| 【発明の名称】 |
車椅子 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡田 素英
【氏名】山本 松樹
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| 【要約】 |
【課題】方向転換を容易に行うことができ、狭い場所でも自由な方向に移動できて、小回りのきく車椅子の提供。
【解決手段】座席4を設けたフレーム3の左右両側に手動回転輪1を設けるとともに、水平状態を保つ補助輪2を前記フレーム3に設けて成る車椅子において、補助輪2を任意方向に走行するように形成し、この補助輪2を少なくとも3個以上、前後左右に適宜間隔を開けて設けるとともに、手動回転輪1を非接地状態とする切り替え手段を具備している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 座席を設けたフレームの左右両側に手動回転輪を設けるとともに、水平状態を保つ補助輪を前記フレームに設けて成る車椅子において、補助輪を任意方向に走行するように形成し、この補助輪を少なくとも3個以上、前後左右に適宜間隔を開けて設けるとともに、手動回転輪を非接地状態とする切り替え手段を具備して成ることを特徴とする車椅子。 【請求項2】 座席を設けたフレームの左右両側に手動回転輪を設けるとともに、水平状態を保つ補助輪を前記フレームに設けて成る車椅子において、補助輪をボールキャスター型として成ることを特徴とする車椅子。 【請求項3】 補助輪をボールキャスター型として成ることを特徴とする請求項1記載の車椅子。 【請求項4】 切り替え手段として、前方もしくは後方または前方および後方の補助輪を昇降させる昇降装置を具備して成ることを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載の車椅子。 【請求項5】 切り替え手段として、左右の手動回転輪を、同時に昇降させる昇降装置を具備して成ることを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載の車椅子。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は足腰の不自由な人の移動に使用される車椅子に関し、より詳しくは、特に進行方向を自由に変えることができるように工夫した使いやすい車椅子に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の車椅子としては、座席4を設けたフレーム3の左右両側に手動回転輪1を設けるとともに、水平状態を保つ補助輪2を前記フレーム3に設けて成るものが用いられている。たとえば、図4に示されるような車椅子が、実開平6−9627号公報に開示されている。 【0003】このような車椅子は、着座した利用者が手動回転輪1を回して自力で移動したり、介護者が手押し用ハンドル5を押して移動させることもできる。また、この車椅子では、補助輪2は手動回転輪1の後方に一つ設けられ、補助輪2と手動回転輪1との三点で水平状態が保持されるようになっている。そして、補助輪2は、そのフレーム3の取り付け部に対して水平回転できるように取り付けられ、進行方向を変えることができるように構成されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の従来例にあっては、補助輪2がフレーム3の取り付け部に対して水平回転できるようになっているとは言え、使用者の体重がかかっている状態にあっては、十分スムーズに方向転換がなされない場合がある。 【0005】また、介護者が車椅子を移動させている場合にあっては、手動回転輪1の回転による進行方向が固定されており、横方向に移動させることができないものである。したがって、方向転換する場合には、進む方向を変えてから、その変えた進行方向に進む必要がある。また、手動回転輪1が固定されていることから、急角度の進行方向の変更を行う場合には、かなりな力を要することになる。したがって、狭い場所にあっては、方向転換が行い難いものになっているという問題がある。 【0006】本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、方向転換を容易に行うことができ、狭い場所でも自由な方向に移動できて、小回りのきく車椅子の提供にある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求項1記載の発明は、座席4を設けたフレーム3の左右両側に手動回転輪1を設けるとともに、水平状態を保つ補助輪2を前記フレーム3に設けて成る車椅子において、補助輪2を任意方向に走行するように形成し、この補助輪2を少なくとも3個以上、前後左右に適宜間隔を開けて設けるとともに、手動回転輪1を非接地状態とする切り替え手段を具備して成ることを特徴として構成している。 【0008】このような車椅子では、切り替え手段を操作して手動回転輪1を非接地状態にすることによって、この車椅子のフレーム3は補助輪2の上に乗っている状態になり、補助輪2の回転によって走行させられる。つまり、走行方向が限定されない補助輪2のみによって走行するので、任意方向に移動させることができる。 【0009】請求項2記載の発明は、座席4を設けたフレーム3の左右両側に手動回転輪1を設けるとともに、水平状態を保つ補助輪2を前記フレーム3に設けて成る車椅子において、補助輪2をボールキャスター型として成ることを特徴として構成している。 【0010】このような車椅子では、補助輪2がボールキャスター型であるので、容易に任意方向に走行させることができ、小回り性能が向上している。 【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、補助輪2をボールキャスター型として成ることを特徴として構成している。 【0012】このような車椅子では、補助輪2がボールキャスター型であるので、容易に任意方向に走行させることができる。 【0013】請求項4記載の発明は、請求項2または3のいずれかに記載の発明において、切り替え手段として、前方もしくは後方または前方および後方の補助輪2を昇降させる昇降装置を具備して成ることを特徴として構成している。 【0014】このような車椅子では、補助輪2を昇降させることによって、手動回転輪1を接地状態を調整することができる。 【0015】請求項5記載の発明は、請求項2または3のいずれかに記載の発明において、切り替え手段として、左右の手動回転輪1を、同時に昇降させる昇降装置を具備して成ることを特徴として構成している。 【0016】このような車椅子では、手動回転輪1を昇降させることによって、手動回転輪の接地状態を調整することすることができる。 