| 【発明の名称】 |
尿吸引装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】池田 正宣
【氏名】小野 雅司
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| 【要約】 |
【課題】音の静かな耐久性の高い尿吸引装置を提供する。
【解決手段】尿レシーバ2から尿吸引チューブ3により尿吸引装置本体1の吸引接続口1aに接続し、該吸引接続口1aより上下に分岐し、上方に排尿検知手段4を構成する三方電磁切換弁5、センサーポンプ6、差圧スイッチ7をセンサー管路8で接続し、下方に尿吸引のための自吸式液体ポンプ10を介在した尿吸引管路9により尿タンク16に接続した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 尿レシーバで受けた尿を尿吸引チューブと吸引管路を介して排出する該吸引管路に自吸式液体ポンプを介在すると共に該自吸式液体ポンプの上流側の該吸引管路に排尿検知手段を設け、該排尿検知手段の尿検知に応じて前記自吸式液体ポンプを作動する制御手段を具備したことを特徴とする尿吸引装置。 【請求項2】 尿レシーバで受けた尿を尿吸引チューブと吸引管路を介して排出する該吸引管路に自吸式液体ポンプを介在すると共に該自吸式液体ポンプを所定プログラムにより間欠駆動する駆動手段を具備したことを特徴とする尿吸引装置。 【請求項3】 前記尿レシーバで受けた尿を更に副尿吸引チューブと副吸引管路を介して排出する該副吸引管路に副自吸式液体ポンプを介在すると共に、該副自吸式液体ポンプが前記自吸式液体ポンプと連動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の尿吸引装置。 【請求項4】 前記自吸式液体ポンプ又は前記副自吸式液体ポンプは、円筒状ケーシング内に円板状ロータを軸支してこれらケーシングとロータの対向面間にドーナツ状の流路を形成し、該ロータの対向面に、なだらかな山状でその頂部が前記ケーシングの対向面に摺接する突部を前記流路の幅にわたって形成すると共に、該ケーシングの対向面に、先端が前記ケーシングの対向面に摺接しながら前記突部に応じて進退し前記流路の幅を有する板状の弁を設け、前記ケーシングの対向面において該弁の前方位置に吸入口を、該弁の後方位置に吐出口をそれぞれ形成してなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載の尿吸引装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、所謂寝たきり老人や重症などにより自分で尿の始末が困難な人のための音が静かな耐久性のある尿吸引装置に関する。 【0002】 【従来の技術】出願人は尿吸引装置として先に尿レシーバから尿タンクに尿吸引チューブを接続すると共に該尿タンクからメインポンプに第2空気吸引チューブを接続し、該尿吸引チューブの該尿タンクの近傍に逆止弁を介在すると共に、該逆止弁の上流側で該尿吸引チューブから分岐してセンサポンプに第1空気吸引チューブを接続し、該第1空気吸引チューブに差圧スイッチを接続し、排尿待機時はセンサポンプにより弱く吸引しておき、排尿に伴う尿チューブ中の尿による空気抵抗が大になるとこれに応じた差圧変動を差圧スイッチが検知してメインポンプを作動し尿チューブを介して尿を尿タンクへ吸引する装置を提案した(特願平7−21203号)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記装置は、弱吸引により排尿を検知すると尿タンクを介して空気ポンプからなるメインポンプが作動して尿を減圧された該尿タンクに強吸引するが、このメインポンプの高速回転による吸引音は深夜には大きく響いて睡眠を妨げる問題点があり、又空気の吸引により負圧となるため水分が蒸発しやすく尿滓が逆止弁や尿タンクなどに付着して故障の原因となり、更に寝返りで姿勢が変った時に排尿検知や尿吸収ができないなどの問題点があった。 【0004】本発明は上記の問題点を解消し、液体ポンプによる音の静かな耐久性のある尿吸引装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達成すべく、尿レシーバで受けた尿を尿吸引チューブと吸引管路を介して排出する該吸引管路に自吸式液体ポンプを介在すると共に該自吸式液体ポンプの上流側の該吸引管路に排尿検知手段を設け、該排尿検知手段の尿検知に応じて前記自吸式液体ポンプを作動する制御手段を具備したことを特徴とする。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図面により説明する。 