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【発明の名称】 電動車椅子
【発明者】 【氏名】竹澤 善則

【要約】 【課題】制御部における操作の容易性と制御部の十分な取付スペースとを、折り畳み可能な車体の場合も含めて、確保することのできる電動車椅子を提供する。

【解決手段】側面フレーム10にアームレスト6が設けられた車椅子本体1に、駆動輪を駆動る駆動装置Uと、当該駆動装置を制御する制御部と、当該制御部に給電するバッテリと、人力に対応した駆動信号を前記制御部に与える操作部とを搭載してなる電動車椅子において、前記制御部を前記アームレストに設けた制御部収納部7に収納したことを特徴とする電動車椅子。前記アームレストは前記側面フレームに対して着脱可能に取付けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】側面フレームにアームレストが設けられた車椅子本体に、駆動輪を駆動する駆動装置と、当該駆動装置を制御する制御部と、当該制御部に給電するバッテリと、人力に対応した駆動信号を前記制御部に与える操作部とを搭載してなる電動車椅子において、前記制御部を前記アームレストに設けた制御部収納部に収納したことを特徴とする電動車椅子。
【請求項2】前記アームレストは前記側面フレームに対して着脱可能に取付けられていることを特徴とする請求項1記載の電動車椅子。
【請求項3】前記制御部収納部の外面に、当該制御部の主電源開閉用のスイッチ及び前記バッテリの残存容量を示す表示部の少なくとも一方が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動車椅子。
【請求項4】前記制御部収納部に、前記バッテリの充電時に充電用ケーブルが接続されるコネクタが設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動車椅子。
【請求項5】前記制御部収納部に、前記駆動装置とのケーブル接続を行うためのコネクタが設けられていることを特徴とする請求項1記載の電動車椅子。
【請求項6】前記制御部収納部に、前記バッテリとのケーブル接続を行うためのコネクタ、及び、前記操作部とのケーブル接続を行うためのコネクタが設けられていることを特徴とする請求項5記載の電動車椅子。
【請求項7】左右一対の側面フレームの各々にアームレストが設けられた車椅子本体に、駆動輪を駆動する左右一対の駆動装置と、当該駆動装置を制御する制御部と、当該制御部に給電するバッテリと、人力に対応した駆動信号を前記制御部に与える操作部とを搭載してなる電動車椅子において、前記制御部を、前記アームレストの各々に設けた制御部収納部に分散して収納したことを特徴とする電動車椅子。
【請求項8】前記制御部は制御回路、電源回路及び左右一対の前記駆動装置に対応して設けられた一対の駆動回路を含み、前記制御回路及び前記電源回路は一方の制御部収納部にのみ設けられていることを特徴とする請求項7記載の電動車椅子。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動車椅子に関し、特に駆動装置を制御する制御部の搭載構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電動車椅子は、車椅子本体の他に、駆動力を発生させる駆動装置、この駆動装置を制御する制御部、バッテリ、及び、制御部への指令を与えるための操作部が設けられている。これらの機器は、車椅子の乗員や介護者の動作を妨げることがないように搭載されねばならない。かかる点への配慮の下に作られた従来の電動車椅子として、例えば特開平8−150179号公報の図1には、車体下部に形成される座席下の空きスペースに制御部及びバッテリが配置され、操作部がハンドリムに内蔵された電動車椅子が開示されている。なお、操作部は、介護者用に設けられた車椅子のグリップ(操作ハンドル)に設けた例もある(例えば特開平7−75219号公報参照。)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構成は、制御部等が乗員や介護者の動作を妨げることはないものの、車幅方向に折り畳むことができる電動車椅子に同構成を適用すると、制御部等が折り畳み動作の妨げになる。また、一般的に、折り畳み性や使いやすさを確保するには付属機器の占有空間を最小限とすることが望ましく、従って、制御部に主電源開閉用のスイッチやバッテリ残量を表示する表示灯を併設することが望ましい。しかしながら、これらを、車体下部に配置された制御部に設けた場合、スイッチに容易に手が届かないため操作が困難であり、また、表示灯は視認性が良くなかった。また、車体下部のスペースは限られた狭いものであるため、制御部等の取付が容易ではなかった。
