| 【発明の名称】 |
車椅子固定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山口 稔
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| 【要約】 |
【課題】簡単な操作で確実に車椅子を固定できるとともに構成が簡単で安価な車椅子固定装置を提供する。
【解決手段】車椅子SのフレームFの前部と後部の両側の被係止箇所fa〜fdにそれぞれ係止可能なフック11a〜11dを両端に設けた前部と後部の連結ベルト12、14と、各連結ベルト12、14の中間部がそれぞれ移動自在に挿通された各一対の固定の支持環8a、8b、10a、10bと、一方の連結ベルト14に一端が連結され、他方の連結ベルト13に滑動自在に掛けられて他端側が反転して延出された締付ベルト16と、締付ベルト16他端が結合された巻取手段18とを備え、巻取手段18の操作によって車椅子Sを固定できるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車椅子のフレームの被係止箇所に係止可能なフックを両端に設けた前部と後部の可撓連結材と、各可撓連結材の中間部がそれぞれ移動自在に挿通された各一対の固定の支持環と、一方の可撓連結材に一端が連結され、他方の可撓連結材に滑動自在に掛けられて他端側が反転して延出された可撓締付材と、可撓締付材の他端が結合された巻取手段とを備えたことを特徴とする車椅子固定装置。 【請求項2】 車椅子をその上に収容可能なベース板上に、可撓連結材、支持環、可撓締付材、及び巻取手段を配設したことを特徴とする請求項1記載の車椅子固定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両に収容した車椅子を簡単な操作で確実に固定するための車椅子固定装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、車椅子を自動車などの車両に搬入して安全に搬送できるようにするために、車両の車椅子収容部の床に車椅子を固定できるようにしたものは従来から知られている。 【0003】例えば、図4に示すように、車椅子収容部21の床面の四隅部に支持環22を固定しておき、車椅子Sの前部両側と後部両側の4箇所の被係止箇所23と各支持環22とを、両端に係止フック25を有し中間にターンバックル機構などの長さ調整手段26を有する連結材24にてそれぞれ連結して締め付けることによって車椅子Sを固定するようにしたものが知られている。 【0004】また、図5に示すように、車椅子収容部21の床面に、車椅子Sの前部両側と後部両側の4箇所の被係止箇所23の内側位置にそれぞれ支持環22を固定しておき、前部及び後部の一対の支持環22にそれぞれ、両端に係止フック25を有し中間にターンバックル機構などの長さ調整手段26を有する連結材27を挿通して両端の係止フック25をそれぞれに対応する被係止箇所23に係止し、前部と後部の連結材27をそれぞれ締め付けることによって車椅子Sを固定するようにしたものも知られている。 【0005】さらに、特開平9−131376号公報には、車椅子の左右両側の前部と後部の4箇所の被係止箇所に係止するフックを設け、左右両側においてそれぞれ前後のフックをロープにて接続するとともにその中間に少なくとも一対のガイド手段を配置し、左右のロープのガイド手段間の中間部に引張ロープの両端を係合させるとともにその中間に少なくとも一対の引張ガイド手段を配置し、引張ロープの引張ガイド手段間の中間部をモータ駆動の送り装置にて駆動可能な可動体に係合させて成り、フックを被係止箇所に係止して送り装置を作動させることによって車椅子を固定するようにしたものも知られている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、図4の構成の場合、被係止箇所23にフック25を係止した後、4箇所の長さ調整手段26を操作して締め付ける必要があり、手間がかかって操作が面倒であるという問題があった。また、図5の構成の場合、前部と後部の連結材27の中間部の長さ調整手段26を操作して締め付ける必要があり、図4の構成の場合よりも締め付け操作は少ないが、操作し難い場所で操作する必要があるため、同様に手間がかかって操作が面倒であるという問題があった。 【0007】また、上記公報に開示されたものでは、操作は簡単であるが、ロープのガイド手段、引張ロープの引張ガイド手段、可動体の送り装置等を備えた複雑な構成であるため、コスト高になるという問題がある。 【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、簡単な操作で確実に車椅子を固定できるとともに構成が簡単で安価な車椅子固定装置を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の車椅子固定装置は、車椅子のフレームの被係止箇所に係止可能なフックを両端に設けた前部と後部の可撓連結材と、各可撓連結材の中間部がそれぞれ移動自在に挿通された各一対の固定の支持環と、一方の可撓連結材に一端が連結され、他方の可撓連結材に滑動自在に掛けられて他端側が反転して延出された可撓締付材と、可撓締付材の他端が結合された巻取手段とを備えたものであり、車椅子のフレームの4箇所の被係止箇所にフックを係止し、巻取手段にて可撓締付材を巻き取ることにより、前部と後部の一対の支持環の間で前部と後部の可撓連結材の中央部が互いに引き寄せられ、フレームの各被係止箇所が支持環に向けて引き付けられて車椅子が固定され、フックを係止させて巻取手段を操作するだけの簡単な操作で車椅子を確実に固定することができる。 【0010】また、車椅子をその上に収容可能なベース板上に、可撓連結材、支持環、可撓締付材、及び巻取手段を配設すると、ベース板上にユニットされるため任意の車両に簡単に設置できて汎用性を持たせることができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の車椅子固定装置を自動車の車体後部の車椅子収容部に適用した一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。 