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【発明の名称】 コンド―ム
【発明者】 【氏名】金 恵淑

【要約】 【課題】避妊及び性病予防に万全を期することができる多目的性器具兼用コンドームを提供すること。

【解決手段】内皮と外皮を備え、その間に空気層を有するコンドームにおいて、内皮を、一定の形状を有する固形体として形成し、外皮を、内皮の開口部に接合して一体形成し、外皮の根部に、貫通孔を形成し、空気層に、内皮の先端部と外皮の貫通孔とを連通させるチューブを設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】内皮と外皮を備え、その間に空気層を有するコンドームにおいて、内皮は、一定の形状を有する固形体として形成され、外皮は、内皮の開口部に接合されて一体形成され、外皮の根部には、貫通孔が形成され、空気層には、内皮の先端部と外皮の貫通孔とを連通させるチューブが設置されることを特徴とするコンドーム。
【請求項2】固形体が、アルミニウム材質により形成されたことを特徴とする請求項1に記載のコンドーム。
【請求項3】コンドームを使用者に着用させるためのハーネスをさらに備える請求項1または2に記載のコンドーム。
【請求項4】先端側の挿入部と、根部側の略長方形に形成された圧迫部とに区分され、圧迫部の四隅部分には、付着溝が形成され、ハーネスが、付着溝に対して着脱可能である請求項3に記載のコンドーム。
【請求項5】ハーネスが、使用者の腰部分に対して着脱可能にバックルが装着された一対の着用ベルトと、着用ベルトの中央側方に近接して形成される複数の付着ベルトと、付着ベルトの先端部に形成され、コンドームの圧迫部に形成された付着溝に固定されるフック部とで構成される請求項4に記載のコンドーム。
【請求項6】ハーネスの上記付着ベルトが、使用者の前方に位置する複数本の前方付着ベルトと、後方に位置する1本の後方付着ベルトとからなり、その1本の後方付着ベルトが使用者の臀部の間に入り込むことを防止するための遮蔽板が、後方付着ベルトと直交するように設置される請求項5に記載のコンドーム。
【請求項7】着用ベルトと付着ベルトが、長さの調節が可能である請求項5または6に記載のコンドーム。
【請求項8】遮蔽板に、付着ベルトが貫通するための一対のスリットが形成される請求項6または7に記載のコンドーム。
【請求項9】後方付着ベルトが複数本形成され、スリットは複数の対が形成される請求項8に記載のコンドーム。
【請求項10】ゴム材により形成された複数のローラが軸設された自在部と、自在部から折れ曲がって延長されコンドームに固定される付着部で構成されたローラ補助具を備える請求項1ないし9に記載のコンドーム。
【請求項11】先端側に通孔が形成された気嚢と、気嚢から延長形成されてコンドームの外周部に嵌められる環形部とで構成されたバンパー補助具を備える請求項1ないし10に記載のコンドーム。
【請求項12】外皮が、ラテックス材質で形成され、圧着により、内皮の開口部に接合される請求項1ないし11に記載のコンドーム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、コンドーム、より詳しくは、多目的性器具として使用されるコンドームに関する。
【0002】
【従来の技術】避妊及び性病予防のための必須道具として、コンドームが、一般に使用されている。韓国特許第2662766号、及び、アメリカ特許第5331974号には、本出願人による従来のコンドームが開示されている。これらの特許に開示されたコンドームは、内側シート(内皮)及び外側シート(外皮)がビニールからなっており、外側シートは先端側の挿入部と根部側の圧迫部とに区分される。圧迫部には、内側シートと外側シートとの間に空気を注入するための空気注入口が形成されている。内側シート及び外側シートは、それぞれの一部が相互付着された溶着部を有することにより、内側シートが裏返されたり、外側シートから離脱したりすることを防止している。空気注入口を通して空気が注入されれば、外側シートは膨張し、内側シートは空気圧により相互密着した状態となるが、この状態で使用者がペニスを相互密着している内側シートに挿入することにより、コンドームの着用が完了する。
【0003】しかしながら、上記特許に開示されたコンドームは、空気が注入された状態で相互密着している内側シートの間へのペニスの挿入が容易ではなく、着用後にも注入空気の圧力により使用者は持続的に圧力を受けるため、着用状態を維持することが難しく、しかも着用状態のコンドームが使用者から離脱しようとする傾向があった。また、このような問題を防止するためには、適量の空気を注入する必要があるが、この作業が難しかった。さらに、内側シートの外側シートからの離脱を防止するための溶着部の製造もまた非常に難しかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点に鑑みて創出されたものであり、その目的は、一定の形状を有するようにコンドームの内皮を製作して、内皮と外皮との間に空気を注入してもその圧力により上記内皮の形状が変形しないようにすることにより使用の便利性を図ると共に、内皮と外皮との相互付着なしでも、内皮の外皮からの離脱を防止することができるコンドームを提供することである。また、コンドームを使用者に完璧に着用させるために、好適な付属物を設けて、コンドームの使用による避妊及び性病予防の安全性を十分確保することができるコンドームを提供することも本発明の目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明のコンドームは、内皮と外皮を備え、その間に空気層を有するコンドームにおいて、内皮は、一定の形状を有する固形体として形成され、外皮は、内皮の開口部に接合されて一体形成され、外皮の根部には、貫通孔が形成され、空気層には、内皮の先端部と外皮の貫通孔とを連通させるチューブが設置されることを特徴とする。
