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【発明の名称】 肘掛と車輪を後退可能にした車椅子
【発明者】 【氏名】大谷 嚴太郎

【要約】 【課題】車椅子の肘掛と車輪を後退させるための軌道となるレールの後端が、車輪の後端より突出しないで、座席長さ一杯に側面をオープンするように後退する支持機構をもつ、足の弱い患者が車椅子の側面から座席への乗り降りを容易にする肘掛と車輪を後退可能にした車椅子を提供する。

【解決手段】本体フレーム(1)の受金に、軌道となるレールを締結し、レールの上、下面を転動するリニアベアリング(6)或いはローラタイヤ(22)或いはベアリング(33)の軸受板(8、20)への締結中心から、水平方向にL、オフセットした位置の同じ軸受板(8、20)に車輪(2)の中心となるベアリング入り車軸(3)を締結することを特徴とする支持機構によって課題を解決し、これにロック機構を内蔵した肘掛枠2((10b)、肘掛(10)を締結して、ロック機構のハンドル(12)を操作することにより肘掛(10)と車輪(2)を後退させ車椅子の座席への乗り降りを容易にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 4面体で相対する2面に、ボール列(6a)を転動可能にした半円状の溝(7c)を長手方向に有するベアリングレール(7)を、本体フレーム(1)の左右対称に固着して取り付けられた受金(1a)に締結し、ベアリングレール(7)にはボール列(6a)を介して、軸受板(8)に締結されたリニアベアリング(6)を嵌入、軸受板(8)にはリニアベアリング(6)の締結中心から水平方向にL、オフセットした位置に穴(8b)を明け、車輪(2)とスポーク(4)によって結合、組立てられたベアリング入り車軸(3)を嵌入締結したことを特徴とする支持機構に、肘掛(10)、肘掛枠1(10a)、ロック機構を内蔵した肘掛枠2(10b)を固着して一体となったハンドブレーキ(14)を備えた肘掛下枠(10h)を締結した肘掛と車輪を後退可能にした車椅子。
【請求項2】 相対する上、下の面を軌道としたローラレール(21)この軌道面を転動する4組の外周面が両フランジ付溝形のローラタイヤ(22)、内側にベアリング(23)を嵌入、その内側に軸(24)を嵌入して軸受板(20)に締結され、軸受板(20)には4組の軸(24)の中心点を結んだ中間の垂直中心線からL、オフセットした位置に穴(20b)を明け、ベアリング入り車軸(3)を嵌入締結したことを特徴とする支持機構の、請求項1に記載した肘掛けと車輪を後退可能にした車椅子。
【請求項3】 相対する上、下の突角形状の面を軌道とするローラレール(31)の軌道面を転動する、中間に間座(35)を挟んで2ケのベアリングを1組とした4組のベアリング(33)、その内側に軸(24)を嵌入して軸受板(20)に締結され、軸受板(20)には4組の軸(24)の中心点を結んだ中間の垂直中心線からL、オフセットした位置に穴(20b)を明け、ベアリング入り車軸(3)を嵌入締結したことを特徴とする支持機構の、請求項1に記載した肘掛けと車輪を後退可能にした車椅子。
【請求項4】 請求項1記載のロック機構は、肘掛枠2(10b)の内部に穴(10e)の明いたバネ受下(10d)を固着、その上に圧縮バネ(13)、バネ受上(12d)を装着し、押棒(12e)を挿入して上端にバネ受上(12d)、下端にロック軸(12f)をネジ締結し、上部はバネ受上(12d)の穴(12c)に滑合状態で嵌入しているハンドル軸2(12b)を長穴1(10f)より貫通し、肘掛(10)の穴(10j)に滑合嵌入して回動するハンドル軸1(12a)を圧入固着したハンドル(12)に圧入固着、下部はロック軸(12f)を長穴2(10g)より貫通し軸端にロックリング(12g)を嵌入固着し、ロックリング(12g)は本体フレーム(1)に肘掛(10)と車輪(2)が後退と復帰する位置に2ケ所左右対称に固着取り付けされたロックガイド1(1c)、ロックガイド2(1d)に接してロック状態又は下方に下がって解除することを特徴とする肘掛と車輪を後退可能にした車椅子。