| 【発明の名称】 |
移搬支援ロボット |
| 【発明者】 |
【氏名】戸塚 忠男
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| 【要約】 |
【課題】熟練した操作者を必要とすることなく比較的簡単に操作可能とする。
【解決手段】リフト4により上下動自在に吊り下げられた胴部1に、操作者の上膊に装着される上側アーム2の一端を少なくとも上下回動自在に支持するとともに、その他端に操作者の下膊に装着される下側アーム3の一端を少なくとも上下回動自在に支持し、胴部1と上側アーム2との間、および上側アーム2と下側アーム3との間に、被移搬物の荷重を支援するシリンダ1S,2Sを設けて、センサにより検出された操作者の上膊および下膊の上下変位に基づいてシリンダ1S,2Sを制御する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被移搬物を移搬する場合の作業を支援する移搬支援ロボットにおいて、上方から吊り下げ支持され作業時に操作者の胸部に装着される胴部と、一端が胴部に上下回動自在に支持され作業時には操作者の上膊に装着されるとともに、この上膊の上下変位を検出する第1のセンサを有する上側アームと、一端が上側アームの他端に上下回動自在に支持され作業時には操作者の下膊に装着されるとともに、この下膊の上下変位を検出する第2のセンサを有する下側アームと、胴部と上側アームとの間に設けられ第1のセンサの検出出力に応じて上側アームを上下に回動させることにより上膊への荷重を支援する第1の支援手段と、上側アームと下側アームとの間に設けられ第2のセンサの検出出力に応じて下側アームを上下に回動させることにより下膊への荷重を支援する第2の支援手段とを備えることを特徴とする移搬支援ロボット。 【請求項2】 請求項1記載の移搬支援ロボットにおいて、胴部は、操作者の上体の上下変位を検出する第3のセンサを有し、第3のセンサの検出出力に応じて上下に伸縮するリフトを介して上方から吊り下げ支持されていることを特徴とする移搬支援ロボット。 【請求項3】 請求項1および2の移搬支援ロボットにおいて、胴部下方床面上部を包囲する位置に設けられ、床面を遊動自在な転がり手段を有する脚部と、脚部から上方に立設され、その上端から胴部を吊り下げ支持する柱部とを備えることを特徴とする移搬支援ロボット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、移搬支援ロボットに関し、特に老人や患者を移搬する場合の作業を支援する移搬支援ロボットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】看護人が体が不自由な老人や患者を移動させる場合、看護人に対して予想以上に大きな作業負担がかかり、看護人不足の原因とも云われている。特に、近年では、老人や患者の体重も増す傾向にあり、ベットの敷布を交換する場合、あるいは老人や患者をベットから移動させる場合には、2人以上の看護婦が必要となる。 【0003】このような作業負担を軽減するため、看護人の作業を支援するロボットを用いることが考えられる。従来、この種のロボットでは、クレーン型のアームを設け、これをレバーやスイッチなどにより遠隔操作するものとなっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来のロボットでは、アームの操作が難しく、特に体の不自由な老人や患者をアームで移搬する場合には、熟練した操作者が必要となり、不特定多数の人が簡単に操作できないという問題点があった。本発明はこのような課題を解決するためのものであり、熟練した操作者を必要とすることなく比較的簡単に操作できる移搬支援ロボットを提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成するために、本発明による移搬支援ロボットは、上方から吊り下げ支持され作業時に操作者の胸部に装着される胴部と、一端が胴部に上下回動自在に支持され作業時には操作者の上膊に装着されるとともに、この上膊の上下変位を検出する第1のセンサを有する上側アームと、一端が上側アームの他端に上下回動自在に支持され作業時には操作者の下膊に装着されるとともに、この下膊の上下変位を検出する第2のセンサを有する下側アームと、胴部と上側アームとの間に設けられ第1のセンサの検出出力に応じて上側アームを上下に回動させることにより上膊への荷重を支援する第1の支援手段と、上側アームと下側アームとの間に設けられ第2のセンサの検出出力に応じて下側アームを上下に回動させることにより下膊への荷重を支援する第2の支援手段とを備えるものである。