【0017】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし図3を参照して以下に説明する。これらの図は、それぞれこの実施の形態の車椅子の一例を示す側面図である。 【0018】図1に示す車椅子について以下に説明する。この図に示すように、この車椅子は、フレーム3に肘掛け4aを有する座席4を設けるとともに、このフレーム3の左右両側に手動回転輪1を設けている。そして、水平状態を保つ補助輪2を前記フレーム3に、手動回転輪1の前後にそれぞれ設けている。また、この補助輪2は、少なくとも3個以上、前後左右に適宜間隔を開けて設けてあればよいものであって、この場合、図示されないが、手動回転輪1の前方部には、略左右中央部に一つ、手動回転輪1の後方側には、左右の位置にそれぞれ一つづつも受けられている。また、この補助輪2は車輪2aと、この車輪2aの回転軸を支持するヨーク部材2bとで構成されている。そして、このヨーク部材2bはその上端部をフレーム3の補助輪固定部3aに回転自在に取り付けられている。つまり、この補助輪2は任意方向に転動して走行できるように形成されている。 【0019】また、この車椅子は、手動回転輪1を非接地状態とする切り替え手段を具備して成ることを特徴として構成されている。 【0020】この切り替え手段として、より具体的には、左右の手動回転輪1を同時に昇降させる昇降装置、または、前方もしくは後方または前方および後方の補助輪2の少なくとも一つ以上を昇降自在とする昇降装置を例示することができる。このような昇降装置は、手押しハンドル5に設けられた操作レバー6によって操作することができる。また、具体的な昇降の機構としては、種々のものを用いることができるが、たとえば、機械式であってもよいし、ガスダンパーまたは油圧などを利用してもよいし、電動とすることもできる。 【0021】このように構成されるこの車椅子では、切り替え手段を操作して手動回転輪1を非接地状態にすることによって、この車椅子のフレーム3は補助輪2の上に乗っている状態になり、補助輪2の回転によって走行させられる。つまり、走行方向が限定されない補助輪2のみによって走行するので、任意方向に移動させることができる。したがって、介護者がこの車椅子を移動させている場合には、この車椅子の方向を変えずに、任意の方向にこの車椅子を移動させることができ、小回りがきいて、狭い場所であって自由に移動させることができるものになっている。また、両側の肘掛け4aの部分に折り畳み式の手押しハンドル7を設けて、この手押しハンドル7をつかむことによって、横方向の移動を容易に行うこともできる。 【0022】また、左右の手動回転輪1を同時に昇降させる場合にあっては、左右の水平状態を保ったまま、手動回転輪1の接地状態を調整することができる利点がある。これに対して、補助輪2を昇降させる場合に合っては、いずれか一つの補助輪2を昇降させることで対応することができるので、構成が簡単になると言う利点がある。なお、少なくとも三個以上の補助輪2を同時に昇降させるようにして、水平状態を保ったまま手動回転輪1の接地状態を調整するようにすることもできる。 【0023】図2に示す車椅子について以下に説明する。この図に示すように、この車椅子では、上記した図1の車椅子の補助輪2のすべてをボールキャスター型としているものである。つまり、この車椅子では、前述のヨーク部材2bをお椀型のボール受け部2dとして形成し、このボール受け部2dを補助輪固定部3aに固定して取り付け、このボール受け部2d内に球体2cを任意方向に回転自在に保持して形成されているものである。 【0024】このようなボールキャスター型の補助輪2によって、この車椅子は任意方向への走行性能がさらに向上しているものである。つまり、車輪2aを用いたものにあっては、座席4に着座している使用者の体重が、補助輪2にかかっているので、ヨーク部材2bを回転させて車輪2aの回転方向を変える操作がスムーズにいかない場合があるが、このボールキャスター型の補助輪2は、球体2cの回転方向にはまったく方向性がないので、任意方向に極めて自由に走行させることができるのである。 【0025】図3に示す車椅子について以下に説明する。この図に示すように、この車椅子では、上記した図1の車椅子の補助輪2のうち、手動回転輪1の後方側のものを省いている。また、この車椅子は手動回転輪1を非接地状態とする切り替え手段を具備しておらず、これにともなって、操作レバー6等も省略されている。 【0026】このような車椅子においても、補助輪2の走行には全く方向性がないので、車椅子の進行方向を変える操作が、非常にスムーズに行われるものになっており、手動回転輪1を非接地状態としなくとも、小回りのきく車椅子になっている。 【0027】 【発明の効果】請求項1記載の発明では、介護者が押して走行させる場合において、切り替え手段を操作して手動回転輪を非接地状態にすることによって、走行方向が限定されない補助輪のみによって走行させることができる。つまり、車椅子の方向を変えずに、任意の方向にこの車椅子を移動させることができ、小回りがきいて、狭い場所であっても自由に移動させることができる。 【0028】請求項2記載の発明では、補助輪がボールキャスター型であるので、任意の方向にこの補助輪が回転しやすく、使用者自身または介護者の行う方向転換がスムーズになされる車椅子になっている。 【0029】請求項3記載の発明では、補助輪がボールキャスター型であるので、任意方向にこの補助輪が回転しやすく、より小回りのきく車椅子になっている。 【0030】請求項4記載の発明では、補助輪を下降させることによって、手動回転輪を非接地状態とすることができる。つまり、直接、手動回転輪を昇降させる場合には、左右両方の手動回転輪を昇降させる必要があるが、この場合には、いずれか一つの補助輪を昇降させることで、対応することができるので構成が簡単になると言う利点がある。または、少なくとも三個以上の補助輪を同時に昇降させるようにして、水平状態を保ったまま手動回転輪の接地状態を調整するようにも構成することができる。 【0031】請求項5記載の発明では、左右の手動回転輪を同時に昇降させることによって、左右の水平状態を保ったまま、手動回転輪の接地状態を調整することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 成示 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−42255 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月16日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−199915 |
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