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベッド又は便器への車椅子からの乗り降りを容易に出来るようにしようとするもので、肘掛と車輪を後退させ、乗り降りが完了すると肘掛と車輪を最初の位置に復帰させるようにした車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車椅子、例えば、特願平9ー70629号肘掛と車輪を後退可能にした車椅子は、肘掛枠を締結した軸受に車輪の中心となるベアリング入り車軸中心とリニアベアリングの取り付け中心が垂直線上に来るように配置して締結し、リニアベアリングは4面体で相対する2面にボールを転動可能にした半円状の溝を長手方向に有する軌道であるベアリングレールに嵌入して、肘掛と車輪が後退可能になるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これには、座席の左、右からの乗り降りを容易にするために肘掛と車輪を座席の進行方向長さ一杯に後退させるとリニアベアリングが転動する軌道であるベアリングレールの後端が車輪の外周よりも更に突出して出張るようになり、車椅子の全長が長くなり車椅子を折り畳んで小型乗用車の後部トランクに収納する場合に不便を感ずる問題点があった。
【0004】本発明は、車椅子の全長が車輪の外周より軌道であるベアリングレールの後端が突出しないように、車輪の中心となるベアリング入り車軸中心の垂直線上からリニアベアリングの締結中心を水平方向にオフセットして配置するか、或いは軌道の上2組、下2組、計4組のローラタイヤ或いはベアリングの外輪を直接転動するようにして、これら4組の軸中心の中間より、車輪の中心となるベアリング入り車軸中心の垂直線を水平方向にオフセットして配置した支持機構によって解決することを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明の車椅子において、軸受板に車輪の中心となるベアリング入り車軸とリニアベアリングの締結中心が、水平方向でL、オフセットしてそれぞれ締結され、リニアベアリングは4面体で相対する2面にボール列を転道可能にした半円状の溝を長手方向に有する軌道となるベアリングレールにボール列を介して嵌入し、ベアリングレールは本体フレームに左右対称に固着取り付けされた受金にボルトによって締結している支持機構にするとよい。
【0006】或いは、本体フレームに左右対称に固着取り付けされた受金に、相対する上、下の面が軌道となるローラレールをボルトによって締結する。この軌道面を転動する4組の外周面が両フランジ付溝形のローラタイヤ、内側にベアリングを嵌入、その内側に軸を嵌入して軸受板に締結するか、又はこの軌道面を転動する中間に間座を挟んで2ケのベアリングを1組とした4組のベアリング、その内側に軸を嵌入して軸受板に締結する。
【0007】軸受板には4組の軸の中心点を結んだ中間の垂直中心線から垂平方向にL、オフセットした位置に車輪の中心となるベアリング入り車軸を嵌入締結している支持機構にするとよい。
【0008】肘掛、肘掛枠1、肘掛枠2、肘掛下枠はそれぞれ固着して一体になって肘掛枠を形成しており、ボルトによって軸受板に締結されている。肘掛枠2の内部に圧縮バネの下端を支えるバネ受下を固着、その上に圧縮バネ、バネ受上を装着し、押棒を挿入して上端にバネ受上、下端にロック軸をネジ締結する、ロック軸の一部は肘掛枠2の長穴2を貫通して外部に出ておりその先端にロックリングを嵌入固着している。
【0009】肘掛の手の触れる部分にハンドルを設け、ハンドルは片端にハンドル軸1を嵌入、その反対端にハンドル軸2を固着して肘掛枠2の長穴1を貫通してバネ受上の穴に嵌入している。ハンドルに手を触れないときは圧縮バネに押されてロックリングは上側にあり、本体フレームに固着しているロックガイド受にボルトで締結されているロックガイドの垂直面に接している。
【0010】一方ガイドレールの両端にはストッパー受をネジ締結し、ストッパー受にはストッパー1、2をネジ締結しており、後退時はストッパー2、復帰時はストッパ1に軸受板に締結されているリニアベアリング又はローラタイヤ又はベアリングの外輪が接するために、復帰又は後退の位置でロックされる。
【0011】