したがって、操作者の上膊の上下変位が第1のセンサで検出されて第1の支援手段により上膊への荷重が支援されるとともに、下膊の上下変位が第2のセンサで検出されて第2の支援手段により下膊への荷重が支援される。 【0006】また、胴部は、操作者の上体の上下変位を検出する第3のセンサを有し、第3のセンサの検出出力に応じて上下に伸縮するリフトを介して上方から吊り下げ支持されているものである。したがって、操作者の上体の上下変位が第3のセンサにより検出され、被移搬物の荷重が掛かる上側および下側アームを支持する胴部がリフトにより上下に移動する。また、胴部下方床面上部を包囲する位置に設けられ、床面を遊動自在な転がり手段を有する脚部と、脚部から上方に立設され、その上端から胴部を吊り下げ支持する柱部とを備えるものである。したがって、上側および下側アームを支持する胴部が安定して床面に支持されるとともに、前後左右および斜め方向に自由に移動できる。 【0007】 【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態である移搬支援ロボットの外観図であり、同図において、1は操作者がエプロンのように胸部に装着するための開口部を有する半楕円筒状の胴部、2は操作者の左右の上膊(じょうはく)に対応して胴部1に設けられた上側アーム、3は操作者の左右の下膊(かはく)に対応して上側アーム2の先端にそれぞれ設けられた下側アームである。 【0008】各アーム2,3は、筒状の金属または硬質プラスチック材などからなり、作業時には操作者の腕が胴部1側から内部に挿入される。このとき、下側アーム3先端から操作者の手のひらが露出する。これにより、被移搬物をアーム2,3で抱きかかえるときの細かな作業が可能となる。 【0009】上側アーム2は、一般的な関節機構を介して、その一端が胴部1に少なくとも上下に回動自在に支持されている。なお、上側アーム2を左右にも回動自在に支持してもよく、移搬時の作業性が向上する。また、胴部1と上側アーム2との間には、上側アーム2に掛かる荷重を支援するため、後述するシリンダなどの支援手段が設けられている。 【0010】同様に、下端アーム3は、一般的な関節構造を介して、その一端が上側アーム2の他端に、少なくとも上下に回動自在に支持されている。なお、上側アーム2を左右にも回動自在に支持してもよく、移搬時の作業性が向上する。また、上側アーム2と下側アーム3との間には、下側アーム3に掛かる荷重を支援するため、後述するシリンダなどの支援手段が設けられている。 【0011】これら各アームを支持する胴部1は、上下に伸縮する左右のリフト4を介して、動力制御部5に吊り下げられている。動力制御部5には、上記各支援手段で用いる動力を供給するオイルポンプなどの動力供給手段が設けられている。また、各アームの筒内側および胴部には、操作者の腕の上下変位動、および上体の上下変位動をそれぞれ検出するために後述するセンサが設けられており、動力制御部5には、各センサの検出出力に応じて、リフト4および各アーム2,3の支援手段への動力供給を制御する制御部が設けられている。 【0012】動力制御部5は、脚部7に立設された柱部6の上端に固定支持されている。脚部7は、胴部1の下方床面上部を包囲するように、平面U字形状をなしており、床面側下部には、複数の台車8が設けられている。これにより、被移搬物の荷重が掛かる胴部1を安定支持できる。作業時には、脚部7のU字形の中心に操作者が立って、胴部1を装着し、脚部7に支持されている動力制御部5および胴部1を任意の方向に回転あるいは移動させることができる。 【0013】そして、操作者は、上膊,下膊あるいは上体を上下させることにより、各アーム2,3の上下位置や胴部1の高さを制御して、移搬する老人や患者をアーム2,3で抱える。このとき、アーム2,3に掛かる荷重がセンサにて検出され、制御部により動力が各支援手段に供給されて、操作者に掛かる荷重が軽減されるため、僅かな作業負担で、しかも簡単な操作により移搬できる。 【0014】次に、図2を参照して、本発明の動作を説明する。図2は、リフト、胴部およびアームを示す説明図である。左右のリフト4は、それぞれ動力制御部5に支持された上側リフト4Uと胴部1に支持された下側リフト4Lからなる。