【0006】ここで、固形体を、アルミニウム材質により形成してもよい。
【0007】また、コンドームを使用者に着用させるためのハーネスをさらに備えてもよい。
【0008】先端側の挿入部と、根部側の略長方形に形成された圧迫部とに区分し、圧迫部の四隅部分に、付着溝が形成し、ハーネスを、付着溝に対して着脱可能にしてもよい。
【0009】ハーネスを、使用者の腰部分に対して着脱可能にバックルが装着された一対の着用ベルトと、着用ベルトの中央側方に近接して形成される複数の付着ベルトと、付着ベルトの先端部に形成され、コンドームの圧迫部に形成された付着溝に固定されるフック部とで構成してもよい。
【0010】ハーネスの上記付着ベルトを、使用者の前方に位置する複数本の前方付着ベルトと、後方に位置する1本の後方付着ベルトとから構成し、その1本の後方付着ベルトが使用者の臀部の間に入り込むことを防止するための遮蔽板を、後方付着ベルトと直交するように設置してもよい。
【0011】着用ベルトと付着ベルトを、長さの調節が可能で構成してもよい。
【0012】遮蔽板に、付着ベルトが貫通するための一対のスリットを形成してもにょい。
【0013】後方付着ベルトを複数本形成し、スリットは複数の対が形成されるようにしてもよい。
【0014】ゴム材により形成された複数のローラが軸設された自在部と、自在部から折れ曲がって延長されコンドームに固定される付着部で構成されたローラ補助具を設けてもよい。
【0015】先端側に通孔が形成された気嚢と、気嚢から延長形成されてコンドームの外周部に嵌められる環形部とで構成されたバンパー補助具を設けてもよい。
【0016】外皮を、ラテックス材質で形成し、圧着により、内皮の開口部に接合してもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面の例に基づいて説明する。以下では、好適実施例として、本発明による典型的なコンドームを例示して説述するが、本発明の構成は、その主旨から逸脱しない限り適宜設計変更可能なものである。
【0018】図1は、本発明によるコンドーム2に空気が注入された状態を示す側面断面図である。コンドーム2は、ラテックスなどの材質により形成される外皮4と、一定の形状を有するためにアルミニウム材質などにより形成される固形体18と、固形体18の気圧を調節するためのチューブ24とで構成される。外皮4と固形体18との間には、空気層が形成され、固形体18の開口端部には、折曲部22が形成されて、外皮4が折曲部22に圧着される。そのため、外皮4と固形体18とが一体に形成される。なお、空気層に空気を注入するための空気注入口10の作用・効果は、従来の技術に開示されたコンドームの場合と同様である。
【0019】このコンドーム2は、女性の膣内に挿入される挿入部6と、挿入部6から延長され使用者の恥骨に位置される圧迫部8とに区分される。挿入部6と圧迫部8は、注入された空気により膨張され、その膨張の程度は、挿入部6が圧迫部8より大きくなるように外皮の大きさが設計される。圧迫部8の下側には、貫通孔12が形成され、固形体18の先端部と貫通孔12とが連通するように、チューブ24が空気層内に設置される。
【0020】図2ないし5は、コンドーム2に空気が注入される前の状態を示す図である。図2(A)の側面断面図において、外皮4(即ち、挿入部6及び圧迫部8)は、空気が注入されていないので固形体18と密着しており、固形体18は一定の形状を維持している。図2(B)は、図2(A)の断面図である。図2(B)は、固形体18の先端に連設されたチューブ24により、外皮4の下側一部が突出した状態を示している。
【0021】図3及び4において、外皮4のうち圧迫部8に相当する部分は一定の形状を維持していて、圧迫部8の側面には後述する付着溝15が形成されている。また、コンドーム2の下方には、空気注入口10及び貫通孔から一部が突出したチューブ24が示されている。
【0022】図5は、圧迫部8が長方形に形成されていることを示している。圧迫部8の四隅部分には、付着溝15が形成されている。符号Aは、図2(B)における固形体18の先端に連設されたチューブ24により、外皮4の下側一部が突出したことを表わしている。
【0023】コンドーム2の使用に当って、圧迫部8の下側に形成された空気注入口10を通して空気を注入すれば、外皮4が膨張する。外皮4の膨張が完了すれば、固形体18と外皮4との間には空気層が形成され、この空気層の空気圧は外皮4にのみ作用して膨張状態を維持する。固形体18は一定の形状を有しているため、空気圧による形状の変形はない。チューブ24は、固形体18の先端部と連通しているため、固形体18の内側は常に大気圧と同一である。すなわち、使用者がコンドーム2を着用すると同時に、固形体18内の空気が、チューブ24を通して外部に押し出されるようになっているため、着用が容易である。また、着用後にも固形体18と連通するチューブ24により、固形体18の内部圧力は一定に維持されるため、ペニスのサイズの変化とは関係なく、固形体18の内部圧力を一定に維持することができる。
