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【発明の名称】 ナースコール装置
【発明者】 【氏名】大橋 照夫

【要約】 【課題】被介護者がナースセンターを呼び出した際に伝送される呼出信号が正常にナースセンターに受信されたか否かを、視・聴・触覚で判別させる。

【解決手段】ナースコール親機AQ1を呼び出すために呼出握りボタン1の呼出スイッチSW1が押下されることにより、ナースコール子機BQ1の検出回路10にて呼出検出され呼出信号送出回路12より呼出信号f1が生成送出されるとともにタイマー回路11にてタイマー時間の計時が開始される。呼出信号がナースコール親機の呼出信号受信回路30および呼出信号識別回路31にて受信・識別されると確認信号送出回路32より確認信号f2がナースコール子機の確認信号受信回路13へ返送される。また、ナースコール子機では確認信号が返信された(タイマー)時間から、第1のパルス発生回路15または第2のパルス発生回路16を能動にして振動モータM1および表示器LED1を異なる出力駆動パターンで駆動させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】ナースコール子機(BQ1)で呼出握りボタン(1)の呼出スイッチ(SW1)を押すことにより呼出信号(f1)をナースコール親機(AQ1)に伝送して表示、通報を行なうナースコール装置であって、前記ナースコール子機は、前記呼出スイッチが押されたことを認識する検出回路(10)と、前記検出回路の呼出検出により、前記呼出信号を送出する呼出信号送出回路(12)および設定されたタイマー時間を計時するタイマー回路(11)とを備え、前記ナースコール親機は、前記呼出信号を受信する呼出信号受信回路(30)と、受信された前記呼出信号を識別する呼出信号識別回路(31)と、受信された前記呼出信号が識別されたとき前記ナースコール子機へ確認信号(f2)を送出する確認信号送出回路(32)とを備え、前記ナースコール子機は、前記確認信号を受信する確認信号受信回路(13)と、前記確認信号が前記タイマー回路で設定されたタイマー時間内に返信されてきたとき第1のパルスを発生する第1のパルス発生回路(15)と、前記第1のパルス発生回路により駆動される振動モータ(M1)とを備えたことを特徴とするナースコール装置。
【請求項2】前記ナースコール子機は、前記確認信号が前記タイマー回路で設定されたタイマー時間内に返信されてこないとき前記第1のパルスとは異なる第2のパルスを発生し、前記振動モータを駆動する第2のパルス発生回路(16)を備えたことを特徴とする請求項1記載のナースコール装置。
【請求項3】前記ナースコール子機は、前記第1、第2のパルス発生回路によりそれぞれ駆動される表示器(LED1)を備えたことを特徴とする請求項2記載のナースコール装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はナースコール装置に関し、特に被介護者がナースセンターを呼び出した際に伝送される呼出信号が、正常にナースセンターに受信されたことを、視覚・聴覚・触覚の3種の手段で確認可能なナースコール装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種のナースコール装置として、図3に示すものが提案されている。図3に示すナースコール装置は、呼出スイッチSW51と表示器LED51と抵抗R51とから成る被介護者が押下操作する呼出握りボタン51と、スピーカSP51が接続されているナースコール子機BQ51と、ナースコール子機BQ51に伝送路L51を介して接続されている廊下灯70と、伝送路L52を介して廊下灯70に接続されているナースコール親機AQ51と制御装置CPU51とが備えられているナースセンターNC51とが設けられている。
【0003】呼出握りボタン51を成す呼出スイッチSW51はナースコール子機BQ51の入力側に接続されている。ナースコール子機BQ51の出力側は抵抗R51を介して表示器LED51のアノード、伝送路L51を介した廊下灯70の入力側、およびスピーカSP51に接続されている。また、表示器LED51のカソードはナースコール子機BQ1の入力側に接続されている。