上側リフト4Uおよび下側リフト4L間には、上側リフト4Uに対して下側リフト4Lを上下させるシリンダ4Sが設けられている。 【0015】上側アーム2の支持部内側の上下(上膊付け根部分に対応する位置)には、操作者の脇または肩の上下変位を検出するセンサ11,12(第3のセンサ)が設けられており、操作者の上体の上下動が検出される。したがって、センサ12の検出出力に応じて、シリンダ4Sが下方へ伸びるように動力が供給され、胴部1全体が下方へ下がる。 【0016】また、センサ11の検出出力に応じて、シリンダ4Sが上方へ縮むように動力が供給され、胴部1全体が上方へ上がる。なお、センサ11,12の検出出力がない場合には、シリンダ4Sの位置が保持される。 【0017】胴部1と上側アーム2との間には、上側アーム2に掛かる荷重を支援するシリンダ1S(第1の支援手段)が設けられている。上側アーム2の中程の筒内側の上下には、操作者の上膊の上下変位を検出するセンサ21,22(第1のセンサ)が設けられており、操作者の上膊の上下回動が検出される。 【0018】したがって、センサ21の検出出力に応じて、シリンダ1Sが前方へ伸びるように動力が供給され、胴部1に対して上側アーム2が上方へ回動する。また、センサ22の検出出力に応じて、シリンダ1Sが後方へ縮むように動力が供給され、胴部1に対して上側アーム2が下方へ回動する。なお、センサ21,22の検出出力がない場合には、シリンダ1Sの位置が保持される。 【0019】同様に、上側アーム2と下側アーム3との間には、下側アーム3に掛かる荷重を支援するシリンダ2S(第2の支援手段)が設けられている。下側アーム3の中程の筒内側の上下には、操作者の上膊の上下変位を検出するセンサ31,32(第2のセンサ)が設けられており、操作者の上膊の上下回動が検出される。 【0020】したがって、センサ31の検出出力に応じて、シリンダ2Sが前方へ伸びるように動力が供給され、上側アーム2に対して下側アーム3が上方へ回動する。また、センサ32の検出出力に応じて、シリンダ2Sが後方へ縮むように動力が供給され、上側アーム2に対して下側アーム3が下方へ回動する。なお、センサ31,32の検出出力がない場合には、シリンダ2Sの位置が維持される。 【0021】図3は、アームの制御ループを示す説明図、図4は制御部のフローチャートである。シリンダ1Sの内部には、後室1Aおよび前室1Bを密閉遮断するピストン1Pが設けられており、後室1Aおよび前室1Bの内圧差により、ピストン1Pがシリンダ1S内部を前後に移動する。一方、タンク54にはオイルや空気などの流動体が蓄液されており、常にポンプ52により比較的高圧の一次圧として電磁弁53に供給されている。 【0022】電磁弁53は、ポンプ52から供給された1次圧を、シリンダ1Pの後室1Aまたは前室1Bのいずれかに切り替え供給する弁であり、1次圧供給側とは反対側の室からの余圧をタンク54に還元する。制御部51は、センサ21,22からの検出出力に基づき、いずれかの室へ1次圧を供給すべきかを電磁弁53に指示する。 【0023】例えば、操作者の上膊の上方への変位がセンサ21で検出された場合(ステップS11:YES)、電磁弁53から後室1Aへ1次圧が供給され、前室1Bの余圧がタンクに還元される。これにより、ピストン1Pに設けられた軸1Jが前方に移動し、軸20を中心として上下に回動自在に支持されている上側アーム2が、所定の支援力を維持しつつ上方に回動する(ステップS12)。 【0024】一方、操作者の上膊の下方への変位がセンサ32で検出された場合(ステップS13:YES)、電磁弁53から前室1Bへ1次圧が供給され、後室1Aの余圧がタンクに還元される。これにより、ピストン1Pの軸1Jが後方に移動し、軸20を中心として上下に回動自在に支持されている上側アーム2が、所定の支援力を維持しつつ下方に回動する(ステップS14)。 【0025】また、センサ21,22から検出出力が得られない場合(ステップS13:NO)、電磁弁53から後室1Aおよび前室1Bへの供給路の弁が閉じられる。これにより、ピストン1Pの軸1Jの位置が保持され、軸20を中心として上下に回動自在に支持されている上側アーム2が、所定の支援力を維持しつつ固定保持される(ステップS15)。 【0026】なお、図3ではシリンダ1Sを例に説明したが、上側アーム2と下側アーム3との間に設けられたシリンダ2Sでも同様の動作を行う。