【0007】図1は本発明の第1の実施の形態の尿吸引装置のシステム図を示し、1は尿吸引装置本体、2は尿レシーバ、3は尿吸引チューブを示し、該尿レシーバ2は使い捨てが可能なように可撓性を有する軟質で比較的安価な材料により、寝たきり老人などの局部にオムツなどにより装着可能な形状で、且つ該尿吸引チューブ3に対して着脱が可能なように構成されている。又、該尿吸引チューブ3の他端は前記尿吸引装置本体1に設けられている吸引接続口1aに挿入して接続可能に形成されている。 【0008】該尿吸引装置本体1内において、前述の吸引接続口1aより上方のセンサー管路8と下方の尿吸引管路9に分岐し、上方の該センサー管路8には排尿を検知するための排尿検知手段4を構成する三方電磁切換弁5とセンサーポンプ6と差圧スイッチ7が接続されていると共に、下方の前記尿吸引管路9には尿吸引のための自吸式液体ポンプ10が接続されている。 【0009】この尿吸引のポンプは容積形に分類される液体ポンプの1種で、一般に液体ポンプは運転開始前に呼び水を必要とし、ポンプ室に水を満たす必要があるが、本発明においては呼び水を必要としない自吸式ポンプを採用して何時でも尿を吸引することができ、又1駆動軸で複数のポンプ室を設けることも可能となり寝返りなどの姿勢変化に対応する複数系統の尿吸引ができる。 【0010】即ち、該自吸式液体ポンプ10は図3の如く扁平は円筒形のケーシング本体10aとケーシング蓋部10bとからなるケーシング10cと該ケーシング10c内において駆動軸11aにより回転する円板状のロータ11bとからなり、図4の如く該ロータ11bの両面の周辺部になだらかな山形断面の凸部11cが形成されており、又ケーシング11cの内面の周辺部には、弁バネ13aの弾発力により先端が前記ロータ11bの面の周辺部に常時摺接する板状の弁13を設けられていると共に該弁13の前後に吸入口14と吐出口15が形成されている。 【0011】ここで、前記ロータ11bが図4の白抜き矢印の方向に回転すると、該ロータ11bに設けた凸部11cと弁13との間にある容積Aは狭くなり加圧されて吐出口15から空気なり液体なりが吐出し、更に回転すると弁13を通過した凸部11cと該弁13との間の容積Bは大きくなり減圧されて吸入口14から空気や液体が吸引される。 【0012】上記の如くロータ11bの両面に各々独立したポンプ室を形成することができて1駆動軸で2系統の吸引を行うことができる。 【0013】更に、図示しないが、前記ロータ11bの片面に2個又は3個の凸部11cを180°又は120°に配設し、該複数の凸部11cに各々対応する弁13、吸入口14、吐出口15をケーシング10cに設ければ片面のみで複数のポンプ室を形成することもでき、両面では2〜6個のポンプ室も可能で複数系統の尿吸引を行うことができる。 【0014】図1において該自吸式液体ポンプ10の吐出側に尿タンク16と消臭ビン17が設けられている。 【0015】該自吸式液体ポンプ10からの排出液は排出路21により前記尿タンク16に導かれ、前記排尿検知手段4を構成する三方電磁切換弁5とセンサーポンプ6と差圧スイッチ7からのエアー流はセンサー管路8で該尿タンク16内に放出され、更にこのエアー流は排気路22により前記消臭ビン17に放出されて消臭されてから該消臭ビン17の上部の排気口17aより大気に放出される。 【0016】又、排尿検知手段4の三方電磁切換弁5と、センサーポンプ6と、差圧スイッチ7と液体ポンプ10の駆動モータ20などの制御のための制御装置18が点線で示した回線19で接続されている。 【0017】更に、寝返りなどの姿勢変化に対応するための副吸引系統について説明する。 【0018】吸引系統が1系統の場合には寝返りなどで仰臥位から側臥位となった時に排尿検知や尿吸引ができなくなることがあり、その防止のために副吸引系統を設けることが有効となる。 【0019】即ち該副吸引系統は前記尿レシーバ2に接続した副吸引チューブ3´と、該副吸引チューブ3´に副吸引接続口1´を介して接続の副尿吸引管9´とからなり、該副尿吸引管9´に介在した副自吸式液体ポンプ9´は前記自吸式液体ポンプ9の作動に連動する。 【0020】尚、前記尿レシーバ2の前記排尿検知手段4に接続している前記尿吸引チューブ3は尿道から放出される尿を直接受ける様な位置に配置して尿検知を確実とし、副尿吸引チューブ3´は仰臥位で尿レシーバ2の下方にくる位置に配置する。 【0021】又、図2に示す如く、吸引が1系統だけの場合は尿吸引チューブ3は尿レシーバ2の下方の位置とし、自吸式液体ポンプ10は2つの吸入口14同士、吐出口15同士を接続して2つのポンプを1つのポンプとして使用して脈動を小さくすると共に回転数を半減して音を静かにする。 