【0004】廊下灯70の出力側は伝送路L52およびナースセンターNC51の制御装置CPU51を介してナースコール親機AQ51に接続されている。このように構成されたナースコール装置において、被介護者がナースセンターNC51に対して呼出し用件が発生した場合に呼出握りボタン51の呼出スイッチSW51を押下操作すると、ナースコール子機BQ51は呼び出されたことを認識することにより、呼出確認音を生成しスピーカSP51を鳴動させるとともに、呼出握りボタン51の表示器LED51を点灯させる。
【0005】更に、呼び出されたことを認識したナースコール子機BQ51は、呼出検出として呼出信号f51を生成送出する。この呼出信号f51は伝送路L51を介して廊下灯L51に入力されることにより廊下灯70を点灯させるとともに、伝送路L52を介してナースセンターNC51の制御装置CPU51にて入力検知されることにより、ナースコール親機AQ51が表示、発報する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のナースコール装置は以上のように構成されているので、被介護者がナースセンターNC51のナースコール親機AQ51を呼び出すために呼出握りボタン51の呼出スイッチSW51を押下操作した際、スピーカSP51にて呼出確認音が鳴動されても、ナースコール子機BQ51より生成送出された呼出信号f51が、廊下灯70、ナースセンターNC51の制御装置CPU51およびナースコール親機AQ51、伝送路LN51、LN52に故障等のトラブルが生じたときに、ナースセンターNC51のナースコール親機AQ51で正常に受信された否かを被介護者は正確に確認できないという難点があった。
【0007】更に、被介護者は呼出握りボタン51の呼出スイッチSW51を押下操作したことを表示器LED51が点灯されることにより確認できたが、例えば被介護者が呼出握りボタン51の呼出スイッチSW51を布団の中で押下操作した時などに身体上の視覚による確認ができないことから、被介護者が不安になってしまうという難点があった。
【0008】本発明は、このような難点を解消するためになされたもので、呼出握りボタンにコールバック機能および振動モータを取り付けることにより、ナースセンターのナースコール親機に呼出信号が正常に受信されたことを、被介護者が視覚のみならず触覚により確認可能なナースコール装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成するため本発明のナースコール装置は、ナースコール子機で呼出握りボタンの呼出スイッチを押すことにより呼出信号をナースコール親機に伝送して表示、通報を行なうナースコール装置であって、ナースコール子機は、呼出スイッチが押されたことを認識する検出回路と、検出回路の呼出検出により、呼出信号を送出する呼出信号送出回路および設定されたタイマー時間を計時するタイマー回路とを備え、ナースコール親機は、呼出信号を受信する呼出信号受信回路と、受信された呼出信号を識別する呼出信号識別回路と、受信された呼出信号が識別されたときナースコール子機へ確認信号を送出する確認信号送出回路とを備え、ナースコール子機は、確認信号を受信する確認信号受信回路と、確認信号が前記タイマー回路で設定されたタイマー時間内に返信されてきたとき第1のパルスを発生する第1のパルス発生回路と、第1のパルス発生回路により駆動される振動モータとを備えたものである。
【0010】また、本発明のナースコール装置のナースコール子機は、確認信号がタイマー回路で設定されたタイマー時間内に返信されてこないとき第1のパルスとは異なる第2のパルスを発生し、振動モータを駆動する第2のパルス発生回路を備えたものである。また、本発明のナースコール装置のナースコール子機は、第1、第2のパルス発生回路によりそれぞれ駆動される表示器を備えたものである。