【0004】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、特に制御部における操作の容易性と制御部の十分な取付スペースとを、折り畳み可能な車体の場合も含めて、確保することのできる電動車椅子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、側面フレームにアームレストが設けられた車椅子本体に、駆動輪を駆動する駆動装置と、当該駆動装置を制御する制御部と、当該制御部に給電するバッテリと、人力に対応した駆動信号を前記制御部に与える操作部とを搭載してなる電動車椅子において、前記制御部を前記アームレストに設けた制御部収納部に収納したものである(請求項1)。このように構成された電動車椅子においては、制御部収納部がアームレストに設けられており、その長手方向(車体の前後方向)の寸法を大きく採ることができるので、車幅方向の幅寸法を大きくすることなく、制御部の収納スペースを確保することができる。しかもアームレストは乗員の手元の自然な操作範囲にあるので、スイッチ等が制御部収納部に設けられた場合にその操作が容易であるとともに、折り畳み式車体の場合にも折り畳み動作に干渉せず、従って折り畳み機能を損なわない。また、予め制御部を制御部収納部に収納しておけば、車椅子本体にアームレストを取付けると同時に制御部を車椅子本体に組付けることができ、組み立て作業が容易となる【0006】請求項1の電動車椅子において、アームレストは側面フレームに対して着脱可能に取付けられているものであってもよい(請求項2)。このように構成された電動車椅子においては、アームレストが着脱可能であるから制御部のメンテナンスのために取り外すことが容易となる。
【0007】請求項1の電動車椅子において、制御部収納部の外面に、当該制御部の主電源開閉用のスイッチ及びバッテリの残存容量を示す表示部の少なくとも一方が設けられているものであってもよい(請求項3)。このように構成された電動車椅子においては、スイッチや表示部が手元に配置されることから取扱いが容易となる。また制御部収納部がスイッチや表示部の取付部材を兼ねるため、部品点数が削減される。
【0008】請求項1の電動車椅子において、制御部収納部に、バッテリの充電時に充電用ケーブルが接続されるコネクタが設けられているものであってもよい(請求項4)。このように構成された電動車椅子においては、コネクタに充電用ケーブルを接続することにより、バッテリを取り外すことなく充電を行うことができる。
【0009】請求項1の電動車椅子において、制御部収納部に、駆動装置とのケーブル接続を行うためのコネクタが設けられているものであってもよい(請求項5)。このように構成された電動車椅子においては、制御部収納部と駆動装置とを別々に車体に組み付け又は取り外しすることができる。
【0010】請求項5の電動車椅子において、前記制御部収納部に、前記バッテリとのケーブル接続を行うためのコネクタ、及び、前記操作部とのケーブル接続を行うためのコネクタが設けられているものであってもよい(請求項6)。このように構成された電動車椅子においては、制御部収納部、バッテリ、及び操作部を互いに別々に車体に組み付け又は取り外しすることができる。
【0011】本発明は、左右一対のアームレストを含む車椅子本体に、駆動輪を駆動する左右一対の駆動装置と、当該駆動装置を制御する制御部と、当該制御部に給電するバッテリと、人力に対応した駆動信号を前記制御部に与える操作部とを搭載してなる電動車椅子において、前記制御部を、前記アームレストの各々に設けた制御部収納部に分散して収納したものであってもよい(請求項7)。このように構成された電動車椅子においては、制御部を構成する回路部分を左右の制御部収納部に分散して配置することができるので、個々の制御部収納部を小型化することが可能になる。
【0012】請求項7の電動車椅子において、制御部は制御回路、電源回路及び左右一対の駆動装置に対応して設けられた一対の駆動回路を含み、制御回路及び電源回路は一方の制御部収納部にのみ設けられているものであってもよい(請求項8)。このように構成された電動車椅子においては、制御回路と、その入力側に位置する電源回路との間の配線を最少本数で最短距離にできるので、当該配線から制御回路へのノイズ混入を抑止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態による電動車椅子を示す側面図であり、図2は背面図である。この電動車椅子は、介護者によって車椅子本体1に加えられる押圧力に応じた駆動力を、補助動力として左右一対の駆動輪2に付与して、当該駆動輪2を回転駆動させる方式のものである。
