| 【発明の名称】 |
車椅子 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 喜平
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| 【要約】 |
【課題】車椅子の高さを低くする。
【解決手段】フレーム1に背部パイプ12を起立姿勢と倒伏姿勢とに亘って上下揺動自在に取付け、この背部パイプ12に肘掛け14を上下揺動自在に取付ける。これによって、肘掛け14を上方に揺動すると共に、背部パイプ12を下方に揺動することで背部パイプ12と肘掛け14を座部の上に重ね合せて車椅子の高さを低くできる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右一対の車輪2,2を備えたフレーム1に座部を構成する座部パイプ11を前方に向けて取付け、前記フレーム1に背部を構成する背部パイプ12を起立姿勢と倒伏姿勢とに亘って前後揺動自在に取付け、この背部パイプ12とフレーム1とに亘って起立姿勢に保持するロック装置24を取付け、前記背部パイプ12に肘掛け14を、ほぼ水平で前方に向う姿勢と、この姿勢よりも上方に向う姿勢とに亘って上下揺動自在に取付けたことを特徴とする車椅子。 【請求項2】 背部フレーム12に円形の凹陥部44を有する肘掛け取付座40を取付け、肘掛け取付けアーム41の円形部47を凹陥部44に隙間なく回転自在に嵌め込み連結し、この肘掛け取付けアーム41に肘掛け14を取付け、前記円形部47と肘掛け取付座40に、前記肘掛け14がほぼ水平で前方に向う姿勢の時に両者が当接して下方に揺動することを阻止するストッパ50と受部をそれぞれ設けた請求項1記載の車椅子。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車椅子に関する。 【0002】 【従来の技術】車椅子としては、本体フレームに車輪、座部と背部を有する座席部等を取付け、座席部に座った人が車輪を手で回転して走行したり、他の人が押して走行するものが一般的である。 【0003】車椅子を自動車などの乗り物に載せて運搬する場合にはコンパクトとする必要があり、従来は車輪を備えた左右のフレームをX字状リンク等で折り畳み自在に連結し、使用時には左右のフレームの間隔を広くし、運搬時等には左右のフレームの間隔を小さくしてコンパクトとしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前述の車椅子は左右の間隔、つまり車幅を小さくできるので、狭いところに載せることができるが、高さは一定であるから、低いところに載せることはできない。 【0005】また、前述のように左右のフレームの間隔を大きくしたり、小さくしたりするにはある程度の力が必要である。一方、車椅子は怪我人、病人、身体障害者等、体を自由に動かせない者が使用するものであるから、車椅子の使用者が前述のように左右のフレームの間隔を大きくしたり、小さくしたりすることは困難である。 【0006】また、使用者が座席部に座った時に、左右のフレームの間隔が最大でない場合には使用者の体重によって最大間隔まで左右のフレームが動くことがあり、使用者に不安感を与えることがある。 【0007】そこで、本発明は前述の課題を解決できるようにした車椅子を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】第1の発明は、左右一対の車輪2,2を備えたフレーム1に座部を構成する座部パイプ11を前方に向けて取付け、前記フレーム1に背部を構成する背部パイプ12を起立姿勢と倒伏姿勢とに亘って前後揺動自在に取付け、この背部パイプ12とフレーム1とに亘って起立姿勢に保持するロック装置24を取付け、前記背部パイプ12に肘掛け14を、ほぼ水平で前方に向う姿勢と、この姿勢よりも上方に向う姿勢とに亘って上下揺動自在に取付けたことを特徴とする車椅子である。 