【作用】上記のように構成されている車椅子は、乗り降りをしようとする側の肘掛と車輪を座席長さSL、一杯にストロークST、後退させたとき、軸受板にリニアベアリングの締結中心、又は4組のローラタイヤの軸中心の中間の垂直中心線、又は中間に間座を挟んで2ケのベアリングを1組とした4組のベアリングの軸中心の中間の垂直中心線から車輪の中心となるベアリング入り車軸の中心をL、オフセットして締結するために、軌道となるベアリングレール又はローラレールの長さは車椅子の車輪の後端より内側の範囲で、リニアベアリングのボール列又はローラタイヤの軌道としての転動面を確保できる。従って肘掛と車輪を復帰したとき、車椅子の全長CL、は車輪の後端と足乗せ端までとすることができる。
【0012】又L、オフセットすることは車輪の中心であるベアリング入り車軸とベアリングレールのリニアベアリング又はローラレールの4組のローラタイヤ又は中間に間座を挟んだ2ケのベアリングを1組とした4組のベアリングの転動部の中心との距離Lに車椅子の座席に患者が乗った時の荷重を乗じたモーメントが発生し、転動部が磨耗したときに生ずる上、下方向の隙間を消すことが出来るため、肘掛と車輪の後退又は復帰の移動時の横揺れ防止になる。
【0013】肘掛と車輪が後退したとき、また復帰したときのロックは、肘掛の手の触れる部分にハンドルを設け、ハンドルの片端に嵌入したハンドル軸1を支点として上下に回動できる。ハンドルの反対側にハンドル軸2を嵌入固着し、肘掛枠2の長穴1を貫通しバネ受上の穴に滑合状態で嵌入しており、肘掛枠2の内部に挿入された押棒の上端はバネ受上に、下端はロック軸にネジ締結され、ロック軸は肘掛枠2の長穴2を貫通し先端にロックリングが嵌入固着しており、ハンドルに手を触れないときは圧縮バネのバネ力によりロックリングは上側に位置してロックガイド1の垂直面に接し、且つ軸受板に締結されているリニアベアリング又はローラタイヤ又はベアリングの外輪がストッパー1に接しているために、同じく軸受板に締結している肘掛と車輪は後退しないようにロック状態になっている。
【0014】ハンドルを下方に圧縮バネのバネ力に抗して押し下げるとロックリングはロックガイド1の垂直面に接した状態より下方に移動して、ロック状態が解け肘掛と車輪は後退可能になる。ストロークST、後退するとストッパー2にリニアベアリング又はローラタイヤ又はベアリングの外輪が接して停止し、ハンドルより手を離すと圧縮バネのバネ力によってロックリングが上方に移動しロックガイド2の垂直面に接し、肘掛と車輪はその位置でロック状態になる。
【0015】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもとずき図面を参照し説明する。
【0016】図1、図2、図3において、車椅子の本体フレーム(1)に左右対称に固着して取り付けられた受金(1a)に、図3に示される4面体で相対する2面にボール列(6a)が転動する溝(7c)を長手方向に有するベアリングレール(7)をボルト(7a) ナット(7b) によって締結し、軌道となるベアリングレール(7)にボール列(6a)を介してリニアベアリング(6)を嵌入する。
【0017】リニアベアリング(6)は軸受板(8)にボルト(8a)により締結され、リニアベアリング(6)の締結中心線からL、オフセットした位置に穴(8b)を軸受板(8)に明け、ベアリング入り車軸(3)を嵌入し、ナット(3a)によって締結する支持機構の実施例である。
【0018】又は図4、図5(a)において、本体フレーム(1)に左右対称に固着取り付けされた受金(1a)に、相対する上、下の面を軌道とした図5(a)に示すローラレール(21)をボルト(21a)、ナット(21b)によって締結し、ローラレール(21)の上、下面を軌道として上2組、下2組、合計4組の外周面が両フランジ付溝形のローラタイヤ(22)、内側にベアリング(23)を嵌入、その内側に軸(24)を嵌入して軸受板(20)にナット(24a)によって締結する。
【0019】軸受板(20)には4組の軸(24)の中心点を結んだ中間の垂直中心線からL、オフセットした位置に穴(20b)を明け、車輪(2)の中心となるベアリング入り車軸(3)を嵌入し、ナット(3a)によって締結する支持機構の実施例である。
【0020】又は図4、図5(b)において、本体フレーム(1)に左右対称に固着取り付けされた受金(1a)に、相対する上、下の突角形状の面を軌道とした図5(b)に示すローラレール(31)をボルト(31a)、ナット(31b)によって締結し、ローラレール(31)の上、下面を軌道として中間に間座(35)を挟んで2ケのベアリングを1組とした上2組、下2組、合計4組のベアリング(33)、その内側に軸(24)を嵌入して軸受板(20)にナット(24a)によって締結する。