【0014】上記一対の駆動輪2は、それぞれに対応させて設けられた駆動装置としての駆動部ユニットUを介して、車椅子本体1の後部両側部に取付けられている。また、上記車椅子本体1の前部両側部には、キャスタ3が設けられている。上記車椅子本体1は、金属パイプによって形成された左右一対の側面フレーム10を備えている。この側面フレーム10は、車椅子本体1の後部に立設されたバックパイプ11と、後端部がバックパイプ11に接合され前方へ延びるアームパイプ12と、このアームパイプ12の前端部から斜め下方へ延びるフロントパイプ13と、上記バックパイプ11とフロントパイプ13とを連結するシートパイプ14と、上記フロントパイプ13の下方から斜め下方へ延びるレッグパイプ15と、上記シートパイプ14の下方に配置され、車体の前方でレッグパイプ15と接続されたベースパイプ16と、上記シートパイプ14とベースパイプ16との間に架設され、シートパイプ14の前端部近傍から下方へ延びるキャスタブラケット17とによって構成されている。駆動部ユニットUは、上記バックパイプ11の下端部と上記ベースパイプ16との間に支持固定されている。
【0015】上記車椅子本体1は、左右一対の上記側面フレーム10を、中央部が回動自在に軸止されたX字状のクロスバー18及び19によって連結することにより、車体の幅が小さくなるように、折り畳み可能な構成になっている。
【0016】上記シートパイプ14の左右間には、乗員が着座するための着座シート41が、上記バックパイプ11の左右間には、背もたれシート42がそれぞれ張設されている。背もたれシート42には背面に一対のポケット42aが設けられており、各ポケット42aにバッテリ33が収納されている(図2参照)。また、上記レッグパイプ15の下端部には、乗員の足を置くためのフットプレート31が取付けられている。また、上記バックパイプ11の上部には、介護者が握るグリップ34が設けられており、このグリップ34に加えられる押圧力を、図示しない検知手段(例えば特開平8−47114号参照。)が検知し、この押圧力に応じた駆動力を、駆動部ユニットUが補助動力として一対の駆動輪2に付与するように構成されている。また、上記シートパイプ14 には、ブレーキレバー35が取付けられている。なお、本例は駆動輪2の径が22インチの場合を示しており、この場合、ブレーキレバー35はシートパイプ14に取付けられて車体前方に配置されるが、駆動輪2が16インチの場合には、ブレーキレバー35はバックパイプ11に取付けられて車体後方に配置される。
【0017】次に、アームレスト6の構造について説明する。車体の右側に設けられるアームレスト6の平面図及び側面図を図3(a)、(b)に示す。図3の左側が車体の前方、右側が車体の後方である。アームレスト6は樹脂製であり、このアームレスト6の一部が制御部収納部7として構成されている。アームレスト6はその上部の車幅方向内側がアームパイプ12に係止されており、制御部収納部7はアームパイプ12の車幅方向外側に配置されている。制御部収納部7の車体後方側には垂下部7aが設けられている。そして制御部収納部7の車幅方向外側の側面後部には、主電源の開閉を行うスイッチ704及びバッテリ33の残存容量を発光色の変化によって複数段階に表示する表示灯705が設けられている(図1及び図2参照)。このように制御部収納部7の側面にスイッチ704及び表示灯705を設けることによって、これらを別のボックス等に設ける場合に比べて、部品点数の削減や車体のコンパクト化が図れるとともに、電源回路702(図4参照)からの配線長を短くすることができる。
【0018】アームレスト6の背面には図2に示すように、各グリップ34と接続するためのコネクタ706、バッテリ33とケーブルC3を介して接続するためのコネクタ708、駆動部ユニットUとケーブルC4を介して接続するためのコネクタ709が設けられている。また、右側のアームレスト6の垂下部7aには充電用のコネクタ707が設けられている。充電用のコネクタ707には、これを常時は隠蔽するためのキャップ40が取付けられている。また、各アームレスト6には両者間の渡り線を接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられている。
