| 【発明の名称】 |
動力付き車椅子 |
| 【発明者】 |
【氏名】根本 明
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右一対に設けられる車輪(4,4)と該左右一対の車輪(4,4)を連結する車軸(5)とからなる前輪構成体(2)及び後輪構成体(3)と、該前輪構成体(2)又は後輪構成体(3)に駆動力を与える駆動力発生装置(21)と、前記駆動力が与えられた一方前輪構成体(2)または後輪構成体(3)から他方後輪構成体(3)または前輪構成体(2)に駆動力を伝達する駆動力伝達体(7)とからなることを特徴とする動力付き車椅子。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、通路等の段差を容易に乗り越えることができる動力付き車椅子に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、老人や身体が不自由な人の多くに車椅子は使用されてきた。このような車椅子は、例えば図5に示す如く、使用者が腰掛ける椅子本体136と、左右一対に設けられる車輪104,104とその車輪104,104を連結する車軸105とからなる前輪構成体102及び後輪構成体103と、前輪構成体102の車輪104,104の向きをかえ、車椅子101の操舵を行うハンドル132と、後輪構成体103の車軸105に連結され、後輪構成体103に駆動力を与える駆動力発生装置121、例えばモータを備えた動力付きのものが、近年増えてきた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような動力付き車椅子1の普及は、使用者が自身で車輪を回す車椅子に比べ車輪を回す作業がなくなり車椅子による移動が容易になるとともに、広範囲に移動ができるという利点がある。また、通路の小さな段差であれば、動力により乗り越えることも可能である。 【0004】しかし、例えば車道と歩道間の比較的大きな段差や通路上の前側車輪104の1/2程度の段差があるときには、その段差により前側車輪104が制止され、後側車輪104の駆動により発生する前方へ移動しようとする力Fbが完全に抑制されてしまい、段差を乗り越していくことが困難となる。そのため、段差を避けて遠回りするか、若しくは他の人の助けを借りて乗り越えていくしかなかった。 【0005】従って、本発明は上記の如き課題を解決し、前側車輪の1/2程度の段差であれば自力で乗り越えていくことができる動力付き車椅子を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の構成は以下の通りである。 【0007】左右一対に設けられる車輪と左右一対の車輪を連結する車軸とからなる前輪構成体及び後輪構成体と、前輪構成体又は後輪構成体に駆動力を与える駆動力発生装置と、駆動力が与えられた一方前輪構成体または後輪構成体から他方後輪構成体または前輪構成体に駆動力を伝達する駆動力伝達体とからなる。 【0008】 【実施例】以下本発明の実施例を図1乃至図4に基づいて説明する。 【0009】図1及び図2は本発明の実施例による動力付き車椅子1を表し、図1は側面図、図2は要部断面正面図である。図1において、35はプラスティック製のボディで、このボディ35の後方上部に使用者が腰掛ける椅子本体36が固定される。 【0010】また、ボディ35の前側には左右一対に設けられる車輪4,4とその車輪4,4を連結する車軸5とからなる前輪構成体2が設けられ、ボディ35の後側には左右一対に設けられる車輪4,4とその車輪4,4を連結する車軸5とからなる後輪構成体3が設けられる。この後輪構成体3は、エネルギー源22、例えばバッテリーを電源として、駆動力発生装置21、例えばモータによって駆動される。また、前輪構成体2及び後輪構成体3の車軸5,5には、各々径及び歯数が異なるギア6,6が一体に設けられ、両ギア6,6間に駆動力伝達体7、例えばチェーンが掛架される。そしてこの駆動力伝達体7により、後輪構成体3に掛かる駆動力が前輪構成体2に伝達される。 【0011】この駆動力の前輪構成体2への伝達は、図2に示す如く、ギア6と車軸5との間に配置される等速ジョイント51を介して行なわれる。この等速ジョイント51は、外周が凸球面で車軸5の軸線方向に延びる溝を有する内球体52と、内周が凹球面で車軸5の軸線方向に延びる溝を有する外球体53と、各溝の間に介在される球体54とからなる。 