【0011】このようなナースコール装置において、被介護者がナースコール親機を呼び出すために呼出握りボタンの呼出スイッチを押下操作することにより、ナースコール子機の検出回路にて呼出検出され呼出信号送出回路より呼出信号が生成送出されるとともにタイマー回路にてタイマー時間の計時が開始される。呼出信号がナースコール親機の呼出信号受信回路および呼出信号識別回路にて正常に受信・識別されると確認信号送出回路より確認信号がナースコール子機の確認信号受信回路に返送される。また、ナースコール子機では確認信号が返信された(タイマー)時間から、第1のパルス発生回路または第2のパルス発生回路を能動にして振動モータおよび表示器を異なる出力駆動パターンで夫々駆動させる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のナースコール装置の一実施例について、図面を参照して説明する。図1に示すナースコール装置は、被介護者がナースセンターNC1を呼び出すために押下操作する呼出握りボタン1を有しているナースコール子機BQ1と、ナースコール子機BQ1と2線の伝送路L1、L2を介して接続されている廊下灯20と、2線の伝送路L11、L12を介して廊下灯20に接続されているナースセンターNC1とで構成されている。
【0013】ナースコール子機BQ1は、呼出握りボタン1の呼出スイッチSW1が押下されたことを認識する検出回路10と、検出回路10の呼出検出により能動にされ呼出信号f1を生成送出する呼出信号送出回路12と、予め設定されたタイマー時間を計時するタイマー回路11と、ナースセンターNC1のナースコール親機AQ1が呼出信号f1を正常に受信した際に返信送出される確認信号f2を受信する確認信号受信回路13と、第1のパルス回路15と、第2のパルス回路16と、スピーカSP1が接続されている呼出確認音生成回路14とが設けられている。
【0014】呼出握りボタン1は被介護者がナースセンターNC1のナースコール親機AQ1を呼び出すために押下操作する呼出スイッチSW1と、ナースコール子機BQ1の第1のパルス回路15と第2のパルス回路16より出力されるパルス信号f11、f12により駆動される振動モータM1、表示器LED1と、抵抗R1とが設けられている。
【0015】検出回路10の入力側は呼出スイッチSW1が接続されており、検出回路10の一方の出力側は呼出信号送出回路12および伝送路L1を介して廊下灯20の一方の入力側に接続されている。また、検出回路10の他方の出力側はタイマー回路11の一方の入力側に接続されている。更に、タイマー回路11の他方の入力側は確認信号受信回路13および伝送路L2を介して廊下灯20の一方の出力側に接続されている。
【0016】タイマー回路11の一方の出力側は第1のパルス回路15の入力側および呼出確認音生成回路14の入力側に接続されており、タイマー回路11の他方の出力側は第2のパルス回路16の入力側に接続されている。また、第1のパルス回路15および第2のパルス回路16の出力側は呼出握りボタン1の振動モータM1の入力側および抵抗R1を介して表示器LED1のアノードに夫々接続されている。更に、振動モータM1の出力側および表示器LED1のカソードはナースコール子機BQ1の基準電位点に接続されている。
【0017】ナースセンターNC1は制御装置CPU1とナースコール親機AQ1とが設けられている。制御装置CPU1はナースコール子機BQ1の呼出信号送出回路12より生成送出される呼出信号f1を受信する呼出信号受信回路30と、受信された呼出信号f1を識別する呼出信号識別回路31と、受信された呼出信号f1が識別された際に能動にされナースコール子機BQ1へ確認信号f2を生成送出する確認信号送出回路32とが備えられている。
【0018】尚、ナースコール親機AQ1は前述の呼出信号識別回路31が識別した呼出信号f1を入力し、表示、発報動作するものである。呼出信号受信回路30の入力側は伝送路L11を介して廊下灯20の他方の出力側に接続されており、呼出信号受信回路30の出力側は呼出信号識別回路31の入力側に接続されている。
【0019】呼出信号識別回路31の一方の出力側はナースコール親機AQ1に接続されており、呼出信号識別回路31の他方の出力側は確認信号送出回路32の入力側に接続されている。また、確認信号送出回路32の出力側は伝送路L12を介して廊下灯20の他方の入力側に接続されている。尚、上述のナースセンターNC1では、制御装置CPU1とナースコール親機AQ1とが独立した構成のものを説明したが、制御装置CPU1をナースコール親機AQ1に内蔵させたものでもよい。