【0009】第2の発明は、第1の発明において、背部フレーム12に円形の凹陥部44を有する肘掛け取付座40を取付け、肘掛け取付けアーム41の円形部47を凹陥部44に隙間なく回転自在に嵌め込み連結し、この肘掛け取付けアーム41に肘掛け14を取付け、前記円形部47と肘掛け取付座40に、前記肘掛け14がほぼ水平で前方に向う姿勢の時に両者が当接して下方に揺動することを阻止するストッパ50と受部をそれぞれ設けた車椅子である。 【0010】 【作 用】第1の発明によれば、肘掛け14を上方に揺動すると共に、背部パイプ12を下方に揺動して背部パイプ12と肘掛け14を座部パイプ11とほぼ平行な姿勢とすることができる。 【0011】これによって、車椅子の高さを低くできるから、低いところに車椅子を載せることが可能となる。また、肘掛け14、背部パイプ12を上下に揺動するだけであり、体を自由に動かせない車椅子の使用者でも簡単に操作できる。 【0012】また、背部パイプ12はロック装置24で起立姿勢に保持されるし、肘掛け14はほぼ水平で前方に向う姿勢よりも下方には揺動しないので、車椅子を使用する時には使用者が安心して使用できる。 【0013】第2の発明によれば、肘掛け取付座40と肘掛け取付けアーム41との回転部分に手や指が入り込む大きな隙間がないから、誤って手や指をはさむことがなく安全である。 【0014】また、ストッパー50と受部で肘掛け14をほぼ水平で前方に向う姿勢に確実に保持できる。 【0015】 【発明の実施の形態】図1に示すように、フレーム1に左右一対の車輪2、左右一対の前補助輪3、左右一対の後補助輪4、左右一対のブレーキ装置5等が取付けてある。このフレーム1は左右一対の基板6を第1連結パイプ7で連結し、各基板6に主パイプ8を前方に向けて取付け、その左右の主パイプ8を第2連結パイプ9で連結してある。 【0016】座席フレーム10は、各基板6に上下揺動自在に連結した左右一対の座部パイプ11と、各基板6に前後揺動自在に連結した左右一対の背部パイプ12と、この左右一対の背部パイプ12を連結する第3連結パイプ13と、各背部パイプ12に連結した左右一対の肘掛け14で形成してある。 【0017】左右一対の座部パイプ11と第3連結パイプ13に亘って座部シート15が取付けられて座部を形成し、左右一対の背部パイプ12に亘って背部シート16が取付けてあり、これによって背部(背もたれ)を構成している。 【0018】前記左右一対の座部パイプ11の前部寄りは下方に向けて湾曲し、その各前端部に足乗せ台17がそれぞれ取付けてある。 【0019】前記左右の主パイプ8と左右の座部パイプ11とに亘って左右一対の支持装置18がそれぞれ取付けてあり、座部パイプ11が下方に揺動することを規制している。 【0020】前記主パイプ8は図2と図3に示すように基板6の不連続な孔20に挿入されて、ボルト21で締付けることで挟持して取付けてある。前記座部パイプ11は基板6の上部寄りに支軸22で上下揺動自在に取付けてある。前記背部パイプ12は基板6の上部に支軸23で起立姿勢と倒伏姿勢とに亘って前後揺動自在に取付けてあり、ロック装置24で起立姿勢に保持してある。 【0021】前記ロック装置24は基板6の上部に上向きに取付けた固定部材25と、背部パイプ12にボルト26を締付けることで挟持して取付けた可動部材27を備えている。 【0022】前記固定部材25には図5に示すようにロックピン28が設けられ、このロックピン28はスプリング29で可動部材27のピン孔30に嵌合付勢してあり、ワイヤ31でロックピン28を引っ張るとピン孔30から抜け出す。 【0023】このようであるから、背部パイプ12はロック装置24で垂直な起立姿勢に保持され、ロックピン28をピン孔30から抜くことで前後に揺動可能となる。 【0024】前記主パイプ8は基板6から前方に向けてほぼ水平に突出している。この主パイプ8の前端部に図1に示すように前補助輪3が取付けてある。 【0025】前記座部パイプ11は基板6から前方に向けてほぼ水平に突出している。この座部パイプ11の前端部寄りは下向に湾曲し、前端部に図1に示すように足乗せ台17が取付けてある。 【0026】前記背部パイプ12は下部パイプ12aと上部パイプ12bを継手パイプ12cを介してボルト32で連結してある。継手パイプ12cには複数の透孔33が形成してあり、背部パイプ12は長さ調整可能となっている。 