| 【発明の名称】 |
使い捨ておむつ |
| 【発明者】 |
【氏名】佐々木 徹
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| 【要約】 |
【課題】使い捨ておむつにおける吸液性パッド部材を尿道口近傍に確実に当接する。
【解決手段】使い捨ておむつが、カバー部材2と吸液性パッド部材3とで構成される。カバー部材2は、尿道口近傍を覆う部位8が、おむつ幅方向に弾性伸縮性を有する。パッド部材3は、カバー部材2の内面に取り付けられ、尿道口を覆う部位とその近傍とが、カバー部材2において尿導口とその近傍を覆っている部位18に対して、おむつ幅方向で互いに離間する2箇所51と52とにおいて接合する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前後方向が前胴周り域と後胴周り域とこれら両域間に位置する股下域とで構成され、胴周り開口と左右一対の脚周り開口とを有するパンツ型のカバー部材と、前記カバー部材の内面に取り付けられて、前記股下域を中心に前記前後胴周り域方向へ延びる吸液性パッド部材とを有する使い捨てのおむつであって前記カバー部材は、前記おむつ着用者の尿道口とその近傍とを覆うおむつ前側の幅方向中央部位が、弾性部材を介しておむつ幅方向に伸縮性を有し、前記パッド部材は、透液性内面シートと不透液性外面シートとこれら両シート間に介在する吸液性コアとで構成され、おむつ幅方向へ延びる前後端縁部とおむつ前後方向へ延びる両側縁部とを有し、前記前後端縁部の外面が、前記カバー部材内面に接合し、かつ、前記側縁部それぞれの外面が、前記カバー部材の前記伸縮性を有する幅方向中央部位の内面に、前記カバー部材の幅方向において、互いに離間して接合していることを特徴とする前記おむつ。 【請求項2】 前記パッド部材の吸液性コアには、該コア外面の幅方向中央部に、該コアの折曲を容易にするおむつ前後方向へ延びる溝が形成されている請求項1記載のおむつ。 【請求項3】 前記パッド部材の両側縁部には、おむつ前後方向へ延び、前記パッド部材内面からの起立性向を有する防漏カフが形成され、該防漏カフは、前記内面との間に前記パッド部材内方へ向かって開口可能なポケットを形成している請求項1または2記載のおむつ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、使い捨ておむつに関する。 【0002】 【従来の技術】特開平8−112308号公報に開示のパンツ型使い捨ておむつは、おむつ着用者の排尿部近傍の部位におむつ幅方向へ延びる弾性部材が伸長状態で取り付けられている。かかるおむつは、排尿部近傍のフィット性が向上すると説明されている。 【0003】特開平9−56746号公報に開示のパンツ型体液吸収性着用物品は、パンツ型のカバー部材と、カバー部材の内面に取り付けられ、カバー部材の股下域を中心に前後胴周り域間に延在する吸液性パッドとで構成されている。カバー部材は、脚周り開口の頂部近傍において胴周りを周回する弾性部材を有し、カバー部材の股下域は、前後胴周り域方向への弾性伸縮性を有する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記特開平8−112308号公報によって公知のおむつは、トップシートとバックシートとの間に吸液性コアが介在してなる吸液性本体の胴周囲部に弾性部材を配置するもので、この弾性部材は、おむつ胴周りを着用者にフィットさせることによって、排尿部近傍でのフィット性をも向上させることができる。ただし、かかるフィット性の向上とは、おむつを胴周りに側方から密着させるということであるから、おむつを尿道口に対して下方から、または斜め下方からフィットさせたいという要求に応えることはできない。 【0005】前記特開平9−56746号公報によって公知のおむつは、股下域全体が前後方向へ伸縮するから、股下域に位置する吸液性パッドを下方または斜め下方から尿道口とその近傍に密着させることは可能であるが、股下域の全体が身体に密着して蒸れ易いという問題が残る。加えて、その股下域に比較的高価な伸縮性シートを使用しなければならないから、製造コストの面において、このおむつは必ずしも有利であるとはいえない。 【0006】この発明の解決課題は、吸液性パッドを尿道口とその近傍に確実に密着させることが可能で、蒸れの少ない使い捨ておむつの提供である。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記課題解決のために、この発明が前提とするのは、前後方向が前胴周り域と後胴周り域とこれら両域間に位置する股下域とで構成され、胴周り開口と左右一対の脚周り開口とを有するパンツ型のカバー部材と、前記カバー部材の内面に取り付けられて、前記股下域を中心に前記前後胴周り域方向へ延びる吸液性パッド部材とを有する使い捨てのおむつである。 【0008】かかる前提において、この発明が特徴とするところは、次のとおりである。前記カバー部材は、前記おむつ着用者の尿道口とその近傍を覆うおむつ前側の幅方向中央部位が、弾性部材を介しておむつ幅方向に伸縮性を有する。前記パッド部材は、透液性内面シートと不透液性外面シートとこれら両シート間に介在する吸液性コアとで構成され、おむつ幅方向へ延びる前後端縁部とおむつ前後方向へ延びる両側縁部とを有する。前記パッド部材の前後端縁部の外面が、前記カバー部材内面に接合し、かつ、前記側縁部それぞれの外面が、前記カバー部材の前記伸縮性を有する幅方向中央部位の内面に、前記カバー部材の幅方向において互いに離間して接合している。 【0009】この発明の好ましい実施態様の一つにおいて、前記パッド部材の吸液性コアには、該コア外面の幅方向中央部に、該コアの折曲を容易にするおむつ前後方向へ延びる溝が形成されている。 