【0021】軸受板(20)には4組の軸(24)の中心点を結んだ中間の垂直中心線からL、オフセットした位置に穴(20b)を明け、車輪(2)の中心となるベアリング入り車軸(3)を嵌入し、ナット(3a)によって締結する支持機構の実施例である。
【0022】図1、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10において、肘掛(10)、肘掛枠1(10a)、肘掛枠2(10b)、肘掛下枠(10h)はそれぞれ固着されて一体となって肘掛枠を形成しておりボルト(10c)によって軸受(8)、又は軸受(20)に締結されているから、肘掛と車輪は一緒に後退と復帰の移動が行われる。
【0023】肘掛枠2(10b)の内部にはバネ受下(10d)が固着しており、肘掛(10)の 手の触れる部分の先端に穴(10j)を設け、これにハンドル(12)の片端に圧入固着されたハンドル軸1(12a)を滑合状態で嵌入、ハンドル(12)の反対端にハンドル軸2(12b)を圧入固着し、長穴1(10f)を貫通してバネ受上(12d)の穴(12c)に滑合状態で嵌入している、バネ受上(12d)に押棒(12e)の上端が、下端にロック軸(12f)がネジ締結されている。ロック軸(12f)は長穴2(10g)を貫通して端部にロックリング(12g)を嵌入固着している。押棒(12e)はバネ受下(10d)に明けられた穴(10e)に滑合状態で嵌入され、バネ受下(10d)とバネ受上(12d)の間に圧縮バネ(13)が装着されている。
【0024】ロックリング(12g)は、本体フレーム(1)に左右対称に固着されているロックガイド受(1b)にボルト(1e)でネジ締結されているロックガイド1(1c)の垂直面に図7(b)に示すように接しており、且つ図3に示す軸受板(8)にボルト(8a)によってネジ締結されているリニアベアリング(6)或いは図5(a)に示す軸受板(20)に軸(24)、ナット(24a)によってベアリング(23)を介して締結されたローラタイヤ(22)或いは図5(b)に示す軸受板(20)に軸(24)、ナット(24a)によって締結されたベアリング(33)が図10(b)ストッパー1(15)に接している。
【0025】更に肘掛(10)、肘掛枠1(10a)、肘掛枠2(10b)、肘掛下枠(10c)と一体となって固着、肘掛枠を形成しておりその一部である肘掛下枠(10h)は軸受板(8)、或いは軸受板(20)にボルト(10c)でネジ締結されており、車輪(2)とスポーク(4)によって結合組み立てられたベアリング入り車軸(3)も軸受板(8)に明けられた穴(8b)或いは軸受板(20)に明けられた穴(20b)に嵌入しナット(3a)によって締結されている。
【0026】従ってロックリング(12g)は肘掛(10)と車輪(2)とは連結しており、ロックガイド1(1c)の垂直面に接しながら、且つリニアベアリング(6)或いはローラタイヤ(22)或いはベアリング(33)がストッパー1(15)に接して後退しないようになっておるため、肘掛(10)と車輪(2)はロック状態になっている。 又肘掛下枠(10c)にはハンドブレーキ(14)が備えられているロック機構の実施例である。
【0027】図7に示すようにハンドル(12)を圧縮バネ(13)のバネ力に抗して下方に押すとロッリング(12g)はロックガイド1(1c)の垂直面から下方に下がりロック状態が解除される、図8(a)は進行方向に向いて右側のハンドル(12)を下方に押し更に後退方向に押すことによって同じ側の肘掛(10)と車輪(2)が座席(5)の長さSL、の側面一杯にストロークST、後退する。
【0028】図8(b)は進行方向に向いて左側のハンドル(12)を下方に押し下げて同じ側の肘掛(10)と車輪(2)が座席(5)の長さSL、の側面一杯にストロークST、後退させた場合を示す。
【0029】ハンドル(12)より手を離すと図6(a)に示すようにロックリング(12g)は圧縮バネ力によって上方に上がり、本体フレーム(1)に左右対称に固着されているロックガイド受(1b)にボルト(1e)でネジ締結されているロックガイド2(1d)の垂直面に接し、且つ図10(a)のストッパー2(16)にリニアベアリング(6)或いはローラタイヤ(22)或いはベアリング(33)が接して肘掛(10)と車輪(2)は座席(5)長さSL、の側面一杯にストロークST、後退してロック状態になり、患者の側面からの乗り降りを容易にする。
