| 【発明の名称】 |
車椅子のステップ取付け構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 永佳
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| 【要約】 |
【課題】本発明車椅子のスイングアウト方式のステップの上下位置調節を容易に行なうことを課題とする。
【解決手段】車椅子1の左右前縁フレーム2に軸ピン16を設けた軸受ユニット10を上下位置調節可能かつ該前縁フレーム2中心とする回転角度調節可能に取付け、該軸受ユニット10の軸ピン16にはステップ3の支持フレーム4の軸受ブラケット26の軸孔を回転可能に嵌着し、車椅子1の座部9の高さに応じて、ステップ3の高さを該軸受ユニット10を介して調節する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】車椅子の左右前縁フレームに軸ピンを設けた軸受ユニットを上下位置調節可能かつ該前縁フレームを中心とする回転角度調節可能に取付け、該軸受ユニットの軸ピンにはステップの支持フレームの軸受ブラケットの軸孔を回転可能に嵌着したことを特徴とする車椅子のステップ取付け構造【請求項2】該軸受ユニットは一対の分割部分に二分割され、該一対の分割部分を合一固定した状態で該軸受ユニットには前縁フレームが貫通する貫通孔が形成されており、一方の分割部分からは軸ピンが立設されているピン台が差出されており、該軸受ユニットは該貫通孔に前縁フレームを貫通させ前縁フレームの所定の上下位置に取付けられる請求項1に記載の車椅子のステップ取付け構造【請求項3】該ステップの支持フレームは軸受ユニットから取外し可能とされ、該支持フレームの上部から軸受ブラケットを差出し、下部からはステップの取付け軸を差出し、該取付け軸にはステップを跳ね上げ可能に取付け、該ステップは使用状態から略180°に回転した側方排除状態まで支持フレームを介して回動可能にされており、ステップ使用状態で支持フレームはロックされる請求項1または2に記載の車椅子のステップ取付け構造 |
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は車椅子のステップ取付け構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図10に示すように車椅子(1) の前縁フレーム(2) にはステップ(3) の支持フレーム(4) が回転自在に取付けられている。該支持フレーム(4) は図10に示す使用状態からステップ(3) を跳ね上げ、図11に示す側方排除状態まで略180°回転する。このようなステップ支持フレーム(4) の回動動作をステップのスイングアウトと言う。従来、このようなスイングアウト方式のステップ取付け構造においては、図12に示すように、車椅子(1) の前縁フレーム(2) に上下二段ピンブラケット(5,5) を溶接し、該ピンブラケット(5,5) のピン(6,6) に該支持フレーム(4) の軸受ブラケット(7,7) の軸孔(8,8) を回転可能に嵌着することによって、該ステップ(3) の支持フレーム(4) を前縁フレーム(2) に回転自在に、スイングアウト可能に取付けている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】車椅子(1) の座部(9) の高さは身体に障害を持つ人や老人のような使用者の体形に合わせて種々に設定されているが、該ステップ(3) の支持フレーム(4) を取付けるピンブラケット(5,5) は、車椅子(1) 毎に座部(9) の高さに対応した位置において前縁フレーム(2) に溶接によって固定されることが必要であり、したがってこのような溶接によって生じる歪が原因となって該前縁フレーム(2) との平行度の狂いが発生したり、ピンブラケット(5,5) の軸芯の狂いが発生して組付けが困難となるために溶接作業が大量生産のネックとなっている。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、車椅子(1) の左右前縁フレーム(2) に軸ピン(16,16) を設けた軸受ユニット(10)を上下位置調節可能かつ該前縁フレーム(2) を中心とする回転角度調節可能に取付け、該軸受ユニット(10)の軸ピン(16,16) にはステップ(3) の支持フレーム(4) の軸受ブラケット(26)の軸孔(27A) を回転可能に嵌着した車椅子(1) のステップ取付け構造を提供するものである。該軸受ユニット(10)の望ましい構成は、該軸受ユニット(10)を二分割した構成であり、該軸受ユニット(10)を構成する一対の分割部分(11,12) を合一固定した状態で該軸受ユニット(10)には前縁フレーム(2) が貫通する貫通孔(13)が形成されており、一方の分割部分(11)からは軸ピン(16,16) が立設されているピン台(15,15) が差出されており、該軸受ユニット(10)は該貫通孔(13)に前縁フレーム(2) を貫通させ前縁フレーム(2) の所定の上下位置に取付けられる。またステップ(3) の支持フレーム(4) を車椅子(1) の前縁フレーム(2) に取付ける望ましい構成は、該支持フレーム(4) は軸受ユニット(10)から取外し可能とされ、該支持フレーム(4) の上部から軸受ブラケット(26)を差出し、下部からはステップ(3) の取付け軸(24)を差出し、該取付け軸(24)にはステップ(3) を跳ね上げ可能に取付け、該ステップ(3) は使用状態から略180°に回転した側方排除状態まで支持フレーム(4) を介して回動可能にされており、ステップ(3) 使用状態で支持フレーム(4) はロックされる構成である。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明を図1〜図9に示す一実施の形態によって説明すれば、車椅子(1) の前縁フレーム(2) には軸受ユニット(10)を介してステップ(3) の支持フレーム(4)が回転自在に取付けられている。該軸受ユニット(10)はプラスチック、金属からなり、図2に示すように一対の分割部分(11,12) に二分割されており、各分割部分(11,12) は半筒体であってその内側には縦方向に凹溝(13A,13B) が形成されており、上下両端には半フランジ(14A,14B) が形成されており、一方の分割部分(11)の両端の半フランジ(14A,14A) には夫々ピン台(15,15) が突設されており、該ピン台(15,15) にはピン(16,16) が立設されており、更に上端の半フランジ(14A) の外側直下にはボルト孔(17)を形成したボルトベース(18)が形成されている。 