【0027】前記背部パイプ12の上部寄り(上部パイプ12b)には肘掛け取付け座40が取付けてあり、この肘掛け取付座40に肘掛け取付けアーム41が上下回動自在に支承してある。この肘掛け取付けアーム41に肘掛け14が取付けてある。 【0028】前記肘掛け取付座40は図6に示すように、不連続な孔42を有し、この孔42を背部パイプ12に挿入してボルト43で締付けることで背部パイプ12を挟持して取付けられる。この肘掛け取付座40の外側面40aには円形の凹陥部44とリング状突起45と孔46が同心状に形成してある。 【0029】前記肘掛け取付けアーム41は、前記凹陥部44に嵌まり込む円形部47と、リング状突起45に嵌合する大径穴48と、孔49を同心状に有する。前記円形部47にはストッパ50が一体的に設けてあり、肘掛け取付座40に受部となるボルト51が螺合してある。肘掛け取付けアーム41が前方に向けてほぼ水平な姿勢となるとストッパ50がボルト51に当接する。 【0030】前記大径穴48をリング状突起45に回転自在に嵌合し、孔49から軸52を孔46に嵌合して止めボルト53で肘掛け取付座40に固定する。肘掛け取付けアーム41に肘掛け14がボルト14aで取付けてある。 【0031】このようであるから、肘掛け取付けアーム41はリング状突起45、軸52の回りにスムーズに揺動するので、肘掛け14を前方に向うほぼ水平姿勢と、背部パイプ12とほぼ平行な格納姿勢に亘って揺動する。また、水平姿勢の時にはストッパ50がボルト51に当接するので、使用者が肘をついても下方に揺動することがない。 【0032】また、凹陥部44と円形部47との間及び肘掛け取付座40の外面40aと肘掛け取付アーム41との間に手や指が入り込む隙間がないので、肘掛け14を上下に揺動する時に手や指をはさむことがない。 【0033】図6に示すように、肘掛け取付座40の孔54にボール55が設けてあり、このボール55はスプリング56で円形部47の外面に押しつけてある。これによって、肘掛け取付けアーム41が回転する時にガタつくことがなく、スムーズに回転する。 【0034】以上のようであるから、肘掛け14を上方に揺動すると共に、ロック装置24を外して背部パイプ12を下方に揺動することで、図1に仮想線で示すように背部パイプ12(背部)と肘掛け14を座部パイプ11(座部)とほぼ平行な姿勢に重ね合わせることができる。これによって、車椅子の高さを低くできる。 【0035】 【発明の効果】第1の発明によれば、肘掛け14を上方に揺動すると共に、背部パイプ12を下方に揺動して背部パイプ12と肘掛け14を座部パイプ11とほぼ平行な姿勢とすることができる。 【0036】これによって、車椅子の高さを低くできるから、低いところに車椅子を載せることが可能となる。また、肘掛け14、背部パイプ12を上下に揺動するだけであり、体を自由に動かせない車椅子の使用者でも簡単に操作できる。 【0037】また、背部パイプ12はロック装置24で起立姿勢に保持されるし、肘掛け14はほぼ水平で前方に向う姿勢よりも下方には揺動しないので、車椅子を使用する時には使用者が安心して使用できる。 【0038】請求項2の発明によれば、肘掛け取付座40と肘掛け取付けアーム41との回転部分に手や指が入り込む大きな隙間がないから、誤って手や指をはさむことがなく安全である。 【0039】また、ストッパー50と受部で肘掛け14をほぼ水平で前方に向う姿勢に確実に保持できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006828 【氏名又は名称】ワイケイケイ株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月11日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】浜本 忠 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−28228 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−186393 |
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