイッチ(図示せず)がコードで接続されている。すなわち、手元コントロールスイッチの押しボタンスイッチを適宜操作することにより、モータ11及びモータ15を適宜回転駆動させることができるようになっている。 【0020】次に、上例の作用について説明する。この車椅子用昇降装置1は、玄関や縁側等の段差下側面である地面上に据え置いて設置する。この車椅子用昇降装置1により車椅子使用者が車椅子に乗車したまま屋内に入るには、まず、図9に示すように、回転機構5を駆動させて載置テーブル6を車椅子の進行方向に向くように回転させる。そして、載置テーブル6を回転させ終えたら、車椅子進入側すなわち手前側のスロープ23を倒す。車椅子使用者は、このスロープ23を介して車椅子ごと載置テーブル6上に簡単に乗り込むことができる。載置テーブル6に乗り込むことができたら、倒れているスロープ23を操作レバー24により再び起立回動させる。このとき、スロープ23は、この起立状態で保持される。 【0021】そして、車椅子使用者は、再び回転機構5を駆動させて、図10に示すように、車椅子が退出する方向すなわち屋内フロア側を向くように載置テーブル6を回転させる。車椅子の向きを変えたら、昇降機構3を駆動させて載置テーブル6を屋内フロアと略々同じ高さまで上昇させる。この状態から、車椅子の退出側すなわち載置テーブル6の屋内側に位置するスロープ23を倒し、屋内フロアに架け渡す。車椅子使用者は、このスロープ23を介して車椅子に乗ったまま屋内に入ることができる。(図11参照) 【0022】屋内から外に出る場合は、上記とは全く逆の手順を行えばよいので、説明を省略する。なお、車椅子の方向転換の時期は、載置テーブル6の下降端位置に限定されるものではなく、上昇位置において行うことも可能である。 【0023】また、載置テーブル6の回転機構5は、載置テーブル6を上側に装着する回転体13を昇降台4に回転可能に取り付け、この回転体13の外周にロープ16の中間部分を巻回し、このロープ16の両端側を、互いに巻き方向が逆方向になるよう回転ドラム14に巻掛けて、回転ドラム14を回転させると一方のロープ端を巻き取るとともに他方のロープ端を繰り出し、それに連動して前記回転体13が回転するよう構成したものであり、さらに前記回転ドラム14及びその回転ドラムの回転軸に連結する正逆回転切り替え可能なモータ15を、昇降台4の昇降部材8,8側端部に配置したものであるから、昇降台4の下面側には回転機構5の構成物が何も突出せず、載置テーブル6を極めて低位置にまで下降させることができ、車椅子の載置テーブル6への乗り降りが大変容易である。 【0024】 【発明の効果】以上に説明したように、本発明の車椅子用昇降装置によれば、車椅子の載置テーブルを昇降及び回転可能に設けたので、この昇降装置を設置するスペースがあれば簡単に車椅子の方向転換をすることができ至便である。また、据置型の車椅子用昇降装置でありながら、載置テーブルを極めて低い位置まで下降させることができるので、テーブル上面と地面との段差が極めて少なく、車椅子でのテーブルへの乗り降りが容易であり、車椅子使用者及び介護者の負担が軽減される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】394006129 【氏名又は名称】株式会社いうら
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月20日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−267156 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−114065 |
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