【0006】各分割部分(11,12) の半フランジ(14A,14B) には更にボルト孔(19,20) が設けられており、該一対の分割部分(11,12) は車椅子(1) の左右の前縁フレーム(2)を挟んで合一され、半フランジ(14A,14B) のボルト孔(19,20) を介してボルト(21A) とナット(21B) とによって締付け固定され、このようにして図3に示すように軸受ユニット(10)が構成され、該一対の分割部分(11,12) の凹溝(13A,13B) によって前縁フレーム(2) が貫通する貫通孔(13)が形成され、半フランジ(14A,14B) によってフランジ(14)が形成される。 【0007】そして一方の分割部分(11)の上端の半フランジ(14A) の直下のボルトベース(18)のボルト孔(17)からボルト(22)を螺着し、該軸受ユニット(10)を車椅子(1) の座部(9) の高さに対応した上下位置に調節した後、該ボルト(22)を締付け、該ボルト(22)先端を該前縁フレーム(2) 外周に圧接することによって、該軸受ユニット(10)をその位置に固定する。更に該軸受ユニット(10)の内側、即ち分割部分(12)には係止ボルト(23)が螺着されている。 【0008】ステップ(3) の支持フレーム(4) は主フレーム(4A)と、該主フレーム(4A)をバックアップする副フレーム(4B)とからなり、該主フレーム(4A)の下端には前方に向けてステップ取付け軸(24)が差出され、該取付け軸(24)にはステップ(3) の根端の軸受(25)が回動可能に嵌着され、このようにして該ステップ(3) は上方へ跳ね上げ可能に支持フレーム(4) に取付けられている。 【0009】更にステップ(3) の支持フレーム(4) の副フレーム(4B)の背面には軸受ブラケット(26)が取付けられており、該軸受ブラケット(26)の外側上下両端には軸孔(27A) が設けられている軸受ベース(27,27) が取付けられており、図4に示すように該上下の軸受ベース(27,27) の軸孔(27A) を該軸受ユニット(10)の上下のピン台(15,15) のピン(16,16) に上側から回転自在に嵌着することによって該支持フレーム(4) は該軸受ユニット(10)を介して車椅子(1) の前縁フレーム(2) に着脱可能に取付けられている。 【0010】図5に示すように該軸受ブラケット(26)の後縁中央部には二股状突出部(28)が形成されており、該突出部(28)には係止片(29)が取付けられている。該係止片(29)は爪状であって先端部(29A) は外側に若干弯曲されており、中央部には軸受ユニット(10)の係止ボルト(23)の頭部(23A) が貫通可能な係止孔(30)が設けられ、根端部には固定ボルト(32)が貫通可能なボルト孔(31)の一対が設けられており、該固定ボルト(32)の外周にコイルバネ(33)を嵌着した上で、該固定ボルト(32)を該係止片(29)のボルト孔(31)に夫々貫通し、該固定ボルト(32)を軸受ブラケット(26)のボルト孔(34,34) に夫々螺着することによって該係止片(29)は軸受ブラケット(26)の二股状突出部(28)上に該突出部(28)に密接する方向に付勢された状態で取付けられている。 【0011】上記構成において、軸受ユニット(10)のピン(16)を中心として、図6に示すようにステップ(3) 使用状態にステップ支持フレーム(4) を回動させると(図3矢印イ)、該支持フレーム(4) の軸受ブラケット(26)に取付けてある係止片(29)の先端部(29A) が、前縁フレーム(2) の軸受ユニット(10)の係止ボルト(23)の頭部(23A) に当接し、該係止片(29)は該先端部(29A) を介して該係止ボルト頭部(23A) によって図7に示すように矢印ロ方向に排斥され、次いで図8に示すように係止ボルト頭部(23A) が該係止片(29)の係止孔(30)の位置に達した時、コイルバネ(33)の付勢力によって該係止ボルト頭部(23A) は該係止片(29)の係止孔(30)に嵌まり込む。 【0012】このようにしてステップ(3) は図6に示す使用状態でロックされるが、この状態からステップ(3) を跳ね上げ、かつ該係止片(29)を図7矢印ロ方向へ引張れば、該係止片(29)の係止孔(30)から係止ボルト頭部(23A) が外れロックが解除され、ステップ(3) の支持フレーム(4) は図6および図9矢印ハ方向に略180°回動させてスイングアウトし、図9に示すように車椅子(1) の側方へ排除した状態となり、ステップ(3) の支持フレーム(4) は、軸受ユニット(10)のピン台(15)のピン(16)より該支持フレーム(4) の軸受ブラケット(26)の軸受ベース(27)の軸孔(27A) を抜き出すことによって該軸受ユニット(10)から取外すことが出来る。 【0013】本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば車椅子(1) の前縁フレーム(2) に縦方向に複数個のボルト貫通孔を列設しておき、軸受ユニット(10)を固定するボルト(22)を該貫通孔のうちの所定のものに貫通して、該軸受ユニットを所定の上下位置に固定してもよい。 【0014】 【発明の効果】本発明では車椅子の左右の前縁フレームにステップ支持フレームを回動可能に取付けるための軸受ユニットを、上下位置調節可能かつ前縁フレームを中心とした回転角度調節可能に取付けるので、車椅子の座部の如何なる高さにも該軸受ユニットの上下位置を対応させることが出来、種々の高さの座部を有する車椅子毎にステップ取付機構の溶接作業を行なうと言う大量生産のネックとなる従来の問題点が解消される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597105108 【氏名又は名称】佐藤 永佳
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月13日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】宇佐見 忠男
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| 【公開番号】 |
特開平11−4855 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月12日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−172829 |
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