また、制御部51、ポンプ52、電磁弁53およびタンク54は、動力制御部5に配置されるが、制御部51および電磁弁53の軽量小型化が実現できれば、各シリンダ付近に配置してもよい。 【0027】これにより、各電磁弁53からシリンダまでの供給路を短くできるとともに、ポンプ52およびタンク54との供給路を各電磁弁で共用でき、供給路およびその配設に必要なスペースを削減できる。また、以上の説明では、動力を伝達する媒体として流動体を用いた場合を例に説明したが、金属線などのワイヤを用いて動力を伝達してもよい。 【0028】なお、以上で説明したセンサ11,12,21,22,31,32については、操作者の肩や腕の上下変位を検出できるものであれば、いずれの種類のセンサを用いてもよい。例えば、肩や腕の接触を検出する接触センサ、僅かな変位で作動するマイクロスイッチなど、変位の有無のみを検出するセンサであってもよい。また、操作者の肩や腕の上下変位の度合いを、接触の程度として検出できる圧力センサなどが考えられる。 【0029】図5は、アームの他の制御ループを示す説明図である。上側アーム2には、支点20を中心として、その上下にワイヤ24A,24Bがそれぞ接続されており、モータ5A,5Bにより回転するロータ23A,23Bにより巻引される。したがって、センサ21の検出出力に応じてモータ5Aが正回転してワイヤ24Aが僅かに巻引され、支点20を軸として上側アーム2が所定の支援力を維持しつつ上方に回動する。 【0030】この場合、制御部51は、モータ5Aを正回転する直前に、モータ5Bを逆回転させてワイヤ24Bを僅かに巻き戻しておく。また、センサ22の検出出力に応じてモータ5Aが逆回転してワイヤ24Aが僅かに巻き戻され、支点20を軸として上側アーム2が所定の支援力を維持しつつ下方に回動する。この場合、モータ5Aを逆回転した直後に、モータ5Bを正回転させてワイヤ24Aを僅かに巻引しておく。 【0031】なお、センサ21,22から検出出力が得られない場合には、モータ5A,5Bの両方を停止あるいは駆動させる。これにより、上側アーム2が所定の支援力を維持しつつ固定保持される。また、上側アーム2へのワイヤ24Aの接続点は、ワイヤ24Bに比較して支点20より遠い距離に接続されている。これにより、上側アーム2への荷重が掛かるワイヤ24Aを巻引するトルクを軽減でき、モータ5Aを小型化できる。 【0032】なお、以上の説明において、各アームが円筒形状をなしている場合を例に説明したが、他の構造も考えられる。図6はアームの断面図を示す説明図であり、以下、上側アーム2を例に説明する。図6(a)は、前述した円筒形状の場合であり、その内側上部にセンサ21が配置され、内側下部にセンサ22が配置されており、操作者の上膊9Aの上下の変位がそれぞれ検出され、被移搬物9Bが支援支持される。 【0033】図6(b)は、四角筒形状の場合であり、センサ21,22の配置は図6(a)と同様である。なお、上側アーム2の角部には、湾曲部が設けられており、操作者の上膊9Aおよび移搬される老人または患者に対する接触が和らげられる。また、図6(a),(b)の筒体に通気孔を設けることにより、作業時の発汗を低減できる。 【0034】図6(c)では、開口部を有する部分円筒形状であり、上膊9Aの一部が外部に露出している。これにより、図6(a),(b)で筒体に通気孔を設けた場合と比較して、上側アーム2内部での通気性が各段に改善され、作業時の発汗を大幅に低減できる。 【0035】なお、他の例でも適用できるが、センサ21,22は、上側アーム2内部の上方あるいは下方、であれば、最上端あるいは最下端でなく、図6(c)に示すように少し斜めの位置でも十分機能する。また、開口部が大きい場合には、上側アーム2と上膊9Aとの連動性を良くするため、ベルトなどの支持部材9Cを開口部に設けてもよい。 【0036】図6(d)は、半円筒形状の場合であり、その下側半分が開口している。これにより、図6(c)と同様に通気性が各段に改善され、作業時の発汗を低減できる。この場合、上側アーム2でセンサ22を支持できないことから、上側アーム2の開口端から針金状の支持部材25によりセンサ22が支持されている。 【0037】図6(e)は半円筒形状の場合、図6(f)はL字形状の場合であるが、いずれの場合もセンサ22が設けられていない。これは、センサ21として、圧力センサなど操作者の上膊9Aの変位の度合いを検出できるセンサを用い、図7に示すような制御フローに基づいて制御することにより実現される。 