【0022】尚、本発明の自吸式液体ポンプ10は1分間数10回から100回前後の低速回転のため静かであり、更に前記排尿検知手段4のセンサーポンプ6を3秒間隔なりの間欠作動にすることにより音が静かとなるので睡眠を妨げない。 【0023】次に上記第1の実施の形態の作動を説明する。 【0024】尿レシーバ2を老人などの局部に当接し、制御装置18の制御指令により三方電磁切換弁5をそのポートbを閉じてポートaとcの連通状態にして、センサーポンプ6を作動させて差圧スイッチ7に小さな差圧を生じた排尿待機状態にしておく。この排尿待機状態のエアー経路は点線の矢印で示す如く、尿レシーバ2より尿吸引チューブ3を通りセンサーポンプ6より尿タンク16内に排出され、更に消臭ビン17を介して脱臭してから排気口17aより外部に放出する。 【0025】その後、排尿されると、尿は尿レシーバ2より尿吸引チューブ3内に流入し始め、この尿の該尿吸引チューブ3への流入により吸引管路内のエアー流の抵抗が大となって差圧スイッチ7の差圧が大となり、該差圧スイッチ7が検知信号を制御装置18へ出力する。 【0026】この検知信号を入力した制御装置18の制御指令により三方電磁切換弁5のポートcを閉じると共にポートaとbを連通し、差圧スイッチ7は大気側に連通する。 【0027】この三方電磁切換弁5の切換と共に、制御装置18の制御指令により自吸式液体ポンプ10が平均的な排尿時間よりかなり長目に設定された所定時間を作動する。 【0028】この自吸式液体ポンプ10が作動し始めると、当初は尿吸引チューブ3内の小量の空気も吸引され、次は尿を吸引し、最後も上記の如く排尿時間よりも所定時間が長いので空気も吸引することとなる。 【0029】自吸式液体ポンプ10の作動の所定時間経過後、制御装置18の制御指令により三方電磁切換弁5のポートbを閉じポートaとcを連通状態にして排尿待機状態に復帰する。 【0030】排尿により尿タンクが一杯になると交換や清掃をする。又、尿が溜るにつれて発泡するのを防止するため消泡剤も入れておく。 【0031】次に、第2の実施の形態を図5により説明する。 【0032】この第2の実施の形態は排尿検知手段を使用しないて前記自吸式液体ポンプを間欠作動させるのが特徴である。 【0033】図5において、尿レシーバ2に尿吸引チューブ3、3´を接続し、自吸式液体ポンプ10、10´を介して尿タンク16に排出し、該尿タンク16には消臭フィルタ24を嵌着した排気口23を設けた。 【0034】前記排尿検知手段4の代りに所定プログラムにより間欠駆動する駆動手段25で自吸式液体ポンプ10、10´を作動する。 【0035】この所定プログラムは、例えば3分間隔で1分間ポンプを作動させたり、当初の1時間は5分間隔で後の2時間は2分間隔でその後は又、5分間隔に戻すなどとする。 【0036】このポンプの間欠駆動により尿検知なしで装置を簡略にすることができる。 【0037】又、図6において、ポータブル型の尿吸引装置本体1の例を説明する。 【0037】尿吸引装置本体1の尿タンク16は透明なガラスやペットボトル形のビン形状をなし、蓋部26の上面に自吸式液体ポンプ10や駆動モータ20や消臭フィルタ24を嵌着した排気口23を設けている。 【0038】このポータブル型の尿吸引装置1は小型で取扱いが簡単で数回程度の尿吸引を行うことができる。 【0039】尚、第1の実施の形態の如く排尿検知手段を追加してもよく、又、尿タンク16は負圧にならないのでビン形状でなく袋状のものを用いてもよい。 【0040】 【発明の効果】このように本発明によると自吸式液体ポンプにより吸引路の水分の蒸発を防止して耐久性を高めると共に、静かな運転を可能にする効果を有し、更にポンプの複数吸引により寝返りなどの姿勢変化に対応する効果を有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595019946 【氏名又は名称】二葉商事株式会社 【識別番号】593191763 【氏名又は名称】小野 雅司
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)6月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小山 輝晃
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| 【公開番号】 |
特開平11−342144 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−170632 |
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