【0012】1は車椅子Sをその上に収容されるベース板であり、車椅子Sを搬入出する後端を除いて前端縁1aと両側端縁1bに比較的低い立ち上げ壁2、3が形成されている。これら立ち上げ壁3、4の上縁には強度を確保するため外側に折り曲げ片4が突設されている。ベース板1の後半部は後端側に向けて緩やかに下方傾斜する傾斜面1cに形成されており、その後端部には端縁から適当距離の位置に断面矩形状の段部5が突出形成されている。また、ベース板1の後部両側には車椅子Sの収容時にその後輪Wが乗る凹んだ部分を形成するため、前方に向けて下方傾斜する楔状突部6が設けられている。 【0013】ベース板1前端の立ち上げ壁2内面には前部ブラケット7を介して左右一対の前部支持環8a、8bが適当間隔あけて取付けられ、ベース板1の後部上面にも後部ブラケット9を介して左右一対の後部支持環10a、10bが適当間隔あけて取付けられている。これら支持環8a、8b間、及び10a、10b間の間隔は、車椅子Sの左右のフレームFの間隔よりも狭く設定されている。 【0014】車椅子SのフレームFの前部両側の被係止箇所fa、fbにそれぞれ係止可能なフック11a、11bを両端に設けた可撓連結材としての前部連結ベルト12が左右一対の前部支持環8a、8bに挿通され、かつその中央部に前部連結環13が掛けられている。また、車椅子SのフレームFの後部両側の被係止箇所fc、fdにそれぞれ係止可能なフック11c、11dを両端に設けた後部連結ベルト14が左右一対の後部支持環10a、10bに挿通され、かつその中央部に後部連結環15が掛けられている。 【0015】可撓締付材としての締付ベルト16の一端の結合環17が後部連結環15に掛けられ、この締付ベルト16は前方に延出されて前部連結環13に掛けられて後方に向けて反転して延出され、その他端が巻取手段18に巻取られている。巻取手段18は、レバー19を往復回動操作することによってラチェット機構20を介して締付ベルト16が巻き付けられた巻取軸を回転して締付ベルト16を巻き取るように構成されており、また解除爪(図示せず)を操作するとラチェット機構20が開放されて巻取軸が逆回転自在となるように構成されている。 【0016】以上の構成において、自動車の車室に車椅子Sを収容する際には、自動車の後端から適宜スロープ等を通して車室内後部に車椅子Sを搬入し、ベース板1上に図1に仮想線で示すように収容し、その後部車輪Wを楔状突部6に乗り上げて停止させる。次に、その状態で車椅子Sを固定するため、車椅子SのフレームFの前部両側の被係止箇所fa、fbに前部連結ベルト12の両端のフック11a、11bを係止し、後部両側の被係止箇所fc、fdに後部連結ベルト14の両端のフック11c、11dを係止し、巻取手段18のレバー19を操作して締付ベルト16を巻き取る。 【0017】すると、締付ベルト16の巻き取りに伴って前部連結ベルト12の前部支持環8a、8b間の中央部と後部連結ベルト14の後部支持環10a、10b間の中央部が締付ベルト16にて互いに引き寄せられ、車椅子SのフレームFの4箇所の被係止箇所fa〜fdが支持環8a、8b、10a、10bに向けて引き付けられ、車椅子Sは確実に固定される。 【0018】車椅子Sの固定を解除する際には、巻取手段18の解除爪(図示せず)を操作することにより締付ベルト16が自由に引き出し可能な状態となり、前部連結ベルト12及び後部連結ベルト14が弛むことによって、各フック11a〜11dを車椅子SのフレームFの各被係止箇所から簡単に外して固定を解除することができる。 【0019】上記実施形態では、自動車の後部に車椅子を収容して固定するための車椅子固定装置の例を示したが、電車やバス等のその他の車両に設置して車内に搬入された車椅子の固定装置に適用することもできる。その場合にはベース板1は当然フラットに構成される。また、ベース板1を起立させて車体壁面内に収納した状態と、床面上に倒伏させた使用状態との間で回動可能に構成すると、使用状態と収納状態に簡単に切り換えることができ、省スペースを図ることができる。 【0020】 【発明の効果】本発明によれば、以上のように車椅子のフレームの4箇所の被係止箇所にフックを係止し、巻取手段にて可撓締付材を巻き取ることにより、前部と後部の一対の支持環の間で前部と後部の可撓連結材の中央部を互いに引き寄せ、フレームの各被係止箇所を支持環に向けて引き付けて車椅子を固定することができ、したがってフックを係止して巻取手段を操作するだけの簡単な操作で車椅子を確実に固定することができ、かつベース板と前後の各一対の支持環と前後の可撓連結材と可撓締付材と巻取手段からなる簡単な構成であるため、安価に製作することができる。 【0021】また、車椅子をその上に収容可能なベース板上に、可撓連結材、支持環、可撓締付材、及び巻取手段を配設すると、ベース板上にユニットされるために任意の車両に簡単に設置できて汎用性を持たせることができ、さらにベース板を起立・倒伏可能に取付けると使用状態と格納状態に簡単に切り換えることができ、省スペースを図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002967 【氏名又は名称】ダイハツ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月23日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】石原 勝
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| 【公開番号】 |
特開平11−123212 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月11日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−290586 |
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