【0019】図4に示すようにアームレスト6の本体6c(斜線部)は断面が逆L字型をなし、これに蓋をする形で階段状の裏板7bが取付けられており、上記本体6cと裏板7bとの間に、長手方向(車体の前後方向)に延びる中空部6aが形成されている。この中空部6aの内壁の長手方向に沿って制御基板700が設けられており、この制御基板700には、マイクロコンピュータを含む制御回路701、所定の電圧を各回路及び機器に供給するための電源回路702及び駆動部ユニットU内のモータを駆動するための駆動回路703が設けられている。
【0020】図5にアームレスト6の分解図、図6に裏板7bの正面図を示す。アームレスト6の本体6cは、底部及び側面が開放されているものであり、その内壁には、上下方向へ延びるリブ状の突起6a1が、長手方向へ沿って所定間隔毎に設けられており、この突起6a1に対して前記制御基盤700がねじ711により固定されている。また、裏板7bは、その底部が、ねじ712によりアームレスト6の本体6cに固定されている。アームレスト6は、アームパイプ12及び裏板7b頂部の水平部7b1を挿通させたボルト713により、当該アームパイプ12に固定されている。
【0021】なお、図3〜6に示したアームレスト6は車体の右側に取付けられるものであるが、車椅子本体1の中心線に対してこれと実質的に対称なものが車椅子本体1の左側に取付けられている。
【0022】上記のアームレスト6において、制御部収納部7は長手方向の寸法を大きく採ることができるので、車幅方向の幅寸法を大きくすることなく、比較的広い収納スペースを確保することができる。しかも車体が折り畳み式の場合にも、折り畳み動作に干渉せず、従って折り畳み機能を損なわないという利点がある。
【0023】次に、上記の左右両側のアームレスト6に搭載された機器を含む電気系統の接続に関して、図7の接続図に基づいて説明する。図7において、車体の右側に設けられるアームレスト6(図の右側)の制御部収納部7内には、前述した制御回路701 、電源回路702、駆動回路703が設けられており、制御部収納部7の外面には前述したスイッチ704及び表示灯705が設けられている。制御部収納部7は乗員の手元の自然な操作範囲にあり、制御部収納部7に設けられたスイッチ704等の操作が容易であり、表示灯705の視認性も良い。
【0024】制御部収納部7の外面には前述の5つのコネクタ706〜709及び一対のアームレスト6間の渡り線を接続するためのコネクタ710が設けられ、これらを介して外部の機器との接続がなされている。すなわち、右側のグリップ34はケーブルC1及びコネクタ706を介して制御回路701と、充電器はケーブルC2及びコネクタ707を介して電源回路702と、右側のバッテリ33はケーブルC3及びコネクタ708を介して電源回路702と、右側の駆動部ユニットUはケーブルC4及びコネクタ709を介して駆動回路703と、それぞれ接続されている。但し、充電器は通常の使用時には接続されず、充電時にのみ接続される。充電器と接続された充電用のケーブルC2をコネクタ707に接続することにより、バッテリ33を取り外すことなく充電を行うことができる。また、制御回路701、電源回路702及び駆動回路703は相互に接続されている。さらに、制御回路701及び電源回路702はコネクタ710と接続されている。
【0025】一方、車体の左側の制御部収納部7(図7の左側)内には、駆動回路703のみが設けられている。アームレスト6の外面には、前述の4つのコネクタ706、708、709及び710が設けられ、外部機器との接続がなされている。すなわち、左側のグリップ34はケーブルC1及びコネクタ706を介してコネクタ710と、左側のバッテリ33はケーブルC3及びコネクタ708を介してコネクタ710とそれぞれ接続されている。左側の駆動部ユニットUはケーブルC4及びコネクタ709を介して駆動回路703と接続され、さらに駆動回路703はコネクタ710と接続されている。左右の制御部収納部7は各コネクタ710同士の相応する端子が集約配線によるジャンパ線Cmを介して接続されることにより相互に接続されている。
【0026】上記のように回路構成した結果、制御部を構成する回路部分が左右のアームレスト6に分散して配置される。従って、個々のアームレスト6を小型化することが可能になり、電動車椅子のコンパクト化に寄与する。また、制御回路701と電源回路702とは同一のアームレスト6(右)に収納されるので、両者の間の配線を最少本数で最短距離にすることができる。このことは、当該配線から制御回路701へのノイズ混入を抑止する意義があり、制御回路701の安定した動作を確保することができる。