【0030】ベアリングレール(7)のリニアベアリング(6)、或いはローラレール(21)のローラタイヤ(22)、或いはローラレール(31)のベアリング(33)がストロークST、軌道を転動する範囲は、L、オフセットした支持機構であるため車輪(2)の後端より内側の軌道で行われるので、肘掛(10)と車輪(2)が復帰したときに車椅子の全長CL、は車輪(2)の後端と足乗せ(9)の端までとすることが出来る肘掛(10)と車輪(2)を後退可能にする車椅子の実施例を示す。
【0031】操作方法は、図6、図7において患者が乗り移ろうとする側のハンドル(12)を圧縮バネ(13)のバネ力に抗して押し下げることによって図6(b)に示すロックリング(12g)がロックガイド1(1c)の垂直面に接した状態から図7(b)に示す下方に下がった状態になり、そのまま後退方向に押すことによって肘掛(10)と車輪(2)がストロークST、後退し座席(5)の長さSL、の側面が図8(a)、又は図8(b)に示すようにオープンになる。
【0032】後退の位置でハンドル(12)から手を離すと圧縮バネ(13)のバネ力によってロックリング(12g)が図7(a)の状態から図6(a)の状態にロックガイド2(1d)の垂直面に接するまで上がる。同時にハンドブレーキ(14)を車輪(2)の方向に押し当てて車輪(2)の転動を抑制し車椅子の移動するのを防止しこの状態で患者は車椅子に乗り移る。
【0033】次に車椅子で走行するには、ハンドブレーキ(14)を緩解して車輪(2)が転動できるようにし、ハンドル(12)を圧縮バネ(13)のバネ力に抗して押し下げて、ロックリング(12g)を図6(a)から図7(a)に示す下方に下がった状態になり、そのままハンドル(12)を復帰方向に引くことによって肘掛(10)と車輪(2)が復帰し、その位置でハンドル(12)から手を離すとロックリング(12g)は図7(b)から図6(b)に示す状態にロックガイド1(1c)の垂直面に接するまで上がりロック状態になる。この状態で車椅子の走行が可能になる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されているような効果を奏する。
【0035】車輪の中心となるベアリング入り車軸の中心とベアリングレールのリニアベアリングの締結中心或いはローラレールの4組のローラタイヤ或いは中間に間座を挟んだベアリングの4組の軸の中心点を結んだ中間の垂直中心線から水平方向にL、オフセットしているために、肘掛と車輪を後退するための軌道となるベアリングレール又はローラレールの長さは車椅子の車輪の後端より内側の範囲で良く、座席長さSL、の側面一杯にオープンする目的を達成することが出来る。
【0036】従って、肘掛と車輪を復帰したときには車椅子の全長CL、は車輪の後端から足乗せ端までとすることが出来る。
【0037】更に、L、オフセットすることは、このL、に車椅子の座席に患者が乗った時の荷重を乗じたモーメントが発生し、ベアリングレールのボール列との転動部又はローラレールのローラタイヤとの転動部が磨耗した時に生ずる上、下方向の隙間を消して、肘掛と車輪の後退又は復帰の移動時の横揺れ防止になる。
【0038】そして足の弱い患者が自力で車椅子の乗り降りを必要とする側のハンドルを押し下げてロックリングをロックガイドの垂直面より下方に下げ、そのまま後方に押して、肘掛と車輪を後退させて座席長さSL、の側面一杯にオープンさせて、座席への乗り移りを容易にし、又、走行に移るときは再びハンドルを押し下げてロックリングをロックガイドの垂直面より下方に下げ、そのまま復帰方向に引いて肘掛と車輪を復帰させ、ハンドルから手を離してロックリングをロックガイドの垂直面まで上方に上がって接し、車椅子の走行が可能になる。
【出願人】 【識別番号】397002430
【氏名又は名称】大谷 嚴太郎
【出願日】 平成10年(1998)2月12日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−226057
【公開日】 平成11年(1999)8月24日
【出願番号】 特願平10−29390