【0038】図7は制御部の他のフローチャートであり、センサ21の検出出力に対して、上限および下限のしきい値が設けられている。上膊が上方に大きく変位した場合、例えば圧力センサ21に対して強く押し当てられ、センサ21からの検出出力が上限しきい値以上となった場合(ステップS21:YES)、制御部51(図3参照)は、アームを上方へ回動するように電磁弁53を制御する(ステップS22)。 【0039】また、上膊が下方に大きく変位した場合、例えば圧力センサ21に対して僅かしか接触しておらず、センサ21からの検出出力が下限しきい値以下となった場合(ステップS23:YES)、制御部51は、アームを下方へ回動するように電磁弁53を制御する(ステップS24)。 【0040】さらに、上膊への支持力の変位が僅かな場合、例えば圧力センサ21に対してある程度押し当てられており、センサ21からの検出出力が上限と下限のしきい値の中間にある場合(ステップS23:NO)、制御部51はアームの回動を停止保持するように電磁弁53を制御する(ステップS25)。これにより、センサ22が不要となるとともに、操作者に対して常にある程度の荷重を与えることができ、実際と近い感覚で作業を行うことができ、初心者でも容易に操作できる。 【0041】なお、図6(e),(f)の場合には、常に上膊9Aに対してある程度の荷重がかかるため、上膊9Aと上側アーム2との連動性は良い。また、上側アーム2を左右方向に回動自在とした場合には、図6(e)のように、上膊9Aの左右側面と接触する位置まで上側アーム2を設けることにより、左右方向への回動を上膊により簡単に操作できる。なお、図6(f)のように、ベルトなどの支持部材9Cを設けることにより、上膊9Aと上側アーム2との連動性を改善できる。 【0042】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、上方から吊り下げ支持され作業時に操作者の胸部に装着される胴部と、一端が胴部に上下回動自在に支持され作業時には操作者の上膊に装着されるとともに、この上膊の上下変位を検出する第1のセンサを有する上側アームと、一端が上側アームの他端に上下回動自在に支持され作業時には操作者の下膊に装着されるとともに、この下膊の上下変位を検出する第2のセンサを有する下側アームとを設け、第1のセンサの検出出力に応じて第1の支援手段により上側アームを上下に回動させることにより上膊への荷重を支援し、第2のセンサの検出出力に応じて第2の支援手段により下側アームを上下に回動させることにより下膊への荷重を支援するようにしたものである。 【0043】したがって、従来ように、クレーン型のアームをレバーやスイッチで遠隔操作するものと比較して、熟練した操作者を必要とすることなく比較的簡単に操作でき、特に移搬時に注意が必要な、体の不自由な老人や患者を移搬する場合でも、不特定多数の人が簡単に操作できる。また、操作者の腕に装着したアームにより、被移搬物を抱きかかえるようにして移搬でき、移搬される体の不自由な老人や患者を物扱いせず、暖かく接することができる。 【0044】また、胴部に、操作者の上体の上下変位を検出する第3のセンサを設けて、第3のセンサの検出出力に応じて上下に伸縮するリフトを介して上方から吊り下げ支持するようにしたので、高低差が比較的大きな位置へも容易に移搬できる。また、胴部下方床面上部を包囲する位置に脚部を設けて、転がり手段により床面を遊動自在とし、脚部から上方に柱部を立設して、その上端から胴部を吊り下げ支持するようにしたので、上側および下側アームを支持する胴部が安定して床面に支持されるとともに、前後左右および斜め方向に自由に移動できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000166373 【氏名又は名称】戸塚 忠男
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月21日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】山川 政樹
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| 【公開番号】 |
特開平11−56931 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−224685 |
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