【0024】しかし、コンドーム2には、使用中に離脱する恐れがある。これを防止するために、コンドーム2にはハーネス26が備えられる。コンドーム2は、前述した圧迫部8に形成された付着溝15を通してハーネス26に取り付けることができる。
【0025】ハーネス26は、図6に示すように、使用者の腰部に対して、着脱可能にバックル32、42が取り付けられた一対の着用ベルト28、38と、着用ベルトの中央側方に近接して形成される複数の付着ベルト34、44と、付着ベルトの先端部に形成されてコンドーム2の付着溝15A、15B、15C、15Dにそれぞれ係合されるフック部36、46とで構成される。
【0026】付着ベルトは、使用者の前方に位置する複数本の前方付着ベルト34と、後方に位置する1本の後方付着ベルト44とからなり、その1本の後方付着ベルト44が使用者の臀部の間に入り込むことを防止するために、遮蔽板48Aが後方付着ベルト44と直交するように設置される。
【0027】図7に示すように、遮蔽板48Aには一対のスリットが形成され、後方付着ベルト44が上記スリットを貫通することにより、遮蔽板48Aが後方付着ベルト44に設置される。遮蔽板48Aのスリットは、鋸の歯の形状を有するように加工することで、遮蔽板48Aの位置変動を防止することができる。
【0028】図8(A)、(B)には、ハーネス26の使用状態が示されている。まず、使用者の腰部に、一対の着用ベルトを巻いた後、バックルを利用して腰に固定する。バックルは、使用者の腰部の側部に位置するようにしてあるため、使用者が行為中に異物感を感じるようなことはない。そして、付着ベルトの先端に形成されたフック部を、コンドーム2の圧迫部8に形成された付着溝に係止固定する。これにより、ハーネス26に対するコンドーム2の設置が完了すれば、可変の長さを有する付着ベルトを調節してコンドーム2の位置を適宜調節する。
【0029】前方付着ベルト34は、使用者の腹部に位置され、後方付着ベルト44は、使用者の臀部に位置される。この時、図9(A)に示すように、後方付着ベルト44に設置された遮蔽板48Aにより、後方付着ベルト44が使用者の臀部の間に入り込むことが防止できる。遮蔽板がない場合は、図9(B)にすように、後方付着ベルト44が臀部の間に入り込んで使用者に異物感を与える恐れがあり、また、行為中にハーネスの反復揺動により使用者の皮膚を傷つける恐れもあるが、遮蔽板の設置によりこのような恐れを払拭することができる。
【0030】一方、後方付着ベルト44は、複数本から構成することができ、これによる遮蔽板の他の実施例が図10に示されている。
【0031】図11には、遮蔽板の他の実施例による設置状態が示されている。上記後方付着ベルト44は、フック部46から放射状に2本が設置され、これにより遮蔽板48Bのスリットは2対が形成される。
【0032】図12には、その使用様態が示されている。遮蔽板48Bにより、後方付着ベルト44は使用者の臀部の間に入り込むことなく、使用者の臀部の両側に密着するため、コンドーム2が使用中に離脱することを確実に防止できる。これにより、完璧な避妊及び性病予防を図ることができる。
【0033】図13及び14には、コンドーム2に装着される補助具が示されている。図13の(A)、(B)は、ローラ補助具60を示したもので、ローラ補助具60は、ゴム材により形成された複数のローラ66が軸設される自在部64と、自在部64から折れ曲がって延長されコンドーム2に固定される付着部62とで構成される。ローラ補助具60の付着部62を、ゴム接着剤またはゴムバンドを利用してコンドーム2に取り付ければ、自在部64及びローラ66が女性の体に接触し、行為中に自在部64が柔軟に動くことによってコンドーム2の使用効果を増大することができる。
【0034】また、図14の(A)、(B)は、バンパー補助具68を示す。バンパー補助具68は、前方側に通孔72の形成された気嚢70と、気嚢70から延設され、コンドーム2の外周部に嵌められる環形部74とで構成される。環形部74をエアコンドームに挿入して固定すれば、気嚢70及び通孔72が女性の体に接触し、行為中に気嚢70の膨張及び収縮を通してコンドームの使用効果を増大することができる。 なお、補助具60及び68は、それぞれ単独に使用することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上の構成を備えることによって、下記の効果を奏する。内皮が一定の形状を有する固形体として形成されるため、コンドームの使用及び製作が容易になり、ハーネスとコンドームを同時に使用すれば、コンドームの離脱を防止することができるため、避妊及び性病予防に万全を期することができる。
【出願人】 【識別番号】593142983
【氏名又は名称】金 恵淑
【出願日】 平成11年(1999)4月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 敏
【公開番号】 特開平11−342146
【公開日】 平成11年(1999)12月14日
【出願番号】 特願平11−124448