【0020】このように構成された本発明のナースコール装置において、以下、その動作について説明する。被介護者がナースセンターNC1のナースコール親機AQ1に対して呼出し用件が発生した場合に、呼出握りボタン1の呼出スイッチSW1を押下操作することにより、ナースコール子機BQ1の検出回路10は呼出スイッチSW1が押下されオンされたことを検出し、呼出検出としてタイマー回路11および呼出信号送出回路12を夫々能動にし、能動にされたタイマー回路11はタイマー時間の計時を開始し、能動にされた呼出信号送出回路12は呼出信号f1を生成送出する。
【0021】この呼出信号f1は伝送路L1を介して廊下灯20に入力され廊下灯20を点灯させて、伝送路L11を介してナースセンターNC1の制御装置CPU1を成す呼出信号受信回路30に入力される。呼出信号受信回路30にて受信された呼出信号f1が呼出信号識別回路31にて識別されることにより、この呼出信号f1はナースコール親機AQ1へ伝送されることからナースコール親機AQ1は表示・発報(点灯)動作する。また、呼出信号識別回路31にて識別された呼出信号f1が確認信号送出回路32に入力されることにより確認信号送出回路32は能動にされて、ナースセンターNC1のナースコール親機AQ1が正常に呼び出されたことを被介護者に知らせるための確認信号f2を生成送出する。
【0022】この確認信号f2は伝送路L12→廊下灯20→伝送路L2と経由してナースコール子機BQ1の確認信号受信回路13に入力される。確認信号受信回路13にて受信された確認信号f2がタイマー回路11の予め設定されたタイマー時間内に返送されていた場合には確認信号f2が第1のパルス発生回路15に送出されることから、第1のパルス発生回路15が能動にされ図2(a)に示すようなパルス波形で呼出握りボタン1の振動モータM1、表示器LED1を夫々駆動させるような第1のパルス信号f11を出力することにより、図2(a)に示すようなパルス波形で振動モータM1、表示器LED1が駆動される。更に、前述の確認信号f2が呼出確認音生成回路14に入力されることにより呼出確認音生成回路14にて呼出確認音が生成されスピーカSP1が鳴動される。
【0023】よって、被介護者はナースセンターNC1のナースコール親機AQ1が正常に呼び出されたことを、表示器LED1の点灯による視覚確認、振動モータM1の振動による触覚確認、およびスピーカSP1の呼出確認音鳴動による聴覚確認の3種の手段で確認することができる。しかしながら、上述のナースセンターNC1の確認信号送出回路32より生成送出される確認信号f2がナースコール子機BQ1の確認信号受信回路13にタイマー回路11にて予め設定されたタイマー時間内に受信されない場合には、確認信号f2が第2のパルス発生回路16に送出されることから、第2のパルス発生回路16が能動にされ図2(b)に示すようなパルス波形で呼出握りボタン1の振動モータM1、表示器LED1を夫々駆動させるような第2のパルス信号f12を出力することにより、図2(b)に示すようなパルス波形で振動モータM1、表示器LED1が駆動される。このとき、呼出確認音生成回路14は動作しないことからスピーカSP1からの呼出確認音の鳴動はない。
【0024】よって、被介護者はナースセンターNC1を呼び出すための呼出信号f1が正常にナースセンターNC1のナースコール親機AQ1に受信されていないことを視覚、触覚、聴覚にて確認可能であることから、再度、呼出握りボタン1の呼出スイッチSW1を押下するような呼出操作を行うことになる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明のナースコール装置によれば、呼出握りボタンにコールバック機能と振動モータを設けたことにより、呼出信号が正常にナースセンターのナースコール親機に受信されたことを、視覚だけでなく触覚でも判別(確認)できることにより、被介護者が安心できるという効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000100908
【氏名又は名称】アイホン株式会社
【出願日】 平成9年(1997)8月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】守谷 一雄
【公開番号】 特開平11−56932
【公開日】 平成11年(1999)3月2日
【出願番号】 特願平9−230030