【0010】実施態様の他の一つにおいて、前記パッド部材の両側縁部には、おむつ前後方向へ延び、前記パッド部材内面からの起立性向を有する防漏カフが形成され、該防漏カフは、前記内面との間に前記パッド部材内方へ向かって開口可能なポケットを形成している。 【0011】 【発明の実施の形態】添付の図面を参照して、この発明に係る使い捨ておむつの詳細を説明すると、以下のとおりである。 【0012】図1に部分破断斜視図で示されたパンツ型の使い捨ておむつ1は、パンツ型のカバー部材2と、カバー部材2の内面に取り付けられた吸液性パッド3とで構成されている。 【0013】カバー部材2は、その内外面を形成する同形同大の2枚のシート11,12を重ね合わせて接着したもので、前後方向が前胴周り域6と、後胴周り域7と、これら両域6,7間に位置する股下域8とで構成されている。前後胴周り域6,7は、互いの側縁部で合掌状に重なり合い、図において上下方向へ間欠的に並ぶ部位9で接合して、胴周り開口13と左右一対の脚周り開口14とを形成している。これら開口13,14の周縁部では、胴周り弾性部材16と脚周り弾性部材17とが周回し、これら弾性部材16,17それぞれが、重なり合うシート11,12の少なくとも一方の内面に伸長状態で接合している。カバー部材2の前胴周り域6および/または股下域8であって、着用者の尿道口とその近傍とを覆う部位18には、カバー部材2の幅方向へ延びる弾性部材20がシート11,12間に位置し、これらシート11,12のうちの少なくとも一方の内面に伸長状態で接合している。シート11,12は、不織布やプラスチックフィルムからなるもので、好ましくは、内面側のシート11に通気不透液性のプラスチックフィルムを使用し、外面側シート12には、肌触りのよい通気性の不織布を使用する。ただし、カバー部材2は、このように2層構造のものに限らないから、例えばシート11または12の一方だけで構成することもできる。いずれのシートの場合でも、弾性部材は、シートの内側に位置していることが好ましい。 【0014】図2、3は、図1のおむつ1を部位9において前後に剥離し、前後方向と幅方向とに伸展したときの平面図と、この伸展したおむつ1の分解破断斜視図である。吸液性パッド3は、カバー部材2の内側にあって、股下域8を中心に前後胴周り域6,7間に延在し、前後両端部16,17の外面が、カバー部材2の前後胴周り域6,7内面の部位28,29にホットメルト接着剤を介して接合している(図3参照)。また、吸液性パッド3の両側縁部の外面が、カバー部材2の部位18に対して、部材2の幅方向で互いに離間している2箇所51,52で後記ホットメルト接着剤55を介して接合している。 【0015】吸液性パッド3は、上面が透液性表面シート21で被覆され、下面が不透液性裏面シート22で被覆されたパッド本体23と、本体23の両側縁部に沿って前後方向へ延びる左右一対の防漏カフ24とを有する。図のカフ24は、パッド本体23に接合する基縁部26と、基縁部26に平行する自由縁部27とを有し、基縁部26においておむつ1の内方へ向かって倒伏し、自由縁部27がパッド本体23の上面の一部分を覆い、自由縁部27の前後両端部36,37の内面が表面シート21に接合している。カフ24は、自由縁部27の頂縁31に弾性部材33が伸長状態で取り付けられている。 【0016】図4は、図3のIV−IV線矢視による断面の部分図であるが、おむつ1の伸展をゆるめることによって、おむつ1の前後方向が吸液性パッド3を内側にしてやや湾曲し、防漏カフ24が弾性部材33の収縮によって起立している。カバー部材2では、2箇所の部位51,52にパッド本体23が接着剤55を介して接合し、弾性部材20が収縮することによって、部位18が幅方向へ収縮して多数のギャザー25が生じている。部位18とその近傍では、パッド本体23が着用者の尿道口(図示せず)とその近傍に向かって隆起している。 【0017】パッド本体23は、表裏面シート21,22間に吸液性コア41を有し、表裏面シート21,22は、コア41の四周から延出して重なり合い互いに接合している。コア41は、粉砕パルプまたは粉砕パルプと高吸水性ポリマー粉末との混合物をティッシュペーパ(図示せず)で被覆することにより構成されている。パッド本体23が図示のように隆起することを容易にするために、コア41の下面には、幅方向中央で前後方向へ延びる溝50が形成されている。 【0018】カフ24は、自由縁部27が表面シート21の上方へ起立し、カフ24とパッド本体23とで形成しているポケット48が大きく開口する。 【0019】この発明は、図示例のパンツ型おむつの他に、開放型のおむつで実施することもできる。構成部材どうしを接合するには、ホットメルト接着剤等の接着剤や粘着剤を使用したり、部材が熱溶融性のものであるときには、溶着技術を利用したりすることができる。 【0020】 【発明の効果】このように構成されたおむつは、着用者の尿道口近傍において吸液性パッドの本体が隆起することによって、尿道口に下方または斜め下方から当接可能であるから、着用者に対して吸液性パッドを側方のみから圧接する従来技術のおむつに比べ、尿を速やかに、かつ、確実に吸収することができる。股下域では、伸縮性が局部的であるから、股下域の全体が着用者に圧接する従来技術のおむつに比べ、蒸れが軽微になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115108 【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】白浜 吉治
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| 【公開番号】 |
特開平11−309166 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−118664 |
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