【0027】さらに、上記のようにアームレスト6と各部との接続にコネクタを用いた構造にすることにより、左右それぞれについて、アームレスト6、バッテリ33、グリップ34及び駆動部ユニットUを互いに別々に車体に組み付け又は取り外しすることができる。従って、電動車椅子の組立が容易であり、また、メンテナンスも容易である。さらに、バッテリ33、グリップ34及び駆動部ユニットUからの配線を対応する左右のアームレスト6に結集しているので、車体の左右間を通る渡り配線はアームレスト両者間のみとすることができる。従って、この点からも電動車椅子の組立やメンテナンスが容易であり、車体が折り畳み可能な場合にも、配線が折り畳み操作の障害にならない。
【0028】なお、上記実施形態においては、駆動輪2の径が22インチの電動車椅子を示したが、駆動輪2の径が16インチであってもアームレスト6及びバッテリ32の取付構造は同一である。
【0029】なお、本発明の電動車椅子は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば制御部収納部を左右一対のアームレスト6の何れか一方のみに設ける等、種々の設計変更を施すことができる。また、上記実施形態は折り畳み式の電動車椅子について説明したが、本発明は折り畳み式以外の電動車椅子にも適用して実施することができることはいうまでもなく、その場合にも、折り畳み動作に関すること以外の点では同様の作用効果を得ることができる。
【0030】さらに本発明は、平板状の側板がバックパイプ11、アームパイプ12、フロントパイプ13及びシートパイプ14に沿って設けられた電動車椅子にも適用して実施することができることはいうまでもなく、その場合には、前記側板に制御部の一部を設けることができる。
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の効果を奏する。請求項1の電動車椅子によれば、制御部はアームレストに設けられており、その長手方向に寸法を大きく採ることができるので、車幅方向の幅寸法を大きくすることなく、比較的広い収納スペースを確保することができる。従って車幅方向の薄型化を可能にする。しかもアームレストは乗員の手元の自然な操作範囲にあるので、スイッチ等が制御部収納部に設けられた場合にその操作が容易であるとともに、折り畳み式車体の場合にも折り畳み動作に干渉せず、折り畳み機能を損なわない。また、予め制御部収納部に制御部を収納しておけば、車椅子本体にアームレストを取付けると同時に制御部を車椅子本体に組み付けることができるので、組み立て作業が容易となる。
【0031】請求項2の電動車椅子によれば、アームレストが着脱可能であるから制御部のメンテナンスが容易となる。
【0032】請求項3の電動車椅子によれば、制御部収納部がスイッチや表示灯の取付部材を兼ねるため、部品点数が削減される。従って組立工数が減少し、車体のコンパクト化にも寄与する。また、制御部収納部が操作しやすい場所にあるのでスイッチの操作性や表示灯の視認性も優れている。
【0033】請求項4の電動車椅子によれば、コネクタに充電用ケーブルを接続することにより、バッテリを取り外すことなく充電を行うことができるので、便利である。
【0034】請求項5の電動車椅子によれば、制御部収納部と駆動装置とを別々に車体に組み付け又は取り外しすることができるので、電動車椅子の組立が容易であり、また、メンテナンスも容易である。
【0035】請求項6の電動車椅子によれば、制御部収納部、バッテリ及び操作部を互いに別々に車体に組み付け又は取り外しすることができるので、電動車椅子の組立が容易であり、また、メンテナンスも容易である。
【0036】請求項7の電動車椅子によれば、制御部を構成する回路部分を左右の制御部収納部に分散して配置することができるので、個々の制御部収納部を小型化することが可能になり、結果的に電動車椅子のコンパクト化に寄与し、取扱が容易になる。
【0037】請求項8の電動車椅子によれば、制御回路と、その入力側に位置する電源回路との間の配線を最少本数で最短距離にできるので、当該配線から制御回路へのノイズ混入を抑止することができる。従って制御回路の安定した動作を確保することができる。
【出願人】 【識別番号】000004019
【氏名又は名称】株式会社ナブコ
【出願日】 平成9年(1997)12月16日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆文
【公開番号】 特開平11−178861
【公開日】 平成11年(1999)7月6日
【出願番号】 特願平9−364194