【0012】車椅子1の操蛇を行うステアリング部30は、幅方向に延びその両端に使用者が手で握るグリップ33,33を備えるハンドル32と、ハンドル32の中央部から前輪構成体2に向かって延び先端手前で二股に分かれるロッド分割部31aを有するステアリングロッド31と、ロッド分割部31aの先端付近に各々形成される保持穴31b,31bに配置され車軸5を支持するベアリング41とから構成される。ここでベアリング41は、ステアリングロッド31の保持穴31bに固定される外輪43と、車軸5に固定される内輪42と、外輪43及び内輪42との間に介在される球体44とからなり、車軸5を回転自在に支持する。また、ステアリングロッド31とボディ35との間には、ゴム弾性体よりなるジャバラ状のブーツ34が配置される。 【0013】次に、上記動力付き車椅子1の使用方法を説明する。 【0014】まず、図1に示す如き車椅子1の椅子本体36に使用者が腰掛け、図示せぬ始動スイッチにより駆動力発生装置21を起動させる。この駆動力発生装置21の駆動力は、図示せぬ歯車を介して直接車軸5に伝達され後輪構成体3を回転させるとともに、後輪構成体3に一体に設けられるギア6を介して駆動力伝達体7により駆動力が前輪構成体2に伝達される。そして、前輪構成体2及び後輪構成体3が共に回転することにより、車椅子1は前方へ走行する。 【0015】車椅子1の舵取りは、図2に示す如きハンドル32の右側グリップ33が前方へ、左側グリップ33が後方へ移動するようにステアリングロッド31を中心に回すことにより、前輪構成体2は左側に向きをかえ、走行方向が左側に変更される。走行方向を右側に変更するときは前述の操作の逆の操作を行う。ここで、後輪構成体3からの駆動力を伝達する駆動力伝達体7と前輪構成体2の車軸5との間に配置される等速ジョイント51は、ハンドル32操作により前輪構成体2の車軸5の向きがかわると内球体52のみが追従し、駆動力を受ける外球体53の向きはかわらないので、後輪構成体3からの駆動力は走行方向変更中においてもロス無く、前輪構成体2に伝達される。 【0016】続いて、走行中に段差を乗り越える状態を説明する。 【0017】まず図1に示す如く、通常走行中、車椅子1には駆動力発生装置21により前方へ移動しようとする力Fbがかかる。そして図3に示す如く、段差により車椅子1が前方へ走行することが制止され、一瞬停止した状態となるが、駆動力発生装置21は継続して後輪構成体3に駆動力を与えるため、後輪構成体3が相対的に回転する運動、つまり後輪構成体3の車軸5を中心にボディ35を上方へ持ち上げる力Faが車椅子1にかかり、図4に示す如く、段差を乗り越える。そしてその後、ボディ35を上方へ持ち上げる力Faは通常の前方へ移動しようとする力Fbに変わり、車椅子1は継続的に前方へ走行する。 【0018】よって、駆動力を有する後輪構成体3から前輪構成体2に駆動力伝達体7により駆動力が伝達されるため、前側車輪4の1/2程度の段差が存在しても、後輪構成体3の車軸5を中心にボディ35を上方へ持ち上げる力Faが働くので、段差を乗り越えていくことができる。 【0019】尚、上記実施例では駆動力伝達体7としてチェーンを挙げたが、チェーンに限定されるものではなく、伝達軸等でも良い。 【0020】また、上記実施例では駆動力発生装置21としてモーターを挙げたが、モーターに限定されるものではなく、内燃機関等でも良い。 【0021】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、左右一対に設けられる車輪と左右一対の車輪を連結する車軸とからなる前輪構成体及び後輪構成体と、前輪構成体又は後輪構成体に駆動力を与える駆動力発生装置と、駆動力が与えられた一方前輪構成体または後輪構成体から他方後輪構成体または前輪構成体に駆動力を伝達する駆動力伝達体とからなるため、前側車輪の1/2程度の段差が存在しても、後輪構成体の車軸を中心にボディを上方へ持ち上げる力が働くので、段差を乗り越えていくことができ、段差を避けて遠回りする必要がない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000238360 【氏名又は名称】武蔵精密工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月22日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−178860 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−365911 |
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